JP3769768B2

JP3769768B2 - Air bag pressure adjustment mechanism

Info

Publication number: JP3769768B2
Application number: JP1853295A
Authority: JP
Inventors: 秀仁曽木; 道儀有馬; 智宏杉浦; 徹尾崎
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 1995-01-09
Filing date: 1995-01-09
Publication date: 2006-04-26
Anticipated expiration: 2021-04-26
Also published as: JPH08188112A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は車両用エアバッグ装置のエアバッグに係り、特にこのエアバッグからガスを逃がす圧力調整機構に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
エアバッグ装置は車両衝突時にエアバッグを膨張させて乗員を保護する装置であり、一般にガス発生器であるインフレータと、インフレータのガスにより膨張展開するエアバッグを備えている。
【０００３】
ところで、一般のエアバッグにおいては、乗員を拘束し加圧された際に内部圧力が上昇し、適宜にガスを逃がすためのベントホールが形成されているが、このベントホールが常時開放型であるとエアバッグを瞬時に展開させるためには、ベントホールから抜けるガス量を見込んでインフレータガスを供給する必要がある。
【０００４】
そこで、例えば特開平４−３０６１４７号公報に記載のように、エアバッグの側部を多重のひだができるように縫合し、前記ベントホールをこのひだの中に隠すようにして、膨張完了前のベントホールからのインフレータガス排出を防止する方法が知られている。即ち、このエアバッグは、膨張完了前は上記の如くベントホールからのガス排出を防止し、ガス発生剤の充填量を低減する一方、エアバッグが所定の内圧に達したとき、上記ひだの縫合が解けることによってベントホールを解放し、ベントホール本来の機能を果たさせるものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のエアバッグにおいては、ベントホール部に上記の如く特殊な構造を有することから、折り畳みが困難であると共に、折り畳み後のパッケージボリュームが増大し、通常のエアバッグと同じエアバッグケースを共用できない等の問題を有している。
【０００６】
本発明は叙上の如き実状に対処し、エアバッグのベントホール位置に特定のスリットを施すことにより、エアバッグの柔軟性をそのまま維持せしめて、エアバッグを通常の方法で折り畳み、パッケージボリュームに影響を及ぼさないことを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記目的に適合する本発明のエアバッグの圧力調整機構の特徴は、略平行で略同ピッチの２列の破線状スリット群をエアバッグを構成する織布に織糸と略平行に形成してなり、一方の列のスリット間隙の側方に他方の列のスリットが位置するように、上記スリットを列ごとに交互にずらせて配設すると共に、斜め側方に隣合うスリットの端部同士を、夫々スリットの直角方向で一部重複するよう形成せしめたところにある。
【０００８】
そして、上記本発明の圧力調整機構において、エアバッグを構成する布がゴムまたは樹脂をコーティングされたものであってもよい。
【０００９】
また、上記スリット群を２組用いて十文字状に形成することも可能である。さらに、予めエアバッグにベントホール形成する一方、このベントホールを布に閉塞し、この閉塞用布にスリット群を形成することも可能である。
【００１０】
他方、上記スリット群とエアバッグのインフレータ取付孔とが１枚の連続する布に形成され、上記スリット群の中点付近とインフレータ取付孔の中心付近とを結ぶ線に対し、上記スリット群のスリットの方向を４５°±22.5の範囲とすることも好適である。
【００１１】
【作用】
上記本発明のエアバッグの圧力調整機構は、展開したエアバッグの内圧が低いときは、前記スリット群が破断せずにインフレータガスの多量の流出を防止すると共に、エアバッグの内圧が所定値に達したときに、この内部圧力によって上記スリット群が破断しインフレータガスを逃がすベントホールとして開口する。
【００１２】
この際、上記スリット群の破断は、一方の列のスリットの端部から他方の列のスリットの端部へとジグザグ状に拡がるが、これはスリットを通過しようとするインフレータガスがスリットを幅方向に押し拡げようとするためで、押し拡げられた各スリットはその端部が直角方向に裂け、これにより斜めに隣合うスリット同士の裂け目が連続するようになり、上記ジグザグ状の破断が形成される。
【００１３】
すなわち、本発明では、上記スリット群の列同士の間隔やスリット長さ等を調節することにより、このスリット群の破断強度を容易に変更することも可能である。
【００１４】
【実施例】
以下、さらに添付図面を参照して、本発明の実施例を説明する。
【００１５】
図１は本発明実施例の運転席用エアバッグを示す斜視図、図２は同エアバッグのベントホール部の拡大図であり、上記実施例のエアバッグは、インフレータ取付孔３を有する円形のインフレータ側布１と、同じく円形の乗員側布２の外周縁部同士を縫製することにより袋状に形成されている。上記インフレータ側布１と乗員側布２は夫々平織り布によって構成されている。
【００１６】
インフレータ側布１のインフレータ取付孔３の斜め上方の２箇所にはエアバッグのベントホール部４が夫々形成されている。このベントホール部４には、図２に示すように、略平行で略同ピッチの２列の破線状スリット群５，６が、上記インフレータ側布１に直接、横の織糸７と平行に形成され、さらに同様に、略平行で略同ピッチの２列の破線状スリット群５′，６′が縦の織糸７′と平行にインフレータ側布１に直接形成されている。
【００１７】
上記破線状スリット群５，６は、図３に示す如くスリット５ａ，６ａが、一方の列のスリット間隙８の側方に他方の列のスリット５ａ（６ａ）が位置するように列ごとに交互にずらせて配設されると共に、斜め側方に隣合うスリット５ａ，６ａの端部同士が、夫々スリット５ａ，６ａの直角方向で１ｍｍ程度ずつ重複するよう形成されている。この例では、上記スリット群５，６の寸法はそれぞれ、スリット５ａ，６ａの各長さが約６ｍｍ、各列におけるスリット間隙８の長さが約４ｍｍ、列同士の間隔が約４ｍｍに設定されている。これらスリット位置や寸法関係は、前述のもう１組の破線状スリット群５′，６′についても同様である。
【００１８】
上記スリット５ａ，５ａ′、６ａ，６ａ′は前記インフレータ側布１がゴムまたは合成樹脂をコーティングされたものである場合は、このコーティング膜を布と共に貫通するように形成される。また、スリット５ａ，５ａ′、６ａ，６ａ′の長さは約２〜２０ｍｍ程度、スリット間隙８の長さは約１〜１８ｍｍ程度、スリット群の列間隔は約１〜７ｍｍ程度、さらに前記スリット端部同士の重複長さは約0.5 〜８ｍｍ程度の範囲が夫々適当である。
【００１９】
一方、図２に示すように、上記スリット群５，６、５′，６′の周囲には、３重の補強用縫製９が施されてその部分の補強が図られている。また、各スリット群５，６、５′，６′が、インフレータ側布１の中心であるインフレータ取付孔３中心とベントホール部４中心とを結ぶ線Ｌと平行にならないように、約４５°をもって交わるようなしている。上記交差角度は４５°±22.5°の範囲が好適である。
【００２０】
なお、上記したベントホール部４としては、図４に示すように、予めインフレータ布１に打ち抜きのベントホール１０を形成すると共に、このベントホール１０を閉塞するよう別布からなるベントホール布１１を縫製し、このベントホール布１１に上記と同様のスリット群５，６、５′，６′を形成することも可能である。
【００２１】
しかして、上記本発明実施例のエアバッグの圧力調整機構は、展開したエアバッグの内圧が低いときは、前記スリット群５，６、５′，６′が破断せずにインフレータガスの多量の流出を防止すると共に、エアバッグの内圧が所定値に達したときに、図５〜図７に示すように、この内部圧力によって上記スリット群５，６、５′，６′が破断しインフレータガスを逃がすベントホールとして開口する。
【００２２】
この際、上記スリット群の破断は、上記図５，図６に示すように、前記平行に設けた一方の列５のスリット５ａの端部から他方の列６のスリット６ａの端部へと列の間を往復するように、ジグザグ状に拡がるが、これはスリット５ａ，６ａを通過しようとするインフレータガスがより大きな開口を求めてスリット５ａ，６ａを幅方向に押し拡げようとするためで、押し拡げられた各スリット５ａ，６ａはその端部が直角方向に裂け、これにより斜めに隣合うスリット５ａ，６ａ同士の裂け目が連続するようになり、上記図示の如きジグザグ状の破断が形成される（スリット群５′，６′についても同様である）。
【００２３】
すなわち、本発明では、上記スリット群の列同士の間隔やスリット長さ等を調節することにより、このスリット群５，６、５′，６′の破断強度を容易に設定することも可能である。
【００２４】
なお、上記スリット群５および５′を仮に１列ずつしか形成しない場合には、これらスリット群５，５′は、上記列に直交する織糸を切断する相当大きな力を要するという理由によって、通常のエアバッグの展開圧力では破断するには至らない。
【００２５】
（実験例１）
図１，図２に示した如き前記第１実施例のエアバッグにおいて、インフレータ側布１のベントホール部４に、前記補強用縫製９として夫々、直径４５ｍｍ、５５ｍｍ、６５ｍｍの縫製を施すと共に、その内側に同じく図２に示すように、２列を１組としたスリット群５，６、５′，６′を十文字状に形成した。
このスリット群５，６、５′，６′のスリット位置と寸法関係は、図３を参照して前に説明した通りである。また、上記補強用縫製９はＰＡ６６−１２６０ｄの縫製糸により、ピッチ３ｍｍのロックステッチによって施した。また、インフレータ側布１としては、４２０ｄ×４２本／インチのＰＡ６６平織布に、シリコーンゴムを３０ｇ／ｍ²内側にコーティングしたものを使用した。
しかして、上記運転席用エアバッグをエアバッグ装置に組み込み、展開テストを行った結果、エアバッグの内圧が２５ｋＰａに上昇した時点で、前記スリット群５，６、５′，６′が図５〜図７に示すようにジグザグ状に破断してベントホールが形成された。
【００２６】
（実験例２）
図４に示した如きエアバッグにおいて、インフレータ側布１に直径５０ｍｍのベントホール１０を形成すると共に、実験例１と同じ配置、寸法のスリット群を十文字状に形成したベントホール布１１を上記ベントホールを閉塞するように内側から縫着した。縫製糸は実験例１と同種、同径で、直径６０ｍｍと７５ｍｍのロックステッチによって上記縫着が行われた。また、インフレータ側布１および上記ベントホール布１１には、実験例１と同じ布を使用した。
しかして、上記実験例２の運転席用エアバッグをエアバッグ装置に組み込み、展開テストを行った結果、エアバッグの内圧が実験例１と同様に２５ｋＰａに上昇した時点で、前記スリット群が同じくジグザグ状に破断してベントホールが開放された。
【００２７】
以上、本発明の実施例を運転席用エアバッグを参考に説明したが、本発明の要旨とする構成は、助手席用やその他の車両用エアバッグに使用しても有効である。
【００２８】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のエアバッグの圧力調整機構は、略平行で略同ピッチの２列の破線状スリット群をエアバッグを構成する織布に織糸と略平行に形成してなり、一方の列のスリット間隙の側方に他方の列のスリットが位置するように、上記スリットを列ごとに交互にずらせて配設すると共に、斜め側方に隣合うスリットの端部同士を、夫々スリットの直角方向で一部重複するよう形成せしめたものであり、上記２列のスリットによりベントホールを開口することから、ベントホール部に従来の如き特殊な材料や構造が不要となってエアバッグの柔軟性を損なわず、これにより折り畳みを容易にしてエアバッグのパッケージボリュームを縮小し、さらに、前記スリット寸法によりベントホールの開口圧力を容易に設定しうるとの顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明第１実施例の運転席用エアバッグを示す斜視図である。
【図２】同エアバッグのベントホール部の拡大図である。
【図３】同ベントホール部のスリット群を示す拡大図である。
【図４】本発明第２実施例のエアバッグの断面図である。
【図５】上記ベントホール部が開口に至るまでの初期状態を示す正面図である。
【図６】同ベントホール部が開口に至るまでの開口途中の状態を示す正面図である。
【図７】同ベントホール部が開口に至った全開口状態を示す正面図である。
【符号の説明】
１インフレータ側布
２乗員側布
３インフレータ取付孔
４ベントホール部
５，５′破線状スリット群
５ａ，５ａ′スリット
６，６′破線状スリット群
６ａ，６ａ′スリット
７横の織糸
７′縦の織糸
８スリットの間隙
９補強用縫製
１０ベントホール
１１ベントホール布[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to an airbag of a vehicle airbag device, and more particularly to a pressure adjusting mechanism that allows gas to escape from the airbag.
[0002]
[Prior art]
An airbag device is a device that inflates an airbag and protects an occupant in the event of a vehicle collision, and generally includes an inflator that is a gas generator and an airbag that is inflated and deployed by gas from the inflator.
[0003]
By the way, in a general air bag, when an occupant is restrained and pressurized, an internal pressure rises and a vent hole for allowing gas to escape appropriately is formed, but this vent hole is always open. In order to deploy the airbag instantaneously, it is necessary to supply the inflator gas in anticipation of the amount of gas that escapes from the vent hole.
[0004]
Therefore, for example, as described in JP-A-4-306147, the side portion of the airbag is sewn so that multiple pleats can be formed, and the vent hole is concealed in the pleats before the inflation is completed. A method for preventing inflator gas discharge from a vent hole is known. That is, before the inflation is completed, the airbag prevents gas from being discharged from the vent hole and reduces the filling amount of the gas generating agent. On the other hand, when the airbag reaches a predetermined internal pressure, the pleats are sewn. By releasing, the vent hole is released and the original function of the vent hole is achieved.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the conventional airbag has a special structure as described above in the vent hole portion, it is difficult to fold, and the volume of the package after folding increases, and the same airbag case as a normal airbag Have problems such as being unable to share.
[0006]
The present invention deals with the actual situation as described above, and by making a specific slit at the vent hole position of the airbag, the flexibility of the airbag is maintained as it is, and the airbag is folded by a normal method to obtain a package volume. The purpose is to have no effect.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
That is, the air pressure adjusting mechanism of the present invention that meets the above-mentioned purpose is characterized in that two rows of broken slit groups having substantially the same pitch and substantially the same pitch are formed in the woven fabric constituting the airbag substantially in parallel with the woven yarn. The slits are arranged alternately in each row so that the slits in the other row are located on the sides of the slit gaps in one row, and the ends of the slits adjacent to the diagonal sides They are formed so as to partially overlap each other in the direction perpendicular to the slit.
[0008]
In the pressure adjusting mechanism of the present invention, the cloth constituting the airbag may be coated with rubber or resin.
[0009]
It is also possible to form a cross shape using two sets of the slit group. Furthermore, while vent holes are formed in the airbag in advance, the vent holes can be closed with cloth, and slit groups can be formed in the closing cloth.
[0010]
On the other hand, the slit group and the inflator mounting hole of the airbag are formed in one continuous cloth, and the slit of the slit group is connected to the line connecting the vicinity of the center of the slit group and the center of the inflator mounting hole. It is also preferable to set the direction of 45 ° ± 22.5.
[0011]
[Action]
The air bag pressure adjusting mechanism according to the present invention prevents a large amount of inflator gas from flowing out without breaking the slit group when the internal pressure of the deployed airbag is low, and the internal pressure of the air bag becomes a predetermined value. When the pressure reaches, the slit group is broken by the internal pressure and opens as a vent hole for releasing the inflator gas.
[0012]
At this time, the fracture of the slit group spreads in a zigzag shape from the end of the slit in one row to the end of the slit in the other row. This is because the inflator gas that tries to pass through the slit crosses the slit in the width direction. In order to spread the slits, the ends of each of the slits spread apart are torn in the direction perpendicular to each other, so that the slits between the adjacent slits become continuous, and the zigzag break is formed. The
[0013]
That is, in the present invention, the breaking strength of the slit group can be easily changed by adjusting the interval between the rows of the slit group, the slit length, and the like.
[0014]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0015]
FIG. 1 is a perspective view showing an airbag for a driver's seat according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is an enlarged view of a vent hole portion of the airbag, and the airbag of the above embodiment has a circular shape having an inflator mounting hole 3. It is formed in a bag shape by sewing the outer peripheral edge portions of the inflator side cloth 1 and the same circular occupant side cloth 2 together. The inflator side cloth 1 and the occupant side cloth 2 are each composed of a plain weave cloth.
[0016]
Vent hole portions 4 of the airbag are formed at two positions obliquely above the inflator attachment hole 3 of the inflator side cloth 1. As shown in FIG. 2, two rows of broken-line slit groups 5 and 6 having substantially the same pitch are arranged in the vent hole portion 4 directly on the inflator side cloth 1 and in parallel with the horizontal weaving yarn 7. Similarly, two lines of broken slit groups 5 'and 6' of substantially parallel and substantially the same pitch are directly formed on the inflator side cloth 1 in parallel with the vertical woven yarn 7 '.
[0017]
As shown in FIG. 3, the broken line slit groups 5 and 6 are alternately arranged for each row so that the slits 5a and 6a are positioned on the side of the slit gap 8 in one row and the slit 5a (6a) in the other row. The slits 5a and 6a adjacent to each other on the diagonal side are formed so as to overlap each other by about 1 mm in the direction perpendicular to the slits 5a and 6a. In this example, the dimensions of the slit groups 5 and 6 are set such that the length of each of the slits 5a and 6a is about 6 mm, the length of the slit gap 8 in each row is about 4 mm, and the interval between the rows is about 4 mm. ing. These slit positions and dimensional relationships are the same for the other pair of broken-line slit groups 5 'and 6'.
[0018]
When the inflator side cloth 1 is coated with rubber or synthetic resin, the slits 5a, 5a ', 6a, 6a' are formed so as to penetrate the coating film together with the cloth. The length of the slits 5a, 5a ', 6a, 6a' is about 2 to 20 mm, the length of the slit gap 8 is about 1 to 18 mm, the row spacing of the slit groups is about 1 to 7 mm, and the slits The overlap length between the end portions is suitably in the range of about 0.5 to 8 mm.
[0019]
On the other hand, as shown in FIG. 2, triple reinforcement sewing 9 is applied around the slit groups 5, 6, 5 ', 6' to reinforce the portions. Further, each slit group 5, 6, 5 ', 6' is about 45 ° so as not to be parallel to the line L connecting the center of the inflator mounting hole 3 and the center of the vent hole portion 4 which is the center of the inflator side cloth 1. I am going to meet with each other. The crossing angle is preferably in the range of 45 ° ± 22.5 °.
[0020]
As shown in FIG. 4, the vent hole portion 4 is formed with a vent hole cloth 11 made of a separate cloth so as to block the vent hole 10 while previously forming a punch hole 10 in the inflator cloth 1. It is also possible to sew and to form slit groups 5, 6, 5 ', 6' similar to the above in the vent hole cloth 11.
[0021]
Thus, the air bag pressure adjusting mechanism according to the embodiment of the present invention has a large amount of inflator gas without breaking the slit groups 5, 6, 5 ', 6' when the inner pressure of the deployed air bag is low. As shown in FIGS. 5 to 7, when the internal pressure of the airbag reaches a predetermined value, the slit groups 5, 6, 5 ', 6' are broken by the internal pressure and the inflator gas is prevented. Open as a vent hole to escape.
[0022]
At this time, as shown in FIGS. 5 and 6, the slit group breaks from the end of the slit 5 a of one row 5 provided in parallel to the end of the slit 6 a of the other row 6. It spreads in a zigzag shape so as to reciprocate between the two, but this is because the inflator gas trying to pass through the slits 5a and 6a seeks a larger opening and pushes the slits 5a and 6a in the width direction. Each of the expanded slits 5a and 6a is torn at the end in a right-angle direction, so that the slits between the adjacent slits 5a and 6a are diagonally continuous, and a zigzag-shaped break as shown above is formed. (The same applies to the slit groups 5 'and 6').
[0023]
That is, in the present invention, the breaking strength of the slit groups 5, 6, 5 ', 6' can be easily set by adjusting the interval between the rows of the slit groups, the slit length, and the like. .
[0024]
In the case where the slit groups 5 and 5 'are formed only one by one, the slit groups 5 and 5' are usually used because they require a considerable force to cut the woven yarn orthogonal to the rows. The air bag deployment pressure does not break.
[0025]
(Experimental example 1)
In the airbag of the first embodiment as shown in FIGS. 1 and 2, the vent hole portion 4 of the inflator side cloth 1 is sewn with a diameter of 45 mm, 55 mm, and 65 mm as the reinforcing sewing 9, respectively. Similarly, as shown in FIG. 2, slit groups 5, 6, 5 'and 6', each having two rows as one set, were formed in a cross shape.
The slit positions and dimensional relationships of the slit groups 5, 6, 5 ', 6' are as described above with reference to FIG. Further, the reinforcing sewing 9 was performed by a lock stitch with a pitch of 3 mm using a sewing thread of PA66-1260d. Further, as the inflator side cloth 1, a PA66 plain woven cloth of 420 d × 42 pieces / inch coated with silicone rubber on the inner side by 30 g / m ² was used.
As a result of incorporating the driver airbag into the airbag device and performing a deployment test, the slit groups 5, 6, 5 'and 6' are shown in FIG. 5 when the internal pressure of the airbag rises to 25 kPa. ~ Bent holes were formed by breaking in a zigzag shape as shown in FIG.
[0026]
(Experimental example 2)
In the airbag as shown in FIG. 4, a vent hole 10 having a diameter of 50 mm is formed in the inflator side cloth 1 and the vent hole cloth 11 having slits having the same arrangement and dimensions as those of Experimental Example 1 is formed in the above-mentioned vent. It was sewn from the inside to close the hole. The sewing thread was the same as that of Experimental Example 1, the same diameter, and the above sewing was performed by lock stitches having a diameter of 60 mm and 75 mm. Further, the same cloth as that of Experimental Example 1 was used for the inflator side cloth 1 and the vent hole cloth 11.
As a result of incorporating the driver's seat airbag of Experimental Example 2 into the airbag device and performing a deployment test, when the internal pressure of the airbag rises to 25 kPa as in Experimental Example 1, the slit group is the same. The vent hole was opened by breaking in a zigzag shape.
[0027]
While the embodiments of the present invention have been described with reference to the airbag for a driver's seat, the configuration as the gist of the present invention is effective even when used for a passenger's seat and other vehicle airbags.
[0028]
【The invention's effect】
As described above, the pressure adjusting mechanism for an airbag according to the present invention is formed by forming two rows of broken-line slit groups having substantially the same pitch and substantially the same pitch on the woven fabric that constitutes the airbag substantially in parallel with the woven yarn. In addition, the slits in the other row are alternately shifted so that the slits in the other row are positioned on the sides of the slit gap in one row, and the ends of the slits adjacent to each other on the oblique sides are Each of them is formed so as to partially overlap in the direction perpendicular to the slits. Since the vent holes are opened by the two rows of slits, a special material or structure as in the conventional case is not required in the vent hole portion. Remarkable that the flexibility of the bag is not impaired, thereby making it easy to fold and reducing the package volume of the airbag, and further, the opening pressure of the vent hole can be easily set by the slit size. It is intended to achieve the effect.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an airbag for a driver's seat according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged view of a vent hole portion of the airbag.
FIG. 3 is an enlarged view showing a slit group of the vent hole portion.
FIG. 4 is a cross-sectional view of an airbag according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a front view showing an initial state until the vent hole portion reaches an opening.
FIG. 6 is a front view showing a state in the middle of opening until the vent hole portion reaches the opening.
FIG. 7 is a front view showing a fully opened state in which the vent hole portion reaches the opening.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Inflator side cloth 2 Passenger side cloth 3 Inflator attachment hole 4 Vent hole part 5, 5 'Broken line slit group 5a, 5a' slit 6, 6 'Broken line slit group 6a, 6a' slit 7 Horizontal woven thread 7 'length Woven yarn 8 Slit gap 9 Reinforcement sewing 10 Vent hole 11 Vent hole cloth

Claims

略平行で略同ピッチの２列の破線状スリット群をエアバッグを構成する織布に織糸と略平行に形成してなり、一方の列のスリット間隙の側方に他方の列のスリットが位置するように、上記スリットを列ごとに交互にずらせて配設すると共に、斜め側方に隣合うスリットの端部同士を、夫々スリットの直角方向で一部重複するよう形成せしめたことを特徴とするエアバッグの圧力調整機構。A group of two rows of broken slits having substantially the same pitch and substantially the same pitch are formed in the woven fabric constituting the airbag substantially in parallel with the woven yarn, and the slits in the other row are formed on the side of the slit gap in one row. The slits are alternately arranged for each row so as to be positioned, and the ends of the slits adjacent to each other on the oblique side are formed so as to partially overlap each other in the direction perpendicular to the slits. Air bag pressure adjustment mechanism.

上記エアバッグを構成する布がゴムまたは樹脂をコーティングされた布である請求項１記載のエアバッグの圧力調整機構。2. The airbag pressure adjusting mechanism according to claim 1, wherein the cloth constituting the airbag is a cloth coated with rubber or resin.

上記スリット群を十文字状に形成せしめた請求項１または２記載のエアバッグの圧力調整機構The pressure adjusting mechanism for an airbag according to claim 1 or 2, wherein the slit group is formed in a cross shape.

上記スリット群が、エアバッグのベントホールを閉塞した布に施された請求項１，２または３記載のエアバッグの圧力調整機構。4. The airbag pressure adjusting mechanism according to claim 1, wherein the slit group is provided on a cloth that closes a vent hole of the airbag.

上記スリット群とエアバッグのインフレータ取付孔とが１枚の連続する布に形成され、上記スリット群の中点付近とインフレータ取付孔の中心付近とを結ぶ線に対し、上記スリット群のスリットの方向を４５°±22.5の範囲となした請求項１，２，３、または４記載のエアバッグの圧力調整機構。The slit group and the inflator mounting hole of the airbag are formed in one continuous cloth, and the slit direction of the slit group with respect to the line connecting the vicinity of the center of the slit group and the center of the inflator mounting hole The air bag pressure adjusting mechanism according to claim 1, 2, 3, or 4, wherein the air pressure is in a range of 45 ° ± 22.5.