JP3754560B2 - ボイラの火炉構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば真空式温水機等のボイラの改良に係り、詳しくはこの様なボイラに用いられる火炉構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、真空式温水機等のボイラ(温水ボイラ)としては、例えば図3や図4に示したが知られている。
当該ボイラ50は、上部に蒸気室51が形成されるべく熱媒水52が封入された缶体53と、缶体53の蒸気室51に設けられた温水熱交換器54と、缶体53の熱媒水52に浸漬されて火堰55に依り中心部には燃焼室56がその外周にはガス通路57が形成された火炉58と、上下両端が缶体53の熱媒水54に連通されて火炉58のガス通路57に等間隔毎に配列された多数の水管59と、から構成されている。缶体53は、竪型の円筒状を呈し、外胴60と、これの上部を閉塞する天板61と、外胴60の下部を閉塞する底板62とを備えている。火炉58は、竪型の円筒状を呈し、火炉胴63と、これの上部を閉塞する天板64と、火炉胴63の下部を閉塞する底板65とを備えている。
【0003】
而して、この様なボイラ50に用いられる火炉構造としては、図3に示す如く、天板64と底板65が外側に外突した椀状を呈する椀型と、図4に示す如く、天板64と底板65が平板状を呈する平板型とに大別される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、前者のものは、次の様な問題があった。
(1) 応力の点では形状的に強度があり、板厚も薄くできるメリットがあるものの、原価が高くなる。
(2) 椀部の高さA=200〜300mmが必要となる。火炉では、天板と底板の二箇所に使用するので、400〜600mmの高さが必要となり、火炉の全高が大きくなる。
(3) 椀部のとりわけ水管等を取付ける部分を穴開け加工する場合、三次元レーザがなければ正確な穴が速く加工できず、加工時間が掛かる。
(4) 椀部の溶接や組立に費やす時間も多く掛かり、ロボット等の自動化が難しい。
【0005】
これに対して、後者のものは、前者の前記難点を解消できるものの、次の様な問題があった。
(a) 加工精度に依っては、底板が図4の鎖線で示す如く、内側(上側)に彎曲されて凹部が形成される。そうすると、底板の中央付近で加熱された熱媒水から発生する気泡が溜まり、成長して行って蒸気溜まりとなる。この状態に於て、火炉で加熱が続くと、蒸気溜まりに接している底板が局所加熱されて焼損する。
(b) 応力に対して強度的に弱いので、椀型と同じ強度にするには板厚が数倍厚くなる。
(c) 大型化するには、応力に耐える板厚に限度があり、加工能力や材料費等の点で大型化が難しい。
【0006】
本発明は、叙上の問題に鑑み、これを解消すべく創案されたもので、その課題とする処は、如何なる加工精度に於ても底板の中央部が局所加熱されて熱損するのを防止すると共に、板厚を大きくしないで応力に対する強度を高め、然も大型化が容易に行なえる様にしたボイラの火炉構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のボイラの火炉構造は、基本的には、火炉を熱媒水の中に浸漬した状態で設けられたボイラに於て、火炉の底板を平板状にしてその中央部のみを下方に突出させて下突部を形成した事に特徴が存する。
【0008】
火炉の底板を平板状にしてその中央部のみを下方に突出させて下突部を形成したので、底板の中央付近に蒸気溜まりができる事がなく、この為、底板の中央部が局所加熱されて焼損する事がない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のボイラの火炉構造を示す縦断側面図。図2は、図1の横断平面図である。
【0010】
ボイラ1は、缶体2、温水熱交換器3、火炉4、水管5とからその主要部が構成されて居り、この例では、温水ボイラである真空式温水機にしてある。
【0011】
缶体2は、上部に蒸気室6が形成されるべく熱媒水7が封入されたもので、この例では、竪型の円筒状を呈し、外胴8と、これの上部を閉塞する平板状の天板9と、外胴8の下部を閉塞する平板状の底板10とを備えて架台11の上に立設されて居り、上部に蒸気室(減圧蒸気室)6が形成されるべく熱媒水7が封入されると共に内部が真空に為されている。
【0012】
温水熱交換器3は、缶体2の蒸気室6に設けられたもので、この例では、缶体2内の蒸気室6に配置されて内部に水が流通される様にしてあり、給湯用熱交換器12と暖房用熱交換器13が設けられている。
【0013】
火炉4は、缶体2の熱媒水7に浸漬されて火堰14に依り中心部には燃焼室15がその外周にはガス通路16が形成されたもので、この例では、竪型の円筒状を呈し、缶体2内の熱媒水7に浸漬された状態で配置されて居り、火炉胴17と、これの上部を閉塞する平板状の天板18と、火炉胴17の下部を閉塞する平板状の底板19とを備えている。
而して、火炉4は、火炉胴17の内部に同心状に一側部(図2に於て左側)を欠如して設けられてその内側に燃焼室15を形成すると共にその外側に左右一対のガス通路16を形成し且つ内部が中空で上下両端が熱媒水7に連通された火堰14と、火炉胴17の一側部に燃焼室15と缶体2の外部とを連通すべく設けられたバーナ開口20と、バーナ開口20から挿入されてバーナ火炎21が燃焼室15に位置するバーナ22と、火炉胴17の他側部に各ガス通路16と缶体2の外部とを連通すべく設けられたガス出口23とを備えている。
【0014】
水管5は、上下両端が缶体2の熱媒水7に連通されて火炉4のガス通路16に等間隔毎に配列された多数のもので、この例では、各ガス通路16に15本づつ(合計30本)設けられた左右の水管群を備えている。
【0015】
斯くの如く、ボイラ1は、火炉4を熱媒水7の中に浸漬した状態で設けられている。
而して、火炉4の底板19は、外周部を除く中央部のみがプレス加工に依り下方に突出されて椀状を呈する下突部24が形成されている。
火炉4の火堰14と水管5は、火炉4の底板19の平板状の外周部に貫通して設けられている。
【0016】
次に、この様な構成に基づいて作用を述解する。
バーナ22に依り火炉4の燃焼室15で燃料が燃焼されると、燃焼ガスが左右に分流されて各ガス通路16を通過した後、合流されてガス出口23から缶体2の外部に排出される。そうすると、缶体2内の熱媒水7が加熱されて蒸発気化され、水蒸気となって上昇されて蒸気室6に至り、水蒸気が温水熱交換器3に放熱して液化される。温水熱交換器3の表面で液化された熱媒水7は、下方に流下される。そして、温水熱交換器3は、水蒸気の相変化に依る潜熱に依り加熱され、これに依り温水熱交換器3内を流れる水が加熱され、給湯や暖房の為に送り出される。
【0017】
缶体2と火炉4との間が真空であるので、火炉4の全体が外側に向けて引っ張られる状態になる。火炉4の底板19が平板状であれば、その応力がそのまま掛かるが、その中央部には下突部24が形成してあるので、その部分の強度が増し、補強材を使用しなくても応力に耐えられる。
火炉4の底板19の中央部には下突部24が形成されているので、蒸気溜まりができず、この為に火炉4内の燃焼に依る局所加熱が起こらず、その結果、同部分の焼損が防止できる。
火炉4の底板19は、中央部を除いて平板状を呈するので、火堰14や水管5等の穴開け加工が極めて容易になると共に、ボイラの組立がやり易くなって組立工数も大幅に削減され、自動化も容易に行なえる。
【0018】
火炉4の底板19を平板状にしてその中央部のみを下方に突出させて下突部24を形成したので、平板型に比べて原価が少し上昇するものの、椀型に比べて二分の一以下となり、コストの低減を図る事ができる。
【0019】
尚、火炉構造は、先の例では、真空式温水機に適用したが、これに限らず、例えばこれ以外のボイラに適用しても良い。
下突部24は、先の例では、椀状であったが、これに限らず、例えば円錐状等でも良い。
【0020】
【発明の効果】
以上、既述した如く、本発明に依れば、次の様な優れた効果を奏する事ができる。
(1) 火炉を熱媒水の中に浸漬した状態で設けられたボイラに於て、火炉の底板を平板状にしてその中央部のみを下方に突出させて下突部を形成したので、如何なる加工精度に於ても底板の中央部が局所加熱されて熱損するのを防止する事ができる。
(2) 火炉の底板を平板状にしてその中央部のみを下方に突出させて下突部を形成したので、板厚を大きくしないで応力に対する強度を高める事ができる。
(3) 板厚を大きくしないで応力に対する強度を高める事ができるので、大型化が容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボイラの火炉構造を示す縦断側面図。
【図2】図1の横断平面図。
【図3】従来の椀型の火炉構造を示す縦断側面図。
【図4】従来の平板型の火炉構造を示す縦断側面図。
【符号の説明】
1,50…ボイラ、2,53…缶体、3,54…温水熱交換器、4,58…火炉、5,59…水管、6,51…蒸発室、7,52…熱媒水、8,60…外胴、9,18,61,64…天板、10,19,62,65…底板、11…架台、12…給湯用熱交換器、13…暖房用熱交換器、14,55…火堰、15,56…燃焼室、16,57…ガス通路、17,63…火炉胴、20…バーナ開口、21…バーナ火炎、22…バーナ、23…ガス出口、24…下突部、A…椀部の高さ。

Claims (1)

  1. 火炉を熱媒水の中に浸漬した状態で設けられたボイラに於て、火炉の底板を平板状にしてその中央部のみを下方に突出させて下突部を形成した事を特徴とするボイラの火炉構造。
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