JP3760766B2 - セラミック発振子の製造方法 - Google Patents

セラミック発振子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3760766B2
JP3760766B2 JP2000392939A JP2000392939A JP3760766B2 JP 3760766 B2 JP3760766 B2 JP 3760766B2 JP 2000392939 A JP2000392939 A JP 2000392939A JP 2000392939 A JP2000392939 A JP 2000392939A JP 3760766 B2 JP3760766 B2 JP 3760766B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mother substrate
frequency
resonance frequency
polarization
ceramic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000392939A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002198759A (ja
Inventor
直樹 藤井
宏 友廣
幹雄 中島
慶一 上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2000392939A priority Critical patent/JP3760766B2/ja
Priority to US10/022,278 priority patent/US6772491B2/en
Publication of JP2002198759A publication Critical patent/JP2002198759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3760766B2 publication Critical patent/JP3760766B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H3/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators
    • H03H3/007Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks
    • H03H3/02Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks for the manufacture of piezoelectric or electrostrictive resonators or networks
    • H03H3/04Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks for the manufacture of piezoelectric or electrostrictive resonators or networks for obtaining desired frequency or temperature coefficient
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/42Piezoelectric device making
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49004Electrical device making including measuring or testing of device or component part
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49117Conductor or circuit manufacturing
    • Y10T29/49124On flat or curved insulated base, e.g., printed circuit, etc.
    • Y10T29/49155Manufacturing circuit on or in base
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49789Obtaining plural product pieces from unitary workpiece
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49789Obtaining plural product pieces from unitary workpiece
    • Y10T29/49798Dividing sequentially from leading end, e.g., by cutting or breaking

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電セラミックスを用いて構成されるセラミック発振子の製造方法に関し、特に、マザー基板の分極工程が改良された厚み縦モードを利用したエネルギー閉じ込め型のセラミック発振子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、厚み縦モードを利用したエネルギー閉じ込め型のセラミック発振子が種々提案されている。この種のセラミック発振子は、以下のような工程で製造されている。
【0003】
まず、マザーの圧電基板の全面に電極を形成する。次に、上記マザーの圧電基板の両面の電極に電界を印加し、分極処理を行う。しかる後、電極をエッチングすることにより、個々のセラミック発振子単位の共振電極を形成し、マザー基板において1つのセラミック発振子についての周波数を測定する。そして、測定された周波数が目的とする周波数とずれている場合、周波数調整を行う。しかる後、マザーの圧電基板を個々のセラミック発振子単位に切断する。切断により得られたセラミック発振子をそのまま完成品としてのセラミック発振子とするか、または、リード端子を取り付け、樹脂外装を施すことにより、完成品としてのセラミック発振子を得る。
【0004】
そして、得られた完成品のセラミック発振子の周波数を測定し、所定の周波数範囲内のものを良品として選別する。
ところで、セラミック発振子の周波数fOSC は、fOSC =N/t(但し、Nは周波数定数、tは、圧電基板の厚み)で表される。従って、上記周波数調整に際しては、▲1▼圧電基板の厚みを調整する方法と、▲2▼上記周波数定数を調整する方法とが知られている。
【0005】
例えば、特開平6−224677号公報には、目的とする発振周波数と、測定された発振子周波数とのずれに応じ、マザーの圧電基板上の共振電極表面に蒸着膜を形成する方法が開示されている。また、特開平10−190388号公報には、上記周波数ずれに応じて、マザー基板に形成されている共振電極表面にめっきを施し、電極膜の厚みを厚くする方法が開示されている。他方、特開平7−106892号公報には、上記周波数ずれに応じて、マザー基板に形成されている共振電極上に、周波数調整インクを塗布する方法が開示されている。
【0006】
また、特開平7−58569号公報には、マザーの圧電基板を分極した後、ラップ研磨する際に、加工途中で共振周波数を測定し、所望とする共振周波数に対応した***振周波数を得るまでラップ加工して圧電基板の厚みを調整する方法が開示されている。
【0007】
他方、上記▲2▼周波数定数を調整することにより発振周波数を調整する方法が、特開平7−106893号公報に開示されている。ここでは、外装が施された圧電共振子の発振周波数を測定し、目標発振周波数とのずれを求める。そして、この周波数のずれ量に対応した直流電圧をマザーの圧電基板に印加し、分極度を異ならせることにより周波数調整が行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
近年、セラミック発振子においては、発振周波数をより高精度に制御することが求められている。すなわち、発振周波数の要求精度は0.1%以下となってきている。
【0009】
ところが、従来の▲1▼マザーの圧電基板の厚みや共振電極の厚みを調整する方法では、発振周波数の精度を0.1%以下に制御するには、圧電基板や共振電極の厚みを1/10μm単位で制御しなければならない。しかしながら、このような厚み精度の加工コストは非常に高くなり、その結果、水晶よりも安価であるというセラミック発振子の利点が大きく損なわれることになる。
【0010】
他方、▲2▼周波数定数の調整により、セラミック発振子の発振周波数を調整する方法では、上記のような高精度の加工を必要としない。しかしながら、特開平7−106893号公報に記載の方法では、外装が施されたセラミック発振子の周波数を測定し、該周波数と目的とする周波数範囲との比較により選別し、範囲外のセラミック発振子に、さらに直流電圧を印加することにより、所定の範囲に入るように2次分極処理を行う必要があるため、工程数が多く、やはりコストが上昇するという問題があった。加えて、複雑な工程を必要とするため、製造工程に長時間を要するという問題があった。
【0011】
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、マザーの圧電基板からセラミック発振子を得るにあたり、周波数定数を調整することにより、周波数調整を行うにあたり、比較的簡単な工程で周波数を調整することができ、かつ発振周波数が高精度に制御されており、安価なセラミック発振子を得ることを可能とする製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、マザー基板に分極処理を行う工程と、次に、前記マザー基板上に個々セラミック発振子単位の電極を形成する工程と、前記マザー基板を個々のセラミック発振子単位に切断し、個々のセラミック発振子を得る工程とを備えるセラミック発振子の製造方法において、前記マザー基板の分極処理を行う工程が、前記マザー基板に直流高電圧を印加しつつマザー基板の厚み振動の***振周波数faを測定し、測定されている***振周波数faが、最終的に得られたセラミック発振子の発振周波数とマザー基板の常温における***振周波数との相関を示す第1の相関データと、前記マザー基板の常温における***振周波数faと、分極中のマザー基板の***振周波数faとの相関を示す第2の相関データとから求められる、セラミック発振子の目標発振周波数に対応したマザー基板の分極中の***振周波数である目標値に到達した場合に、電圧の印加を終了することにより行われることを特徴とする。
【0013】
本発明の特定の局面では、前記相関データが、最終的に得られたセラミック発振子の発振周波数とマザー基板の常温における***振周波数との相関を示す第1の相関データと、前記マザー基板の常温における***振周波数faと、分極中のマザー基板の***振周波数faとの相関を示す第2の相関データとを含む。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施例を説明することにより、本発明をより詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施例に用いられる分極制御装置を説明するための概略構成図である。
本実施例では、まず、図2に示すに示すように、マザー基板1の上面及び下面に電極2,3を全面に形成する。マザー基板1を構成する材料としては、チタン酸鉛系セラミックスのような適宜の圧電セラミックスを用いることができる。
【0016】
電極2,3は、Agなどの適宜の金属を用いて構成することができる。
次に、上記マザー基板1の電極2,3間に直流高電圧を印加し、分極処理を行う。この分極に際し、図1に示した圧電体分極制御装置を用いて分極度を調整する。この分極度を調整する工程については、後程詳述する。
【0017】
本実施例の製造方法では、上記マザー基板1を分極した後、エッチングにより、個々のセラミック発振子単位の共振電極及び引き出し電極を形成する。図3に、このようにして形成された共振電極4及び引き出し電極5を示す。図3では、マザー基板1の上面において、複数の共振電極4が形成されており、かつ複数の引き出し電極5が連ねられた状態で図示されている。このマザー基板1を図3の破線Xの方向及び破線Xと直交する方向に切断することにより、図4に示すセラミック発振子6が得られる。セラミック発振子6では、共振電極4及び引き出し電極5が圧電基板1Aの上面に形成されており、下面にも、共振電極4と対向するように共振電極7が形成されている。また、共振電極7に接続されるように引き出し電極8が形成されている。
【0018】
上記セラミック発振子6を得た後に、引き出し電極5,8にリード端子を接合し、圧電振動部の振動を妨げないための空洞を確保しつつ樹脂外装を施し、完成品としてのセラミック発振子が得られる。
【0019】
本実施例の特徴は、上記製造工程において、マザー基板1に分極処理を行う工程が、以下の手順により行われることにある。
すなわち、本願発明者らは、上記マザー基板1の***振周波数と最終的に得られた完成品としての樹脂外装が施されたセラミック発振子の発振周波数とに相関があることを見出した。図5は、この相関関係を示す図である。本実施例では、マザー基板1はチタン酸鉛系セラミックスからなり、20mm×30mm×厚さ275μmの寸法を有する。このマザー基板3から、3.1mm×3.7mm×厚さ275μmの寸法の圧電基板1Aを有するセラミック発振子を形成した場合の相関関係を示す図である。
【0020】
図5から明らかなように、マザー基板1の常温(25℃)における***振周波数と、完成品のセラミック発振の発振子周波数には相関があり、マザー基板1の***振周波数faが高くなるにつれて、完成品としてのセラミック発振子の発振周波数の高くなることがわかる。
【0021】
他方、本願発明者らは、マザー基板1の分極中の***振周波数と、常温におけるマザー基板1の***振周波数との間にも図6に示す関係のあることを見出した。すなわち、分極に際しては、例えば180℃程度の高温で数kV/mm程度の直流電圧が印加されるが、この分極条件下におけるマザー基板の***振周波数と、常温(25℃)におけるマザー基板1の***振周波数とに図6に示すように一定の関係のあることを見出した。従って、図5及び図6の結果を組み合わせれば、得られる完成品の発振周波数に対応したマザー基板の分極中の***振周波数を知り得ることがわかる。
【0022】
本実施例は、上記知見に基づき、すなわち図5及び図6に示した第1,第2の相関データから、まず、完成品のセラミック発振子の目標発振周波数に対応したマザー基板の分極中の***振周波数目標値を得る。
【0023】
そして、上記製造方法において、マザー基板1に分極処理を行うに際し、コンピューター11に上記分極中の***振周波数の目標値を入力しておく。
分極制御装置の恒温槽12内にマザー基板1,1を収める。そして、直流高電圧を発生する電源13からの直流電圧を高圧切り換え回路14により切り換えて、いずれかのマザー基板1に分極要電圧を印加し、気中(空気もしくは絶縁ガス)で分極処理を行う。そして、高圧切り換え回路14には、ネットワークアナライザー15がAC/DC分離回路を介して接続されている。AC/DC分離回路16は、ネットワークアナライザー15側に直流高電圧が印加することを防止するために設けられている。ネットワークアナライザー15は、高電圧印加により分極されているマザー基板1の周波数特性を測定するものであり、該ネットワークアナライザー15によりマザー基板1の***振周波数が測定される。コンピューター11は、現に分極中のマザー基板1の***振周波数をネットワークアナライザー15から受け取り、予め入力されていた分極中の***振周波数の目標値と比較する。そして、分極の進行につれて、現に分極されているマザー基板1の***振周波数が上昇し、分極中の***振周波数の目標値に到達した場合に、高電圧切り換え回路14を切り換えることにより、あるいは電源13をオフ状態とすることにより、分極を終了する。
【0024】
本実施例によれば、上記のように現に分極処理を行うに際し、図5及び図6に示した相関データから得られたマザー基板の分極中の***振周波数の目標値に到達した段階で分極が終了する。従って、分極されたマザー基板1を用いて、以降の工程を実施することにより、すなわちセラミック発振子単位の電極を形成するためにエッチングを施し、マザー基板を個々のセラミック発振子単位に切断し、外装を施して、完成品としてのセラミック発振子を得ることにより、目標とする発振周波数を確実に実現することができる。
【0025】
よって、本実施例によれば、最終的に得られたセラミック発振子の発振周波数のばらつきを大きく低減することができる。
従来法では、分極処理に際しては、分極時間を制御することにより分極度を制御していた。例えば図7に示すように、従来法では、所望とするマザー基板の***振周波数に到達するのに必要な分極時間を予め予備試験により見出す。この場合、例えば40秒の分極時間が必要であるとするデータが得られた場合、図7に示すように、多数のマザーの圧電基板に40秒間直流電圧を印加して分極を施す。しかしながら、図7から明らかなように、この方法では、マザー基板間で***振周波数faが大きくばらつくことがわかる。これは、基板材料のばらつきや加工厚みのばらつき等に起因するものである。
【0026】
これに対して、本実施例の製造方法では、実際のマザー基板の***振周波数を測定しつつ分極度を高めて***振周波数自体を制御するため、マザーの圧電基板の材料ばらつきや厚みばらつきの影響をほとんど受けることなく、完成品としてのセラミック発振子の発振周波数を高精度に制御することができる。また、マザー基板間のばらつきの影響をほとんど受けないため、後工程での研磨などを簡略化もしくは廃止することができる。
【0027】
なお、上記実施例では、厚み縦モードを利用したセラミック発振子の製造方法につき説明したが、厚み縦モードは基本波であってもよく、3倍波等の高調波であってもよい。
【0028】
【発明の効果】
本発明に係るセラミック発振子の製造方法では、マザー基板にある温度で分極処理を行う工程が、マザー基板に直流電圧を印加してマザー基板の厚み振動の***振周波数faを測定し、測定されている***振周波数faが、最終的に得られたセラミック発振子の発振周波数とマザー基板の常温における***振周波数との相関を示す第1の相関データと、前記マザー基板の常温における***振周波数faと、分極中のマザー基板の***振周波数faとの相関を示す第2の相関データとから求められる、セラミック発振子の目標発振周波数に対応したマザー基板の分極中の***振周波数である目標値に到達した場合に、電圧の印加が終了することにより行われる。従って、第1の相関データにより、目標とする発振周波数に応じたマザー基板の常温における***振周波数を得、第2の相関データにより、該常温における***振周波数に対応した分極中のマザー基板の***振周波数目標値を容易に得ることができる。よって、現に分極処理されているマザー基板において、上記工程に従って分極するだけで、最終的に得られるセラミック発振子の発振周波数を高精度に制御することができる。
【0029】
この場合、各マザー基板の分極工程において、周波数を高精度に制御することができるので、工程を増加させることなく、かつ短時間で、セラミック発振子の周波数調整を高精度に行うことができ、さらに、マザー基板間の周波数ばらつきを分極工程により減らすことができるので、後工程におけるラップ研磨などの調整作業を簡略化もしくは廃止することができる。
【0030】
よって、本発明によれば、発振周波数が高精度に制御されたセラミック発振子を安価かつ安定に提供することが可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において、マザー基板の分極を行いかつ分極度を調整する工程に用いられる分極制御装置を示す概略構成図。
【図2】本発明の一実施例において用意されるマザー基板及びその両面に形成される電極を説明するための斜視図。
【図3】図2に示したマザー基板の両面の電極をエッチングすることにより形成された個々のセラミック発振子単位の共振電極及び引き出し電極を示す斜視図。
【図4】図3に示したマザー基板を切断することにより得られた個々のセラミック発振子の外装を施す前の状態を示す斜視図。
【図5】マザーの圧電基板の常温における***振周波数と、完成品としてのセラミック発振子の発振周波数との相関を示す図。
【図6】マザーの圧電基板の分極温度における***振周波数と、マザー基板の常温における***振周波数との相関を示す図。
【図7】従来法に従って、分極時間を定めて多数のマザー基板に分極を施した場合のマザー基板の***振周波数を示す図。
【図8】本発明の一実施例に従って、マザー基板の***振周波数を28.1MHzに制御した場合の各マザー基板の***振周波数を示す図。
【符号の説明】
1…マザー基板
2、3…電極
4…共振電極
5…引き出し電極
6…セラミック発振子
7…共振電極
8…引き出し電極
11…コンピューター
12…恒温槽
13…電源
14…高圧切り換え回路
15…ネットワークアナライザー
16…AC/DC分離回路

Claims (1)

  1. マザー基板に分極処理を行う工程と、
    次に、前記マザー基板上に個々セラミック発振子単位の電極を形成する工程と、
    前記マザー基板を個々のセラミック発振子単位に切断し、個々のセラミック発振子を得る工程とを備えるセラミック発振子の製造方法において、
    前記マザー基板の分極処理を行う工程が、前記マザー基板に直流高電圧を印加しつつマザー基板の厚み振動の***振周波数faを測定し、測定されている***振周波数faが、最終的に得られたセラミック発振子の発振周波数とマザー基板の常温における***振周波数との相関を示す第1の相関データと、前記マザー基板の常温における***振周波数faと、分極中のマザー基板の***振周波数faとの相関を示す第2の相関データとから求められる、セラミック発振子の目標発振周波数に対応したマザー基板の分極中の***振周波数である目標値に到達した場合に、電圧の印加を終了することにより行われることを特徴とする、セラミック発振子の製造方法。
JP2000392939A 2000-12-25 2000-12-25 セラミック発振子の製造方法 Expired - Fee Related JP3760766B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000392939A JP3760766B2 (ja) 2000-12-25 2000-12-25 セラミック発振子の製造方法
US10/022,278 US6772491B2 (en) 2000-12-25 2001-12-20 Manufacturing method for ceramic oscillator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000392939A JP3760766B2 (ja) 2000-12-25 2000-12-25 セラミック発振子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002198759A JP2002198759A (ja) 2002-07-12
JP3760766B2 true JP3760766B2 (ja) 2006-03-29

Family

ID=18858846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000392939A Expired - Fee Related JP3760766B2 (ja) 2000-12-25 2000-12-25 セラミック発振子の製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6772491B2 (ja)
JP (1) JP3760766B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101111995B (zh) 2005-02-01 2010-08-25 株式会社村田制作所 压电谐振器及其制造方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60137112A (ja) * 1983-12-26 1985-07-20 Murata Mfg Co Ltd 圧電振動子
JP3222220B2 (ja) * 1992-10-19 2001-10-22 株式会社村田製作所 チップ型圧電共振子の製造方法
JPH06224677A (ja) 1993-01-22 1994-08-12 Murata Mfg Co Ltd 圧電共振子の周波数調整方法
US5621263A (en) * 1993-08-09 1997-04-15 Murata Manufacturing Co., Ltd. Piezoelectric resonance component
JPH0758569A (ja) 1993-08-16 1995-03-03 Murata Mfg Co Ltd 圧電発振素子の周波数調整方法
JP3208964B2 (ja) 1993-09-30 2001-09-17 株式会社村田製作所 圧電共振子の周波数調整方法
JPH07106893A (ja) 1993-10-07 1995-04-21 Murata Mfg Co Ltd 圧電共振子の周波数調整方法
US5585687A (en) * 1994-02-23 1996-12-17 Citizen Watch Co., Ltd. Piezolelectric oscillator
JPH0818382A (ja) * 1994-06-27 1996-01-19 Murata Mfg Co Ltd 圧電部品
JP3186510B2 (ja) * 1995-06-09 2001-07-11 株式会社村田製作所 圧電共振部品及びその製造方法
JP3577170B2 (ja) * 1996-08-05 2004-10-13 株式会社村田製作所 圧電共振子とその製造方法およびそれを用いた電子部品
JPH10126203A (ja) * 1996-08-27 1998-05-15 Murata Mfg Co Ltd 圧電共振子およびそれを用いた電子部品
JPH10190388A (ja) 1996-12-26 1998-07-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧電セラミック共振子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6772491B2 (en) 2004-08-10
US20020084862A1 (en) 2002-07-04
JP2002198759A (ja) 2002-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1685610B (zh) 压电振子、使用其的滤波器和压电振子的调整方法
JP2003258601A (ja) 弾性表面波装置およびそれを用いた通信機器
JP3760766B2 (ja) セラミック発振子の製造方法
JP2004215226A (ja) 弾性表面波装置の周波数調整方法および電子機器
JPH06224677A (ja) 圧電共振子の周波数調整方法
JPH02177712A (ja) 弾性表面波共振子およびその共振周波数の調整方法
JP4504540B2 (ja) 超音波振動子及びその製法
JPH0758569A (ja) 圧電発振素子の周波数調整方法
JP2000040931A (ja) 圧電共振子、圧電共振子の製造方法および圧電共振子の周波数調整方法
CN112688654B (zh) 振动元件以及振荡器
JP2002368573A (ja) 超薄板圧電振動子及びその製造方法
JPH04273186A (ja) ブロック状圧電体の分極方法
JPH07106893A (ja) 圧電共振子の周波数調整方法
JPH10107569A (ja) 表面弾性波装置の製造方法
JPH01232812A (ja) タンタル酸リチウムウェハ分極反転層形成方法
KR100284537B1 (ko) 압전 세라믹 레조네이터 및 제조 방법
JPS6355245B2 (ja)
JPH05160464A (ja) 圧電体の分極方法
JPH0482310A (ja) 圧電体の分極方法
JP2001036371A (ja) 圧電部品の周波数調整方法
JP2001267870A (ja) リチウム系圧電体基板を有するsawデバイスの製造方法および製造装置
JPH0316308A (ja) 圧電共振子の製造方法
JP2003224449A (ja) 圧電共振子及びその製法並びに圧電共振装置
JPH01232811A (ja) 圧電振動子の製造方法
JPH04348606A (ja) 捩り水晶振動子

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100120

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110120

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110120

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120120

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120120

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130120

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130120

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140120

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees