JP3759974B2 - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、ペン、マウスドラッグ等の手書き入力手段を持つ情報処理装置およびその装置を動作させる情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の日本語ワードプロセッサ等の情報処理装置として、図16に示すように、枠ありまたは枠なし状態で、手書き文字入力を行うようにしたものが知られている。同図(a)は、枠あり手書き入力モードにおいて、ペン112を用いて所定の枠131,132,133内に「あ」「い」「う」と描画したところを示し、同図(b)は、最初に描画した文字「あ」の候補を候補欄130に表示させたところを示している。この例では、「あ」「ぁ」「お」「ぉ」「吉」「を」が候補として表示されている。また、同図(c)は、枠なし手書き入力モードにおいて、文書作成画面でペン112を用いて画面140に「あいう」と描画したところを示している。
【0003】
また、図17に示すように、各種の条件を設定/選択するための画面またはウィンドウにおいて、ペンまたはマウスを用いて、所望の設定/選択を行うようにしたものが知られている。同図(a)は、書式設定ウィンドウにおいて、カーソル140を移動させて、用紙サイズとしてA4を選択等したところを示している。同図(b)は、頁指定ウィンドウにおいて、「1」頁を入力したところを示している。同図(c)は、保存ウィンドウにおいて、保存文書名を入力しようとするところを示している。同図(d)は、呼出ウィンドウにおいて、文書番号「100」「101」…を入力して保存文書を呼び出そうとするところを示している。
【0004】
また、特開平5−89098号公報には、文書レイアウト表示を利用して、ペンによる一行字数,文字間隔等を指定する書式設定手段が記載されている。
【0005】
また、特開平3−81817号公報には、ストローク入力エリアに入力されたストロークコマンド(ジェスチャー)によって命令を実行する手段が記載されている。
【0006】
また、特開平5−108611号公報には、直接入力モードと変換入力モードを備えた、枠あり手書き文字入力手段が記載されている。
【0007】
また、特開平5−324926号公報には、仮名漢字交じり文を手書き入力した際、仮名部分を正しく漢字に変換する手段が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図16に示したものは、書式設定、頁指定、保存、呼出のような各種の条件を設定/選択するための画面またはウィンドウにおいて、手書き文字入力を行うものではない。
【0009】
また、図17に示したものは、各種の条件を設定/選択するための画面またはウィンドウにおいて、項目を選択する際には、ペンまたはマウスで項目をポイントしている。このため、誤って隣の項目をポイントする可能性がある。また、数値を設定する場合は、テンキーウィンドウをポイントして数値を入力するか、あるいはキーボードから数値を入力している。テンキーウィンドウを使用する場合は誤って隣の数字をポイントする可能性があり、また、キーボードを使用する場合は一連のペンまたはマウスの操作の流れが途切れるため、操作性が悪いという問題がある。
【0010】
また、特開平5−89098号公報に記載されている、文書レイアウト表示を利用してペンによる一行字数,文字間隔等を指定する手段では、ペンドラッグの際に微妙な操作加減が要求される。このため操作性が悪いという問題がある。
【0011】
また、特開平3−81817に記載されている、ストローク入力エリアに入力されたストロークコマンド(ジェスチャー)によって命令を実行する手段だけでは、各種の条件設定/選択時に使用することはできない。
【0012】
また、特開平5−108611に記載されている、直接入力モードと変換入力モードを備えた枠あり手書き文字入力だけでは、各種の条件設定/選択時に使用することはできない。
【0013】
また、特開平5−324926に記載されている、仮名漢字交じりを手書き入力した際に仮名部分を正しく漢字に変換する手段だけでは、各種の条件設定/選択時に使用することはできない。
【0014】
そこで、この発明の目的は、使用者が各種の条件を設定または選択するための画面またはウィンドウを見ながら、手書き入力によって条件の設定または選択を行うことができ、したがって操作性を高めることができる情報処理装置を提供することにある。
【0015】
また、この発明の目的は、使用者が各種の条件を設定または選択するための画面またはウィンドウを見ながら、手書き入力によって条件の設定または選択を行うことができ、したがって操作性を高めることができる情報処理方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の情報処理装置は、情報処理の各種条件設定項目を設定条件と共に表示する条件設定画面を表示する表示手段と、上記条件設定画面毎の条件設定に用いる条件文字列を記述した条件設定テーブルを上記条件設定画面毎に対応付けて記憶した第1記憶手段と、使用者が文字を手書きで入力するための入力手段と、上記入力手段によって入力された手書き文字を認識して、認識した各文字の候補を生成する文字認識手段と、上記文字認識手段によって生成された文字の候補を候補文字列として格納する第2記憶手段と、上記表示手段に表示される条件設定画面に対する上記入力手段による手書き入力に応答して、いずれの条件設定画面に対して手書き入力されたかを判断するとともに、手書き入力された条件設定画面に対応する条件設定テーブルを前記第1記憶手段から特定し、当該条件設定テーブルに記述された各条件文字列に限定して上記第2記憶手段に格納された候補文字列との総当り比較を実行し、一致した文字列を当該条件設定画面の該当する条件設定項目の位置に設定条件として表示するように前記表示手段を制御する制御手段を備えたことを特徴としている。
【0017】
なお、「条件設定画面」にはウィンドウも含まれる。
【0018】
また、請求項2に記載の情報処理方法は、情報処理の各種条件設定項目を設定条件と共に表示する条件設定画面毎に、上記条件設定に用いる条件文字列を記述した条件設定テーブルを上記条件設定画面に対応付けて第1記憶手段に記憶させるステップと、上記各種条件設定項目を設定条件と共に表示する条件設定画面を表示手段に表示させるステップと、入力手段によって入力された手書き文字を認識して、認識した各文字の候補を候補文字列として第2記憶手段に格納するステップと、上記表示手段に表示される条件設定画面に対する上記入力手段による手書き入力に応答して、いずれの条件設定画面に対して手書き入力されたかを判断するステップと、上記手書き入力された条件設定画面に対応する条件設定テーブルを前記第1記憶手段から特定するステップと、当該条件設定テーブルに記述された各条件文字列に限定して上記第2記憶手段に格納された候補文字列との総当り比較を実行し、一致した文字列を当該条件設定画面の該当する条件設定項目の位置に設定条件として表示するステップとを備えたことを特徴としている。
【0019】
【作用】
請求項1の情報処理装置は次のように動作する。情報処理の各種条件設定項目を設定条件と共に表示する条件設定画面毎に、上記条件設定に用いる条件文字列を記述した条件設定テーブルが上記条件設定画面に対応付けて予め第1記憶手段に記憶される。表示手段によって、上記各種条件設定項目を設定条件と共に表示する条件設定画面が表示される。ここで、使用者が、上記条件設定画面を見ながら、ペンやマウスドラッグ等の入力手段によって、所望の条件を設定または選択するために文字を手書きで入力する。すると、文字認識手段が上記入力された手書き文字を認識して、認識した各文字の候補を生成する。第2記憶手段は、上記文字認識手段によって生成された文字の候補を候補文字列として格納する。制御手段は、上記表示手段に表示される条件設定画面に対する上記入力手段による手書き入力に応答して、いずれの条件設定画面に対して手書き入力されたかを判断するとともに、上記手書き入力された条件設定画面に対応する条件設定テーブルを前記第1記憶手段から特定する。そして、当該条件設定テーブルに記述された各条件文字列に限定して上記第2記憶手段に格納された候補文字列との総当り比較を実行し、一致した文字列を当該条件設定画面の該当する条件設定項目の位置に設定条件として表示するように前記表示手段を制御する。
【0020】
このように、この情報処理装置によれば、使用者が各種の条件を設定または選択するための条件設定画面を見ながら、手書き入力によって所望の条件を設定または選択することができる。したがって、従来に比して操作性が向上する。
【0021】
特に、認識結果候補の中に条件文字列に一致する候補があれば、自動的にその候補が選択される。この結果、認識率が大幅にアップする。また、使用者が再度文字を描画する手間が省かれ、さらに操作性が向上する。
【0022】
請求項2に記載の情報処理方法は、請求項1の情報処理装置と実質的に同じ作用効果を奏する。
【0023】
【実施例】
以下、この発明の情報処理装置を実施例により詳細に説明する。
【0024】
図1は、一実施例の情報処理装置のブロック構成を示している。
【0025】
この情報処理装置は、プログラムの実行を行ってこの装置全体を制御するCPU(中央演算処理装置)1と、各種データを格納するRAM(ランダム・アクセス・メモリ)2と、制御プログラム及び固定データを格納するROM(リード・オンリ・メモリ)3と、プリンタ5と、プリンタコントローラ4と、HD(ハードディスク)コントローラ6と、HD(ハードディスク)7と、マウスインタフェース8と、マウス9と、表示手段としての表示装置10と、表示コントローラ11と、ペン12と、ペンインタフェース13と、キーボード14と、キーインタフェース15と、FD(フロッピーディスク)16と、FD(フロッピーディスク)コントローラ17と、IC(集積回路)カード18と、ICカードインタフェース19と、ペンタブレット20と、ペンタブレットインタフェース21とを備えている。
【0026】
上記CPU1はこの例では制御手段、文字認識手段および判定手段として働く。
【0027】
上記プリンタ5は、プリンタコントローラ4により駆動され、各種出力データを印刷することができる。
【0028】
HD7,FD16,ICカード18は、それぞれ上記HDコントローラ6,FDコントローラ17,ICカードインタフェース19により駆動され、それぞれデータのロード(格納)またはセーブ(保存)を行うことができる。
【0029】
キーインタフェース15は、キーボード14で押されたキーを判別し、それに対応するデータに変換する。マウスインタフェース8,ペンインタフェース13は、それぞれ入力手段としてのマウス9,ペン12で指定された画面上の座標を判別し、XY座標に変換して出力する。また、ペンタブレットインタフェース21は、上記ペンタブレット20に入力された座標を判別し、XY座標に変換して出力する。
【0030】
ペンタブレット20は表示装置10の表示画面に設けられ、いわゆる表示一体型タブレットが構成されている。
【0031】
図2〜図5は、この情報処理装置で使用するワーク類を示している。
【0032】
図2中に示す[候補バッファ]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、描画された文字列の認識結果を格納する。認識ロジックの結果は、このワークエリアに格納される。格納形式は、描画文字総数(認識文字数n)を先頭アドレスに配し、これに続いて、各文字(1,…,n)毎にその文字の候補数(m1,…,mn)とその文字の候補(第1候補,第2候補,…)とを組み合わせて順に配列した形式となっている。
【0033】
[文字列格納バッファ]は、RAM2に配置された第2記憶手段としてのワークエリアであり、複数の認識結果のうち、現在選択されている結果文字列を順に格納する。
【0034】
[文字列SAVE]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、[文字列格納バッファ]の内容を保存する。
【0035】
[格納バッファポインタ]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、その内容は[文字列格納バッファ]内の何文字目のデータをセットするかを示す。
【0036】
[文字NO.]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、その内容は描画文字列(認識結果文字列)のうち、何文字目の処理を行っているかを示す。
【0037】
[候補NO.]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、各文字について選択されている候補NO.を順に記憶する。
【0038】
図3中に示す[ダミー数値データ]は、ROM3に配置されたワークエリアであり、後述する[コマンドテーブル]において数値コードであることを示すコードとして0000Hを格納する。
【0039】
[手書きモードフラグ]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、その内容は手書き文字描画時、コマンド式として処理するか、文字入力として処理するかを示す。00が格納されているときはコマンド式処理を行う旨を示し、FFが格納されているときは文字入力処理を行う旨を示す。[手書きモードフラグ]は、使用者が切替手段としての手書きモード切替ボタン43(図14(a)参照)によって設定する。
【0040】
[コマンドテーブル]は、ROM3に配置された第1記憶手段としてのワークエリアであり、認識文字を処理命令に変換するための情報テーブルである。格納形式は、コマンド式の数(j)を先頭アドレスに配し、これに続いて、各コマンド式(1,…,j)毎にそのコマンド式の文字数(k1,…,kj)とそのコマンド式を表す文字(1文字目,2文字目,…)とそのコマンド式に対応する項目NO.とを組み合わせて順に配列した形式となっている。この[コマンドテーブル]の内容は、後述するように、書式設定モード、保存/呼出モード、頁指定モードの各機能モードによって異なった内容となる。
【0041】
[コマンドNO.]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、[コマンドテーブル]のうち、何番目のコマンドの処理を行っているかを示す。
【0042】
[項目NO.]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、コマンド式の処理の種類を示す項目NO.を格納する。
【0043】
図4は上記[コマンドテーブル]として用いられ得る[書式設定コマンドテーブル]の内容を例示している(同図(a),(b),(c)はこの順に連続している。)。この例では、コマンド数は21となっている。また、例えば最初のコマンド式の文字数は3、そのコマンド式を表す文字は“はがき”(コード244FH,242CH,242DH)、そのコマンド式に対応する項目NO.は01(用紙サイズに対応)となっている。
【0044】
また、図5は上記[コマンドテーブル]として用いられ得る[保存/呼出コマンドテーブル]の内容を例示している。この例では、コマンド数は1となっている。コマンド式の文字数は3、そのコマンド式を表す文字は3文字とも不特定(3文字分のダミーコード000Hが格納されている)、そのコマンド式に対応する項目NO.は01(文書NO.に対応する)となっている。
【0045】
また、図6は上記[コマンドテーブル]として用いられ得る[頁指定コマンドテーブル]の内容を例示している。この例では、コマンド数は2となっている。例えば、最初のコマンド式の文字数は2、そのコマンド式を表す文字は1文字目が不特定(ダミーコード000H)、2文字目が“頁”(コード4A47H)であり、そのコマンド式に対応する項目NO.は01(頁NO.に対応)となっている。
【0046】
次に、この情報処理装置の動作を図7〜図12のフローチャートに従って説明する。
【0047】
なお、ペン12またはマウス9と説明すべきところを、便宜上、以下ではペン12として説明する。この情報処理装置は、ペン12による手書き入力を行う場合と、マウス9による手書き入力を行う場合とで本質的に同じ動作をするようになっている。
【0048】
図7に示すように、動作状態になると、まず、キーボード14またはペン12によるイベント待ちを行う(S101)。何らかのイベントが発生すれば、それがペンダウンかどうかを調べる(S102)。ペンダウンでなければさらにキー入力かどうかを調べた後(S103)、キー入力であれば各キー処理を行う(S104)一方、キー入力でなければ、正常のイベントでないと判断して、何も行わずにステップS101へ戻って再びイベント待ちを行う(A)。
【0049】
ステップS102でイベントがペンダウンであれば、ペンアップ待ちを行う(105)。ペンアップしてから一定時間経過しない間は(S106)、連続して文字列を入力するため、再度イベント待ちを行う。ペンアップして一定時間経過した場合(S106)は、描画が行われたかどうかを調べる(S107)。描画されていなければペンボタンのペンタッチであるかどうかを調べて(S108)、手書きモード切替ボタンがタッチされた場合は、[手書きモードフラグ]の切り替えを行った(S109)後、再度イベント待ちを行う(A)。それ以外のボタンタッチの場合(S108)は、各ペンタッチ処理を行い(S110)、再度イベント待ちを行う(A)。
【0050】
ステップS107で描画が行われた場合、文字認識ロジックにて認識処理を行った結果を[候補バッファ]にセットし(S111)、[候補NO.]の値をすべて1にすることにより(S112)、その後の処理にて第1候補による文字列が生成される。すなわち、まず、[文字NO.]の値を1とし(S113)、[格納バッファポインタ]の値を1とする(S114)。続いて[文字NO.]の示す文字の[候補NO.]に相当する文字コードを、[文字列格納バッファ]の[格納バッファポインタ]で示される位置にセットする(S115)。この処理により、まずは1文字目の第1候補の文字コードが[文字列格納バッファ]の1文字目アドレスにセットされる。さらに、[文字NO.]の値が認識文字数と同じであるかを調べ(S116)、同じ値でなければ[文字NO.]の内容と[格納バッファポインタ]の内容をそれぞれインクリメント(S117,S118)したのち、前述の[文字列格納バッファ]のセット(S115)を行う。この処理を[文字NO.]の値が認識文字数に達するまで(S116)繰り返すことにより、[文字列格納バッファ]には各文字の[候補NO.]で示される文字列が格納される。また、図8に示すように、ここで[文字列格納バッファ]の内容を[文字列SAVE]にコピーしておく(S1119)。
【0051】
[文字列格納バッファ]が完成したら、[手書きモードフラグ]の値が00であるかを調べる(S120)。[手書きモードフラグ]の値が00でなければ文字入力モードであるため、[文字列格納バッファ]の内容を表示画面のカーソル位置に表示して(S121)、イベント持ちに戻る(A)。
【0052】
ステップS120で[手書きモードフラグ]の値が00であれば、コマンドモードであるため、続いて[コマンドテーブル]の検索を行う。ただし、ここで機能モードの確認を行う。すなわち、書式設定モードであれば(S122)、[書式設定コマンドテーブル]を以降の処理の中での[コマンドテーブル]として用い(S123)、保存/呼出モードであれば(S124)、[保存/呼出コマンドテーブル]を[コマンドテーブル]として用い(S125)、頁指定モードであれば(S126)、[頁設定コマンドテーブル]を[コマンドテーブル]として用いる(S127)。ステップS122,S124,S126を通して、準備されたコマンドテーブルのいずれのモードにも当てはまらない場合は、コマンドを持たないため、処理を終了する(エンド)。
【0053】
[コマンドテーブル]の内容が確定したら、まず、[コマンドNO.]に1をセットする(S128)。続いて、[文字列格納バッファ]の内容と、[コマンドテーブル]内の[コマンドNO.]で示される内容とを比較する(S129)。両者が一致しなければ[文字列格納バッファ]の中の数値データ(0,1,2,3,4,5,6,7,8,9)を[ダミー数値データ]に置き換えた後(S130)、再び[文字列格納バッファ]の内容と、[コマンドテーブル]内の[コマンドNO.]で示される内容とを比較する(S131)。ステップS129,S131のいずれかの比較の結果、両者の内容が一致した場合、[コマンドNO.]で示される[コマンドテーブル]内の項目NO.を[項目NO.]にセットする(S132)。例えば書式設定モードにおいて認識文字が“はがき”であった場合、[文字列格納バッファ]の内容(“はがき”)と[コマンドテーブル]の[コマンドNO.]=1の内容(“はがき”)とが一致するから、[項目NO.]=01となる。この後、後述するコマンド実行処理(図11)へ移行する(D)。
【0054】
ステップS129,S131の比較でいずれも内容が一致しなかった場合、図9に示すように、[コマンドNO.]の値がコマンド式の数に達していない限り(S133)、[コマンドNO.]の値をインクリメントして(S134)、上記比較処理(S129,131)を各コマンド式について順次行う(C)。
【0055】
最後のコマンド式まで比較して一致しなかった場合(S133)、[文字列格納バッファ]の作り直しが必要となる。まず、[候補NO.]の作り直しを行う。すなわち、[文字NO.]に1をセット(S135)した後、[文字NO.]が示す文字の[候補NO.]の値がその文字の候補数と等しいか調べる(S136)。[文字NO.]の示す文字の[候補NO.]の値がその文字の候補数と等しくなければ、その文字の候補を次の候補に入れ替えるため、[文字NO.]の示す文字の[候補NO.]の値をインクリメント(S137)した後、図7のステップS113へ戻って[文字列格納バッファ]作成処理を行う(B)。そして、処理を進めてステップS129,S131(図8)のいずれかの比較の結果、[コマンドテーブル]内に一致する内容があった場合、コマンド実行処理(図11)へ移行することができる(D)。
【0056】
このようにして[文字列格納バッファ]の作り直しを行いながら、[文字列格納バッファ]の内容と[コマンドNO.]で示される[コマンドテーブル]内の内容とを順次比較してゆく。そして、ステップS136で[文字NO.]の示す文字の[候補NO.]の値がその文字の候補数と等しくなった場合、その文字の[候補NO.]の値を1に戻す(S138)。[文字NO.]の値が認識文字数に達していなければ(S139)、[文字NO.]の値をインクリメント(S140)した後、ステップS136へ戻ってその[文字NO.]の候補の入れ替えについて前述の処理を行う。ステップS139で[文字NO.]の値が認識文字数に達していれば、すべての候補組み合わせによる比較の結果、一致するものがなかったことになるため、図7のステップS101へ戻って再度イベント待ちを行う(A)。
【0057】
さて、ステップS129,S131(図8)のいずれかの比較の結果、[コマンドテーブル]内に一致する内容があった場合(D)、図10に示すように、モードが書式設定であれば(S141)、[項目NO.]の値を調べて、その値に対応する処理を実行する。すなわち、[項目NO.]=01であれば(S142)用紙サイズの変更を行い(S143)、[項目NO.]=02であれば(S144)用紙方向の変更を行い(S145)、[項目NO.]=03であれば(S146)改行ピッチの変更を行い(S147)、[項目NO.]=04であれば(S148)一行字数の変更を行い(S149)、[項目NO.]=05であれば(S150)文字間隔の変更を行い(S151)、[項目NO.]=06であれば(S152)ポイント数の変更を行い(S153)、[項目NO.]=07であれば(S154)印刷方向の変更を行い(S155)、[項目NO.]=08であれば(S156)和文/欧文の変更を行う(S157)。[項目NO.]の値が01〜08のいずれでもない場合はデータの異常であるため、図7のステップS101へ戻って再度イベント待ちを行う(A)。
【0058】
また、図11に示すように、モードが保存/呼出であった場合(S158)、同様に[項目NO.]の値を調べる。[項目NO.]=01であれば(S159)指定文書NO.の保存/呼出処理を行う(S160)。[項目NO.]=01でなければデータの異常であるため、図7のステップS101へ戻って再度イベント待ちを行う(A)。
【0059】
また、図11に示すように、モードが頁指定であった場合(S161)、同様に[項目NO.]の値を調べる。[項目NO.]=01であれば(S162)指定頁への頁JMP処理を行う(S163)。[項目NO.]=01でなければデータの異常であるため、図7のステップS101へ戻って再度イベント待ちを行う(A)。
【0060】
このようにして、各種の条件を設定/選択する画面またはウィンドウにおいて、ペンまたはマウスドラッグによる手書き入力によって所望の設定/選択を行うことができる。したがって、操作性を向上させることができる。また、認識した結果が処理命令に合致しないとき、認識結果候補の中に処理命令に合致する候補があれば、自動的にその候補を選択するので、認識率の大幅アップを実現することができ、操作性を向上させることができる。さらに、条件を選択/設定するための文字描画と、文字入力のための文字描画とを区別することができ、さらに操作性を向上させることができる。
【0061】
図12(a)は書式設定モードで表示装置10の表示画面に表示される書式設定ウィンドウを例示している。ウィンドウ中、左側に「用紙サイズ」と表示された行には、「はがき」「B5」「A4」「B4」「フリー」のサイズを選択するための用紙サイズ選択ボタン31が設けられている。「用紙方向」と表示された行には、「縦入」「横入」の方向を選択するための用紙方向選択ボタン32が設けられている。「改行ピッチ」と表示された行には、ミリ単位で改行ピッチを設定するための改行ピッチ設定ボタン33が設けられている。「一行字数」と表示された行には、一行の字数を設定するための一行字数設定ボタン34が設けられている。「文字間隔」と表示された行には、ドット単位で文字間隔を設定するための文字間隔設定ボタン35が設けられている。「ポイント数」と表示された行には、文字の大きさ「6P」「7P」「9P」「10.5P」「12P」を選択するためのポイント数選択ボタン36が設けられている。「印刷方向」と表示された行には、「縦書」「横書」の方向を選択するための印刷方向選択ボタン37が設けられている。「和/欧選択」と表示された行には、「和文」「欧文」を選択するための和文/欧文選択ボタン38が設けられている。39はソフトテンキーボード、40はカーソル、41は実行ボタン、42は解除ボタンを示している。この実施例の情報処理装置では、例えば同図(b)に示すように、「一行字数」が40字と設定されている状態で、使用者が表示画面にペン12で「35字」と手書きすると、同図(c)に示すように「一行字数」として35字が設定される。
【0062】
また、図13(a)は頁指定モードで表示装置10の表示画面に表示される頁指定ウィンドウを例示している。ウィンドウ中には現在の頁数「1頁」と、「指定頁の先頭にカーソルを移動します 頁を入力して[実行]を押してください」という文とが表示されている。ここで、例えば同図(b)に示すように、使用者が表示画面にペン12で「10頁」と手書きすると、カーソル40は10頁先頭へ移動する。
【0063】
また、図14(a)は保存モードで表示装置10の表示画面に表示される保存ウィンドウを例示している。ウィンドウ中、左側に「番号」「文書名」「備考」と順に表示されている。中央下側には、手書きされた文字をコマンド式処理とするか、文字入力処理とするかを切り替えるための手書きモード切替ボタン43が設けられている。「番号」の行には保存すべき文書の文書番号、「文書名」の行には文書名、「備考」の行には文書保存にあたって参考として付け加えるべきコメントが書き込まれるようになっている。ここで、例えば同図(b)に示すように、手書きモードがコマンド式処理に切り替えられているときに、使用者が表示画面にペン12で「100」と手書きすると、文書NO.100番への保存処理が行われる。また、同図(c)に示すように、手書きモードが文字入力処理に切り替えられているときに、使用者が表示画面にペン12で「100」と手書きすると、「文書名」の行(カーソル位置)に文書名として100が表示される。
【0064】
また、図15(a)は呼出モードで表示装置10の表示画面に表示される呼出ウィンドウを例示している。ウィンドウ中、左側に文書NO.として「100」「101」…「109」が表示されている。文書NO.「100」には文書名「本発明の図面−001(備考1994−××−××)」、文書NO.「101」には文書名「本発明の図面−002」を持つ各文書が保存されている。ここで、例えば同図(b)に示すように、使用者が表示画面にペン12で「200」と手書きすると、文書NO.200番の文書が呼び出される。
【0065】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の情報処理装置によれば、使用者が各種の条件を設定または選択するための条件設定画面を見ながら、手書き入力によって所望の条件を設定または選択することができる。したがって、従来に比して操作性を向上させることができる。
【0066】
特に、認識結果候補の中に条件文字列に一致する候補があれば、自動的にその候補を選択することができる。この結果、認識率を大幅にアップできる。また、使用者が再度文字を描画する手間を省くことができ、さらに操作性を向上させることができる。
【0067】
請求項2に記載の情報処理方法は、請求項1の情報処理装置と実質的に同じ作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の情報処理装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 上記情報処理装置が有するワーク類を示す図である。
【図3】 上記情報処理装置が有するワーク類を示す図である。
【図4】 書式設定コマンドテーブルのデータ形式を示す図である。
【図5】 保存/呼出コマンドテーブルのデータ形式を示す図である。
【図6】 頁指定コマンドテーブルのデータ形式を示す図である。
【図7】 上記情報処理装置の動作フローを示す図である。
【図8】 上記情報処理装置の動作フローを示す図である。
【図9】 上記情報処理装置の動作フローを示す図である。
【図10】 上記情報処理装置の動作フローを示す図である。
【図11】 上記情報処理装置の動作フローを示す図である。
【図12】 書式設定ウィンドウにおいて一行字数が設定される状態を説明する図である。
【図13】 頁設定ウィンドウにおいて頁NO.が指定される状態を説明する図である。
【図14】 保存ウィンドウにおいて文書NO.の指定及び文書名の入力が行われる状態を説明する図である。
【図15】 呼出ウィンドウにおいて文書NO.の指定が行われる状態を説明する図である。
【図16】 従来の情報処理装置において、枠あり/枠なし手書き入力が行われる状態を説明する図である。
【図17】 従来の情報処理装置において、書式設定ウィンドウ,頁指定ウィンドウ,保存ウィンドウ,呼出ウィンドウがそれぞれ表示された状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 CPU
2 RAM
3 ROM
9 マウス
10 表示装置
12 ペン
【産業上の利用分野】
この発明は、ペン、マウスドラッグ等の手書き入力手段を持つ情報処理装置およびその装置を動作させる情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の日本語ワードプロセッサ等の情報処理装置として、図16に示すように、枠ありまたは枠なし状態で、手書き文字入力を行うようにしたものが知られている。同図(a)は、枠あり手書き入力モードにおいて、ペン112を用いて所定の枠131,132,133内に「あ」「い」「う」と描画したところを示し、同図(b)は、最初に描画した文字「あ」の候補を候補欄130に表示させたところを示している。この例では、「あ」「ぁ」「お」「ぉ」「吉」「を」が候補として表示されている。また、同図(c)は、枠なし手書き入力モードにおいて、文書作成画面でペン112を用いて画面140に「あいう」と描画したところを示している。
【0003】
また、図17に示すように、各種の条件を設定/選択するための画面またはウィンドウにおいて、ペンまたはマウスを用いて、所望の設定/選択を行うようにしたものが知られている。同図(a)は、書式設定ウィンドウにおいて、カーソル140を移動させて、用紙サイズとしてA4を選択等したところを示している。同図(b)は、頁指定ウィンドウにおいて、「1」頁を入力したところを示している。同図(c)は、保存ウィンドウにおいて、保存文書名を入力しようとするところを示している。同図(d)は、呼出ウィンドウにおいて、文書番号「100」「101」…を入力して保存文書を呼び出そうとするところを示している。
【0004】
また、特開平5−89098号公報には、文書レイアウト表示を利用して、ペンによる一行字数,文字間隔等を指定する書式設定手段が記載されている。
【0005】
また、特開平3−81817号公報には、ストローク入力エリアに入力されたストロークコマンド(ジェスチャー)によって命令を実行する手段が記載されている。
【0006】
また、特開平5−108611号公報には、直接入力モードと変換入力モードを備えた、枠あり手書き文字入力手段が記載されている。
【0007】
また、特開平5−324926号公報には、仮名漢字交じり文を手書き入力した際、仮名部分を正しく漢字に変換する手段が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図16に示したものは、書式設定、頁指定、保存、呼出のような各種の条件を設定/選択するための画面またはウィンドウにおいて、手書き文字入力を行うものではない。
【0009】
また、図17に示したものは、各種の条件を設定/選択するための画面またはウィンドウにおいて、項目を選択する際には、ペンまたはマウスで項目をポイントしている。このため、誤って隣の項目をポイントする可能性がある。また、数値を設定する場合は、テンキーウィンドウをポイントして数値を入力するか、あるいはキーボードから数値を入力している。テンキーウィンドウを使用する場合は誤って隣の数字をポイントする可能性があり、また、キーボードを使用する場合は一連のペンまたはマウスの操作の流れが途切れるため、操作性が悪いという問題がある。
【0010】
また、特開平5−89098号公報に記載されている、文書レイアウト表示を利用してペンによる一行字数,文字間隔等を指定する手段では、ペンドラッグの際に微妙な操作加減が要求される。このため操作性が悪いという問題がある。
【0011】
また、特開平3−81817に記載されている、ストローク入力エリアに入力されたストロークコマンド(ジェスチャー)によって命令を実行する手段だけでは、各種の条件設定/選択時に使用することはできない。
【0012】
また、特開平5−108611に記載されている、直接入力モードと変換入力モードを備えた枠あり手書き文字入力だけでは、各種の条件設定/選択時に使用することはできない。
【0013】
また、特開平5−324926に記載されている、仮名漢字交じりを手書き入力した際に仮名部分を正しく漢字に変換する手段だけでは、各種の条件設定/選択時に使用することはできない。
【0014】
そこで、この発明の目的は、使用者が各種の条件を設定または選択するための画面またはウィンドウを見ながら、手書き入力によって条件の設定または選択を行うことができ、したがって操作性を高めることができる情報処理装置を提供することにある。
【0015】
また、この発明の目的は、使用者が各種の条件を設定または選択するための画面またはウィンドウを見ながら、手書き入力によって条件の設定または選択を行うことができ、したがって操作性を高めることができる情報処理方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の情報処理装置は、情報処理の各種条件設定項目を設定条件と共に表示する条件設定画面を表示する表示手段と、上記条件設定画面毎の条件設定に用いる条件文字列を記述した条件設定テーブルを上記条件設定画面毎に対応付けて記憶した第1記憶手段と、使用者が文字を手書きで入力するための入力手段と、上記入力手段によって入力された手書き文字を認識して、認識した各文字の候補を生成する文字認識手段と、上記文字認識手段によって生成された文字の候補を候補文字列として格納する第2記憶手段と、上記表示手段に表示される条件設定画面に対する上記入力手段による手書き入力に応答して、いずれの条件設定画面に対して手書き入力されたかを判断するとともに、手書き入力された条件設定画面に対応する条件設定テーブルを前記第1記憶手段から特定し、当該条件設定テーブルに記述された各条件文字列に限定して上記第2記憶手段に格納された候補文字列との総当り比較を実行し、一致した文字列を当該条件設定画面の該当する条件設定項目の位置に設定条件として表示するように前記表示手段を制御する制御手段を備えたことを特徴としている。
【0017】
なお、「条件設定画面」にはウィンドウも含まれる。
【0018】
また、請求項2に記載の情報処理方法は、情報処理の各種条件設定項目を設定条件と共に表示する条件設定画面毎に、上記条件設定に用いる条件文字列を記述した条件設定テーブルを上記条件設定画面に対応付けて第1記憶手段に記憶させるステップと、上記各種条件設定項目を設定条件と共に表示する条件設定画面を表示手段に表示させるステップと、入力手段によって入力された手書き文字を認識して、認識した各文字の候補を候補文字列として第2記憶手段に格納するステップと、上記表示手段に表示される条件設定画面に対する上記入力手段による手書き入力に応答して、いずれの条件設定画面に対して手書き入力されたかを判断するステップと、上記手書き入力された条件設定画面に対応する条件設定テーブルを前記第1記憶手段から特定するステップと、当該条件設定テーブルに記述された各条件文字列に限定して上記第2記憶手段に格納された候補文字列との総当り比較を実行し、一致した文字列を当該条件設定画面の該当する条件設定項目の位置に設定条件として表示するステップとを備えたことを特徴としている。
【0019】
【作用】
請求項1の情報処理装置は次のように動作する。情報処理の各種条件設定項目を設定条件と共に表示する条件設定画面毎に、上記条件設定に用いる条件文字列を記述した条件設定テーブルが上記条件設定画面に対応付けて予め第1記憶手段に記憶される。表示手段によって、上記各種条件設定項目を設定条件と共に表示する条件設定画面が表示される。ここで、使用者が、上記条件設定画面を見ながら、ペンやマウスドラッグ等の入力手段によって、所望の条件を設定または選択するために文字を手書きで入力する。すると、文字認識手段が上記入力された手書き文字を認識して、認識した各文字の候補を生成する。第2記憶手段は、上記文字認識手段によって生成された文字の候補を候補文字列として格納する。制御手段は、上記表示手段に表示される条件設定画面に対する上記入力手段による手書き入力に応答して、いずれの条件設定画面に対して手書き入力されたかを判断するとともに、上記手書き入力された条件設定画面に対応する条件設定テーブルを前記第1記憶手段から特定する。そして、当該条件設定テーブルに記述された各条件文字列に限定して上記第2記憶手段に格納された候補文字列との総当り比較を実行し、一致した文字列を当該条件設定画面の該当する条件設定項目の位置に設定条件として表示するように前記表示手段を制御する。
【0020】
このように、この情報処理装置によれば、使用者が各種の条件を設定または選択するための条件設定画面を見ながら、手書き入力によって所望の条件を設定または選択することができる。したがって、従来に比して操作性が向上する。
【0021】
特に、認識結果候補の中に条件文字列に一致する候補があれば、自動的にその候補が選択される。この結果、認識率が大幅にアップする。また、使用者が再度文字を描画する手間が省かれ、さらに操作性が向上する。
【0022】
請求項2に記載の情報処理方法は、請求項1の情報処理装置と実質的に同じ作用効果を奏する。
【0023】
【実施例】
以下、この発明の情報処理装置を実施例により詳細に説明する。
【0024】
図1は、一実施例の情報処理装置のブロック構成を示している。
【0025】
この情報処理装置は、プログラムの実行を行ってこの装置全体を制御するCPU(中央演算処理装置)1と、各種データを格納するRAM(ランダム・アクセス・メモリ)2と、制御プログラム及び固定データを格納するROM(リード・オンリ・メモリ)3と、プリンタ5と、プリンタコントローラ4と、HD(ハードディスク)コントローラ6と、HD(ハードディスク)7と、マウスインタフェース8と、マウス9と、表示手段としての表示装置10と、表示コントローラ11と、ペン12と、ペンインタフェース13と、キーボード14と、キーインタフェース15と、FD(フロッピーディスク)16と、FD(フロッピーディスク)コントローラ17と、IC(集積回路)カード18と、ICカードインタフェース19と、ペンタブレット20と、ペンタブレットインタフェース21とを備えている。
【0026】
上記CPU1はこの例では制御手段、文字認識手段および判定手段として働く。
【0027】
上記プリンタ5は、プリンタコントローラ4により駆動され、各種出力データを印刷することができる。
【0028】
HD7,FD16,ICカード18は、それぞれ上記HDコントローラ6,FDコントローラ17,ICカードインタフェース19により駆動され、それぞれデータのロード(格納)またはセーブ(保存)を行うことができる。
【0029】
キーインタフェース15は、キーボード14で押されたキーを判別し、それに対応するデータに変換する。マウスインタフェース8,ペンインタフェース13は、それぞれ入力手段としてのマウス9,ペン12で指定された画面上の座標を判別し、XY座標に変換して出力する。また、ペンタブレットインタフェース21は、上記ペンタブレット20に入力された座標を判別し、XY座標に変換して出力する。
【0030】
ペンタブレット20は表示装置10の表示画面に設けられ、いわゆる表示一体型タブレットが構成されている。
【0031】
図2〜図5は、この情報処理装置で使用するワーク類を示している。
【0032】
図2中に示す[候補バッファ]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、描画された文字列の認識結果を格納する。認識ロジックの結果は、このワークエリアに格納される。格納形式は、描画文字総数(認識文字数n)を先頭アドレスに配し、これに続いて、各文字(1,…,n)毎にその文字の候補数(m1,…,mn)とその文字の候補(第1候補,第2候補,…)とを組み合わせて順に配列した形式となっている。
【0033】
[文字列格納バッファ]は、RAM2に配置された第2記憶手段としてのワークエリアであり、複数の認識結果のうち、現在選択されている結果文字列を順に格納する。
【0034】
[文字列SAVE]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、[文字列格納バッファ]の内容を保存する。
【0035】
[格納バッファポインタ]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、その内容は[文字列格納バッファ]内の何文字目のデータをセットするかを示す。
【0036】
[文字NO.]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、その内容は描画文字列(認識結果文字列)のうち、何文字目の処理を行っているかを示す。
【0037】
[候補NO.]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、各文字について選択されている候補NO.を順に記憶する。
【0038】
図3中に示す[ダミー数値データ]は、ROM3に配置されたワークエリアであり、後述する[コマンドテーブル]において数値コードであることを示すコードとして0000Hを格納する。
【0039】
[手書きモードフラグ]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、その内容は手書き文字描画時、コマンド式として処理するか、文字入力として処理するかを示す。00が格納されているときはコマンド式処理を行う旨を示し、FFが格納されているときは文字入力処理を行う旨を示す。[手書きモードフラグ]は、使用者が切替手段としての手書きモード切替ボタン43(図14(a)参照)によって設定する。
【0040】
[コマンドテーブル]は、ROM3に配置された第1記憶手段としてのワークエリアであり、認識文字を処理命令に変換するための情報テーブルである。格納形式は、コマンド式の数(j)を先頭アドレスに配し、これに続いて、各コマンド式(1,…,j)毎にそのコマンド式の文字数(k1,…,kj)とそのコマンド式を表す文字(1文字目,2文字目,…)とそのコマンド式に対応する項目NO.とを組み合わせて順に配列した形式となっている。この[コマンドテーブル]の内容は、後述するように、書式設定モード、保存/呼出モード、頁指定モードの各機能モードによって異なった内容となる。
【0041】
[コマンドNO.]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、[コマンドテーブル]のうち、何番目のコマンドの処理を行っているかを示す。
【0042】
[項目NO.]は、RAM2に配置されたワークエリアであり、コマンド式の処理の種類を示す項目NO.を格納する。
【0043】
図4は上記[コマンドテーブル]として用いられ得る[書式設定コマンドテーブル]の内容を例示している(同図(a),(b),(c)はこの順に連続している。)。この例では、コマンド数は21となっている。また、例えば最初のコマンド式の文字数は3、そのコマンド式を表す文字は“はがき”(コード244FH,242CH,242DH)、そのコマンド式に対応する項目NO.は01(用紙サイズに対応)となっている。
【0044】
また、図5は上記[コマンドテーブル]として用いられ得る[保存/呼出コマンドテーブル]の内容を例示している。この例では、コマンド数は1となっている。コマンド式の文字数は3、そのコマンド式を表す文字は3文字とも不特定(3文字分のダミーコード000Hが格納されている)、そのコマンド式に対応する項目NO.は01(文書NO.に対応する)となっている。
【0045】
また、図6は上記[コマンドテーブル]として用いられ得る[頁指定コマンドテーブル]の内容を例示している。この例では、コマンド数は2となっている。例えば、最初のコマンド式の文字数は2、そのコマンド式を表す文字は1文字目が不特定(ダミーコード000H)、2文字目が“頁”(コード4A47H)であり、そのコマンド式に対応する項目NO.は01(頁NO.に対応)となっている。
【0046】
次に、この情報処理装置の動作を図7〜図12のフローチャートに従って説明する。
【0047】
なお、ペン12またはマウス9と説明すべきところを、便宜上、以下ではペン12として説明する。この情報処理装置は、ペン12による手書き入力を行う場合と、マウス9による手書き入力を行う場合とで本質的に同じ動作をするようになっている。
【0048】
図7に示すように、動作状態になると、まず、キーボード14またはペン12によるイベント待ちを行う(S101)。何らかのイベントが発生すれば、それがペンダウンかどうかを調べる(S102)。ペンダウンでなければさらにキー入力かどうかを調べた後(S103)、キー入力であれば各キー処理を行う(S104)一方、キー入力でなければ、正常のイベントでないと判断して、何も行わずにステップS101へ戻って再びイベント待ちを行う(A)。
【0049】
ステップS102でイベントがペンダウンであれば、ペンアップ待ちを行う(105)。ペンアップしてから一定時間経過しない間は(S106)、連続して文字列を入力するため、再度イベント待ちを行う。ペンアップして一定時間経過した場合(S106)は、描画が行われたかどうかを調べる(S107)。描画されていなければペンボタンのペンタッチであるかどうかを調べて(S108)、手書きモード切替ボタンがタッチされた場合は、[手書きモードフラグ]の切り替えを行った(S109)後、再度イベント待ちを行う(A)。それ以外のボタンタッチの場合(S108)は、各ペンタッチ処理を行い(S110)、再度イベント待ちを行う(A)。
【0050】
ステップS107で描画が行われた場合、文字認識ロジックにて認識処理を行った結果を[候補バッファ]にセットし(S111)、[候補NO.]の値をすべて1にすることにより(S112)、その後の処理にて第1候補による文字列が生成される。すなわち、まず、[文字NO.]の値を1とし(S113)、[格納バッファポインタ]の値を1とする(S114)。続いて[文字NO.]の示す文字の[候補NO.]に相当する文字コードを、[文字列格納バッファ]の[格納バッファポインタ]で示される位置にセットする(S115)。この処理により、まずは1文字目の第1候補の文字コードが[文字列格納バッファ]の1文字目アドレスにセットされる。さらに、[文字NO.]の値が認識文字数と同じであるかを調べ(S116)、同じ値でなければ[文字NO.]の内容と[格納バッファポインタ]の内容をそれぞれインクリメント(S117,S118)したのち、前述の[文字列格納バッファ]のセット(S115)を行う。この処理を[文字NO.]の値が認識文字数に達するまで(S116)繰り返すことにより、[文字列格納バッファ]には各文字の[候補NO.]で示される文字列が格納される。また、図8に示すように、ここで[文字列格納バッファ]の内容を[文字列SAVE]にコピーしておく(S1119)。
【0051】
[文字列格納バッファ]が完成したら、[手書きモードフラグ]の値が00であるかを調べる(S120)。[手書きモードフラグ]の値が00でなければ文字入力モードであるため、[文字列格納バッファ]の内容を表示画面のカーソル位置に表示して(S121)、イベント持ちに戻る(A)。
【0052】
ステップS120で[手書きモードフラグ]の値が00であれば、コマンドモードであるため、続いて[コマンドテーブル]の検索を行う。ただし、ここで機能モードの確認を行う。すなわち、書式設定モードであれば(S122)、[書式設定コマンドテーブル]を以降の処理の中での[コマンドテーブル]として用い(S123)、保存/呼出モードであれば(S124)、[保存/呼出コマンドテーブル]を[コマンドテーブル]として用い(S125)、頁指定モードであれば(S126)、[頁設定コマンドテーブル]を[コマンドテーブル]として用いる(S127)。ステップS122,S124,S126を通して、準備されたコマンドテーブルのいずれのモードにも当てはまらない場合は、コマンドを持たないため、処理を終了する(エンド)。
【0053】
[コマンドテーブル]の内容が確定したら、まず、[コマンドNO.]に1をセットする(S128)。続いて、[文字列格納バッファ]の内容と、[コマンドテーブル]内の[コマンドNO.]で示される内容とを比較する(S129)。両者が一致しなければ[文字列格納バッファ]の中の数値データ(0,1,2,3,4,5,6,7,8,9)を[ダミー数値データ]に置き換えた後(S130)、再び[文字列格納バッファ]の内容と、[コマンドテーブル]内の[コマンドNO.]で示される内容とを比較する(S131)。ステップS129,S131のいずれかの比較の結果、両者の内容が一致した場合、[コマンドNO.]で示される[コマンドテーブル]内の項目NO.を[項目NO.]にセットする(S132)。例えば書式設定モードにおいて認識文字が“はがき”であった場合、[文字列格納バッファ]の内容(“はがき”)と[コマンドテーブル]の[コマンドNO.]=1の内容(“はがき”)とが一致するから、[項目NO.]=01となる。この後、後述するコマンド実行処理(図11)へ移行する(D)。
【0054】
ステップS129,S131の比較でいずれも内容が一致しなかった場合、図9に示すように、[コマンドNO.]の値がコマンド式の数に達していない限り(S133)、[コマンドNO.]の値をインクリメントして(S134)、上記比較処理(S129,131)を各コマンド式について順次行う(C)。
【0055】
最後のコマンド式まで比較して一致しなかった場合(S133)、[文字列格納バッファ]の作り直しが必要となる。まず、[候補NO.]の作り直しを行う。すなわち、[文字NO.]に1をセット(S135)した後、[文字NO.]が示す文字の[候補NO.]の値がその文字の候補数と等しいか調べる(S136)。[文字NO.]の示す文字の[候補NO.]の値がその文字の候補数と等しくなければ、その文字の候補を次の候補に入れ替えるため、[文字NO.]の示す文字の[候補NO.]の値をインクリメント(S137)した後、図7のステップS113へ戻って[文字列格納バッファ]作成処理を行う(B)。そして、処理を進めてステップS129,S131(図8)のいずれかの比較の結果、[コマンドテーブル]内に一致する内容があった場合、コマンド実行処理(図11)へ移行することができる(D)。
【0056】
このようにして[文字列格納バッファ]の作り直しを行いながら、[文字列格納バッファ]の内容と[コマンドNO.]で示される[コマンドテーブル]内の内容とを順次比較してゆく。そして、ステップS136で[文字NO.]の示す文字の[候補NO.]の値がその文字の候補数と等しくなった場合、その文字の[候補NO.]の値を1に戻す(S138)。[文字NO.]の値が認識文字数に達していなければ(S139)、[文字NO.]の値をインクリメント(S140)した後、ステップS136へ戻ってその[文字NO.]の候補の入れ替えについて前述の処理を行う。ステップS139で[文字NO.]の値が認識文字数に達していれば、すべての候補組み合わせによる比較の結果、一致するものがなかったことになるため、図7のステップS101へ戻って再度イベント待ちを行う(A)。
【0057】
さて、ステップS129,S131(図8)のいずれかの比較の結果、[コマンドテーブル]内に一致する内容があった場合(D)、図10に示すように、モードが書式設定であれば(S141)、[項目NO.]の値を調べて、その値に対応する処理を実行する。すなわち、[項目NO.]=01であれば(S142)用紙サイズの変更を行い(S143)、[項目NO.]=02であれば(S144)用紙方向の変更を行い(S145)、[項目NO.]=03であれば(S146)改行ピッチの変更を行い(S147)、[項目NO.]=04であれば(S148)一行字数の変更を行い(S149)、[項目NO.]=05であれば(S150)文字間隔の変更を行い(S151)、[項目NO.]=06であれば(S152)ポイント数の変更を行い(S153)、[項目NO.]=07であれば(S154)印刷方向の変更を行い(S155)、[項目NO.]=08であれば(S156)和文/欧文の変更を行う(S157)。[項目NO.]の値が01〜08のいずれでもない場合はデータの異常であるため、図7のステップS101へ戻って再度イベント待ちを行う(A)。
【0058】
また、図11に示すように、モードが保存/呼出であった場合(S158)、同様に[項目NO.]の値を調べる。[項目NO.]=01であれば(S159)指定文書NO.の保存/呼出処理を行う(S160)。[項目NO.]=01でなければデータの異常であるため、図7のステップS101へ戻って再度イベント待ちを行う(A)。
【0059】
また、図11に示すように、モードが頁指定であった場合(S161)、同様に[項目NO.]の値を調べる。[項目NO.]=01であれば(S162)指定頁への頁JMP処理を行う(S163)。[項目NO.]=01でなければデータの異常であるため、図7のステップS101へ戻って再度イベント待ちを行う(A)。
【0060】
このようにして、各種の条件を設定/選択する画面またはウィンドウにおいて、ペンまたはマウスドラッグによる手書き入力によって所望の設定/選択を行うことができる。したがって、操作性を向上させることができる。また、認識した結果が処理命令に合致しないとき、認識結果候補の中に処理命令に合致する候補があれば、自動的にその候補を選択するので、認識率の大幅アップを実現することができ、操作性を向上させることができる。さらに、条件を選択/設定するための文字描画と、文字入力のための文字描画とを区別することができ、さらに操作性を向上させることができる。
【0061】
図12(a)は書式設定モードで表示装置10の表示画面に表示される書式設定ウィンドウを例示している。ウィンドウ中、左側に「用紙サイズ」と表示された行には、「はがき」「B5」「A4」「B4」「フリー」のサイズを選択するための用紙サイズ選択ボタン31が設けられている。「用紙方向」と表示された行には、「縦入」「横入」の方向を選択するための用紙方向選択ボタン32が設けられている。「改行ピッチ」と表示された行には、ミリ単位で改行ピッチを設定するための改行ピッチ設定ボタン33が設けられている。「一行字数」と表示された行には、一行の字数を設定するための一行字数設定ボタン34が設けられている。「文字間隔」と表示された行には、ドット単位で文字間隔を設定するための文字間隔設定ボタン35が設けられている。「ポイント数」と表示された行には、文字の大きさ「6P」「7P」「9P」「10.5P」「12P」を選択するためのポイント数選択ボタン36が設けられている。「印刷方向」と表示された行には、「縦書」「横書」の方向を選択するための印刷方向選択ボタン37が設けられている。「和/欧選択」と表示された行には、「和文」「欧文」を選択するための和文/欧文選択ボタン38が設けられている。39はソフトテンキーボード、40はカーソル、41は実行ボタン、42は解除ボタンを示している。この実施例の情報処理装置では、例えば同図(b)に示すように、「一行字数」が40字と設定されている状態で、使用者が表示画面にペン12で「35字」と手書きすると、同図(c)に示すように「一行字数」として35字が設定される。
【0062】
また、図13(a)は頁指定モードで表示装置10の表示画面に表示される頁指定ウィンドウを例示している。ウィンドウ中には現在の頁数「1頁」と、「指定頁の先頭にカーソルを移動します 頁を入力して[実行]を押してください」という文とが表示されている。ここで、例えば同図(b)に示すように、使用者が表示画面にペン12で「10頁」と手書きすると、カーソル40は10頁先頭へ移動する。
【0063】
また、図14(a)は保存モードで表示装置10の表示画面に表示される保存ウィンドウを例示している。ウィンドウ中、左側に「番号」「文書名」「備考」と順に表示されている。中央下側には、手書きされた文字をコマンド式処理とするか、文字入力処理とするかを切り替えるための手書きモード切替ボタン43が設けられている。「番号」の行には保存すべき文書の文書番号、「文書名」の行には文書名、「備考」の行には文書保存にあたって参考として付け加えるべきコメントが書き込まれるようになっている。ここで、例えば同図(b)に示すように、手書きモードがコマンド式処理に切り替えられているときに、使用者が表示画面にペン12で「100」と手書きすると、文書NO.100番への保存処理が行われる。また、同図(c)に示すように、手書きモードが文字入力処理に切り替えられているときに、使用者が表示画面にペン12で「100」と手書きすると、「文書名」の行(カーソル位置)に文書名として100が表示される。
【0064】
また、図15(a)は呼出モードで表示装置10の表示画面に表示される呼出ウィンドウを例示している。ウィンドウ中、左側に文書NO.として「100」「101」…「109」が表示されている。文書NO.「100」には文書名「本発明の図面−001(備考1994−××−××)」、文書NO.「101」には文書名「本発明の図面−002」を持つ各文書が保存されている。ここで、例えば同図(b)に示すように、使用者が表示画面にペン12で「200」と手書きすると、文書NO.200番の文書が呼び出される。
【0065】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の情報処理装置によれば、使用者が各種の条件を設定または選択するための条件設定画面を見ながら、手書き入力によって所望の条件を設定または選択することができる。したがって、従来に比して操作性を向上させることができる。
【0066】
特に、認識結果候補の中に条件文字列に一致する候補があれば、自動的にその候補を選択することができる。この結果、認識率を大幅にアップできる。また、使用者が再度文字を描画する手間を省くことができ、さらに操作性を向上させることができる。
【0067】
請求項2に記載の情報処理方法は、請求項1の情報処理装置と実質的に同じ作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の情報処理装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 上記情報処理装置が有するワーク類を示す図である。
【図3】 上記情報処理装置が有するワーク類を示す図である。
【図4】 書式設定コマンドテーブルのデータ形式を示す図である。
【図5】 保存/呼出コマンドテーブルのデータ形式を示す図である。
【図6】 頁指定コマンドテーブルのデータ形式を示す図である。
【図7】 上記情報処理装置の動作フローを示す図である。
【図8】 上記情報処理装置の動作フローを示す図である。
【図9】 上記情報処理装置の動作フローを示す図である。
【図10】 上記情報処理装置の動作フローを示す図である。
【図11】 上記情報処理装置の動作フローを示す図である。
【図12】 書式設定ウィンドウにおいて一行字数が設定される状態を説明する図である。
【図13】 頁設定ウィンドウにおいて頁NO.が指定される状態を説明する図である。
【図14】 保存ウィンドウにおいて文書NO.の指定及び文書名の入力が行われる状態を説明する図である。
【図15】 呼出ウィンドウにおいて文書NO.の指定が行われる状態を説明する図である。
【図16】 従来の情報処理装置において、枠あり/枠なし手書き入力が行われる状態を説明する図である。
【図17】 従来の情報処理装置において、書式設定ウィンドウ,頁指定ウィンドウ,保存ウィンドウ,呼出ウィンドウがそれぞれ表示された状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 CPU
2 RAM
3 ROM
9 マウス
10 表示装置
12 ペン
Claims (2)
- 情報処理の各種条件設定項目を設定条件と共に表示する条件設定画面を表示する表示手段と、
上記条件設定画面毎の条件設定に用いる条件文字列を記述した条件設定テーブルを上記条件設定画面毎に対応付けて記憶した第1記憶手段と、
使用者が文字を手書きで入力するための入力手段と、
上記入力手段によって入力された手書き文字を認識して、認識した各文字の候補を生成する文字認識手段と、
上記文字認識手段によって生成された文字の候補を候補文字列として格納する第2記憶手段と、
上記表示手段に表示される条件設定画面に対する上記入力手段による手書き入力に応答して、いずれの条件設定画面に対して手書き入力されたかを判断するとともに、手書き入力された条件設定画面に対応する条件設定テーブルを前記第1記憶手段から特定し、当該条件設定テーブルに記述された各条件文字列に限定して上記第2記憶手段に格納された候補文字列との総当り比較を実行し、一致した文字列を当該条件設定画面の該当する条件設定項目の位置に設定条件として表示するように前記表示手段を制御する制御手段を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 情報処理の各種条件設定項目を設定条件と共に表示する条件設定画面毎に、上記条件設定に用いる条件文字列を記述した条件設定テーブルを上記条件設定画面に対応付けて第1記憶手段に記憶させるステップと、
上記各種条件設定項目を設定条件と共に表示する条件設定画面を表示手段に表示させるステップと、
入力手段によって入力された手書き文字を認識して、認識した各文字の候補を候補文字列として第2記憶手段に格納するステップと、
上記表示手段に表示される条件設定画面に対する上記入力手段による手書き入力に応答して、いずれの条件設定画面に対して手書き入力されたかを判断するステップと、
上記手書き入力された条件設定画面に対応する条件設定テーブルを前記第1記憶手段から特定するステップと、
当該条件設定テーブルに記述された各条件文字列に限定して上記第2記憶手段に格納された候補文字列との総当り比較を実行し、一致した文字列を当該条件設定画面の該当する条件設定項目の位置に設定条件として表示するステップとを備えたことを特徴とする情報処理方法。
Priority Applications (1)
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JP30470694A JP3759974B2 (ja) | 1994-12-08 | 1994-12-08 | 情報処理装置および情報処理方法 |
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JPH08161322A JPH08161322A (ja) | 1996-06-21 |
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- 1994-12-08 JP JP30470694A patent/JP3759974B2/ja not_active Expired - Fee Related
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