JP3771780B2 - シート反転ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、及びファクシミリ装置等の画像形成装置に装備されるシート反転ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機または印刷機などの画像形成装置、又はその他のシート取扱装置にあっては、搬送途中または搬送終了段階でシート面を反転することのできる所謂シート反転ユニットを備えたものがある。このシート反転ユニットは、例えば図6に示したように、一般的にはユニット本体1のシート受入口2とシート送出口3との間に、略S字を描くようにして形成されたシート反転経路4と、このシート反転経路4の排紙口9近傍に配設された整合部5とを備えている。整合部5はシート反転経路4から排紙されたシートの両側を拘束してシートの幅方向の位置を修正するガイド部材6と、このガイド部材6の下側に配設されてガイド部材6をシートサイズに応じて整合位置にスライドさせるモータなどの駆動手段7とからなる。また、整合部5にはエンプティセンサ8が設けられていて、整合部5におけるシートの有無を検出している。整合部5で位置修正されたシートは、排紙時とは逆方向に回転する給排紙ローラ10によって給紙経路11に繰り出され、更に搬送ローラ12によってシート送出口3に送り出される。
【0003】
ところで、上記整合部5のガイド部材6は、シート幅より外側に位置する解除ポジションと、シート幅に対応した整合ポジションとを有する。そして、常時は解除ポジションに位置し、シートが整合部5に排紙されたときにシートサイズに応じて整合動作を行い整合ポジションに設定される。そして、シートを整合部5から給紙経路12に繰り出す際には、整合部5のガイド部材6にシートの両側をガイドさせながら繰り出し、エンプティセンサ8でシートの後端部を検出すると同時に、整合部5の整合動作を解除してガイド部材6を解除ポジションに退避させるようにしていた。
【0004】
しかしながら、このようなタイミングで整合部5の整合動作を解除した場合、サイズの小さなシートを搬送させた時など先端部が搬送ローラ12まで達していない時点でガイド部材6を解除ポジションに退避してしまうことがあり、給排紙ローラ10だけによるシート搬送ではシートの搬送姿勢が不安定となってシートが左右方向に傾いた状態で搬送される虞れがあった。
【0005】
そこで、特開平5−246596号公報に示すように、整合部の整合動作を解除する時点を、給紙経路に繰り出されたシートの先端部が搬送ローラなどによって保持された後になるように制御することによって、シートが左右方向に傾いた状態で搬送される虞れをなくしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平5−246596号公報に示す構成では、薄手のシートでは片面処理の際に一旦高熱・高圧の定着部を通過しているために種々の方向でのカールが発生していて、整合手段が維持されていたとしても給紙ローラの作動時や搬送路や搬送ローラへのかみ込み時等にシートが腰のないことも手助けして斜め搬送が発生してしまうことがあるという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するため、すなわち斜め搬送をより改善するためになされたものであり、ユニット本体の対向する両側にシートの受入口と送出口とを備え、画像形成装置から送られてきた片面処理済みのシートを前記受入口からユニット本体内に導き入れ、該ユニット本体内に形成した所定の反転経路を搬送させて前記シートの画像形成面を反転すると共に、排紙ローラによって整合部に送り込み、該整合部の整合動作によって前記シートの位置ずれを修正したのち、該整合部から給紙ローラによって上記反転経路とは異なる給紙経路に整合済シートを繰り出し、更にこの給紙経路の途中に設けられた搬送ローラ対を介して前記ユニット本体の送出口から画像形成装置に搬送するようにしたシート反転ユニットにおいて、
前記給紙ローラと搬送ローラとの間の給紙経路内にシートの検出手段を備え、該検出手段によってシートの先端通過を検出して前記整合部の整合動作を解除するように制御する制御手段を備えると共に、前記制御手段は、シートの種類あるいは外部からの指令により、シートの先端が前記搬送ローラ対のニップ部に到達前に前記搬送ローラ対を回転させてシートが前記搬送ローラ対で挟持された後に前記整合部の整合動作を解除する制御と、シートの先端が前記搬送ローラ対のニップ部に突き当たった後に前記搬送ローラ対を回転させると共に前記整合部の整合動作を解除する制御とのいずれかを選択することを特徴とするシート反転ユニットとしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。
図1及び図2は、画像形成装置としてのプリンタPを示したものである。このプリンタPは画像を形成するためのプリンタ本体100、このプリンタ本体100の下流側に配設された搬送ユニット200、プリンタ本体100の下部に組み込まれた本体装着給紙ユニット300及びその下部に配設させたシート反転ユニット400とで構成されている。尚、本体装着給紙ユニット300は同ユニットを2段、3段と適宜に複数段積み重ねることも、逆に未装着で直接プリンタ本体100とシート反転ユニット400を重ねることも、更にシート反転ユニット400の下部に図示せぬシート分配ユニットを自由に組み合せることも可能である。各ユニット300,400のサブ制御手段301,401は、各コネクタを介してプリンタ本体100のメイン制御手段101に電気的に接続されており、このメイン制御手段101によって装着された各ユニットの構成状態が認識され個々に適宜制御される。特に、複数段積み重ね可能な本体装着給紙ユニット300のサブ制御手段301には、プリンタ本体100に対し何段目であるかを認識し得る信号を出すように構成されているとともに、上部ユニットの後述する引出しカセットが下部ユニットの動作中に引き出されないように図示せぬロック手段がそれぞれ設けられている。また、上記各ユニット300,400にはプリンタ本体100若しくは上部ユニットと装着し位置決めするための位置決め手段302,402及び、各ユニット300,400が予め決められるパターンの積み重ね状態に規制するユニット装着順ミス防止手段303,304が設けられている。更に、プリンタ本体100の底部には本体収納給紙ユニット500が一体に組み込まれている。
【0009】
プリンタ本体100は、前記本体収納給紙ユニット500又は本体装着給紙ユニット300などの給紙ユニットから繰り出されたシートを印刷するための画像形成ユニット102を備えている。この画像形成ユニット102では、給紙ユニットからシートガイド103内に繰り出されたシートを搬送ローラ104によってレジストローラ105に送り込み、レジストローラ105で一旦待機させたのち画像形成ドラム106によってシート上に画像を転写する。そして、さらに一対の定着ローラ107の間を通すことでシートに画像を定着させ、その下流側に配設された排紙ローラ108を介して搬送ユニット200に送り込む。なお、前記排紙ローラ108の下流側近傍には切替可能なシート反転ガイド109が配設されており、このシート反転ガイド109を切り換えることによって、搬送ユニット200とは別に設けられたシート反転トレー110に裏表を逆にした状態で排紙することもできる。
【0010】
搬送ユニット200に送り込まれたシートは、その先端部が排紙センサ201によって検出されたのち排紙中継ローラ202を介して排紙ローラ203側に搬送され、表面を上にした状態で排紙トレー204上に排紙される。また、搬送ユニット200は、前記排紙経路以外に再給紙経路を備えている。この再給紙経路は、上記排紙中継ローラ202と排紙ローラ203との間に配置した切替可能な再給紙ガイド片205と、この再給紙ガイド片205から続く再給紙ガイド206と、この再給紙ガイド206の先端部でシートの先端通過を検知する再給紙センサ207と、再給紙排出ローラ208とで構成されている。そして、前記再給紙ガイド片205を切り換えることによって再給紙経路の通路を開き、再給紙ガイド206内にシートを送り込む。シートの先端部が再給紙センサ207によって検知されたのち後端部が定着ローラ107を抜けると排紙ローラ203の回転が速くなってシート搬送スピードが上がるようになっている。再給紙ガイド206内を通過したシートは、本体装着給紙ユニット300の後部に設けられた下方搬送ガイド部304内を通過したのち、シート反転ユニット400内に送り込まれる。
【0011】
シート反転ユニット400は、シートの両面に画像を形成するためにシートを反転して再びプリンタ本体100に送り出すためのものであり、ユニット本体404の後端部上面と前端部上面とにシート受入口405とシート送出口406とをそれぞれ備えるとともに、図示せぬ下部に装着されるシート分配ユニットへシートを搬送する搬送ガイド407及びその搬送ガイド407へシートを切り換える該シート分配ユニットに設けられた切換手段によって適宜作動されるガイド片408を備えている。
【0012】
また、ユニット本体404内には反転されたシートを整合するための整合部409が配設されており、この整合部409と前記シート受入口405との間には略S字状をなす反転経路410が形成されている。反転経路410は、シート受入口405からシート送出口406へほぼ水平に向かう上側経路430と、シート送出口406の付近まで延びた上側経路430の終端から下方側に大きく弧を描いて反転する下側経路431とで構成され、下側経路431の排紙口418の付近には正逆回転が可能な給排紙ローラ414が配置されると共に、その先方には整合部409のガイド部材415が水平状にほぼ真っ直ぐ延びている。また、ガイド部材415を駆動するための整合部409の駆動手段432は、前記上側経路430、下側経路431およびガイド部材415によって囲まれた空間部437に配設されている。なお、この実施例ではシート反転ユニット400で発生したジャムを処理するために、反転経路410の一部と整合部409とを一緒にユニット本体404の前方側(図2においてプリンタ本体100の右側)に引き出せるように構成されている。即ち、ユニット本体404の内部では、上側経路430に配置された搬送ローラ412と413との間で分離できる構造となっている。
【0013】
従って、上記シート受入口405からユニット本体404内に導かれたシートは、S字状の反転経路410を搬送されながら画像形成面が反転され、その終端に配置された給排紙ローラ414によって整合部409に送り込まれる。整合部409ではシートのサイズに合わせてガイド部材415がスライド移動しシートの左右方向を規制して修正する。次いで、上記給排紙ローラ414を逆回転させて整合部409にあるシートを上記反転経路410の排紙口418に設けられた弾性を有する薄いプラスチック板等を利用した一方向規制ガイド419によって反転経路410の下側経路431と分離した給紙経路420内に繰り出され、シート反転ユニット400の前端部上面に形成されているシート送出口406から本体装着給紙ユニット300に送り出す。尚、この際プリンタ本体100とシート反転ユニット400との間に本体装着給紙ユニット300が積み重ねられてパス長が長い場合などは、シート反転ユニット400のシートを搬送途中で、本体装着給紙ユニット300から新たなシートをプリンタ本体100に送り込み、次の印刷をするいわゆる交互給紙をすることによって搬送時間を解消し得る。
【0014】
本体装着給紙ユニット300の前端部には、前記反転済みのシートをそのまま上方へ通過させる上方搬送ガイド部305が設けられている。そして、この上方搬送ガイド部305を通過したシートは、上述したプリンタ本体100の画像形成ユニット102に送り込まれ、今度は反対側の面に印刷されたのち、再び搬送ユニット200に搬送される。
【0015】
なお、上述した本体装着給紙ユニット300と本体収納給紙ユニット500は、いずれもプリンタPの前方側(図2においてプリンタ本体100の右側)に引き出し可能な給紙カセット306,506を有している。そして、このカセット306,506は、基本的にはシートを載置するためのシートホッパ307,507と、シートホッパ307,507上に載置されたシートの前側両角部を係止する分離爪308,508と、シートホッパ307,507の前側底部に配置され常時シートホッパ307,507を上方へ付勢するスプリング309,509と、このスプリング圧によって最上位のシートに当接する給紙ローラ310,510と、分離爪308,508の前側に形成されたシート給紙ガイド311,511とで基本的に構成されている。そして、シート給紙時には給紙ローラ310,510が選択的にシート上で回転し、その摩擦力によって最上位のシートを給紙方向に繰り出し、分離爪308,508からシートを一枚ずつ分離させてシート給紙ガイド311,511によりプリンタ本体100の画像形成ユニット102内に送り出す。
【0016】
図3及び図4は、本発明に係るシート反転ユニットの主要部を示したものである。この図において、符号410はユニット内に配設された反転経路を、符号420はシート送出口406につながる給紙経路をそれぞれ示し、反転経路410の排紙口418と給紙経路420の給紙口421は、一方向規制ガイド419によって切り換え可能となっている。そして、給紙経路420の給紙口421とその直後に位置する搬送ローラ422との間には、適当な位置にリセットセンサ423が配置されている。このリセットセンサ423は、給紙経路420を形成するガイド壁424,425を挟んでその両側に配置された一体形の発光素子426と受光素子427とで構成されており、シートが給紙経路420を搬送される時にその先端部を検出する。そして、この先端検出信号に基づいてタイマによるカウントが開始され、予め設定された所定時間だけカウントしたのち、整合動作の解除信号が整合部409に出力される。本発明では、タイマに予め設定された所定時間は、シートの先端がリセットセンサ423の検出位置P1から搬送ローラ422での挟持位置P2に到達して突き当たるのに十分な時間とすることを特徴とする。
【0017】
一方、前記反転経路410の排紙口418近傍には給排紙ローラ414が配設されると共に、その先方には整合部409が延びており、この整合部409内にもシート検出センサ440が配設されている。このシート検出センサ440は、整合部409に排紙されたシートSを載置する中間トレー441を挟んでその上下位置に配置される一体形の発光素子442と受光素子443とで構成されており、整合部409に排紙されるシートSの排紙側先端部S1を検出することで、整合動作を開始するためのタイミング信号としている。
【0018】
上記整合部409は、中間トレー441の両側に配置された断面コ字状のガイド部材415と、このガイド部材415の上方側に配置された駆動手段432とで構成されている。ガイド部材415は、図4に示したように、中間トレー441に対して最も外側位置の解除ポジションP3、中間位置の待機ポジションP4、最も内側位置の整合ポジションP5のそれぞれ異なった3つのポジションをとる。通常は解除ポジションP3に位置しているが、シートが整合部409に送り込まれる時には、ガイド部材415が解除ポジションP3からシートサイズに対応した待機ポジションP4に移って、中間トレー441上に送り込まれたシートSの両サイドをガイド部材415によって保持する。シートSが整合部409に完全に排紙されると、ガイド部材415が再びスライドして整合ポジションP5に設定される。この整合ポジションP5も、上記待機ポジションP4と同様に、シートサイズによって予め決められており、シートSの両側をガイド部材415で規制することで、搬送方向に対してシートSが真っ直ぐになるように位置修正する。また、この整合ポジションP5では、シートSの両側がガイド部材415に拘束されることから、シート給紙時のガイドとしても機能する。なお、上記解除ポジションP3と待機ポジションP4とを一緒にして一つのポジションで兼用させこともできる。
【0019】
上記給排紙ローラ414は、図3及び図4に示したように、前後方向に配設された給紙ローラ444と補助ローラ445とを有する。給紙ローラ444は、正逆回転するモータの駆動軸446に固着され、また補助ローラ445は、前記駆動軸446とアーム部材447,448により連結されている従動軸449に固着されている。アーム部材447,448は、給紙ローラ444及び補助ローラ445の両側に一対配置されており、駆動軸446および従動軸449に回転自在に取り付けられている。また、前記駆動軸446および従動軸449にはそれぞれプーリ450,451が固着されており、このプーリ450,451に架け渡したベルト452の駆動力によって給紙ローラ444と同一の回転を補助ローラ445にも伝達できる構造となっている。
【0020】
また、この実施例では給紙ローラ444と一方のアーム部材447との間に、駆動軸446に装着された圧縮スプリング453が介在されている。従って、この圧縮スプリング453は常時アーム部材447を押圧しており、給紙ローラ444が回転するときには圧縮スプリング453も一緒に回転し、圧縮スプリング453の一方側の巻端がアーム部材447に圧接することでアーム部材447との間に摩擦力を発生させ、アーム部材447を給紙ローラ444の回転方向に回動させる。
【0021】
更に、この実施例では、他方のアーム部材448と駆動軸446との間にトルクリミッタ454が設けられている。このトルクリミッタ454は、一方向クラッチを内蔵したボス455と、このボス455とアーム部材448との間に配設されたコイルバネ456とで構成されている。ボス455は駆動軸446に回転可能に取り付けられているが、図3において駆動軸446が反時計方向に回転する時だけ一方向クラッチと接続されて、駆動軸446の回転力がボス455に伝達される。またコイルバネ456の巻端部は、ボス455のつば部とアーム部材448のつば部にそれぞれきつく嵌め込まれているが、特にボス455側ではコイルバネ456の端部が固定されている。
【0022】
次に、上記構成からなるシート反転ユニット400内にシートを搬送させる場合について説明する。シート反転ユニット400にシートを送り込む場合には、先ず整合部409内に先のシートが残っているか否かを検出する。このとき、上記リセットセンサ423又はシート検出センサ440のいずれかをエンプティセンサとして利用し、その検出信号をプリンタ本体100のメイン制御手段101に出力する。そして、先のシートがまだ整合部409内に残っている場合には、次のシートをプリンタ本体100のレジストローラ105などの位置で待機させる。
【0023】
一方、整合部409内にシートが残っていない場合には、次のシートをプリンタ本体100で所定の画像処理を行ったのち、本体装着給紙ユニット300をパスさせてシート反転ユニット400のシート受入口405に導く。このとき、整合部409のガイド部材415は、待機ポジションP4に設定される。シートSは所定の反転経路410を通ったのち、下側経路の431排紙口418から給紙ローラ444とピンチローラ457との間に挟み込まれ、その搬送力によって整合部409内に繰り込まれる。なお、このとき補助ローラ445は、図3に実線で示したように、圧縮スプリング453の作用によってシートSの上面から離間した位置に保持されている。次に、シートSの排紙側先端部S1がシート検出センサ440を通過すると先端検出信号が出力され、カウントが開始される。シートSは更に整合部409内に送り込まれ、図3に示したように、その給紙側先端部S2が補助ローラ445より少し手前側に位置するような所定の排紙位置に到達する。そして、この到達時間とほぼ同時に駆動手段432に整合動作の開始信号が出力され、それによってガイド部材415は互いに左右内側方向にスライドする。そして、シートサイズに応じた整合ポジションP5までスライドすることで中間トレー441に載置されたシートSの側縁部を規制してシートSの左右方向の位置を修正する。
【0024】
次に、プリンタ本体100のメイン制御手段101から給紙信号が出力されると、給排紙ローラ414の駆動軸446が逆方向に回転して給紙ローラ444が反時計方向に回転する。この時、駆動軸446に取り付けたトルクリミッタ454の作用でアーム部材448が下方向に押圧され、二点鎖線で示したように、補助ローラ445がピンチローラ458との間でシートSを圧接する。給紙ローラ444と一緒に補助ローラ445も反時計方向に回転しているので、シートSは先ずこの補助ローラ445との摩擦力によって繰り出され、次いで給紙ローラ444に挟み込まれる。一方向規制ガイド419が切り替わることで、シートSは反転経路410とは異なる給紙経路420側に導かれる。そして、シートSの給紙側先端部S2がリセットセンサ423を通過する時に検出され、タイマによるカウントが開始される。なお、このときにはまだガイド部材415は整合ポジションP5で整合動作を維持しているから、シートSの搬送に際してシートSの両側をガイドしている。そして、シートSの給紙側先端部S2が搬送ローラ422に突き当たった後、搬送ローラ422が回転するのとほぼ同時に整合部409には整合動作の解除信号が出力される。これにより、駆動手段432が作動してガイド部材415を解除ポジションP3までスライドさせたのち停止する。
【0025】
従って、この実施例では整合部409の整合動作が解除される時点では、シートSの給紙側先端部S2が搬送ローラ422に突き当たって確実に斜め搬送を補正した後、搬送ローラ422が回転してシートSが挟持されて搬送されるために、シートの搬送姿勢が安定したものとなり、斜め搬送を確実に防止することができる。また、サイズが小さいシートの搬送に際しても、仮にシートSの後端部(排紙側先端部S1)が整合部409内にあるシート検出センサ440を通過したとしても、給紙側先端部S2が搬送ローラ422に挟持されるまでは整合部409は解除されないので、従来のような問題点を解消することができる。なお、シートサイズの大小にかかわらず、シートSの給紙側先端部S2は搬送ローラ422によって挟持されたのちは、シートの一部が整合部409内に残っていたとしても、整合部409は解除されることになる。
【0026】
なお、上記実施例では、シート給紙方向に対してシートの先端部をリセットセンサ423で検出しているが、同じリセットセンサ423でシートの後端部を検出し、その検出信号によって整合部409の整合動作を解除することもできる。この場合には、シートの先端部を搬送ローラ422で保持したのちにシート後端部を検出できる位置にリセットセンサ423を配置しておき、このセンサからの検出信号に基づいて直ちに搬送ローラ422の回転開始と整合部409の解除を制御すればよい。
【0027】
また、上記実施例では整合部409への排紙および整合部409からの給紙を正逆転する給排紙ローラ414により行っているが、排紙位置と給紙位置が異なるような整合部を備える場合には、排紙ローラと給紙ローラを別々に配設して行う。
【0028】
図5は、斜め搬送の原因を示す図であり、(a)はシート反転ユニット400においてシートSを載置する中間トレイ441の両側に配置された断面コ字状のガイド部材415であり、中間トレイ441に送り込まれるシートSは、片面のトナー画像を加熱定着装置でシートSに固着させて中間トレイ441に送り込まれるが、送り込まれたシートSはカールが発生する。特に、薄手のシートはカールが大きくなり、ねじれた状態のカールも発生する。そのようなシートを中間トレイが受け取りガイド部415で整合を行った後、補助ローラ445と給紙ローラ444で給紙経路420へ送り出されるものであるが、各ローラの軸方向での外径差や圧バランス差や給紙ローラのニップ部にシート先端が突入する差によりシートがスキューしようとする。よって、シートの腰の弱さと大きなカールのために(a)の矢印のようにスキューして斜め搬送してしまうものが発生する。なお、厚手紙や小さなカールは、ガイド部材415面にシート端が略直角に当たるためにスキューに耐えて問題のない搬送が行える。また、(b)に示すように、給紙経路420から搬送ローラ422にシートが送られ、カールの大きいシート先端は搬送ローラ422のニップ部に突入する時、かみ込みのズレが実線と破線のように起こると斜め搬送が発生する。
【0029】
そこで、本発明のように、シート先端検出手段である発光素子426と受光素子427にて検出された後に、搬送ローラ422に突き当たるのに十分な時間をタイマーでカウントした後に搬送ローラ422を回転駆動するように制御するために、シートSが搬送ローラ422に少しループするように押し当たり、図5で説明した斜め搬送されたシートSをレジストしてシート先端を整合することができる。そして、シート先端整合後、搬送ローラ422を回転駆動させると共にガイド部材415の整合を解除して、本体装置に送り込む構成としているために、斜め搬送の改善向上ができ、使用できるシートの幅も広がる。
【0030】
なお、さらなる実施例として、発光素子426と受光素子427にて検出された後のタイマによるカウントをシートSの先端が搬送ローラ422での挟持位置P2に到達する前の所定時間とするモードも持ち、タイマカウント時間をどちらにするかシート厚条件やユーザからの設定により適宜選択可能とするようにしてもよい。これにより、ユニットの長寿命を必要としたり、厚手シートの場合は上述のループが作りにくく給紙ローラが少しスリップするために発生する異音を無くす際には、シート先端検出手段からのカウント量を少なくして搬送ローラ422にシート先端が突き当たる前に搬送ローラ422を回転駆動させ、搬送ローラ422にシートが挟持された時点で整合動作を解除するモードとすることも可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るシート反転ユニットによれば、整合部から給紙経路にシートを繰り出すときに、給紙経路の途中に配置され、静止した搬送ローラにシートの先端部が突き当たった後に搬送ローラが回転駆動してシートが挟持されるまでの間は、整合部での整合動作を保持してシートの両サイドをガイドするようにし、シートの先端部が搬送ローラに挟持された後に整合部の整合動作を解除するようにしたので、整合部での安定搬送姿勢に加え搬送ローラ部で再度斜め補正機能が簡単な制御で装備されるため、定着要因や環境要因やシート厚要因等によりシートのカールやネジレや弱い腰による斜め搬送を防止でき、シート厚や種類の使用幅を広げても常に安定した搬送品質が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート反転ユニットを備えたプリンタの概略斜視図である。
【図2】本発明のシート反転ユニットを備えたプリンタの概略断面図である。
【図3】本発明のシート反転ユニットの要部を示す側面図である。
【図4】本発明のシート反転ユニットの要部を示す平面図である。
【図5】本発明のシート反転ユニットの要部を示す側面図である。
【図6】従来のシート反転ユニットの一例を示す概略図である。
【符号の説明】
P:プリンタ
S:シート
S2:シートの給紙側先端部
100:プリンタ本体
200:搬送ユニット
300:本体装着給紙ユニット
400:シート反転ユニット
404:ユニット本体
405:シート受入口
406:シート送出口
409:整合部
410:反転経路
414:給排紙ローラ
415:ガイド部材
420:給紙経路
422:搬送ローラ
423:リセットセンサ
Claims (1)
- ユニット本体の対向する両側にシートの受入口と送出口とを備え、画像形成装置から送られてきた片面処理済みのシートを前記受入口からユニット本体内に導き入れ、該ユニット本体内に形成した所定の反転経路を搬送させて前記シートの画像形成面を反転すると共に、排紙ローラによって整合部に送り込み、該整合部の整合動作によって前記シートの位置ずれを修正したのち、該整合部から給紙ローラによって上記反転経路とは異なる給紙経路に整合済シートを繰り出し、更にこの給紙経路の途中に設けられた搬送ローラ対を介して前記ユニット本体の送出口から画像形成装置に搬送するようにしたシート反転ユニットにおいて、
前記給紙ローラと搬送ローラとの間の給紙経路内にシートの検出手段を備え、該検出手段によってシートの先端通過を検出して前記整合部の整合動作を解除するように制御する制御手段を備えると共に、前記制御手段は、シートの種類あるいは外部からの指令により、シートの先端が前記搬送ローラ対のニップ部に到達前に前記搬送ローラ対を回転させてシートが前記搬送ローラ対で挟持された後に前記整合部の整合動作を解除する制御と、シートの先端が前記搬送ローラ対のニップ部に突き当たった後に前記搬送ローラ対を回転させると共に前記整合部の整合動作を解除する制御とのいずれかを選択することを特徴とするシート反転ユニット
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