JP3753765B2 - 縫製品の残留金属検査方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、縫製品の残留金属検査方法と装置、特に、ボタン等に金属を用いた衣料品等の縫製品から縫製時等において混入したマチ針やミシン針等の金属破片のみを特定して検査することが可能な残留金属検査方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
衣料品等の縫製品にあっては人体を傷つけるおそれのある金属が混入していてはならず、このような衣料品は縫製後等において金属の混入を検査して混入金属を取り除くことが行われている。そして、このような金属の混入の検査は、従来、縫製後において磁界中に衣料品を通し、磁界の乱れから金属類の有無を判定することで行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の残留金属の検査にあっては、衣料品に付属するボタン等の部品が金属から構成されていた場合、この金属部品(使用金属類)をも検知してしまうという問題があった。
この問題は衣料品に付属するボタン等の部品を非金属から構成することで解決できるとも考えられるが、金属部品が不可欠なブラジャーやボディスーツ等の衣料品もあり、このような衣料品の検査の改善が望まれていた。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、金属部品が付属するブラジャー等の衣料品に縫製時等において混入した金属類を確実に検出することができる残留金属検査方法と装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明にかかる縫製品の残留金属検査方法は、縫製前において縫製品に付属する付属金属類を脱磁するとともに縫製に使用する使用金属類を着磁し、縫製後において、縫製品の磁気特性を磁気センサにより検出した後、縫製品全体を脱磁器を通過させて脱磁し、次に、縫製品の磁気特性を磁気センサにより再度検出し、脱磁器通過前後の縫製品の磁気特性を比較して使用金属類の残留の有無を検査するように構成した。
【0005】
そして、請求項2記載の発明にかかる縫製品の残留金属検査方法は、請求項1記載の縫製品の残留金属検査方法において、脱磁器通過前後の縫製品の磁気特性を前記磁気センサの出力に基づき画像表示し、該画像の作業者による目視比較で使用金属類の残留の有無を検査するように構成した。
また、請求項3記載の発明にかかる縫製品の残留金属検査方法は、請求項1記載の縫製品の残留金属検査方法において、脱磁器通過前後の磁気センサの出力データをデジタルデータに変換して演算器により比較し、該演算器によるデジタルデータの比較結果から使用金属類の残留の有無を検査するように構成した。
さらに、請求項4記載の発明にかかる縫製品の残留金属検査方法は、請求項1記載の縫製品の残留金属検査方法において、前記脱磁による脱磁前後の磁気センサを同一の磁気センサとして、前記脱磁による脱磁後に前記搬送コンベアを逆転させて前記磁気センサにより磁気特性を検出するように構成した。
【0006】
またさらに、請求項5記載の発明にかかる縫製品の残留金属検査装置は、縫製品に付属する付属金属類を脱磁する縫製前脱磁器と、縫製に使用する使用金属類を縫製前に着磁する着磁器と、前記縫製前脱磁器により脱磁された付属金属類が縫着された縫製品の磁気特性を検出する磁気センサと、前記縫製品を脱磁する脱磁器と、前記縫製品を前記磁気センサと前記脱磁器とを経由させて搬送し、前記縫製品が前記脱磁器を通過した後に逆転して前記磁気センサに前記縫製品を再度搬送するコンベアと、前記縫製品の脱磁器による脱磁前後の磁気センサの出力を比較して前記付属金属類以外の金属類の残留の有無を判断する演算器とを備える。
【0007】
また、請求項6記載の発明にかかる縫製品の残留金属検査方法は、縫製品に付属する付属金属類を脱磁する縫製前脱磁器と、縫製に使用する使用金属類を縫製前に着磁する着磁器と、前記縫製前脱磁器により脱磁された付属金属類が縫着された縫製品を搬送するコンベアと、該コンベアの途中に設けられ縫製品に含まれる金属類を脱磁する縫製後脱磁器と、該縫製後脱磁器の前後で前記コンベアに設けられ、前記縫製品の磁気特性を検出する一対の磁気センサと、該一対の磁気センサの出力を比較して前記付属金属類以外の金属類の残留の有無を判断する演算器とを備える。
【0008】
そして、請求項7記載の発明にかかる縫製品の残留金属検査装置は、請求項5または請求項6記載の縫製品の残留金属検査装置において、前記磁気センサが前記縫製品の搬送方向と直交する方向に直線状に配列された複数の磁気検出素子を直列に接続して各磁気検出素子の出力を加算出力し、前記演算器が前記磁気センサの加算出力をそれぞれ前記搬送方向に合成して該搬送方向に対する磁束の大きさとして表される二次元的な磁気帯びデータを前記脱磁器による脱磁前後について生成し、これら磁気帯びデータを比較して前記付属金属類以外の金属類の残留の有無を判断するように構成した。
【0009】
【作用】
請求項1記載の発明の縫製品の残留金属検査方法および請求項5,6記載の発明の残留金属検査装置によれば、縫製前において縫製品に付属する付属金属類を脱磁するとともに縫製に使用する使用金属類を着磁し、脱磁された付属金属類を縫製品に縫着する。そして、縫製後において、磁気センサにより縫製品の磁気特性を検出した後に脱磁し、再度、縫製品の磁気特性を磁気センサにより検出し、脱磁前後の縫製品の磁気特性の比較から使用金属の残留の有無を検査するため、使用金属の残留の検査がより確実かつ容易に行える。すなわち、縫製前に着磁された使用金属は縫製後に脱磁され磁界の強さが大きく変化するため、脱磁前後の磁気特性を比較することで使用金属の残留も容易かつ確実に発見できる。
【0010】
また、請求項2記載の発明の縫製品の残留金属検査方法は、脱磁前後の磁気センサの出力をオシロスコープ等を用いて画像表示し、作業者(検査者)の目視により使用金属の残留を判定するため、検査装置を簡単な構成で達成することができる。
さらに、請求項3記載の発明の縫製品の残留金属検査方法は、磁気センサの出力信号をデジタル変換してコンピュータ等により比較して使用金属の残留を判定するため、検査の自動化が達成される。
【0011】
またさらに、請求項4記載の発明の縫製品の残留金属検査方法および請求項5記載の発明の縫製品の残留金属検査装置は、縫製品の脱磁による脱磁前後の磁気特性を同一の磁気センサにより検出するため、磁気センサ個々の出力特性の相違による影響を排除でき、より高い精度で検査を行える。
また、請求項7記載の発明の縫製品の残留金属検査装置は、縫製品の磁気特性が搬送方向に対する磁気の強さを表す二次元的な磁気帯びデータとして得られるため、信号処理が容易に行える。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1から図3はこの発明の一の実施の形態にかかる縫製品の残留金属検査装置を示し、図1が模式構成図、図2が主要部品である磁気センサの模式構成図、図3a,bが同磁気センサの出力信号を示す図である。
【0013】
図1において、10は搬送コンベアであり、搬送コンベア10は図外の縫製装置により縫製された縫製品Cを搬送する。図示しないが、縫製装置の周りには縫製品Cに付属するワイヤやフック等の付属金属類Caを脱磁する脱磁器(縫製前脱磁器)と、縫製に際して縫製装置等に用いるミシン針やまち針等の使用金属類Nを着磁する着磁気とが設けられ、縫製装置は使用金属類Nを用いて縫製品Cを縫製し、また、縫製品Cに付属金属類Caを縫着する。上記脱磁器は、トンネル型脱磁器等の比較的強力な脱磁器からなり、付属金属類Caを1ガウス程度に脱磁する。
【0014】
搬送コンベア10には、第1の磁気センサ20F、脱磁器(縫製後脱磁器)30および第2の磁気センサ20Rが縫製品Cの搬送方向Sに順次配設される。脱磁器30は、搬送コンベア10により搬送される縫製品Cに含まれる金属類Ca,Nを脱磁する。
【0015】
磁気センサ20F,20R(以下、必要に応じ添字の無い番号20で代表する)は、図2にも示すように、棒状の筐体21内に一直線状に配列された複数の磁気検出素子22を収容して構成され、筐体21がコンベア10上に磁気検出素子22の配列方向が上記搬送方向Sと直交するように設けられる(図3a参照)。この磁気センサ20は、磁気検出素子22がホール素子、MR素子あるいは可飽和コイル型磁気センサ素子等からなり、これら磁気検出素子22が直列にセンサデテクタ23と接続される。
【0016】
磁気センサ20Fはセンサデテクタ23がオシロスコープ40FとA/D変換器50Fとに並列に、同様に、磁気センサ20Rはセンサデテクタ23がオシロスコープ40RとA/D変換器50Rとに並列に接続される。これら磁気センサ20は、所定のサンプリング周期あるいは連続的に磁気検出素子22で搬送コンベア10上の縫製品Cの磁気特性を検出し、センサデテクタ23が各磁気検出素子22の検出値を加算した検出信号を出力する。
【0017】
なお、磁気センサ20は、搬送コンベア10の搬送ベルト上のみならず搬送ベルト下に設けることも可能であり、搬送ベルトの上下にそれぞれ設けることが望ましい。そして、搬送ベルトの上下に磁気センサ20を設けた場合は、ベルト上側の各磁気センサ20の出力を比較し、また、ベルト下側の各磁気センサ20の出力を比較する。
【0018】
オシロスコープ40F,40R(以下、必要に応じ添字のない番号40で代表する)は、周知のもので、検査員が視認可能な位置に設置される。このオシロスコープ40は、磁気センサ20のセンサデテクタ23の出力信号を基に表示画面41に搬送方向Sに対する縫製品Cが有する磁界の分布(磁気特性)を二次元的に表示する。すなわち、オシロスコープ40の表示画面41には、図3a,bに示すように、横軸が縫製品Cの搬送方向S位置、縦軸が磁束Bで、縦軸に縫製品Cの搬送方向Sの各位置における搬送方向Sと直交する方向の全範囲が有する磁束の総和を表すグラフが表示される。
なお、1台のオシロスコープ40を用い、この1台のオシロスコープ40に各オシロスコープ40F,40Rの出力信号を入力させ表示画面41に脱磁器30前後の磁気特性を重ねて表示することも可能である(図3b中の二点鎖線を参照)。
【0019】
A/D変換器50F,50R(以下、必要に応じて添字のない番号50で代表する)はそれぞれ、波形比較器(演算器)60に並列的に接続され、磁気センサ20F,20Rのセンサデテクタ23の出力信号をデジタル信号に変換して波形比較器60に出力する。波形比較器60は、パーソナルコンピュータ等から構成され、各A/D変換器50F,50Rの出力するデジタル信号を比較して使用金属の残留の有無を判定する。この波形比較器60は、各A/D変換器50F,50Rの出力するデジタル信号を画像信号として処理してパターンマッチング等の手法を用いて画像認識することで、あるいは、極大値を基準として信号値を時系列的(搬送方向S)に比較演算処理すること等で各A/D変換器50F,50Rの出力信号が一致するか否かを判断し、これら各A/D変換器50F,50Rの出力信号が異なる場合に使用金属Nが残留すると判定して図示しないブザーや検知ランプ等を駆動する。
【0020】
この実施の形態にあっては、縫製前において、縫製品(ブラジャーやボディスーツ等の衣料品等)Cに付属するワイヤやフック等の使用金属類Caを脱磁器により脱磁し、また、縫製に際して使用するミシン針やまち針等の使用金属類Nを着磁気により着磁する。次いで、この着磁された使用金属類Nを用いて縫製品Cを縫製して使用金属類Caを縫着し、この縫製された縫製品Cを搬送コンベア10により次の包装工程等へ搬送する。
【0021】
そして、搬送コンベア10による搬送途中において、縫製品Cは先ず、第1の磁気センサ20Fにより磁気特性が検出され、磁気センサ20Fの検知出力がオシロスコープ40Fに入力し、また、A/D変換器50Fを経て波形比較器60に入力してRAM等に一時記憶される。ここで、縫製品Cにワイヤ等の付属金属類Caとともにミシン針等の針破片(使用金属類)Nが混入していた場合は針破片Nの混入位置で磁束が乱れるため図3aに示すような特性(磁気特性)が磁気センサ20Fによって検出され、また、針破片Nが混入していない場合は図3bに示すような特性が検出される。
【0022】
すなわち、付属金属類Caは縫製前において脱磁され、付属金属類Caに残留する僅かな磁気により平坦な磁気特性(図3b参照)を呈するが、この磁気特性が縫製時に混入した針破片Nの磁界により乱され、この一部が乱れた磁気特性が磁気センサ20Fにより検出される。そして、この磁気センサ20Fの検出信号がオシロスコープ40Fに入力してオシロスコープ40Fの表示画面41に図3aのグラフが表示され、また、磁気センサ20Fの検出信号がA/D変換器50Fによりデジタル信号に変換されて波形比較器60に入力し、そのRAM等に後の磁気センサ20Rの検出信号との比較に備えて記憶される。
【0023】
続いて、縫製品Cは搬送コンベア10により搬送され脱磁器30の直下に到達して脱磁器30により脱磁され、この後、上述した第1の磁気センサ20Fと同様にして第2の磁気センサ20Rにより磁気特性が検出され、この磁気センサ20Rの出力がオシロスコープ40Rに入力し、また、A/D変換器50Rでデジタル信号に変換されて波形比較器60に入力する。ここで、縫製品Cは脱磁器30を通過して針破片Nが脱磁されるため、第2の磁気センサ20Rによって図3bに示す磁気特性が検出される。
【0024】
そして、オシロスコープ40Rはその表示画面41に磁気センサ20Rの出力に基づき図3bに示すグラフを表示し、また、波形比較器60はRAMに記憶された第1の磁気センサ20Fの検出データと第2の磁気センサ20Rの検出データとを比較し、これら磁気センサ20F,20Rの検出データが異なる場合にブザーや警報ランプ等を駆動して針破片Nの混入を報知する。
【0025】
すなわち、検査員はオシロスコープ40F,40Rの表示画面41に表示されるグラフを目視により比較し、これらグラフが異なる場合に針破片Nが縫製品に混入していると判定する。また、波形比較器60は、画像認識や比較演算等で磁気センサ20F,20Rの検出データが異なるか否かを判断し、これら検出データが異なる場合に判定信号を出力してブザー等の駆動装置を駆動して報知する。
【0026】
図4はこの発明の他の実施の形態にかかる縫製品の残留金属検査装置を示し、その概観構成図である。
なお、この実施の形態においては、上述した実施の形態と同一の部分には同一の番号を付して説明を省略する。
【0027】
この実施の形態においては、搬送コンベア10上に1つの磁気センサ20と着磁器30とを設け、磁気センサ20を波形比較器60に接続するとともに、搬送コンベア10を搬送方向を転換可能(逆転可能)に構成する。すなわち、上述した実施の形態では2つの磁気センサ20R,20Rを脱磁器30の前後に設けるが、この実施の形態では、1つの磁気センサ20と1つの脱磁器30を設け、搬送コンベア10の搬送方向を転換させて1つの磁気センサ20により脱磁器30の脱磁前後の磁気特性を検出する。
【0028】
波形比較器60は、検査に際しては、脱磁前の磁気センサ20の検出データ(磁気特性)をRAM等に記憶し、脱磁後の磁気センサ20の検出データ(磁気特性)が入力すると、記憶された脱磁前の磁気特性と脱磁後の磁気特性とを比較する。上述したように、この波形比較器60は、脱磁前後の磁気特性が異なる場合にブザー等を駆動して針破片N等の残留を報知する。
【0029】
この実施の形態にあっては、縫製品Cを搬送コンベア10により搬送し、この搬送途中で、先ず、磁気センサ20により縫製品Cの磁気特性を検出し、続いて、脱磁器30により脱磁する。次いで、脱磁後において、搬送コンベア10の搬送方向を逆転して逆方向S’に搬送し、磁気センサ20により脱磁された縫製品Cの磁気特性を検出する。そして、この脱磁前後の磁気センサ20の検出データを波形比較器60により比較して針破片N等の残留を検査する。このため、個々の磁気センサ20に固有の特性の影響を排除でき、高い精度で針破片N等の残留を検査することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明にかかる縫製品の残留金属検査方法および請求項5.6記載の発明の残留金属検査装置によれば、縫製前において縫製品に付属する付属金属類を脱磁するとともに縫製に使用する使用金属類を着磁し、脱磁された付属金属類を縫製品に縫着する。そして、縫製後において、磁気センサにより縫製品の磁気特性を検出した後に脱磁し、再度、縫製品の磁気特性を磁気センサにより検出し、脱磁前後の縫製品の磁気特性の比較から使用金属の残留の有無を検査するため、使用金属の残留の検査がより確実かつ容易に行える。すなわち、縫製前に着磁された使用金属は縫製後に脱磁され磁界の強さが大きく変化するため、脱磁前後の磁気特性を比較することで使用金属の残留も容易かつ確実に発見できる。
【0031】
そして、請求項2記載の発明にかかる縫製品の残留金属検査方法によれば、脱磁前後の磁気センサの出力をオシロスコープ等を用いて画像表示し、作業者(検査者)の目視により使用金属の残留を判定するため、検査装置を簡単な構成で達成することができる。
また、請求項3記載の発明の縫製品の残留金属検査方法は、磁気センサの出力信号をデジタル変換してコンピュータ等により比較して使用金属の残留を判定するため、検査の自動化が達成される。
【0032】
さらに、請求項4記載の発明の縫製品の残留金属検査方法および請求項5記載の発明の縫製品の残留金属検査装置によれば、縫製品の脱磁前後の磁気特性を同一の磁気センサにより検出するため、個々の磁気センサに固有の特性が及ぼす影響を排除でき、金属の残留の有無を高精度で検査することができる。
またさらに、請求項7記載の発明の縫製品の残留金属検査装置は、縫製品の磁気特性が搬送方向に対する磁気の強さを表す二次元的な磁気帯びデータとして得られるため、信号処理が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る縫製品の残留金属検査装置の模式構成図である。
【図2】同残留金属検査装置の主要部分である磁気センサの模式拡大図である。
【図3】同残留金属検査装置により検出された縫製品の磁気特性を示し、aが脱磁前の特性を、bが脱磁後の特性を示す。
【図4】この発明の他の実施の形態にかかる縫製品の残留金属検査装置の模式構成図である。
【符号の説明】
10 搬送コンベア
20 磁気センサ
20F 磁気センサ
20R 磁気センサ
21 表示画面
30 脱磁器(縫製後脱磁器)
40F オシロスコープ
40R オシロスコープ
50F A/D変換器
50R A/D変換器
60 波形比較器
C 縫製品
Ca 付属金属類
N 使用金属類
S 搬送方向
Claims (7)
- 縫製前において縫製品に付属する付属金属類を脱磁するとともに縫製に使用する使用金属類を着磁し、縫製後において縫製品を搬送コンベアにより搬送し、縫製品の磁気特性を磁気センサにより検出した後、縫製品全体を脱磁器を通過させて脱磁し、次に、縫製品の磁気特性を磁気センサにより再度検出し、脱磁器通過前後の縫製品の磁気特性を比較して使用金属類の残留の有無を検査することを特徴とする縫製品の残留金属検査方法。
- 請求項1記載の縫製品の残留金属検査方法であって、脱磁器通過前後の縫製品の磁気特性を前記磁気センサの出力に基づき画像表示し、該画像の作業者による目視比較で使用金属類の残留の有無を検査することを特徴とする縫製品の残留金属検査方法。
- 請求項1記載の縫製品の残留金属検査方法であって、脱磁器通過前後の磁気センサの出力をデジタルデータに変換してコンピュータに入力し、該コンピュータにより各磁気センサの出力を比較して使用金属類の残留の有無を検査することを特徴とする縫製品の残留金属検査方法。
- 請求項1記載の縫製品の残留金属検査方法であって、前記脱磁による脱磁前後の磁気センサが同一の磁気センサであり、前記脱磁による脱磁後に前記搬送コンベアを逆転させて前記磁気センサにより磁気特性を検出することを特徴とする縫製品の残留金属検査方法。
- 縫製品に付属する付属金属類を脱磁する縫製前脱磁器と、縫製に使用する使用金属類を縫製前に着磁する着磁器と、前記縫製前脱磁器により脱磁された付属金属類が縫着された縫製品の磁気特性を検出する磁気センサと、前記縫製品を脱磁する脱磁器と、前記縫製品を前記磁気センサと前記脱磁器とを経由させて搬送し、前記縫製品が前記脱磁器を通過した後に逆転して前記磁気センサに前記縫製品を再度搬送するコンベアと、前記縫製品の脱磁器による脱磁前後の磁気センサの出力を比較して前記付属金属類以外の金属類の残留の有無を判断する演算器とを備えることを特徴とする縫製品の残留金属検査装置。
- 縫製品に付属する付属金属類を脱磁する縫製前脱磁器と、縫製に使用する使用金属類を縫製前に着磁する着磁器と、前記縫製前脱磁器により脱磁された付属金属類が縫着された縫製品を搬送するコンベアと、該コンベアの途中に設けられ縫製品に含まれる金属類を脱磁する縫製後脱磁器と、前記コンベアに前記縫製後脱磁器の前後に設けられ、前記縫製品の磁気特性を検出する一対の磁気センサと、該一対の磁気センサの出力を比較して前記付属金属類以外の金属類の残留の有無を判断する演算器とを備えることを特徴とする縫製品の残留金属検査装置。
- 請求項5または請求項6記載の縫製品の残留金属検査装置であって、前記磁気センサは前記縫製品の搬送方向と直交する方向に直線状に配列された複数の磁気検出素子を直列に接続して各磁気検出素子の出力を加算出力し、前記演算器は前記磁気センサの加算出力をそれぞれ前記搬送方向に合成して該搬送方向に対する磁束の大きさとして表される二次元的な磁気帯びデータを前記脱磁による脱磁前後について生成し、これら磁気帯びデータを比較して前記付属金属類以外の金属類の残留の有無を判断することを特徴とする縫製品の残留金属検査装置。
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