JP3767875B2 - エンジンの異常検出装置および異常検出方法 - Google Patents

エンジンの異常検出装置および異常検出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの異常検出装置および異常検出方法に係わり、特に、エンジンの燃料系統、潤滑系統、冷却系統、吸気系統、あるいは、排気系統等のそれぞれの特定のデータを検出し、それぞれの特定系統の異常を検出するエンジンの異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディーゼルエンジンにはターボチャジャーあるいは機械式過給機等が付設されて、吸入空気量の供給を増して出力を増大している。また、この吸入空気量の供給圧力を用いてディーゼルエンジンに供給する燃料の供給量を制御し、エンジンの停止の防止あるいは最大回転速度を制御するニューマチックガバナが用いられていることも知られている。また、ディーゼルエンジンの排気温度を検出し、その検出した排気温度と閾値とを比較して、次のようなエンジンの異常の有無を検出することも知られている。
▲1▼排気行程の排気ガスが吸気バルブから吸込側に流込むバルブの開閉の異常。
▲2▼排気ガス温度が上昇する過給機の故障。
▲3▼噴射量が増加して排気ガス温度が上昇する噴射装置の故障。
また、定期的、あるいは異常と思われるときに、オペレータがディーゼルエンジンのブローバイガス圧力を検出し、ピストンあるいはピストンリングの磨耗等の異常の有無を検出することも知られている。また、同様に、エンジンの潤滑油の圧力、温度を検出し、ポンプ、バルブ、調圧弁等の異常の有無を検出することも知られている。また、同様に、吸気圧力を検出し、フィルタの目詰まり等の有無を検出することも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ディーゼルエンジンの燃料系統、潤滑系統、冷却系統、吸気系統、あるいは、排気系統等の内の特定のデータ(例えば、排気温度)を検出し、その検出した特定のデータと閾値とを比較しただけでは、明らかに特定のデータが閾値から離れて高いときには判断を誤らないが、特定のデータが閾値に近い所で、閾値より低いときに、異常があっても異常がないと判断し、判断を誤りディーゼルエンジンの損傷を大きしてしまう。このとき、閾値を安全側にとって低めに設定すると、異常が無くても異常があると判断し、判断を誤ってしまい不要な点検を行い工数が無駄になるという問題がある。また、故障の少ない無負荷時、あるいは低速回転速度時にも特定のデータをいちいち検出するとともに、その値を補正して閾値と比較すると、大容量のコンピュータが必要になりコスト高になる。また、複数のコンピュータを用いると、制御が複雑になるとともに、制御速度が遅れるという問題がある。
また、定期的、あるいは異常と思われるときに、オペレータがディーゼルエンジンの特定のデータ(例えば、ブローバイガス圧力)を検出しても、経時的な変化を把握していないために、その都度の判断はできるが、部品(ピストンあるいはピストンリングの磨耗等)の変化を経時的に把握することができず、判断を正確にできないという問題がある。また、特定のデータが検出されるときに、エンジン出力等の検出の条件が一定しないため、正確な判断ができないという問題がある。
【0004】
本発明は上記の問題点に着目してなされたもので、エンジンの異常検出装置および異常検出方法に係わり、特に、エンジンの出力を検出するとともに、エンジンの燃料系統、潤滑系統、冷却系統、吸気系統、あるいは、排気系統等の内の特定のデータを検出し、その特定のデータを定格出力点近傍に換算して判断し、エンジンの燃料系統、潤滑系統、冷却系統、吸気系統、あるいは、排気系統等の異常等を確実に、速く、かつ効率良く検出するエンジンの異常検出装置および異常検出方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用効果】
上記の目的達成のため、本発明に係るエンジンの異常検出装置の第1の発明では、エンジンの燃料系統、潤滑系統、冷却系統、吸気系統、あるいは、排気系統等のそれぞれの特定のデータを検出し、それぞれの特定系統の異常を検出するエンジンの異常検出装置において、特定のデータを検出する特定データ用検出センサと、エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度センサと、燃料の噴射量を検出する燃料噴射量センサと、定格出力点のエンジンの回転速度および燃料噴射量を記憶する記憶手段と、第1の所定時間内で、エンジン回転速度センサからの回転速度および燃料噴射量センサからの燃料の噴射量を記憶するとともに、特定データ用検出センサよりそのときの特定のデータを検出し、その内の特定のデータから大きい第1の特定のデータを選別する第1特定データ選別手段と、選別された最も大きい第1の特定のデータをエンジンの定格出力点相当のエンジンの回転速度および燃料噴射量での特定データに換算し、定格出力点相当の第2の特定データを求めるとともに、記憶する特定データ換算手段と、からなることを特徴とする。
上記構成により、エンジンの定格出力点の回転速度および燃料噴射量を記憶し、先ず始めのエンジンの回転速度、燃料の噴射量、および特定データを検出するとともに、その検出データも記憶する。次に、2回目のエンジンの回転速度、燃料の噴射量、および特定データを検出する。この2回目の検出した回転速度、および燃料の噴射量を記憶するとともに、2回目の特定データと始めの特定データを比較して、大きい方の特定データ、回転速度、燃料の噴射量の記憶を残す。このとき、小さい方の特定データは消去しても良い。この検出を第1の所定時間の間で継続して行い、最も大きい特定データを選別し記憶する。次に、この最も大きい特定データを、その時の検出した出力トルクから定格出力点相当時の回転速度および燃料の噴射量の特定データに補正するとともに、記憶して置く。この補正した特定データが閾値よりも大きいときに、検出した特定データ系統の異常を検出し、警報を出力する。
したがって、エンジンの特定データを検出した後に、絶えず一定条件での換算した特定データと閾値とを比較しているため、安定した比較ができるので閾値を異常発生時の近い数値に設定できる。これにより、エンジンの異常検出の精度が向上するため、判断を誤りエンジンの損傷を大きしてしまうこと、あるいは、不要な点検を行い工数が無駄になることなどが無くなる。
【0006】
本発明に係るエンジンの異常検出装置の第1の発明を主体とする第2の発明では、第1の所定時間内での、第1の特定のデータから定格出力点相当の第2の特定データを求めるとともに、それを順次繰り返して行い、その内の大きい方の第2の特定データを選別する第2特定データ選別手段を有することを特徴とする。
上記構成により、所定時間内では、特定データの最も大きいデータより、エンジンの定格出力点相当に換算した第2の特定データを求める。次の所定時間内でも同様に、特定データの最も大きいデータより、エンジンの定格出力点相当に換算した第2の特定データを求める。前回の換算した第2の特定データと、今回の換算した第2の特定データとを比較して、大きい方の換算した第2の特定データを記憶し、次の換算した第2の特定データと比較する。このとき、所定時間内での最も大きい特定データと回転速度と燃料の噴射量は記憶に残して置き、さらに、次の大きな設定時間、例えば、1月間内の最高特性データが求められたとき、他の特定データは消去するようにしている。
これにより、前の所定時間内での特定データと次の所定時間内での特定データとを比較し、高い方の特定データを選別するとともに記憶に残し、他のデータを消去するため、コンピュータの記憶容量が少なくなり、効率良くコンピュータを活用できるとともに、他の制御にも活用できる。
【0007】
本発明に係るエンジンの異常検出装置の第1の発明あるいは第2の発明を主体とする第3の発明では、換算された定格出力点相当の第2の特定データが閾値よりも高いときに警報を出力する警報出力手段と、からなることを特徴とする。
上記構成により、特定データが閾値よりも高いときに警報を出力するとともに、特定データの換算された第2の特定データが閾値よりも高いときに警報を出力する。
したがって、検出データでは警報が出力されず、換算したときに警報が出力されことにより、より精度の高い情報が得られるために故障等の検出が早くなり、大きな不具合を早期に見い出すことができる。
【0008】
本発明に係るエンジンの異常検出装置の第4の発明では、エンジンの排気温度を検出してエンジンの燃料系統、あるいは、吸気および排気系統等の異常を検出するエンジンの異常検出装置において、エンジンの排気ガス温度を検出する排気ガス温度センサと、エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度センサと、燃料の噴射量を検出する燃料噴射量センサと、定格出力点のエンジンの回転速度および燃料噴射量を記憶する記憶手段と、第1の所定時間内で、エンジン回転速度センサからの回転速度および燃料噴射量センサからの燃料の噴射量を記憶するとともに、そのときのエンジンの排気ガス温度を検出し、その内の排気ガス温度から最も高い第1の排気ガス温度を選別する第1排気ガス温度選別手段と、選別された最も高い第1の排気ガス温度を定格出力点相当のエンジンの回転速度および燃料噴射量での排気ガス温度に換算し、定格出力点相当の第2の排気ガス温度を求める排気ガス温度換算手段と、換算された定格出力点相当の第2の排気ガス温度が閾値よりも高いときに警報を出力する警報出力手段と、からなることを特徴とする。
上記構成により、エンジンの定格出力点の回転速度および燃料の噴射量を記憶するとともに、先ず始めのエンジンの回転速度、燃料の噴射量、および排気ガス温度を検出する。この検出した回転速度、および燃料の噴射量を記憶するとともに、このときの始めの排気ガス温度も記憶する。次に、2回目のエンジンの回転速度、燃料の噴射量、および排気ガス温度を検出する。この2回目の検出した回転速度、および燃料の噴射量を記憶するとともに、2回目の排気ガス温度と始めの排気ガス温度を比較して、大きい方の排気ガス温度を記憶する。このとき、小さい方の排気ガス温度は消去される。この検出を第1の所定時間の間で継続して行い、最も高い排気ガス温度を選別し記憶する。次に、この最も高い排気ガス温度を、その時の検出した出力トルクから定格出力点相当の回転速度および燃料の噴射量時の排気ガス温度に補正する。この補正した排気ガス温度が閾値よりも大きいときに、吸気および排気系統の異常を検出し、警報を出力する。また、他の方法として、第1の発明と同様に、所定時間内のデータを記憶しておき、その中から最も大きい特性データを求めても良い。
したがって、エンジンの排気温度を検出した後に、絶えず一定条件での換算した排気温度と閾値とを比較しているため、安定した比較ができるので閾値を異常発生時の近い数値に設定できる。これにより、エンジンの異常検出の精度が向上するため、判断を誤りエンジンの損傷を大きしてしまうこと、あるいは、不要な点検を行い工数が無駄になることなどが無くなる。
【0009】
本発明に係るエンジンの異常検出装置の第4の発明を主体とする第5の発明では、大気の圧力を検出する大気圧力センサと、大気の温度を検出する大気温度センサと、大気温度25℃、大気圧力760mmHg時に、定格出力点のエンジンの回転速度および燃料噴射量を記憶する記憶手段と、第1の排気ガス温度あるいは第2の排気ガス温度を、大気温度25℃、大気圧力760mmHg時で、かつ、定格出力点相当の第3の排気ガス温度に換算する大気用換算手段と、換算された定格出力点相当の第3の排気ガス温度が閾値よりも高いときに警報を出力する警報出力手段と、からなることを特徴とする。
上記構成により、大気温度25℃、大気圧力760mmHg時のエンジンの定格出力点の出力トルク記憶するとともに、エンジンの排気ガス温度、回転速度、および燃料の噴射量を検出する。この検出した回転速度、および燃料の噴射量からエンジンの出力を求めるとともに、その時の検出した排気ガス温度を、大気温度25℃、大気圧力760mmHg、定格出力点相当の回転速度、および定格出力点相当の燃料の噴射量時の排気ガス温度に補正する。この補正した排気ガス温度が閾値よりも大きいときに、吸気および排気系統の異常を検出する。
したがって、上記に加えて、さらに排気ガスの温度が大気圧力および大気温度に応じて変化するので、排気ガス温度を所定の大気条件に合わせて換算し、その換算した排気ガス換算温度を一定の所定の閾値と比較し異常の有無を判断しているので、さらに精度良く検出することができる。また、第1実施例と同様に、エンジンの異常検出のさらに精度が向上するため、判断を誤りエンジンの損傷を大きくしてしまうこと、あるいは、不要な点検を行い工数が無駄になることなどが無くなる。
【0010】
本発明に係るエンジンの異常検出装置の第6の発明では、エンジンのブローバイガス圧力を検出してエンジンのピストン、ピストンリング等の異常を検出するエンジンの異常検出装置において、エンジンのブローバイガス圧力を検出するブローバイガス圧力センサと、エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度センサと、燃料の噴射量を検出する燃料噴射量センサと、定格出力点のエンジンの回転速度および燃料噴射量を記憶する記憶手段と、第1の所定時間内で、エンジン回転速度センサからの回転速度および燃料噴射量センサからの燃料の噴射量を記憶するとともに、そのときのエンジンのブローバイガス圧力を検出し、その内のブローバイガス圧力から最も高い第1のブローバイガス圧力を選別する第1ブローバイガス圧力選別手段と、選別された最も高い第1のブローバイガス圧力を定格出力点相当のエンジンの回転速度および燃料噴射量でのブローバイガス圧力に換算し、定格出力点相当の第2のブローバイガス圧力を求めるブローバイガス圧力換算手段と、換算された定格出力点相当の第2のブローバイガス圧力が閾値よりも高いときに警報を出力する警報出力手段と、からなることを特徴とする。
上記構成により、エンジンの定格出力点の回転速度および燃料噴射量を予め記憶しておき、先ず始めのエンジンの回転速度、燃料の噴射量、およびブローバイガス圧力を検出する。この検出した回転速度、および燃料の噴射量からエンジンの出力を求めるとともに、このときの始めのブローバイガス圧力を記憶する。次に、2回目のエンジンの回転速度、燃料の噴射量、およびブローバイガス圧力を検出する。この2回目の検出した回転速度、および燃料の噴射量からエンジンの出力を求めるとともに、2回目のブローバイガス圧力と始めのブローバイガス圧力を比較して、大きい方のブローバイガス圧力を記憶する。このとき、小さい方のブローバイガス圧力は消去される。この検出を第1の所定時間の間で継続して行い、最も高いブローバイガス圧力を選別し記憶する。次に、この最も高いブローバイガス圧力を、その時の検出した出力トルクから定格出力点相当の回転速度および燃料の噴射量の時のブローバイガス圧力に補正する。この補正したブローバイガス圧力が閾値よりも大きいときに、吸気および排気系統の異常を検出し、警報を出力する。
したがって、エンジンの排気温度を検出した後に、絶えず一定条件での換算したブローバイガス圧力と閾値とを比較しているため、安定した比較ができるので、閾値を異常発生時のブローバイガス圧力に近い数値に設定できる。これにより、エンジンの異常検出の精度が向上するため、判断を誤りエンジンの損傷を大きくしてしまうこと、あるいは、不要な点検を行い工数が無駄になることなどが無くなる。
【0011】
本発明に係るエンジンの異常検出装置の第4の発明、あるいは第6の発明を主体とする第7の発明では、第1排気ガス温度選別手段、あるいは、第1ブローバイガス圧力選別手段は、所定時間間隔毎に検出した前回と今回の値の内の高い方を記憶して残すことを特徴とする。
上記構成により、所定時間間隔毎に検出したデータを比較し、その内の大きい数値の方のデータを残し、小さい数値の方のデータを消去していき、所定時間の間の最も大きいデータを選別し、記憶する。
これにより、前の排気ガス温度と次の排気ガス温度とを比較し、高い方の排気ガス温度を選別するとともに、低い方の排気ガス温度を消去するため、コンピュータの記憶容量が少なくなり、効率良くコンピュータが活用ができるとともに、他の制御にも活用できる。
【0013】
本発明に係るエンジンの異常検出方法の第1の発明は、エンジンの排気温度を検出してエンジンの燃料系統、あるいは、吸気および排気系統等の異常を検出するエンジンの異常検出方法において、第1の所定時間内で、エンジン回転速度および燃料の噴射量を検出するとともに、そのときのエンジンの排気ガス温度を検出し、その内の排気ガス温度から最も高い第1の排気ガス温度を選別し、選別された最も高い第1の排気ガス温度を定格出力点相当のエンジン回転速度および燃料噴射量での排気ガス温度換算して定格出力点相当の第2の排気ガス温度を求め、換算された定格出力点相当の第2の排気ガス温度が閾値よりも高いときに警報を出力することを特徴とする。
上記方法により、エンジンの異常検出装置の第4の発明と同様な作用、効果が得られる。
【0014】
本発明に係るエンジンの異常検出方法の第2の発明は、エンジンのブローバイガス圧力を検出してエンジンのピストン、ピストンリング等の異常を検出するエンジンの異常検出方法において、第1の所定時間内で、エンジン回転速度および燃料の噴射量を検出するとともに、そのときのエンジンのブローバイガス圧力を検出し、その内のブローバイガス圧力から最も高い第1のブローバイガス圧力を選別し、選別された最も高い第1のブローバイガス圧力を定格出力点相当のエンジン回転速度および燃料噴射量でのブローバイガス圧力に換算して定格出力点相当の第2のブローバイガス圧力を求め、換算された定格出力点相当の第2のブローバイガス圧力が閾値よりも高いときに警報を出力することを特徴とする。
上記方法により、エンジンの異常検出装置の第6の発明と同様な作用、効果が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態および実施例】
以下に、本発明に係るエンジンの異常検出装置および異常検出方法の実施例について、図面を参照して詳述する。
図1は本発明の過給機付ディーゼルエンジンの排気温度およびブローバイガス圧力の異常検出装置30の全体構成図である。
同図において、過給機付ディーゼルエンジン1(以下、エンジン1という。)は、エンジン本体2と、燃料噴射装置10と、ターボチャジー等の過給機20と、エアクリーナ25からなり、さらに、エンジン1には、排気温度およびブローバイガス圧力の異常検出装置30が付設されている。
エンジン本体2は、クランクケース3に設けられたシリンダ内にピストン4が慴動自在に挿入され、ピストン4はクランクシャフト5にロッド6を介して連結されている。
【0016】
燃料噴射装置10は、図示しない燃料ポンプからの燃料を受けて吐出するインジェクションポンプ11と、インジェクションポンプ11のプランジャ12に噛み合うラック13と、ラック13に接続され供給する燃料を増減するガバナ14とからなる。ガバナ14はラック13に接続するダイヤフラム15と、ダイヤフラム15を押圧するバネ16と、ダイヤフラム15を保持するとともにバネ16を収納するガバナケース17とからなる。バネ16を収納する側17aのガバナケース17は、後述する吸入配管21にガバナ用配管22で接続されている。また、ガバナケース17のバネ16を収納する反対側17bは大気に開放されている。
【0017】
ターボチャジー等の過給機20は、ブロワ20aとタービン20bとからなり、ブロワ20aは図示しない吸入バルブを経て吸入配管21によりエンジンのシリンダに、また、タービン20bは図示しない排気バルブを経て排気配管23によりシリンダに接続されている。
また、過給機20のブロワ20aはエアクリーナ用配管26を介してエアクリーナ25に接続されている。また、タービン20bは排気を大気に放出する図示しない排気管に接続されている。
【0018】
排気温度およびブローバイガス圧力の異常検出装置30は、エンジン回転速度センサ31と、噴射量センサ32と、排気温度センサ33と、大気圧力センサ34と、大気温度センサ35と、ブローバイガス圧力センサ38と、および、各センサに接続される制御部45とからなる。
エンジン回転速度センサ31はクランクシャフト5に配設され過給機付ディーゼルエンジン1の回転速度Neを検出している。
噴射量センサ32はラック13に配設され、ラック13の位置qを検出して燃料の噴射量Qを検出し、エンジン1の出力を検出している。
排気温度センサ33は、エンジン1のシリンダと過給機20との間の排気配管23に配設され、エンジン1からの排気ガス温度Texを検出するとともに、後述する換算によりエンジンの異常の有無を検出している。
大気圧力センサ34および大気温度センサ35は、ガバナケース27のバネ26を収納する反対側27bに配設され、大気圧力Ttpおよび大気温度Ttmを検出している。この大気圧力センサ34および大気温度センサ35は、エンジン1の他の外観部に設けても良い。
ブローバイガス圧力センサ38は、エンジン本体2のクランクケース3に配設され、エンジン1のブローバイガス圧力を検出している。
【0019】
制御部45は、上記の各センサが接続され、それぞれからの信号を受け、一つとしては、定格出力点のエンジンの回転速度および燃料噴射量を記憶する記憶手段45aと、第1の所定時間内で、エンジン回転速度センサ31からの回転速度および燃料噴射量センサ32からの燃料の噴射量を記憶するとともに、そのときのエンジンの排気ガス温度を受け、その内の排気ガス温度から最も高い第1の排気ガス温度を選別する第1排気ガス温度選別手段45bと、選別された最も高い第1の排気ガス温度を定格出力点相当の排気ガス温度を換算し、定格出力点相当の第2の排気ガス温度を求める排気ガス温度換算手段45cと、換算された定格出力点相当の第2の排気ガス温度が閾値よりも高いときに警報を出力する警報出力手段(表示装置又は警報器等)46と、からなる。
また、他の一つとしては、定格出力点のエンジンの回転速度および燃料噴射量を記憶する記憶手段45aと、エンジンのブローバイガス圧力38を受け、その内のブローバイガス圧力から最も高い第1のブローバイガス圧力を第1の所定時間内で選別する第1ブローバイガス圧力選別手段45dと、選別された最も高い第1のブローバイガス圧力を定格出力点相当のブローバイガス圧力に換算し、定格出力点相当の第2のブローバイガス圧力を求めるブローバイガス圧力換算手段45eと、選別された第1のブローバイガス圧力が閾値よりも高いときに警報を出力する警報出力手段(表示装置又は警報器等)46と、からなる。
このとき、排気ガス温度選別手段あるいはブローバイガス圧力の圧力選別手段は、所定時間間隔毎に検出するとともに、前回の検出値と今回の検出値とを比較し、高い方の排気温度あるいはブローバイガス圧力を記憶して残している。
なお、上記において、説明を容易にするため、定格出力点のエンジンの回転速度および燃料噴射量を記憶するようにしているが、このエンジンの定格出力点に限ることなく、その定格出力点の近傍の点、あるいは、最大出力トルク点のような点でも良く、このような所定の点を定格出力点相当としている。
【0020】
次に、上記構成において、エンジン1の排気温度の異常検出方法を図2および図3のフローチャート図を用いて第1実施例の作動について説明する。
ステップ1では、まず1回目(今回)の、エンジン回転速度センサ31から回転速度Ne、ラック13の位置qから燃料の噴射量Q、および、排気温度センサ33から排気ガス温度Tex1 を検出し、その信号をそれぞれ制御部45に出力している。
ステップ2では、制御部45は、回転速度Neおよび燃料の噴射量Qからエンジン1の出力Ftを演算するとともに、その時のエンジン出力Ft1 およびその時の1回目の排気ガス温度Tex1 を記憶する。
ステップ3では、所定時間間隔後tnに次の2回目(次回)の、エンジン1の回転速度Ne2 、ラック13の位置qから燃料の噴射量Q2 、および、排気温度センサ33で排気ガス温度Tex2 を検出し、その信号をそれぞれ制御部45に出力している。
ステップ4では、制御部45は、回転速度Neおよび燃料の噴射量Qからエンジン1の出力Ft2 を演算するとともに、その時の2回目の排気ガス温度Tex2 と1回目の排気ガス温度Tex1 とを比較し、高い方の排気ガス温度Tex、例えば、2回目の排気ガス温度Tex2 と、その時の2回目のエンジン出力Ft2 を記憶する。
【0021】
ステップ5では、所定時間間隔後tnに次の3回目を検出し、前に検出した1回目あるいは2回目の高い方の排気ガス温度Tex、この場合には、2回目の排気ガス温度Tex2 と次の3回目の排気ガス温度Tex3 と比較し、一番高い排気ガス温度Tex、例えば、2回目の排気ガス温度Tex2 と、その時の2回目のエンジン出力Ft2 を記憶する。この検出、および比較を所定時間(第1の所定時間)の間、例えば、2時間の間で行ないその時間内の最高の排気ガス温度Texmと、その時のエンジン出力Ftmを記憶する。図4は、稼働中のエンジン1の出力Ftの変化の推移を示し、横軸にエンジン1の回転速度Neを、縦軸に燃料の噴射量Q、即ち、エンジン1の出力トルクFtを示す。また、一点鎖線Raはエンジン1の出力トルク線を、Wpは定格出力点を示す。また、実線Srは稼働中のエンジン1の出力Ftの変化の推移を示し、(1) は1回目の検出、(2) は2回目の検出・・を示す。例えば、図示では記載しないが、2回目の検出時に排気ガス温度Texmが最も高い点である。
【0022】
ステップ6では、制御部45は、2時間(第1の所定時間)の間のエンジン出力Ftmと最高の排気ガス温度Texmとを、定格出力点Wpの回転速度Nepおよび燃料の噴射量Qpでの排気ガス温度Tepになるように補正する。この排気ガス温度Tep(以下、補正排気ガス温度Tepという。)の補正は、制御部45に記憶されている実験により求めたマップにより行われる。このマップは、例えば、図5に示すように、横軸に定格出力時の回転速度Nepに対する検出時の回転速度Netを、縦軸に補正係数ΔNをとり、回転速度の比と図中の換算線Uaより、回転速度に対する補正係数ΔTを求め、乗算(補正排気ガス温度Tep=ΔT×排気ガス温度Texm)により補正排気ガス温度Tepを求める。
ステップ7では、この補正排気ガス温度Tepは、さらに検出時のエンジン1の出力Ftを定格出力点Wpの排気ガス温度になるように補正し、第2補正排気ガス温度Tepaを求める。この第2補正排気ガス温度Tepaの補正は、制御部45に記憶されている実験により求めたマップにより行われる。このマップは、例えば、図6に示すように、横軸に定格出力時の出力トルクWpに対する検出時の出力トルクFtを、縦軸に補正係数ΔFをとり、出力トルクの比と図中の換算線Vaより、補正係数ΔFを求め、乗算(第2補正排気ガス温度Tepa=ΔF×補正排気ガス温度Tep)により第2補正排気ガス温度Tepaを求める。
【0023】
ステップ8では、第2補正排気ガス温度Tepaが閾値TEXHよりも小さい(Tepa<TEXH)か、否かを判定している。また、前回検出した第2補正排気ガス温度Tepa1 と、今回検出した第2補正排気ガス温度Tepa2 と、を比較し、その温度差が所定値よりも小さい、例えば50℃よりも小さいか、否かを判定している。
ステップ8で第2補正排気ガス温度Tepaが閾値TEXHよりも小さい、あるいは、前回と今回の第2補正排気ガス温度Tepaの温度差が所定値よりも小さい場合には、ステップ9に行く。ステップ9では、今回の第2補正排気ガス温度Tepaを記憶する。記憶したら次には、ステップに戻り、次の第1の所定時間での検出を継続する。次の状態、例えば次の2時間の排気ガス温度も、前回と同様に閾値以下であったら、次の状態の第2補正排気ガス温度Tepaを記憶する。さらに、ステップ1からステップ9を次々に行い第1の所定時間での検出を継続する。第1の所定時間が所定回数(例えば、10回)だけ行われ、第2の所定時間(例えば20時間)が経過したらステップ10に行く。
【0024】
ステップ10では、第1の所定時間の各回毎の第2補正排気ガス温度Tepaを加算して、第2の所定時間(例えば20時間)の間の第2補正排気ガス平均温度Tepaの平均値(第2補正排気ガス平均温度Tepav)を求め記憶する。この検出を順次繰り返して、第2補正排気ガス平均温度Tepavを経時的( Tepav1 、Tepav2 )に並べて記憶する。この経時的( Tepav1 、Tepav2 )の増加率を見てエンジン1の異常傾向を判断しても良い。
図7は、稼働中のエンジン1の排気ガス温度の変化の推移を示し、横軸に時間stを、縦軸に排気ガス温度Tを示す。図中において、一回目の第1の所定時間の排気ガス温度Texから最も大きい排気ガス温度Texmを選別し、その排気ガス温度Texmを定格出力点Wpに補正して、第2補正排気ガス温度Tepaを求め、その値を記憶する。この第1の所定時間を所定回数分(n)繰り返して、一回目の第2の所定時間の第2補正排気ガス温度Tepaを求める。この第2の所定時間の第2補正排気ガス温度Tepaを平均して、第2補正排気ガス平均温度Tepavを求めるとともに、その値を記憶する。これを繰り返していく。
【0025】
ステップ11では、前回の第2補正排気ガス平均温度Tepav1 と今回の第2補正排気ガス平均温度Tepav2
との温度差を求め、その温度差が所定値以下、例えば50℃以下になったか、否かを判定している。ステップ11で温度差が所定値以下の場合には、ステップ1に戻り、所定値よりも大きい場合には、ステップ12に行く
また前記ステップ8で、第2補正排気ガス温度Tepaが閾値TEXHより大きいか、あるいは、前回と次回の第2補正排気ガス温度Tepaの温度差が所定値より大きい場合には、ステップ12に行く。
ステップ12では、エンジン1の異常の有と判定し、警報出力手段46(表示装置あるいは警報に警報の信号を出力している。
上記において、ステップ6とステップ7は入れ換えても良い。
【0026】
また、上記において、ステップ6とステップ7とで検出値を定格点に補正するとき、大気圧力および大気温度に応じて次のように補正しても良い。
ステップ1で、大気圧力センサ34および大気温度センサ35により、エンジンの排気ガスを検出するときの大気の温度Ttmおよび圧力Ttpをも検出する。
ステップ7では、さらに、制御部45は、大気圧力Ttpと排気ガス温度Texとの関係が、大気圧力Ttpが高い程、排気ガス温度Texが高くなることに着目して、大気圧力Ttpに合わせて、第2補正排気ガス温度Tepaをさらに、図8に示す実験により求めたマップを用いて補正する。図8に示すように、横軸に検出した大気圧力Ttpと大気圧力760mmHgとの比を、縦軸に圧力換算用補正係数ΔPaを取り、図中の換算線Xaより換算する圧力換算用補正係数ΔPaを求め、乗算(第3補正排気ガス温度Tepb=ΔPa×第2補正排気ガス温度Tepa)により第3補正排気ガス温度Tepbを求める。
【0027】
また、制御部45は、大気温度Ttmと排気ガス温度Texとの関係が、大気温度Ttmが高い程、排気ガス温度Texが高くなることに着目して、大気温度Ttmに合わせて、第3補正排気ガス温度Tepbをさらに、図9に示す実験により求めたマップを用いて補正する。図9に示すように、横軸に検出した大気温度Ttmと大気温度25℃との比を、縦軸に温度換算用補正係数ΔMaを取り、図中の換算線Xbより換算する温度換算用補正係数ΔMaを求め、乗算(第4補正排気ガス温度Tepc=ΔMa×第2補正排気ガス温度Tepa)により第4補正排気ガス温度Tepcを求める。
この第4補正排気ガス温度Tepcをステップ8の第2補正排気ガス温度Tepaに置換して、ステップ8以降の判断に用いると、より正確な判断ができる。
【0028】
次に、上記構成において、エンジン1のブローバイガス圧力の異常検出方法を図10および図11のフローチャート図を用いて第2実施例の作動について説明する。
ステップ21では、まず1回目(今回)の、エンジン回転速度センサ31から回転速度Ne、ラック13の位置qから燃料の噴射量Q、および、ブローバイガス圧力センサ38からブローバイガス圧力Bex1 を検出し、その信号をそれぞれ制御部45に出力している。
ステップ22では、制御部45は、回転速度Neおよび燃料の噴射量Qからエンジン1の出力Ftを演算するとともに、その時のエンジン出力Ft1 およびその時の1回目のブローバイガス圧力Bex1 を記憶する。
ステップ23では、所定時間間隔後tnに次の2回目(次回)の、エンジン1の回転速度Ne、ラック13の位置qから燃料の噴射量Q、および、ブローバイガス圧力センサ38でブローバイガス圧力Bex2 を検出し、その信号をそれぞれ制御部45に出力している。
ステップ24では、制御部45は、回転速度Neおよび燃料の噴射量Qからエンジン1の出力Ft2 を演算するとともに、その時の2回目のブローバイガス圧力Bex2 と1回目のブローバイガス圧力Bex1 とを比較し、高い方のブローバイガス圧力Bex、例えば、2回目のブローバイガス圧力Bex2 と、その時の2回目のエンジン出力Ft2 を記憶する。
ステップ25では、所定時間間隔後tnに次の3回目を検出し、前に検出した1回目あるいは2回目の高い方のブローバイガス圧力Bex、この場合には、2回目のブローバイガス圧力Bex2 と次の3回目のブローバイガス圧力Bex3 と比較し、一番高いブローバイガス圧力Bex、例えば、2回目のブローバイガス圧力Bex2 と、その時の2回目のエンジン出力Ft2 を記憶する。この検出、および比較を所定時間(第1の所定時間)の間、例えば、2時間の間で行ないその時間内の最高のブローバイガス圧力Bexmと、その時のエンジン出力Ftmを記憶する。
【0029】
ステップ26では、制御部45は、2時間の間のエンジン出力Ftmと最高のブローバイガス圧力Bexmとを、定格出力点Wpの回転速度Nepおよび燃料の噴射量Qpでのブローバイガス圧力Bepになるように補正する。このブローバイガス圧力Bep(以下、補正ブローバイガス圧力Bepという。)の補正は、制御部45に記憶されている実験により求めたマップにより行われる。このマップは、例えば、図12に示すように、横軸に定格出力時の回転速度Nepに対する検出時の回転速度Netを、縦軸に補正係数ΔBをとり、回転速度の比と図中の換算線Yaより、回転速度に対する補正係数ΔBを求め、乗算(補正ブローバイガス圧力Bep=ΔB×ブローバイガス圧力Bexm)により補正ブローバイガス圧力Bepを求める。
ステップ27では、この補正ブローバイガス圧力Bepは、さらに検出時のエンジン1の出力Ftを定格出力点Wpのブローバイガス圧力になるように補正し、第2補正ブローバイガス圧力Bepaを求める。この第2補正ブローバイガス圧力Bepaの補正は、制御部45に記憶されている実験により求めたマップにより行われる。このマップは、例えば、図13に示すように、横軸に定格出力時の出力トルクWpに対する検出時の出力トルクFtを、縦軸に補正係数ΔCをとり、出力トルクの比と図中の換算線Zaより、補正係数ΔCを求め、乗算(第2補正ブローバイガス圧力Bepa=ΔC×補正ブローバイガス圧力Bep)により第2補正ブローバイガス圧力Bepaを求める。
【0030】
ステップ28では、第2補正ブローバイガス圧力Bepaが閾値BEXHよりも小さい(Bepa<BEXH)か、否かを判定している。また前回検出した第2補正ブローバイガス圧力Bepa1と、今回検出した第2補正ブローバイガス圧力Bepa2 と、を比較し、その圧力比が所定値よりも小さい、例えば1.5倍よりも小さいか、否かを判定している。
ステップ28で第2補正ブローバイガス圧力Bepaが閾値BEXHよりも小さいか、あるいは、前回と今回の第2補正ブローバイガス圧力Bepaの圧力比が所定値よりも小さい場合には、ステップ29に行く。ステップ29では今回の第2補正ブローバイガス圧力Bepaを記憶する。記憶したら次には、ステップ21に戻り、次の第1の所定時間での検出を継続する。次の状態、例えば次の2時間のブローバイガス圧力も、前回と同様に閾値以下であったら、次の状態の第2補正ブローバイガス圧力Bepaを記憶する。さらに、ステップ21からステップ29を次々に行い第1の所定時間での検出を継続する。第1の所定時間が所定回数(例えば、10回)だけ行われ、第2の所定時間(例えば20時間)が経過したらステップ30に行く。
ステップ30では、第1の所定時間の各回毎の第2補正ブローバイガス圧力Bepaを加算して、第2の所定時間(例えば20時間)の間の第2補正ブローバイガス圧力Bepaの平均値(第2補正ブローバイガス平均圧力Bepav)を求め記憶する。この検出を順次繰り返して、第2補正ブローバイガス平均圧力Bepavを経時的( Bepav1 、Bepav2 )に並べて記憶する。
ステップ31では、前回の第2補正ブローバイガス平均圧力Bepav1
今回の第2補正ブローバイガス平均圧力Bepav2 とのを求め、そのが所定値以下、例えば1.5倍以下になったか、否かを判定している。ステップ31で圧力比が所定値以下の場合には、ステップ21戻り、所定値よりも大きい場合には、ステップ32に行く
また前記ステップ28、第2補正ブローバイガス圧力Bepaが閾値BEXH以上か、あるいは、前回と今回の第2補正ブローバイガス圧力Bepaの圧力比が所定値以上の場合には、ステップ32に行く。
ステップ32では、エンジン1の異常の有と判定し、警報出力手段46(表示装置あるいは警報に警報の信号を出力している。
上記において、ステップ26とステップ27は入れ換えても良い。
【0031】
なお、上記では、制御部45は、回転速度Neおよび燃料の噴射量Qからエンジン1の出力Ftを演算するとともに、その時のエンジン出力Ft1 およびその時の排気ガス温度Tex1 、あるいは、ブローバイガス圧力Bex1 を記憶するようにしたが、検出した所定時間内の回転速度Ne、燃料の噴射量Q、および排気ガス温度Tex1 、あるいは、ブローバイガス圧力Bex1 を記憶して置き、そのなかから、定格点に近い回転速度および燃料の噴射量の排気ガス温度Tex1 、あるいは、ブローバイガス圧力Bex1 を用いるようにしても良い。
【0032】
上記では、排気系統の排気ガス温度およびブローバイガス圧力を用いて説明したが、これに囚われることなく、潤滑油の油圧あるいは油温を用いて油圧系統の故障、吸気圧を用いてフィルタの目詰まり、あるいは吸気バルブ等の吸気系統の故障、燃料供給圧を用いて燃料ポンプ等の燃料系統、あるいは、冷却水温を用いて冷却系統の故障を早期に検出できることは言うまでもない。また、このようなエンジンの油圧、油温、吸気圧、燃料供給圧、あるいは、冷却水温等を特定データとして用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の過給機付ディーゼルエンジンの排気温度の異常検出装置の全体構成図である。
【図2】本発明の過給機付ディーゼルエンジンの排気温度の第1実施例の異常検出方法のフローチャート図である。
【図3】本発明の過給機付ディーゼルエンジンの排気温度の第1実施例の異常検出方法のフローチャート図である。
【図4】過給機付ディーゼルエンジンの排気温度の実施例の稼働中のエンジンの出力の変化の推移を説明する図である。
【図5】検出時のエンジンの回転速度と定格出力時の回転速度の比と、回転速度の補正係数の関係を説明する図である。
【図6】検出時のエンジンの出力トルクと定格出力時の出力トルクの比と、出力トルクの補正係数の関係を説明する図である。
【図7】過給機付ディーゼルエンジンの排気温度の実施例の稼働中の排気ガス温度の変化の推移を説明する図である。
【図8】検出時の大気圧力と大気圧力760mmHgの比と、圧力換算用補正係数の関係を説明する図である。
【図9】検出時の大気温度と大気温度25℃の比と、温度換算用補正係数の関係を説明する図である。
【図10】本発明の過給機付ディーゼルエンジンのブローバイガス圧力の第2実施例の異常検出方法のフローチャート図である。
【図11】本発明の過給機付ディーゼルエンジンのブローバイガス圧力の第2実施例の異常検出方法のフローチャート図である。
【図12】検出時のエンジンの回転速度と定格出力時の回転速度の比と、回転速度に対するブローバイガス圧力の補正係数の関係を説明する図である。
【図13】検出時のエンジンの出力トルクと定格出力時の出力トルクの比と、出力トルクに対するブローバイガス圧力の補正係数の関係を説明する図である。
【符号の説明】
1 過給機付ディーゼルエンジン
2 エンジン本体
3 クランクケース
4 ピストン
5 クランクシャフト
6 ロッド
10 燃料噴射装置
11 インジェクションポンプ
12 プランジャ
13 ラック
14 ガバナ
15 ダイヤフラム
16 バネ
17 ガバナケース
20 過給機
21 吸入配管
23 排気配管
25 エアクリーナ
30 異常検出装置
31 エンジン回転速度センサ
32 噴射量センサ
33 排気温度センサ
34 大気圧力センサ
35 大気温度センサ
36 吸入空気圧力センサ
37 吸入空気温度センサ
38 ブローバイガス圧力センサ
45 制御部
46 警報出力手段(表示装置、警報器等)

Claims (9)

  1. エンジンの燃料系統、潤滑系統、冷却系統、吸気系統、あるいは、排気系統等のそれぞれの特定のデータを測定し、それぞれの特定系統の異常を検出するエンジンの異常検出装置において、
    特定のデータを検出する特定データ用検出センサと、
    エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度センサと、
    燃料の噴射量を検出する燃料噴射量センサと、
    定格出力点のエンジンの回転速度および燃料噴射量を記憶する記憶手段と、
    第1の所定時間内で、エンジン回転速度センサからの回転速度および燃料噴射量センサからの燃料の噴射量を記憶するとともに、特定データ用検出センサよりそのときの特定のデータを検出し、その内の特定のデータから大きい第1の特定のデータを選別する第1特定データ選別手段と、
    選別された最も大きい第1の特定のデータをエンジンの定格出力点相当のエンジンの回転速度および燃料噴射量での特定データに換算し、定格出力点相当の第2の特定データを求めるとともに、記憶する特定データ換算手段とからなることを特徴とするエンジンの異常検出装置。
  2. 第1の所定時間内での、第1の特定のデータから定格出力点相当の第2の特定データを求めるとともに、それを順次繰り返して行い、その内の大きい方の第2の特定データを選別する第2特定データ選別手段を有することを特徴とする請求項1記載のエンジンの異常検出装置。
  3. 換算された定格出力点相当の第2の特定データが閾値よりも高いときに警報を出力する警報出力手段とからなることを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載のエンジンの異常検出装置。
  4. エンジンの排気温度を検出してエンジンの燃料系統、あるいは、吸気および排気系統等の異常を検出するエンジンの異常検出装置において、
    エンジンの排気ガス温度を検出する排気ガス温度センサと、
    エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度センサと、
    燃料の噴射量を検出する燃料噴射量センサと、
    定格出力点のエンジンの回転速度および燃料噴射量を記憶する記憶手段と、
    第1の所定時間内で、エンジン回転速度センサからの回転速度および燃料噴射量センサからの燃料の噴射量を記憶するとともに、そのときのエンジンの排気ガス温度を検出し、その内の排気ガス温度から最も高い第1の排気ガス温度を選別する第1排気ガス温度選別手段と、
    選別された最も高い第1の排気ガス温度を定格出力点相当のエンジンの回転速度および燃料噴射量での排気ガス温度に換算し、定格出力点相当の第2の排気ガス温度を求める排気ガス温度換算手段と、
    換算された定格出力点相当の第2の排気ガス温度が閾値よりも高いときに警報を出力する警報出力手段とからなることを特徴とするエンジンの異常検出装置。
  5. 大気の圧力を検出する大気圧力センサと、
    大気の温度を検出する大気温度センサと、
    大気温度25℃、大気圧力760mmHg時に、定格出力点のエンジンの回転速度および燃料噴射量を記憶する記憶手段と、
    第1の排気ガス温度あるいは第2の排気ガス温度を、大気温度25℃、大気圧力760mmHg時で、かつ、定格出力点相当の第3の排気ガス温度に換算する大気用換算手段と、
    換算された定格出力点相当の第3の排気ガス温度が閾値よりも高いときに警報を出力する警報出力手段とからなることを特徴とする請求項4記載のエンジンの異常検出装置。
  6. エンジンのブローバイガス圧力を検出してエンジンのピストン、ピストンリング等の異常を検出するエンジンの異常検出装置において、
    エンジンのブローバイガス圧力を検出するブローバイガス圧力センサと、
    エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度センサと、
    燃料の噴射量を検出する燃料噴射量センサと、
    定格出力点のエンジンの回転速度および燃料噴射量を記憶する記憶手段と、
    第1の所定時間内で、エンジン回転速度センサからの回転速度および燃料噴射量センサからの燃料の噴射量を記憶するとともに、そのときのエンジンのブローバイガス圧力を検出し、その内のブローバイガス圧力から最も高い第1のブローバイガス圧力を選別する第1ブローバイガス圧力選別手段と、
    選別された最も高い第1のブローバイガス圧力を定格出力点相当のエンジンの回転速度および燃料噴射量でのブローバイガス圧力に換算し、定格出力点相当の第2のブローバイガス圧力を求めるブローバイガス圧力換算手段と、換算された定格出力点相当の第2のブローバイガス圧力が閾値よりも高いときに警報を出力する警報出力手段とからなることを特徴とするエンジンの異常検出装置。
  7. 請求項4あるいは請求項6記載のエンジンの異常検出装置において、
    第1排気ガス温度選別手段、あるいは、第1ブローバイガス圧力選別手段は、所定時間間隔毎に検出した前回と今回の値の内の高い方を記憶して残すことを特徴とするエンジンの異常検出装置。
  8. エンジンの排気温度を検出してエンジンの燃料系統、あるいは、吸気および排気系統等の異常を検出するエンジンの異常検出方法において、
    第1の所定時間内で、エンジン回転速度および燃料の噴射量を検出するとともに、そのときのエンジンの排気ガス温度を検出し、その内の排気ガス温度から最も高い第1の排気ガス温度を選別し、
    選別された最も高い第1の排気ガス温度を定格出力点相当のエンジン回転速度および燃料噴射量での排気ガス温度に換算して定格出力点相当の第2の排気ガス温度を求め、
    換算された定格出力点相当の第2の排気ガス温度が閾値よりも高いときに警報を出力することを特徴とするエンジンの異常検出方法。
  9. エンジンのブローバイガス圧力を検出してエンジンのピストン、ピストンリング等の異常を検出するエンジンの異常検出方法において、
    第1の所定時間内で、エンジン回転速度および燃料の噴射量を検出するとともに、そのときのエンジンのブローバイガス圧力を検出し、その内のブローバイガス圧力から最も高い第1のブローバイガス圧力を選別し、
    選別された最も高い第1のブローバイガス圧力を定格出力点相当のエンジン回転速度および燃料噴射量でのブローバイガス圧力に換算して定格出力点相当の第2のブローバイガス圧力を求め、換算された定格出力点相当の第2のブローバイガス圧力が閾値よりも高いときに警報を出力することを特徴とするエンジンの異常検出方法。
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