JP3757748B2 - コピー装置の入力装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、コピー印刷条件パラメータやメッセージを表示するための表示装置を備えたコピー装置の入力装置に、関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のコピー装置は、テンキーやスタートキーやリセットキー(クリアキーやストップキーと称することもある)などの他に、コピー印刷条件パラメータ(倍率や用紙サイズ等)やメッセージ等の各種情報を表示するための表示装置と,この表示装置に重ねて設けられるタッチパネル(感圧式や静電式の透明エリアセンサ)とを、備えているものが多い。そのタッチパネルでは、表示装置に表示されたボタンに重なる箇所が操作者によって押圧されると、その箇所に対応する信号が出力される。そして、この信号に基づいて、表示装置における当該箇所に表示されたボタンに対応するキー入力がなされたものとして扱う入力処理が、制御処理によって行われる。
【0003】
このようなコピー装置では、そのコピー装置自身がエラー(紙詰まり等により印刷処理が不可能な状態)やワーニング(印刷処理は可能であるが、パラメータの組み合わせ等に因り、好ましくない状況で印刷処理が実行される可能性がある状態)等の状態に陥った時に、それらエラーやワーニング等の状態を操作者に通知するためのメッセージが、表示装置の画面全体に表示されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ワーニング状態はコピー印刷条件パラメータの設定を変更すれば解除されるものであるにも拘わらず、ワーニングメッセージが画面全体に表示されてしまうと、画面に表示されていたボタンが隠されてしまうので、操作者がワーニング状態であると認識していても、ボタン操作がしにくくスムーズにコピー印刷条件パラメータを再設定できないことが多かった。
【0005】
また、操作者がワーニングメッセージに基づいてコピー印刷条件パラメータの一部を再設定しようとしても、どのボタンを押下してコピー印刷条件を変更すればワーニング状態が解除されるのかが、操作者が直ちに知る手段はなかった。
【0006】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、ワーニングメッセージが表示装置の画面に表示されてもタッチパネルへの入力操作を可能にするとともに、ワーニングの種類に応じたコピー印刷条件の変更手順を操作者に示すことができるコピー装置の入力装置を、提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために発明されたコピー装置の入力装置は、原稿を読み取る読取部と、前記読取部が得た原稿の画像に画像処理を施すコピー制御部と、画像処理後の画像を印刷用紙に印刷する印刷部とを備えるコピー装置の入力装置であって、コピー印刷条件を変更するための複数のボタンを含む画面が表示される表示装置,押圧を検出する複数の検出点を有するとともに前記表示装置に重ねて設けられるタッチパネル,印刷後のイメージが好ましくない状態となるコピー印刷条件が設定され、或いは、通常あまり使用されない印刷機能が設定されたワーニング状態となっているか否かを検出するワーニング状態検出部,通常状態の場合には、前記各ボタンを含む画面を表示し、前記ワーニング状態検出部がワーニング状態を検出している場合には、前記各ボタンを含む第1の表示領域とワーニングメッセージを含む第2の表示領域とに区分された画面を表示するとともに、その画面内に示されたボタンのうち、パラメータが変更されるとワーニング状態が解除されることとなるコピー印刷条件のボタンのみを点滅させる画面表示制御手段,及び、前記表示装置に表示される画面に含まれる前記ボタンの表示区画と重なる前記検出点によって検出される押圧を、前記ボタンに対応した入力と定義するボタン入力定義手段を備えることを、特徴としている。
【0008】
このように構成されると、操作者は、コピー装置が通常状態のときには、入力装置の表示装置に表示されるボタンをタッチパネル越しに押下することにより、各種の情報を入力することができる。また、コピー装置がワーニング状態になっても、ボタンを含む画面が表示装置に表示され、然も、ワーニング状態を解除するための特定ボタンのみが点滅するように当該画面が表示装置に表示される。これにより、ワーニングメッセージが表示装置に表示されてもタッチパネルへの入力操作が可能となるとともに、ワーニングの種類に応じたワーニング状態の解除手順が、操作者に示される。
【0009】
従って、入力装置を操作する操作者は、ワーニングメッセージが表示装置に表示された場合でも、点滅するボタンに従えば、ワーニングメッセージの内容に応じてコピー印刷条件を再設定することができ、ワーニング状態を解除することができる。
【0010】
本発明のコピー装置の入力装置では、特定ボタンを白黒反転により点滅表示しても良いが、いわゆるハイライトにより点滅表示しても良いし、表示装置がカラー表示できるものであるならば、2種類以上の互いに異なる色を交互に用いることにより点滅表示することも可能である。
【0011】
また、本発明のコピー装置の入力装置は、エラーメッセージを表示しても良い。このエラーメッセージは、第1の表示領域に表示しても良いし、第2の表示領域に表示しても良い。或いは、第1と第2の表示領域に亘って表示しても良いし、画面全体に表示しても良い。
【0012】
さらに、入力装置は、コピー装置における他の部分とは別体のユニットとして構成されていても良いし、一体のものとして構成されていても良い。後者の場合、コピー制御部と画面表示制御手段とは、同一の処理装置として構成されていても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】
本実施形態によるコピー装置は、操作盤に備えられる表示装置に表示される画面を異なる2つの表示領域に区分し、通常状態には、第1の表示領域にボタンを含む画面を表示し、操作者に対してワーニングを通知する場合には、第1の表示領域にボタンを含むとともに第2の表示領域にのみワーニングメッセージを含む画面を、第1の表示領域における当該ワーニングに関する特定ボタンが点滅するように表示し、操作者に対してエラーを通知する場合には、第1の表示領域にエラーメッセージを含む画面を表示することにより、ワーニング状態においてもタッチパネルへの入力操作を可能とし、且つ、ワーニングの種類に応じたコピー印刷条件の変更手順を操作者に示すことを、特徴とする。
【0014】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0015】
<コピー装置の全体構成>
図1は、本発明の実施の形態であるコピー装置1のシステム構成図である。
【0016】
この図1に示すように、このコピー装置1は、プリンタ制御部(図2参照)11を内蔵するプリンタ10,プリンタオプション部12,操作盤20,及び、スキャナ30を、備えている。
【0017】
そして、本例のコピー装置1は、拡張ボードとして構成されるプリンタオプション部12をプリンタ10の背面に形成される拡張スロットに装着するとともに、図示せぬケーブルにてこのプリンタオプション部12に操作盤20及びスキャナ30を夫々接続することにより、デジタル方式のコピー印刷を可能にしたものである。
【0018】
操作盤20は、本コピー装置1用に製造された機器であり、本コピー装置の入力部として用いられる装置である。この操作盤20には、各種画面を表示するLCD(液晶表示板)21と,このLCD21に重ねられたタッチパネル22と,スタートキー23a,テンキー23b及びリセットキー23cを含む各種キーを有するキーボード23とが、組み込まれている。
【0019】
スキャナ30は、コンピュータの周辺機器として一般に市販されるものであり、コピー装置1の読取部として用いられる装置である。このスキャナ30は、原稿台30aに置かれた原稿を読み取ることにより、その原稿の画像データを得る。
【0020】
プリンタオプション部12は、操作盤20から入力された各種情報に基づいて、スキャナ30から入力された画像データを適宜処理してイメージデータに変換し、そのイメージデータをプリンタ制御部11に送信する装置である。
【0021】
プリンタ10は、コンピュータの周辺機器として一般に市販されるものであり、プリンタオプション部12が装着されることによりコピー装置1のコピー制御部及び印刷部として用いられる装置である。プリンタ10に内蔵されるプリンタ制御部11は、受信したイメージデータを印刷データに変換するとともに、その印刷データに基づくイメージを印刷用紙に印刷する。
【0022】
以下、これら各装置毎に、その内部構成を説明する。
【0023】
<コピー装置の内部構成>
図2は、コピー装置1の内部の構成を示すブロック図である。先にプリンタ10(プリンタ制御部11及びプリンタオプション部12)の構成を説明し、後に操作盤20の構成について説明する。
【0024】
この図2に示すように、プリンタオプション部12がプリンタ10に装着されることにより、プリンタ10に内蔵されるプリンタ制御部11の各ハードウエア110〜114とプリンタオプション部12の各ハードウエア120〜124とが、共通のバス(データバス及びシステムバス)Bに接続される。
【0025】
プリンタ制御部11は、CPU110,RAM111,印刷機構112,ROM113,及び、ROM114を、主要構成としている。プリンタオプション部12は、第1RAM120,画像処理制御回路121,第2RAM122,スキャナ専用インターフェース123,及び、シリアルインターフェース124を、主要構成としている。
【0026】
プリンタ制御部11のCPU110は、各種デバイスを統合的に制御する中央処理装置である。RAM111は、このCPU110の作業領域が展開されるメモリである。印刷機構112は、実際に印刷用紙上にイメージを印刷する印刷エンジンや,印刷前に印刷用紙を給紙するとともに印刷後に排紙する搬送機構などからなる。
【0027】
スキャナ専用インターフェース123は、ケーブルCを介してスキャナ30に接続され、スキャナ30との間のデータ交換(スキャナ30に対する命令の送信,スキャナ30からの画像データ等の受信)を司る。
【0028】
第1RAM120は、スキャナ30から受信した画像データを一時的に記録しておくためのメモリである。画像処理制御回路121は、ガンマ補正,モアレ除去,エッジ強調,カラーマッチングなどの画像処理を行える回路であり、CPU110の指示に応じて、第1RAM120から読み出した画像データに対して画像処理を施し、画像処理後のイメージデータを第2RAM122に記録する。
【0029】
ROM113,114は、CPU110によって実行される各種のプログラムが記録されたメモリである。ROM113は、イメージデータを印刷機構112が印刷するのに適した印刷データに変換するプリンタ制御プログラムやBIOSを、主に記憶している。また、ROM114は、CPU110をコピー装置1のコピー制御部として動作させるための各種プログラムやデータを、主に記憶している。このROM114に記憶されたプログラムは、コピー制御プログラム,スキャナ制御プログラム,画像処理プログラムを含む。
【0030】
なお、ROM114は、プリンタオプション部12と同様に、プリンタ制御部11から取り外すことが出来るものとなっており、プリンタ10の電源が投入された際、CPU110は、ROM113に記憶されたBIOSに従ってROM114及びプリンタオプション部12が装着されているか否かをチェックする。
【0031】
そして、CPU110は、当該BIOSによるブート制御により、ROM114又はプリンタオプション部12が装着されていない場合には、ROM113内のプリンタ制御プログラムに従って、通常のネットワークプリンタとしての印刷処理を行う。また、ROM114及びプリンタオプション部12がともに装着されていた場合には、CPU110は、ROM113及びROM114内の各プログラムに従って、コピー装置1のコピー制御部として、画像読取制御,画像処理制御,及び、画像印刷制御を行う。
【0032】
プリンタオプション部12のシリアルインターフェース124は、ケーブルC’を介して操作盤20に接続され、操作盤20との間のデータ交換(操作盤20に対する各種情報や命令の送信,操作盤20におけるボタン入力又はキー入力に対応する各種データの受信)を司る。
【0033】
上記シリアルインターフェイス124に接続される操作盤20は、図1で示したLCD21,タッチパネル22,及び、キーボード23の他に、バスB’によって互いに接続されたCPU200,RAM201,ROM202,LCD制御回路203,キースキャン制御回路204,及び、シリアルインターフェイス205を、備えている。また、LCD21は、LCD制御回路203に接続されているとともに、タッチパネル22及びキーボード23は、キースキャン制御回路204に接続されている。
【0034】
シリアルインターフェース205は、ケーブルC’を介してプリンタオプション部12のシリアルインターフェイス124に接続され、プリンタ制御部11のCPU110との間のデータ交換(操作盤20におけるボタン入力又はキー入力に対応する各種データの送信,操作盤20に対する各種情報や命令の受信)を司る。
【0035】
CPU200は、制御盤20全体の制御を行う中央処理装置である。ROM202は、統合制御プログラム,LCD制御プログラム,LCD21に表示するための各種画面データ,キースキャン制御プログラム,及び、シリアルインターフェイス制御プログラムなど、各種のプログラムを記憶したメモリである。RAM201は、CPU200が読み出した各種プログラムをキャッシュするとともに、このCPU200による作業領域が展開されるメモリである。
【0036】
この操作盤20の機能構成図を、図3に示す。ROM202に記録されている各種プログラムを読み出して実行したCPU200は、LCD制御回路203,及び、キースキャン制御回路204を、統合的に制御する。また、ROM202からシリアルインターフェース制御プログラム205aを読み出して実行したCPU200は、シリアルインターフェース205を利用することができるようになる。
【0037】
LCD21は、液晶を挟む電極間に電圧を印加して偏光方向を制御することによって光を透過又は遮蔽させる液晶パネルを備えたディスプレイであり、この液晶パネルは、モノクロ2階調の320×240ドットマトリックスからなる。このような表示装置であるLCD21は、図7乃至図11に示すコピー基本画面40のように「ボタン」を含む画面と,図12に示すエラー画面70のように「ボタン」を含まない画面(「ボタン」が隠された画面)とを、表示する。ここで、「ボタン」を含む画面には、他に、「コピー倍率手動設定画面」,「コピー縮小倍率自動設定画面」,「コピー拡大倍率自動設定画面」50,「給紙設定画面」60,「原稿タイプ設定画面」,「両面コピー設定画面」,「色調補正項目設定画面」,及び、「応用コピー設定画面」がある。但し、コピー拡大倍率自動設定画面50及び給紙設定画面60以外の図示は、省略されている。
【0038】
上記の各種画面は、夫々、第1の表示領域と第2の表示領域とに、区分されている。図7及び図12に示すように、コピー基本画面40及びエラー画面70の第2の表示領域40b,70bは、各種のメッセージを1行表示することができるように横長に形成されており、各画面40,70の最上部に配置されている。この第2の表示領域40b,70bは、他のパラメータ設定画面50,60や図示せぬ他の画面の第2の表示領域50b,60bと同じ大きさで同じ形状に、形成されている。また、第1の表示領域40a〜70aは、画面における第2の表示領域40b〜70b以外の部分を、占めている。上述した「ボタン」を含む画面においては、この第1の表示領域40a〜60aにのみに、その「ボタン」が含まれる。
【0039】
そして、LCD制御プログラム203aを実行したCPU200は、プリンタ制御部11のCPU100からの各種情報又は指示に応じて、或いは、タッチパネル22やキーボード23における入力に応じて、それらに対応する画面データをROM202から読み出し、読み出した画面データをLCD制御回路203に送信する。
【0040】
LCD制御回路203は、画面データを一時記憶するためのメモリと,LCD21の電極に駆動電圧を印加するための駆動回路とを、備えており、CPU200から受信した画面データを、自己の内部に備えるメモリ内に一時的に記録した後、その画面データに従ってLCD21の電極に対して駆動電圧を印加することにより、その画面データに基づく画面をLCD21に表示する。
【0041】
このLCD21に重ねられたタッチパネル22は、8×6個の検出点を有する感圧式の透明センサからなるエリアセンサである。操作者の指によって一定の領域が押圧されたタッチパネル22は、その領域に対応する電気信号を、キースキャン制御回路204に入力する。
【0042】
また、キーボード23は、上述したように、図1に示したスタートキー23a,テンキー23b,及び、リセットキー23cを含む各種のキーからなり、操作者によって何れかのキーが押されたキーボード23は、そのキーに対応する電気信号を、キースキャン制御回路204に入力する。
【0043】
キースキャン制御回路204は、タッチパネル22又はキーボード23の状態を周期的に検出し、タッチパネル22又はキーボード23からの入力があった場合には、その入力に応じた入力信号データを保持する。
【0044】
そして、キースキャン制御プログラム204aを実行したCPU200は、キー入力を受け付けているときに、キースキャン制御回路204が入力信号データを保持しているかどうかを読み取りに行き、入力信号データが保持されていた場合には、その入力信号データを読み取る。但し、この入力信号データがタッチパネル22からの入力信号データであった場合、CPU200は、その入力信号データが示す位置がLCD21に表示された画面中の何れかの「ボタン」の位置と一致しているときに、その「ボタン」に対応した入力であると認識し(ボタン入力定義手段に相当)、その「ボタン」に対応した入力信号データに変換する。
【0045】
続いて、CPU200は、読み取った入力信号データ若しくは変換後の入力信号データに応じた処理を実行する。例えば、その入力信号データが各種画面を切り替えるものであった場合には、入力信号データに従って画面の表示を切り換え、その入力信号データがコピー印刷条件パラメータを変更するものであった場合には、その入力信号データに従ってパラメータを変更し、その入力信号データがスタートキー23aへの入力に基づくものであった場合には、その時点で設定されているコピー印刷条件パラメータを付して、プリンタ制御部11のCPU110へコピー印刷の開始命令を出力する。
【0046】
以下に、LCD21に表示される各種画面の制御処理について説明する。
【0047】
<画面表示制御処理>
図4は、操作盤20のLCD21に表示する画面の制御処理を示すフローチャートである。
【0048】
上述したプリンタ制御部11のCPU110は、主電源が投入されると、ROM113内のBIOS及びROM114内のコピー制御プログラムに従って自動的にコピー制御処理を、開始する。このコピー制御処理の全体的な流れは、コピー印刷が可能な状態のときに、操作者によってボタン又はキーが操作されることによりコピー印刷条件(印刷倍率や印刷用紙のサイズ,色調など)が設定された後、スタートキー23aが押されると、CPU110が、そのコピー印刷条件に従って原稿台30a上の原稿のコピー印刷を実行するというものである。
【0049】
一方、プリンタ制御部11のCPU110への主電源投入と同時に、操作盤20にも、電源が投入される。そして、電源が投入された操作盤20のCPU200は、プリンタ制御部11のCPU110との間で情報交換を行うことにより、コピー装置1の状態を調査する。例えば、操作盤20とプリンタ10との接続確認,プリンタ10とスキャナ30との接続確認,プリンタ10やスキャナ30の仕様の確認,及び、コピー印刷条件パラメータの初期値の収集などを実行する。
【0050】
さらに、操作盤20のCPU200は、ROM202内の統合制御プログラムを読み出し、制御盤20の画面表示制御処理を自動的に開始する。このとき、この図4に示す画面表示制御処理は、上記のコピー制御処理と並行に処理される。
【0051】
画面表示制御処理では、CPU200が、コピー印刷が実行可能な状態のときの画面やコピー印刷条件を設定するための画面などを表示する他、操作者がボタン又はキーを操作してコピー印刷条件を設定しているときに、ワーニングを表示するか否かを判定するとともに、エラーの通知がCPU110によってなされたときに、エラー画面を表示する。
【0052】
ここで、ワーニングとエラーとについて説明する。
【0053】
ワーニングとは、イメージが印刷用紙に印刷されはするが、印刷後のイメージが好ましくない状態で印刷されてしまうときや、通常あまり使用されない印刷機能が設定されているときなどに、操作者に対して伝達される注意事項のことをいう。ワーニングは操作者に対する警告であるが、コピー装置1は、スタートキー23aが押されれば、ワーニングがなされるべき状態(ワーニング状態)であっても、操作者が設定したコピー印刷条件に従ってコピー印刷を開始する。
【0054】
本例の画面表示制御処理では、CPU200は、ワーニング状態フラグをセットすることによりワーニング状態であるか否かを識別している。即ち、操作盤20のRAM201内には、このワーニング状態フラグがオン又はオフにセットされる領域が設定されており、CPU200は、コピー印刷条件に応じてそのワーニング状態フラグのオン又はオフを切り替え、このワーニング状態フラグの状態に従ってワーニングメッセージを表示するかクリアするかを判定する。その判定処理については後述する。
【0055】
また、エラーとは、本コピー装置1が印刷不可能な状態に陥ったことをいう。このエラーが発生した状態(エラー状態)では、ワーニング状態とは異なり、スタートキー23aが押されても、コピー印刷が開始されない。従って、CPU200は、CPU110からエラーの通知を受けると、エラー状態が解消されて所定のボタン入力又はキー入力があるまで、他の入力を受け付けない。
【0056】
図4の画面表示制御処理(画面表示制御手段に相当)における最初のS01の処理では、CPU200は、ワーニング状態フラグを初期化、即ち、ワーニング状態フラグをオフにする。
【0057】
次のS02の処理では、CPU200は、コピー基本画面40をLCD21に表示する。図7に示すように、LCD21に表示されたコピー基本画面40の第1の表示領域40aには、幾つかのコピー印刷条件パラメータ(倍率=100%等倍,用紙選択=A4横普通紙カセット1,部数=001,等)のその時点における設定値の表記が含まれるとともに、「縮小」ボタン42,「拡大」ボタン43,「コピー出力用紙」ボタン44,「原稿タイプ」ボタン45,「両面コピー」ボタン46,「色調補正」ボタン47,「応用コピー」ボタン48,「うすく」ボタン49,及び、「こく」ボタン49’などが含まれる。また、コピー基本画面40の第2の表示領域40bには、図7に示すように、『コピーできます』というメッセージの表記が含まれる。なお、印刷倍率を表示している領域41は、他のボタンと同様に、操作者の指によって押下されると、CPU200がこれを検出して倍率設定を行う処理を実行する領域であるので、以下、「倍率設定」ボタン41と称することにする。
【0058】
次のS03の処理では、CPU200は、ボタン又はキーによる入力があったか否かを、チェックする。ここでチェックされるボタン又はキーは、具体的には、LCD21に表示される各種画面の第1の表示領域に含まれるボタンの全て(コピー基本画面40がLCD21に表示されている場合には、上述した各ボタン41〜49,49’),及び、キーボード23に組み込まれている各種キー(各キー23a〜23cを含む)である。そして、S03の処理において、ボタン又はキーによる入力があったと判断した場合には、CPU200は、処理をS04に進める。
【0059】
S04では、CPU200は、スタートキー23aが入力されたのか否かを、チェックする。そして、スタートキー23a以外のボタン又はキーが入力されたと判断した場合には、CPU200は、処理をS05に進める。
【0060】
S05では、CPU200は、コピー印刷条件を変更するためのボタンが入力されたのか否かを、チェックする。そして、コピー印刷条件を変更するためのボタンが入力されたと判断した場合には、CPU200は、処理をS06に進める。
【0061】
S06では、CPU200は、入力されたボタン又はキーに応じて、コピー印刷条件パラメータを変更する。また、CPU200は、コピー印刷条件パラメータをRAM201内に記録し、各種画面におけるコピー印刷条件パラメータの表示を切り替える。例えば、図8に示すコピー拡大倍率自動設定画面50が表示されていた場合において「122%」ボタン62が押下されると、CPU200は、コピー印刷条件である印刷倍率パラメータを122%としてRAM201に記録する。そして、図9に示すように、122%の印刷倍率の表記を含んだコピー拡大倍率設定画面50をLCD21に表示する。
【0062】
次のS07の処理では、CPU200は、状態変更処理を実行する。この状態変更処理は、S06の処理で変更したコピー印刷条件がワーニング状態に当てはまるかを否かをチェックし、ワーニング状態フラグのオン又はオフを切り替えるものである。図5は、このS07で実行される状態変更処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【0063】
図5の状態変更処理サブルーチンにおける最初のS31の処理では、CPU200は、S06の処理において変更したコピー印刷条件パラメータが適正か、即ち、コピー印刷条件パラメータがワーニングを必要とする一定の組み合わせか否かを、判定する。ワーニング状態を決定するためのコピー印刷条件パラメータの一定の組み合わせを記述した一覧テーブルがROM202内に格納されているので、CPU200は、コピー印刷条件が変更されると、設定されたコピー印刷条件と一覧テーブルに記述されるコピー印刷条件とを照合する。そして、S06の処理において変更したコピー印刷条件パラメータがワーニングを必要とする一定の組み合わせである(適正でない)と判断した場合には、CPU200は、処理をS32に進める。
【0064】
S32では、CPU200は、その時点でRAM201内にセットされているワーニング状態フラグがオンであるかオフであるかを、チェックする。そして、ワーニング状態フラグがオンである場合には、CPU200は、ワーニング状態フラグをオンにしたまま、状態変更処理サブルーチンを終了して図4のメインルーチンに戻り、ワーニング状態フラグがオフである場合には、処理をS33に進める。
【0065】
S33では、CPU200は、ワーニング状態フラグをオンに設定し、処理をS34に進める。
【0066】
S34では、CPU200は、ワーニングの種類に応じたワーニングメッセージを第2の表示領域に含んだ画面を、LCD21に表示する。例えば、図8に示すコピー拡大倍率手動設定画面50がLCD21に表示されているときに、『用紙サイズと倍率設定が異なります』のワーニングメッセージを表示する場合、図9に示すように、上記ワーニングメッセージを第2の表示領域50bに含むコピー拡大倍率手動設定画面50がLCD21に表示される。ここで、ワーニングメッセージには、例えば、『用紙サイズと倍率設定が異なります。再設定が必要ない場合はそのままスタートキーを押してください。』,『トナーが少なくなってきました。そろそろトナーカートリッジを交換してください。』,『メモリ不足のために印刷処理が遅くなっている可能性があります。処理は続行します。』,又は、『ページ連写コピーが設定されています。解除する必要がない場合はそのままスタートキーを押してください。』等がある。
【0067】
次のS35の処理では、CPU200は、ワーニングを解除するのに必要なボタンを、特定する。即ち、この時点でLCD21に表示されている画面(コピー基本画面又はパラメータ設定画面など)において、ワーニングを解除するのに必要なコピー印刷条件パラメータに変更するためのボタン,若しくは、そのコピー印刷条件パラメータを変更するためのパラメータ設定画面に画面を切り替えるボタンを、特定する。例えば、図11に示す給紙設定画面60において、コピー印刷条件である印刷用紙のサイズがB4に設定されているとともに、印刷倍率が115%に設定されている場合、115%の印刷倍率によって指定される印刷用紙のサイズがA4又はA3に限られる(図8に示す115%ボタン61を参照)ので、115%の印刷倍率によって指定される印刷用紙のサイズであるA3又はA4に印刷用紙サイズを変更すると、ワーニングが解除される。従って、CPU200は、上記のコピー印刷条件の場合、給紙設定画面60におけるA3ボタン又はA4ボタンを、特定ボタンと認識する。
【0068】
次のS36の処理では、CPU200は、S35の処理で特定したボタンのみを点灯(図10及び図11では白黒反転)した画面をLCD21に表示する。例えば、図11に示す給紙設定画面60において、コピー印刷条件である印刷用紙のサイズがB4に設定されているとともに、印刷倍率が115%に設定されている場合、上記S35の処理において例示したように、CPU200は、A3ボタン又はA4ボタンを特定ボタンと認識するので、図11に示すように、A3ボタンとA4ボタンとを点灯(白黒反転)した給紙設定画面60をLCD21に表示する。このS36の処理を完了すると、CPU200は、状態変更処理サブルーチンを終了して図4のメインルーチンに戻る。
【0069】
一方、CPU200は、S06の処理において変更した印刷条件パラメータがワーニングを必要とする一定の組み合わせではない(適正である)とS31で判断した場合には、処理をS37に進める。
【0070】
S37の処理では、CPU200は、その時点でRAM201内にセットされているワーニング状態フラグがオンであるかオフであるかを、チェックする。そして、ワーニング状態フラグがオフである場合には、CPU200は、ワーニング状態フラグをオフにしたまま、状態変更処理サブルーチンを終了して図4のメインルーチンに戻り、ワーニング状態フラグがオンである場合には、処理をS38に進める。
【0071】
S38では、CPU200は、ワーニング状態フラグをオフに設定し、処理をS39に進める。
【0072】
S39では、CPU200は、第2の表示領域内のワーニングメッセージを全てクリアした画面をLCD21に表示し、処理をS40に進める。
【0073】
S40では、CPU200は、特定ボタンを消灯(黒白反転)した画面をLCD21に表示する。このとき、CPU200は、LCD21に表示されていた画面における特定ボタンが点灯又は消灯していても、特定ボタンを消灯した画面をLCD21に表示する。このS40の処理を完了すると、CPU200は、状態変更処理サブルーチンを終了して図4のメインルーチンに戻る。
【0074】
以上のようにして、状態変更処理が行われた後に、CPU200は、処理をS07からS03に戻す。
【0075】
なお、S05の処理のときに、コピー印刷条件を変更するためのボタン以外のボタン又はキーが入力されたと判断した場合には、CPU200は、処理をS10に進める。
【0076】
S10では、CPU200は、入力されたボタン又はキーに応じた画面をLCD21に表示する。例えば、図7に示すコピー基本画面40がLCD21に表示されていた場合に、「倍率設定」ボタン41が押下されると、図示せぬコピー倍率手動設定画面がLCD21に表示される。また、図8に示すコピー倍率手動設定画面50がLCD21に表示されていた場合に、「戻る」ボタン53が押下されると、コピー基本画面40がLCD21に表示される。そして、LCD21に表示される画面を切り替えた後、CPU200は、処理をS11に進める。
【0077】
S11では、CPU200は、ワーニング状態であるか否か、即ち、ワーニング状態フラグがオンであるかオフであるかを、チェックする。そして、ワーニング状態フラグがオフである場合には、CPU200は、処理をS03に戻し、ワーニング状態フラグがオンである場合には、CPU200は、処理をS12へ進める。
【0078】
S12では、CPU200は、ワーニングを解除するのに必要なボタンを、特定する(S35の処理と同様)。即ち、この時点でLCD21に表示されている画面(コピー基本画面又はパラメータ設定画面など)において、ワーニングを解除するのに必要なコピー印刷条件パラメータに変更するためのボタン,若しくは、そのコピー印刷条件パラメータを変更するためのパラメータ設定画面に画面を切り替えるボタンを、特定する。
【0079】
次のS13の処理では、CPU200は、S35の処理で特定したボタンのみを点灯(白黒反転)した画面をLCD21に表示(S36の処理と同様)し、処理をS03に戻す。
【0080】
一方、S03の処理において、ボタン又はキーによる入力がないと判断した場合には、CPU200は、処理をS08に進める。
【0081】
S08では、CPU200は、ワーニング状態であるか否か、即ち、ワーニング状態フラグがオンであるかオフであるかを、チェックする。そして、ワーニング状態フラグがオフである場合には、CPU200は、処理をS03に戻し、ワーニング状態フラグがオンである場合には、CPU200は、処理をS09に進める。
【0082】
S09では、CPU200は、S13又はS36の処理で特定したボタンの点滅表示処理を実行する。図6は、このS09で実行される特定ボタンの点滅表示処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【0083】
図6の特定ボタン点滅表示処理サブルーチンにおける最初のS41の処理では、CPU200は、前述したS13の処理,前述したS36の処理,後述するS43の処理,又は、後述するS44の処理を実行してから0.5秒経過しているか否かを、チェックする。そして、CPU200は、各処理を実行してから0.5秒経過していないと判断した場合には、処理を図4のメインルーチンに戻す。従って、何れかのボタン又はキーが押下されない限り、CPU200は、S03,S08,及び、S09(S41)の処理を繰り返しながら、S34,S36,S43,又は、S44の処理を実行してから0.5秒経過するのを待ち、その後、0.5秒経過したと判断した場合には、処理をS42に進める。
【0084】
S42では、CPU200は、第1の表示領域にボタンを含む画面において特定ボタンが点灯しているか否かを、チェックする。そして、CPU200は、特定ボタンを消灯した画面が表示されている場合には、処理をS43に進める。
【0085】
S43では、CPU200は、特定ボタンを点灯した画面をLCD21に表示し、状態変更処理サブルーチンを終了して図4のメインルーチンに戻る。
【0086】
一方、特定ボタンを点灯した画面が表示されているとS42にて判断した場合には、CPU200は、処理をS44に進める。
【0087】
S44では、CPU200は、特定ボタンを点灯した画面をLCD21に表示し、状態変更処理サブルーチンを終了して図4のメインルーチンに戻る。
【0088】
このように、特定ボタン点滅表示処理サブルーチンでは、CPU200は、S43の処理とS44の処理とを0.5秒おきに繰り返す。その結果、特定ボタンを点灯させた画面と特定ボタンを消灯させた画面とを0.5秒おきに交互に表示することにより、特定ボタンが点滅表示される。
【0089】
以上のようにして、特定ボタン点滅表示処理が行われた後に、CPU200は、処理をS09からS03に戻す。
【0090】
以上に説明した処理においてコピー印刷条件が設定された後、スタートキー23aが押されたとS04にて判断した場合には、CPU200は、処理をS21に進める。
【0091】
S21では、CPU200は、コピー印刷開始命令をCPU110へ出力する。このとき、CPU200は、RAM201内に記録されているコピー印刷条件パラメータを、コピー印刷開始命令と同時にCPU110へ出力する。そして、CPU200は、処理をS22へ進める。
【0092】
S22では、CPU200は、図示せぬ印刷状況画面をLCD21に表示する。この印刷状況画面は、印刷実行開始から印刷実行終了までに行われる複数の処理のうちの実行が完了した処理の割合をパーセント表示し、操作者に対してコピーの印刷状況を示す。
【0093】
次のS23の処理では、CPU200は、CPU110から受ける通知の種別を、判定する。ここで、CPU110からの通知がない場合には、CPU110からの通知を受けるまでCPU200は処理を待つ。そして、CPU110から受けた通知がコピー印刷終了通知である場合には、CPU200は、処理をS01へ戻す。
【0094】
一方、S23においてCPU110から受けた通知がエラー通知である場合には、CPU200は、処理をS24に進める。
【0095】
S24では、CPU200は、エラーの種類に応じたエラー画面70をLCD21に表示する。このエラー画面70は、コピー基本画面40の第1の表示領域40aにエラーメッセージ欄71を重ねた画面であり、このエラーメッセージ欄71によって、コピー基本画面40の第1の表示領域40aに含まれたコピー印刷条件パラメータ及びボタン41〜49,49’が隠されている。このエラーメッセージ欄71には、本コピー装置1のどの部分でエラーが発生したかを示す表記が含まれるとともに、エラーの解消方法を示す表記が含まれる。また、エラー画面70の第2の表示領域70bには、図9に示すように、『スキャナエラー発生』というメッセージの表記が含まれる。ここで、エラーメッセージには、例えば、『プリンターエラーが発生しました。用紙がありません。用紙を補給してください。そのあと処理を続行します。』,『スキャナエラーが発生しました。カバーが開いています。カバーを閉じてください。そのあと処理を続行します。』,又は、『システムエラーが発生しました。内部エラーです。システムの電源を再投入してください。』等がある。
【0096】
次のS25の処理では、CPU200は、エラーが解消されたか否か、即ち、エラー状態解除がCPU110から通知されたか否かを、チェックする。例えば、プリンタ10の印刷機構112における紙詰まりによってコピー装置1がエラー状態に陥った場合には、詰まった紙が取り除かれてプリンタ10のカバーが閉められると、CPU110からエラーが解消されたことが通知される。ここで、エラーが解消されない場合には、CPU200は、エラーが解消されるまで待ち、その後、エラーが解消された場合には、処理をS26に進める。
【0097】
S26では、CPU200は、所定ボタン又はキーが押下されたか否かを、チェックする。そして、所定のボタン又はキー(例えば、図9ではリセットキー23c)以外のボタン又はキーが押されたとき、或いは、ボタン又はキーが押されないときには、CPU200は、それらボタン又はキーの入力を受け付けないで所定のボタンが押下されるのを待ち、その後、所定のボタンが押下された場合には、処理をS27に進める。
【0098】
S27では、CPU200は、LCD21に表示されているエラー画面70をクリアして、処理をS01に戻す。
【0099】
S23においてコピー印刷終了通知を受けた後、又は、S27の処理後、S01の処理では、CPU200は、ワーニング状態フラグをオフに設定し、その後のS02の処理において、コピー基本画面50をLCD21に表示する。
【0100】
以上に説明したように、本実施形態のコピー装置1がワーニング状態にあるときには、操作者は、ワーニングの種類に応じてコピー印刷条件を再設定するか、若しくは、スタートキー23aを押せば、そのワーニング状態を解除することができる。
【0101】
コピー印刷条件を再設定する場合、第2の表示領域40bが第1の表示領域40aと異なる位置に配置されていることにより、ワーニングメッセージがLCD21に表示されても、ワーニングメッセージは第2の表示領域40bに表示されるだけで、第1の表示領域40aに表示されていたコピー印刷条件パラメータ及び各ボタン41〜49,49’は表示されたままとなる。これにより、操作者は、ワーニング状態である場合でも、ボタン操作を行うことができる。
【0102】
また、ワーニング状態にあるときに、第1の表示領域40aに含まれる特定ボタンが点滅表示されるので、操作者は、その点滅する特定ボタンを押下することにより、コピー印刷条件を適正に再設定することができ、ワーニング状態を解除することができる。
【0103】
一方、スタートキー23aを押す場合、コピー装置1では、コピー印刷が実行される。上述したように、ワーニングメッセージは、操作者に対する警告であるので、ワーニングメッセージが第2の表示領域40bに表示されたままであっても、そのままスタートキー23aが押されればコピー印刷は行われ、コピー印刷後ワーニング状態が解除される(コピー印刷後、ワーニング状態フラグは、S01にて必ずオフに設定される)。
【0104】
また、コピー装置1がエラー状態に陥った場合、上述したように、エラー画面50のエラーメッセージ欄51は、コピー基本画面40の第1の表示領域40aに表示されている各種のボタン41〜49,49’の上に重ねて表示される。従って、操作者に対しては、それら隠されたボタン41〜49,49’は押下することができないと認識させることができる。また、エラー状態を解除するには、操作者は、コピー装置1を印刷不可能な状態にした原因を取り除いた後に、所定のボタン又はキーを押下しなければならない。そして、エラーが解消されなければ、エラー画面50がLCD21に表示され続けるとともにボタン又はキー入力を受け付けないこととなるために、操作者はコピー印刷を行うことができないままとなる。
【0105】
以上のような構成であるから、本例のコピー装置1は、ワーニングメッセージを表示する際、第1の表示領域40aにおいて特定ボタンを点滅表示し、ワーニング状態を解除する手順を操作者に示す。従って、操作者は、ワーニングメッセージがLCD21に表示されても、冷静に且つ適正にワーニング状態を解除することができる。
【0106】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明によるコピー装置の入力装置によると、ワーニングメッセージが表示装置の画面に表示された場合でも、タッチパネルへの入力操作を可能にするとともに、ワーニングの種類に応じたコピー印刷条件の変更手順を操作者に示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態であるコピー装置のシステム構成図
【図2】 本例のコピー装置におけるプリンタ及び操作盤の内部構成を示すブロック図
【図3】 本例のコピー装置における操作盤の機能構成を示すブロック図
【図4】 操作盤において行われる表示画面制御処理の内容を示すフローチャート
【図5】 操作盤において行われる状態変更処理サブルーチンの内容を示すフローチャート
【図6】 操作盤において行われる特定ボタン点滅表示処理サブルーチンの内容を示すフローチャート
【図7】 操作盤のLCDに表示されるコピー基本画面の例示図
【図8】 操作盤のLCDに表示されるコピー拡大倍率手動設定画面の例示図
【図9】 操作盤のLCDに表示されるコピー拡大倍率手動設定画面の例示図
【図10】 操作盤のLCDに表示されるコピー基本画面の例示図
【図11】 操作盤のLCDに表示される給紙設定画面の例示図
【図12】 操作盤のLCDに表示されるエラー画面の例示図
【符号の説明】
1 コピー装置
10 プリンタ
11 プリンタ制御部
12 プリンタオプション部
20 操作盤
21 LCD
22 タッチパネル
23 キーボード
30 スキャナ
200 CPU
201 RAM
202 ROM
203 LCD制御回路
204 キースキャン制御回路
Claims (2)
- 原稿を読み取る読取部と、前記読取部が得た原稿の画像に画像処理を施すコピー制御部と、画像処理後の画像を印刷用紙に印刷する印刷部とを備えるコピー装置の入力装置であって、
コピー印刷条件を変更するための複数のボタンを含む画面が表示される表示装置,
押圧を検出する複数の検出点を有するとともに前記表示装置に重ねて設けられるタッチパネル,
印刷後のイメージが好ましくない状態となるコピー印刷条件が設定され、或いは、通常あまり使用されない印刷機能が設定されたワーニング状態となっているか否かを検出するワーニング状態検出部,
通常状態の場合には、前記各ボタンを含む画面を表示し、前記ワーニング状態検出部がワーニング状態を検出している場合には、前記各ボタンを含む第1の表示領域とワーニングメッセージを含む第2の表示領域とに区分された画面を表示するとともに、その画面内に示されたボタンのうち、パラメータが変更されるとワーニング状態が解除されることとなるコピー印刷条件のボタンのみを点滅させる画面表示制御手段,及び、
前記表示装置に表示される画面に含まれる前記ボタンの表示区画と重なる前記検出点によって検出される押圧を、前記ボタンに対応した入力と定義するボタン入力定義手段
を備えることを特徴とするコピー装置の入力装置。 - 前記画面表示制御手段は、前記ワーニングメッセージを1行表記する形状に前記第2の表示領域を区分する
ことを特徴とする請求項1記載のコピー装置の入力装置。
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