JP3768684B2 - 輸液容器の包装箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開口された手提げ穴からゴミ等が侵入するのを阻止できる輸液容器の包装箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
手提げ穴を開口している段ボール等の包装箱は、手提げ穴に手を入れて便利に持ち運びできる。しかしながら、この構造の包装箱は、手提げ穴からゴミ等が侵入して輸液容器等の収納物が汚れる欠点がある。この欠点は、収納する物品によっては非常に困った欠点となる。たとえば、医薬品等は、汚れないように綺麗に収納することが大切である。
【0003】
このような欠点を解消するために、手提げ穴の内面に合成樹脂フィルムを接着した包装箱が開発されている(実開昭55−153320号公報、実開昭57−26325号公報)。これ等の公報に記載される包装箱1は、図1に示すように、手提げ穴2に手を入れたときに内側に広がるように合成樹脂フィルム6を接着している。
【0004】
さらに、手提げ穴からのゴミの侵入を阻止するために、独特の形状に成形している発泡スチロール等を収納物と包装箱との間に入れる構造も開発されている(実開昭55−33237号公報、実公昭57−15132号公報)。これ等の公報に記載される包装箱1は、図2に示すように、手提げ穴2の内側に嵌入された発泡スチロール7で手提げ穴2を閉塞している。
【0005】
さらに、実開昭48−111525号公報には、手提げ穴2の内面に仕切板8を設けた包装箱が記載される。この公報の包装箱は、図3に示すように、手提げ穴2を設けている側板9の内面に、仕切板8の下部を接着等の方法で固定している。仕切板8は、箱と同じように段ボールで製作される。段ボールは硬くて変形しない。段ボールを変形させるために、中間に折り目8Aを設けている。仕切板8は、折り目8Aよりも下部を、側板9に接着して固定している。この仕切板8は、手提げ2に手を入れたときに、折り目8Aで折曲される。折り目8Aで折曲されると、仕切板8は、手提げ穴2の内面から離れて、手提げ穴2との間に隙間ができる。この隙間に手を入れて、手提げ穴2で包装箱を持ち運びする。
【0006】
さらにまた、特開平10−81325号公報にも、手提げ穴2の内側に可動性の仕切板8を設けた包装箱が記載される。この包装箱を図4に示す。この図の包装箱は、仕切板8を、包装箱と同じように、段ボール等で製作している。仕切板8は、手提げ穴2に手を入れたときに、傾動できるように、片側を折曲できるように支持している。図の包装箱は、コ字状に折曲した段ボールを箱の内側に入れて、両側の手提げ穴2の内面に、仕切板8を配設している。コ字状の段ボールは、底面と両側面に位置するように入れられて、仕切板8を手提げ穴2の内側に配設している。仕切板8は、コ字状の段ボールで、下端縁で折曲できるようにしている。この包装箱は、手提げ穴2に手を入れない状態では、仕切板8で手提げ穴2の内側を閉塞する。手提げ穴2に手を入れると、図に示すように、仕切板8は傾動して手提げ穴2の内面から離れ、仕切板8との間に隙間ができる。この隙間に手を突出させて、手提げ穴2に入れた手で、包装箱を持ち運びする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図1〜図4に示す包装箱1は、手提げ穴2からゴミが侵入するのを防止できる。しかしながら、図1の構造の包装箱1は、手提げ穴2の周縁に沿って合成樹脂フィルム6を接着する必要があるので、製造に手間がかかる。さらに、合成樹脂フィルム6の接着位置がずれると、手提げ穴2を完全に閉塞できなくなって、ゴミが侵入する弊害が発生する。
【0008】
また、図2に示す構造の包装箱1は、発泡スチロール7を、包装箱1の内面に隙間なく密着させる必要がある。発泡スチロール7と包装箱1の内面との間に隙間ができると、この隙間からゴミが侵入するからである。しかしながら、実際には、発泡スチロール7と包装箱1との間を、収納物を入れた状態で常に隙間なく密着させるのは非常に難しい。それは、発泡スチロール7が、包装箱1や収納物に押されて変形し、あるいは、包装箱1や発泡スチロール7や収納物の形状の違いが原因で、隙間ができるからである。したがって、図2に示す構造で、収納物を入れた状態において、手提げ穴2からゴミが侵入するのを確実に阻止するのは非常に難しい。
【0009】
さらに、図3と図4に示す包装箱は、手提げ穴2に手をスムーズに入れるのが難しい。とくに、図4の包装箱は、手を入れ難い。それは、仕切板8を手提げ穴の内面から離すために、包装箱の収納物44を移動させる必要があるからである。収納物44が重いものであると、簡単に移動できず、仕切板8を手提げ穴2からスムーズに離すことはできない。仕切板8が手提げ穴2から離れないと、手提げ穴2の内側に指先を入れる隙間ができない。このため、手提げ穴2に手をかけて包装箱を持ち運びできない。図3と図4に示す包装箱は、硬くてほとんど変形しない段ボール等で仕切板8を製作している。この仕切板8は、手提げ穴2に手を入れるときに、収納物44を押して、手提げ穴の内面から離れる。図3の仕切板8は、中間を折曲させて上部を傾動させる。傾動する仕切板8の上部は、収納物44を押して移動させる。さらに、図4の包装箱は、仕切板8を途中で折曲させないので、手提げ穴2に手を入れたときに、仕切板8の全体を傾動させる必要がある。このため、図3の仕切板よりもさらに、移動させるのに力がいる。
【0010】
さらに、図3の包装箱は、仕切板8を手提げ穴2から離すと、ゴミの侵入を有効に防止できなくなる。中間で折曲された仕切板8の上端が、鎖線で示すように、包装箱の上蓋から離れて、矢印で示す経路でゴミが侵入するからである。さらに、図3と図4の包装箱は、仕切板8で、ゴミの侵入を有効に阻止するためには、仕切板8の上端縁を箱の上蓋に隙間なく接触させる必要がある。ここに隙間があり、仕切板が手提げ穴の内面から少しでも離れると、図3の矢印で示す経路でゴミが侵入するからである。ただ、仕切板の上端縁を箱の上蓋に隙間なく接触させると、手提げ穴に手を入れるときに、仕切板をさらに手提げ穴から離し難くなる。この弊害を避けるために、仕切板の上端縁を、箱の内面に接触させると、手提げ穴に手を入れ難くなる。したがって、手提げ穴に手をスムーズに挿入して、ゴミの侵入を確実に阻止することができない。
【0011】
さらにまた、図3と図4に示すように、段ボール等の仕切板を内蔵させる包装箱は、2枚の仕切板で収納スペースが小さくなる欠点がある。段ボールが厚いからである。さらに、これ等の図に示す包装箱は、収納物を動かせて、仕切板を手提げ穴から離す必要があるので、収納物を隙間ができる状態で収納する必要がある。このため、外形が大きくなって、実質的に収納容積が小さく制限される欠点もある。
【0012】
本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、簡単かつ容易に、しかも安価に多量生産して、手提げ穴からゴミが侵入するのを有効に防止し、さらに、手提げ穴にスムーズに手を入れることができると共に、実質的な収納容積を大きくできる輸液容器の包装箱を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
【0014】
【0015】
本発明の輸液容器の包装箱は、手提げ穴2が設けられた側面1Aの上端に内蓋1Cが配設されている。さらに、この内蓋1Cの先端もしくは内面に、手提げ穴2と包装箱1の内部とを遮断する軟質閉塞シート3の上部を接着している。軟質閉塞シート3は、柔軟に変形する可撓性を有すると共に、内蓋1Cの内面から、手提げ穴2の下方まで延長されている。さらに、軟質閉塞シート3の幅は、手提げ穴2を開口している包装箱1の内側面1aの横幅にほぼ等しく形成されている。この包装箱も、手提げ穴2に手を入れると、軟質閉塞シート3が柔軟に変形して、手提げ穴2から離れるようになっている。
【0016】
【0017】
【0018】
さらに、本発明の請求項の輸液容器の包装箱は、請求項1に記載される包装箱であって、軟質閉塞シート3の下部が、収納される輸液容器4で押圧されて、包装箱1の内側面1aに接近してなることを特徴としている。
【0019】
さらに、請求項の輸液容器の包装箱は、請求項1に記載される包装箱であって、手提げ穴2の下方まで延長される軟質閉塞シート3の下部を、包装箱1の内側面1aに接着している。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための輸液容器の包装箱を例示するものであって、本発明は包装箱を下記のものに特定しない。
【0021】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0022】
図5に示す本発明の参考例である輸液容器の包装箱1は、段ボール紙を裁断して、上方が開口された箱形に成形している本体に、折曲できるように上蓋1Bを連結している。本体は、両側面1Aに、細長い手提げ穴2を開口している。手提げ穴2は、ここに手の指を入れて、包装箱1を楽に安定して持ち運びできるように、本体の両側で上部に開口している。
【0023】
さらに、図に示す包装箱1は、上蓋1Bの両側に設けた折曲片5にも手提げ穴2を開口している。上蓋1Bは、両側と先端縁とに、直角に折曲される折曲片5を設けており、折曲片5を本体の内側に入れて、上蓋1Bで本体の開口部を閉塞する。上蓋1Bが本体の開口部を閉塞する状態で、両側の折曲片5と本体に設けた手提げ穴2とは同じ位置に配設される。この構造の包装箱1は、上蓋1Bの折曲片5と本体とで、手提げ穴2を設けた部分を二重構造として厚くできる。このため、手提げ穴2の開口部分を補強できると共に、手提げ穴2に手を入れて楽に包装箱1を移動できる。とくに、重いものを収納しても、安心して、しかも楽に移動できる特長がある。
【0024】
本体の手提げ穴2は、軟質閉塞シート3で、包装箱1の内部と遮断される。軟質閉塞シート3は、可撓性のある紙シートや合成樹脂フィルムである。手提げ穴2に手を入れるまでは、軟質閉塞シート3を本体の内側面1aに接近させ、手提げ穴2に手の指を入れると、内側面1aから離れるようにするためである。紙シートである軟質閉塞シート3は、それ自体の復元性で、手提げ穴2の内面に接近される強度のものが適している。さらに、合成樹脂フィルムも、紙シートと同じように、それ自体の復元性で、手提げ穴2の内面に接近される強度のものが適している。ただ、本発明の包装箱は、必ずしも、軟質閉塞シートに、それ自体の復元性で、手提げ穴の内面に接近する強度のものを使用する必要はない。それは、軟質閉塞シートの上部を、包装箱の上蓋の内面と、収納される輸液容器とで挟着して固定することもできるからである。
【0025】
軟質閉塞シート3は、下部を本体の内側面1aに接着して固定している。軟質閉塞シート3の下部は、手提げ穴2よりも下方に接着され、上方に延長されて、上端を手提げ穴2よりも上方に位置させている。図5の軟質閉塞シート3は、上蓋1Bの内面まで上端を延長している。この軟質閉塞シート3は、図6に示すように、上端を、上蓋1Bの内面と、収納される輸液容器4とで挟着して固定できる特長がある。ただ、本発明の包装箱は、必ずしも軟質閉塞シートの上端を上蓋の内面まで延長する必要はない。
【0026】
軟質閉塞シート3は、図5に示すように、手提げ穴2を開口している包装箱1本体の内側面1aの横幅にほぼ等しく形成される。この軟質閉塞シート3は、両側縁が本体の内面に接近するので、軟質閉塞シート3が手提げ穴2を開口している本体の内側面1aから多少離れても、手提げ穴2から内部にゴミが侵入するのを防止できる。
【0027】
図5に示す包装箱1は、図6に示す状態で輸液容器4を入れて上蓋1Bを閉塞する。この図の軟質閉塞シート3は、上部を、輸液容器4と上蓋1Bの内面とで挟着して保持している。そして、この軟質閉塞シート3は、手提げ穴2を開口している包装箱1本体の内面から離れるようにして、上部を上蓋1Bと輸液容器4とで挟着している。この状態において、軟質閉塞シート3は、本体の内側面1aに密着する状態では、手提げ穴2を閉塞しない。ただ、この軟質閉塞シート3は、その横幅を、手提げ穴2を開口している包装箱1本体の内側面1aの横幅に等しくしているので、両端縁が本体の内面に接触して、包装箱1の内部と手提げ穴2とは遮断される。
【0028】
図示しないが、軟質閉塞シートを、手提げ穴を開口している本体の内側面に密着させて閉塞することもできる。この状態で閉塞する軟質閉塞シートは、横幅を本体の内幅よりも狭くできる。
【0029】
手提げ穴2に手の指を入れると、軟質閉塞シート3が変形して、図7に示すように、内側に押し込まれる。横幅を、本体の内幅に等しくして、その両端縁を内面に接触させ、あるいは接近させる軟質閉塞シート3は、この位置に変形しても、手提げ穴2から輸液容器4を入れている部分にゴミ等が侵入するのを防止できる。
【0030】
さらに、図8の参考図に示す包装箱1は、軟質閉塞シート3の上部を本体の内側面1aに接着している。この包装箱1は、軟質閉塞シート3の上部を手提げ穴2よりも上方に接着し、下部を下方に延長して、下端を手提げ穴2よりも下方に位置させている。軟質閉塞シート3の全長は、軟質閉塞シート3が内側に押し込まれて変形した状態においても、手提げ穴2と包装箱1の内部とを遮断できる充分な長さに設計される。この軟質閉塞シート3も、幅を手提げ穴2の横幅よりも広く、好ましくは、手提げ穴2を開口している包装箱1本体の内側面1aの横幅にほぼ等しく形成される。
【0031】
さらに、この包装箱1は、輸液容器4を収納した状態では、軟質閉塞シート3の下部が、収納される輸液容器4に押圧されて、内側面1aに接近する。この包装箱1は、図に示すように、手提げ穴2に手の指を入れると、軟質閉塞シート3が変形して、内側に押し込まれる。この構造の包装箱1は、手提げ穴2に指を入れた状態においても、軟質閉塞シート3の下部が、輸液容器4で内側面1aに接近されているので、この部分から包装箱1の内部にゴミ等が浸入するのを確実に防止できる特長がある。
【0032】
図9に本発明の実施例の包装箱を示す。この包装箱1は、上方を開口している箱形に成形された本体に、折曲できるように上蓋1Bと内蓋1Cとを連結している。内蓋1Cは、手提げ穴2が開口された両側面1Aの上端縁から内側に折曲できるように連結されている。この包装箱1は、両側の内蓋1Cを内側に折曲した後に、上蓋1Bで本体を閉塞する。内蓋1Cと上蓋1Bは本体と一体成形することもできる。
【0033】
さらに、この図に示す包装箱1も、図5の包装箱と同様に、上蓋1Bの両側縁と先端縁とに、直角に折曲される折曲片5を設けている。この上蓋1Bは、先端の折曲片5を本体の内側に入れ、両側の折曲片5を本体の外側に位置させて本体の開口部を閉塞する。両側の折曲片5は、たとえば、接着されて本体の外側に固定される。折曲片5のその他の構造、及び、手提げ穴2の構造は、前述の包装箱と同じ構造とすることができる。ただ、内蓋1Cを有する包装箱1は、必ずしも折曲片5を設ける必要はない。それは、上蓋1Bの両側と本体との隙間からゴミ等が浸入するのを、内蓋1Cが確実に阻止するからである。
【0034】
さらに、図9の包装箱1は、軟質閉塞シート3の上端を、内蓋1Cの先端部の内面に接着している。軟質閉塞シート3には、前述の軟質閉塞シートと同じものが使用できる。軟質閉塞シート3は、内蓋1Cの内面から手提げ穴2の下方まで延長されている。軟質閉塞シート3の下端は、手提げ穴2よりも下方の内側面1aに接着されている。ただ、軟質閉塞シートは、必ずしも下端を内側面に接着する必要はない。それは、輸液容器を収納した状態で、軟質閉塞シートの下部が、収納される輸液容器に押圧されて、内側面に接近させることができるからである。軟質閉塞シート3は、好ましくは、図10に示すように、内蓋1Cを内側に折曲しない状態、いいかえると内蓋1Cを広げた状態で、内側面1aに接近するように配設される。
【0035】
本発明の実施例にかかる図10に示す包装箱1は、軟質閉塞シート3の上端を、内蓋1Cの先端部の内面に接着している。ただ、軟質閉塞シートの上端は、内蓋の先端縁に接着することも、あるいは、内蓋の中間部の内面に接着することもできる。軟質閉塞シート3の上端を内蓋1Cの先端部に接着する包装箱1は、内蓋1Cを折曲して手提げ穴2に指を入れたときの軟質閉塞シート3の変形量を大きくできる。これに対して、軟質閉塞シートの上端を内蓋の中間部に接着する包装箱は、内蓋を折曲して、手提げ穴に指を入れたときの軟質閉塞シートの変形量が小さくなる。したがって、軟質閉塞シート3の上端の接着位置は、手提げ穴2に指を入れたときの軟質閉塞シート3の変形量と、内蓋1Cの長さとを考慮して最適値に調整される。
【0036】
以上の包装箱1は、図10に示すように、上蓋1Bと内蓋1Cを広げた状態で、輸液容器4を収納する。このとき、軟質閉塞シート3は内側面1aに接近しているので、軟質閉塞シート3が輸液容器4の挿入を邪魔することなく、スムーズに収納できる。
【0037】
包装箱1は、輸液容器4を収納した後に、図11に示すように、内蓋1Cを内側に折曲し、さらに、上蓋1Bを折曲して本体の開口部を閉塞する。この状態において、軟質閉塞シート3は、図に示すように、本体の内側面1aに密着して手提げ穴2を閉塞する。ただ、軟質閉塞シートは、必ずしも手提げ穴を閉塞する必要はない。
【0038】
手提げ穴2に手の指を入れると、図12に示すように、軟質閉塞シート3が変形して、内側に押し込まれる。横幅を、本体の内幅に等しくして、その両端縁を内面に接触させ、あるいは接近させる軟質閉塞シート3は、この位置に変形しても、包装箱1の内部と手提げ穴2とが遮断されているので、手提げ穴2から内部にゴミ等が侵入するのを防止できる。
【0039】
【発明の効果】
本発明の輸液容器の包装箱は、手提げ穴からゴミが侵入するのを有効に防止できる特長がある。それは、本発明の包装箱が、手提げ穴と包装箱の内部とを遮断する可撓性を有する軟質閉塞シートを備えるからである。とくに、本発明の包装箱は、軟質閉塞シートの上部を、内蓋の先端もしくは内面に接着して、内蓋から手提げ穴の下方まで延長して軟質閉塞シートを配設している。したがって、本発明の包装箱は、上記のように配設される軟質閉塞シートで、手提げ穴と包装箱の内部とを遮断して、手提げ穴からゴミが侵入するのを有効に防止できる特長がある。
【0040】
さらに、本発明の包装箱は、手提げ穴にスムーズに手を入れて、極めて便利に持ち運びできる特長がある。それは、本発明の包装箱が、柔軟に変形する可撓性のある軟質閉塞シートで、手提げ穴の内面を塞いでいるからである。軟質閉塞シートは、段ボールのような硬質な板材とは異なり、手で押すと自由に柔軟に変形する。このため、手提げ穴に手を入れると、図11の位置にあった軟質閉塞シートは、図12に示す状態に柔らかく変形して、手提げ穴にスムーズに指先を挿入できる。さらに、本発明の包装箱は、従来の段ボール製の仕切板のように、内部に収納している輸液容器を移動させることなく、軟質閉塞シートのみを柔らかく変形させて、持ち運びできる。このため、内部に極めて重い輸液容器を入れている包装箱であっても、手提げ穴にスムーズに指先を入れて、便利に持ち運びできる特長がある。
【0041】
さらに、本発明の包装箱は、手提げ穴に指先を入れて軟質閉塞シートを変形させた状態においても、手提げ穴からゴミが侵入するのを有効に防止できる特長がある。それは、軟質閉塞シートの幅を、手提げ穴を開口している包装箱の内側面の横幅にほぼ等しくすることに加えて、軟質閉塞シートの上下両端縁を、包装箱の内面に隙間ができないように沿わせられるからである。包装箱は、図8と図12に示すように軟質閉塞シートを自重で垂れ下がる状態とし、あるいは、輸液容器で挟着する状態として箱の内面に隙間なく密着できる。このため、本発明の包装箱は、軟質閉塞シートを自由に変形させて、手提げ穴にスムーズに指先を入れることができると共に、軟質閉塞シートを指先を入れる状態として、ゴミの侵入を確実に阻止できるという、この種の包装箱にとって極めて大切な特長を実現する。
【0042】
さらにまた、本発明の包装箱は、手提げ穴からのゴミの侵入を阻止するために、外形を大きくすることなく、実質的な収納容積を大きくできる特長がある。それは、本発明の包装箱が、極めて薄い軟質閉塞シートで手提げ穴の内面を閉塞するからである。また、本発明の包装箱は、図3と図4に示すように、輸液容器を押して、その位置をずらせて仕切板を手提げ穴の内面から離す必要がないことも、収納容積を大きくすることに効果がある。それは、包装箱の内部に、きつく輸液容器を入れて、手提げ穴の内面で軟質閉塞シートを柔らかく変形できるからである。本発明の包装箱に収納する輸液容器は、図に示すように、上部を細く形成しているので、ここに軟質閉塞シートを変形できる。したがって、本発明の包装箱は、輸液容器を隙間なく収納して、手提げ穴に指先を入れて、軟質閉塞シートを柔軟に変形できる。このため、本発明の包装箱は、輸液容器を収納できる実質的な容積を大きくして、手提げ穴からゴミが侵入するのを有効に阻止できる特長がある。
【0043】
さらに、本発明の包装箱は、極めて簡単な構造の軟質閉塞シートで、手提げ穴と包装箱の内部とを遮断すると共に、軟質閉塞シートの一端を包装箱の内面に接着するという極めて簡単な工程で製造できる。したがって、本発明の包装箱は、手提げ穴からゴミが侵入するのを有効に防止できる包装箱を、簡単かつ容易に、しかも安価に多量生産できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の包装箱を示す要部拡大断面図
【図2】 従来の他の包装箱を示す要部拡大断面図
【図3】 従来の他の包装箱を示す断面図
【図4】 従来の他の包装箱を示す断面図
【図5】 本発明の参考例にかかる包装箱の斜視図
【図6】 本発明の参考例にかかる包装箱の断面図
【図7】 図6に示す包装箱の手提げ穴に指を挿入した状態を示す断面図
【図8】 本発明の他の参考例にかかる包装箱の手提げ穴に指を挿入した状態を示す断面図
【図9】 さらに本発明の実施例にかかる包装箱の斜視図
【図10】 図9に示す包装箱に輸液容器を収納する状態を示す断面図
【図11】 図10に示す包装箱の内蓋と上蓋を閉塞した状態を示す断面図
【図12】 図11に示す包装箱の手提げ穴に指を挿入した状態を示す断面図
【符号の説明】
1…包装箱 1A…側面 1B…上蓋
1C…内蓋 1a…内側面
2…手提げ穴
3…軟質閉塞シート
4…輸液容器 44…収納物
5…折曲片
6…合成樹脂フィルム
7…発泡スチロール
8…仕切板 8A…折り目
9…側板

Claims (3)

  1. 包装箱 (1) の手提げ穴 (2) が設けられた側面 (1A) の上端に内蓋 (1C) が配設されると共に、この内蓋 (1C) の先端もしくは内面に、手提げ穴 (2) と包装箱 (1) の内部とを遮断する軟質閉塞シート (3) の上部が接着されており、軟質閉塞シート (3) は、柔軟に変形する可撓性を有すると共に、手提げ穴 (2) の下方まで延長されており、さらに、軟質閉塞シート (3) の幅は、手提げ穴 (2) を開口している包装箱 (1) の内側面 (1a) の横幅にほぼ等しく形成されており、
    手提げ穴 (2) に手を入れると、軟質閉塞シート (3) が柔軟に変形して、手提げ穴 (2) から離れるように構成されてなることを特徴とする輸液容器の包装箱。
  2. 軟質閉塞シート(3)の下部が、収納される輸液容器(4)で押圧されて、包装箱(1)の内側面(1a)に接近してなる請求項1に記載される輸液容器の包装箱。
  3. 手提げ穴(2)の下方まで延長される軟質閉塞シート(3)の下部を、包装箱(1)の内側面(1a)に接着してなる請求項1に記載される輸液容器の包装箱。
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