JP3757897B2 - 筆記板用水性インキ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は筆記板用水性インキに関するものであり、更に詳細には、非浸透性である樹脂板、金属板、ホーロー板、ガラス板、塗装板、フィルムなどの筆記面に筆記することができ、且つ、濡れ雑巾、ウェットティッシュ、湿式黒板拭き等の濡れた拭き材で容易にその筆跡を消去することが可能であり、更に、これらの筆記面に筆記された筆跡は屋外に放置された場合、雨程度の水では容易には消えない筆記板用水性インキに関する。尚、本発明において筆記板用インキとは、上記樹脂板、金属板、ホーロー板、ガラス板、塗装板、フィルムなどの非浸透性筆記面に筆記可能なインキを意味し、所謂ホワイトボードのようなもののみに使用するインキを意味するものではない。
【0002】
【従来の技術】
従来、非吸収面に筆記した筆跡が消去可能である筆記板用水性インキ組成物が数々知られている。これら筆記板用水性インキ組成物は、例えば、特開平6−1228493号公報、特開平7−207212号公報、特開平9−100433号公報に開示されているように、顔料と樹脂と剥離剤とからなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の筆記板用水性インキは、非浸透性である筆記面での筆跡の消去性は可能であるが、その反面、剥離剤として脂肪族カルボン酸エステテルが例えば特開平6−122849号公報及び特開平7−207212号公報では1〜20重量%、特開平9−100433号公報では1〜50重量%含まれている為、筆跡に触れる事により簡単に消えてしまう為、手や服を汚してしまったり、筆跡が読みとれなくなってしまうという問題点を有している。また、屋外に放置した場合、雨天時に筆跡が濡れて剥がれ落ちてしまうという問題点を有している。
本発明は、上記、単に擦過したのみでは剥離せず、しかも、消去しようとしたときには、湿式黒板拭き等の濡れた拭き材で容易に消去可能であり、尚かつ雨にさらされても筆跡は剥がれ落ちない筆記板用水性インキを提供することを課題とする。
【0004】
【問題を解決するための手段】
本発明は、顔料と、体質顔料と、アクリル樹脂と、ポリビニルアルコールまたは水溶性セルロース誘導体と、分子量600〜6,000の常温でペーストあるいは固体のポリエチレングリコールと、脂肪族カルボン酸エステルと、水とを少なくとも含むことを特徴とする筆記板用水性インキを要旨とするものである。
【0005】
以下に本発明の各成分について詳細に説明する。
顔料は着色剤として使用するものであって、従来公知のアゾ系顔料、ニトロソ系顔料、アントラキノン系顔料、インジゴイド系顔料、フタロシアニン系顔料、ピアゾロン系顔料、オキサジン系顔料、キナクリドン系顔料、ペリノン系顔料、金属錯塩顔料、ピランスロン系顔料、縮合系顔料、フラバントロン系顔料、キノフタロン顔料、フラボン系顔料、キサンテン顔料などの有機顔料やカーボンブラック、紺青、ベンガラ、酸化チタン等の無機顔料及びアルミニウム粉末、真鍮粉末などの金属粉顔料や、これらの顔料、蛍光顔料及びパール顔料などの中から、筆記板用水性インキ中に微粒子として安定に分散し得るものを1種または2種以上を適宣選択して用いることができる。その使用量は、顔料の種類や他のインキ成分により異なるものの、筆記板用水性インキ全量に対して1〜40重量%が好ましい、より好ましくは5〜30重量%である。
【0006】
体質顔料は、水性顔料分散液中において、一般に隠蔽性、光沢性、再分散性などを付与するものであるが、本発明においては、むしろ顔料と併用することにより、顔料単独で使用するより隠蔽性、光沢などを向上する筆跡向上のための補助剤及び経時的インキの再分散性を向上する補助剤として使用されるものであって、従来公知のケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウム及びこれらの体質顔料の表面を樹脂酸、脂肪酸や、スルホン酸などの有機酸や、アミン塩、アンモニウム塩などの塩類で表面処理したいわゆるコロイド処理品の中から、筆記板用水性インキ中に安定に分散し得るものを1種または2種以上を適宣選択して用いることができる。その使用量は、体質顔料の種類や他のインキ成分により異なるものの、筆記板用水性インキ全量に対して0.05〜20重量%が好ましい、より好ましくは0.1〜15重量%である。
【0007】
アクリル樹脂は、顔料及び体質顔料の分散という目的で使用するものであり、特に限定なく使用可能であるが、ポリアクリル酸を水酸化ナトリウム、アンモニア、アルカノールアミン等のアルカリ物質で中和したポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸アンモニウム、またはポリアクリル酸アルカノールアミン塩などのポリアクリル酸の水溶性塩が好ましく用いられれる。
具体的には、ジュリマーAC−10P(ポリアクリル酸)、同AC−10SL(ポリアクリル酸)、同AC−10S(ポリアクリル酸)、同AC−10L(ポリアクリル酸)(以上のポリアクリル酸は、水酸化ナトリウム、アンモニア、アルカノールアミン等のアルカル物質で中和して使用するタイプである)、同AC−10NP(ポリアクリル酸ナトリウム塩)、同AC−103(ポリアクリル酸ナトリウム塩)、同AC−107(ポリアクリル酸ナトリウム塩)、同AC−10N(ポリアクリル酸ナトリウム塩、同AC−16H(ポリアクリル酸アルカノールアミン塩)、同AC−10HN(ポリアクリル酸ナトリウム塩)(以上、日本純薬(株)製)、ダイドールDL(ポリアクリル酸ナトリウム塩)、同C−1000(ポリアクリル酸ナトリウム塩)(以上大同化成工業(株)製)、ディスペックスN−40(ポリアクリル酸ナトリウム塩)、同A−40(ポリアクリル酸アンモニウム塩)(以上、アライド・コロイド社製)などが挙げられる。これらのアクリル樹脂は、1種又は2種以上が使用可能である。
これらのアクリル樹脂の使用量は、筆記板用水性インキ全量に対してアクリル樹脂の固形分量として1〜10重量%が好ましい、より好ましくは2〜7重量%である。
【0008】
ポリビニルアルコールまたは水溶性セルロース誘導体は、顔料及び体質顔料の分散安定剤の目的で使用するものである。
ポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビニルをアルカリ、酸、アンモニア水などで鹸化することにより得られる高分子化合物であり、顔料及び体質顔料の分散に良好な平均重合度約300〜700、鹸化度約85〜90モル%の部分鹸化型であることが好ましい。
具体的には、ゴーセノールGL−03(重合度約300、鹸化度86.5〜89.0モル%)、同GL−05(重合度約500、鹸化度86.5〜89.0モル%)(以上、日本合成化学(株)製)、クラレポバールPVA−203(重合度約300、鹸化度86.5〜89.5モル%)、同PVA−204(重合度約400、鹸化度86.5〜89.5モル%)、同PVA−205(重合度約500、鹸化度86.5〜89.5モル%)(以上、(株)クラレ製)、信越ポバールPA−05(重合度約500、鹸化度86〜90モル%、信越化学工業(株)製)、デンカポバールB−03(重合度約300、鹸化度87〜89モル%)、同B−05(重合度約500、鹸化度87〜89モル%)(以上、電気化学工業(株)製)、ユニチカポバールUP040G(重合度約400、鹸化度86〜90モル%)、同UP050G(重合度約500、鹸化度約87〜89モル%)(以上、ユニチカ(株)製)などが挙げられる。
水溶性セルロース誘導体は、アルカリセルロースにエチレンオキサイドやエチレンクロロヒドリンを反応させて得られるヒドロキシエチルセルロースや酸化プロピレンを反応させて得られるヒドロキシプロピルセルロース等がある。
具体的にはヒドロキシエチルセルロースとしてはチローゼH300p、同H4000p、H10000p(以上、クラリアントポリマー(株)製)、HECダイセルSP200、同SP250、同SP400、同SP500、同SP550、SP600、SP750、同SP800、同SP850、同SP900、同EP600、同EP850、同SE400、同SE500、同SE550、同SE600、同SE850、同SE900(以上、ダイセル化学工業(株)製)、フジケミHECAL−15F、同AC−15F、同AH−15F、同AV−15F、同AW−15F、同AW−15F、同AX−15F、同SV−25F、同SW−25F、同SX−25F、同SY−25F、同SZ−25F、同CF−G、CF−V、同CF−W、CF−X、CF−Y(以上、フジケミカル(株)製)、日曹H.E.C.A−L−15、同A−G−15、同B−L−15、同B−G−15、同B−L−20、同B−G−20、同M−L−15(以上、日本曹達(株)製)などが挙げられる。ヒドロキシプロピルセルロースとしては日曹HPC−SL、同−L、同−M、同−H(以上、日本曹達(株)製)、L−HPCLH−11、同LH−20、同LH−21、同LH−22,同LH−30、同LH−31、同LH−32(以上、信越化学工業(株)製)などが挙げられる。
これらのポリビニルアルコールまたは水溶性セルロース誘導体は、1種または2種以上を適宣選択して用いることができる。その使用量は、顔料や体質顔料の種類や他のインキ成分により異なるものの、筆記板用水性インキ全量に対して0.01〜5重量%が好ましい、より好ましくは0.05〜3重量%である。
【0009】
ポリエチレングリコールは塗膜形成性附与、筆記板面への塗膜定着性附与、消去性附与及び耐水性附与の目的で使用するものであり分子量600〜6,000の常温でペーストあるいは固体であることが必要である。ポリエチレングリコールの分子量が600以下のものであると、常温で液状である為、筆跡の定着性や耐水性が悪くなり、ポリエチレングリコールの分子量が6,000以上になると、耐水性は良くなるが、その反面筆跡が硬くなり過ぎ消去性が悪くなってしまう。
具体的には、トーホーポリエチレングリコール#600(分子量約600)、同#1000(分子量約1,000)、同#1500(分子量約1,000)、同#1540(分子量約1540)、同#2000(分子量約2,000)、同#4000(分子量約4,000)、同#6000(分子量約6,000)、ライオン(株)製PEG#600(分子量約600)、同#1000(分子量約1,000)、同#1500(分子量約1,000)、同#1540(分子量約1540)、同#2000(分子量約2,000)、同#4000(分子量約4,000)、同#6000(分子約6,000)(以上、東邦化学工業(株)製)、PEG600(分子量約600)、同1000(分子量約1,000)、同1500(分子量約1,000)、同1540(分子量約1540)、同2000(分子量約2,000)、同4000(分子量約4,000)、同6000(分子量約6,000)(以上、日本油脂(株)製)などが挙げられる。
これらのポリエチレングリコールは、1種または2種以上を適宣選択して用いることができる。その使用量は、インキ成分により異なるものの筆記板用水性インキ全量に対して0.7〜10重量%が好ましい、より好ましくは1.0〜9重量%である。
【0010】
脂肪族カルボン酸エステルは塗膜の耐水性補助剤の目的で使用するものであり、筆記板用水性インキ組成物中にそのままでは不溶であるが、上記ポリエチレングリコールと併用することにより乳化分散するものが好ましく用いられ、その比率はポリエチレングリコールに対して重量比で0.002〜0.5の割合で用いられる。
具体的には、一塩基酸エステルとしては、高級脂肪酸エステルであるミリスチン酸ブチル、ステアリン酸ブチル、2−エチルヘキサン酸セチル、ピパリン酸2−オクチルドデシル、オレイン酸エチル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソセチル、ステアリン酸イソセチル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸フィトステリル等、二塩基酸ジエステルとしては、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル等、二価アルコールのモノ、若しくはジエステルとしては、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール等、三価アルコールのモノ、ジ若しくはトリエステルとしては、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、動物油由来のトリグリセリド、植物油由来のトリグリセリド等が挙げられる。これらの脂肪族カルボン酸エステルは、1種または2種以上を適宣選択して用いることができる。その使用量は、インキ成分により異なるものの筆記板用水性インキ全量に対して0.01〜0.6重量%が好ましい、より好ましくは0.02〜0.5重量%である。
【0011】
更に、本発明による筆記板用水性インキは、筆跡の乾燥性を高める乾燥促進剤として、低級アルコールを使用することも可能である。低級アルコールとしてはエタノール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ノルマルブチルアルコール、イソブチルアルコール等が挙げられる。この低級アルコールの使用量はインキの分散性を悪くしない程度であることが必要であり、0.5〜15重量部が好ましい、より好ましくは1〜10重量部である。
【0012】
以上に示した成分以外に必要に応じて、pH調整材、防腐剤、防黴剤、湿潤剤、粘度調整剤、凍結防止剤、ペン先乾燥防止剤、消泡剤、または各種溶剤など、種々の添加剤を適宣選択して使用することができる。
【0013】
尚、本発明の筆記板用水性インキの製造方法は、上記せる各成分を必要量混合し、ホモミキサー、ラボミキサー等の高速撹拌機や、ボールミル、サンドミルまたはビーズミル等の分散機にて混合・分散することにより容易に得ることができる。
【0014】
【作用】
本願発明の筆記板用水性インキは、顔料と、体質顔料と、アクリル樹脂と、ポリビニルアルコールまたは水溶性セルロース誘導体と、分子量600〜6,000の常温でペーストあるいは固体のポリエチレングリコールとが混合して形成した皮膜からなる。前記ポリエチレングリコールを含まない場合も、塗膜は形成するが、この塗膜は被筆記面に対する定着性が良いため、単に擦過した程度では剥離が生じない。前記ポリエチレングリコールを混合し形成された塗膜は脆くなり、水で濡れたもので拭くと筆跡が消去できる。また、前者の樹脂のみで形成された塗膜は、降雨などにより水に濡れた塗膜は膨潤して剥がれてしまうが、前記ポリエチレングリコールを併用した塗膜は、前記ポリエチレングリコールの吸湿性が低い性質より、水により塗膜が膨潤せず、剥がれ落ちにくくする。更に、前記インキ組成物に不溶の脂肪族カルボン酸エステルが塗膜表面を覆い塗膜の疎水性を高め水を弾き易くする。
【0015】
【実施例】
以下に本発明を実施例に従って更に詳細に説明する。
実施例1
Figure 0003757897
上記成分をボールミルにて12時間撹拌して筆記板用水性インキを得た。
【0016】
実施例2
Figure 0003757897
上記成分をボールミルにて24時間撹拌して筆記板用水性インキを得た。
【0017】
実施例3
Figure 0003757897
上記成分をボールミルにて48時間分散して筆記板用水性インキを得た。
【0018】
実施例4
Figure 0003757897
上記各成分をボールミルにて48時間分散して筆記板用水性インキを得た。
【0019】
実施例5
Figure 0003757897
上記各成分をボールミルにて12時間分散して筆記板用水性インキを得た。
【0020】
実施例6
Figure 0003757897
上記各成分をボールミルにて24時間分散して筆記板用水性インキを得た。
【0021】
実施例7
Figure 0003757897
上記各成分をボールミルにて48時間分散して筆記板用水性インキを得た。
【0022】
実施例8
Figure 0003757897
上記各成分をボールミルにて12時間分散して筆記板用水性インキを得た。
【0023】
実施例9
Figure 0003757897
上記成分をボールミルにて12時間撹拌して筆記板用水性インキを得た。
【0024】
比較例1
実施例1において、トーホーポリエチレングリコール#600をトーホーポリエチレングリコール#400(分子量:約400)に変えた以外は実施例1と同様になして筆記板用水性インキを得た。
【0025】
比較例2
実施例3において、トーホーポリエチレングリコール#1540を除き水に変えた以外は、実施例5と同様になして筆記板用水性インキを得た。
【0026】
比較例3
実施例6において、トーホーポリエチレングリコール#6000をトーホーポリエチレングリコール#11000(分子量:約11000)に変えた以外は実施例6と同様になして筆記板用水性インキを得た。
結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
Figure 0003757897
【0028】
※1 定着試験
▲1▼ホーロー製ホワイトボード及び▲2▼メラミン樹脂性ホワイトボードに5×5cmの四角形の線を筆記し、10分後に筆跡を指で最高で10回擦り、筆跡が消えるまでの回数を測定した。
>10:10回擦っても、筆跡に変化無い
【0029】
※2 消去性試験
▲1▼ホーロー製ホワイトボード及び▲2▼メラミン樹脂製ホワイトボードに5×5cmの四角形の線を筆記し、1日後に筆跡を濡れ雑巾で最高で10回拭き、筆跡が消えるまでの回数を測定した。
>10:10回拭いても筆跡は消えない
【0030】
※3 耐水性試験
ガラス板に5×5cmの四角形の線を筆記し、1時間乾燥後にそのガラス板を湿度100%の環境下に1時間放置後、霧吹きにて最高で10回噴霧後、ガラス板からの筆跡が剥離するまでの回数を測定した。尚、霧吹きの噴霧量は1回当たり1ミリリットルである。
>10:10回噴霧してもガラス板からの筆跡の剥離無し
【0031】
【発明の効果】
以上のごとく、本発明の筆記板用水性インキは、非浸透性である筆記面上に筆記でき、その筆跡が濡れ雑巾、ウェットティッシュ、湿色黒板拭き等の濡れた拭き材による消去に優れたものであり、尚かつ、屋外で使用された場合に、雨にさらされてもその筆跡が消えない耐水性の優れたものである。

Claims (5)

  1. 顔料と、体質顔料と、アクリル樹脂と、ポリビニルアルコールまたは水溶性セルロース誘導体と、分子量600〜6,000の常温でペーストあるいは固体のポリエチレングリコールと、脂肪族カルボン酸エステルと、水とを少なくとも含むことを特徴とする筆記板用水性インキ。
  2. アクリル樹脂がポリアクリル酸の水溶性塩であることを特徴とする請求項1記載の筆記板用水性インキ組成物。
  3. ポリビニルアルコールが平均重合度約300〜700、鹸化度約85〜90モル%の部分鹸化型であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の筆記板用水性インキ組成物。
  4. 水溶性セルロース誘導体がヒドロキシエチルロースまたはヒドロキシプロピルセルロースであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の筆記板用水性インキ組成物。
  5. 脂肪酸族カルボン酸エステルが一塩基酸エステル、二塩基酸ジエステル、二価アルコールのモノ、ジ若しくはトリエステル、または三価アルコールのモノ、ジ若しくはトリエステルであり、筆記板用水性インキ中に0.02〜0.5重量部含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の筆記板用水性インキ組成物。
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