JP3767786B2 - トラッキング制御回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−RやDVD−Rなどに代表されるウォブリングトラックを備えた光学式記録媒体に対して、光ビームを情報記録トラックに追従させるトラッキング制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CD−Rなどの光学式記録媒体に情報を記録する光学式情報記録装置においては、情報記録時に必要となる記録用光ビームの出力パワーを確保するという観点から、記録トラックのトラッキング制御には、ピックアップの半導体レーザから出射された光ビームの利用効率の高い1ビームトラッキング法が有利であり、通常、1ビームトラッキング法としてプッシュプル法が用いられている。
【0003】
プッシュプル法を用いた1ビームトラッキング制御は、ピックアップから出力された光ビームを光ディスクに形成された情報記録トラックに照射してその反射ビームを情報記録トラックの接線方向と光学的に平行な分割線によって2分割された受光素子により受光して、当該受光素子の各分割受光部から出力される受光出力の差分を演算することによりトラッキングエラー信号を生成する。そして、このトラッキングエラー信号に基づいて対物レンズをディスク半径方向、つまり、情報記録トラックの接線方向と垂直に交差する方向に適宜駆動することにより半導体レーザから出射された光ビームが常に情報記録トラック上に位置するように制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記プッシュプル法を用いた1ビームトラッキング制御では、対物レンズのみをディスク半径方向に駆動することに伴って生じる、対物レンズの光軸と受光素子の光軸とのずれによって、光ビームがトラック中心を照射しているにも拘わらずトラッキングエラーが発生するという問題が発生する。つまり、上記光軸ずれによって、トラッキングエラー信号に直流成分(以後、レンズオフセットと称する。)が生じるので、このレンズオフセットに相当する位置だけ偏倚した位置を目標位置(トラック中心位置)としたトラッキング制御がなされてしまうのである。
【0005】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、レンズオフセットの影響を受けない1ビームトラッキング制御を可能とするトラッキング制御回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、光学式記録媒体に照射された光ビームの当該光学式記録媒体からの反射ビームに基づいて生成されたトラッキングエラー信号によって、光ビームを光学式記録媒体に形成されたウォブリングトラックの交差方向に駆動する駆動手段を備えた、光ビームをウォブリングトラックに追従せしめるトラッキング制御回路であって、反射ビームを受光する受光手段であって、ウォブリングトラックの接線方向と光学的に平行な第1の分割線と、当該接線方向と垂直に交差する方向と光学的に平行な第2の分割線とによって、少なくとも4分割された受光手段と、受光手段における第1の対角線上に位置する第1の分割受光部と第4の分割受光部とから得られる各出力信号の差を演算して第1差分信号を出力する第1の演算手段と、受光手段における第2の対角線上に位置する第2の分割受光部と第3の分割受光部とから得られる各出力信号の差を演算して第2差分信号を出力する第2の演算手段と、第1差分信号と第2差分信号との位相を比較して位相差新語を出力する位相比較手段と、を備え、位相差信号をトラッキングエラー信号とすることを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、位相比較手段が、第1差分信号と第2差分信号との位相を比較することにより、ウォブリングトラックのオフトラック量に比例した位相差を検出することができるので、当該位相差により生成されるトラッキングエラー信号に基づいて対物レンズを駆動することにより、光ビームをウォブリングトラックに正確に追従させるトラッキング制御が可能となる。また、ウォブリングによる回折成分は受光素子で受光される反射ビームの周辺部に集中するので、レンズオフセットが発生しても、そのずれによって、上記ウォブリングによる回折成分が集中する領域が、本来受光されるべき分割受光部以外の分割受光部にかかるほどずれない限り、トラッキングエラー信号に直流オフセットが発生することが無く、目標位置がずれることはない
【0008】
上記課題を解決するために請求項2に記載の発明は、光学式記録媒体に照射された光ビームの当該光学式記録媒体からの反射ビームに基づいて生成されたトラッキングエラー信号によって、前記光ビームを前記光学式記録媒体に形成されたウォブリングトラックの交差方向に駆動する駆動手段を備えた、前記光ビームを前記ウォブリングトラックに追従せしめるトラッキング制御回路であって、前記反射ビームを受光する受光手段であって、前記ウォブリングトラックの接線方向と光学的に平行な第1の分割線と、当該接線方向と垂直に交差する方向と光学的に平行な第2の分割線とによって、少なくとも4分割された受光手段と、前記受光手段における第1の対角線上に位置する第1の分割受光部と第4の分割受光部とから得られる各出力信号の差を演算して第1差分信号を出力する第1の演算手段と、前記受光手段における第2の対角線上に位置する第2の分割受光部と第3の分割受光部とから得られる各出力信号の差を演算して第2差分信号を出力する第2の演算手段と、前記第1差分信号と第2差分信号との位相を比較して位相差信号を出力する位相比較手段と、前記受光手段における第1の分割受光部と第3の分割受光部とから得られる各出力信号の和を演算して第1の和信号を出力する第3の演算手段と、前記受光手段における前記第2の分割受光部と第4の分割受光部とから得られる各出力信号の和を演算して第2の和信号を出力する第4の演算手段と、前記第1の和信号と前記第2の和信号との差を演算して第3の差分信号を出力する第5の演算手段と、前記第3の差分信号と前記位相差信号との差を演算して第4の差分信号を出力する第6の演算手段と、前記第3の差分信号と前記第4の差分信号との差を演算して第5の差分信号を出力する第7の演算手段と、を備え、前記第5の差分信号を前記トラッキングエラー信号とすることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、位相比較手段が、第1差分信号と第2差分信号との位相を比較することにより、ウォブリングトラックのオフトラック量を検出することができるので、かかるオフトラック量を第5の演算手段によって得られるプッシュプルエラー信号である第3の差分信号から減じて第4の差分信号を生成し、かかる第4の差分信号を上記第3の差分信号から減じて第5の差分信号を生成し、かかる第5の差分信号をトラッキングエラー信号として対物レンズを駆動することにより、プッシュプルエラー信号に発生するレンズオフセットを除去できる。したがって、光ビームをウォブリングトラックに正確に追従させるトラッキング制御が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好適な実施の形態について図面をもとに説明する。
【0011】
第一の実施形態
図1は、本発明の好適な実施形態を示すトラッキング制御回路の概略ブロック図である。なお、この実施形態では、ウォブリングされた情報記録トラックを備えた光学式記録媒体として、情報の書き換えが可能なDVD−RWを用いた例について説明する。
【0012】
DVD−RWには、図4に示すように、情報記録用トラックであるプリグルーブを全周にわたって、所定の周波数(約140KHz)を有する搬送波に基づいてディスクの半径方向に僅かに揺動したウォブリングトラック(グルーブトラック)41が形成されている。
【0013】
また、ディスク上のアドレス情報を担うプリピット(LPP)43が、ランドトラック42上に形成されている。
【0014】
図1において、トラッキング制御回路Tは、ピックアップ1と、後述する第1の演算手段としての減算器2及び第2の演算手段としての減算器3並びに位相比較回路4とからなるトラッキングエラー信号生成部2と、駆動回路5とによって構成されている。
【0015】
ピックアップ1は、光ビームを出射する光源である半導体レーザ110と、当該半導体レーザから出射された光ビームをDVD−RWの記録面上に集光する対物レンズ130と、半導体レーザ110からの出射光ビームとDVD−RWからの反射光ビームとを分離するプリズム120と、当該プリズム120を介して供給される反射光ビームを受光する受光素子101と、対物レンズ130を駆動回路5から供給される駆動信号に基づいてトラック交差方向に移動せしめる駆動コイル140とからなる。
【0016】
なお、対物レンズ130、駆動コイル140及び駆動回路5とによって駆動手段が構成される。
【0017】
次に、図2を用いてトラッキング信号生成部2について説明する。
図2は、受光素子101とトラッキング信号生成部2の詳細図である。受光素子101は、図2に示す如く、DVD−RW上のグルーブトラック41の接線方向(TAN方向)と光学的に平行な第1の分割線6と、グルーブトラック41の接線方向と垂直に交差する方向(RAD方向)に光学的に平行な、つまり、上記第1の分割線6と直交する第2の分割線7とによって、少なくともA乃至Dの4つの受光部(以後各受光部を分割受光部と称する。)に分割されている。
【0018】
第1の演算手段である減算器202は、受光素子101における第1の対角線l1上に位置する第1の分割受光部Aと第3の分割受光部Cとから得られる各出力信号の差(SA−SC)を演算して第1差分信号SD1を出力する。また、第2の演算手段である減算器203は、受光素子101における第2の対角線l2上に位置する第2の分割受光部Bと第4の分割受光部Dから得られる各出力信号の差(SB−SD)を演算して第2差分信号SD2を出力する。
【0019】
位相比較回路4は、第1差分信号SD1と第2差分信号SD2との差分信号の位相比較を行い、その結果得られる位相差信号をトラッキングエラー信号(TE信号)として駆動回路5に出力する。第1差分信号SD1と第2差分信号SD2の位相差は、後述する様にグルーブトラック(ウォブリングトラック)に対する光ビームのオフトラック量の関数として与えられるので、かかる位相差信号に基づいて駆動コイル140を対物レンズ130と共にディスク半径方向に駆動することにより、光ビームをグルーブにオントラック状態で正確に追従させることができる。
【0020】
以下に、第1差分信号SD1と第2差分信号SD2との位相差が、DVD−RWのグルーブトラック(ウォブリングトラック)に対する光ビームのオフトラック量の関数になることを説明する。
【0021】
図3は、回転中のDVD−RWにおける未記録のウォブリングトラックの中心線上に光ビームを照射した場合に、受光素子101の各分割受光部A乃至Dが受光するDVD−RWからの反射ビームのうち、反射光量としての寄与分が大きい回折光8乃至14を模式的に表した図である。
【0022】
なお、ここでは、全ての回折光は、(0,0)次回折光8と同じ位置で、かつ、同じ大きさの開口15で制限されているものとする。
【0023】
DVD−RWのウォブリングトラックに照射された光ビームは、当該ウォブリングトラックの揺動部によって回折されて図5に示すように、開口15で制限された(0,0)次回折光8を中心とする6つの回折光として受光素子101で受光されることになる。
【0024】
ここで、各分割受光素子で得られる反射光信号のAC成分(次数mの差が0にならない回折光同士の干渉により得られる信号成分)としては、以下に示す8つの干渉領域から得られる8通りのAC成分(ACra〜ACrh)が考えられる。
【0025】
すなわち、
ACra(開口15で制限された(0,1)次回折光9と(1,1)次回折光11の干渉領域の各点におけるAC成分)、
ACrb(開口15で制限された(0,1)次回折光9と(−1,1)次回折光13の干渉領域の各点におけるAC成分)、
ACrc(開口15で制限された(0,−1)次回折光10と(−1,−1)次回折光14との干渉領域の各点におけるAC成分)、
ACrd(開口15で制限された(0,−1)次回折光10と(1,−1)次回折光12との干渉領域の各点におけるAC成分)、
ACre(開口15で制限された(0,0)次回折光8と(1,1)次回折光11の干渉領域の各点におけるAC成分)、
ACrf(開口15で制限された(0,0)次回折光8と(−1,1)次回折光13の干渉領域の各点におけるAC成分)、
ACrg(開口15で制限された(0,0)次回折光8と(−1,−1)次回折光14の干渉領域の各点におけるAC成分)、
ACrh(開口15で制限された(0,0)次回折光8と(1,−1)次回折光12の干渉領域の各点におけるAC成分)、
である。
【0026】
いま、入射ビームの強度分布を均一と仮定して、スカラー回折理論に基づいて回折光が干渉する上記干渉領域の各点におけるAC成分を求めると、
ACra=2Acos(ωt)、
ACrb=−2Acos(ωt)、
ACrc=2Acos(ωt)、
ACrd=−2Acos(ωt)、
ACre=2[(Ecosφ+Fsinφ)cos(ωt)+(Fcosφ−Esinφ)sin(ωt)]、
ACrf=2[−(Ecosφ+Fsinφ)cos(ωt)+(Fcosφ−Esinφ)sin(ωt)]、
ACrg=2[(Ecosφ−Fsinφ)cos(ωt)−(Fcosφ+Esinφ)sin(ωt)]、
ACrh=2[−(Ecosφ−Fsinφ)cos(ωt)−(Fcosφ+Esinφ)sin(ωt)]、
となる。
【0027】
但し、
φ=2π・v/q
v:オフトラック量
g:グルーブ幅
q:トラックピッチ
wo:ウォブル量
ω:ウォブル周波数
E=[F](1−2g/q)
F=−(2/π2)sin(π・g/q)sin(2π・wo/q)
A=[F]・(2/π)・sin(π・g/q)cos(2π・wo/q)
である。
【0028】
以上の結果より、上述した8つのAC成分のうち、ACre、ACrf、ACrg、ACrhの4つのAC成分がオフトラック量vの関数となる。
【0029】
したがって、受光素子101は、(0,0)次回折光と(±1,±1)次回折光が干渉する領域、つまり、図3中の斜線で示す4つの領域re、rf、rg、rhにおいて、オフトラック量vを担う反射光を受光することになる。
【0030】
図3からわかるように、この4つの領域re、rf、rg、rhは、第1の分割線6及び第2の分割線7を軸とした時に軸対称となる位置にあり、互いに面積が等しい領域である。
【0031】
また、入射ビームの強度分布を均一としたことから、受光素子101における上記4つの領域re、rf、rg、rhがそれぞれ受光する反射光のAC成分は、各領域毎の各点のAC成分にその領域の面積を乗じた値で表される。
【0032】
以上の結果により、第1の演算手段である減算器202が演算する第1差分信号、つまり、第1の対角線l1上に位置する組の分割受光部(図3では、A及びC)から得られる出力信号の差分(SA−SC)は、領域reにおける反射光のAC成分から領域rgにおける反射光のAC成分を差し引いたものであり、
DAC=4YFsin(ωt+φ) (1)
で表される。
ここで、
Y:(0,0)次回折光8と(±1,1)次回折光11、14の重畳部分(図3の斜線部分re、rgの面積)
である。
【0033】
同様に、第2の演算手段である減算器203が演算する第2差分信号、つまり、第2の対角線l2上に位置する組の分割受光部(図3では、B及びD)から得られる出力信号の差分(SB−SD)は、領域rfにおける反射光のAC成分から領域rhにおける反射光のAC成分を差し引いたものであり、以下の(2)式
DBD=4YFsin(ωt−φ) (2)
で表される。
但し、
Y:(0,0)次回折光8と(±1,−1)次回折光12、13の重畳部分(図3の斜線部分rf、rhの面積)
である。
【0034】
したがって、上記(1)式と(2)式とを位相比較することにより、2φの位相差が求まり、これはオフトラックの関数である。つまり、ウォブリングトラックの揺動部による回折成分は、上記領域re、rf、rg、rhに集中して分布することになる。本発明は、かかる事象に注目して、受光素子101における第1の対角線上にある分割受光素子間の差信号である第1差分信号と、第2の対角線上にある分割受光素子間の差信号である第2差分信号との位相差を位相比較回路4によって求める構成としたのである。
【0035】
したがって、駆動回路5は、上記位相比較回路4が算出する上記位相差2φに基づいて、オフトラック量vに比例した駆動力を生成することができ、この駆動力で対物レンズをディスク半径方向に移動させるので、ウォブリングされているトラックに正確に追従することができる。この際、ウォブリングトラックの揺動部による回折成分が集中する上記領域(re,rf,rg,rh)は、0次光ビーム8の周辺部にあたるので、トラッキング制御により対物レンズ130と受光素子101の光軸にずれ(レンズオフセット)が発生しても、そのずれによって、上記揺動部による回折成分が集中する領域(re,rf,rg,rh)が、本来受光されるべき分割受光部(この例では、reは分割受光部A、rfは分割受光部B、rgは分割受光部C、rhは分割受光部Dが、本来受光されるべき分割受光部である。)以外の分割受光部にかかるほどずれない限り、トラッキングエラー信号に直流成分(オフセット成分)が発生することは無い。
【0036】
第二の実施の形態
次に本発明の好ましい第二の実施の形態について図5及び図6を用いて説明する。
【0037】
図5は、本発明の好適な第2の実施形態を示すトラッキング制御回路の概略ブロック図であり、図6は、図5におけるトラッキングエラー信号生成部3の詳細ブロック図である。なお、図5及び図6において、図1及び図2と同等なブロックには同じ符号を付し、その説明は省略する。
【0038】
図6において、トラッキングエラー信号生成部3は、図2における減算器202、203及び位相比較回路204に加えて、第1の分割受光部Aと第4の分割受光部Dとから得られる各出力信号の和(SA+SD)を演算する第3の演算手段である加算器301と、第2の分割受光部Bと第3の分割受光部Cとから得られる各出力信号の和(SB+SC)を演算する第4の演算手段である加算器302と、上記加算器301から得られる出力信号と加算器302から得られる出力信号との差を演算して、いわゆるプッシュプルエラー信号を生成する第5の演算手段である減算器303と、当該減算器303から得られるプッシュプルエラー信号から、位相比較回路204から得られる位相差信号SPDを減算する第6の演算手段である減算器304と、当該減算器304の出力信号を上記プッシュプルエラー信号から減算する第7の演算手段である減算器305とからなる。そして、かかる減算器305からの出力を、トラッキングエラー信号として駆動回路5に供給する構成とされている。
【0039】
かかる構成によれば、上記減算器304によりプッシュプルエラー信号に含まれるレンズオフセット成分が抽出されるため、かかるレンズオフセット成分を減算器305によってプッシュプルエラー信号から除去することにより、レンズオフセット成分を含まないプッシュプルエラー信号を求めることができる。
【0040】
第二の実施形態は、ウォブリングトラックに照射される光ビームのビーム径が、ウォブリング信号のトラック接線方向のピッチ(ウォブリング信号の周期に相当する距離)に対して充分小なる場合に有効である。
【0041】
【発明の効果】
以上の通り、請求項1に記載の発明によれば、位相比較手段が、第1差分信号と第2差分信号との位相を比較することにより、ウォブリングトラックからのオフトラック量に比例した位相差を検出することができるので、当該位相差により生成されるトラッキングエラー信号に基づいて対物レンズを駆動することにより、光ビームをウォブリングトラックに正確に追従させるトラッキング制御が可能となる。また、ウォブリングによる回折成分は受光素子で受光される反射ビームの周辺部に集中するので、レンズオフセットが発生しても、そのずれによって、上記ウォブリングによる回折成分が集中する領域が、本来受光されるべき分割受光部以外の分割受光部にかかるほどずれない限り、トラッキングエラー信号に直流オフセットが発生することが無く、目標位置がずれることはない。
【0042】
また、請求項2に記載の発明によれば、位相比較手段によってウォブリングトラックからのオフトラック量が正確に求まり、かかるオフトラック量を用いてプッシュプルエラー信号からレンズオフセット成分を除去できるので、かかるプッシュプルエラー信号をトラッキングエラー信号とすることにより、光ビームをトラックに正確に追従させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施形態を示すトラッキング制御回路の概略ブロック図である。
【図2】トラッキングエラー信号生成部2の詳細図である。
【図3】回転中のDVD−RWの情報が未記録のグルーブ(ウォブリングトラック)の中心に光ビームを照射した場合に受光手段の各受光部が受光する反射ビームを模式的に表した図である。
【図4】DVD−RWのトラック構造を示す図である。
【図5】本発明の好適な第二の実施形態を示すトラッキング制御回路の概略ブロック図である。
【図6】トラッキングエラー信号生成部3の詳細図である。
【符号の説明】
1・・・・・ピックアップ
101・・・・・受光素子
130・・・・・駆動手段である対物レンズ
140・・・・・駆動手段である駆動コイル
2・・・・・トラッキングエラー信号生成部
202・・・・第1の演算手段である減算器
203・・・・第2の演算手段である減算器
3・・・・トラッキングエラー信号生成部
301・・・・第3の演算手段である加算器
302・・・・第4の演算手段である加算器
303・・・・第5の演算手段である減算器
304・・・・第6の演算手段である減算器
305・・・・第7の演算手段である減算器
4・・・・・位相比較手段である位相比較回路
5・・・・・駆動手段である駆動回路
6・・・・・第1の分割線
7・・・・・第2の分割線
A・・・・第1の分割受光部
B・・・・第2の分割受光部
C・・・・第3の分割受光部
D・・・・第4の分割受光部
l1・・・・第1の対角線
l2・・・・第2の対角線

Claims (2)

  1. 光学式記録媒体に照射された光ビームの当該光学式記録媒体からの反射ビームに基づいて生成されたトラッキングエラー信号によって、前記光ビームを前記光学式記録媒体に形成されたウォブリングトラックの交差方向に駆動する駆動手段を備えた、前記光ビームを前記ウォブリングトラックに追従せしめるトラッキング制御回路であって、
    前記反射ビームを受光する受光手段であって、前記ウォブリングトラックの接線方向と光学的に平行な第1の分割線と、当該接線方向と垂直に交差する方向と光学的に平行な第2の分割線とによって、少なくとも4分割された受光手段と、
    前記受光手段における第1の対角線上に位置する第1の分割受光部と第4の分割受光部とから得られる各出力信号の差を演算して第1差分信号を出力する第1の演算手段と、
    前記受光手段における第2の対角線上に位置する第2の分割受光部と第3の分割受光部とから得られる各出力信号の差を演算して第2差分信号を出力する第2の演算手段と、
    前記第1差分信号と第2差分信号との位相を比較して位相差信号を出力する位相比較手段と、
    を備え、
    前記位相差信号を前記トラッキングエラー信号とすることを特徴とするトラッキング制御回路。
  2. 光学式記録媒体に照射された光ビームの当該光学式記録媒体からの反射ビームに基づいて生成されたトラッキングエラー信号によって、前記光ビームを前記光学式記録媒体に形成されたウォブリングトラックの交差方向に駆動する駆動手段を備えた、前記光ビームを前記ウォブリングトラックに追従せしめるトラッキング制御回路であって、
    前記反射ビームを受光する受光手段であって、前記ウォブリングトラックの接線方向と光学的に平行な第1の分割線と、当該接線方向と垂直に交差する方向と光学的に平行な第2の分割線とによって、少なくとも4分割された受光手段と、
    前記受光手段における第1の対角線上に位置する第1の分割受光部と第4の分割受光部とから得られる各出力信号の差を演算して第1差分信号を出力する第1の演算手段と、
    前記受光手段における第2の対角線上に位置する第2の分割受光部と第3の分割受光部とから得られる各出力信号の差を演算して第2差分信号を出力する第2の演算手段と、
    前記第1差分信号と第2差分信号との位相を比較して位相差信号を出力する位相比較手段と、
    前記受光手段における第1の分割受光部と第3の分割受光部とから得られる各出力信号の和を演算して第1の和信号を出力する第3の演算手段と、
    前記受光手段における前記第2の分割受光部と第4の分割受光部とから得られる各出力信号の和を演算して第2の和信号を出力する第4の演算手段と、
    前記第1の和信号と前記第2の和信号との差を演算して第3の差分信号を出力する第5の演算手段と、
    前記第3の差分信号と前記位相差信号との差を演算して第4の差分信号を出力する第6の演算手段と、
    前記第3の差分信号と前記第4の差分信号との差を演算して第5の差分信号を出力する第7の演算手段と、
    を備え、
    前記第5の差分信号を前記トラッキングエラー信号とすることを特徴とするトラッキング制御回路。
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