JP3761054B2 - 画像情報読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像情報読取装置に関し、詳細には、画像情報の読取対象である試料の配設位置が予め段階的に設定されている画像情報読取装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、生化学・分子生物学分野においては、ブロッティング後のメンブレンフィルタにおける核酸・タンパク質の検出方法として、化学発光のイメージングを、フイルムやCCD等の光電読取手段を用いて検出する化学発光法が知られている。
【0003】
ここで光電読取手段を用いて化学発光を画像情報として読み取る画像情報読取装置は、化学発光のイメージングを直接デジタル画像情報として得ることができるため画像処理が容易であり、また特に光電読取手段としてCCDを用いたものはダイナミックレンジが広く、リニアリティが良いため、定量解析に適した画像情報を得ることができ、という利点があり、近年広く普及している。
【0004】
この画像情報読取装置は一般に、遮光された暗箱の内部に、メンブレンフィルタ等の試料が載置される試料台(トレイ)と、このトレイ上の試料から発光する微弱な化学発光光を集光するレンズと、レンズで集光された化学発光光を光電検出する光電読取手段(CCD等)とから構成されている。
【0005】
またトレイ上に載置される試料の大きさに応じて適切な大きさで画像情報を読み取るために、レンズからの距離が互いに異なる複数の位置に、トレイが配置される試料台配置部が予め設けられた装置もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところでトレイの配置位置が複数段設けられている読取装置においては、トレイの配置位置ごとに、レンズの位置を調整(フォーカス調整)する必要があり、このフォーカス調整の際は、CCDの光電読取モードを、分析用の画像情報を取得する場合のモード(画像情報読取モード)よりも高速の読取りであって、かつ繰り返し読取りを行うフォーカスモードに切り換えて、CCDにより得られた画像を略リアルタイムにモニタに表示させることにより、疑似的な動画画像をモニタに表示させ、オペレータはこのモニタに表示された擬似的動画を確認しつつフォーカスリングを手で回転操作して行うフォーカス調整を行う。なお、フォーカスモードでは、画像情報読取モードよりも短時間に電荷の蓄積および転送を行う必要があるが、フォーカス調整は、微弱な化学発光光を暗室で長時間露光することにより検出する必要がある画像情報読取りの場合とは異なり、明室で自然光を検出するものであるため、短時間で電荷の蓄積を行うことができる。
【0007】
しかしフォーカス調整操作は、上述したように、オペレータがフォーカスリングを手で回転操作して行うため、例えば試料を取り扱った手でそのまま操作する場合も多く、フォーカスリングに試料が付着し、あるいは誤ってレンズにも試料を付着させる虞がある。レンズに試料が付着すると、精度良く微弱な化学発光を検出することができず、またそのまま放置すれば、レンズやフォーカスリングにカビが発生する等の不都合も生じる。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、多段の試料台配置部のうち選択する試料台配置部を代えた場合にも、レンズやフォーカスリングに触れることなく、簡単な構造で、レンズ位置を適切な位置に移動させることを可能にした画像情報読取装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像情報読取装置は、予め複数の試料台配置部が設けられているものであり、各配置部に対応したレンズ位置が設定されており、試料台が配置された配置部をセンサにより検出して、この検出された配置部に対応するレンズ位置にレンズを自動的に移動させるようにしたものである。
【0010】
すなわち本発明の画像情報読取装置は、光軸方向に移動可能とされたレンズからの距離が互いに異なる離散的な複数の位置に設けられた、試料が載置された試料台を配置しうる試料台配置部、および前記レンズにより結像された前記試料の像を光電的に読み取る光電読取手段を備えた画像情報読取装置において、
前記レンズを前記光軸方向に移動させるレンズ移動手段と、
前記複数の試料台配置部のうち前記試料台が選択的に配置された試料台配置部を検出する試料台検出センサと、
前記複数の試料台配置部にそれぞれ対応して、前記試料の像を前記光電読取手段の受光面上に結像するように予め設定された離散的な複数のレンズ位置を、前記試料台配置部と対応付けて記憶する記憶手段と、
前記試料台検出センサにより検出された試料台配置部に対応するレンズ位置を、前記記憶部に記憶された対応付けを参照して求め、該求められたレンズ位置に前記レンズを移動させるように、前記レンズ移動手段を制御するフォーカスコントロール手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
ここで光電読取手段としては、微弱な化学発光光をも幅広いダイナミックレンジで、かつリニアリティよく検出することができ、また動画画像を取り出すことができる、冷却素子を備えたインターライン型CCDを用いるのが好ましい。
【0012】
画像情報の読取り対象である試料としては、化学発光光または蛍光を発する物質を含有する分子生物学的分析用試料(例えば、メンブレンフィルタ等)、その他種々のものを適用することができるが、励起により発光する蛍光の検出においては、この蛍光を励起しうる励起光を発する励起光源および光電読取手段に励起光が入射するのを防止し、かつ蛍光を透過しうる励起光カットフィルタをさらに備えた構成を採ればよい。
【0013】
また、光電読取手段は、試料の像を読み取る画像情報読取モードと、試料の像のピント合わせのための、画像情報読取モードに比して読取り時間が短くかつ繰り返し読取りを行うフォーカスモードとを選択的に切換可能とされたものであり、フォーカスモードに切り換えられた光電読取手段により読み取られた試料の複数の画像情報を、擬似的動画として表示するモニタ手段と、フォーカスコントロール手段によりレンズ位置に移動されたレンズを、さらに光軸方向に連続的に移動させるように、フォーカスコントロール手段を制御する微調整手段とをさらに具備した構成を採用するのが、より望ましい。
【0014】
このような構成を採用することにより、例えばゲル支持体のように、ある程度の厚さを有する試料であり、光電読取手段の受光面上における結像関係において厚さを無視し得ないものであるときにも、試料台上に載置して画像情報読取の対象とすることができる。すなわちオペレータは、モニタ手段に略リアルタイムで順次表示された試料の像を、疑似的な動画として認識することができるため、この表示画像を見ながら試行錯誤的に、微調整手段により、フォーカスコントロール手段を制御して、試料の厚さに応じたピントのずれを調整することができる。
【0015】
なお、試料の像を読み取る画像情報読取モードとは、微弱な化学発光光を読取り対象とするときは、1フレームの画像情報を読み取るために概ね2秒以上の時間を要する読取モードであり、フォーカスモードとは、試料の像のピント合わせのための読取モードであって、略リアルタイムで画像表示が可能な、0.2秒程度以下の時間で1フレームの画像情報を読み取るとともに、この読取りを順次繰り返す読取モードである。このように短時間に多数のフレームを順次切り換えてモニタ手段に表示させることにより、オペレータは、モニタ手段上で動画が表示されているように認識することができ、表示されている画像に基づいて試行錯誤的に、ピント調整を行うことができる。そしてこの場合においても、オペレータはレンズやフォーカスリングに直接触れることなく、調整を行うことができる。
【0016】
上述したフォーカスモードでは、画像情報読取モードよりも短時間に電荷の蓄積および転送を行う必要があるが、フォーカス調整は、微弱な化学発光光を暗室で長時間露光することにより検出する必要がある画像情報読取りの場合とは異なり、明室で自然光を検出するものであるため、短時間で電荷の蓄積を行うことができる。
【0017】
このように微調整手段により、レンズの位置を予め設定された離散的な位置以外の位置に移動させた場合には、フォーカスコントロール手段が、微調整手段の制御により移動されたレンズの位置を、試料台配置部に対応するレンズ位置として、記憶部に記憶された対応付けを更新せしめるものとするのが望ましい。このように対応関係を更新することにより、厚さが等しい試料を連続的に読み取る作業の際に、試料ごとにフォーカス調整を行う手間を省くことができ、また経年により、予め設定されているレンズ位置がずれた場合にも、簡易に校正することができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明の画像情報読取装置によれば、光軸方向に移動可能とされたレンズからの距離が互いに異なる離散的な複数の位置に設けられた、試料が載置された試料台を配置しうる試料台配置部のうち、いずれの試料台配置部に試料台が配置されたかを、試料台検出センサにより検出し、フォーカスコントロール手段が、この試料台検出センサにより検出された試料台配置部に対応するものとして記憶部に記憶されているレンズ位置を求め、レンズ移動手段が、上記求められたレンズ位置にレンズをその光軸方向移動させるように、このフォーカスコントロール手段がレンズ移動手段を制御する作用をなす。
【0019】
この作用により、オペレータは、試料台を配置しようとする所望の試料台配置部に、当該試料台を配置する操作を行うだけで、配置された試料台上の試料の像を光電読取手段の受光面上に結像するのに適したレンズ位置まで、レンズが自動的に移動されるため、オペレータがレンズに触れることがなく、したがって従来、オペレータが試料を取り扱った手でレンズやフォーカスリングに触れることによって生じることがある、フォーカスリングやレンズへの試料の付着という問題は、本発明の画像情報読取装置により解決することができる。
【0020】
しかも本発明の画像情報読取装置は、一眼レフカメラ等において広く用いられている、結像状態を自動的に検出してレンズを駆動するようにしたオートフォーカス機構のような複雑・高度な技術的手段を用いるのではなく、簡単な構成で自動のピント合わせを実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像情報読取装置の具体的な実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0022】
図2は本発明の画像情報読取装置の一実施形態の概略構成を示す斜視図、図1は図2に示した画像情報読取装置の内部を含む構成全体を示す図である。図示の画像情報読取装置 100は、化学発光光を発する物質を含有する試料が転写されてなるメンブレンフィルタ11をトレイ10上に載置して内部に収容する、内部が遮光された暗箱20と、暗箱20内発光する化学発光光を光電検出して外部の画像処理装置等へ光電変換して得られた信号を出力する、冷却素子を備えたインターライン型CCD51とを備えた構成であり、暗箱20の内部には、詳しくは図1に示すように、その光軸方向(矢印X方向)に移動可能とされたレンズ40と、このレンズ40を光軸方向Xに移動させるモータ32とが配置され、また暗箱本体25の内壁両側面にはレンズ40からの距離が互いに異なる7段の、トレイ10を配置しうるレール21a,21b,…,21gが設けられている。さらに各レール21a 〜21g に対応した内壁後面には、各レール21a 〜21g 上にトレイ10が配置されたか否かを検出するトレイセンサ22a,22b,…,22gが設けられている。すなわち、トレイセンサ22a は、レール21a にトレイ10が載置されているか否かを検出し、トレイセンサ22b は、レール21b にトレイ10が載置されているか否かを検出し、同様にトレイセンサ22c はレール21c に、トレイセンサ22d はレール21d に、トレイセンサ22e はレール21e に、トレイセンサ22f はレール21f に、トレイセンサ22g はレール21g に、それぞれ対応している。
【0023】
CCD51は、暗箱本体25の内壁上面を貫通して設けられている。CCD51にメンブレン11の像を結像させるレンズ40は、トレイ10が配置されたトレイレール21a,…に応じて、その光軸方向Xにおける停止位置(レンズ位置)が、41a,41b,…,41gというように段階的に設定されている。すなわち、レンズ位置41a は、トレイレール21a にトレイ10が載置されているときに、そのトレイ10上のメンブレン11の像をCCD51に結像させるのに適した位置であり、レンズ位置41b は、トレイレール21b にトレイ10が載置されているときに、そのトレイ10上のメンブレン11の像をCCD51に結像させるのに適した位置であり、同様に、レンズ位置41c はトレイレール21c に、レンズ位置41d (41d 〜41f は図示せず)はトレイレール21d に、レンズ位置41e はトレイレール21e に、レンズ位置41f はトレイレール21f に、レンズ位置41g はトレイレール21g に、それぞれ対応している。
【0024】
この移動可能のレンズ40は、暗箱20内部に設けられたステッピングモータ32により、上記各レンズ位置41a 〜41f に移動されるように構成されており、ステッピングモータ32への、各レンズ位置41a,41b,…,41gにそれぞれ対応した入力パルス数D1,D2,D3,D4,D5,D6,D7は、各トレイレール21a 〜21g と予め対応付けられた参照テーブルとして、暗箱20内部に設けられた記憶部33に記憶されている。
【0025】
暗箱20の内部にはさらに、いずれのトレイレール22a 〜22g にトレイ10が載置されたかの、センサ22a 〜22g による検出結果を受けて、この検出結果に対応するパルス数を、記憶部33に記憶された参照テーブルを参照して求め、求められたパルス数をステッピングモータ32に入力するフォーカスコントロール手段31が設けられている。
【0026】
次に本実施形態の画像情報読取装置 100の作用について説明する。
【0027】
まずレンズ40は所定の初期位置に停止しており、オペレータが、化学発光を呈する試料が転写されたメンブレンフィルタ11をトレイ10上に載置し、このトレイ10を暗箱20の、メンブレンフィルタ11のサイズに応じて、所望とする大きさの画像情報を取得するのに適した段(上から1〜7段目のうちいずれか)のレール(例えば4段目のレール21d )に、載置し、暗箱の扉を閉じる。
【0028】
このトレイ10の載置により、暗箱20内に設置されたセンサ22a 〜22g のうち、トレイ10が載置された4段目のレール21d に対応するセンサ22d が、トレイ10が載置されたことを検出し、検出信号をフォーカスコントロール手段31に送る。このとき、他のセンサ22a 〜22c および22e 〜22g は、それぞれ対応するレール21a 〜21c および21e 〜21g にトレイ10が存在しないため、検出信号を出力することはない。
【0029】
フォーカスコントロール手段31は、検出信号を受けて、その検出信号がセンサ22d から出力されたものと認識し、記憶部33に記憶されている参照テーブルを参照して、センサ22d と対応付けられたパルス数D4を求め、このパルス数D4をステッピングモータ32に入力する。ステッピングモータ32は、フォーカスコントロール手段31から入力されたパルス数に基づいて、レンズ40を、初期位置からレンズ位置41d に移動させる。
【0030】
ここでレンズ位置41d は、4段目のトレイレール21d にトレイ10が載置されているときに、そのトレイ10上のメンブレン11の像をCCD51に結像させるのに適した位置として予め設定されているため、CCD51には、4段目のトレイレール21d 上に配置されたトレイ10上のメンブレン11の像が、ピントのずれ無く適切に結像される。
【0031】
CCD51は、このように結像されたメンブレン11から発光する化学発光光を光電的に検出し、得られた信号を外部の画像処理装置や画像表示装置等に出力する。
【0032】
このように本実施形態の画像情報読取装置によれば、簡単な構成で、オペレータが試料を取り扱った手でレンズ40に触れることなく、CCD51上に適切な像を結像させるためのレンズ位置に、レンズ40を移動させることができる。
【0033】
図3は本発明の画像情報読取装置の他の実施形態の構成を示す図、図4は図3に示した画像情報読取装置 100′の概略構成を示す斜視図である。図示の画像情報読取装置 100′は、図1に示した画像情報読取装置 100に対して、フォーカス微調整機能および故障時手動調整機能をさらに有する構成である。なお、図1に示した実施形態の画像情報読取装置 100と同一の構成要素については説明を省略する。
【0034】
本実施形態の画像情報読取装置 100′を構成するCCD51′は、画像定量のための像を読み取る画像情報読取モードと、試料の像のピント合わせのための、画像情報読取モードに比して読取り時間が短くかつ繰り返し読取りを行うフォーカスモードとを選択的に切換可能とされたものであり、この画像情報読取装置 100′は、上記モードの切換えを行うカメラコントローラ52と、フォーカスモードに切り換えられたCCD51′により読み取られた試料の複数の画像情報を、擬似的動画として表示するフォーカス用モニタ60と、フォーカスコントロール手段31′によりレンズ位置に移動されたレンズを、さらに光軸方向に連続的に移動させるように、フォーカスコントロール手段31′を制御する微調整手段としてのパーソナルコンピュータ70とをさらに具備している。
【0035】
ここで、画像情報読取モードは、1フレームの画像情報を読み取るために3秒の時間を要する読取モードであり、一方、フォーカスモードは、試料の像のピント合わせのための読取モードであって、0.1秒の時間間隔で1フレームの画像情報を順次更新して読み取る読取モードである。そしてフォーカスモードで読み取られた画像情報は、フォーカス用モニタ60に表示されるが、各フレームの表示間隔が0.1秒と短いため、モニタ表示を擬似的な動画として認識させることができる。
【0036】
ここでパーソナルコンピュータ70は図4に示すように、CRT、キーボード、マウスおよび処理装置本体とからなり、オペレータにより、CCD51′のモードを切り換える指令およびトレイ10に載置された試料の厚さdに応じて、フォーカスコントロール手段31′からモータ32に出力されるパルスの数を補正することに対応する指令が、キーボードまたはマウスから入力され、モード切換え指令は処理装置本体からカメラコントローラ52に入力され、カメラコントローラ52が、CCD51′の読取りモードを切り換える。
【0037】
また、フォーカスコントロール手段31′は、キーボードまたはマウスから入力されたパルス数の補正指令に応じて、記憶部33に記憶されている、トレイレール21a 〜21g に対応するパルス数を変更して、この変更後のパルス数をモータ32に出力するとともに、トレイレール21a 〜21g に対応するパルス数を、変更後のパルス数に置き換えてトレイレール21a 〜21g と対応付け、記憶部33に記憶させるものである。
【0038】
次に本実施形態の画像情報読取装置 100′の作用について説明する。
【0039】
まずオペレータは、パーソナルコンピュータ70のキーボードから、CCD51′のモードをフォーカスモードに切り換える指令を入力し、この指令はコンピュータ70の処理装置本体からカメラコントローラ52に入力され、カメラコントローラ52が、CCD51′の読取りモードをフォーカスモードに切り換える。
【0040】
一方、レンズ40は所定の初期位置に停止しており、オペレータが、化学発光を呈する試料が分布する、厚さdのゲル支持体11′をトレイ10上に載置し、このトレイ10を暗箱20の、ゲル支持体11′のサイズに応じて、所望とする大きさの画像情報を取得するのに適した段(上から1〜7段目のうちいずれか)のレール(例えば2段目のレール21b )に載置する。
【0041】
このトレイ10の載置により、暗箱20内に設置されたセンサ22a 〜22g のうち、トレイ10が載置された2段目のレール21b に対応するセンサ22b が、トレイ10が載置されたことを検出し、検出信号をフォーカスコントロール手段31′に送る。このとき、他のセンサ22a および22c 〜22g は、それぞれ対応するレール21a および21c 〜21g にトレイ10が存在しないため、検出信号を出力することはない。
【0042】
フォーカスコントロール手段31′は、検出信号を受けて、その検出信号がセンサ22b から出力されたものと認識し、記憶部33に記憶されている参照テーブルを参照して、センサ22b と対応付けられたパルス数D2を求め、このパルス数D2をステッピングモータ32に入力する。ステッピングモータ32は、フォーカスコントロール手段31′から入力されたパルス数に基づいて、レンズ40を、初期位置からレンズ位置41b に移動させる。
【0043】
ここでレンズ位置41b は、2段目のトレイレール21b にトレイ10が載置されているときに、そのトレイ10上の厚さ0mmの試料の像をCCD51′に結像させるのに適した位置として予め設定されているため、CCD51′には、2段目のトレイレール21b 上に配置されたトレイ10上のゲル支持体11′の像が結像されるが、このゲル支持体11′はメンブレンフィルタとは異なり、結像関係において無視できない程度の厚さdを有するため、CCD51′上ではピントがずれたものとして結像される。
【0044】
ここで、CCD51′はフォーカスモードに切り換えられているため、受光したゲル支持体11′の像を、カメラコントローラ52を介して、0.1秒間隔でフォーカス用モニタ60に出力する。この結果、フォーカス用モニタ60には、0.1秒間隔でゲル支持体11′の像が順次表示されるが、表示間隔が短いため、このモニタ60を観察しているオペレータは、リアルタイムの擬似的な動画として認識することができる。
【0045】
オペレータはこのモニタ60の表示を見ながら、モニタ60に表示されるゲル支持体11′の像が正確にピントの合った画像となるように、試行錯誤的に、キーボードからパルス数の補正指令を入力する。なお、この補正指令は、レンズ40を図示上下方向に移動させる指令であれば、パルス数を直接入力する形式であってもよいし、単に、上方向への移動・停止・下方向への移動という指示であってもよい。そしてこのように入力された補正指令はフォーカスコントロール手段31′に入力され、フォーカスコントロール手段31′は入力された補正指令に基づいて、モータ32を駆動する制御をなし、モータ32はこの制御に応じてレンズ40を上下方向に移動させる。
【0046】
オペレータは、モニタ60に表示されたゲル支持体11′の像が正確にピントの合った画像となったと認識したときは、上記補正指令の入力を停止し、暗箱20の扉を閉じ、CCD51′のモードを画像情報読取モードに切り換える指令を、キーボードから入力する。なおこのときのレンズ位置を41b ′と表記する。
【0047】
キーボードから入力されたモード切換指令は、カメラコントローラ52に入力され、カメラコントローラ52はCCD51′を、露光時間が比較的長い画像情報読取モードに切り換える。このモード切換えの指令はフォーカスコントロール手段31′にも入力され、フォーカスコントロール手段31′は、2段目のトレイレール21b に予め対応付けられていたパルス数からの変動量(パルス数)で、元の対応付けられていたパルス数を補正し、この補正後のパルス数を2段目のトレイレール21b に改めて対応付け、この対応付けを記憶部33に記憶させる。
【0048】
これにより、記憶部33に改めて記憶された、2段目のトレイレール21b に対応付けられたパルス数は、2段目のトレイレール21b にトレイ10が載置されているときに、そのトレイ10上の厚さdmmの試料の像をCCD51′に結像させるのに適したレンズ位置41b ′に対応した、初期位置からのパルス数となる。
【0049】
一方、ゲル支持体11′から発光された化学発光光は、レンズ位置41b ′のレンズ40によりCCD51′上に、正確にピントの合った画像として結像され、CCD51′は、結像された化学発光光の像を光電変換し、変換後の信号を、カメラコントローラ52を介してパーソナルコンピュータ70に入力する。そしてパーソナルコンピュータ70は、入力された信号を可視画像としてCRTに表示する。
【0050】
このように本実施形態の画像情報読取装置 100′によれば、簡単な構成で、オペレータが試料を取り扱った手でレンズ40に触れることなく、CCD51′上に適切な像を結像させるためのレンズ位置に、レンズ40を移動させることができる。しかも、CCD51′の受光面上における結像関係において、その厚さを無視し得ない試料であっても、その厚さに応じたレンズ位置の補正を、レンズ40に触れることなく行うことができる。
【0051】
なお、本実施形態の画像情報読取装置 100′は、パーソナルコンピュータ70、フォーカスコントロール手段31′またはモータ32が故障等により正規に稼働しない場合のバックアップとして、クラッチ82を介して、強制的にモータ32の軸を回転させる手動の回転つまみ81を、暗箱本体25の外部に備えているため、このような故障が生じたときは、クラッチ82を接続状態にしたうえで、暗箱本体25の外部に突出した回転つまみ81を回すことにより、レンズ位置の調整を行うこともできる。この場合においても、オペレータはレンズ40に直接触れる必要はないため、レンズの汚染を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像情報読取装置の一実施形態の構成を示す図
【図2】図1に示した画像情報読取装置の概略斜視図
【図3】本発明の画像情報読取装置の他の実施形態の構成を示す図
【図4】図3に示した画像情報読取装置の概略斜視図
【符号の説明】
10 トレイ
11 試料
20 暗箱
21a 〜21g トレイレール
22a 〜22g トレイセンサ
25 本体
31 フォーカスコントロール手段
32 モータ
33 記憶部
40 レンズ
41a 〜41g レンズ位置
51 冷却CCD
52 カメラコントローラ
60 フォーカス用モニタ
70 パーソナルコンピュータ
100 画像情報読取装置

Claims (5)

  1. 光軸方向に移動可能とされたレンズからの距離が互いに異なる離散的な複数の位置に設けられた、試料が載置された試料台を配置しうる試料台配置部、および前記レンズにより結像された前記試料の像を光電的に読み取る光電読取手段を備えた画像情報読取装置において、
    前記レンズを前記光軸方向に移動させるレンズ移動手段と、
    前記複数の試料台配置部のうち前記試料台が選択的に配置された試料台配置部を検出する試料台検出センサと、
    前記複数の試料台配置部にそれぞれ対応して、前記試料の像を前記光電読取手段の受光面上に結像するように予め設定された離散的な複数のレンズ位置を、前記試料台配置部と対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記試料台検出センサにより検出された試料台配置部に対応するレンズ位置を、前記記憶部に記憶された対応付けを参照して求め、該求められたレンズ位置に前記レンズを移動させるように、前記レンズ移動手段を制御するフォーカスコントロール手段とを備えたことを特徴とする画像情報読取装置。
  2. 前記光電読取手段が、前記試料の像を読み取る画像情報読取モードと、前記試料の像のピント合わせのための、該画像情報読取モードに比して読取り時間が短くかつ繰り返し読取りを行うフォーカスモードとを選択的に切換可能とされたものであり、
    前記フォーカスモードに切り換えられた前記光電読取手段により読み取られた前記試料の複数の画像情報を、擬似的動画として表示するモニタ手段と、
    前記フォーカスコントロール手段により前記レンズ位置に移動された前記レンズを、さらに前記光軸方向に連続的に移動させるように、前記フォーカスコントロール手段を制御する微調整手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像情報読取装置。
  3. 前記フォーカスコントロール手段が、前記微調整手段の制御により移動されたレンズの位置を、前記試料台配置部に対応するレンズ位置として、前記記憶部に記憶された前記対応付けを更新せしめるものであることを特徴とする請求項2記載の画像情報読取装置。
  4. 前記試料が、化学発光光または蛍光を発する物質を含有する分子生物学的分析用試料であることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の画像情報読取装置。
  5. 前記光電読取手段が、冷却素子を備えたインターライン型CCDであることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項に記載の画像情報読取装置。
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