JP3772037B2 - 油圧制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、一台のポンプの吐出油を分流して、これら分流した圧油をアクチュエータ用とパイロット用との両方に使用する油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一台のポンプの吐出油を分流して、アクチュエータ用とパイロット用との両方に使用する油圧制御装置としては、例えば、図2に示すものがある。
図2に示すように、ポンプPの吐出油が導かれる供給流路1には、コンペンセータバルブ2を接続している。
このコンペンセータバルブ2は、その優先流ポート3に優先流路4を接続している。この優先流路4には、図示していないリフトシリンダを制御するパイロット切換弁5と、図示していないチルトシリンダを制御するパイロット切換弁6とを互いにパラレルに接続している。これらパイロット切換弁5、6は、中立位置にあるとき、優先流路4を遮断する構成となっている。
【0003】
また、コンペンセータバルブ2の余剰流ポート9には、余剰流路8を接続している。そして、この余剰流路8に図示しないアタッチメント用アクチュエータを制御するパイロット切換弁7を接続している。このパイロット切換弁7は、中立位置にあるとき、余剰流路8をタンクTに連通する構成となっている。
上記コンペンセータバルブ2の切り換え位置は、一方のパイロット室2aの作用力と他方のパイロット室2bの作用力およびスプリング10のバネ力の合計した力とのバランスによって決められるが、上記パイロット室2a、2bに導かれるパイロット圧については、後で詳しく説明する。
【0004】
上記コンペンセータバルブ2の上流側の供給流路1には、分岐流路11を接続している。そして、この分岐流路11に、流量制御弁12を接続し、その下流に固定絞り13を設けている。
上記流量制御弁12は、その一方のパイロット室12aにダンパオリフィス14を介して固定絞り13の上流側の圧力を導き、また、スプリング15を設けた他方のパイロット室12bに、固定絞り13の下流側の圧力を導いている。
このようにした流量制御弁12は、固定絞り13前後の差圧を、スプリング15のバネ力相当分に保ち、そこを通過する流量を一定に保つ制御機能を発揮する。したがって、固定絞り13の下流側には、流量制御弁12と固定絞り13とによって設定された一定の流量が供給される。
また、このように一定の流量が供給される固定絞り13の下流側には、リリーフ弁16を接続し、このリリーフ弁16の設定圧にその上流側の圧力を保つようにしている。
【0005】
上記リリーフ弁16と固定絞り13との間には、パイロット流路17を接続している。そして、このパイロット流路17を、上記パイロット切換弁5〜7の比例電磁式減圧弁18a〜20a、18b〜20bに接続している。また、パイロット流路17には、シャトル弁24を接続している。そして、このシャトル弁24をコンペンセータバルブ2の他方のパイロット室2bに接続している。
上記シャトル弁24は、シャトル弁23に接続しているが、このシャトル弁23は、パイロット切換弁5、6のシリンダの負荷圧をそれぞれ導く負荷側パイロット通路21、22に接続している。シャトル弁23は、パイロット切換弁5、6に接続したシリンダの負荷圧のうち、高い方の負荷圧を選択してシャトル弁24に導く。したがって、シャトル弁24は、このシャトル弁23で選択された圧力と、リリーフ弁16で設定された圧力とのうち、高い方の圧力を選択して、コンペンセータバルブ2の他方のパイロット室2bに導く。
【0006】
一方、コンペンセータバルブ2の一方のパイロット室2aには、パイロット切換弁5、6の上流側の圧力を導いている。
したがって、コンペンセータバルブ2は、リフトシリンダやチルトシリンダの負荷圧がパイロット圧よりも低い場合、パイロット切換弁5、6の上流側の圧力と、リリーフ弁16で設定されたパイロット圧とのバランスで動作し、リフトシリンダやチルトシリンダの負荷圧が、パイロット圧よりも高い場合、パイロット切換弁5、6の上流側の圧力とその下流側の圧力とのバランスで動作する。
なお、符号25、26は、ダンパオリフィスであり、符号27は、メインリリーフ弁である。
【0007】
上記のようにした従来の装置は、パイロット切換弁5、6を図示の中立位置すなわち閉位置に保って、ポンプPを駆動すると、優先流路4側にポンプ吐出油が流れようとするが、パイロット切換弁5、6が閉じているので、優先流路4には流れが生じない。ただ、この優先流路4に発生した圧力は、コンペンセータバルブ2の一方のパイロット室2aに作用する。
また、コンペンセータバルブ2の上流側では、ポンプPの吐出油が分岐流路11を通過するので、パイロット流路17には、リリーフ弁16の設定圧に相当するパイロット圧が発生する。そして、このパイロット流路17に発生したパイロット圧は、シャトル弁24で選択されて、コンペンセータバルブ2の他方のパイロット室2bに導かれる。
【0008】
したがって、コンペンセータバルブ2は、一方のパイロット室2aのパイロット圧の作用力と、他方のパイロット室2bのパイロット圧の作用力およびスプリング10のバネ力とがバランスする位置を保つ。ただし、この場合に、他方のパイロット室2bのパイロット圧は、リリーフ弁16で設定された一定の圧力に保たれる。
そして、上記バランスした状態から、ポンプPの吐出圧が上昇すれば、コンペンセータバルブ2の一方のパイロット室2aの作用力が打ち勝って、コンペンセータバルブ2のスプールが左方向に移動し、図面右側のポジションに切り換わる。したがって、ポンプPの吐出油が、余剰流路8およびパイロット切換弁7の中立流路を介してタンクTに排出される。
そして、この状態でスタンバイ状態となる。
【0009】
一方、上記リリーフ弁16の上流側に発生したパイロット圧は、パイロット流路17を介して各パイロット切換弁5〜7の比例電磁式減圧弁18a〜20a、18b〜20bに導かれる。これら比例電磁式減圧弁18a〜20a、18b〜20bは、パイロット圧を励磁電流に比例した圧力に減圧して、その減圧した圧油を各パイロット室5a〜7a、5b〜7bに導く。したがって、各パイロット切換弁5〜7は、パイロット室5a〜7a、5b〜7bに導かれた圧力の作用によって切り換わる。
【0010】
例えば、スタンバイ状態から、比例電磁式減圧弁18aのみを励磁して、パイロット切換弁5を切り換えたとすると、このパイロット切換弁5は、その切り換え量に応じた絞り開度を保つ。
そして、上記パイロット切換弁5の開度によって構成された絞りの上流側の圧力がコンペンセータバルブ2の一方のパイロット室2aに導かれ、また、絞りの下流側の圧力がシャトル弁23を経由してシャトル弁24に導かれる。
上記の状態において、上記絞りの下流側の圧力、すなわちパイロット切換弁5に接続したリフトシリンダの負荷圧が、リリーフ弁16の設定圧以上になれば、このリフトシリンダに対してコンペンセータ2がロードセンシング機能を発揮する。すなわち、コンペンセータバルブ2が、パイロット切換弁5の開度によって決まる絞り前後の差圧を一定になるように制御する。したがって、リフトシリンダには、その負荷変動に係わりなく一定の流量が供給される。
【0011】
また、パイロット切換弁5とパイロット切換弁6とを同時に切り換えた場合には、コンペンセータバルブ2が、それらパイロット切換弁5、6に接続したシリンダのうち、高い方の負荷圧で制御される。
しかし、このときには、優先流路4に供給される流量が制御されるだけで、個々のパイロット切換弁5、6に接続したシリンダに対して、コンペンセータバルブ2がロードセンシング機能を発揮するわけではない。もし、個々のパイロット切換弁5、6に接続したシリンダに対しても、ロードセンシング機能を発揮させようとすれば、両パイロット切換弁5、6のそれぞれにコンペンセータバルブを設けなければならない。
【0012】
なお、優先流路4に供給される流量以上の流量は、余剰流量として余剰流路8に供給される。したがって、図示していないアタッチメント用シリンダは、この余剰流路8に供給される余剰流量で作動することとなる。
【0013】
一方、上記スタンバイ状態から、パイロット切換弁7の比例電磁式減圧弁20aのみを励磁して、このパイロット切換弁9だけを切り換えた場合には、アタッチメント用アクチュエータに圧油が供給されて、それが作動することとなる。
そして、この場合には、アタッチメント用アクチュエータの負荷圧が余剰流路8に生じる。
コンペンセータバルブ2の優先流ポート3と余剰流ポート9とは、実際には連通した状態になっているため、上記余剰流路8に生じた負荷圧は、コンペンセータバルブ2の一方のパイロット室2aに導かれる。
そして、この一方のパイロット室2aに導かれた負荷圧が、スタンバイ状態におけるポンプPの吐出力よりも大きくなると、コンペンセータバルブ2のスプールがさらに左方向に押されて、フルストロークした状態になる。
【0014】
上記のようにコンペンセータバルブ2のスプールが左方向にフルストロークした状態から、比例電磁式減圧弁18aを励磁して、パイロット室5aにパイロット圧を導くと、パイロット切換弁5が切り換わる。
このようにパイロット切換弁5が切り換わると、優先流路4と図示していないリフトシリンダとが連通し、優先流路4内に流れが生じてその圧力が低下する。そのため、優先流路4に連通するコンペンセータバルブ2の一方のパイロット室2aの圧力も低下する。
【0015】
上記のように一方のパイロット室2aの圧力が低下すると、コンペンセータバルブ2のスプールは、図面左方向にフルストロークした状態から、図面右方向に移動する。したがって、ポンプPの吐出油は、コンペンセータバルブ2の切り換え位置に応じて、優先流路4側と余剰流路8側とに分流されることとなる。
【0016】
なお、上記パイロット切換弁5〜7は、流量制御弁12と固定絞り13とで決められた一定のパイロット流量の範囲内で切り換えるようにしている。そして、このパイロット流量は、パイロット切換弁5〜7のいずれか2台を、同時に所定の速度で切り換えるのに必要とされる流量に基づいて決めている。このようにパイロット流量を決めた理由を、以下に説明する。
【0017】
パイロット切換弁5〜7を所定の速度で切り換えるためには、これらパイロット切換弁5〜7のパイロット室5a〜7a、5b〜7bに、所定の圧力に保ったパイロット流量を、スプールのストローク量に比例した量だけ供給しなければならない。例えば、全てのパイロット切換弁5〜7を、所定の速度で同時に切り換える場合には、3つのパイロット室に供給する分のパイロット流量が必要となる。
ただし、オペレータが3台のアクチュエータを同時に作動させるということはほとんどなく、3台の切換弁5〜7を同時に切り換えることは、ほどんどないのが実状である。
【0018】
また、この従来例では、1台のポンプPの吐出油を分流させて、パイロット用とアクチュエータ用との両方に使用しているので、ポンプPの吐出量が一定ならば、パイロット流量を増やすと、アクチュエータ用の流量が相対的に減る。そのため、パイロット流量を増やすと、アクチュエータの最大作動速度が遅くなるという問題がある。
そこで、この従来の装置では、実際の使用状況や、アクチュエータの最大作動速度を考慮して、パイロット流量を、パイロット切換弁5〜7のうち、いずれか2台のパイロット切換弁を同時に所定の速度で換えるために必要なだけの流量に設定している。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の装置は、パイロット切換弁5〜7の操作状態によって、コンペンセータバルブ2の応答性が悪くなり、それが原因で供給流路1の圧力が低下し、パイロット切換弁5〜7に接続したアクチュエータの応答性が悪くなるという問題があった。この従来の装置の問題について、詳しく以下に説明する。
【0020】
例えば、上記したように、パイロット切換弁7に接続したアタッチメント用アクチュエータを作動させることにより、コンペンセータバルブ2のスプールが図中左方向にフルストロークしている状態から、パイロット切換弁7を中立に戻すとともに、パイロット切換弁5を切り換えると、パイロット切換弁7が開いて余剰流路8とタンクTとを連通し、また、パイロット切換弁5が開いて優先流路4と図示していないリフトシリンダとを連通する。
このとき、パイロット切換弁7では、そのスプールが中立に戻ることによってそのパイロット室7bにパイロット流量が吸い込まれ、パイロット切換弁5では、そのパイロット室5aにパイロット流量が供給される。
【0021】
また、上記のようにコンペンセータバルブ2のスプールが図中左方向にフルストロークしている状態で、パイロット切換弁7が開いて余剰流路8とタンクTとが連通すると、コンペンセータバルブ2を介してポンプPとタンクTが連通状態に保たれる。そのため、瞬間的にポンプ圧が低下して、供給流路4内の圧力も低下する。このように優先流路4の圧力が低下すると、コンペンセータバルブ2の一方のパイロット室2aの圧力も低下する。したがって、コンペンセータバルブ2のスプールは、一方のパイロット室2a側の推力にうち勝って、図中右方向に移動し始める。
【0022】
このときコンペンセータバルブ2のスプールは、図面左方向にフルストロークした位置から右方向に移動するため、そのストローク量が多くなっている。パイロット流量は、ストローク量に比例するので、このようにストローク量が多いと、他方のパイロット室2bに供給される流量も多くなる。
ところが、パイロット流量は、上記したように、パイロット切換弁を2台同時に切り換えるだけの流量に設定されているため、上記のように2台のパイロット切換弁5、7のパイロット室5a、7bにパイロット流量を供給し、かつ、コンペンセータバルブ2のパイロット室2bにもパイロット流量を供給すると、パイロット流量が不足気味になる。したがって、パイロット圧が低下して、所定の圧力でコンペンセータバルブ2のスプールを押すことができなくなる。そのため、コンペンセータバルブ2の切り換え応答性が悪くなる。
【0023】
上記のようにコンペンセータバルブ2の切り換え応答性が悪くなると、供給流路1と余剰流路8とが連通した状態に保たれるが、このとき、余剰流路8は、パイロット切換弁7を介してタンクTに連通しているため、供給通路1の圧力が急激に低下する。
このように供給通路1の圧力が低下すると、分岐流路11内の圧力も低がり、リリーフ弁16が閉じてしまう。リリーフ弁16が閉じれば、当然のこととしてパイロット流路17のパイロット圧もリリーフ弁16の設定圧以下になり、所定のパイロット圧を保てなくなる。
そして、このように所定のパイロット圧を維持できなくなると、パイロット切換弁5の切り換え応答性が悪くなり、この切換弁5に接続した図示していないリフトシリンダに作動遅れが生じるという問題があった。
【0024】
この発明の目的は、パイロット切換弁をどのように操作したとしても、そのパイロット切換弁の切り換え応答性を維持することができ、しかも、ポンプの吐出油を無駄なく使用することができる油圧制御装置を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ポンプと、このポンプに接続した供給流路と、この供給流路に接続するとともに、ポンプの吐出油を優先流路側と余剰流路側とに振り分けるコンペンセータバルブと、上記優先流路に接続したパイロット切換弁と、余剰流路に接続したパイロット切換弁と、上記供給流路に接続した分岐流路と、この分岐流路に設けた絞りと、この絞りの上流側に設けるとともに、絞り前後の差圧を一定に保つ流量制御弁と、絞りの下流側に設けるとともに、その上流側にパイロット圧を発生させるリリーフ弁と、このリリーフ弁の上流側に発生させたパイロット圧を上記パイロット切換弁のパイロット室に導くパイロット流路とを備えている。
【0026】
そして、上記コンペンセータバルブは、その一方のパイロット室に優先流路側の負荷圧を導くとともに、他方のパイロット室に上記パイロット流路を介してパイロット圧を導く構成にした油圧制御装置を前提とする。
この発明は、上記装置を前提にしつつ、上記パイロット流路を、絞りと流量制御弁との間に接続したことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1に示す実施例の装置は、分岐流路11に接続したパイロット流路17を、流量制御弁12と固定絞り13との間に位置させた点に最大の特徴を有する。
また、このパイロット流路17を分岐して、コンペンセータバルブ2の他方のパイロット室2bに連通させるとともに、その連通過程にシャトル弁24を設けている。そして、このシャトル弁24で負荷圧とパイロット圧とを高圧選択するようにしている。
なお、その他の構成は、図2に示した上記従来例と同じなので、同一の構成要素については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0028】
図1に示す実施例の装置によれば、例えば、パイロット切換弁7のみに接続したアタッチメント用アクチュエータを作動させて、コンペンセータバルブ2のスプールを左方向にフルストロークさせている状態から、パイロット切換弁7を中立に戻すと同時にパイロット切換弁5をいずれかの方向に切り換えたとすると、パイロット切換弁5、7のパイロット室と、コンペンセータバルブ2の他方のパイロット室2bとに、パイロット流路17を介してパイロット流量が供給される。
【0029】
上記のように複数のパイロット室にパイロット流量が供給されると、相対的にリリーフ弁16側へ供給される流量が少なくなろうとするが、このとき、流量制御弁12が、固定絞り13前後の差圧を一定に保つ機能を発揮して、その開度を大きくする。そのため、この流量制御弁12を通過する流量が増えて、その下流側に供給される流量も増える。
このように流量制御弁12の下流側に供給される流量が増えれば、リリーフ弁16がリリーフした状態を保ち、その上流側の圧力を、リリーフ弁16の設定圧に保つ。そのため、パイロット通路17の圧力も、常に所定の圧力に保たれている。
【0030】
このようにパイロット通路17の圧力が、常に所定の圧力に保たれていれば、パイロット切換弁5、7やコンペンセータバルブ2に応答遅れが生じない。
したがって、パイロット切換弁5、7に接続したアクチュエータの作動遅れを防止できる。
なお、コンペンセータバルブ2の応答遅れもないので、従来例のように供給通路1内の圧力が低下することもない。
【0031】
また、この実施例によれば、リリーフ弁16の上流側に所定のパイロット圧を発生させることができれば、固定絞り13の下流側に供給する流量は少なくてすむ。つまり、固定絞り13の下流側には、リリーフ弁16をリリーフさせるだけの流量を供給すれば足りる。
したがって、リリーフ弁16の排出流量を少なくすることができ、このようにリリーフ弁16の排出流量が少なくてすめば、このリリーフ弁16を小型化できる。
【0032】
【発明の効果】
この発明によれば、固定絞りと流量制御弁との間にパイロット流路を接続して、パイロット流量をこの固定絞りの上流側から供給する構成にしているので、必要とするパイロット流量が増えると、それに応じて流量制御弁が開き、そこを通過する流量を増やす。そのため、リリーフ弁は常にリリーフした状態に保たれる。 このようにリリーフ弁が常にリリーフした状態に保たれれば、その上流側に接続したパイロット流路の圧力も、リリーフ弁の設定圧に常に保たれる。
したがって、パイロット切換弁やコンペンセータバルブの切り換え応答性を維持することができ、パイロット切換弁に接続したアクチュエータの作動遅れを防止できる。
【0033】
また、この発明によれば、固定絞りの下流側には、リリーフ弁をリリーフさせるだけの流量を供給すれば足りる。
したがって、リリーフ弁を介して排出する流量を少なく抑えることができ、このようにリリーフ弁の排出流量を少なくできれば、このリリーフ弁を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の装置の回路図である。
【図2】従来の装置の回路図である。
【符号の説明】
1 供給流路
2 コンペンセータバルブ
2a 一方のパイロット室
2b 他方のパイロット室
4 優先流路
5〜7 パイロット切換弁
5a〜7a、5b〜7b パイロット室
8 余剰流路
11 分岐流路
12 流量制御弁
13 固定絞り
16 リリーフ弁
17 パイロット流路
P ポンプ
Claims (1)
- ポンプと、このポンプに接続した供給流路と、この供給流路に接続するとともに、ポンプの吐出油を優先流路側と余剰流路側とに振り分けるコンペンセータバルブと、上記優先流路に接続したパイロット切換弁と、余剰流路に接続したパイロット切換弁と、上記供給流路に接続した分岐流路と、この分岐流路に設けた絞りと、この絞りの上流側に設けるとともに、絞り前後の差圧を一定に保つ流量制御弁と、絞りの下流側に設けるとともに、その上流側にパイロット圧を発生させるリリーフ弁と、このリリーフ弁の上流側に発生させたパイロット圧を上記パイロット切換弁のパイロット室に導くパイロット流路とを備え、上記コンペンセータバルブは、その一方のパイロット室に優先流路側の負荷圧を導くとともに、他方のパイロット室に上記パイロット流路を介してパイロット圧を導く構成にした油圧制御装置において、上記パイロット流路を、絞りと流量制御弁との間に接続したことを特徴とする油圧制御装置。
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