JP3765775B2 - Bullet ball machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばパチンコ遊技機に代表される弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の弾球遊技機の一例として、実開平6−31785号公報に掲載されたものは、図9に示されており、遊技領域に振り子体1を備えている。振り子体1は、遊技盤から垂直に起立した回動軸2を中心にして回動すると共に平坦な球受け部3を有する。そして、この球受け部3に遊技球が乗ると振り子体1が回動して遊技球が転動し、これにより、遊技球の流下方向を変える構造になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のものでは、振り子体1の球受け部3が平坦であるため、遊技球が乗って振り子体1が僅かに傾いた途端に、遊技球が振り子体1から離れ、また、振り子体1に遊技球が乗っても、遊技球の流下方向がランダムに分散される場合が多いので、振り子体1の存在意義が低く、趣向性に乏しかった。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、遊技球の流下態様に関して、趣向性を向上させることが可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る弾球遊技機は、遊技領域を流下する遊技球を、一時的に受け入れ可能な球受入部を備えた球誘導部材と、球受入部が、第1位置と第2位置との間で移動可能となるように、球誘導部材を軸支する軸部と、球受入部を、第1位置に維持するための付勢手段とを備え、球受入部は、通常時には、第1位置に位置して、遊技球を受け入れ可能となり、球受入部に遊技球が受け入れられたときには、その遊技球の自重により、第1位置から第2位置に遊技球を保持しながら移動すると共に、第2位置で球受入部から遊技球を排出するように構成された弾球遊技機において、第1球遊転路と第2球遊転路とから構成され、流下した遊技球を受けて様々に遊転させた後に再度流下させる球遊転部を遊技領域に備え、第1球遊転路及び第2球遊転路は段差面を介して第2球遊転路より第1球遊転路が上方となるように設けられると共に、球受入部が第1球遊転路から流下した遊技球を受け入れ可能な位置に配置され、遊技領域のうち球受入部の略真下には、遊技球を受け入れ可能な入球口が設けられ、球受入部は、第1位置から第2位置へ移動することで、入球口に向かいかつ、第2位置に至ると第1球遊転路の下方でかつ第2球遊転路の上方から遊技球を排出するように構成されたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、球受入部は、第1位置から第2位置へ移動することで段差面から第2球遊転路に向かって倒れ、第2位置では段差面よりも第2球遊転路側に位置するように構成されたところに特徴を有する。
【0006】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、第1球遊転路は奥側部分に位置し、第2球遊転路は前側部分に位置するところに特徴を有する。
【0007】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の弾球遊技機において、遊技球が前面を転動可能な遊技盤を備え、球誘導部材を遊技盤に配した弾球遊技機において、軸部の軸線を、水平かつ遊技盤面に対して平行に向けることで、球誘導部材が、遊技盤面に対して垂直面内で回動し、球受入部が、第1位置及び第2位置の間で上下移動するように構成したところに特徴を有する。
【0009】
【発明の作用及び効果】
<請求項1及び3の発明>
請求項1及び3の発明によれば、第1位置に位置した球受入部に遊技球が入ると、その遊技球の自重により、球誘導部材が軸部を中心にして回動し、球受入部が第2位置に移動したところで、球受入部から遊技球が排出される。このように、球誘導部材が回動する間、遊技球が球受入部に保持されて第2位置まで誘導され、第2位置で、一定方向に向けて遊技球が排出されるから、遊技球の流下態様の趣向性が向上する。
【0010】
また、第1球遊転路及び第2球遊転路は段差面を介して第2球遊転路より第1球遊転路が上方となるように設けられると共に、球受入部が第1球遊転路から流下した遊技球を受け入れ可能な位置に配置したので、第1球遊転路から球受入部を介して流下するまでの遊技球の動きが複雑になり、遊技演出の趣向性を高めることができる。
さらに、遊技領域のうち球受入部の略真下には、入球口が設けられ、球受入部が第1から第2の位置に移動することで、入球口に向かうように構成したから、球受入部に入った遊技球が、球受入部の移動により誘導されて入球口に入る動作が起こり得る。これにより、遊技球の動きが複雑になり、遊技演出の趣向性を高めることができる。
【0011】
<請求4の発明>
請求項4の発明よれば、球誘導部材は、遊技盤面に対して垂直面内で回動し、球受入部は、第1及び第2の位置の間で上下移動して、従来の弾球遊技機に備えられた役物には無かった動作をするので、斬新な遊技演出を提供することができ、趣向性を高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機に係る第1実施形態を、図1〜図7に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機の遊技盤11には、ガイドレール12で囲まれたほぼ円形の遊技領域に、入賞口としての始動入賞口14、大入賞口15、及び、一般入賞口20,21が備えられている。
始動入賞口14と大入賞口15とは、遊技領域のうち中央下寄り位置に上下に並べて配置されており、一般入賞口20,21は、始動入賞口14及び大入賞口15を挟んだ両側にそれぞれ1対ずつ配置されている。前記始動入賞口14の上方には、液晶表示装置13が設けられ、液晶表示装置13を挟んだ両側には、ランプ風車17、始動ゲート18が設けられ、液晶表示装置13の下方でかつ始動入賞口14の両側には、風車19,19が設けられている。また、ガイドレール12に沿った両側部には、円弧状のサイドランプ22,22が設けられ、遊技領域の最下部中央には、外れ玉を回収するためのアウト口16が設けられている。さらに、遊技領域全体に亘って、複数の障害釘49(図2参照)が起立している。
【0014】
パチンコ遊技機のうち遊技盤11より下方には、図1に示すように、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。そして、下皿27Bの右端部に設けた操作ノブ28を操作することで、上皿27Aに収容された遊技球が遊技盤11に向けて弾き出される。また、上皿27Aに設けたボタン29を押せば、上皿27Aから下皿27Bに遊技球が移動して収容される。
【0015】
次に所要の各部位についてさらに詳説する。
始動ゲート18(図1参照)は、遊技盤11から突出した部材に、遊技球が通過可能な通路を備えてなる。その通路の一端は、始動ゲート18の上面に開放する一方、通路の他端は、始動ゲート18のうち液晶表示装置13側の斜め下向きの側面に開放している。これにより、始動ゲート18の上方の入口から入った遊技球は、液晶表示装置13側に向かって遊技盤11上に排出される。また、始動ゲート18には、普通図柄始動スイッチ30(図7参照)が備えられており、このスイッチ30により、始動ゲート18を通過した遊技球が検出される。そして、その検出信号に基づいて、後述する7セグメントLED24が駆動される。
【0016】
始動入賞口14は、本発明の「入球口」に相当し、図2に示すように、上下に並んだ第1及び第2の始動入賞口14A,14Bを備えてなる。各始動入賞口14A,14Bは、共に遊技盤11から突出した部材の上面に開口を備えた、所謂、ポケット構造をなしている。そして、各始動入賞口14A,14Bに入った遊技球は、遊技盤11に形成した前述の貫通孔を通って、遊技盤11の裏側に取り込まれる。
【0017】
より詳細には、上側の第1始動入賞口14Aは、遊技球が約1つ入る幅に設定されている。一方、下側の第2始動入賞口14Bは、両側に可動翼片14C,14Cを備える。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、これら両可動翼片14C,14Cに挟まれた第2始動入賞口14Bの開口幅は、遊技球が約1つ入る大きさに設定されて、第1始動入賞口14Aの真下に位置している。これにより、常には、第2始動入賞口14Bには、遊技球が入らない状態になっている。そして、後述する7セグメントLED24の確定表示が奇数になると、遊技盤11の裏に設けたソレノイドが駆動されて、可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒間)に亘って横に倒され、第1始動入賞口14Aの両脇を通過した遊技球が可動翼片14Cに案内されて第2始動入賞口14Bに入り得る状態になる。
【0018】
第1及び第2の始動入賞口14A,14Bの何れかに(以下、単に「始動入賞口14に」という)に遊技球が入賞すると、各始動入賞口14A,14B内に設けた特別図柄始動スイッチ31,31(図7参照)が、遊技球を検出して、液晶表示装置13が複数の図柄を変動表示した後、確定表示する。なお、液晶表示装置13が、変動表示している間に、始動入賞口14に入賞球があると、その入賞球は、4個まで累積カウントされる。
【0019】
大入賞口15は、横長に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、後述する所定条件の成立によって、パチンコ遊技機が「大当たり状態」になると、遊技盤11の裏に設けたソレノイド15S(図7参照)が駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能になる。ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が29秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか、の何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。
【0020】
大入賞口15の内部には、継続入賞口と計数入賞口とが設けられており、これら継続入賞口及び計数入賞口は、選択的に何れか一方が開放される。より詳細には、可動扉15Tが開いたときには、最初は、継続入賞口が開放しており、継続入賞口に入賞後、ソレノイド15Sが駆動されて、継続入賞口が閉鎖される一方、計数入賞口が開放される。そして、継続入賞口内に設けた大当たり状態継続スイッチ32(図7参照)が遊技球の入賞を検出すると、前述した終了条件を満たしてラウンドが終了した後で、連続して次のラウンドが実行される。また、計数入賞口内に設けた入賞球数カウントスイッチ33(図7参照)が遊技球の入賞を検出すると、前記継続入賞口への入賞球と合わせて、大入賞口15への入賞球がカウントされ、これらが前記したように計10個に達したか否かがチェックされる。
【0021】
液晶表示装置13は、遊技盤11に形成した概矩形の孔に、枠体23を嵌め込み、その枠体23の奥部にTFT−LCDモジュールを備えてなる。この液晶表示装置13には、通常は、図2に示すように、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cが、横並びに表示されている。これら各特別図柄13A,13B,13Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが、液晶表示装置13に確定表示されている。そして、始動入賞口14に遊技球が入賞したときに、各特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロールして変動表示され、所定時間後に、例えば、左、中、右の順で各特別図柄13A,13B,13Cが停止表示される。このとき、例えば、全ての特別図柄13A,13B,13Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になった場合に、遊技が「大当たり状態」になり、可動扉15Tが開かれる。
【0022】
液晶表示装置13に備えた枠体23は、その上辺から上側の両角部に亘った部分が、遊技盤11の表面から突出しており、これにより、枠体23内に上方から遊技球が入らないように規制している。
【0023】
枠体23の上辺中央には、7セグメントLED24が設けられている。この7セグメントLED24は、始動ゲート18内に設けた普通図柄始動スイッチ30(図7参照)が遊技球の通過を検出したときに、「0」〜「9」までの数字を所定期間に亘って変動表示した後、所定の数字を確定表示する。そして、確定表示された数字が、例えば、奇数の場合に、前記始動入賞口14に設けた前記可動翼片14C,14Cが作動する。
【0024】
枠体23の上辺のうち7セグメントLED24の下方には、4つのLED25が配されており、このLED25の点灯でもって、前記始動入賞口14への入賞球の累積カウント数が表示される。
【0025】
図2には、枠体23の前面を覆う装飾板を除いた状態が示されており、同図に示すように、枠体23の上辺と両側辺の内部には、遊技球が通過する1対のワープ路40,40が左右対称に設けられている。そして、枠体23の上辺の中央部分には、各ワープ路40のワープ入口41が、横並びになって上方に開口し、一方、枠体23の側辺下端部には、各ワープ路40のワープ出口42が、互いに対向するように内側に向かって開口している。詳細には、各ワープ路40は、枠体23の上辺の中央部分から端部に向かって斜め下方に延びると共に、上辺の両端部で奥側に向かい、さらに、枠体23の側辺に沿って下方に延びている。また、ワープ路40のうち枠体23の側辺部においては、長手方向に沿って両内側面に交互に突起43が設けられ、これにより、遊技球の流下速度が落ちるようにしてある。
【0026】
枠体23の下辺には、本発明の「球遊転部」に相当するステージ79が設けられている。図3に示すように、ステージ79のうち奥側部分には、第1球遊転路70が、前記した両ワープ出口42,42の間を繋ぐように延びており、ステージ79の前側部分には、第1球遊転路70と隣合わせに、第2球遊転路71が延びている。
【0027】
詳細には、第1球遊転路70は、両端寄り部分が低く、かつ、中央部分が高くなるように、緩やかに湾曲した構造をなしている。これにより、ワープ出口42から排出された遊技球は、第1球遊転路70の両端寄り部分に向かって流下した後に、第1球遊転路70の傾斜を登ることで、第1球遊転路70の中央部分で速度を落とす。また、第1球遊転路70のうち両端寄りの低くなった部分と、中央の高くなった部分には、それぞれ、略平坦になって前方の僅かに傾斜した緩斜面72,73が設けられている。更に、両端の緩斜面72,72と中央の緩斜面73との間には、第1球遊転路70の前縁部に沿って、突条74が設けられ、遊技球が前方に転がり落ちることを規制している。
【0028】
一方、第2球遊転路71は、全体として、両端部から中央部分に向かって緩やかに下るように湾曲しており、中央部分には、略平坦になって前方の僅かに傾斜した緩斜面75が設けられている。また、第2球遊転路71の両端寄り部分には、第2球遊転路71全体から僅かに突出して、稜線が前後方向に延びた***部76が設けられている。なお、***部76の稜線は、前記第1球遊転路70の緩斜面72のほぼ中央に位置している。
【0029】
さて、図3に示すように、枠体23の下辺部分のうち第1球遊転路70と第2球遊転路71との段差面77のうち横方向の中央には、開口78が設けられ、その開口78内には、本発明に係る球誘導部材80が設けられている。
【0030】
球誘導部材80は、その側断面構造が図5に示されており、合成樹脂製の本体84の上端部に、球受入部81を備える一方、下端部に、金属製の重り部83(本発明の「付勢手段」に相当する)を備え、これら球受入部81と重り部83との間に設けた軸体82によって、回動可能に軸支されている。軸体82の軸線J1(図2及び図5参照)は、開口78を横切る方向、即ち、遊技盤面R1(図2及び図5参照)に対して平行でかつ水平方向を向いており、これにより、球誘導部材80は、遊技盤面R1に対する垂直面R2(図5参照)内で回動して、球受入部81が上下移動する。また、球受入部81は、前記した始動入賞口14の真上に位置しており、これにより、球受入部81は、下方に移動することで、始動入賞口14に向かうように構成されている。
【0031】
より詳細には、球誘導部材80の本体84は、前記開口78を閉塞する垂直壁85の上端部から、球受入部81が前方に膨出した構造をなす。そして、図5に示すように、垂直壁85の下端部を、第2球遊転路71を構成する壁体の後端縁に当接し、かつ、球受入部81の側壁を、第1球遊転路70を構成する壁体の前端縁に当接することで、図5に示した基本姿勢に位置決めされる。また、この基本姿勢では、重り部83は、軸体82より後方に、寸法L1だけずれた位置に重心が位置している。ここで、重り部83の重量をW1とすると、W1×L1の時計回りのモーメントが球誘導部材80に働き、これにより、球誘導部材80が、前記第1及び第2の球遊転路70,71を構成する各壁体に押し付けられて、基本姿勢に維持されている。
【0032】
球誘導部材80の基本姿勢における球受入部81の位置は、本発明に係る第1位置に相当する。球受入部81は、前面と両側面とが壁体で囲まれており、第1位置において、上面と後面とが開放した凹形状になっている。また、第1位置では、球受入部81の後面の開放口は、第1球遊転路70の緩斜面73に臨んでおり、球受入部81の底壁は、緩斜面73より若干低くなっている。これにより、遊技球が、緩斜面73から球受入部81内に転動して入る。すると、図6(A)に示すように、遊技球が、球受入部81内に保持され、遊技球の重心が、軸体82より前方に寸法L2だけずれて位置する。ここで、遊技球の重量をW2とすると、W2×L2の反時計回りのモーメントが球誘導部材80に働く。そして、本実施形態では、W2×L2>W1×L1と設定してあるので、球受入部81が反時計回りに回動する。すると、遊技球の重心の位置が、軸体82より前方にますます離れて、球受入部81を反時計回りに回動させるモーメントがますます大きくなり、球誘導部材80が確実に、前方に倒される。そして、球受入部81が第2位置まで移動すると、図6(B)に示すように、球受入部81の開放口が、前方を向き、遊技球が球受入部81から排出される。なお、球受入部81から遊技球が排出されると、球受入部81側が軽くなるから、重り部83によるモーメントによって、球誘導部材80が基本姿勢に戻される。即ち、球誘導部材80は、あたかも、獅子おどしが、水を受け入れた状態から、水を排出して、基本姿勢に戻る動作に似た動作を行う。
【0033】
図7には、本実施形態のパチンコ遊技機の電気的な構成が示されている。同図において、50は主制御回路であって、CPU51A、ROM51B及びRAM51Cを合わせてパッケージしたワンチップマイコン51を主要部として備える。そして、ワンチップマイコン51が、定期リセット回路53から受けた周期的な割り込みパルスをトリガにして、前記ROM51Bに記憶した種々のプログラムをランし、例えば、前記したように液晶表示装置13の変動表示、ソレノイドの駆動による可動翼片14C、可動扉15Tの開閉等を行って、遊技が制御される。
【0034】
次に、上記構成からなるパチンコ遊技機の作用・効果を説明する。
操作ノブ28を操作して、遊技球が連続的に遊技盤11の遊技領域における上方部分に弾き出されると、それら遊技球は、障害釘49、ランプ風車17,風車19等に当たって向きを変えられ、ランダムな経路を通って遊技領域の下方に向かう。
【0035】
遊技球が、下方に向かう途中で始動ゲート18を通過すると、7セグメントLED24が、「0」〜「9」までの数字を所定期間に亘って変動表示した後、所定の数字を確定表示する。そして、確定表示された数字が奇数の場合に、遊技盤11の裏に設けたソレノイドが駆動されて、可動翼片14C,14Cが所定期間に亘って横に倒れ、第2始動入賞口14Bが開く。
【0036】
遊技球が、下方に向かう途中で、各入賞口14,15,20,21に入ると、その遊技球は、遊技盤11の裏側に取り込まれ、代わりに所定数の賞球が上皿27Aに払い出される。
【0037】
また、遊技球が始動入賞口14に入った場合には、液晶表示装置13に表示された各特別図柄13A,13B,13C(図2参照)が、所定時間に亘ってスクロール表示された後で、順次に停止表示される。そして、3つの特別図柄13A,13B,13Cが、ぞろ目になると、遊技盤11の裏に設けたソレノイド15S(図7参照)が駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れて、大入賞口15が開いた「大当たり状態」になる。その大入賞口15が開放しているラウンド中に、大入賞口15内の継続入賞口に遊技球が入ると、そのラウンドが終了した後で、連続して次のラウンドが実行され、これが最高で15ラウンドまで繰り返される。
【0038】
さて、幾つかの遊技球は、図2に示すように、液晶表示装置13の上辺のワープ入口41に入り込み、ワープ路40を通過して、第1球遊転路70上に放たれる。第1球遊転路70上に放たれた遊技球は、最初、ワープ路40を流下した勢いで、第1球遊転路70上を左右に転動するが、第1球遊転路70の傾斜を登ることで次第にその勢いを落とす。そして、第1球遊転路70上に放たれた遊技球うちの幾つかは、第1球遊転路70の中央部に設けた緩斜面73で第1球遊転路70上を左右に転動する勢いを無くして、緩斜面73上を遊転して、球誘導部材80の球受入部81に入る(図4(A)及び図6(A)参照)。また、幾つかの遊技球は、液晶表示装置13の側方を流下する途中で、液晶表示装置13の周りの障害釘49で跳ね返り、液晶表示装置13の内側に入り込み、そのうち幾つかの遊技球は、第1球遊転路70上に放たれ、上記の場合と同様に、球受入部81に入る。
【0039】
さて、遊技球が球受入部81に入ると、その遊技球の自重により、球誘導部材80が軸体82を中心にして回動し、球受入部81が第1位置から第2位置に向かって移動する。ここで、本実施形態では、球受入部81が凹形状になっているから、第1位置から第2位置に移動するまでの間、遊技球が確実に球受入部81に保持される。そして、球受入部81が第2位置に移動したところで、図4(B)及び図6(B)に示すように、球受入部81の凹形状の開口が前方を向き、球受入部81から遊技球が排出される。このように、遊技球は、第1球遊転路70上をランダムに遊転している状態から、球受入部81に入ることで遊転が留められ、球誘導部材80の回動により、遊技球が球受入部81の真下の始動入賞口14に向けて誘導される。そして、その誘導方向の延長線上にある始動入賞口14に向けて球受入部81から遊技球が排出される。これにより、遊技球が球受入部81に入った場合には、球受入部81に入らずに、ステージ79からランダムな方向に流下した場合に比べて、始動入賞口14に入賞する確率が高くなる。従って、球受入部81に遊技球が入った場合には、始動入賞口14に対する入球の期待感が高まる。また、遊技球がワープ路40を通過して第1球遊転路70上に放たれた場合には、球受入部81に入る可能性が高まるので、遊技球がワープ路40に入った時点で、遊技者に、期待感を抱かせることができ、遊技演出の趣向性の向上が図られる。
【0040】
尚、第2球遊転路71上を遊転して流下した遊技球は、例えば、始動入賞口14に入ったり、或いは、球受入部81から排出された遊技球に当接して、始動入賞口14への遊技球の入球を妨げる等の種々の役割を果たし、遊技球の動きが複雑になって、遊技の趣向性の向上が図られる。
【0041】
このように、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、遊技球が、球誘導部材80の球受入部81に保持されて誘導されかつ一定方向に排出されることで、その遊技球の流下方向がある程度限定されるので、遊技球が球受入部81に入らずにランダムな方向に流下する場合とは異なる流下態様が加わり、遊技球の流下態様にバリエーションが増えて遊技演出の趣向性が向上する。しかも、球誘導部材80は、遊技盤11に対して垂直面内で回動し、このような動作をする役物は、従来の弾球遊技機には無かったので、斬新な遊技演出を提供することができる。また、本実施形態では、遊技球を第1球遊転路70で様々に遊転させた後に、再度流下させて、球受入部81に入るようにしたから、第1球遊転路70から球受入部81を介して流下するまでの遊技球の動きが複雑になり、遊技演出の趣向性を高めることができる。
【0042】
<第2実施形態>
本実施形態は、図8に示されており、前記第1実施形態の重り部83に代えて、本発明の「付勢手段」として、コイルばね100を備えた構成になっている。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、同一の構成に関しては、同一符号を付して重複説明は省略する。
【0043】
本実施形態では、第2球遊転路71の裏面75Rから下方に向けてアーム90が突出形成されると共に、球誘導部材80の下端部から下方に向けてアーム91が突出形成されている。各アーム90,91の先端には、係止孔92,93が形成されており、これら係止孔92,93に、コイルばね100の両端部を係止させてある。そして、コイルばね100の弾性反力によって、球誘導部材80を、基本姿勢に維持している(図8の(A)参照)。
【0044】
さて、第1位置にある球受入部81に遊技球が入球すると、反時計回りのモーメントが働く。このときのモーメントは、コイルばね100の弾性反力による時計回りのモーメントより大きくなるように設定してあるので、球受入部81は、コイルばね100を斜め上方に引き伸ばしながら回動する。そして、球受入部81が第2位置に移動すると、遊技球は球受入部81から排出される(図8の(B)参照)。球受入部81から遊技球が排出されると、球受入部81が軽くなるので、引き伸ばされたコイルばね100の弾性反力により、球誘導部材80が基本姿勢に戻される(図8の(A)参照)。このように、本実施形態のような構成にしても、前記第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0045】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0046】
(1)前記第1及び第2の実施形態においては、弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例示したが、本発明はこれに限られず、他の弾球遊技機に適用してもよい。
【0047】
(2)前記第1及び第2の実施形態では、球誘導部材80は、基本姿勢から遊技球の排出姿勢に回動した後、逆方向に回動して基本姿勢に戻っていたが、球誘導部材が基本姿勢から回動して遊技球を排出した後、同方向に一回転して、基本姿勢に戻るようにしてもよい。
【0048】
(3)前記第1及び第2の実施形態においては、球受入部81の下方に備えた入球口は、遊技球が取り込まれるポケット構造の始動入賞口14であったが、始動ゲート18のように、遊技球の通過するゲート構造のものであってもよい。
【0049】
(4)前記第2実施形態では、コイルばね100が伸びた状態における弾性反力を、球誘導部材80を基本姿勢に戻すための付勢力として利用していたが、コイルばねが縮んだ状態の弾性反力を前記付勢力として利用してもよい。また、例えば、捻りばねによる弾性反力や、磁石による磁力を前記付勢力として利用する構造としてもよい
【0051】
(6)前記第1及び第2実施形態においては、球受入部81を凹形状とすることで、球受入部81が第1から第2の位置に移動するまでの間、遊技球を保持できる構造としたが、例えば、複数の突起により、遊技球の遊転を規制して、球受入部が第1から第2の位置に移動するまでの間、遊技球を保持する構造にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図
【図2】液晶表示装置及び始動入賞口の平面図
【図3】液晶表示装置の下辺部分の斜視図
【図4】(A)球誘導部材の球受入部が第1位置で遊技球を受け入れた状態の斜視図
(B)球誘導部材の球受入部が第2位置になった状態の斜視図
【図5】球誘導部材の側断面図
【図6】(A)球受入部が第1位置で遊技球を受け入れた状態の側断面図
(B)球受入部が第2位置になった状態の側断面図
【図7】パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図
【図8】第2実施形態の誘導部材の側断面図
【図9】従来の弾球遊技機に備えられた振り子体の正面図
【符号の説明】
11…遊技盤
14…始動入賞口(入球口)
79…ステージ(球遊転部)
80…球誘導部材
81…球受入部
82…軸体(軸部)
83…重り部(付勢手段)
100…コイルばね(付勢手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a ball game machine represented by, for example, a pachinko game machine.
[0002]
[Prior art]
As an example of a conventional ball game machine, one disclosed in Japanese Utility Model Laid-Open No. 6-31785 is shown in FIG. 9 and includes a
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional one, since the
[0004]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a ball game machine capable of improving the taste with respect to the flow-down mode of game balls.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a ball game machine according to the invention of
According to a second aspect of the present invention, in the bullet ball game machine according to the first aspect, the ball receiving portion falls from the step surface toward the second ball rolling path by moving from the first position to the second position, The second position is characterized in that the second position is configured to be located closer to the second ball rolling path than the step surface.
[0006]
Claim
[0007]
Claim 4The invention ofAny one of
[0009]
[Action and effect of the invention]
<
[0010]
In addition, the first ball turning path and the second ball turning path are provided such that the first ball turning path is located above the second ball turning path via a step surface, and the ball receiving portion is the first. Since the game ball that has flowed down from the ball turning path is arranged at a position where it can be received, the movement of the game ball from the first ball turning path to the flow down through the ball receiving portion becomes complicated, and the game performance is more attractive. Can be increased.
Furthermore, since the entrance is provided in the game area almost directly below the ball receiving portion, and the ball receiving portion moves from the first position to the second position, it is configured to go to the entrance. The game ball that has entered the ball receiving unit may be guided by the movement of the ball receiving unit and enter the entrance. Thereby, the movement of the game ball becomes complicated, and the preference of the game effect can be enhanced.
[0011]
<Claim 4Invention>
Claim 4According to the invention, the ball guide member rotates in a plane perpendicular to the game board surface, and the ball receiving portion moves up and down between the first and second positions, so that the conventional ball game machine is obtained. Since the action that was not included in the provided accessory, it is possible to provide a novel game effect and enhance the taste.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
<First Embodiment>
Hereinafter, a first embodiment of a pachinko gaming machine to which the present invention is applied will be described with reference to FIGS. As shown in FIG. 1, the
The start winning opening 14 and the big winning
[0014]
As shown in FIG. 1, an
[0015]
Next, each required part will be described in further detail.
The start gate 18 (see FIG. 1) is provided with a passage through which a game ball can pass through a member protruding from the
[0016]
The
[0017]
More specifically, the upper first
[0018]
When a game ball wins one of the first and second
[0019]
The special winning
[0020]
A continuous winning opening and a counting winning opening are provided inside the big winning
[0021]
The liquid
[0022]
In the
[0023]
A 7-
[0024]
Four
[0025]
FIG. 2 shows a state in which the decorative plate covering the front surface of the
[0026]
A
[0027]
Specifically, the first
[0028]
On the other hand, the second
[0029]
As shown in FIG. 3, an
[0030]
The
[0031]
More specifically, the
[0032]
The position of the
[0033]
FIG. 7 shows an electrical configuration of the pachinko gaming machine according to the present embodiment. In the figure,
[0034]
Next, operations and effects of the pachinko gaming machine having the above-described configuration will be described.
When the
[0035]
When the game ball passes through the
[0036]
When the game ball enters each winning
[0037]
When the game ball enters the
[0038]
Now, as shown in FIG. 2, some game balls enter the
[0039]
Now, when the game ball enters the
[0040]
The game ball that has swung down on the second
[0041]
Thus, according to the pachinko gaming machine of this embodiment, the game ball is guided by being held by the
[0042]
Second Embodiment
This embodiment is shown in FIG. 8, and has a configuration in which a
[0043]
In the present embodiment, the
[0044]
Now, when a game ball enters the
[0045]
<Other embodiments>
The present invention is not limited to the above-described embodiment. For example, the embodiments described below are also included in the technical scope of the present invention, and various other than the following can be made without departing from the scope of the invention. It can be changed and implemented.
[0046]
(1) In the first and second embodiments, a pachinko gaming machine is illustrated as an example of a ball game machine, but the present invention is not limited to this and may be applied to other ball game machines. .
[0047]
(2) In the first and second embodiments, the
[0048]
(3) In the first and second embodiments, the ball entrance provided below the
[0049]
(4) In the second embodiment, the elastic reaction force in a state where the
[0051]
(6) In the first and second embodiments, by making the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a pachinko gaming machine according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a liquid crystal display device and a start winning opening.
FIG. 3 is a perspective view of a lower side portion of a liquid crystal display device.
FIG. 4A is a perspective view of a state in which a ball receiving portion of a ball guide member receives a game ball at a first position.
(B) Perspective view of a state in which the ball receiving portion of the ball guiding member is in the second position.
FIG. 5 is a side sectional view of a ball guide member.
FIG. 6A is a side cross-sectional view showing a state where the ball receiving portion receives a game ball at the first position.
(B) Side sectional view of the ball receiving portion in the second position
FIG. 7 is a block diagram showing an electrical configuration of a pachinko gaming machine
FIG. 8 is a side sectional view of a guide member according to a second embodiment.
FIG. 9 is a front view of a pendulum body provided in a conventional ball game machine.
[Explanation of symbols]
11 ... Game board
14… Starting winning entrance (entrance entrance)
79 ... Stage (ball rolling part)
80 ... Sphere guiding member
81 ... Ball receiving part
82 ... Shaft (shaft)
83 ... Weight part (biasing means)
100: Coil spring (biasing means)
Claims (4)
前記球受入部が、第1位置と第2位置との間で移動可能となるように、前記球誘導部材を軸支する軸部と、
前記球受入部を、前記第1位置に維持するための付勢手段とを備え、
前記球受入部は、通常時には、前記第1位置に位置して、遊技球を受け入れ可能となり、前記球受入部に遊技球が受け入れられたときには、その遊技球の自重により、前記第1位置から前記第2位置に遊技球を保持しながら移動すると共に、前記第2位置で前記球受入部から遊技球を排出するように構成された弾球遊技機において、
第1球遊転路と第2球遊転路とから構成され、流下した遊技球を受けて様々に遊転させた後に再度流下させる球遊転部を前記遊技領域に備え、
前記第1球遊転路及び前記第2球遊転路は段差面を介して前記第2球遊転路より前記第1球遊転路が上方となるように設けられると共に、前記球受入部が前記第1球遊転路から流下した遊技球を受け入れ可能な位置に配置され、
前記遊技領域のうち前記球受入部の略真下には、遊技球を受け入れ可能な入球口が設けられ、
前記球受入部は、前記第1位置から前記第2位置へ移動することで、前記入球口に向かいかつ、前記第2位置に至ると前記第1球遊転路の下方でかつ前記第2球遊転路の上方から遊技球を排出するように構成されたことを特徴とする弾球遊技機。A ball guide member having a ball receiving portion capable of temporarily receiving a game ball flowing down the game area;
A shaft portion that pivotally supports the ball guiding member such that the ball receiving portion is movable between the first position and the second position;
Biasing means for maintaining the ball receiving portion in the first position;
The ball receiving unit is normally positioned at the first position and can receive a game ball. When the game ball is received by the ball receiving unit, the ball receiving unit is moved from the first position by its own weight. In the ball game machine configured to move while holding the game ball at the second position and to discharge the game ball from the ball receiving unit at the second position,
The game area is composed of a first ball turning path and a second ball turning path, and the game area includes a ball turning section that receives a game ball that has flowed down and is allowed to flow variously and then flow down again.
The first ball turning path and the second ball turning path are provided such that the first ball turning path is located above the second ball turning path via a step surface, and the ball receiving portion Is arranged at a position capable of receiving a game ball flowing down from the first ball rolling path ,
In the game area, a ball entrance that can receive a game ball is provided almost directly below the ball receiving portion.
The ball receiving portion moves from the first position to the second position, so that the ball receiving portion faces the entrance and reaches the second position. A bullet ball game machine configured to discharge a game ball from above a ball turning path .
前記軸部の軸線を、水平かつ前記遊技盤面に対して平行に向けることで、前記球誘導部材が、前記遊技盤面に対して垂直面内で回動し、前記球受入部が、前記第1位置及び第2位置の間で上下移動するように構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の弾球遊技機。In a ball game machine comprising a game board in which a game ball can roll on the front surface, and wherein the ball guide member is arranged on the game board,
By directing the axis of the shaft portion to be horizontal and parallel to the game board surface, the ball guiding member is rotated in a vertical plane with respect to the game board surface, and the ball receiving portion is the first receiving portion. 4. The ball game machine according to claim 1, wherein the ball game machine is configured to move up and down between a position and a second position.
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