JP3773109B2 - 点火コイルおよび点火コイルの製造方法 - Google Patents

点火コイルおよび点火コイルの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、点火コイル、より詳しくは、イグナイタを内蔵し点火プラグに高電圧を印加する点火コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
イグナイタ内蔵タイプの点火コイルとして、例えば、特開平7−153636号公報には、電気絶縁油により絶縁を確保する点火コイルが紹介されている。同公報記載の点火コイルのハウジング内には、パワートランジスタを備える回路モジュールや一次コイル部や二次コイル部などが収納されている。また、ハウジング内には、液状の電気絶縁油が注入されている。この電気絶縁油により、上記各部材間の絶縁を確保している。
【0003】
また、特開平2001−127239号公報には、エポキシ樹脂により絶縁を確保する点火コイルが紹介されている。同公報記載の点火コイルのハウジング内には、イグナイタや一次コイル部や二次コイル部などが収納されている。また、イグナイタは、ヒートシンクや混成集積回路やパワートランジスタなどがモールド樹脂により封止され形成されている。
【0004】
図8に、同公報記載の点火コイルのイグナイタ付近の拡大断面図を示す。イグナイタ100は、ヒートシンク101とパワートランジスタ102と混成集積回路103とイグナイタ端子104とを備える。イグナイタ100は、台座113に載置されている。パワートランジスタ102および混成集積回路103は、ヒートシンク101に固定されている。パワートランジスタ102と混成集積回路103とは、アルミニウムワイヤ106により電気的に接続されている。混成集積回路103とイグナイタ端子104とは、アルミニウムワイヤ107により電気的に接続されている。混成集積回路103は、シリコーンゴム105により覆われている。これらの部材は、イグナイタ端子104の先端が突出した状態で、モールド樹脂108により封止されている。モールド樹脂108はイグナイタ100の外殻を形成している。イグナイタ端子104は、コネクタ109のコネクタ端子110に接合されている。コネクタ端子110は、エンジン制御装置(ECU)と電気的に接続されている。点火コイルの外殻を形成するハウジング112の内部には、ハウジング112内に収納される各部材間の絶縁を確保し、また各部材を固定するため、エポキシ樹脂111が注入されている。エポキシ樹脂111は、ハウジング112内の各部材間に浸透し硬化している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7−153636号公報に記載の点火コイルのように、電気絶縁油により絶縁を確保すると、以下の問題が生じる。すなわち、電気絶縁油は液体である。このため、電気絶縁油が点火コイル外部に漏出しないように、堅牢なシール機構が必要となる。このため、シール機構の分だけ、点火コイルの構造が複雑化する。また、点火コイルが大型化してしまう。また、製造コストが上昇する。
【0006】
また、特開平2001−127239号公報に記載の点火コイルのように、エポキシ樹脂により絶縁を確保すると、以下の問題点が生じる。すなわち、ヒートシンク101、パワートランジスタ102、混成集積回路103、シリコーンゴム105、アルミニウムワイヤ106、アルミニウムワイヤ107、イグナイタ端子104の一部は、二重の樹脂層により覆われている。つまり、これらの部材は、モールド樹脂108およびエポキシ樹脂111により、二重に覆われている。このため、点火コイル製造時において、モールド樹脂108により上記部材を封止しイグナイタ100を作製する工程と、作製したイグナイタ100を台座113に載置しエポキシ樹脂111を注入し硬化させる工程と、が別個独立して必要となる。したがって、製造工程が複雑化する。また、製造コストも上昇する。また、二重の樹脂層を備えるため、点火コイルの構造も複雑化する。また、外部との電気的接続も二重になっている。
【0007】
本発明の点火コイルは、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、製造コストが低く、構造が単純で、小型化が可能な点火コイルを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上記課題を解決するため、本発明の点火コイルは、外部回路に電気的に接続されたコネクタと、該コネクタから給電された電流を断続するスイッチング素子を有するイグナイタと、断続された該電流により所定の電圧を発生する一次コイル部と、発生した該電圧を昇圧し点火プラグに印加する二次コイル部と、該一次コイル部と該二次コイル部との間において硬化し該一次コイル部と該二次コイル部との絶縁を確保する樹脂絶縁材とを備えてなる点火コイルであって、該イグナイタは該樹脂絶縁材からなる外殻を持つとともに該樹脂絶縁材によって封止され、該外殻は該樹脂絶縁材を該一次コイル部と該二次コイル部との間に注入するときに形成され、該イグナイタと該樹脂絶縁材との間には該イグナイタの表面を覆う緩和部材が設けられていることを特徴とする。
【0009】
つまり、本発明の点火コイルは、イグナイタの外殻を、一次コイル部と二次コイル部との絶縁を確保する樹脂絶縁材により形成するものである。すなわち、例えば、前出の図8において、モールド樹脂108を無くし、エポキシ樹脂111によりイグナイタ100に収納される部材を直接封止するものである。そして、イグナイタと樹脂絶縁材との間に緩衝部材を設けるものである。イグナイタと樹脂絶縁材との間に緩衝部材を設けることで、樹脂絶縁材とイグナイタとの間の熱応力を緩和することができる。
【0010】
本発明の点火コイルによると、樹脂絶縁材が固体である。このため、絶縁に電気絶縁油を使用する場合と比較して、シール機構が簡単で済む。
【0011】
また、本発明の点火コイルによると、イグナイタに収納される部材は、単一層の樹脂絶縁材により覆われている。このため、点火コイル製造時において、別途、モールド樹脂によりイグナイタに収納される部材を封止する工程は不要である。
【0012】
このように、本発明の点火コイルは、シール機構が簡単なため、また単一層の樹脂絶縁材により覆われているため、構造が単純である。また、製造工程が簡単である。また、製造コストが低い。
【0013】
また、本発明の点火コイルは、シール機構が簡単なため、小型化が容易である。したがって、プラグホールに直接搭載されるため外周径が規制されるスティックタイプの点火コイルとして具現化するのに好適である。
【0014】
(2)好ましくは、前記緩衝部材はシリコーンゴムからなるとよい。シリコーンゴムは、耐熱性、耐寒性、柔軟性に優れている。このため、樹脂絶縁部材とイグナイタとの間の熱応力を緩和でき、また、周囲の温度変化により劣化し難い。
(3)好ましくは、さらに、前記イグナイタの前記コネクタに対する位置決めを行う位置決め手段を持つ構成とする方がよい。イグナイタはコネクタと結線される。本構成によると、位置決め手段により、イグナイタのコネクタに対する位置が固定されている。このため、結線作業が容易になる。また、本構成によると、樹脂絶縁材注入時におけるイグナイタのがたつきを抑制することができる。
【0015】
(4)好ましくは、前記イグナイタは、さらに、前記スイッチング素子が固定されるヒートシンクを備え、前記位置決め手段は、該ヒートシンクと前記コネクタとを連結する連結部材である構成とする方がよい。ヒートシンクは、比較的堅牢であり体積が大きい。このため、ヒートシンクを連結部材により保持して位置決めを行うと、イグナイタの固定性が向上する。したがって、結線時や樹脂絶縁材注入時におけるイグナイタのがたつきを抑制することができる。
【0016】
また、連結部材は、イグナイタとコネクタとを連結している。このため、本構成によると、イグナイタとコネクタとを一体に取り扱うことが出来る。このため、点火コイル製造時に、まずイグナイタとコネクタとを連結し、次にこの状態でイグナイタとコネクタとを結線し、それから結線した両部材を点火コイルに搭載することができる。すなわち、予め結線してから、イグナイタを点火コイルに搭載することができる。したがって、本構成によると、結線作業が容易になる。
【0017】
(5)好ましくは、前記イグナイタは、さらに、前記スイッチング素子を制御する制御回路を収納する構成とする方がよい。本構成によると、スイッチング素子だけでなく制御回路もイグナイタに収納され樹脂絶縁材により封止されている。このため、別途、制御回路を単独で配置する場合と比較して、制御回路とイグナイタとを結ぶ配線が不要となる。このため、点火コイルの取り扱い性が向上する。
【0018】
(6)好ましくは、前記樹脂絶縁材の線膨張係数は、前記イグナイタを形成する材料のうち最も線膨張係数が小さい材料の線膨張係数を100%として、750%以下に設定されている構成とする方がよい。
【0019】
樹脂絶縁材の線膨張係数を、イグナイタを形成する材料のうち最も線膨張係数が小さい材料の線膨張係数を100%として、750%以下となるように設定したのは、750%を超えると樹脂絶縁材やイグナイタに熱応力による不具合が発生するおそれがあるためである。
【0020】
すなわち、樹脂絶縁材の線膨張係数と、イグナイタを形成する材料の線膨張係数とが著しく異なる場合、周囲の温度変化に伴う熱膨張、熱収縮により、樹脂絶縁材やイグナイタに大きな熱応力が加わるおそれがある。そして、この熱応力により例えばクラックなどの不具合が発生するおそれがある。
【0021】
本構成によると、樹脂絶縁材およびイグナイタを構成する各部材を形成する材料の線膨張係数の格差が小さい。したがって、樹脂絶縁材やイグナイタに加わる熱応力を緩和することができる。このため、本構成の点火コイルは、信頼性が高く、また寿命が長い。
【0022】
(7)好ましくは、前記樹脂絶縁材の線膨張係数は、25ppm/K以下に設定されている構成とする方がよい。樹脂絶縁材の線膨張係数を25ppm/K以下に設定したのは、25ppm/Kを超えると樹脂絶縁材やイグナイタに熱応力による不具合が発生するおそれがあるためである。
(8)好ましくは、前記緩和部材は、前記イグナイタと前記樹脂絶縁材との間の熱応力を緩和するのがよい。
【0023】
すなわち、イグナイタを構成する各部材のうち例えば半導体などに使用されるSiの線膨張係数は3.5ppm/Kと比較的小さい。したがって、このSiの線膨張係数に対して、樹脂絶縁材の線膨張係数が過剰に大きいと、樹脂絶縁材やイグナイタに大きな熱応力が加わることになる。
【0024】
本構成によると、樹脂絶縁材とSiとの線膨張係数の格差が小さい。したがって、樹脂絶縁材やイグナイタに加わる熱応力を緩和することができる。このため、本構成の点火コイルは、信頼性が高く、また寿命が長い。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の点火コイルの実施の形態について説明する。
【0026】
(1)第一実施形態
まず、本実施形態の点火コイルの構成について説明する。図1に、本実施形態の点火コイルの軸方向断面図を示す。図2に、本実施形態の点火コイルの外観図を示す。なお、図2においてエポキシ樹脂は透過して示す。スティックタイプの点火コイル1は、エンジンブロックの上部において、気筒毎に形成されたプラグホール(図略)内に収納されている。また、点火コイル1は、後述するように、点火プラグ(図略)と図中下側において接続されている。
【0027】
点火コイル1は、ハウジング2を備えている。このハウジング2は、樹脂製であり上方に向かって拡径する段付筒状を呈している。段差よりも下部は、円筒状を呈している。一方、段差よりも上部は、矩形状を呈している。そして、ハウジング2の上端部には、広口部20が形成されている。また広口部20の側壁の一部には、切り欠き窓21が形成されている。
【0028】
ハウジング2の内部には、中心コア部5と一次スプール3と一次コイル部30と二次スプール4と二次コイル部40とコア調芯部材61とイグナイタ9と連結部材10とが、それぞれ収納されている。
【0029】
このうち中心コア部5は、中心コア54と弾性部材50と熱収縮チューブ52とからなる。中心コア54は、幅の異なる短冊状の珪素鋼板540を直径方向に積層して形成されており、棒状を呈している。弾性部材50は単泡スポンジ製であって円柱状を呈している。弾性部材50は、中心コア54の上下両端に配置されている。熱収縮チューブ52は、加熱により収縮する樹脂製である。熱収縮チューブ52は、中心コア54および弾性部材50を外周側から被覆している。
【0030】
二次スプール4は、樹脂製であって有底円筒状を呈している。二次スプール4は、中心コア部5と同軸的に、かつ中心コア部5の外周側隣りに配置されている。二次コイル部40は、二次スプール4の外周面に巻回された導線からなる。また、二次スプール4の上端面には、スプール側係合爪41が立設されている。スプール側係合爪41は、周方向に90゜ずつ離間して、合計三つ配置されている。
【0031】
一次スプール3は、二次スプール4と同軸的に、かつ二次スプール4の外周側隣りに配置されている。一次コイル部30は、一次スプール3の外周側に巻回された導線からなる。また、一次コイル部30の外周側には、一枚もしくは複数枚の珪素鋼板からなり、長手方向に貫通するスリットの入った円筒状の外周コア(図略)が配置されている。
【0032】
コネクタ6は、樹脂製であって角筒状を呈している。コネクタ6は、切り欠き窓21からハウジング2外方に突出して配置されている。コネクタ6には、複数のコネクタ端子600がインサート成形されている。コア調芯部材61は、平板状を呈している。コア調芯部材61は、広口部20のほぼ中央に配置されている。コア調芯部材61の下面からは、調芯リブ63および調芯部材側係合爪66が立設されている。調芯リブ63は、リング状を呈している。調芯リブ63は、中心コア部5と二次スプール4との間に上方から介挿されている。また、調芯部材側係合爪66は、周方向に90゜ずつ離間して、合計三つ配置されている。調芯部材側係合爪66は、前記スプール側係合爪41に係止されている。
【0033】
イグナイタ9は、パワートランジスタや混成集積回路やヒートシンクなどを収納している。なお、パワートランジスタは、本発明のスイッチング素子に含まれる。また、混成集積回路は、本発明の制御回路に含まれる。イグナイタ9は、ECU(図略)および一次コイル部30に電気的に接続されている。なお、ECUは本発明の外部回路に含まれる。イグナイタ9については後述する。また、コネクタ6とヒートシンクとは連結部材10により連結されている。連結部材10についても後述する。
【0034】
エポキシ樹脂8は、ハウジング2内に配置された上記部材間に介在している。このエポキシ樹脂8は、エポキシプリポリマと硬化剤とを、広口部20から真空引きしたハウジング2内に注入することにより、上記部材間に浸透し硬化する。エポキシ樹脂8の線膨張係数は、10ppm/Kに調整されている。なお、エポキシ樹脂8は、本発明の樹脂絶縁材に含まれる。
【0035】
高圧タワー部7は、ハウジング2の下方に配置されている。高圧タワー部7は、タワーハウジング70と高圧ターミナル71とスプリング72とプラグキャップ73とを備えている。
【0036】
タワーハウジング70は、樹脂製であって円筒状を呈している。タワーハウジング70の内周側中程には、上方に突出するボス部74が形成されている。高圧ターミナル71は、金属製であって下向き開口76を持つカップ状を呈している。下向き開口76には、ボス部74が挿入されている。すなわち、ボス部74により高圧ターミナル71が支持されている。また、高圧ターミナル71の上端面中央からは、上方に突出する凸部75が配置されている。この凸部75は、前記二次スプール4の下端開口42に挿入されている。また、凸部75は、二次コイル部40と電気的に接続されている。
【0037】
スプリング72は、螺旋状を呈している。スプリング72の上端は、高圧ターミナル71の開口76に止着されている。スプリング72には、点火プラグが弾接している。
【0038】
プラグキャップ73は、ゴム製であって円筒状を呈している。このプラグキャップ73は、タワーハウジング70の下端部に環装されている。プラグキャップ73の内周側には、点火プラグが圧入され弾接している。
【0039】
次に、本実施形態の点火コイル1の通電時の動きについて説明する。ECUからの制御信号は、コネクタ6を介して、イグナイタ9に伝達される。イグナイタ9により電流の断続が行われると、自己誘導作用により一次コイル部30に所定の電圧が発生する。この電圧が、一次コイル部30と二次コイル部40との相互誘導作用により、昇圧される。そして、昇圧により発生した高電圧が、二次コイル部40から、高圧ターミナル71およびスプリング72を介して、点火プラグに伝達される。この高電圧により、点火プラグのギャップに火花が発生する。
【0040】
次に、イグナイタ9の構成について詳しく説明する。図3に、本実施形態の点火コイルのイグナイタ付近の拡大断面図を示す。図に示すように、イグナイタ9は、ヒートシンク90とパワートランジスタ91と混成集積回路92とを備える。ヒートシンク90は、線膨張係数が17ppm/Kの銅製であって、平板状を呈している。ヒートシンク90は、コネクタ6に固定された連結部材10の凹部に、圧入されている。パワートランジスタ91は、ヒートシンク90に、はんだ付けされている。混成集積回路92は、回路基板920と素子921とからなる。素子921は、主に、線膨張係数が3.5ppm/KのSiにより形成されている。回路基板920は、セラミック製であって平板状を呈している。回路基板920は、ヒートシンク90に接着されている。複数の素子921は、回路基板920にはんだ付けされている。パワートランジスタ91と混成集積回路92とは、アルミニウムワイヤ93により結線されている。混成集積回路92とコネクタ端子600とは、アルミニウムワイヤ94により結線されている。混成集積回路92は、シリコーンゴム95により覆われている。なお、シリコーンゴム95は、エポキシ樹脂8と混成集積回路92との間の熱応力を緩和する役割を有する。これらの部材は、エポキシ樹脂8により、前記一次コイル部30や二次コイル部40などとともに封止されている。言い換えると、図中一点鎖線で示すように、イグナイタ9の外殻96はエポキシ樹脂8により形成されている。
【0041】
次に、本実施形態の点火コイルの組み付け方法について説明する。図4に、イグナイタを連結部材に組み付けている状態を示す。図に示すように、コネクタ6は、前出の図3に示す組み付け後の状態に対して、ちょうど上下逆さまに配置されている。逆さまにした連結部材10の上面には、凹部11が形成されている。
【0042】
組み付けにおいては、まず、コネクタ6を作製する。そして、連結部材10をコネクタ6に固定する。なお、コネクタ6と連結部材10とは、一体に成形されていてもよい。並びに、ヒートシンク90にパワートランジスタ91および混成集積回路92を固定する。次いで、凹部11に、図中白抜き矢印で示すように、ヒートシンク90を圧入する。図5に、イグナイタをコネクタに結線している状態を示す。次に、混成集積回路92とコネクタ端子600とをアルミニウムワイヤ94により結線する。具体的には、アルミニウムワイヤ94を、超音波ボンディングにより、混成集積回路92およびコネクタ端子600に接合する。並びに、混成集積回路92とパワートランジスタ91とをアルミニウムワイヤ93により結線する。具体的には、アルミニウムワイヤ93を、超音波ボンディングにより、混成集積回路92およびパワートランジスタ91に接合する。このようにして、コネクタ端子600と混成集積回路92とパワートランジスタ91との導通を確保する。その後、混成集積回路92の上面をシリコーンゴム(図略)により封止する。
【0043】
それから、イグナイタ9とコネクタ6との結合体を、予め一次コイル部や二次コイル部などの部材が収納されたハウジングに組み付ける。具体的には、前出の図2に示すように、切り欠き窓21にコネクタ6を嵌合することにより、イグナイタ9とコネクタ6との結合体を、ハウジング2に組み付ける。そして、ハウジング2内を真空引きしながら、エポキシ樹脂8を広口部20から注入する。最後に、注入したエポキシ樹脂8を、各部材間に浸透させ、熱硬化させる。このようにして、本実施形態の点火コイルは組み付けられる。
【0044】
次に、本実施形態の点火コイルの効果について説明する。本実施形態の点火コイル1によると、樹脂絶縁材として固体のエポキシ樹脂8を使用している。このため、シール機構が簡単である。
【0045】
また、本実施形態の点火コイル1によると、イグナイタ9に収納されるヒートシンク90やパワートランジスタ91や混成集積回路92などの部材は、単一層のエポキシ樹脂8により覆われている。このため、点火コイル製造時において、別途、モールド樹脂により上記部材を封止する工程は不要である。
【0046】
また、本実施形態の点火コイル1は、位置決め手段として連結部材10を備えている。このため、イグナイタ9とコネクタ6とを一体に取り扱うことができる。したがって、イグナイタ9とコネクタ6との結線を済ませてから、これら両部材の結合体をハウジング2に配置することができる。すなわち、製造時における取り扱い性に優れている。また、ヒートシンク90は、凹部11に圧入されている。このため、イグナイタ9がコネクタ6に対してがたつかない。したがって、結線作業が容易である。また、エポキシ樹脂8の注入作業が容易である。
【0047】
また、本実施形態の点火コイル1は、イグナイタ9にパワートランジスタ91とともに混成集積回路92が収納されている。このため、混成集積回路92を点火コイル1外部に配置した場合と比較して、点火コイル1の取り扱い性に優れている。
【0048】
また、本実施形態の点火コイル1のエポキシ樹脂8の線膨張係数は10ppm/Kである。一方、ヒートシンク90を形成する銅の線膨張係数は17ppm/Kである。また、素子921に含まれるSiの線膨張係数は3.5ppm/Kである。つまり、エポキシ樹脂8の線膨張係数は、銅の線膨張係数およびSiの線膨張係数のほぼ中央値となるように設定されている。このため、本実施形態の点火コイル1によると、エポキシ樹脂8やイグナイタ9に加わる熱応力を緩和することができる。したがって、本実施形態の点火コイル1は、信頼性が高く、また寿命が長い。また、本実施形態の点火コイル1には、前出の図8に示すイグナイタ端子104が配置されていない。このため、部品点数が少なくて済む。
【0049】
(2)第二実施形態
本実施形態と第一実施形態との相違点は、位置決め手段がハウジングに固定されている点である。また、コネクタとイグナイタとが一体に取り扱われない点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
【0050】
図6に、本実施形態の点火コイルのイグナイタ付近の拡大断面図を示す。なお、図3と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、位置決め手段12は、ハウジングの広口部20に固定されている。また、位置決め手段12の上面には、上向きに凹部11が形成されている。この凹部11に、イグナイタ9のヒートシンク90が上方から圧入されている。すなわち、第一実施形態に対して、本実施形態ではイグナイタ9と位置決め手段12との位置関係が上下逆さまになっている。
【0051】
本実施形態の点火コイル1の組み付けは以下の手順により行う。まず、ハウジング内に一次コイル部や二次コイル部などの部材を収納する。次に、コネクタ6を広口部20の切り欠き窓に嵌合する。並びに、イグナイタ9を凹部11に圧入する。それから、コネクタ端子600と混成集積回路92とをアルミニウムワイヤ94により結線する。並びに、混成集積回路92とパワートランジスタ91とをアルミニウムワイヤ93により結線する。そして、混成集積回路92をシリコーンゴム95により覆う。最後に、真空引きしたハウジング内に広口部20からエポキシ樹脂8を注入し硬化させる。
【0052】
本実施形態の点火コイル1によると、イグナイタ9が位置決め手段12の上面の凹部11に圧入されている。このため、エポキシ樹脂8注入時において、イグナイタ9が位置決め手段12から脱落しにくい。
【0053】
本実施形態の点火コイル1のように、位置決め手段12をハウジングの広口部20に固定しても、イグナイタ9のコネクタ6に対する位置決めを行うことができる。このため、結線作業およびエポキシ樹脂8の注入作業が容易になる。
【0054】
(3)第三実施形態
本実施形態と第一実施形態との相違点は、スティックタイプではない点火コイルに本発明を具現化している点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
【0055】
図7に、本実施形態の点火コイルの軸方向断面図を示す。なお、図1および図3と対応する部位については同じ符号で示す。点火コイル1は、樹脂製のハウジング2を備えている。ハウジング2の内部には、コア55、一次スプール(図略)、一次コイル部(図略)、二次スプール4、二次コイル部40、連結部材10、高圧ターミナル71、仕切り板22が、それぞれ収納されている。
【0056】
コア55は、C字状のコアを組み付けた断面ロ字状を呈している。一次スプールは、樹脂製であって角筒状を呈している。一次スプールは、コア55の外周側に配置されている。一次コイル部は、一次スプールの外周面に巻回された導線からなる。二次スプール4は、樹脂製であって角筒状を呈している。二次スプール4は、一次コイル部の外周側に配置されている。二次コイル部40は、二次スプール4の外周面に巻回された導線からなる。
【0057】
コネクタ6は、樹脂製であって角筒状を呈している。コネクタ6は、ハウジング2外方に突出して配置されている。コネクタ6には、複数のコネクタ端子600がインサート成形されている。連結部材10は、コネクタ6と一体に形成されている。イグナイタ9は、パワートランジスタ91や混成集積回路92やヒートシンク90などを収納している。ヒートシンク90は、連結部材10の凹部に圧入固定されている。
【0058】
エポキシ樹脂8は、ハウジング2内に配置された上記部材間に介在している。このエポキシ樹脂8は、エポキシプリポリマと硬化剤とをハウジング2内に注入することにより、上記部材間に浸透し硬化する。高圧ターミナル71は、二次コイル部40と電気的に接続されている。
【0059】
本実施形態の点火コイルの組み付けは以下の手順により行われる。まず、コネクタ6と連結部材10とを一体に作製する。並びに、ヒートシンク90にパワートランジスタ91および混成集積回路92を固定する。次に、連結部材10の凹部にイグナイタ9のヒートシンク90を圧入する(図4参照)。それから、パワートランジスタ91と混成集積回路92との結線を行う。並びに、混成集積回路92とコネクタ端子600の結線を行う(図5参照)。その後、一次コイル部や二次コイル部40が収納されたハウジング2の仕切り板22上方のスペースに、イグナイタ9とコネクタ6との結合体を組み付け、さらにC字状のコアを両側からはめ込みコア55を組み付ける。そして、ハウジング2内にエポキシ樹脂8を注入する。最後に、エポキシ樹脂8を各部材間に浸透させ、熱硬化させる。
【0060】
本実施形態の点火コイル1によると、第一実施形態の点火コイルと同様の効果を得ることができる。すなわち、点火コイル1には電気絶縁油用のシール機構は不要である。また、点火コイル製造時において、別途、モールド樹脂によりイグナイタ9に収納される部材を封止する工程は不要である。
【0061】
また、位置決め手段として連結部材10を備えているため、イグナイタ9とコネクタ6とを一体に取り扱うことができる。したがって、製造時における取り扱い性に優れている。また、ヒートシンク90は、凹部に圧入されている。このため、結線作業が容易である。また、エポキシ樹脂8の注入作業が容易である。また、イグナイタ9に混成集積回路92が収納されている。このため、点火コイル1の取り扱い性に優れている。
【0062】
また、本実施形態の点火コイル1のエポキシ樹脂8の線膨張係数は10ppm/Kである。一方、ヒートシンク90を形成する銅の線膨張係数は17ppm/Kである。また、素子921に含まれるSiの線膨張係数は3.5ppm/Kである。つまり、エポキシ樹脂8の線膨張係数は、銅の線膨張係数およびSiの線膨張係数のほぼ中央値となるように設定されている。このため、エポキシ樹脂8やイグナイタ9に加わる熱応力を緩和することができる。
【0063】
また、本実施形態の点火コイル1の連結部材10は、コネクタ6と一体に形成されている。このため、本実施形態によると、点火コイル組み付け時に、別途コネクタ6に連結部材10を固定する工程は不要である。したがって、製造工程を簡略化できる。
【0064】
(4)その他
以上、本発明の点火コイルの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。例えば、樹脂絶縁材8の線膨張係数の調整方法は特に限定しない。例えば、樹脂絶縁材8中にフィラーを分散させることにより線膨張係数を調整してもよい。また、樹脂絶縁材8の線膨張係数は、ヒートシンク90を形成する銅の線膨張係数および素子921に含まれるSiの線膨張係数のほぼ中央値となるように設定しなくてもいい。例えば、より線膨張係数の小さいSiの線膨張係数に近い値としてもよい。また、比較的ヒートシンク90の体積が大きいことに鑑みて、銅の線膨張係数に近い値としてもよい。また、コネクタ6は、コネクタ端子600を有しなくてもよい。例えば、コネクタ6は、単なるワイヤでもよい。すなわち、外部回路とイグナイタ9とを電気的に接続できればよい。また、イグナイタ9は、ヒートシンク90や制御回路92を有しなくてもよい。例えば、スイッチング素子91単体でもよい。また、シリコーンゴム95についても有しなくてもいい。
【0065】
【発明の効果】
本発明によると、製造コストが低く、構造が単純で、小型化が可能な点火コイルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の点火コイルの軸方向断面図である。
【図2】 第一実施形態の点火コイルの外観図である。
【図3】 第一実施形態の点火コイルのイグナイタ付近の拡大断面図である。
【図4】 第一実施形態の点火コイルのイグナイタを連結部材に組み付けている状態を示す図である。
【図5】 第一実施形態の点火コイルのイグナイタをコネクタに結線している状態を示す図である。
【図6】 第二実施形態の点火コイルのイグナイタ付近の拡大断面図である。
【図7】 第三実施形態の点火コイルの軸方向断面図である。
【図8】 従来の点火コイルのイグナイタ付近の拡大断面図である。
【符号の説明】
1:点火コイル、2:ハウジング、20:広口部、21:切り欠き窓、22:仕切り板、3:一次スプール、30:一次コイル部、4:二次スプール、40:二次コイル部、41:スプール側係合爪、42:下端開口、5:中心コア部、50:弾性部材、52:熱収縮チューブ、54:中心コア、540:珪素鋼板、55:コア、6:コネクタ、600:コネクタ端子、61:コア調芯部材、63:調芯リブ、66:調芯部材側係合爪、7:高圧タワー部、70:タワーハウジング、71:高圧ターミナル、72:スプリング、73:プラグキャップ、74:ボス部、75:凸部、76:下向き開口、8:エポキシ樹脂(樹脂絶縁材)、9:イグナイタ、90:ヒートシンク、91:パワートランジスタ(スイッチング素子)、92:混成集積回路(制御回路)、920:回路基板、921:素子、93:アルミニウムワイヤ、94:アルミニウムワイヤ、95:シリコーンゴム、96:外殻、10:連結部材、11:凹部、12:位置決め手段。

Claims (18)

  1. 外部回路に電気的に接続されたコネクタと、該コネクタから給電された電流を断続するスイッチング素子を有するイグナイタと、断続された該電流により所定の電圧を発生する一次コイル部と、発生した該電圧を昇圧し点火プラグに印加する二次コイル部と、該一次コイル部と該二次コイル部との間において硬化し該一次コイル部と該二次コイル部との絶縁を確保する樹脂絶縁材とを備えてなる点火コイルであって、
    該イグナイタは該樹脂絶縁材からなる外殻を持つとともに該樹脂絶縁材によって封止され、
    該外殻は該樹脂絶縁材を該一次コイル部と該二次コイル部との間に注入するときに形成され、
    該イグナイタと該樹脂絶縁材との間には該イグナイタの表面を覆う緩和部材が設けられていることを特徴とする点火コイル。
  2. 前記緩和部材はシリコーンゴムからなることを特徴とする請求項1に記載の点火コイル。
  3. さらに、前記イグナイタの前記コネクタに対する位置決めを行う位置決め手段を持つ請求項1又は2に記載の点火コイル。
  4. 前記イグナイタは、さらに、前記スイッチング素子が固定されるヒートシンクを備え、前記位置決め手段は、該ヒートシンクと前記コネクタとを連結する連結部材である請求項3に記載の点火コイル。
  5. 前記イグナイタは、さらに、前記スイッチング素子を制御する制御回路を収納する請求項1又は2に記載の点火コイル。
  6. 前記樹脂絶縁材の線膨張係数は、前記イグナイタを形成する材料のうち最も線膨張係数が小さい材料の線膨張係数を100%として、750%以下に設定されている請求項1又は2に記載の点火コイル。
  7. 前記樹脂絶縁材の線膨張係数は、25ppm/K以下に設定されている請求項1又は2に記載の点火コイル。
  8. 前記緩和部材は、前記イグナイタと前記樹脂絶縁材との間の熱応力を緩和する請求項1又は2に記載の点火コイル。
  9. 前記樹脂絶縁材は、前記樹脂絶縁材を前記一次コイル部と前記二次コイル部との間に注入するときに、前記緩和部材が設けられた前記イグナイタの全周を覆う請求項1に記載の点火コイル。
  10. 外部回路に電気的に接続されたコネクタと、該コネクタから給電された電流を断続するスイッチング素子を有するイグナイタと、断続された該電流により所定の電圧を発生する一次コイル部と、発生した該電圧を昇圧し点火プラグに印加する二次コイル部と、該一次コイル部と該二次コイル部との間において硬化し該一次コイル部と該二次コイル部との絶縁を確保する樹脂絶縁材とを備えてなり、該イグナイタは該樹脂絶縁材からなる外殻を持つとともに該樹脂絶縁材によって封止され、該イグナイタと該樹脂絶縁材との間には該イグナイタの表面を覆う緩和部材が設けられている点火コイルを製造する方法であって、
    該樹脂絶縁材を該一次コイル部と該二次コイル部との間に注入するときに、該樹脂絶縁材によって該イグナイタの外殻をも形成することを特徴とする点火コイルの製造方法。
  11. 前記緩和部材はシリコーンゴムからなることを特徴とする請求項10に記載の点火コイルの製造方法。
  12. さらに、前記イグナイタの前記コネクタに対する位置決めを行う位置決め手段を持つ請求項10又は11に記載の点火コイルの製造方法。
  13. 前記イグナイタは、さらに、前記スイッチング素子が固定されるヒートシンクを備え、前記位置決め手段は、該ヒートシンクと前記コネクタとを連結する連結部材である請求項12に記載の点火コイルの製造方法。
  14. 前記イグナイタは、さらに、前記スイッチング素子を制御する制御回路を収納する請求項10又は11に記載の点火コイルの製造方法。
  15. 前記樹脂絶縁材の線膨張係数は、前記イグナイタを形成する材料のうち最も線膨張係数が小さい材料の線膨張係数を100%として、750%以下に設定されている請求項10又は11に記載の点火コイルの製造方法。
  16. 前記樹脂絶縁材の線膨張係数は、25ppm/K以下に設定されている請求項10又は11に記載の点火コイルの製造方法。
  17. 前記緩和部材は、前記イグナイタと前記樹脂絶縁材との間の熱応力を緩和する請求項10又は11に記載の点火コイルの製造方法。
  18. 前記樹脂絶縁材は、前記樹脂絶縁材を前記一次コイル部と前記二次コイル部との間に注入するときに、前記緩和部材が設けられた前記イグナイタの全周を覆う請求項10に記載の点火コイルの製造方法。
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