JP3771393B2 - 半導体記憶装置、この半導体記憶装置を搭載した回路基板、および、この半導体記憶装置の接続試験方法 - Google Patents

半導体記憶装置、この半導体記憶装置を搭載した回路基板、および、この半導体記憶装置の接続試験方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3771393B2
JP3771393B2 JP12439999A JP12439999A JP3771393B2 JP 3771393 B2 JP3771393 B2 JP 3771393B2 JP 12439999 A JP12439999 A JP 12439999A JP 12439999 A JP12439999 A JP 12439999A JP 3771393 B2 JP3771393 B2 JP 3771393B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
test
terminal
output
memory device
semiconductor memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12439999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000315399A (ja
Inventor
充貴 池田
務 谷口
良和 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP12439999A priority Critical patent/JP3771393B2/ja
Priority to DE10005161A priority patent/DE10005161A1/de
Priority to DE10066260A priority patent/DE10066260B4/de
Priority to US09/500,467 priority patent/US6208571B1/en
Priority to TW089102199A priority patent/TW451464B/zh
Priority to KR1020000006204A priority patent/KR100648526B1/ko
Publication of JP2000315399A publication Critical patent/JP2000315399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3771393B2 publication Critical patent/JP3771393B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体記憶装置に係り、特に、試験機能を備えた半導体記憶装置に関する。
また、本発明は、回路基板に搭載された半導体記憶装置の接続試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子部品の小型化により、プリント基板等の実装密度は向上し、電子機器は小型化してきている。例えば、半導体記憶装置のパッケージの形状は、DIP(Dual In-line Package)、SOP(Small Outline Package)、TSOP(Thin Small Outline Package)へと小型化してきている。パッケージの小型化とともに、半導体記憶装置の端子の間隔は狭くなる傾向にある。最近では、半導体記憶装置の端子を2次元に配列したCSP(Chip Size Package)が開発されている。
【0003】
プリント基板に電子部品を搭載した際の電子部品の端子とプリント基板との接続不良は、パッケージの小型化とともに増える傾向にある。また、端子とプリント基板との接続部分を直接確認することが困難になってきている。このため、プリント基板に電子部品を搭載した際の接続の確認を、簡易かつ確実に行う相互接続試験方法が望まれている。
【0004】
従来、この種の相互接続試験方法として、バウンダリスキャン法が知られている。バウンダリスキャン法は、IEEE/ANSI Standard 1491.1として標準化されている試験方法である。
【0005】
図21は、バウンダリスキャン法の概要を示すブロック図である。
電子部品1a、1bおよびプリント基板2には、テストデータ入力(TDI)端子、テストモード選択(TMS)端子、テストクロック(TCK)端子、テストデータ出力(TDO)端子がそれぞれ形成されている。TDI端子、TDO端子、TCK端子、TMS端子は、試験専用の端子であり、試験以外に使用されることはない。電子部品1a、1bの上記試験端子とプリント基板2の上記試験端子とは、それぞれプリント基板2に形成された配線パターン3により接続されている。
【0006】
電子部品1a、1bには、試験回路として複数のBSセル4、命令レジスタ5、バイパスレジスタ6、TAPコントローラ7が形成されている。各BSセル4は、コア部8に接続されている全ての端子Tに対応して配置されており、ラッチ機能を有している。命令レジスタ5は、TDI端子から供給される試験用の命令を記憶する回路である。バイパスレジスタ6は、TDI端子から供給されたデータをTDO端子に直接出力するための回路である。TAPコントローラ7は、TMS端子で受けたテストモード信号をデコードする機能を有している。
【0007】
なお、図21に示すように、複数の電子部品1a、1bがプリント基板2に搭載されている場合、電子部品1aのTDO端子は、隣接する電子部品1bのTDI端子に接続されている。そして、プリント基板2には太線で示したループ上のスキャンパスPASSが形成されている。
上述した電子部品1a、1bおよびプリント基板2では、プリント基板2の外部に接続されたコントローラ(図示せず)は、上記各端子を制御してTDI端子から試験用の命令および入力パターンを入力する。電子部品1a、1bの各試験回路4、5、6、7は、入力された命令および入力パターンに応じて動作し、TDO端子から出力パターンを出力する。
【0008】
コントローラは、出力パターンと期待値とを比較することで、電子部品1a、1bの各端子Tとプリント基板2との接続を確認する。そして、各端子Tのはんだ付け不良、および電子部品1a、1bの搭載位置のずれ等が検出される。
【0009】
バウンダリスキャン法は、試験専用の端子を必要とし、電子部品の内部に多くの試験回路を必要とすることから、チップサイズへの影響が大きい。このため、主に、マイクロプロセッサ、ASIC(Application Specific IC)等のロジック製品に適用されている。
一方、半導体記憶装置等の相互接続試験方法として、SCITT(Static Component Interconnection Test Technology)法が開発されている。以下、SCITT法を適用したSDRAM(Synchronous DRAM)を例に説明する。
【0010】
この種のSDRAMは、通常動作モードとは別に相互接続試験のための試験モードを有している。試験モードへの移行は、電源の投入時の初期化処理(パワーオンシーケンス)を行う前に、所定の端子に所定の信号を与えることで行われる。SDRAMのようなクロック同期式の半導体記憶装置は、内部回路の制御を電源の投入時と通常動作時とで、容易に区別することが可能である。このため、試験モードへの移行制御を電源の投入時のみに行うことで、通常動作モード時に誤って試験モードに移行することが防止されている。
【0011】
試験モード中、SDRAMの各端子は、制御端子として使用される一部の端子を除いて、入力パターンを与える試験時入力端子または出力パターンを出力する試験時出力端子として使用される。このため、SCITT法では、専用の試験端子は不要である。また、SDRAMには、入力パターンを論理演算し、演算結果を出力パターンとして出力する簡単な演算回路が形成されている。相互接続試験に必要な回路の規模は、バウンダリスキャン法に比べて小さい。
【0012】
上述したSCITT法では、例えば同一のプリント基板上に搭載されたメモリコントローラは、SDRAMの試験時入力端子に入力パターンを与える。SDRAMは、入力パターンを論理演算し、演算結果を出力パターンとして出力する。メモリコントローラは、出力パターンと期待値とを比較し、SDRAMの各端子とプリント基板との接続を確認する。そして、各端子のはんだ付け不良、およびチップの搭載位置のずれ等が検出される。
【0013】
SCITT法では、電源端子、接地端子、テスト用の制御端子を除く全ての端子について、接続の確認を行うこと可能である。検出可能な不良は、0固定不良、1固定不良、オープン不良、およびAND型、OR型のショート不良である。
また、上述したように、SCITT法は、試験専用の端子が不要であり、試験に必要な回路の規模もバウンダリスキャン法に比べて小さい。このため、SCITT法を適用することによるチップサイズへの影響はほとんどない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したバウンダリスキャン法では、電子部品1a、1bに試験専用のTDI端子、TMS端子、TCK端子、TDO端子と、命令レジスタ5、TAPコントローラ7等の試験回路とを形成しなくてはならない。このため、電子部品1a、1bのチップサイズが増大するという問題があった。チップサイズの増大は、製品のコストに直接影響するため、特に、DRAM等の半導体記憶装置にバウンダリスキャン法を適用することは困難であった。
【0015】
また、上述したSCITT法は、SDRAM等のクロック同期式の半導体記憶装置への適用を対象にしている。具体的には、パワーオンシーケンスを有する半導体記憶装置への適用を対象とすることで、通常動作時に誤って試験モードに移行することが確実に防止される。
一方、パワーオンシーケンスを有しない非同期式の半導体記憶装置にSCITT法を適用する場合に、通常動作時に誤って試験モードに入ることを防止する技術は提案されていない。このため、現行のSCITT法を、フラッシュメモリ、SRAM等のクロック非同期式の半導体記憶装置に適用した場合には、通常動作時に誤って試験モードに移行してしまうおそれがあった。
【0016】
また、フラッシュメモリ等のように、データの入出力端子を、例えば8ビットまたは16ビットに切り替えるための切替端子を備えた半導体記憶装置に、SCITT法を適用する技術は提案されていない。
さらに、現行のSCITT法では、プリント基板に搭載された半導体記憶装置の端子が、外部と未接続である場合を想定しておらず、このような場合には、相互接続試験を正しく行うことができなかった。
【0017】
本発明の目的は、通常動作時に誤って試験モードに移行することを防止することができる半導体記憶装置およびこの半導体記憶装置を搭載した回路基板を提供することにある。
本発明の別の目的は、試験専用の端子を設けることなく、試験モードに移行し、試験を行うことができる半導体記憶装置を提供することにある。
【0018】
本発明のさらなる目的は、クロック非同期式の半導体記憶装置において、必要な時にのみ試験モードに移行し、試験を行うことにある。
本発明の別の目的は、入出力端子のデータの語構成を切替端子で切替可能な半導体記憶装置において、各語構成に対応する端子の接続試験を行うことにある。
本発明の別の目的は、試験モードから通常動作への移行の制御を容易に行うことができる半導体記憶装置を提供することにある。
【0019】
本発明の別の目的は、製品の出荷前または出荷後に、予め試験部の活性化を禁止することができる半導体記憶装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、簡易な構成の試験部で確実に接続試験を行うことができる半導体記憶装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、必要な時のみ試験モードに移行し、半導体記憶装置の各端子と回路基板との接続試験を行うことができる半導体記憶装置の試験方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
図1は、請求項1ないし請求項9に記載の発明の基本原理を示すブロック図である。
【0021】
請求項1の半導体記憶装置は、検出部35と試験部37、31とを備えて構成されている。
検出部35は、電源の投入時に所定の端子の状態を複数回検出し、検出結果がいずれも期待値のときに試験部37、31を活性化する。試験部37、31の活性化により、半導体記憶装置13の状態は試験モードに移行し、予め定められた試験が実行される。したがって、試験専用の端子を設けることなく、半導体記憶装置13を試験モードに移行させ、試験を行うことが可能になる。また、クロック非同期式の半導体記憶装置13においても、必要な時のみ試験モードに移行し、試験を行うことが可能になる。
【0022】
試験部37、31が活性化するためには、検出部35による複数回の検出時に、所定の端子の状態が全て期待値と一致することが必要である。このため、通常動作時においては、誤った動作または電源ノイズにより、試験部37、31が活性化し試験モードに移行することが防止される。
また、この半導体記憶装置では、検出部35は、リセット端子に供給されるリセット信号の変化時に、それぞれ所定の端子の状態を検出する。通常動作時にリセット信号を変化させることはないため、誤って試験部37、31が活性化されることが防止される。試験部37、31の活性化には、検出部35による所定の端子の状態の検出が必要であるため、万一、リセット信号が電源ノイズ等により変化した際にも、試験部37、31が活性化することはない。
【0023】
請求項3の半導体記憶装置では、所定の端子に供給される信号は、入力回路39を介して内部回路23、25、27、29および検出部35に伝達される。入力回路39は、リセット信号の信号レベルにかかわらず活性化されている。このため、リセット信号を変化させたときにも、検出部35は所定の端子の状態を確実に検出することが可能になる。
【0024】
請求項1の半導体記憶装置では、検出部35は、リセット信号の連続した2回のエッジ変化時に、それぞれ所定の端子の状態を検出する。通常動作時にリセット信号を連続して変化させることはないため、誤って試験部37、31が活性化されることが防止される。試験部37、31の活性化には、検出部35による所定の端子の状態の検出が必要であるため、万一、リセット信号が電源ノイズ等により変化した際にも、試験部37、31が活性化することはない。
【0025】
請求項5の半導体記憶装置は、電源の投入後に試験部37、31が活性化されたことを記憶する活性化記憶回路53を備えている。活性化記憶回路53は、試験部37、31が活性化されたことを記憶している場合には、試験部37、31を再び活性化することを禁止する。このため、電源が投入された後に、試験部37、31が2回以上活性化されることはない。したがって、試験部37、31の活性化後の通常動作時に、検出部35が所定の端子の状態を複数回検出した場合にも、試験部37、31が活性化されることが防止される。
【0026】
請求項6の半導体記憶装置は、電源の投入後に試験部37、31が非活性化されたことを記憶する非活性化記憶回路55を備えている。非活性化記憶回路55は、試験部37、31が非活性化されたことを記憶している場合には、試験部37、31を再び活性化することを禁止する。このため、電源が投入された後に、試験部37、31が2回以上活性化されることはない。したがって、試験部37、31の活性化後の通常動作時に、検出部35が所定の端子の状態を複数回検出した場合にも、試験部37、31が活性化されることが防止される。
【0027】
請求項7の半導体記憶装置は、検出部35の検出結果にかかわらず試験部37、31が活性化することが禁止される活性化禁止回路76を備えている。このため、試験モードを必要としない顧客に半導体記憶装置13を出荷することが予め分かっているときには、製造工程において、活性化禁止回路76を所定の状態に設定することで、常に試験部37、31の活性化を禁止することが可能になる。また、試験部37、31による試験が終了した後、活性化禁止回路76に所定値を設定することで、誤って試験部37、31が活性化されることが防止される。
【0028】
請求項8の半導体記憶装置では、試験部37、31は演算回路37bを備えている。また、試験部37、31の活性化期間中、端子の一部は試験時入力端子または試験時出力端子として使用される。演算回路37bは、試験時入力端子を介して供給される入力パターンを論理演算し、演算結果を出力パターンとして試験時出力端子から出力する。このため、例えば、外部の制御装置等から試験時入力端子を介して入力パターンを供給し、試験時出力端子介して出力パターンを受けることで、各端子の接続不良を見つけることが可能になる。したがって、試験専用の端子を設けることなく、接続試験を行うことが可能になる。例えば、半導体記憶装置13が回路基板に搭載されている場合には、各端子と回路基板との接続試験を行うことが可能になる。
【0029】
請求項9の半導体記憶装置は、内蔵する記憶素子MCへのデータの読み書きに使用する入出力端子と、データの語構成の拡張時に入出力端子とともに使用される拡張時入出力端子と、語構成を切り替える切替端子とを備えている。通常動作時には、切替端子の制御によって、入出力端子のみまたは入出力端子と拡張時入出力端子との両方が、データの読み書きに使用される。試験部37、31の活性化時には、入出力端子および拡張時入出力端子は、ともに試験時出力端子になる。このため、演算回路37bによる演算結果は、切替端子の制御状態により、入出力端子のみまたは入出力端子と拡張時入出力端子との両方から出力される。また、入出力端子からは、語構成の非拡張時と拡張時とで異なる出力パターンが出力される。したがって、データの入出力端子の語構成を切替端子で切替可能な半導体記憶装置13においても、各語構成に対応する端子の接続試験を行うことが可能になる。
【0030】
図2は、請求項10および請求項12に記載の発明の基本原理を示すブロック図である。図3は、請求項11に記載の発明の基本原理を示すブロック図である。
請求項10の半導体記憶装置を搭載した回路基板は、請求項8記載の半導体記憶装置の端子をそれぞれ接続する接続部17と、制御回路15とを備えている。制御回路は、接続部17を介して半導体記憶装置13の所定の端子に信号を与え試験部37、31を活性化する。制御回路15は、接続部17を介して試験時入力端子に入力パターンを与えるとともに試験時出力端子から出力される出力パターンを受ける。このため、出力パターンと期待値とを比較することで、半導体記憶装置13の各端子と各接続部17との接続試験を行うことが可能になる。
【0031】
請求項11の半導体記憶装置を搭載した回路基板は、請求項8記載の半導体記憶装置の端子をそれぞれ接続する接続部17と端子部79とを備えている。端子部79は、接続部17を介して半導体記憶装置13a、13bの端子に接続されている。このため、例えば、回路基板77の外部から端子部79を介して所定の端子に信号を与え、試験時入力端子に入力パターンを与え、試験時出力端子から出力される出力パターンを受けることで、半導体記憶装置13の各端子と各接続部17との接続試験を行うことが可能になる。
【0032】
請求項12の半導体記憶装置の接続試験方法では、先ず、回路基板に搭載された請求項8記載の半導体記憶装置の所定の端子に、所定の信号を複数回与えることで、半導体装置の試験部37、31が活性化される。次に、試験時入力端子に入力パターンが与えらられる。次に、試験時出力端子から出力される出力パターンを受けて、予め用意された期待値と比較することで、半導体記憶装置13の各端子と回路基板11との接続試験が行われる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図4は、本発明の半導体記憶装置の第1の実施形態、半導体記憶装置を搭載した回路基板の第1の実施形態、および半導体記憶装置の接続試験方法の一実施形態を示している。この実施形態は請求項1ないし請求項6、請求項8ないし請求項10、および請求項12に対応している。
【0034】
図4において、プリント基板11上には、64メガビットのフラッシュメモリ13およびメモリコントローラ15が搭載されている。ここで、プリント基板11、フラッシュメモリ13、およびメモリコントローラ15は、それぞれ回路基板、半導体記憶装置、および制御回路に対応している。フラッシュメモリ13の端子(/BYTE等)とメモリコントローラ15の端子とは、それぞれプリント基板11に形成されたランド17にはんだ付けされている。ランド17は接続部に対応している。フラッシュメモリ13側のランド17とメモリコントローラ15側のランド17とは、図中矢印で示した配線パターン19で互い接続されている。矢印の向きは、信号が供給される向きを示している。
【0035】
メモリコントローラ15は、ゲートアレイ等のロジックLSIで形成されている。メモリコントローラ15は、フラッシュメモリ13の通常動作のための制御回路、後述するフラッシュメモリ13のSCITTデコーダ37を活性化するための制御回路、試験のための入力パターンをフラッシュメモリ13に供給する回路、および入力パターンに対応してフラッシュメモリ13から出力される出力パターンと期待値とを比較する回路を有している。
【0036】
あるいは、メモリコントローラ15は、フラッシュメモリ13の通常動作のための制御回路、およびバウンダリスキャンの機能を有しており、図21に示したBSセル4等を動作させることにより、後述するフラッシュメモリ13のSCITTデコーダ37を活性化するための制御信号の供給、試験のための入力パターンをフラッシュメモリ13に供給、および、入力パターンに対応してフラッシュメモリ13から出力される出力パターンを取得する機能を有する。
【0037】
フラッシュメモリ13およびメモリコントローラ15は、それぞれ、切替端子/BYTE、リセット端子/RESET、チップイネーブル端子/CE、ライトイネーブル端子/WE、出力イネーブル端子/OE、アドレス端子A0-A21、データ入出力端子DQ0-DQ14、兼用端子DQ15/A-1、およびレディ/ビジー端子RY/BYを有している。フラッシュメモリ13のチップイネーブル端子/CE、ライトイネーブル端子/WEは、活性化端子、制御端子に対応している。フラッシュメモリ13のデータ入出力端子DQ0-DQ14、兼用端子DQ15/A-1は、拡張時入出力端子に対応している。/BYTE、/RESET等の「/」の表現は、負論理、すなわち低レベル時に有効になることを意味している。レディ/ビジー端子RY/BYは、フラッシュメモリ13がレディ状態またはビジー状態であることを示す端子である。兼用端子DQ15/A-1は、フラッシュメモリ13の切換端子/BYTEに低レベルの信号が供給されたときにアドレス端子A-1になり、切換端子/BYTEに高レベルの信号が供給されたときにデータ入出力端子DQ15になる端子である。
【0038】
フラッシュメモリ13は、切替端子/BYTEにより、データ入出力の語構成を切り替える機能を有している。フラッシュメモリ13は、切換端子/BYTEに低レベルが入力されたときに8ビットモードになる。このとき、上位のデータ入出力端子DQ8-DQ14は使用されない。フラッシュメモリ13は、切換端子/BYTEに高レベルが入力されたときに16ビットモードになる。このとき、兼用端子DQ15/A-1はデータ入出力端子DQ15になり、下位および上位のデータ入出力端子DQ0-DQ15の全てが使用される。
【0039】
図5は、フラッシュメモリ13の内部構成を示すブロック図である。なお、以降の説明では、「リセット信号/RESET」のように、端子を介して供給される信号には、端子名の符号と同じ符号を使用する。図中、太い矢印は、複数本からなる信号線を示している。
フラッシュメモリ13は、入力バッファ部21、メモリセル部23、行デコーダ25、列デコーダ27、センスアンプ部29、出力変換部31、出力バッファ部33、検出部35、およびSCITTデコーダ37を有している。SCITTデコーダ37および出力変換部31は、試験部に対応している。メモリセル部23、行デコーダ25、列デコーダ27、およびセンスアンプ部29は、内部回路に対応している。データ入出力端子DQ0-DQ15の入力回路およびメモリセル部23への書き込み回路は、図示を省略している。
【0040】
入力バッファ部21は、複数の入力回路39で構成されている。各入力回路39は、メモリコントローラ15から供給される入力信号を内部信号に変換し、これ等内部信号をチップ内部に向けて出力している。具体的には、切換信号/BYTEは切換信号BYTE、BYTEBに変換され、リセット信号/RESETはハードウエアリセット信号HWRESET、HWRESETBに変換され、チップイネーブル信号/CEはチップイネーブル信号CE、CEBに変換され、ライトイネーブル信号/WEはライトイネーブル信号WE、WEBに変換され、出力イネーブル信号/OEは出力イネーブル信号OE、OEBに変換され、アドレス信号A0-A21、A-1はアドレス信号SCA0-SCA21、SCA-1に変換されている。チップイネーブル信号/CEは、活性化信号に対応している。ライトイネーブル信号/WEは、書き込み制御信号および読み出し制御信号に対応している。符号の最後に「B」が付く内部信号は、負論理の信号である。それ以外の内部信号は正論理の信号である。なお、各入力回路39は、リセット信号/RESETによって制御されていない。このため、入力回路39に供給される信号は、リセット信号/RESETの入力レベルによらず、常に内部信号として出力される。
【0041】
行デコーダ25には、アドレス信号SCA13-SCA21が供給され、列デコーダ27には、アドレス信号SCA0-SCA12が供給されている。メモリセル部23には、複数のメモリセルMCが縦横に配置されている。メモリセルMCは記憶素子に対応している。行デコーダ25および列デコーダ27は、それぞれ行方向および列方向のメモリセルMCを選択する回路である。選択されたメモリセルMCから出力される信号は、列デコーダ27およびビット線BL介してセンスアンプ部29に出力されている。センスアンプ29はメモリセルMCから出力される微小な信号を増幅し、データ出力信号SOUT0-15として出力する機能を有している。出力変換部31は、データ出力信号SOUT0-15、内部レディ/ビジー信号IRY/BY、切換信号BYTEB、演算結果信号SCADQ0-SCADQ7、SCARY/BY、および試験モード信号SCITTを受けて、出力バッファ部33に出力信号DQ0OUT-DQ15OUT、RY/BYOUTを出力している。
【0042】
出力バッファ部33は、複数の出力回路41で構成されている。各出力回路41は、出力信号DQ0OUT-DQ15OUT、RY/BYOUTを受けて、それぞれデータ入出力信号DQ0-DQ15、レディ/ビジー信号RY/BYを外部に出力している。出力バッファ部33は、出力イネーブル信号OEBで制御されており、出力バッファ部33からの信号の出力は、出力イネーブル信号OEBが低レベルのときのみ行われる。
【0043】
検出部35は、電源オン信号VCCDC、ハードウエアリセット信号HWRESET、ライトイネーブル信号WE、チップイネーブル信号CEを受けて、試験モード信号SCITTを出力している。
SCITTデコーダ37は、切換信号BYTE、ライトイネーブル信号WE、アドレス信号SCA0-SCA21、SCA-1を受けて、演算結果信号SCADQ0-SCADQ7、SCARY/BYを出力している。
【0044】
なお、以降の説明を分かりやすくするため、例えば、「リセット信号RESET」を「RESET信号」、「ライトイネーブル信号WE」を「WE信号」、「チップイネーブル信号CE」を「CE信号」というように、各信号名を略して表すことがある。
図6ないし図8は、検出部35の詳細を示している。検出部35は、リセット発生回路43、初期化回路45、試験モード発生回路46で構成されている。
【0045】
リセット発生回路43は、図6に示すように、3入力のNANDゲート43a、2入力のNORゲート43b、およびインバータ43cを直列に接続して構成されている。NANDゲート43aの入力には、CE信号、WE信号、およびVCCDC信号が供給されている。NANDゲート43aの出力は、NORゲート43bの一方の入力に接続されている。NORゲート43bの他方の入力には、後述するイクジット信号EXITが供給されている。NORゲート43bからはリセット信号RESETBが出力されている。インバータ43cは、リセット信号RESETBを受けてリセット信号RESETを出力している。
【0046】
初期化回路45は、図7に示すように、2つのインバータの入力と出力とを相互に接続した第1のラッチ47、第2のラッチ49、および第3のラッチ51を有している。
第1のラッチ47の入力47aには、nMOS45aのドレインおよびnMOS45bのソースが接続されている。nMOS45aのソースは接地VSSに接続され、nMOS45bのドレインは電源VCCに接続されている。nMOS45aのゲートには、HWRESET信号が供給されている。nMOS45bのゲートには、リセットパルス発生器52の出力が接続されている。リセットパルス発生器52には、HWRESET信号が供給されている。リセットパルス発生器52は、/RESET信号が、低レベルから高レベルに変化した際に、正パルスを出力する回路である。第1のラッチ47の出力47bは、インバータ45cに接続されている。インバータ45cの出力は3入力のAND回路45dの入力に接続されている。AND回路45dの他の入力には、CE信号およびWE信号が供給されている。AND回路45dは、試験モードイネーブル信号SCITT-ENを出力している。CE信号およびWE信号は、後述する試験モードに移行するためのレベル検出信号として使用されている。
【0047】
第2のラッチ49の入力49aには、nMOS45eのドレインおよびnMOS45fのソースが接続されている。nMOS45eのソースは接地VSSに接続されている。nMOS45eのゲートには、RESET信号が供給されている。nMOS45fのドレインには、SCITT-EN信号が供給されている。nMOS45fのゲートには、HWRESETB信号が供給されている。第2のラッチ49の出力49bは、nMOS45gを介して第3のラッチ51の入力51aに接続されている。nMOS45gのゲートには、HWRESET信号が供給されている。
【0048】
第3のラッチ51の入力51aには、pMOS45hのドレインが接続されている。pMOS45hのソースは電源VCCに接続されている。pMOS45hのゲートには、RESETB信号が供給されている。第3のラッチ51の出力51bは、2個のインバータを縦続接続したインバータ列45jの入力に接続されている。インバータ列45jは、試験モード設定信号SCITT-SETを出力している。
【0049】
試験モード発生回路46は、図8に示すように、活性化記憶回路53、非活性化記憶回路55、および組み合わせ回路57で構成されている。
活性化記憶回路53は、直列に接続されたpMOS53a、nMOS53b、53cと、2つのインバータの入力と出力とを相互に接続したエントリラッチ59と、縦続接続された2つのインバータ53d、53eとで構成されている。pMOS53aのソースは電源VCCに接続されている。nMOS53cのソースは接地VSSに接続されている。pMOS53aのゲートおよびnMOS53cのゲートには、VCCDC信号が供給されている。nMOS53bのゲートには、SCITT-SET信号が供給されている。pMOS53aおよびnMOS53bのドレインはエントリラッチ59の入力59aに接続されている。エントリラッチ59の出力59bは、インバータ53dの入力に接続されている。インバータ53dおよびインバータ53eは、それぞれエントリ信号ENTRYB、ENTRYを出力している。
【0050】
非活性化記憶回路55は、直列に接続されたpMOS55a、nMOS55b、55cと、2つのインバータの入力と出力とを相互に接続したイクジットラッチ61と、縦続接続された2つのインバータ55d、55eとで構成されている。pMOS55aのソースは電源VCCに接続されている。nMOS55cのソースは接地VSSに接続されている。pMOS55aのゲートおよびnMOS55cのゲートには、VCCDC信号が供給されている。nMOS55bのゲートには、2入力のNORゲート55fの出力が接続されている。NORゲート55fの入力には、ENTRYB信号およびHWRESET信号が供給されている。pMOS55aおよびnMOS55bのドレインは、イクジットラッチ61の入力61aに接続されている。イクジットラッチ61の出力61bは、インバータ55dの入力に接続されている。インバータ55dおよびインバータ55eは、それぞれイクジット信号EXITB、EXITを出力している。
【0051】
組み合わせ回路57は、インバータ57a、2入力のNORゲート57b、および2つのインバータを縦続接続したインバータ列57cで構成されている。インバータ57aの入力には、ENTRY信号が供給されている。インバータ57aの出力はNORゲート57bの一方の入力に接続されている。NORゲート57bの他方の入力には、EXIT信号が供給されている。NORゲート57bの出力はインバータ列57cの入力に接続されている。インバータ列57cは試験モード信号SCITTを出力している。
【0052】
図9および図10は、SCITTデコーダ37の詳細を示している。SCITTデコーダ37は、変換回路37aおよび演算回路37bを有している。変換回路37aは、入力端子が減り、出力端子が増える16ビットモード時に、演算回路37bの異なる入力に、同一の信号(WEB信号)を供給するための回路である。演算回路37bは、メモリコントローラ15から供給される入力パターンを演算し、出力パターンを出力する機能を有している。
【0053】
変換回路37aは、図9に示すように、インバータ63aと、pMOSおよびnMOSのソース・ドレインを相互に接続したMOSスイッチ63b、63cとで構成されている。インバータ63aの入力、MOSスイッチ63bのpMOSのゲート、およびMOSスイッチ63cのnMOSのゲートには、インバータ65を介してBYTE信号が供給されている。インバータ63aの出力は、MOSスイッチ63bのnMOSのゲート、およびMOSスイッチ63cのpMOSのゲートとに接続されている。MOSスイッチ63bの入力には、アドレス信号SCA-1が供給されている。MOSスイッチ63cの入力には、WEB信号が供給されている。MOSスイッチ63b、63cの出力は互いに接続されており、デコード用信号SCA-2として出力されている。変換回路37aにより、8ビットモード時と16ビットモード時とで、演算回路37bを共通に使用することが可能になる。
【0054】
演算回路37bは、図10に示すように、6入力のXNORゲート67a、67b、67c、67d、67e、4入力のXNORゲート67f、67g、67h、および2入力のXNORゲート67jを有している。各XNORゲートは、入力信号の排他的論理和を反転して出力する回路である。XNORゲート67aは、アドレス信号SCA0、SCA8-SCA12を受けて、演算結果であるデコード信号SCADQ0を出力している。XNORゲート67bは、アドレス信号SCA1、SCA13-SCA17を受けて、デコード信号SCADQ1を出力している。XNORゲート67cは、アドレス信号SCA2、SCA18-SCA21、WEB信号を受けて、デコード信号SCADQ2を出力している。XNORゲート67dは、アドレス信号SCA3、SCA8、SCA13、SCA18、WEB信号、SCA-2信号を受けて、デコード信号SCADQ3を出力している。XNORゲート67eは、アドレス信号SCA4、SCA9、SCA14、SCA19、WEB信号、SCA-2信号を受けて、デコード信号SCADQ4を出力している。XNORゲート67fは、アドレス信号SCA5、SCA10、SCA15、SCA20を受けて、デコード信号SCADQ5を出力している。XNORゲート67gは、アドレス信号SCA6、SCA11、SCA16、SCA21を受けて、デコード信号SCADQ6を出力している。XNORゲート67hは、アドレス信号SCA7、SCA12、SCA17、WEB信号を受けて、デコード信号SCADQ7を出力している。XNORゲート67jは、アドレス信号SCA0、SCA-2信号を受けて、デコード信号SCARY/BYを出力している。なお、演算回路37bは、試験モード信号SCITTが高レベルのときのみ活性化し動作する回路である。
【0055】
図11ないし図13は、出力変換部31の詳細を示している。出力変換部31は、後述する試験モード時に、データ入出力端子DQ0-DQ15およびレディ/ビジー端子を試験時出力端子に変換する機能を有している。試験時出力端子は、試験モード時に演算回路37bが生成する出力パターンを外部に出力する端子である。出力変換部31は、試験時出力端子の種類に応じて3つの出力変換回路69、71、73を有している。
【0056】
図11に示す出力変換回路69は、データ入出力信号DQ0-DQ7に対応するデータ出力信号SOUT0-SOUT7をそれぞれ出力するための回路である。各出力変換回路69は反転回路75、3つのインバータ69a、69b、69c、および図9に示した変換回路63で構成されている。反転回路75は、インバータ75a、MOSスイッチ75b、およびCMOSインバータ75cで構成されている。CMOSインバータ75cのpMOSのソース、MOSスイッチ75bのpMOSのゲート、およびインバータ75aの入力には、入力端子IN1が接続されている。CMOSインバータ75cのnMOSのソース、およびMOSスイッチ75bのnMOSのゲートには、インバータ75aの出力が接続されている。MOSスイッチ75bの入力およびCMOSインバータ75cの入力には、入力端子IN2が接続されている。MOSスイッチ75bの出力とCMOSインバータ75cの出力とは、互いに接続されている。これ等出力はインバータ69bを介して変換回路63のMOSスイッチ63cの入力に接続されている。変換回路63のMOSスイッチ63bの入力には、インバータ69aの出力が接続されている。インバータ69aの入力には、入力端子IN3が接続されている。変換回路63のインバータ63aの入力には、入力端子IN4が接続されている。変換回路63の出力は、インバータ69cを介して出力端子OUT1に接続されている。
【0057】
各出力変換回路69の入力端子IN1および入力端子IN4には、BYTEB信号およびSCITT信号が供給されている。各出力変換回路69の入力端子IN2、IN3には、データ入出力信号DQ0-DQ7の各ビットに対応して、それぞれデコード信号SCADQ0-SCADQ7、データ出力信号SOUT0-SOUT7が供給されている。同様に、各出力変換回路69の出力端子OUT1からは、データ入出力信号DQ0-DQ7の各ビットに対応して、出力信号DQ0OUT-DQ7OUTが出力されている。
【0058】
図12に示す出力変換回路71は、データ入出力信号DQ8-DQ15に対応するデータ出力信号SOUT8-SOUT15をそれぞれ出力するための回路である。出力変換回路71は、図11に示した出力変換回路69から反転回路75を除いた回路で構成されている。すなわち、入力端子IN2はインバータ71bを介して変換回路63のMOSスイッチ63cの入力に直接接続されている。
【0059】
また、各出力変換回路71の入力端子IN4には、SCITT信号が供給されている。各出力変換回路71の入力端子IN2には、データ入出力信号DQ8-DQ15の各ビットから「8」を減じた数に対応して、それぞれデコード信号SCADQ0-SCADQ7が供給されている。各出力変換回路71の入力端子IN3には、データ入出力信号DQ8-DQ15の各ビットに対応して、それぞれデータ出力信号SOUT8-SOUT15が供給されている。同様に、各出力変換回路71の出力端子OUT1からは、データ入出力信号DQ8-DQ15の各ビットに対応して、出力信号DQ8OUT-DQ15OUTが出力されている。
【0060】
図13に示す出力変換回路73は、図12に示した出力変換回路71と同一の回路である。入力端子IN2、IN3、IN4には、それぞれSCARY/BY信号、IRY/BY信号、SCITT信号が供給されている。出力端子OUT1からは、出力信号RY/BYOUTが出力されている。
【0061】
上述したフラッシュメモリ13およびメモリコントローラ15を搭載したプリント基板11では、以下示すように、フラッシュメモリ13の各端子と、プリント基板11のランド17との相互接続試験が行われる。
相互接続試験では、先ず、電源の立ち上げ時にメモリコントローラ15は、フラッシュメモリ13を制御して試験モードに移行させる。図14は、フラッシュメモリ13が試験モードに移行し、さらに試験モードから通常動作モードに移行するときの主要な信号のタイミングを示している。
【0062】
電源が投入されると、電源VCCは徐々に所定の電圧まで上昇する。このとき、メモリコントローラ15は、/RESET信号を低レベルにしている(図14(a))。VCCDC信号は、電源VCCの立ち上がりから時間T1だけ遅れて高レベルになる。図7のHWRESET信号は、/RESET信号の低レベルにより高レベルになり、nMOS45aはオンし、第1のラッチ47の出力47bは高レベルになる。出力47bの高レベルにより、試験モードイネーブル信号SCITT-ENは低レベルになる。VCCDC信号が低レベルの間、図6のRESET信号およびRESETB信号は、それぞれ高レベルおよび低レベルになる。このため、図7のnMOS45eはオンし、第2のラッチ49の出力49bは高レベルになる。HWRESETB信号は、/RESET信号の低レベルにより低レベルになり、nMOS45fはオフする。PMOS45hはオンし、第3のラッチ51の出力51bは低レベルになる。出力51bの低レベルにより、試験モード設定信号SCITT-SETは低レベルになる。
【0063】
図8の活性化記憶回路53では、VCCDC信号の低レベル期間にpMOS53aがオンし、エントリラッチ59の出力59bは低レベルになる。エントリラッチ59の低レベルにより、ENTRYB信号、ENTRY信号は、それぞれ高レベル、低レベルになる。ENTRY信号の高レベルにより、試験モード信号SCITTは低レベルになる(図14(b))。
【0064】
図8の非活性化記憶回路55では、VCCDC信号の低レベル期間にpMOS55aがオンし、イクジットラッチ61の出力61bは低レベルになる。エントリラッチ61の低レベルにより、EXITB信号、EXIT信号は、それぞれ高レベル、低レベルになる(図14(b))。
VCCDC信号は、電源の投入時以外に低レベルになることはないため、これ以降、エントリラッチ59の入力59aおよびイクジットラッチ61の入力61aに高レベルが供給されることはない。すなわち、エントリラッチ59の出力59bおよびイクジットラッチ61の出力61bは、高レベルに変化した後、再び低レベルにはならない。
【0065】
次に、メモリコントローラ15は、/WE信号、/CE信号を低レベルにする。/WE信号、/CE信号の低レベルにより、図6のRESET信号およびRESETB信号は、それぞれ低レベルおよび高レベルになる。したがって、図7のnMOS45e、pMOS45hはオフする。
メモリコントローラ15は、/WE信号、/CE信号を低レベルにした状態で、/RESET信号を高レベルにする(図14(c))。図7のHWRESET信号、HWRESETB信号は、/RESET信号の高レベルにより、それぞれ低レベル、高レベルになる。HWRESET信号の低レベルにより、NMOS45aはオフする。リセットパルス発生器52は、正パルスをnMOS45bのゲートに供給する。nMOS45bは所定の期間オンし、第1のラッチ47の出力47bは低レベルになる。CE信号、WE信号はいずれも高レベルであるため、出力47bの低レベルにより、試験モードイネーブル信号SCITT-ENは高レベルになる。すなわち、/RESET信号の立ち上がりエッジで、/CE信号の低レベル、/WE信号の低レベルの検出(1回目)が行われる。
【0066】
nMOS45fは、HWRESETB信号の高レベルによりオンするため、SCITT-EN信号の高レベルは、第2のラッチ49に伝達される。第2のラッチの出力49bは低レベルになる。NMOS45gは、HWRESET信号の低レベルによりオフしているため、第2のラッチの出力49bの低レベルは、第3のラッチ51には伝達されない。すなわち、第3のラッチ51の出力51bおよび試験モード設定信号SCITT-SETは低レベルを保持する。
【0067】
次に、メモリコントローラ15は、/WE信号、/CE信号を低レベルにした状態で、/RESET信号を低レベルにする(図14(d))。/RESET信号の低レベルにより、図7のHWRESET信号は高レベルになり、HWRESETB信号は低レベルになる。
HWRESET信号の高レベルにより、nMOS45aはオンする。nMOS45aのオンにより、第1のラッチ47の出力47bは、再び高レベルになり、試験モードイネーブル信号SCITT-ENは低レベルになる。また、HWRESET信号の高レベルにより、nMOS45gはオンし、第2のラッチ49の出力49bの低レベルは、第3のラッチ51に伝達される。この際、図6のCE信号、WE信号、VCCDC信号はいずれも高レベルであり、EXIT信号は低レベルであるため、RESETB信号は高レベルを保持する。したがって、図7のpMOS45hはオフ状態を保持する。このため、第3のラッチ51の出力51bは高レベルになり、試験モード設定信号SCITT-SETは高レベルになる。すなわち、/RESET信号の立ち上がりエッジで、/CE信号の低レベル、/WE信号の低レベルの検出(2回目)が行われる。
【0068】
図8の活性化記憶回路53のnMOS53bは、試験モード設定信号SCITT-SETの高レベルによりオンする。VCCDC信号は高レベルであるため、エントリラッチ59の出力59bは高レベルになる。出力59bの高レベルにより、ENTRYB信号、ENTRY信号は、それぞれ低レベル、高レベルになる(図14(e))。EXIT信号は低レベルを保持しているため、ENTRY信号の高レベルにより、試験モード信号SCITTは高レベルになる(図14(f))。
【0069】
試験モード信号SCITTの高レベルにより、フラッシュメモリ13は試験モードに移行する。試験モードへの移行により、フラッシュメモリ13のアドレス端子A0-A21、ライトイネーブル端子/WEは、入力パターンを受ける試験時入力端子になる。なお、8ビットモード時には、兼用端子DQ15/A-1も試験時入力端子になる。フラッシュメモリ13は、図10に示した演算回路37bを活性化し、図11ないし図13に示した出力変換回路69、71、73の各変換回路63の出力経路をデコード信号側に切り替える。
【0070】
例えば、/BYTE信号が低レベル(8ビットモード)のときには、各出力変換回路69から出力される出力信号DQ0OUT-DQ7OUTは、デコード信号SCADQ0-SCADQ7と同一の論理になる。各出力変換回路71から出力される出力信号DQ8OUT-DQ15OUTは、デコード信号SCADQ0-SCADQ7と同一の論理になる。出力変換回路73から出力される出力信号RY/BYOUTは、デコード信号SCARY/BYと同一の論理になる。
【0071】
また、/BYTE信号が高レベル(16ビットモード)のときには、各出力変換回路69から出力される出力信号DQ0OUT-DQ7OUTは、デコード信号SCADQ0-SCADQ7と反対の論理になる。各出力変換回路71から出力される出力信号DQ8OUT-DQ15OUTは、デコード信号SCADQ0-SCADQ7と同一の論理になる。出力変換回路73から出力される出力信号RY/BYOUTは、デコード信号SCARY/BYと同一の論理になる。すなわち、16ビットモード時には、同じデコード信号SCADQ0-SCADQ7を使用して、論理の反転した出力信号DQ0OUT-DQ7OUT、DQ8OUT-DQ15OUTが生成される。
【0072】
この後、メモリコントローラ15は、/RESET信号を低レベルに保持した状態で相互接続試験を実行する。相互接続試験を完了した後、メモリコントローラ15は、/RESET信号を高レベルにする(図14(g))。
図8の非活性化記憶回路55のNORゲート55fの出力は、ENTRYB信号およびHWRESET信号の低レベルを受けて高レベルになる。nMOS55bは、NORゲート55fの出力を受けてオンする。VCCDC信号は高レベルであるため、イクジットラッチ61の出力61bは高レベルになる。出力61bの高レベルにより、EXITB信号、EXIT信号は、それぞれ低レベル、高レベルになる(図14(h))。EXIT信号の高レベルにより、組み合わせ回路57のNORゲート57bの出力は低レベルになり、試験モード信号SCITTは低レベルになる(図14(j))。
【0073】
試験モード信号SCITTの低レベルにより、フラッシュメモリ13は試験モードを終了する。/RESET信号は高レベルであるため、フラッシュメモリ13は、試験モードの終了と同時に通常動作モードに移行する。演算回路37bは非活性化され、出力変換回路69、71、73は、各変換回路63の出力経路を通常動作時の出力信号側に切り替える。/RESET信号の高レベルへの変化で試験モードが終了するため、通常動作モードへの移行は簡単な制御回路で行うことが可能である。
【0074】
図15は、メモリコントローラ15およびフラッシュメモリ13が相互接続試験を実行する際の主要な信号のタイミングを示している。
メモリコントローラ15は、/RESET信号を低レベルにし、フラッシュメモリ13を試験モードに移行させた後、時間T2後に出力イネーブル信号/OEを高レベルから低レベルにする。フラッシュメモリ13は、/OE信号の低レベルを受けて図5に示した出力バッファ部の各出力回路41を活性化する。
【0075】
次に、メモリコントローラ15は、フラッシュメモリ13の試験時入力端子に、所定の周期で入力パターンを供給する。フラッシュメモリ13は、入力パターンを受けて演算回路37bで論理演算を実行し、演算結果を出力パターンとして試験時出力端子から出力する。メモリコントローラ15は、出力パターンを受けて期待値と比較し、フラッシュメモリ13の端子とランド17との接続状態を判定する。メモリコントローラ15は、全ての出力パターンを判定した後、/RESET信号を高レベルにして、試験モードを終了する。
【0076】
図16は、メモリコントローラ15が試験時入力端子に供給する入力パターンと、試験時出力端子から出力される出力パターンの期待値との一例を示している。図16は、フラッシュメモリ13を8ビットモードで動作させる場合の試験パターンである。このため、出力パターンのうち網掛けで示したデータ出力端子DQ8-DQ15の出力パターンは、フラッシュメモリ13の内部では生成されるが、外部には出力されない。この例では、着目する1つの試験時入力端子のみに、順次高レベルのデータ(図中の「1」)を与えるWalking-1パターン、全ての試験時入力端子に低レベルのデータを与えるAll-0パターン、着目する1つの試験時入力端子のみに、順次低レベルのデータ(図中の「0」)を与えるWalking-0パターン、および全ての試験時入力端子に高レベルのデータを与えるオールAll-1パターンを使用して相互接続試験を行っている。
【0077】
図17は、メモリコントローラ15が試験時入力端子に供給する入力パターンと、試験時出力端子から出力される出力パターンの期待値との別の例を示している。図17は、フラッシュメモリ13を16ビットモードで動作させる場合の試験パターンである。各試験パターンは、下位のDQ0-DQ7信号の期待値が、重複しないように生成されている、また、下位のDQ0-DQ7信号の出力パターンは、一部を除き図16に示した8ビットモード時の下位のDQ0-DQ7信号の出力パターンの反転論理になっている。このような試験パターンにすることで、演算回路37bを、図10に示した簡易な回路で構成することが可能なる。
【0078】
また、16ビットモード時には、兼用端子DQ15/A-1は、データ入出力信号DQ15として使用されるため、図16に示したアドレス端子A-1を試験時入力端子として使用することができない。このため、図9に示した変換回路37aにより、WEB信号から演算回路37bに供給するSCA-2信号を生成している。
なお、試験パターンおよび演算回路37bは、次の規則により構成されている。
【0079】
(規則1)試験時入力端子数n、切替端子/BYTEによらず共通して使用される試験時共通出力端子数mにおいて、m個の試験時入力端子を、それぞれ異なる試験時共通出力端子の論理(演算結果信号SCADQ0-SCADQ7)に含める。
(規則2)試験時入力端子数nが、切替端子/BYTEによらず共通して必ず使用される試験時共通出力端子数mよりも多い場合(n>m)、残るn−m個の試験時入力端子を、それぞれ異なる2個の試験時共通出力端子の論理に含める。これを、試験時入力端子が全て割り振られるまで繰り返す。n<mの場合、m−n個の試験時入力端子をそれぞれ異なる試験時出力端子の論理に含める。n=mの場合、規則2は不要。
【0080】
(規則3)試験時共通出力端子の論理に接続される試験時入力端子の数が奇数個の場合には、さらに、他の試験時入力端子を追加して入力を偶数にする。
(規則4)未結線である可能性がある端子(例えば、RY/BY)の論理には、任意の2つの試験時入力端子を含める。
(規則5)切替端子/BYTEによって切り替えられる試験時出力端子の一部あるいは全部の論理は、試験時共通出力端子の反転論理とする。
【0081】
このような試験パターンでは、簡単な演算回路、スイッチ回路、反転回路で構成されたSCITTデコーダ37および出力変換部31により、8ビットモード、16ビットモードの両方の相互接続試験が行われる。
また、例えば、切換端子/BYTEを低レベルに固定したプリント基板11で、切換端子/BYTEに1固定不良があった場合には、期待値と逆の論理の出力パターンが出力されることで、不良が検出される。切換端子/BYTEを高レベルに固定した場合にも、同様に0固定不良が検出される。
【0082】
以上のように構成された半導体記憶装置、この半導体記憶装置を搭載した回路基板、およびこの半導体記憶装置の接続試験方法では、フラッシュメモリ13に/RESET信号の連続したエッジで/CE信号と/WE信号との低レベルを検出する検出部35を形成した。このため、試験専用の端子を設けることなく、フラッシュメモリ13を試験モードに移行させ、接続試験を行うことができる。また、フラッシュメモリ13等のクロック非同期式の半導体記憶装置においても、必要な時に試験モードに移行し、試験を行うことができる。
【0083】
試験モードへの移行は、/RESET信号の連続したエッジで/CE信号と/WE信号とがいずれも低レベルになっている必要がある。通常動作時に、/CE信号と/WE信号が低レベルのときに/RESET信号を変化させることはなく、通常動作時において、誤った動作または電源ノイズにより、試験モードに移行することを防止することができる。
【0084】
入力バッファ部21の入力回路39は、リセット信号/RESETによって制御されていない。このため、入力回路39に供給される信号を検出部35およびSCITTデコーダ37等に供給することができ、確実に試験モードに移行することができる。
検出部35は、試験モード中に、/RESET信号の立ち上がりエッジを検出すると試験モードを解除する。このため、試験モードの解除とともに、フラッシュメモリ13を通常動作モードに移行することができる。したがって、使用者は試験モードを意識する必要はなく、使い勝手が低下することを防止することができる。
【0085】
電源の投入後に、試験モードに移行したことを記憶し、この記憶があるときに試験モードへの移行を禁止する活性化記憶回路と、試験モードが解除されたことを記憶し、この記憶があるときに試験モードへの移行を禁止する非活性化記憶回路とを備えた。このため、一度試験モードに移行した後に、再度試験モードに移行することを防止することができる。したがって、通常動作時において、誤った動作または電源ノイズにより、試験モードに移行することを確実に防止することができる。
【0086】
試験モード時に、フラッシュメモリの所定の端子を試験時入力端子と試験時出力端子にした。このため、試験専用の端子を設けることなく相互接続試験を行うことができる。
出力変換部31の出力変換回路69を/BYTE端子で制御し、8ビットモード時と16ビットモード時とで出力される出力パターンを異なるようにした。このため、データの入出力端子の語構成を/BYTE端子等の切替端子で切替可能な半導体記憶装置においても、各語構成に対応した端子の接続試験を行うことができる。試験時入力端子および試験時出力端子のどちらにも含まれない/BYTE端子の接続不良を見つけることができる。換言すれば、プリント基板11上でレベルを固定される可能性の大きい切換端子/BYTEについては、試験時入力端子、試験時出力端子のいずれにも含めることなく相互接続試験を行うことができる。
【0087】
出力変換部31の出力変換回路69を/BYTE端子で制御し、16ビットモード時に、データ入出力端子DQ0-DQ7から出力される出力パターンとデータ入出力端子DQ8-DQ15から出力される出力パターンとの論理を互いに反転した。このため、出力変換部31の回路規模を増大することなく、語構成の拡張時に、入出力端子と拡張入出力端子とから出力される出力パターンを相違させ、相互接続試験を行うことができる。
【0088】
図18は、本発明の半導体記憶装置の第2の実施形態を示している。この実施形態は、請求項7に対応している。
この実施形態では、初期化回路45のnMOS45bのドレインに活性化禁止回路76が接続されている。活性化禁止回路76以外の構成は、上述した実施形態と同一である。
【0089】
活性化禁止回路76には、フラッシュメモリのメモリセル76a、2つのインバータを従属接続したインバータ76b列、およぼプルダウンされた高抵抗76cで構成されている。メモリセル76aの制御ゲートには、データの書き込み時とそれ以外の時とで電圧を可変できる制御信号CNが供給されている。メモリセル76aのドレインには、電源VCCが接続されている。メモリセル76aのソースは、インバータ列76bの入力に接続されている。インバータ列76bの出力は、nMOS45bのドレインに接続されている。
【0090】
この実施形態では、試験モードへの移行が必要な場合には、予め、メモリセル76aに「1」書き込みが行われる。「1」書き込みにより、メモリセル76aは常にオンし、インバータ列76bの出力は常に高レベルになっている。すなわち、上述した半導体記憶装置の第1の実施形態と同一の回路動作が行われ、試験モードへの移行が可能になる。
【0091】
一方、試験モードへの移行が不要な場合には、予め、メモリセル76aに「0」書き込みが行われる。「0」書き込みにより、メモリセル76aは常にオフし、高抵抗76cにより、インバータ列76bの入力には低レベルが供給され、nMOS45bのドレインは、常に低レベルになる。すなわち、第1のラッチ47の出力47bが低レベルになることはなく、フラッシュメモリ13が試験モードに移行することはない。
【0092】
メモリセル76aへのデータの書き込みは、フラッシュメモリ13の出荷時、出荷後のいずれでも行うことが可能である。例えば、製造工程において、メモリセル75aに「0」書き込みを行うことで、予め試験モードへの移行が禁止される。また、相互接続試験の後に、メモリセル75aに「0」書き込みを行うことで、その後の試験モードへの移行が禁止される。
【0093】
この実施形態においても、上述した半導体記憶装置の第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、フラッシュメモリのメモリセル76aを有する活性化禁止回路76により、初期化回路45を制御して検出部35の活性化を禁止できるようにした。このため、試験モードを必要としない顧客にこの半導体記憶装置を出荷することが予め分かっているときには、製造工程において、メモリセル76に「0」を書き込むことで、常に検出部35の活性化を禁止し、SCITTデコーダ37の活性化を禁止することができる。また、フラッシュメモリ13の各端子とプリント基板11のランド17との接続試験が終了した後、メモリセル76に「0」を書き込むことで、検出部35の活性化を禁止し、SCITTデコーダ37の動作を禁止することができる。
【0094】
すなわち、フラッシュメモリ13の出荷前または出荷後に、フラッシュメモリ13を使用する顧客に応じて、予め、試験モードへの移行を禁止することができる。
図19は、半導体記憶装置を搭載した回路基板の第2の実施形態を示している。この実施形態は、請求項11に対応している。
【0095】
この実施形態では、プリント基板77には、複数の端子79aで構成された端子部79が形成されている。端子部79は、外部の制御装置(図示せず)のコネクタ等に接続される。プリント基板77上には2つのフラッシュメモリ13a、13bが搭載されている。フラッシュメモリ13a、13bは、上述した半導体記憶装置の第1の実施形態のフラッシュメモリ13と同一のものである。フラッシュメモリ13a、13bの各端子は、それぞれプリント基板11に形成されたランド17にはんだ付けされている。フラッシュメモリ13a、13bの各ランド17と端子部79の各端子79aとは、図中矢印で示した配線パターン81で互い接続されている。矢印の向きは、信号が供給される向きを示している。フラッシュメモリ13a、13bの/OE端子は、それぞれ端子部79の/OE1端子、/OE2端子が接続されている。フラッシュメモリ13a、13bの/OE端子以外の端子は、共通の配線パターンが使用されている。
【0096】
この実施形態では、外部の制御装置が、端子部79を介して信号を供給し、フラッシュメモリ13a、13bを制御する。
図20は、外部の制御装置の制御により、フラッシュメモリ13a、13bとプリント基板77との相互接続試験を実行する際の主要な信号のタイミングを示している。
【0097】
制御装置は、図19に示した端子部79を介して/RESET信号、/CE信号、/WE信号を制御し、フラッシュメモリ13a、13bを同時に試験モードに移行させる。次に、制御装置は、/RESET信号、/CE信号を低レベルにした状態で、フラッシュメモリ13aの/OE端子に供給されている/OE1信号のみを低レベルにする。この状態で、制御装置から入力パターンが供給され、フラッシュメモリ13aの相互接続試験が行われる。
【0098】
次に、制御装置は、/OE1信号を高レベルにし、フラッシュメモリ13bの/OE2信号を低レベルにする。この状態で、制御装置から入力パターンが供給され、フラッシュメモリ13bの相互接続試験が行われる。この後、制御装置は、/RESET信号を高レベルにし、試験モードを終了する。すなわち、フラッシュメモリ13a、13bが同時に試験モードに移行した後、フラッシュメモリ13a、13bから出力される出力信号の衝突が、/OE1信号、/OE2信号で制御され、容易に複数のフラッシュメモリを搭載したプリント基板77の相互接続試験が行われる。
【0099】
この実施形態においても、上述した半導体記憶装置を搭載した回路基板の第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、フラッシュメモリ13a、13bを搭載したプリント基板77に、複数の端子79aを有する端子部79を形成し、端子部79の各端子79aとフラッシュメモリ13a、13bの各端子とを配線パターン81で接続した。このため、プリント基板77の外部から端子部79を介して、フラッシュメモリ13a、13bを制御することで、これ等フラッシュメモリ13a、13bの端子とプリント基板77の接続部79との相互接続試験を行うことができる。
【0100】
フラッシュメモリ13a、13bの各/OE端子をそれぞれ端子部79の/OE1端子、/OE2端子に接続し、/OE端子以外の各端子をそれぞれ端子部の共通の端子に接続した。このため、フラッシュメモリ13a、13bを同時に試験モードに移行させることができ、/OE1端子、/OE2端子を介して、試験モードに移行したフラッシュメモリ13a、13bの/OE端子を制御することで、各フラッシュメモリ13a、13bの相互接続試験を独立して行うことができる。この結果、プリント基板77の配線パターン上で信号が衝突することを防止することができる。
【0101】
なお、上述した半導体記憶装置の第1の実施形態では、フラッシュメモリ13に本発明を適用した例について述べた。しかしながら、他のクロック非同期式の半導体記憶装置に本発明を適用してもよい。また、クロック同期式の半導体記憶装置に、本発明を適用してもよい。
上述した半導体記憶装置の第1の実施形態では、切替端子/BYTEによりデータ入出力端子DQ0-DQ15を8ビットモードまたは16ビットモードに切り替え可能なフラッシュメモリ13に、本発明を適用した例について述べた。しかしながら、データ入出力端子のビット数が固定の半導体記憶装置に、本発明を適用してもよい。
【0102】
上述した半導体記憶装置の第1の実施形態では、/RESET信号の連続した立ち下がりエッジ、立ち上がりエッジで、/CE信号、/WE信号の低レベルを検出し、試験モードに移行する例について述べた。しかしながら、/RESET信号の連続した2回の立ち下がりエッジ、または/RESET信号の連続した2回の立ち下がりエッジで、/CE信号、/WE信号の低レベルを検出し、試験モードに移行してもよい。この場合には、/CE信号、/WE信号の検出が、/RESET信号の片側のエッジのみを使用して行えるため、検出部35の回路をより簡易にすることができる。
【0103】
上述した半導体記憶装置の第1の実施形態では、/RESET信号の連続した2回のエッジで、/CE信号、/WE信号の低レベルを検出し、試験モードに移行する例について述べた。しかしながら、/RESET信号の連続した3回以上のエッジで、/CE信号、/WE信号の低レベルを検出してもよい。
上述した半導体記憶装置の第1の実施形態では、/CE信号、/WE信号の低レベルを検出し、試験モードに移行した例について述べた。しかしながら、チップセレクト信号/CS、/CS1、/CS2、リードイネーブル信号/RD等を備えた半導体記憶装置では、これ等の制御端子のアクティブ側の信号レベルを検出し、試験モードに移行してもよい。
【0104】
上述した半導体記憶装置を搭載した回路基板の第1の実施形態では、フラッシュメモリ13の各端子をプリント基板11のランド17にはんだ付けし、このはんだ付け部の相互接続試験を行う例について述べた。しかしながら、フラッシュメモリ13の端子をプリント基板11に熱圧着等し、この圧着部の相互接続試験を行ってもよい。
【0105】
上述した半導体記憶装置の第2の実施形態では、活性化禁止回路76にフラッシュメモリのメモリセル76aを備え、このメモリセル76aに書き込む値により、初期化回路45を制御した例について述べた。製造工程において配線層のマスクを取り替えることで、配線が変更される活性化禁止回路を形成し、この活性化禁止回路により初期化回路45を制御してもよい。
【0106】
以上の実施形態において説明した発明を整理すると以下のようになる。
(1)請求項4記載の半導体記憶装置において、活性化された前記試験部は、その後の前記リセット信号のオフ変化により非活性化されることを特徴とする。
この半導体記憶装置では、試験部37、31の活性化期間中に、リセット信号がオフ変化することで試験部37、31が非活性化される。通常動作を行うためには、リセット信号をオフ状態にする必要があるため、試験部37、31の非活性化と同時に通常動作モードに移行することが可能になる。この結果、試験モードから通常動作モードに切り替えるための制御が容易になる。リセット端子を備えた半導体記憶装置13では、一般に、電源の投入時にリセット信号をオン状態からオフ状態に変化させた後、通常動作を行っている。このため、半導体記憶装置13の使用者が試験モードを意識する必要はなく、試験モードを設けたことによる半導体記憶装置13の使い勝手の低下が防止される。万一、誤って試験モードに移行した場合にも、通常動作時には、リセット信号をオフ変化させるため、試験モードが解除される。
【0107】
(2)請求項2記載の半導体記憶装置において、前記検出部は、前記リセット信号の2回以上のオフ変化時、または2回以上のオン変化時に、それぞれ前記所定の端子の信号レベルを検出することを特徴とする。
この半導体記憶装置では、検出部35は、リセット信号の2回以上のオフ変化時、または2回以上のオン変化時に、それぞれ所定の端子の状態を検出する。通常動作時にリセット信号を連続して変化させることはないため、誤って試験部37、31が活性化されることが防止される。試験部37、31の活性化には、検出部35による所定の端子の状態の検出が必要であるため、万一、リセット信号が電源ノイズ等により変化した際にも、試験部37、31が活性化することはない。また、検出部35は、リセット信号の一方のエッジのみを検出すればよいため、検出に必要な回路を簡易にすることが可能なる。
【0108】
(3)請求項4または上記(2)記載の半導体記憶装置において、前記所定の端子は、内部回路を活性化する活性化信号を受ける活性化端子と、内蔵する記憶素子をアクセスするための書き込み制御信号または読み出し制御信号を受ける制御端子とを含み、前記検出部は、前記活性化端子および前記制御端子のオン状態の信号レベルを期待値とすることを特徴とする。
【0109】
この半導体記憶装置では、検出部35が検出する所定の端子には、内部回路23、25、27、29を活性化する活性化信号を受ける活性化端子と、内蔵する記憶素子MCをアクセスするための書き込み制御信号または読み出し制御信号を受ける制御端子とが含まれている。検出部35は、活性化端子および制御端子がいずれもオン状態であることを複数回検出したときに試験部37、31を活性化する。通常動作では、活性化端子および制御端子の信号レベルがオン状態の場合に、リセット端子を変化させることはありえないため、誤って試験部37、31が活性化することが防止される。
【0110】
(4)請求項9記載の半導体記憶装置において、前記試験部は、語構成の拡張時に前記拡張入出力端子から出力する出力パターンの少なくとも一部を、前記入出力端子から出力する出力パターンの反転論理にすることを特徴とする。
この半導体記憶装置では、試験部37、31は、語構成の拡張時に拡張入出力端子から出力する出力パターンの少なくとも一部を、入出力端子から出力する出力パターンの反転論理にする。このため、試験部37、31の規模を増大することなく、語構成の拡張時に、入出力端子と拡張入出力端子とから出力される出力パターンを相違させ、接続試験を行うことが可能になる。
【0111】
(5)上記(4)記載の半導体記憶装置において、前記試験部は、前記切替端子の制御を受けて、前記入出力端子から出力される前記出力パターンの反転論理を生成することを特徴とする。
この半導体記憶装置では、試験部37、31は、切替端子の制御を受けて入出力端子から出力される出力パターンの反転論理を生成する。すなわち、入出力端子から出力される出力パターンは、切替端子の制御状態(信号レベル)により異なる。したがって、出力パターンを確認することによって、試験時入力端子および試験時出力端子のどちらにも含まれない切替端子の接続試験を行うことが可能になる。この結果、例えば、回路基板上等で切替端子が高レベルまたは低レベルに固定されている場合にも、切替端子の接続不良を見つけることが可能になる。
【0112】
【発明の効果】
請求項1の半導体記憶装置では、試験専用の端子を設けることなく、半導体記憶装置を試験モードに移行させ、試験を行うことができる。
クロック非同期式の半導体記憶装置においても、必要な時のみ試験モードに移行し、試験を行うことができる。
【0113】
通常動作時において、誤った動作または電源ノイズにより、試験部が活性化し試験モードに移行することを防止することができる。
請求項2の半導体記憶装置では、リセット端子を備えた半導体記憶装置に置いて、必要な時のみ試験モードに移行することができる。
誤った動作または電源ノイズにより、試験部が活性化し試験モードに移行することを防止することができる。
【0114】
請求項3の半導体記憶装置では、リセット信号の状態によらず、信号を所定の端子を介して検出部に供給することができる。
請求項4の半導体記憶装置では、通常動作時に誤って試験部が活性化されることを防止することができる。
請求項5および請求項6の半導体記憶装置では、試験部が一度活性化された後、再度活性化されることを防止することができる。
【0115】
請求項7の半導体記憶装置では、製品の出荷前または出荷後に、予め試験部の活性化を禁止することができる。
請求項8の半導体記憶装置では、試験専用の端子を設けることなく接続試験を行うことができる。
請求項9の半導体記憶装置では、入出力端子のデータの語構成を切替端子で切替可能な半導体記憶装置においても、各語構成毎に対応した端子の接続試験を行うことができる。
【0116】
請求項10および請求項11の半導体記憶装置を搭載した回路基板では、半導体記憶装置の各端子と各接続部との接続試験を行うことができる。
請求項12の半導体記憶装置の接続試験方法では、必要な時のみ試験モードに移行し、半導体記憶装置の各端子と回路基板との接続試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1ないし請求項9に記載の発明の基本原理を示すブロック図である。
【図2】請求項10および請求項12に記載の発明の基本原理を示すブロック図である。
【図3】請求項11に記載の発明の基本原理を示すブロック図である。
【図4】本発明の半導体記憶装置、半導体記憶装置を搭載した回路基板、および半導体記憶装置の接続試験方法の第1の実施形態を示す全体構成図である。
【図5】フラッシュメモリの内部構成を示すブロック図である。
【図6】リセット発生回路を示す回路図である。
【図7】初期化回路を示す回路図である。
【図8】試験モード発生回路を示す回路図である。
【図9】変換回路を示す回路図である。
【図10】演算回路を示す回路図である。
【図11】出力変換回路を示す回路図である。
【図12】出力変換回路を示す回路図である。
【図13】出力変換回路を示す回路図である。
【図14】試験モードの制御を示すタイミング図である。
【図15】相互接続試験を実行する状態を示すタイミング図である。
【図16】8ビットモード時における入力パターンと出力パターンの期待値とを示す説明図である。
【図17】16ビットモード時における入力パターンと出力パターンの期待値とを示す説明図である。
【図18】本発明の半導体記憶装置の第2の実施形態を示す回路図である。
【図19】本発明の半導体記憶装置を搭載した回路基板の第2の実施形態を示す全体構成図である。
【図20】相互接続試験を実行する状態を示すタイミング図である。
【図21】従来のバウンダリスキャン法の概要を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 プリント基板
13、13a、13b フラッシュメモリ
15 メモリコントローラ
17 ランド
19 配線パターン
21 入力バッファ部
23 メモリセル部
25 行デコーダ
27 列デコーダ
29 センスアンプ部
31 出力変換部
33 出力バッファ部
35 検出部
37 SCITTデコーダ
37a 変換回路
37b 演算回路
39 入力回路
41 出力回路
43 リセット発生回路
45 初期化回路
46 試験モード発生回路
47 第1のラッチ
49 第2のラッチ
51 第3のラッチ
52 リセットパルス発生器
53 活性化記憶回路
55 非活性化記憶回路
57 組み合わせ回路
59 エントリラッチ
61 イクジットラッチ
67a、67b、67c、67d、67e XNORゲート
67f、67g、67h、67j XNORゲート
69、71、73 出力変換回路
75 反転回路
76 活性化禁止回路
77 プリント基板
79 端子部
81 配線パターン
A0-A21、A-1 アドレス端子
/BYTE 切替端子
/CE チップイネーブル端子、チップイネーブル信号
DQ15/A-1 兼用端子
DQ0-DQ15 データ入出力端子
DQ0OUT-DQ15OUT、RY/BYOUT 出力信号
ENTRYB、ENTRY エントリ信号
EXITB、EXIT イクジット信号
MC メモリセル
/OE 出力イネーブル端子、出力イネーブル信号
/RESET リセット端子、リセット信号
RY/BY レディ/ビジー端子
SCADQ0-SCADQ7、SCARY/BY 演算結果信号
SCITT 試験モード信号
/WE ライトイネーブル端子、ライトイネーブル信号

Claims (12)

  1. 電源の投入時に、所定の端子の状態を複数回検出する検出部と、
    前記検出部による複数回の検出結果がいずれも期待値のときに活性化される試験部と
    内部回路の動作を停止するためのリセット信号を受けるリセット端子とを備え、
    前記検出部は、前記リセット信号の連続した2回のエッジ変化時に、それぞれ前記所定の端子の信号レベルを検出することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 電源の投入時に、所定の端子の状態を複数回検出する検出部と、
    前記検出部による複数回の検出結果がいずれも期待値のときに活性化される試験部と、 内部回路の動作を停止するためのリセット信号を受けるリセット端子とを備え、
    前記所定の端子は、内部回路を活性化する活性化信号を受ける活性化端子と、内蔵する記憶素子をアクセスするための書き込み制御信号または読み出し制御信号を受ける制御端子とを含み、
    前記検出部は、前記リセット信号の変化時に、前記活性化端子および前記制御端子のオン状態の信号レベルを期待値として検出することを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の半導体記憶装置において、
    前記所定の端子に供給される信号を前記検出部に伝達する入力回路を備え、該入力回路は、前記リセット信号の信号レベルにかかわらず活性化されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 請求項1または請求項2記載の半導体記憶装置において、
    活性化された前記試験部は、その後の前記リセット信号のオフ変化により非活性化されることを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 請求項1または請求項2記載の半導体記憶装置において、
    電源の投入後に前記試験部が活性化されたことを記憶し、この記憶があるときに、該試験部の活性化を禁止する活性化記憶回路を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 請求項1または請求項2記載の半導体記憶装置において、
    電源の投入後に活性化された前記試験部が非活性化されたことを記憶し、この記憶があるときに、該試験部の活性化を禁止する非活性化記憶回路を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 請求項1または請求項2記載の半導体記憶装置において、
    予めプログラム可能な不揮発性の記憶素子と、
    前記記憶素子が前記試験部の活性化の禁止を示す値にプログラムされているときに前記試験部の活性化を禁止する活性化禁止回路とを備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 請求項1または請求項2記載の半導体記憶装置において、
    前記試験部の活性化期間に、前記端子の一部は、試験時入力端子または試験時出力端子として使用され、
    前記試験部は、試験時入力端子を介して供給される入力パターンを論理演算し、演算結果を出力パターンとして試験時出力端子から出力する演算回路を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 電源の投入時に、所定の端子の状態を複数回検出する検出部と、
    前記検出部による複数回の検出結果がいずれも期待値のときに活性化される試験部と、
    内蔵する記憶素子へのデータの読み書きに使用される入出力端子と、
    前記データの語構成の拡張時に前記入出力端子とともに使用される拡張入出力端子と、
    前記語構成を切り替える切替端子とを備え、
    前記試験部の活性化期間に、前記端子の一部は、試験時入力端子または試験時出力端子として使用され、
    前記試験部は、試験時入力端子を介して供給される入力パターンを論理演算し、演算結果を出力パターンとして試験時出力端子から出力する演算回路を備え、
    前記入出力端子および前記拡張入出力端子は、前記試験部の活性化時に前記試験時出力端子になり、
    前記試験部は、前記語構成の非拡張時と拡張時とで、前記入出力端子から出力される出力パターンを相違させることを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 半導体記憶装置を搭載した回路基板であって、
    前記半導体記憶装置は、
    電源の投入時に、所定の端子の状態を複数回検出する検出部と、
    前記検出部による複数回の検出結果がいずれも期待値のときに活性化される試験部とを備え、
    前記試験部の活性化期間に、前記端子の一部は、試験時入力端子または試験時出力端子として使用され、
    前記試験部は、試験時入力端子を介して供給される入力パターンを論理演算し、演算結果を出力パターンとして試験時出力端子から出力する演算回路を備え、
    前記回路基板は、
    前記半導体記憶装置の前記端子をそれぞれ接続する接続部と、
    前記接続部を介して前記所定の端子に信号を与えて前記試験部を活性化し、前記接続部を介して、前記試験時入力端子に前記入力パターンを与えるとともに前記試験時出力端子から出力される前記出力パターンを受けて、前記半導体記憶装置の前記各端子と前記各接続部との接続判定を行う制御回路とを備えたことを特徴とする半導体記憶装置を搭載した回路基板。
  11. 半導体記憶装置を搭載した回路基板であって、
    前記半導体記憶装置は、
    電源の投入時に、所定の端子の状態を複数回検出する検出部と、
    前記検出部による複数回の検出結果がいずれも期待値のときに活性化される試験部とを備え、
    前記試験部の活性化期間に、前記端子の一部は、試験時入力端子または試験時出力端子として使用され、
    前記試験部は、試験時入力端子を介して供給される入力パターンを論理演算し、演算結果を出力パターンとして試験時出力端子から出力する演算回路を備え、
    前記回路基板は、
    前記半導体記憶装置の前記端子をそれぞれ接続する接続部と、
    前記接続部を介して、それぞれ前記試験時入力端子または前記試験時出力端子に接続された端子部とを備えたことを特徴とする半導体記憶装置を搭載した回路基板。
  12. 回路基板に搭載された半導体記憶装置の接続試験方法であって、
    前記半導体記憶装置は、
    電源の投入時に、所定の端子の状態を複数回検出する検出部と、
    前記検出部による複数回の検出結果がいずれも期待値のときに活性化される試験部とを備え、
    前記試験部の活性化期間に、前記端子の一部は、試験時入力端子または試験時出力端子として使用され、
    前記試験部は、試験時入力端子を介して供給される入力パターンを論理演算し、演算結果を出力パターンとして試験時出力端子から出力する演算回路を備え、
    前記半導体記憶装置の前記所定の端子に、所定の信号を複数回与えて、該半導体装置の前記試験部を活性化し、
    前記試験時入力端子に前記入力パターンを与え、
    前記試験時出力端子から出力される前記出力パターンを受けて、前記半導体記憶装置の前記各端子と前記回路基板との接続判定を行うことを特徴とする半導体記憶装置の接続試験方法。
JP12439999A 1999-04-30 1999-04-30 半導体記憶装置、この半導体記憶装置を搭載した回路基板、および、この半導体記憶装置の接続試験方法 Expired - Fee Related JP3771393B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12439999A JP3771393B2 (ja) 1999-04-30 1999-04-30 半導体記憶装置、この半導体記憶装置を搭載した回路基板、および、この半導体記憶装置の接続試験方法
DE10005161A DE10005161A1 (de) 1999-04-30 2000-02-08 Halbleiter-Speicheranordnung, Leiterplatte, auf welcher eine Halbleiter-Speicheranordnung montiert ist, und Verfahren zum Testen der Zwischenverbindung zwischen einer Halbleiter-Speicheranordnung und einer Leiterplatte
DE10066260A DE10066260B4 (de) 1999-04-30 2000-02-08 Halbleiter-Speicheranordnung, Leiterplatte, auf welcher eine Halbleiter-Speicheranordnung montiert ist, und Verfahren zum Testen der Zwischenverbindung zwischen einer Halbleiter-Speicheranordnung und einer Leiterplatte
US09/500,467 US6208571B1 (en) 1999-04-30 2000-02-09 Semiconductor memory device, circuit board mounted with semiconductor memory device, and method for testing interconnection between a semiconductor memory device with a circuit board
TW089102199A TW451464B (en) 1999-04-30 2000-02-10 Semiconductor memory device, circuit board mounted with semiconductor memory device, and method for testing interconnection between a semiconductor memory device with a circuit board
KR1020000006204A KR100648526B1 (ko) 1999-04-30 2000-02-10 반도체 기억 장치, 이 반도체 기억 장치를 탑재한 회로기판 및 이 반도체 기억 장치와 회로 기판의 상호 접속시험 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12439999A JP3771393B2 (ja) 1999-04-30 1999-04-30 半導体記憶装置、この半導体記憶装置を搭載した回路基板、および、この半導体記憶装置の接続試験方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000315399A JP2000315399A (ja) 2000-11-14
JP3771393B2 true JP3771393B2 (ja) 2006-04-26

Family

ID=14884487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12439999A Expired - Fee Related JP3771393B2 (ja) 1999-04-30 1999-04-30 半導体記憶装置、この半導体記憶装置を搭載した回路基板、および、この半導体記憶装置の接続試験方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3771393B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7031868B2 (en) * 2003-09-15 2006-04-18 Rambus, Inc. Method and apparatus for performing testing of interconnections
US7913002B2 (en) * 2004-08-20 2011-03-22 Advantest Corporation Test apparatus, configuration method, and device interface

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000315399A (ja) 2000-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970004074B1 (ko) 메모리 장치 및 이를 포함한 집적 회로
US5557619A (en) Integrated circuits with a processor-based array built-in self test circuit
KR100357022B1 (ko) 데이타 입출력시의 동작 주파수 마진이 개선된 동기형 반도체기억 장치
US5961653A (en) Processor based BIST for an embedded memory
JP3474214B2 (ja) 論理回路及びこの論理回路を備えたテスト容易化回路
US8621304B2 (en) Built-in self-test system and method for an integrated circuit
EP0340895A2 (en) Improvements in logic and memory circuit testing
US6421291B1 (en) Semiconductor memory device having high data input/output frequency and capable of efficiently testing circuit associated with data input/output
KR100648526B1 (ko) 반도체 기억 장치, 이 반도체 기억 장치를 탑재한 회로기판 및 이 반도체 기억 장치와 회로 기판의 상호 접속시험 방법
WO2002039460A2 (en) Full-speed bist controller for testing embedded synchronous memories
EP0499671B1 (en) Integrated circuit chip with built-in self-test for logic fault detection
JP4195309B2 (ja) 半導体メモリ装置
US5896399A (en) System and method for testing self-timed memory arrays
JP3406698B2 (ja) 半導体装置
US6078637A (en) Address counter test mode for memory device
Otterstedt et al. Detection of CMOS address decoder open faults with March and pseudo random memory tests
US6425103B1 (en) Programmable moving inversion sequencer for memory bist address generation
US8274854B2 (en) Semiconductor storage device and method for producing semiconductor storage device
JP3771393B2 (ja) 半導体記憶装置、この半導体記憶装置を搭載した回路基板、および、この半導体記憶装置の接続試験方法
US6317851B1 (en) Memory test circuit and a semiconductor integrated circuit into which the memory test circuit is incorporated
US6341092B1 (en) Designing memory for testability to support scan capability in an asic design
US6327683B1 (en) Device scan testing
US20030182607A1 (en) Semiconductor memory device and method of testing same
JP2614413B2 (ja) 集積回路
Kang et al. An efficient built-in self-test algorithm for neighborhood pattern sensitive faults in high-density memories

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090217

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090217

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130217

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140217

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees