JP3773088B2

JP3773088B2 - Automotive airbag equipment

Info

Publication number: JP3773088B2
Application number: JP15429299A
Authority: JP
Inventors: 潤一下長根
Original assignee: Kanto Auto Works Ltd
Current assignee: Toyota Motor East Japan Inc
Priority date: 1999-06-01
Filing date: 1999-06-01
Publication date: 2006-05-10
Anticipated expiration: 2019-06-01
Also published as: JP2000344044A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衝突時に膨張したバッグによって乗員を保護する自動車のエアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
上記形式のエアバッグ装置は従来より周知であり、従来より各種形式のエアバッグ装置が提案され、かつ実用化されている。そのうちの１つに、車体の前部に外力が加えられたときも、また車体の側部に外力を加えられたときも、乗員を確実に保護できるように、座席に着座した乗員の前方と側方にそれぞれバッグを設け、これらのバッグを膨張させることにより、乗員の前部と側部を保護するエアバッグ装置が知られている。ところが、この形式のエアバッグ装置によれば、２つのバッグと、その各バッグにガスを供給するインフレータを必要とするため、その全体の構造が複雑化するだけでなく、そのコストが上昇する欠点を免れない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、１つのバッグによって、乗員の前部と側部を共に保護することのできるエアバッグ装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、座席のシートバックの内部に基端部が固定され、かつ該シートバックから、座席に着座した乗員よりも上方に突出すると共に、該乗員の上方において、当該乗員の両側方と前方とを取り囲むように延びるガス供給パイプと、前記シートバック内に収納され、自動車の車体に大きな外力が加えられたときガスを発生し、該ガスを前記ガス供給パイプ内に送り込むインフレータと、通常は、折り畳まれて前記ガス供給パイプのまわりに巻き付けられた状態で格納され、該ガス供給パイプにガスが送り込まれたとき、該ガス供給パイプから、当該ガス供給パイプに形成された排気孔を通して排出されるガスが供給され、前記乗員の前方と両側方を取り囲む状態に膨張する可撓性のバッグとを具備して成る自動車のエアバッグ装置を提案する（請求項１）。
【０００６】
また、上記請求項１に記載の自動車のエアバッグ装置において、前記ガス供給パイプは、前記乗員の上方において、当該乗員の後方をも取り囲むように延び、前記バッグは、これにガスが供給されたとき、前記乗員よりも後方に位置するシートバックの後部をも取り囲むように膨張すると有利である（請求項２）。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【０００８】
図１は、自動車の車室内に配置された座席１を示す側面図であり、図２はその座席１の上部を示す拡大斜視図である。座席１は、図１に示すように、これに着座した乗員Ｐの尻部を支えるシートクッション２と、乗員Ｐの背部を支えるシートバック３を有し、シートバック３は、その上部に、乗員Ｐの後頭部を支えるヘッドレスト４を有している。矢印Ｆは自動車の前進方向を示している。乗員Ｐは、図示していないシートベルトを装着して座席１に着座している。
【０００９】
上述した座席１に自動車のエアバッグ装置が搭載されており、その構成は以下のとおりである。
【００１０】
本例のエアバッグ装置は、シートバック３の内部に収納された一対のインフレータ５，５Ａと、内部が中空な１本のガス供給パイプ６と、そのパイプ６のまわりに巻き付けられて格納された可撓性のバッグ７とを有している。図３はそのうちのバッグ７を省略し、インフレータ５，５Ａとガス供給パイプ６のみを示す斜視図である。バッグ７の数は１つである。
【００１１】
図１乃至図３に示すように、ガス供給パイプ６の各基端部８，８Ａは、シートバック３の内部に挿入され、かつそのシートバック３のフレーム（図示せず）に固定されていて、各インフレータ５，５Ａは、ガス供給パイプ６の各基端部８，８Ａにそれぞれ固定されている。かかるガス供給パイプ６は、その各基端部８，８Ａに連続する直立部９，９Ａを有し、その各直立部９，９Ａはシートバック３の幅方向各端部から上方に突出し、各直立部９，９Ａの上端は、座席１に着座した乗員Ｐの頭部よりも上方に位置している。また各直立部９，９Ａの上端には、座席１の前方に向けてほぼ水平に延びる水平部１０，１０Ａがそれぞれ接続され、その各水平部１０，１０Ａの先端間に、座席１の幅方向に延びる前部１１が配置されている。
【００１２】
上述のように、ガス供給パイプ６は、互いに連通する基端部８，８Ａ、直立部９，９Ａ、水平部１０，１０Ａ及び前部１１が一体となった１本のパイプにより構成されている。その際、各水平部１０，１０Ａは、座席１に着座した乗員Ｐの上方において、その乗員Ｐの各側方をそれぞれ延び、前部１１は、同じく座席１に着座した乗員Ｐの上方において、その乗員Ｐの前方を横切るように水平に延びていて、両水平部１０，１０Ａと前部１１が、乗員Ｐの上方で、該乗員Ｐを取り囲んでいる。このように、ガス供給パイプ６は、その基端部８，８Ａが座席１のシートバック３の内部に固定され、しかもシートバック３から、座席１に着座した乗員Ｐよりも上方に突出すると共に、その乗員Ｐの上方において、当該乗員Ｐの両側方と前方を取り囲むように延びているのである。
【００１３】
またシートバック３の外部に出たガス供給パイプの部分には、その長手方向に沿って多数の排気孔１２が形成され、しかもそのガス供給パイプ６の長手方向末端部１３，１３Ａは閉鎖されている。さらに各インフレータ５，５Ａに対向したガス供給パイプ６の部分には、図３に示すようにガス取入孔１４，１４Ａがそれぞれ形成されている。
【００１４】
気密性の可撓性材料よりなるバッグ７は、後述するようにガスを供給されて膨張するが、膨張していない通常時には、図４及び図５に示すように折り畳まれてガス供給パイプ６のまわりに巻き付けられた状態で格納されている。これに対し、図８は、バッグ７が膨張したときの様子を示す断面図であり、この図と、図４及び図５とを比較しながら、バッグ７の格納状態を明らかにする。
【００１５】
図８に示すように、バッグ７は、その基部１５が、ガス供給パイプ６の排気孔１２の部分を除くパイプ外周面に固着されて、その全体が袋状に形成されている。そして、バッグ７の基部１５と、これとは反対側の自由端部１６との間のバッグ部分１７，１７Ａがそれぞれ図４に示すように折り畳まれ、その状態でガス供給パイプ６の外周面に巻き付けられて格納されている。このように格納されたバッグ７は、薄い表皮１８によって覆われ、その格納状態が維持される。
【００１６】
また、バッグ７は、シートバック３の外部に出たガス供給パイプ６の部分の全長に亘って巻き付けられていて、図５に示すように、バッグ７の一部がシートバック３内に入り込み、その部分がバンド１９によってガス供給パイプ６の外周面に押え付けられ、バッグ７の内部の気密性が保たれている。
【００１７】
走行中の自動車の車体前部又は車体側部に大きな外力が加えられ、図示していないエアバッグセンサによって、その自動車の衝突が検知されると、図２に示したインフレータ５，５Ａが作動してガスを発生する。そのガスはガス取入孔１４，１４Ａを通してガス供給パイプ６の内部に導入される。このように、インフレータ５，５Ａは、自動車の車体に大きな外力が加えられたとき、ガスを発生し、そのガスをガス供給パイプ６内へ送り込む用をなす。エアバッグセンサは、例えば、自動車の減速度を感知して、車体に大きな外力の加えられたこと、すなわちその衝突を検知する。
【００１８】
ガス供給パイプ６内に送り込まれたガスは、図３に破線矢印で示すようにガス供給パイプ内を通り、図３に実線矢印で示すようにガス供給パイプの排気孔１２を通してバッグ７の内部に供給される。これにより、バッグ７の内部の圧力が増大し、その力で、図４及び図５に示した表皮１８が破られ、バッグ７が図６乃至図８に示すように膨張する。このときバッグ７は、座席１に着座した乗員Ｐに向けて飛び出るように瞬時に膨張し、しかもこのバッグ７はガス供給パイプ６に沿って取り付けられているので、膨張したバッグ７は、乗員Ｐの前方と両側方を取り囲む。
【００１９】
上述のように、可撓性を有するバッグ７は、インフレータ５，５Ａからガス供給パイプ６にガスが送り込まれたとき、そのガス供給パイプ６から、該ガス供給パイプ６に形成された排気孔１２を通して排出されるガスが供給され、座席１に着座した乗員Ｐの前方と両側方を取り囲む状態に膨張する。エアバッグセンサによって衝突が感知されると、瞬時に、バッグ７が膨張し、これによって、乗員Ｐは、その頭部を含む上半身を、膨張したバッグ７とシートバック３とによって四方を取り囲まれ、乗員Ｐは前部と側部と後部を拘束されて保護される。乗員Ｐは、膨張したバッグ７と図示していないシートベルトとの協働作用により保護されるのである。その際、膨張したバッグ７が、乗員Ｐの上半身全体を取り囲んで、その上半身を拘束するように構成してもよい。
【００２０】
上述の如く、本例のエアバッグ装置は、座席１に着座した乗員Ｐの上方に折り畳まれて格納され、車体に大きな外力が加えられたとき、ガスを供給されて、乗員Ｐの上半身の少なくとも一部を包囲して拘束するように膨張する１つのバッグ７を有している。その際、バッグ７を車室の天井に格納しておくこともできるが、図示した例のように、座席１と一体の取付部材の一例であるガス供給パイプ６に、バッグ７を巻き付けて格納するように構成すると、座席１が前後にスライド可能に支持されている場合、バッグ７も座席１と共に前後に移動するので、座席１がいかなる前後位置にあるときも、バッグ７は必ず乗員の上方で格納される。このため、比較的小さなバッグ７を用い、これを膨張させて、確実に、乗員の上半身のまわりを包囲し、その上半身を拘束することができる。
【００２１】
上述のように、バッグ７は１つ設けられているだけではあるが、車体の前部に外力が加えられたときも、また車体の側部に外力が加えられたときも、乗員Ｐはその１つのバッグ７によって確実に保護される。複数のバッグを設けることなく、車体に対する前突と側突のいずれの衝突時にも、乗員を確実に保護でき、エアバッグ装置のコストを支障なく低減することができるのである。
【００２２】
また、図１乃至図８に示した例では、バッグ７の自由端部１６に細い可撓性のワイヤ２０が取り付けられている。車体に対して大きな外力が加えられ、図６乃至図８に示したようにバッグ７が膨張したとき、乗員の頭部がその慣性によって座席１に対して前方に移動しようとする。このとき膨張したバッグ７の下縁部にワイヤ２０が取り付けられているので、乗員Ｐの頭部がそのバッグ７の下を通ってバッグ７から抜けることが阻止される。このようにして確実に乗員を拘束して保護することができるのである。
【００２３】
図９に示した第２の実施形態例の自動車のエアバッグ装置においては、ガス供給パイプ６の各直立部９，９Ａの上端に接続された各水平部１０，１０Ａが後方側にも延び、その後端間に座席１の幅方向に延びる後部２１が接続され、前部１１、両水平部１０，１０Ａ及び後部２１が、座席１に着座した乗員の上方において、互いに連通する環状部２２を形成している。このように、ガス供給パイプ６は、座席１に着座した乗員の上方において、その乗員の後方をも取り囲むように延びている。
【００２４】
また図９に示した第２の実施形態例では、ガス供給パイプ６の環状部２２にのみ多数の排気孔１２が形成され、その環状部２２に、図４を参照して先に説明した態様で、バッグ７が折り畳まれて格納され、これが表皮１８によって包まれている。両直立部９，９Ａには排気孔は形成されておらず、しかもこの両直立部９，９Ａにはバッグ７が巻き付けられていない。他の構成は、図１乃至図８に示した第１の実施形態例の構成と変りはない。
【００２５】
図９に示したエアバッグ装置においても、車体に対して大きな外力が加えられ、これがエアバッグセンサ（図示せず）によって感知されると、シートバック３内に設けられたインフレータ（図２参照）がガスを発生し、そのガスがガス供給パイプ６に送り込まれる。そのガスは環状部２２を通り、ここに形成された排気孔１２を通してバッグ７内に供給される。これにより、バッグ７は図１０及び図１１に示すように瞬時に膨張する。このとき、バッグ７は図１乃至図８に示した例と同じく、座席１に着座した乗員Ｐの前方と両側方を取り囲んで乗員の頭部を含む上半身を拘束するが、そのほか、乗員Ｐと、その後方に位置するシートバック３の後部も取り囲む。バッグ７は、これにガスが供給されたとき、乗員Ｐよりも後方に位置するシートバック３の後部をも取り囲むように膨張するのである。このため、慣性によって乗員Ｐの頭部が座席１に対して前方に移動しようとし、その頭部がバッグ７の前部２３に強く押し付けられた際、当該バッグ７は、その後部２４がシートバック３の後部に当って前方に移動することが阻止される。このため、乗員Ｐの頭部がバッグ７から外れてしまう不具合が阻止される。図９乃至図１１に示したエアバッグ装置においては、図７に示したワイヤ２０を省略しても、乗員Ｐの頭部がバッグ７から外れることを阻止することができる。
【００２６】
以上、本発明の好ましい実施形態例を説明したが、本発明は、この実施形態例に限定されず、これを各種改変して構成できるものである。
【００２７】
【発明の効果】
請求項１に係る発明によれば、１つのバッグを用いるだけで、乗員の前部と側部を共に保護することができ、エアバッグ装置のコストを効果的に低減することができる。
【００２８】
請求項２に係る発明によれば、自動車の衝突時に、乗員の頭部が膨張したバッグから抜け出ることをより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】車室内に配置された座席とこれに搭載されたエアバッグ装置を示す側面図である。
【図２】座席の上部と、これに取り付けられたエアバッグ装置の拡大斜視図である。
【図３】ガス供給パイプとインフレータの斜視図である。
【図４】図２のIV−IV線拡大断面図である。
【図５】図２のＶ−Ｖ線拡大断面図である。
【図６】バッグが膨張したときの様子を示す、図１と同様な側面図である。
【図７】バッグが膨張したときの様子を示す、図２と同様な斜視図である。
【図８】図７のVIII−VIII線拡大断面図である。
【図９】第２の実施形態例を示す、図２と同様な斜視図である。
【図１０】図９に示したバッグが膨張したときの様子を示す斜視図である。
【図１１】図９に示したバッグが膨張したときの様子を示す側面図である。
【符号の説明】
１座席
３シートバック
５インフレータ
５Ａインフレータ
６ガス供給パイプ
７バッグ
８基端部
８Ａ基端部
１２排気孔
Ｐ乗員[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automobile airbag device that protects an occupant with a bag inflated at the time of a collision.
[0002]
[Prior art]
The above-described type of airbag device has been well known, and various types of airbag devices have been proposed and put into practical use. One of them is that when an external force is applied to the front part of the vehicle body and when an external force is applied to the side part of the vehicle body, the front of 2. Description of the Related Art There is known an airbag device that protects a front portion and a side portion of an occupant by providing bags on the sides and inflating these bags. However, this type of airbag device requires two bags and an inflator that supplies gas to each of the bags, which not only complicates the overall structure but also increases the cost. I can not escape.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The objective of this invention is providing the airbag apparatus which can protect both a passenger | crew's front part and side part with one bag.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention has a base end fixed inside a seat back of a seat and projects upward from an occupant seated on the seat from the seat back, and above the occupant, A gas supply pipe that extends so as to surround both sides and the front of the occupant, and is stored in the seat back, and generates a gas when a large external force is applied to the vehicle body of the automobile, and the gas is supplied into the gas supply pipe An inflator that is fed into the gas supply pipe and is usually folded and stored around the gas supply pipe. When gas is fed into the gas supply pipe, the gas supply pipe forms the gas supply pipe. An automobile comprising a flexible bag that is supplied with gas exhausted through the exhaust hole and expands in a state of surrounding the front and both sides of the occupant Suggest airbag apparatus (claim 1).
[0006]
In the automobile airbag device according to claim 1, the gas supply pipe extends above the occupant so as to surround the rear of the occupant, and the bag is supplied with gas. In some cases, it is advantageous to inflate so as to surround the rear part of the seat back located behind the occupant (Claim 2).
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the drawings.
[0008]
FIG. 1 is a side view showing a seat 1 arranged in a passenger compartment of an automobile, and FIG. 2 is an enlarged perspective view showing an upper portion of the seat 1. As shown in FIG. 1, the seat 1 includes a seat cushion 2 that supports a bottom portion of an occupant P seated on the seat 1 and a seat back 3 that supports a back portion of the occupant P. It has a headrest 4 that supports the back of P. An arrow F indicates the forward direction of the automobile. The occupant P is seated on the seat 1 with a seat belt (not shown).
[0009]
An automobile airbag device is mounted on the seat 1 described above, and the configuration thereof is as follows.
[0010]
The airbag apparatus of this example was stored by being wound around a pair of inflators 5 and 5A housed inside the seat back 3, one gas supply pipe 6 having a hollow inside, and the pipe 6. And a flexible bag 7. FIG. 3 is a perspective view showing only the inflators 5, 5A and the gas supply pipe 6 with the bag 7 omitted. The number of bags 7 is one.
[0011]
As shown in FIGS. 1 to 3, the base end portions 8 and 8 </ b> A of the gas supply pipe 6 are inserted into the seat back 3 and fixed to a frame (not shown) of the seat back 3. The inflators 5 and 5A are fixed to the base end portions 8 and 8A of the gas supply pipe 6, respectively. The gas supply pipe 6 has upright portions 9 and 9A continuous to the base end portions 8 and 8A thereof, and the upright portions 9 and 9A protrude upward from the respective end portions in the width direction of the seat back 3, The upper ends of the upright portions 9 and 9 </ b> A are located above the head of the occupant P seated on the seat 1. Further, horizontal portions 10 and 10A extending substantially horizontally toward the front of the seat 1 are connected to the upper ends of the upright portions 9 and 9A, respectively, and the width direction of the seat 1 is between the tips of the horizontal portions 10 and 10A. A front portion 11 extending in the direction is arranged.
[0012]
As described above, the gas supply pipe 6 is configured by a single pipe in which the base end portions 8 and 8A, the upright portions 9 and 9A, the horizontal portions 10 and 10A, and the front portion 11 communicate with each other. . At that time, each horizontal portion 10, 10 </ b> A extends on each side of the occupant P above the occupant P seated on the seat 1, and the front portion 11 is above the occupant P also seated on the seat 1, It extends horizontally so as to cross the front of the occupant P, and both the horizontal portions 10, 10A and the front portion 11 surround the occupant P above the occupant P. As described above, the base end portions 8 and 8A of the gas supply pipe 6 are fixed to the inside of the seat back 3 of the seat 1, and the gas supply pipe 6 projects upward from the occupant P seated on the seat 1 from the seat back 3. The upper part of the passenger P extends so as to surround both sides and the front of the passenger P.
[0013]
Further, a number of exhaust holes 12 are formed along the longitudinal direction in the portion of the gas supply pipe that goes out of the seat back 3, and the longitudinal end portions 13 and 13A of the gas supply pipe 6 are closed. Yes. Further, as shown in FIG. 3, gas intake holes 14 and 14A are formed in the portion of the gas supply pipe 6 facing the inflators 5 and 5A, respectively.
[0014]
As will be described later, the bag 7 made of an airtight flexible material is inflated by being supplied with gas, but in a normal state where the bag 7 is not inflated, the bag 7 is folded as shown in FIGS. It is stored in a state of being wrapped around. On the other hand, FIG. 8 is a cross-sectional view showing the state when the bag 7 is inflated, and the storage state of the bag 7 is clarified by comparing this figure with FIGS. 4 and 5.
[0015]
As shown in FIG. 8, the base portion 15 of the bag 7 is fixed to the outer peripheral surface of the pipe excluding the exhaust hole 12 portion of the gas supply pipe 6, and the whole is formed in a bag shape. And the bag parts 17 and 17A between the base part 15 of the bag 7 and the free end part 16 on the opposite side are each folded as shown in FIG. Wrapped and stored. The bag 7 stored in this way is covered with a thin skin 18 and the stored state is maintained.
[0016]
Further, the bag 7 is wound over the entire length of the portion of the gas supply pipe 6 that has come out of the seat back 3, and as shown in FIG. 5, a part of the bag 7 enters the seat back 3, The portion is pressed against the outer peripheral surface of the gas supply pipe 6 by the band 19, and the airtightness inside the bag 7 is maintained.
[0017]
When a large external force is applied to the front part or the side part of the vehicle that is running and a collision of the vehicle is detected by an airbag sensor (not shown), the inflators 5 and 5A shown in FIG. Gas. The gas is introduced into the gas supply pipe 6 through the gas intake holes 14 and 14A. As described above, the inflators 5 and 5A generate gas when a large external force is applied to the vehicle body of the automobile, and feed the gas into the gas supply pipe 6. The airbag sensor detects, for example, a deceleration of an automobile and detects that a large external force is applied to the vehicle body, that is, a collision thereof.
[0018]
The gas fed into the gas supply pipe 6 passes through the gas supply pipe as shown by a broken line arrow in FIG. 3 and enters the bag 7 through the exhaust hole 12 of the gas supply pipe as shown by a solid line arrow in FIG. Supplied. As a result, the pressure inside the bag 7 increases, and the force causes the skin 18 shown in FIGS. 4 and 5 to be broken, and the bag 7 expands as shown in FIGS. At this time, the bag 7 is instantly inflated so as to jump out toward the occupant P seated on the seat 1, and the bag 7 is attached along the gas supply pipe 6. Enclose the front and both sides of the.
[0019]
As described above, the flexible bag 7 has the exhaust holes 12 formed in the gas supply pipe 6 from the gas supply pipe 6 when the gas is fed into the gas supply pipe 6 from the inflators 5 and 5A. The gas discharged through the air is supplied, and expands to surround the front and both sides of the occupant P seated on the seat 1. When a collision is detected by the airbag sensor, the bag 7 is instantly inflated, so that the occupant P is surrounded by the inflated bag 7 and the seat back 3 around the upper body including its head. The occupant P is protected by restraining the front portion, the side portion, and the rear portion. The occupant P is protected by the cooperative action of the inflated bag 7 and a seat belt (not shown). At that time, the inflated bag 7 may surround the entire upper body of the occupant P so as to restrain the upper body.
[0020]
As described above, the airbag device of the present example is folded and stored above the occupant P seated on the seat 1, and is supplied with gas when a large external force is applied to the vehicle body, so that at least the upper body of the occupant P One bag 7 is inflated to surround and restrain a portion. At that time, the bag 7 can be stored in the ceiling of the passenger compartment, but the bag 7 is wound around the gas supply pipe 6 which is an example of an attachment member integral with the seat 1 and stored as in the illustrated example. If the seat 1 is supported so as to be slidable back and forth, the bag 7 also moves back and forth together with the seat 1, so that the bag 7 is always above the occupant when the seat 1 is in any back-and-forth position. Stored in For this reason, the relatively small bag 7 can be used and inflated to reliably surround the upper body of the occupant and restrain the upper body.
[0021]
As described above, although only one bag 7 is provided, when an external force is applied to the front portion of the vehicle body or when an external force is applied to the side portion of the vehicle body, It is reliably protected by one bag 7. Without providing a plurality of bags, the occupant can be surely protected at the time of either a frontal collision or a side collision with the vehicle body, and the cost of the airbag device can be reduced without hindrance.
[0022]
Further, in the example shown in FIGS. 1 to 8, a thin flexible wire 20 is attached to the free end portion 16 of the bag 7. When a large external force is applied to the vehicle body and the bag 7 is inflated as shown in FIGS. 6 to 8, the occupant's head tends to move forward relative to the seat 1 due to its inertia. At this time, since the wire 20 is attached to the lower edge portion of the inflated bag 7, the head of the occupant P is prevented from coming out of the bag 7 under the bag 7. In this way, the occupant can be reliably restrained and protected.
[0023]
In the automobile airbag device of the second embodiment shown in FIG. 9, the horizontal portions 10, 10A connected to the upper ends of the upright portions 9, 9A of the gas supply pipe 6 extend to the rear side, A rear portion 21 extending in the width direction of the seat 1 is connected between the rear ends, and the front portion 11, both horizontal portions 10, 10A, and the rear portion 21 form an annular portion 22 that communicates with each other above the occupant seated on the seat 1. is doing. As described above, the gas supply pipe 6 extends above the occupant seated on the seat 1 so as to surround the occupant's rear.
[0024]
Further, in the second embodiment shown in FIG. 9, a large number of exhaust holes 12 are formed only in the annular portion 22 of the gas supply pipe 6, and the aspect previously described with reference to FIG. Then, the bag 7 is folded and stored, and is wrapped by the skin 18. Exhaust holes are not formed in both upright portions 9, 9A, and the bag 7 is not wound around the upright portions 9, 9A. Other configurations are the same as the configurations of the first embodiment shown in FIGS.
[0025]
Also in the airbag apparatus shown in FIG. 9, when a large external force is applied to the vehicle body and this is detected by an airbag sensor (not shown), an inflator provided in the seat back 3 (see FIG. 2) Generates gas and the gas is fed into the gas supply pipe 6. The gas passes through the annular portion 22 and is supplied into the bag 7 through the exhaust hole 12 formed therein. Thereby, the bag 7 is inflated instantaneously as shown in FIGS. At this time, as in the example shown in FIGS. 1 to 8, the bag 7 surrounds the front and both sides of the occupant P seated on the seat 1 and restrains the upper body including the occupant's head. The rear portion of the seat back 3 located behind the rear portion is also surrounded. When the gas is supplied to the bag 7, the bag 7 expands so as to surround the rear portion of the seat back 3 located behind the passenger P. For this reason, when the head of the occupant P tries to move forward with respect to the seat 1 due to inertia and the head is strongly pressed against the front portion 23 of the bag 7, the rear portion 24 of the bag 7 3 is prevented from moving forward by hitting the rear part. For this reason, the malfunction that the passenger | crew's P head will remove | deviate from the bag 7 is prevented. In the airbag apparatus shown in FIGS. 9 to 11, even if the wire 20 shown in FIG. 7 is omitted, the head of the occupant P can be prevented from coming off the bag 7.
[0026]
The preferred embodiment of the present invention has been described above. However, the present invention is not limited to this embodiment, and various modifications can be made.
[0027]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, it is possible to protect both the front part and the side part of the occupant with only one bag, and to effectively reduce the cost of the airbag device.
[0028]
According to the second aspect of the present invention, it is possible to more reliably prevent the occupant's head from slipping out of the inflated bag in the event of a car collision.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a seat arranged in a vehicle compartment and an airbag device mounted on the seat.
FIG. 2 is an enlarged perspective view of an upper portion of a seat and an airbag device attached thereto.
FIG. 3 is a perspective view of a gas supply pipe and an inflator.
4 is an enlarged sectional view taken along line IV-IV in FIG.
5 is an enlarged cross-sectional view taken along line VV in FIG.
6 is a side view similar to FIG. 1, showing the bag when it is inflated. FIG.
FIG. 7 is a perspective view similar to FIG. 2, showing a state when the bag is inflated.
8 is an enlarged sectional view taken along line VIII-VIII in FIG.
FIG. 9 is a perspective view similar to FIG. 2, showing a second embodiment.
10 is a perspective view showing a state when the bag shown in FIG. 9 is inflated. FIG.
FIG. 11 is a side view showing a state when the bag shown in FIG. 9 is inflated.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Seat 3 Seat back 5 Inflator 5A Inflator 6 Gas supply pipe 7 Bag 8 Base end part 8A Base end part 12 Exhaust hole P Crew

Claims

座席のシートバックの内部に基端部が固定され、かつ該シートバックから、座席に着座した乗員よりも上方に突出すると共に、該乗員の上方において、当該乗員の両側方と前方とを取り囲むように延びるガス供給パイプと、前記シートバック内に収納され、自動車の車体に大きな外力が加えられたときガスを発生し、該ガスを前記ガス供給パイプ内に送り込むインフレータと、通常は、折り畳まれて前記ガス供給パイプのまわりに巻き付けられた状態で格納され、該ガス供給パイプにガスが送り込まれたとき、該ガス供給パイプから、当該ガス供給パイプに形成された排気孔を通して排出されるガスが供給され、前記乗員の前方と両側方を取り囲む状態に膨張する可撓性のバッグとを具備して成る自動車のエアバッグ装置。 A base end portion is fixed inside the seat back of the seat, protrudes upward from the occupant seated on the seat, and surrounds both sides and the front of the occupant above the occupant. A gas supply pipe that extends into the seatback, an inflator that is housed in the seatback and generates gas when a large external force is applied to the vehicle body, and sends the gas into the gas supply pipe, and is normally folded When the gas is stored around the gas supply pipe and is supplied to the gas supply pipe, the gas discharged from the gas supply pipe through the exhaust hole formed in the gas supply pipe is supplied. And a flexible bag that expands in a state of surrounding the front and both sides of the occupant.

前記ガス供給パイプは、前記乗員の上方において、当該乗員の後方をも取り囲むように延び、前記バッグは、これにガスが供給されたとき、前記乗員よりも後方に位置するシートバックの後部をも取り囲むように膨張する請求項１に記載の自動車のエアバッグ装置。 The gas supply pipe extends above the occupant so as to surround the rear of the occupant, and when the gas is supplied thereto, the bag also includes a rear portion of the seat back located behind the occupant. The automobile airbag device according to claim 1, wherein the airbag device is inflated so as to surround it.