JP3762291B2 - 射出成形装置 - Google Patents
射出成形装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3762291B2 JP3762291B2 JP2001373770A JP2001373770A JP3762291B2 JP 3762291 B2 JP3762291 B2 JP 3762291B2 JP 2001373770 A JP2001373770 A JP 2001373770A JP 2001373770 A JP2001373770 A JP 2001373770A JP 3762291 B2 JP3762291 B2 JP 3762291B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- injection molding
- mold
- runner
- fixed
- molten resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定盤側に取付ける固定側金型と、可動盤側に取付ける可動側金型と、固定盤側に前記固定側金型とは別に設けるランナブロックとからなる射出成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
射出成形装置として、例えば特開平9−70853号公報「スプルー、ランナーを内蔵する射出成形機」が知られている。
上記技術は、同公報の図1によれば、固定盤9(符号は同公報に使用の符号を流用した)に上型1を取付け、移動盤10に下型2を取付け、固定盤9側に上型1とは別にスプルー・ランナーブロック8を設けた射出成形機であって、スプルー・ランナーブロック8を、固定盤9側のベース17にバネ14を介して上型1に押圧可能に取付けた断熱盤13と、この断熱盤13に形成したランナー4と、このランナー4の先端に設けるとともに断熱盤13にスライド可能に取付ることで上型1の複数のゲート5にそれぞれ当てる小ノズル11と、から構成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のスプルー、ランナーを内蔵する射出成形機では、上型1の複数のゲート5にそれぞれ小ノズル11を均等に当てるために、断熱盤13に小ノズル11をスライド可能に取付ける必要が生ずる。このために、スプルー・ランナーブロック8の構造を複雑にせざる得ない。この結果、スプルー・ランナーブロック8の構成部品が増加し、加工時間も長くなる。
すなわち、もっとシンプルなランナブロック構造を有する射出成形装置が望まれる。
【0004】
そこで、本発明の目的は、ランナブロックをシンプルな構造にするとともに射出成形装置の耐久性の向上を図ることのできる技術を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、固定盤側に取付ける固定側金型と、可動盤側に取付ける可動側金型と、固定盤側に固定側金型とは別に設けるランナブロックと、からなる射出成形装置において、ランナブロックを、射出成形機から溶融樹脂を注入する注入口と、この注入口から溶融樹脂を搬送するランナ本体と、このランナ本体に一体的に取付けることで固定側金型に溶融樹脂を注入する複数のノズルとから構成し、固定盤側に、ノズルを固定側金型に押圧するための押圧手段と、ランナ本体を型開き方向にスライド自在に且つ回転自在に支持する首振り可能な支持部と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
一般的に、射出成形装置では構造がシンプルなものほど耐久性がよく、射出成形装置の寿命も長いことが知られ、射出成形装置の構造をシンプルできるとすれば好ましいことである。
そこで、固定側金型、可動側金型及びランナブロックから射出成形装置を構成し、ランナブロックを、射出成形機から溶融樹脂を注入する注入口と、この注入口から溶融樹脂を搬送するランナ本体と、このランナ本体に一体的に取付けることで固定側金型に溶融樹脂を注入する複数のノズルとから構成し、固定盤側に、ノズルを固定側金型に押圧するための押圧手段と、ランナ本体を型開き方向にスライド自在に且つ回転自在に支持する首振り可能な支持部とを備えた。
【0007】
固定盤側に、ランナ本体を型開き方向にスライド自在に且つ回転自在に支持する首振り可能な支持部を備えることで、溶融樹脂を注入するときに複数のノズルを固定側金型に均一に密着させることができる。例えば、ランナ本体に複数のノズルを突出可能に取付ける場合に比べ、射出成形装置の構造をシンプルにすることができる。この結果、射出成形装置の耐久性の向上を図ることができ、射出成形装置の寿命を延ばすことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る射出成形装置の側面断面図であり、射出成形装置20は、固定盤11側に取付ける固定側金型21と、可動盤12側に取付ける可動側金型41と、固定盤11側に固定側金型21とは別に設けるランナブロック61と、からなる。
14は射出成形機13側のシリンダ、15は射出成形機13側のホッパ、16はシリンダ14を貫通させるために固定盤11に形成した貫通孔である。
【0009】
固定側金型21は、固定盤11に支持枠23を介して取付ける固定側取付板24と、この固定側取付板24に金型クランパ25・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)で取付ける固定金型本体26,26と、からなる。
固定側取付板24は、ランナブロック61を押圧するための押圧手段としての押圧シリンダ28,28と、ランナブロック61を首振り可能に支持する支持部29,29(奥側の29は不図示)と、を備える。
【0010】
固定金型本体26,26は、溶融樹脂を注入するために形成したゲート口31,31と、溶融樹脂を内部に導くためのランナ部32,32と、所定の製品を成形するための凹部33,33とそれぞれを備える。
支持部29に、ランナブロック61を首振り可能に支持するために長孔35を形成した。
【0011】
可動側金型41は、可動盤12に支持枠43を介して取付ける可動側取付板44と、この可動側取付板44に金型クランパ45・・・で取付ける可動金型本体46,46と、これらの可動金型本体46,46、可動側取付板44及び可動盤12にスライド可能に取付けたエジェクタ47と、からなる。
【0012】
可動金型本体46,46は、所定の製品を成形するための凸部51,51をそれぞれ備える。すなわち、固定金型本体26,26の凹部33,33と可動金型本体46,46の凸部51,51とでキャビティ52,52を形成する。
【0013】
エジェクタ47は、ノックアウトプレート53に複数のエジェクタロッド54・・・を取付け、これらのエジェクタロッド54・・・に中間プレート55を介して複数のエジェクタピン56・・・を取付けたものである。
【0014】
図2は本発明に係る射出成形装置のランナブロックの詳細を示す側面断面図であり、ランナブロック61は、ランナ本体62と、射出成形機13(図1参照)から溶融樹脂を注入する注入口63と、ランナ本体62に形成することで溶融樹脂を送るランナ64,64と、ランナ本体62に一体的に取付けた複数のノズル65,65と、これらのノズル65,65にそれぞれ設けることでノズル65,65の先端66,66を開閉する弁体67,67と、ランナ本体62に弁体67,67の数だけ取付けることでそれぞれの弁体67,67を駆動する油圧シリンダ68,68と、ランナ本体62に内蔵することで溶融樹脂の保温をするためのヒータ71,71と、ランナ本体62の両側に設けることで長孔35,35(奥側の35不図示)に嵌合させる支持ピン72,72(奥側の72不図示)と、からなる。
【0015】
図3は本発明に係る射出成形装置の型開き状態を示す側面断面図であり、射出成形装置20は、固定盤11側に取付ける固定側金型21と、可動盤12側に取付ける可動側金型41と、固定盤11側に固定側金型21とは別に設けるランナブロック61と、からなる射出成形装置において、ランナブロック61を、射出成形機13から溶融樹脂を注入する注入口63と、この注入口63から溶融樹脂を搬送するランナ本体62と、このランナ本体62に一体的に取付けることで固定側金型21に溶融樹脂を注入する複数のノズル65,65とから構成し、固定盤11側に、ノズル65,65を固定側金型21に押圧するための押圧シリンダ28,28(押圧手段)と、ランナ本体62を首振り可能に支持する支持部29と、を備えたものであると言える。なお、75,75は成形品を示す。
【0016】
一般的に、射出成形装置では構造がシンプルなものほど耐久性がよく、射出成形装置の寿命も長いことが知られ、射出成形装置の構造をシンプルできるとすれば好ましいことである。
【0017】
そこで、固定側金型21、可動側金型41及びランナブロック61から射出成形装置20を構成し、ランナブロック61を、射出成形機13から溶融樹脂を注入する注入口63と、この注入口63から溶融樹脂を搬送するランナ本体62と、このランナ本体62に一体的に取付けることで固定側金型21に溶融樹脂を注入する複数のノズル65,65とから構成し、固定盤11側に、ノズル65,65を固定側金型21に押圧するための押圧シリンダ28,28(押圧手段)と、ランナ本体62を首振り可能に支持する支持部29とを備えた。
【0018】
固定盤11側にランナ本体62を首振り可能に支持することで、溶融樹脂を注入するときに複数のノズル65,65を固定側金型21に均一に密着させることができる。例えば、ランナ本体に複数のノズルを突出可能に取付ける場合に比べ、射出成形装置20の構造をシンプルにすることができる。この結果、射出成形装置20の耐久性の向上を図ることができ、射出成形装置20の寿命を延ばすことができる。
【0019】
また、固定盤11側にランナ本体62をスライド可能に支持したので、射出成形時における溶融樹脂による熱的影響を回避することができる。さらに、固定盤11側にランナ本体62を首振り可能に支持したので、複数のノズル65,65の先端66,66をゲート口31,31にセットしやすく、溶融樹脂の漏れの懸念もない。これらの結果、成形不良の防止を図ることができるとともに、成形品質の向上を図ることができる。
【0020】
以上に述べた射出成形装置20の作用を次に説明する。
図4(a)〜(c)は本発明に係る射出成形装置の作用説明図である。
(a)において、固定側金型21側(支持部29)に形成した長孔35にランナブロック61側(ランナ本体62)に形成した支持ピン72を嵌合させた。すなわち、射出成形装置20は、ランナブロック61を矢印▲1▼の如く型開き方向にスライド可能に取付けたものと言える。従って、固定側金型21に対する前後位置のばらつきを吸収することができる。
【0021】
(b)において、支持部29にランナブロック61を首振り可能に取付けたので、ランナブロック61を矢印▲2▼の如く回転させることができ、(c)においては、ランナブロック61を矢印▲3▼の如く回転させることができる。すなわち、ランナブロック61又は固定側金型21の寸法のばらつきや位置ずれ等を吸収させ、ノズル65,65を固定側金型21に均一に密着させることができる。
【0022】
尚、実施の形態では図1に示すように、固定側金型21の固定側取付板24にランナブロック61を首振り可能に支持する支持部29,29を設けたが、これに限るものではなく、ランナブロックを首振り可能に支持する支持部は、固定盤側に設置するものであればよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、固定盤側に、ランナブロックのランナ本体を型開き方向にスライド自在に且つ回転自在に支持する首振り可能な支持部を備えたので、溶融樹脂を注入するときに複数のノズルを固定側金型に均一に密着させることができる。
また、ランナブロックを、射出成形機から溶融樹脂を注入する注入口と、この注入口から溶融樹脂を搬送するランナ本体と、このランナ本体に一体的に取付けることで固定側金型に溶融樹脂を注入する複数のノズルとから構成し、固定盤側に、ノズルを固定側金型に押圧するための押圧手段と、ランナ本体を型開き方向にスライド自在に且つ回転自在に支持する首振り可能な支持部とを備えたので、例えば、ランナ本体に複数のノズルを突出可能に取付ける場合に比べ、射出成形装置の構造をシンプルにすることができる。この結果、射出成形装置の耐久性の向上を図ることができ、射出成形装置の寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形装置の側面断面図
【図2】本発明に係る射出成形装置のランナブロックの側面断面図
【図3】本発明に係る射出成形装置の型開き状態を示す側面断面図
【図4】本発明に係る射出成形装置の作用説明図
【符号の説明】
11…固定盤、12…可動盤、20…射出成形装置、21…固定側金型、28…押圧手段(押圧シリンダ)、29…支持部、41…可動側金型、61…ランナブロック、62…ランナ本体、63…注入口、65…ノズル。
Claims (1)
- 固定盤側に取付ける固定側金型と、可動盤側に取付ける可動側金型と、固定盤側に前記固定側金型とは別に設けるランナブロックと、からなる射出成形装置において、
前記ランナブロックは、射出成形機から溶融樹脂を注入する注入口と、この注入口から溶融樹脂を搬送するランナ本体と、このランナ本体に一体的に取付けることで前記固定側金型に溶融樹脂を注入する複数のノズルとからなり、
前記固定盤側に、前記ノズルを前記固定側金型に押圧するための押圧手段と、前記ランナ本体を型開き方向にスライド自在に且つ回転自在に支持する首振り可能な支持部と、を備えたことを特徴とする射出成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001373770A JP3762291B2 (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | 射出成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001373770A JP3762291B2 (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | 射出成形装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003170474A JP2003170474A (ja) | 2003-06-17 |
JP3762291B2 true JP3762291B2 (ja) | 2006-04-05 |
Family
ID=19182432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001373770A Expired - Fee Related JP3762291B2 (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | 射出成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3762291B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7661952B2 (en) | 2004-06-10 | 2010-02-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hot runner device and injection molding machine |
-
2001
- 2001-12-07 JP JP2001373770A patent/JP3762291B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003170474A (ja) | 2003-06-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6709251B2 (en) | Self-contained frameless rotating mold support | |
US8747094B2 (en) | Multilayer molding apparatus and injection molding method | |
JP3762291B2 (ja) | 射出成形装置 | |
JPS6324808B2 (ja) | ||
JPH09169045A (ja) | 射出成形用金型 | |
WO2005120801A1 (ja) | ホットランナー装置及び射出成形装置 | |
JP4275083B2 (ja) | 携帯電話機用操作部品の製造方法及びその製造方法に用いられる製造装置 | |
JPH06848A (ja) | スタックモールド金型 | |
JPS5940195Y2 (ja) | 多数個取り用ホツトランナ−式射出機 | |
JP2000301570A (ja) | 射出成形機 | |
JP3763768B2 (ja) | 射出成形機 | |
JP4623739B2 (ja) | 射出成形機 | |
JP2859494B2 (ja) | 複数材射出成形機 | |
JPH1058494A (ja) | カセット式射出成形金型装置 | |
JPH0356346Y2 (ja) | ||
JP2002096356A (ja) | 射出圧縮成形型 | |
JPS60222219A (ja) | 射出成形用金型 | |
JPH0857896A (ja) | 射出成形機 | |
JP3044345B2 (ja) | 射出成形機 | |
JP7173861B2 (ja) | 自動車用インパネの成形方法、及び自動車用インパネ | |
JP3914476B2 (ja) | 射出成形金型 | |
JPH068283A (ja) | ホットランナー金型 | |
JPS639520A (ja) | 射出成形方法とその装置 | |
JPH0857897A (ja) | 複数の成形型及び単一の射出ユニットを用いたプラスチック材料の射出成形機 | |
JPH0254768B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050823 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051011 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060110 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060112 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100120 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100120 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110120 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110120 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120120 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130120 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |