JP3772689B2 - 線材剥離巻き取り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、線材を剥離するとともにボビンに巻き付ける線材剥離巻き取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の線材剥離巻き取り装置について説明する。従来の線材剥離巻き取り装置は、被膜剥離部で皮膜が剥離された線材をボビンに一個ずつ巻き付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの様な従来の構成では、一個ずつボビンに巻き付けるため巻き付けに時間がかかり、生産効率が悪かった。
【0004】
本発明はこの様な問題点を解決するもので、生産効率の良い線材剥離巻き取り装置を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の線材剥離巻き取り装置は、予め定められた間隔で被膜線材の被膜を剥離する被膜剥離部と、この被膜剥離部の下流に設けられるとともに前記被膜剥離部で剥離された線材の剥離状態を検出する導通検出部と、この導通検出部の下流に設けられるとともに、その上流と下流とでの処理速度の差を吸収するテンション部と、このテンション部の下流に設けられるとともに前記被膜剥離部で剥離された線材をボビンに巻き付ける線材巻き取り部とを備え、前記線材巻き取り部は複数のボビンを直列に連通するとともに、前記線材の前記ボビンへの巻き始め部或いは巻き終わり部を固定するスペーサが前記ボビンの間に設けられたものである。これにより、巻き線の生産効率が向上する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、予め定められた間隔で被膜線材の被膜を剥離する被膜剥離部と、この被膜剥離部の下流に設けられるとともに前記被膜剥離部で剥離された線材の剥離状態を検出する導通検出部と、この導通検出部の下流に設けられるとともに、その上流と下流とでの処理速度の差を吸収するテンション部と、このテンション部の下流に設けられるとともに前記被膜剥離部で剥離された線材をボビンに巻き付ける線材巻き取りとを備え、前記線材巻き取り部は複数のボビンを直列に連通するとともに、前記線材の前記ボビンへの巻き始め部或いは巻き終わり部を固定するスペーサが前記ボビンの間に設けられた線材剥離巻き取り装置であり、複数のボビンを直列に連通して順次巻き付けていくので、従来のように1個ずつ巻き付ける必要が無く生産効率が向上する。
【0007】
また、ボビンへの巻き始めと巻き終わりはスペーサに固定するので、線材がほぐれることはない。
【0008】
更に、被膜剥離部と線材巻き取り部との間には、その処理速度の差を吸収するテンション部を有しているので、例えテンション部の上流と下流での処理速度の差が生じたとしても被膜剥離部と線材巻き取り部は夫々独立して連続処理することができ、作業能率が向上する。
【0009】
請求項2に記載の発明における被膜剥離部は、中心に第1の孔を有する回転シャフトと、この回転シャフトに連結するとともに、前記第1の孔と同一線上に設けられた第2の孔を有するカッターホルダと、このカッターホルダの後端に設けられるとともに前記回転シャフトと固定される鍔と、前記第1の孔と前記第2の孔内を貫通するとともに摺動可能に設けられた開閉シャフトと、この開閉シャフトの中心を貫通するとともに線材が挿通される第3の孔と、前記カッターホルダの先端部をY方向に付勢して設けられた刃と、前記開閉シャフトにスライド可能に連結されたスライダーカップリングと、このスライダーカップリングが回転可能に支持されたスライダーユニットとを有し、前記スライダーユニットを前記Y方向に対して直角の関係にあるX方向に移動させることにより前記開閉シャフトも前記X方向に移動して、前記刃を付勢に抗してY方向と逆方向に移動させる請求項1に記載の線材剥離巻き取り装置であり、このように回転シャフトとカッターは鍔で連結されているので、回転シャフトにY方向の余分な力が加わらない。従って、回転シャフトの動作がスムーズに滑り動作をすることになり、その結果として剥離精度が向上する。
【0010】
請求項3に記載の発明のカッターホルダに設けられた刃は、線材に対して120度間隔で3個設けられた請求項2に記載の線材剥離巻き取り装置であり、3方向から線材を支えることになり回転バランスが向上する。従って、剥離中に線材がゆれることはなく剥離精度は向上する。
【0011】
請求項4に記載の発明は、スライダーカップリングは対向して設けられた2対の凹凸を有する請求項2に記載の線材剥離巻き取り装置であり、カップリングは2対の凹凸を対向して設けているので、回転バランスが良い。
【0012】
請求項5に記載の発明は、開閉シャフトの先端部およびカッターホルダの先端に設けられたカッター部は鉄に焼き入れをした請求項2に記載の線材剥離巻き取り装置であり、スライドによる当接面の磨耗を考慮しているので、カッターの開閉精度が安定する。
【0013】
請求項6に記載の発明は、スライダーユニットの開閉シャフトとの支持部にはベアリングが2列に挿入された請求項2に記載の線材剥離巻き取り装置であり、ベアリングを2列に設けているので、スラスト方向に対してガタが少なく剥離精度が安定する。
【0014】
請求項7に記載の発明は、回転シャフトとカッターホルダに形成された鍔同士の接合面には、一方に凸部を設けるとともに他方にはこの凸部に嵌合する凹部が設けられた請求項2に記載の線材剥離巻き取り装置であり、凹部と凸部とを嵌合させることにより芯出しが容易にできる。また、カッター部の交換も容易である。
【0015】
請求項8に記載の発明の鍔は、回転シャフトに設けられた第1の孔とカッターホルダに設けられた第2の孔に対して同心円状に凹部或いは凸部が設けられた請求項7に記載の線材剥離巻き取り装置であり、凹部と凸部が回転軸に対して同心円状に設けられているので、カッターホルダ部の安定した高速回転が得られる。
【0016】
請求項9に記載の発明は、回転シャフトはベアリングを介して取り付けブロックに連結されるとともに、前記ベアリングはX方向に対して複数個所に設けられた請求項2に記載の線材剥離巻き取り装置であり、ベアリングは複数個所に設けられているので、回転シャフトがY方向に振れることはなく、安定して回転する。
【0017】
請求項10に記載の発明のベアリングは、取り付けブロックの先端と後端に埋設されるとともに、この取り付けブロックの中央には前記ベアリングの取り外しを容易にするべく孔が設けられた請求項9に記載の線材剥離巻き取り装置であり、ベアリングの取り外しが容易に行え、ベアリングの交換、注油等のメンテナンスが容易に行える。
【0018】
請求項11に記載の発明は、開閉シャフトの先端に近接して線材を固定するチャッキングユニットを設けるとともに、前記線材の剥離長を制御すべく取り付けブロックを制御させる第2のスライドユニットが設けられた請求項10に記載の線材剥離巻き取り装置であり、第2のスライドユニットを有しているので、線材の剥離部の長さを制御することができる。
【0019】
請求項12に記載の発明は、チャッキングユニットにおける線材の固定は、金属で形成された台座と、この台座に対向して設けられるとともに、この台座に押圧されるウレタンゴムで形成された円板とで構成され、前記台座と前記円板との間に前記線材を挟むことにより固定する請求項11に記載の線材剥離巻き取り装置であり、線材は金属製の台座とウレタンゴムで挟まれるので確りと固定される。また、円板を回転可能にしておけば、例えウレタンゴムが磨耗したとしても微小回転させることにより、初期の摩擦力を得ることができる。
【0020】
請求項13に記載の発明の第2のスライドユニットは、シリンダーで押圧されるとともに、この押圧力の初期にかかる押圧力を一定にすべく定押圧部品が設けられた請求項11に記載の線材剥離巻き取り装置であり、取付ブロックの急激な変化を吸収し、剥離のバラツキを少なくする。
【0021】
請求項14に記載の発明は、第2のスライドユニットの移動量を検出すべくセンサーと検知板を設け、このセンサーによる検知を複数段階に制御可能とした請求項11に記載の線材剥離巻き取り装置であり、剥離の量(剥離部分の長さ)を複数段階で制御することができる。
【0022】
請求項15に記載の発明は、被膜剥離部の先部は粉塵集塵部で覆われるとともに、この粉塵集塵部は、粉塵発生部と、この粉塵発生部を覆うカバーと、前記粉塵発生部の後方であって、前記カバーに設けられた吸入口と、前記粉塵発生部の前方であって前記カバーに設けられた排出口と、この排出口に連結して設けられた集塵機と、前記吸入口と前記排出口との間に前記粉塵発生部を覆うように絞り部が設けられた請求項2に記載の線材剥離巻き取り装置であり、吸入口と排出口との間に絞り部が設けられているので、粉塵発生部で発生した切削カスは吸入口に逆流することはなく排出口に導かれて、集塵機で確実に集塵されることになる。
【0023】
請求項16に記載の発明の粉塵発生部は、開閉シャフトの摺動により、前記カッター部に設けられた刃で前記線材の被膜剥離量を制御する請求項15に記載の発明の線材剥離巻き取り装置であり、このような粉塵発生部のある線材剥離部を用いることにより剥離された線材の切削カスを確実に集塵機へ導くことができる。
【0024】
請求項17に記載の発明のカバーは、アルミニウムで形成された請求項16に記載の線材剥離巻き取り装置であり、アルミニウムで形成されているので軽量のカバーができるとともに加工も容易である。
【0025】
請求項18に記載の発明のカッター部は、支点の一方に刃を設けるとともに他方には前記刃を線材方向に付勢するバネを設け、前記支点と前記刃との間に絞り部を設けた請求項16に記載の線材剥離巻き取り装置であり、このように支点と刃との間に絞り部が設けられているので、切削カスは支点及びバネに付着することはない。
【0026】
請求項19に記載の発明は、カッター部の後方に開閉シャフトの先端に向かって送風する羽根を設けた請求項16に記載の線材剥離巻き取り装置であり、このように羽根を設けることにより、切削カスをより確実に排出口に導くことができる。
【0027】
請求項20に記載の発明は、被膜剥離部の下流に被膜線材の剥離状態を電気的に検出する導通検出部を設けた請求項1に記載の線材剥離巻き取り装置であり、導通検出部で確実に剥離されたことを検出することができるので、線材の剥離状態の品質を向上させることができる。
【0028】
請求項21に記載の発明の導通検出部は、被膜線材を挟んで対向して設けられた導電性のローラで形成されるとともに、このローラの回転で剥離長を計測する請求項20に記載の線材剥離巻き取り装置であり、ローラの回転角で剥離の長さを正確に測定することができる。
【0029】
請求項22に記載の発明は、剥離の長さが予め定められた長さを有しないときは、報知するとともに線材剥離部の動作を停止させる請求項21に記載の線材剥離巻き取り装置であり、剥離が正常に行われないときは設備が停止するので、操作者による適切な処置ができる。従って、不良品が生産されることはない。
【0030】
請求項23に記載の発明は、ローラへの通電は水銀スイッチを用いた請求項21に記載の線材剥離巻き取り装置であり、水銀スイッチを用いているので良好な電気的接触が得られる。
【0031】
請求項24に記載の発明は、導電検出部を工程の流れの前後方向に移動可能とした請求項23に記載の線材剥離巻き取り装置であり、例えローラ位置に線材の剥離部が来たとしても、その位置を避けることができるので、正確な剥離の長さを検出することができる。
【0032】
請求項25に記載の発明は、導電検出部の上流に、線材に附着した切削カスを除去する除去部が設けられた請求項20に記載の線材剥離巻き取り装置であり、切削カスが除去されるので、導通検査における導通抵抗等を正確に測定することができる。
【0033】
請求項26に記載の発明の除去部は、軟質部材で線材を挟む請求項25に記載の線材剥離巻き取り装置であり、軟らかい部材で線材を挟んで切削カスを除去するので、線材を傷めることはない。
【0034】
請求項27に記載の発明は、導体検知部の下流に、複数種の予め定められた線送り長が可能な線送り部を設けた請求項1に記載の線材剥離巻き取り装置であり、複数種類の線材長を有する被膜線材を得ることができる。
【0035】
請求項28に記載の発明の線送り部は、台座と円板で形成されたチャックユニットで線材を挟むことにより、前記線材を前記チャックユニットに固定し、前記チャックユニットをベルトに固定するとともに、このベルトをパルスモータで駆動する請求項27に記載の線材剥離巻き取り装置であり、パルスモータを用いているので、線材送り長さを正確に制御することができる。
【0036】
請求項29に記載の発明は、チャックユニットを形成する台座と円板のうち、一方の押圧面は摩擦抵抗の大きな抵抗部材で形成された請求項28に記載の線材剥離巻き取り装置であり、摩擦抵抗が大きいので線材が滑ることなく固定され、正確な線材送り長さを得ることができる。
【0037】
請求項30に記載の発明は、円板に摩擦抵抗部材を貼り付けるとともに、この円板を回転可能とした請求項29に記載の線材剥離巻き取り装置であり、円板は回転可能であるので、例え摩擦抵抗部材が使用により磨耗したとしても、円板を回転させることにより、新たな摩擦抵抗性能を有することになる。
【0038】
請求項31に記載の発明のテンション部は、複数の固定プーリと、この固定プーリ間に設けられるとともに錘としての働きを有する可動プーリとで形成された請求項1に記載の線材剥離巻き取り装置であり、このテンション部を設けることにより、テンションユニットで線材の送り量が調整されるので、テンションユニットの上流と下流での速度が異なったとしても設備を止めることなく線材を剥離して巻き取りを行うことができる。
【0039】
また、複数の固定プーリと可動プーリとで形成されているので、テンション部の小型化を図ることができる。
【0040】
請求項32に記載の発明の固定プーリは、断面「H」形状にするとともに、この「H」形状を形成する凹部の底面に線材を通過させ、前記固定プーリを千鳥状に配置させた請求項31に記載の線材剥離巻き取り装置であり、「H」形状の底面に線材を通過させるので、固定プーリを千鳥状に配置することができる。従って、テンション部の小型化を図ることができる。
【0041】
請求項33に記載の発明は、テンション部を形成する上方の固定プーリと下方の固定プーリの近傍に夫々センサーを設け、このセンサーの出力に基づいて、線材巻き取り部での巻き取りを制御する請求項32に記載の線材剥離巻き取り装置であり、上方と下方の固定プーリの近傍に夫々センサーを設けることにより、線材巻き取り部の制御を容易に行うことができる。
【0042】
請求項34に記載の発明の線材巻き取り部には、ボビンに巻き取る線材位置を制御するノズルを設け、このノズルを前記ボビンの軸に対して水平方向にパルスモータで移動させる請求項1に記載の線材剥離巻き取り装置であり、パルスモータで水平方向に移動させるので、線材を均一に巻き付けることができる。
【0043】
請求項35に記載の発明は、ノズルはボビンの軸に対して、垂直方向に回動自在とした請求項34に記載の線材剥離巻き取り装置であり、垂直方向に回動自在に設けられているので、線材のボビンへの巻き付け量が増えても線材に対して垂直方向の応力が加わることはなく、また線材を傷めることもない。
【0044】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明の線材剥離巻き取り装置全体のブロック図である。図1において、本発明の線材剥離巻き取り装置は、予め定められた間隔で被膜線材28の被膜を剥離する被膜剥離部1と、この被膜剥離部1の下流に設けられるとともに被膜剥離部1で剥離された線材28の剥離状態を電気的に検出する導通検出部2と、この導通検出部2の下流に設けられた線送り部3と、この線送り部3の下流に設けられるとともに、その上流と下流とでの処理速度の差を吸収するテンション部4と、このテンション部4の下流に設けられるとともに剥離された線材28をボビン5に巻き付ける線材巻き取り部6とで構成されている。
【0045】
そして、線材巻き取り部6は複数のボビン5を直列に連通するとともに、ボビン5の間には線材28のボビン5への巻き始め部或いは巻き終わり部を固定するスペーサ7が設けられている。
【0046】
このように複数のボビン5を直列に連通して、順次巻き付けていくので従来のように1個ずつ巻き付ける必要が無く生産効率が向上する。
【0047】
また、ボビン5への巻き始め部と巻き終わり部はスペーサ7に固定されるので、ボビン5を取り外しても線材がほぐれることはない。
【0048】
更に、被膜剥離部1と線材巻き取り部6との間には、上流と下流とでの処理速度の差を吸収するテンション部4を有しているので、例えテンション部4の上流と下流での処理速度の差が生じたとしても被膜剥離部1と線材巻き取り部6は夫々独立して連続処理することができ、夫々の装置に適した速度となり作業能率が向上する。
【0049】
次に被膜剥離部1について説明する。図2は被膜剥離部1の断面図である。図2に於いて21はA方向に回転する回転シャフトである。また22はカッターホルダであり、このカッターホルダ22の後方には、鍔22aが設けられている。この鍔22aは回転シャフト21に設けられた鍔21aにボルト23で固定されている。
【0050】
このボルト23は図3に示されているように3個所120度間隔で固定されている。24はカッターホルダ22の先端22bに取り付けられたカッター部である。このカッター部24は支点24aを中心に回動自在に取り付けられている。25は刃でありカッター部24の先端に取り付けられている。この刃25は、図2には1個示されているのみであるが、実際には図3に示すように、3個所に120度ずつ離れて固定されている。26はバネでありB方向にカッター部24を付勢している。27は開閉シャフトであり回転シャフト21とカッターホルダ22の中心部に設けられた孔内を貫通してX方向に摺動自在に取り付けられている。また開閉シャフト27の中心には、線材28を挿通する孔29が設けられている。
【0051】
30はスライダーカップリングであり開閉シャフト27にネジで固定されるとともに、回転シャフト21とスライド可能に連結されている。31はスライダーユニットである。スライダーカップリング30は図4に示すように、回転シャフト21の回転をスライダーカップリング30に伝達するように、回転シャフト21に設けられた凸部21aとスライダーカップリング30に設けられた凹部30aとが摺動可能に結合して回転運動を伝達する。この凸部21aと凹部30aはそれぞれ対向するように2組設けられている。このように凸部21aと凹部30aを2組設けることにより安定した回転を開閉シャフト27に伝達することが可能である。このように構成することにより、回転シャフト21とスライダーカップリング30とが摺動可能となる。
【0052】
また、35は支持部であり、スライダーユニット31と開閉シャフト27とがベアリング32で回転自在に支持されている。このベアリング32は2列に入れることが重要であり、このように2列に入れることによりスライド方向が安定する。
【0053】
また、回転シャフト21の鍔21dには、開閉シャフト27と同心円状に凸部21cが設けられており、この凸部21cはカッターホルダ22の鍔22aに設けられた凹部22cと嵌合する。このことにより、回転シャフト21とカッターホルダ22の芯出しが容易となる。
【0054】
36は取り付けブロックであり、回転シャフト21をベアリング33,34で回転自在に支持されている。このベアリング33と34は図5に示すように、取り付けブロック36の先端にベアリング33が埋設されており、後端に2列のベアリング34が埋設されている。図6は取り付けブロック36の斜視図であり、ベアリング33と34の中央にベアリング33と34とを取り出すべく孔37が設けられている。
【0055】
以上のように構成された被膜剥離部1に於いて以下に動作を説明する。第3の孔29に線材28を通し、回転シャフト21がA方向に回転すると、これに連結されたスライダーカップリング30が回転し、これに連結された開閉シャフト27が回転する。また回転シャフト21の先端の鍔部21dに取り付けられたカッターホルダ22も回転する。カッターホルダ22が回転することにより刃25も回転し線材28の被膜を剥離する。
【0056】
また開閉シャフト27はスライダーユニット31をX方向にスライドさせる事により開閉シャフト27も同方向に移動し、その開閉シャフト27の先端部27aがカッター部24に当接して、カッター部24の先端に取り付けられた刃25を線材28から遠ざけたり、近づけたりする。すなわち、X方向と直角方向であるY方向の動作をする。これにより線材28を剥離する切削量の制御をすることができる。
【0057】
次に、図7を用いて線材剥離制御を説明する。図7において、40はチャッキングユニットであり、開閉シャフト27の先方(下流側)に設けられている。このチャッキングユニット40は図8に示すように金属で形成された円形状の台座41と、この台座41に対向して設けられた金属製の円板42とで形成されている。そして、この台座41と円板42との間に線材28を挟んで固定するようになっている。また、43は円板42に装着されたウレタンゴムである。従って、このウレタンゴム43と台座41の間に線材28が挟まれることになり、ウレタンゴム43の摩擦抵抗により線材28は確りと挟まれることになる。
【0058】
なお、ここで円板42とウレタンゴム43は円形になっており、例え線材28との摩擦抵抗でウレタンゴム43が磨り減ったとしても、このウレタンゴム43を少し回転させることにより、新しいウレタンゴム43の位置に線材28が当接することになり良好な摩擦抵抗を得ることができる。
【0059】
図7に戻って、44はスライドユニットであり、このスライドユニット44は取り付けブロック36と機械的に連結している。45はシリンダであり、スライドユニット44の一方の端に連結している。従って、シリンダ45を駆動してスライドユニット44を矢印で示した上流46方向に移動させることにより、取り付けブロック36も上流46方向に移動する。
【0060】
47は定押圧部品であり、スライドユニット44の他方の端に連結している。これはシリンダ45の始動による急激なスライドユニット44の移動を禁止し、スムーズなスライドユニット44の移動を可能にするものである。即ち、この定押圧部品47が無いと図9に示すように、線材28を刃25で剥離したとき剥離部48は剥離粗面48aから連続的に剥離密面48bが形成され、特に剥離粗面48a側においては被膜が残る可能性がある。このような力の不均衡を防止して、一定の速度でスライドユニット44を移動させて剥離のバラツキを防止するために定押圧部品47を用いている。
【0061】
49は検知板であり電磁ソレノイド50の吸引により2段階の位置をとることができる。51はスライドユニット44に取り付けられたセンサであり、このセンサ51で検知板49を検知したときスライドユニット44の移動を禁止するようになっている。
【0062】
以上のように構成されているので、最初にチャッキングユニット40で線材28を挟み、次に上流46方向にスライドユニット44を移動させることにより線材28の剥離部48の剥離量が決定する。即ち、検知板49の位置により剥離部48の剥離の長さは2段階に制御される。
【0063】
図10は被膜剥離部1の切削部を覆う粉塵集塵部である。図10において、55はアルミで形成されたカバーであり、刃25を中心とした切削部(粉塵発生部)を覆うように取り付けられている。そしてこのカバー55は前記カッターホルダ22の後方近傍に吸入口56が設けられるとともに、開閉シャフト27の先端方向に排出口57が設けられている。またこの排出口57に連結して切削カスを集塵する集塵機58が設けられている。59はカバー55と一体的に設けられた絞り部であり、カッター部24の支点24aと刃25との間に設けられている。
【0064】
このような位置に絞り部59を設けることにより切削カスが支点24aやバネ26に付着する事はない。また60は羽根であり、カッターホルダ22の後方に設けられている。この羽根60を回転させる事により開閉シャフト27の先端部27aにむけて送風が可能であるので、切削カスを確実に集塵機58に導くことができる。なお61は、開閉シャフト27の先端部27aの直線延長上に設けられた流出孔であり、剥離された線材28が流出するようになっている。
【0065】
図11は導通検出部2の正面図であり、図12はその平面図である。図11、12において、28は被膜剥離部1から流出した線材であり、この線材28は先ず除去部65で線材28を剥離した剥離部48の切削カスを除去する。この除去部65は対向して設けられた台座66a,66bの対向面に軟質部材であるフェルト67a,67bを装着させている。そして、この対向面の間を通過する線材28を押さえて切削カスを除去するものである。このようにフェルト67a,67bを用いているので線材28に傷をつけることなく切削カスを除去することができる。このようにして、切削カスを除去して導電検査の導通抵抗の値の測定における信頼性を向上させている。
【0066】
68a,68bは対向して設けられたローラである。このローラ68a,68bには夫々水銀スイッチ69a,69bを介して導線70a,70bが導出されている。従って、ローラ68a,68bの間を線材28が通過するので、この線材28の剥離部48においては、導線70a、水銀スイッチ69a、ローラ68a、線材28の剥離部48、ローラ68b、水銀スイッチ69b、導線70bのルートで電流が流れ、剥離部48の剥離状態(電流の導電度)を測定することができる。また、剥離部48の剥離部分の長さはローラ68aに連結されたエンコーダ71の回転角で測定している。
【0067】
ここで検査の結果、若し剥離部48が予め定められた規格以外の品質である場合には、警報を出し線材剥離部1を停止させて操作者を呼ぶことにしている。操作者は、その状況に応じて適切な処理をする。
【0068】
また、この導通検出部2はシリンダ72で線材28の流れの前後方向に移動可能になっている。これは、若し剥離部48上でローラ68a,68bが停止していたら正確な測定ができなくなる。従ってこのような場合、前後方向に移動させて一旦線材28を被膜状態にしてから改めてシリンダ72で移動させて剥離部48の長さを測定するようになっている。また、導線70a,70bとローラ68a,68bの導通は水銀スイッチ69a,69bを用いているので良好な電気的接触が得られる。
【0069】
図13は線送り部3の正面図であり、図14はその平面図である。図13、図14において、75はチャッキングユニットであり、タイミングベルト76に係止されている。そしてこのタイミングベルト76はパルスモータ77で搬送される。また、チャッキングユニット75は金属製の台座78と、この台座78に対向して設けられた円板79と、この円板79の表面に貼り付けられた軟質部材であるウレタンゴム80と、前記円板79の裏面に連結されるとともにタイミングベルト76に固定取付されたシリンダ81とで構成されている。そして、この対向面の間を通過する線材28をシリンダ81で押さえて線材28を搬送する。この搬送量はパルスモータ77で制御される。この搬送量は線材28の長さ(被覆部と剥離部48の合計)を決定する。
【0070】
このようにして、予め定められた線材28の長さ搬送されると次にシリンダ81を逆方向に動作させて線材28からチャッキングユニット75を離す。そしてパルスモータ77を駆動してタイミングベルト76を元の位置に戻す。この動作を繰り返すことにより、予め定められた線材28個々の長さ単位で線材28を搬送する。
【0071】
なお、ここで円板79とウレタンゴム80は円形になっており、例え線材28との摩擦抵抗でウレタンゴム80が磨り減ったとしても、このウレタンゴム80を少し回転させることにより、新しいウレタンゴム80の位置に線材28が当接することになり良好な摩擦抵抗を得ることができる。このように当接面にはウレタンゴム80を用いているので良好な摩擦抵抗が得られるとともに、線材28に傷をつけることもない。
【0072】
図15は線送り部3の下流に設けられたテンションユニット4と、このテンションユニット4の下流に設けられた線材巻き取り部6の正面図である。テンションユニット4は、上方に設けられた3個の固定プーリ85a,85b,85cと錘の働きも有している2個の可動プーリ86a,86bで形成されている。固定プーリ85a,85b,85cは断面「H」形状にしており、その「H」形状を形成する凹部の底面に線材28を通過させるようにしている。そのため、千鳥状に配置することができ小型化に貢献できる。
【0073】
また、87はテンションユニット4の上方に設けられたセンサであり、88はテンションユニット4の下方に設けられたセンサである。そして、このセンサ87が上死点で可動プーリユニット89を検出し、センサ88が下死点で可動プーリユニット89を検出する。このセンサ87と88の検出によりテンションユニット4の上流と下流とでの処理速度を調整することができる。
【0074】
線材巻き取り部6は、テンションユニット4の下流に固定プーリ90a,90b,90cを介して設けられている。この線材巻き取り部6は、パルスモータ91と、このパルスモータ91に連結されるとともにネジが切られたポール92と、パルスモータ91の回転によりポール92上をスライドするスライダ93と、このスライダ93に取り付けられるとともに線材28を案内するノズル94と、パルスモータ91の下流に設けられた回転モータ95と、この回転モータ95に連結された心棒96と、この心棒96に連通された7個(複数)のボビン5と、このボビン5の間に夫々設けられたスペーサ7とで構成されている。そして、ポール92と心棒96とは平行して設けられている。
【0075】
ここで、回転モータ95を回転させるとこの回転モータ95に連結された心棒96が回転し、この心棒96に連通されたボビン5が回転する。
【0076】
また、パルスモータ91が回転するとポール92が回転し、このポール92に設けられたネジにスライダ93に設けられたナットが嵌合するので結局スライダ93が図面に対しては上下方向であり、連通されたボビン5の軸に対して水平方向に移動する。従って、線材28はスライダ93を介してノズル94に案内されてボビン5に巻き付けられる。このときスライダ93の動きはネジによる微小距離をパルスモータ91で制御できるので、ボビン5には線材28が均一のピッチで巻かれる。
【0077】
ボビン5への線材28の巻き数が増えてくると図16に示すように線材28の最上位の巻き付け部はボビン5の中心部5aからだんだん遠のくことになる。そこで、ノズル94をボビン5の軸に対して垂直方向(図16で97の方向)に回動自在に設けている。このことにより、例え線材28の巻き数が増えてもノズル94がそれに沿って案内するので、線材28に余分な応力をかけない。
【0078】
また、図17に示すように第1のボビン5から、このボビン5に連通された次のボビン5bに線材28が移動するとき、スペーサ7の先端に設けられた凸部7aに線材28をノズル94を動かして巻き付けた後、次のボビン5bに移動する。このことにより、線材28がボビン5から解かれることを防止している。
【0079】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、予め定められた間隔で被膜線材の被膜を剥離する被膜剥離部と、この被膜剥離部の下流に設けられるとともに前記被膜剥離部で剥離された線材の剥離状態を検出する導通検出部と、この導通検出部の下流に設けられるとともに、その上流と下流とでの処理速度の差を吸収するテンション部と、このテンション部の下流に設けられるとともに前記被膜剥離部で剥離された線材をボビンに巻き付ける線材巻き取りとを備え、前記線材巻き取り部は複数のボビンを直列に連通するとともに、前記線材の前記ボビンへの巻き始め部或いは巻き終わり部を固定するスペーサが前記ボビンの間に設けられているので、複数のボビンを直列に連通して順次巻き付けていくことができ、従来のように1個ずつ巻き付ける必要が無く生産効率が向上する。
【0080】
また、ボビンへの巻き始めと巻き終わりはスペーサに固定するので、線材がほぐれることはない。
【0081】
更に、被膜剥離部と線材巻き取り部との間には、その処理速度の差を吸収するテンション部を有しているので、例えテンション部の上流と下流での処理速度の差が生じたとしても被膜剥離部と線材巻き取り部は夫々独立して連続処理することができ、作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に於ける線材剥離巻き取り装置全体のブロック図
【図2】同、被膜剥離部の断面図
【図3】同、被膜剥離部を形成するカッター部近傍の要部平面図
【図4】同、被膜剥離部を形成するスライダーカップリング近傍の要部斜視図
【図5】同、被膜剥離部を形成する取り付けブロックの断面図
【図6】同、被膜剥離部を形成する取り付けブロックの斜視図
【図7】同、被膜剥離部のスライドユニットを中心とする断面図
【図8】同、チャッキングユニットの要部断面図
【図9】同、被膜剥離部で剥離した線材の要部斜視図
【図10】同、被膜剥離部を形成する粉塵集塵部を中心とする断面図
【図11】同、線材剥離巻き取り装置の導通検出部の正面図
【図12】同、導通検出部の平面図
【図13】同、線材剥離巻き取り装置の線送り部の正面図
【図14】同、線送り部の平面図
【図15】同、線材剥離巻き取り装置のテンション部と線材巻き取り部の正面図
【図16】同、線材巻き取り部の要部平面図
【図17】同、線材巻き取り部の要部正面図
【符号の説明】
1 被膜剥離部
2 導通検出部
3 線送り部
4 テンション部
5 ボビン
6 線材巻き取り部
7 スペーサ
Claims (35)
- 予め定められた間隔で被膜線材の被膜を剥離する被膜剥離部と、この被膜剥離部の下流に設けられるとともに前記被膜剥離部で剥離された線材の剥離状態を検出する導通検出部と、この導通検出部の下流に設けられるとともに、その上流と下流とでの処理速度の差を吸収するテンション部と、このテンション部の下流に設けられるとともに前記被膜剥離部で剥離された線材をボビンに巻き付ける線材巻き取り部とを備え、前記線材巻き取り部は複数のボビンを直列に連通するとともに、前記線材の前記ボビンへの巻き始め部或いは巻き終わり部を固定するスペーサが前記ボビンの間に設けられた線材剥離巻き取り装置。
- 被膜剥離部は、中心に第1の孔を有する回転シャフトと、この回転シャフトに連結するとともに、前記第1の孔と同一線上に設けられた第2の孔を有するカッターホルダと、このカッターホルダの後端に設けられるとともに前記回転シャフトと固定される鍔と、前記第1の孔と前記第2の孔内を貫通するとともに摺動可能に設けられた開閉シャフトと、この開閉シャフトの中心を貫通するとともに線材が挿通される第3の孔と、前記カッターホルダの先端部をY方向に付勢して設けられた刃と、前記開閉シャフトにスライド可能に連結されたスライダーカップリングと、このスライダーカップリングが回転可能に支持されたスライダーユニットとを有し、前記スライダーユニットを前記Y方向に対して直角の関係にあるX方向に移動させることにより前記開閉シャフトも前記X方向に移動して、前記刃を付勢に抗してY方向と逆の方向に移動させる請求項1に記載の線材剥離巻き取り装置。
- カッターホルダに設けられた刃は、線材に対して120度間隔で3個設けられた請求項2に記載の線材剥離巻き取り装置。
- スライダーカップリングは対向して設けられた2対の凹凸を有する請求項2に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 開閉シャフトの先端部およびカッターホルダの先端に設けられたカッタ部は鉄に焼き入れをした請求項2に記載の線材剥離巻き取り装置。
- スライダーユニットの開閉シャフトとの支持部にはベアリングが2列に挿入された請求項2に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 回転シャフトとカッターホルダに形成された鍔同士の接合面には、一方に凸部を設けるとともに他方にはこの凸部に嵌合する凹部が設けられた請求項2に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 鍔は回転シャフトに設けられた第1の孔とカッターホルダに設けられた第2の孔に対して同心円状に凹部或いは凸部が設けられた請求項7に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 回転シャフトはベアリングを介して取り付けブロックに連結されるとともに、前記ベアリングはX方向に対して複数箇所に設けられた請求項2に記載の線材剥離巻き取り装置。
- ベアリングは、取り付けブロックの先端と後端に埋設されるとともに、この取り付けブロックの中央には前記ベアリングの取り外しを容易にするべく孔が設けられた請求項9に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 開閉シャフトの先端に近接して線材を固定するチャッキングユニットを設けるとともに、前記線材の剥離長を制御すべく取り付けブロックを制御する第2のスライドユニットが設けられた請求項10に記載の線材剥離巻き取り装置。
- チャッキングユニットにおける線材の固定は、金属で形成された台座と、この台座に対向して設けられるとともに、この台座に押圧されるウレタンゴムで形成された円板とで構成され、前記台座と前記円板との間に前記線材を挟むことにより固定する請求項11に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 第2のスライドユニットは、シリンダーで押圧されるとともに、この押圧力の初期にかかる押圧力を一定にすべく定押圧部品が設けられた請求項11に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 第2のスライドユニットの移動量を検出すべくセンサーと検知板を設け、このセンサーによる検知を複数段階に制御可能とした請求項11に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 被膜剥離部の先部は粉塵集塵部で覆われるとともに、この粉塵集塵部は、粉塵発生部と、この粉塵発生部を覆うカバーと、前記粉塵発生部の後方であって、前記カバーに設けられた吸入口と、前記粉塵発生部の前方であって前記カバーに設けられた排出口と、この排出口に連結して設けられた集塵機と、前記吸入口と前記排出口との間に前記粉塵発生部を覆うように絞り部が設けられた請求項2に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 粉塵発生部は開閉シャフトの摺動により、前記カッター部に設けられた刃で前記線材の被膜剥離量を制御する請求項15に記載の線材剥離巻き取り装置。
- カバーはアルミニウムで形成された請求項16に記載の線材剥離巻き取り装置。
- カッター部は支点の一方に刃を設けるとともに他方には前記刃を線材方向に付勢するバネを設け、前記支点と前記刃との間に絞り部を設けた請求項16に記載の線材剥離巻き取り装置。
- カッター部の後方に開閉シャフトの先端に向かって送風する羽根を設けた請求項16に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 被膜剥離部の下流に被膜線材の剥離状態を電気的に検出する導通検出部を設けた請求項1に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 導通検出部は、被膜線材を挟んで対向して設けられた導電性のローラで形成されるとともに、このローラの回転で剥離長を計測する請求項20に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 剥離の長さが予め定められた長さを有しないときは、報知するとともに線材剥離部の動作を停止させる請求項21に記載の線材剥離巻き取り装置。
- ローラへの通電は水銀スイッチを用いた請求項21に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 導通検出部を工程の流れの前後方向に移動可能とした請求項23に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 導通検出部の上流に、線材に附着した切削カスを除去する除去部が設けられた請求項20に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 除去部は、軟質部材で線材を挟む請求項25に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 導体検知部の下流に、複数種の予め定められた線送り長が可能な線送り部を設けた請求項1に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 線送り部は、台座と円板で形成されたチャックユニットで線材を挟むことにより、前記線材を前記チャックユニットに固定し、前記チャックユニットをベルトに固定するとともに、このベルトをパルスモータで駆動する請求項27に記載の線材剥離巻き取り装置。
- チャックユニットを形成する台座と円板のうち、一方の押圧面は摩擦抵抗の大きな抵抗部材で形成された請求項28に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 円板に摩擦抵抗部材を貼り付けるとともに、この回転板を回転可能とした請求項29に記載の線材剥離巻き取り装置。
- テンション部は、複数の固定プーリと、この固定プーリ間に設けられるとともに錘としての働きを有する可動プーリとで形成された請求項1に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 固定プーリは、断面「H」形状にするとともに、この「H」形状を形成する凹部の底面に線材を通過させ、前記固定プーリを千鳥状に配置させた請求項31に記載の線材剥離巻き取り装置。
- テンション部を形成する上方の固定プーリと下方の固定プーリの近傍に夫々センサーを設け、このセンサーの出力に基づいて、線材巻き取り部での巻き取りを制御する請求項32に記載の線材剥離巻き取り装置。
- 線材巻き取り部には、ボビンに巻き取る線材位置を制御するノズルを設け、このノズルを前記ボビンの軸に対して水平方向にパルスモータで移動させる請求項1に記載の線材剥離巻き取り装置。
- ノズルはボビンの軸に対して、垂直方向に回動自在とした請求項34に記載の線材剥離巻き取り装置。
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