JP3752402B2 - Method for manufacturing endoscope treatment tool - Google Patents

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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はチューブの外周に２個以上の放射線不透過性のマーカーを固定して内視鏡処置具とする内視鏡処置具の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
放射線不透過性のマーカーを固定したチューブは内視鏡処置具として使用されるものであり、その使用を説明する。図８において、ルーメン１１０を有したチューブ１０１の外周には、金属製リングなどからなる放射線不透過性のマーカー１０２が２個以上取り付けられている。放射線不透過性マーカー１０２のピッチ距離は一定値に設定されており、従って、放射線不透過性のマーカー１０２を２個以上設けることにより、スケールとして用いることができるものである。
【０００３】
このチューブ１０１は内視鏡を通して体内に挿入される。胆管等への挿入においては、チューブ１０１の内部からチューブ案内用のワイヤを胆管等に挿通させ、次にチューブ１０１を胆管等に挿入する。そして胆管等に挿入された状態で、体外からＸ線を照射する。このとき放射線不透過性のマーカー１０２はＸ線を透過しないため、体外からでも胆管等の長さを精度良く測定することができる。
【０００４】
図９はこのような内視鏡処置具を製造するため、特開平６−１９７９７４号公報に開示された方法を示す。この方法では、まず（ａ）で示すように、ルーメン１１０を有するチューブ１０１の径を拡張し、この拡張部１０６にリング状のマーカー１０２を挿入する。この場合におけるチューブ１０１の拡張手段は、チューブ１０１が融けない程度まで加熱して拡張させるか、種々な道具を使用して機械的に拡張させることにより行われる。
【０００５】
次に、（ｂ）で示すように、チューブ１０１におけるマーカー１０２の挿入部分の端部１０３を収縮させる。この収縮は端部１０３の内径がマーカー１０２の外径と等しいか、又はそれ以上となるように行われる。かかる端部１０３の収縮は、加熱によって拡張された拡張部１０６を冷却して縮ませることにより元の寸法に戻すか、或いは、チューブ１０１が有している自然な弾性により元の寸法に戻すことにより行う。
【０００６】
この収縮により、チューブ１０１におけるマーカー１０２の挿入部分に凸部１０７が残存する。このため、（ｃ）で示すように、型鉄、クリッパー又は加熱ダイス等を使用して凸部１０７を潰してチューブ１０１の外表面を平坦にする。
【０００７】
図１０は特開平８−４７５３８号公報に開示された別の内視鏡処置具を示す。この内視鏡処置具は、体腔内に挿入されるカテーテル管１０９の内部にスライド管１０８が挿入されている。スライド管１０８はカテーテル管１０９の内部で軸方向へ移動自在となっており、その外表面には、Ｘ線不透過のマーク箔１０７が貼り付けや巻き付けによって取り付けられている。このマーク箔１０７はその厚さが余りに薄いと、Ｘ線透過下での造影性が悪くなり、厚すぎると、カテーテル管１０９の挿入性またはスライド管１０８のスライド移動性に悪影響を与える。このため、マーク箔１０７の厚さは、１０〜２００μｍ、好ましくは１０〜５０μｍとなっている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
特開平６−１９７９７４号公報の内視鏡処置具では、拡張部１０６の内部に複数の放射線不透過性のマーカー１０２を挿入する際に、図１１に示すように拡張部１０６を長くしておき、この長い拡張部１０６に対して、マーカー１０２をチューブ１０１の内部の奥まで挿入しなければならない。又、使用するチューブ１０１は多少なりとも曲がりを生じている。
【０００９】
しかしながら、マーカー１０２の外径は拡張部１０６の内径と等しいため、マーカー１０２をチューブ１０１内部に挿入する際に、曲がっているチューブ１０１のルーメン１１０内面に放射線不透過性マーカー１０２の口元部が当接し、この当接によってチューブ１０１の内面が傷付く問題がある。又、チューブ１０１を案内するワイヤが挿通する際に、ワイヤが傷部に引っ掛かる不具合が発生する。さらに、内視鏡処置具は洗浄して繰り返し使用するが、この洗浄の際に、チューブ１０１の内面の傷部の汚れを除去しにくいという不具合もある。
【００１０】
図１０に示す特開平８−４７５３８号公報の内視鏡用処置具では、スライド管１０８の外周に厚さが１０μｍ以上のマーク箔１０７を取り付けるため、スライド管１０８の外表面とマーク箔１０７とに段差が生じる。このように発生した段差は、内視鏡処置具を体腔内に挿通したときに体腔に傷を付けたり、体腔内を挿通するときに内視鏡処置具自体が傷付く問題を生じる。
【００１１】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、ルーメンを有するチューブに傷を付けることなく、たとえチューブに２個以上の放射線不透過性のマーカーであっても突起のない状態で取り付けることができる内視鏡用処置具の製造方法を提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１の発明は、チューブの外周面に放射線不透過性の筒状のマーカーを固定する内視鏡処置具の製造方法であって、上記チューブの所定範囲の外径を上記マーカーの内径よりも小さく縮径する工程と、縮径した上記範囲のチューブの外周面にマーカーを配設する工程と、マーカーの外周面と同径の内周面を有する型内に、上記範囲を含む上記チューブの一部を配置する工程と、上記チューブの上記範囲を加熱によって膨張させてチューブの外周面にマーカーを固定するとともに、上記範囲の外周面と上記マーカーの外周面とを同一面に成形する工程と、を有することを特徴とする。
【００１３】
この発明では、チューブの所定範囲の外径をマーカーの内径よりも小さくなるように縮径してマーカーを配設し、その後、マーカーの外周面と同径の内周面を有する型内に、上記範囲を含む上記チューブの一部を配置し、チューブの上記範囲の外周面を加熱によって膨張させてマーカーを固定するとともに、上記範囲の外周面と上記マーカーの外周面とを同一面に成形するため、マーカーがチューブの外周面と同一面となって固定される。このため、マーカーがチューブから突出することがなくなる。又、チューブの外径をマーカーの外径と同一となる状態でマーカーを取り付けるため、チューブが傷付くことがない。
【００１４】
請求項２の発明は、チューブの外周面に放射線不透過性の筒状のマーカーを固定する内視鏡処置具の製造方法において、上記マーカーの外径と略同一のチューブの外径をマーカーの内径よりも小さく縮径する工程と、縮径したチューブの外周にマーカーを配設する工程と、縮径したチューブの外周面を加熱することにより、上記マーカーが配設されていない縮径したチューブの外周面を膨張させ、その膨張した外周面と上記マーカーの外周面とを型の湾曲凹部に当接させる工程と、を有することを特徴とする。
【００１５】
この発明では、外径が縮径されたチューブに対してマーカーを配設し、その後に、チューブの外周面を加熱によって膨張させる。この膨張の際には、チューブの外周面及びマーカーの外周面とが型の湾曲凹部に当接するため、その膨張が規制されてチューブの外周面はマーカーの外周面よりも広がることがなく、チューブの外周面とマーカーの外周面とが同一平面となる。このため、マーカーが突出することがなくなる。
【００１６】
請求項３の発明は、請求項２記載の発明であって、上記縮径したチューブの外周面を加熱する前に、上記型の湾曲凹部に形成された位置決め部に上記マーカーを配置する工程を有することを特徴とする。
【００１７】
この発明では、型の位置決め部にマーカーを位置決めするため、マーカーを精度良く固定することができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
図１〜図７は本発明の一実施の形態であり、図１は内視鏡処置具を製造する型装置を示す。
【００１９】
型装置はいずれも直方体となっている上型１及び下型２が対向することにより構成されている。下型２はその上面の略中央に直線溝状の湾曲凹部６が穿設されている。湾曲凹部６の曲率は、成形されたチューブ７の外周面（又は後述する放射線不透過性のマーカー１０の外周面の曲率）と略同一になっている。
【００２０】
また、湾曲凹部６の長手方向には、輪帯状の位置決め突起３が等間隔に複数設けられている。輪帯状の位置決め突起３は複数のマーカー１０を位置決めする位置決め部となるものである。この位置決め突起３は、マーカー１０の端部１０ａ（図４参照）を２箇所で押さえるために、一つのマーカー１０に対して２つ設けられている。さらに、下型２における湾曲凹部６周辺の上面には４本のガイドポスト４が立設されている。
【００２１】
一方、上型１にも、その上面の略中央に直線溝状の湾曲凹部２０が穿設されており、下型１の湾曲凹部６と対向している。この湾曲凹部２０の曲率は、下型１の湾曲凹部６の曲率と略同一になっている。また、上型１には、下型２に立設されたガイドポスト４が挿通可能なガイド穴が４箇所に穿設されている。これによって、上型１は４本のガイドポスト４に案内されて、上下方向（矢印Ａ方向）に移動可能となっている。
【００２２】
さらに、上型１及び下型２には、それぞれの湾曲凹部２０、６付近を加熱するヒータ５が湾曲凹部６，２０に沿って２本ずつ埋設されている。
【００２３】
次に、この型装置を用いてチューブ７に放射線不透過性のマーカー１０を固定する手順を説明する。チューブ７は熱可塑性樹脂によって形成されており、図２に示すように、成形以前にチューブ７の貫通孔（ルーメン）２１に、貫通孔２１の径よりも小さい外径の棒状の芯金８を挿入する。一方、ダイス９をその外周に配置された図示しない円筒状のバンドヒータによって加熱し、一定の温度（本実施の形態では２９０℃）になるように制御する。ダイス９は円筒状となっており、内部には、円錐形状の孔（テーパー案内部）９ａを有し、このテーパー案内部９ａの先端部に最小径の内周面９ｂが連通している。
【００２４】
次に、チューブ７を芯金８と共に、軸方向（矢印Ｘ方向）に移動させ、ダイス９内に挿入する。これにより、チューブ７の外周面７ａは、テーパー案内部９ａによって先端部から徐々に小さくなり、内周面９ｂの径まで縮径される。
【００２５】
図３は以上によって縮径したチューブ７及び芯金８を示す。縮径したチューブ７の外周面７ｂは、後述する放射線不透過性のマーカー１０の内径よりもやや小さく成形される。
【００２６】
その後、図４に示すように、チューブ７における縮径している外周面７ｂに複数の円筒状の放射線不透過性のマーカー１０を略等間隔で配設する。そして、この状態で、チューブ７を下型２の湾曲凹部６に収容し、マーカー１０の端部１０ａを下型２の位置決め突起３に当接させてマーカー１０を位置決めする。
【００２７】
次に、図５に示すように、ヒータ５によって加熱された上型１をガイドポスト４に沿って下降させ、ヒータ５で加熱された下型２と当接させる。これにより、チューブ７の外周面（縮径していない外周面７ａ）とマーカー１０の外周面とが、上下型１、２の湾曲凹部２０，６に接触した状態になる。このとき、隣接するマーカー１０の間には、円筒状の空間部２１が形成される。
【００２８】
このような加熱状態を所定時間保つことにより、縮径したチューブ７の外周面７ｂが加熱されて膨張し、径方向に拡がっていく。これにより、縮径したチューブ７の外周面７ｂが円筒状の空間部２１に入り込み、上下型１、２の湾曲凹部６、２０に当接する。従って、縮径したチューブ７の外周面７ｂは、上下型１、２の湾曲凹部６、２０で規制されて、マーカー１０の外径（外周面）よりも外方に拡がることがない。これにより、図６、図７に示すように、チューブ７の外周面７ｂとマーカー１０の外周面とが同一平面上に位置し、チューブ７の外周面７ｂからマーカー１０が突出することなく固定される。又、チューブ７の外径をマーカー１０の外径よりも小さくした状態でマーカー１０を取り付けるため、チューブ７が傷付くことがない。
【００２９】
以上によって、マーカー１０が固定された後は、上型１を上昇させ、成形されたチューブ７及び芯金８を取り出す。
【００３０】
以上の説明から、本発明は以下に示す付記項の発明を包含するものである。
【００３１】
（１） ルーメンを有するチューブの外周に少なくとも２個以上の放射線不透過性のマーカーを固定する方法において、
前記マーカーの外径と同等またはやや大きい外径を有するチューブをマーカーの内径よりもやや小さくなるようにチューブの外径を縮径し、縮径した前記チューブの外側に２個以上のマーカーを配設した後、縮径したチューブの外周を加熱してマーカーをチューブの外周に固定することを特徴とする内視鏡処置具の製造方法。
【００３２】
この発明では、マーカーがチューブの外周面と同一面となって固定されるため、マーカーがチューブから突出することがなくなると共に、チューブの外径をマーカーの外径よりも小さくした状態でマーカーを取り付けるため、チューブが傷付くことがない。
【００３３】
（２）チューブの外周面に放射線不透過性の筒状のマーカーを固定する内視鏡処置具の製造方法において、
上記チューブの外周にマーカーを配設する工程と、
上記チューブの外周面を加熱することにより膨張させてチューブの外周面に上記マーカーを固定する工程と、
を有することを特徴とする内視鏡処置具の製造方法。
【００３４】
この発明においても、マーカーを突出することなくチューブに固定できる。
【００３５】
（３）ルーメンを有するチューブの外周に放射線不透過性の複数の筒状のマーカーを固定する内視鏡処置具の製造方法において、
上記マーカーの外径と略同一のチューブの外径の一部を、上記マーカーの内径よりも小さく縮径する工程と、
縮径したチューブの外周に複数のマーカーを配設する工程と、
チューブの外周に配設された複数のマーカーを、一対の型の少なくとも一方の湾曲凹部に形成された位置決め部にそれぞれ配置する工程と、
縮径したチューブの外周を加熱することにより、上記マーカーが配設されていない上記縮径したチューブの外周面を膨張させて、その膨張した外周面とマーカーの外周面とを一対の型の湾曲凹部に当接させてチューブの外周面に複数のマーカーを固定する工程と、
を有することを特徴とする内視鏡処置具の製造方法。
【００３６】
この発明では、型の湾曲凹部に当接した状態でマーカーの固定が行われるため、
マーカーがチューブの外周面と同一面となって固定されてマーカーがチューブから突出することがなくなる。
【００３７】
（４）上記位置決め部は、筒状のマーカーの縁部を押さえる輪帯状の突起であることを特徴とする上記（３）項記載の内視鏡処置具の製造方法。
【００３８】
この発明では、輪帯状の突起がマーカーの縁部を押さえて位置決めするため、マーカーを精度良く取り付けることができる。
【００３９】
（５）上記一対の型の湾曲凹部の曲率半径は、マーカーの半径と略同一であることを特徴とする上記（３）又は（４）項記載の内視鏡処置具の製造方法。
【００４０】
この発明では、型の湾曲凹部がマーカーを確実に当接するため、マーカーを確実に固定することができる。
【００４１】
【発明の効果】
請求項１の発明によれば、マーカーがチューブの外周面と同一面となって固定されため、マーカーがチューブから突出することがなくなる。又、チューブの外径をマーカーの外径よりも小さくした状態でマーカーを取り付けるため、チューブが傷付くことがない。
【００４２】
請求項２の発明によれば、加熱によるチューブの膨張の際に、チューブの外周面及びマーカーの外周面とが型の湾曲凹部に当接するため、その膨張が規制され、チューブの外周面とマーカーの外周面とが同一平面となる。このため、マーカーが突出することがなくなる。
【００４３】
請求項３の発明によれば、型の位置決め部にマーカーを位置決めするため、マーカーを精度良く固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の製造方法に使用する型装置の斜視図である。
【図２】本発明の実施の形態における芯金挿入工程の断面図である。
【図３】外径を縮径したチューブの断面図である。
【図４】外径を縮径したチューブにマーカーを配設した断面図である。
【図５】型装置によって加熱する状態を示す断面図である。
【図６】加熱による膨張を示す断面図である。
【図７】図６のＢ部拡大断面図である。
【図８】チューブにマーカーが固定された内視鏡処置具の断面図である。
【図９】（ａ）〜（ｃ）は従来方法によってマーカーをチューブに固定する手順を示す断面図である。
【図１０】別の従来方法によって製造された内視鏡処置具の部分破断斜視図である。
【図１１】図９の方法による問題点を説明する断面図である。
【符号の説明】
１ 上型
２ 下型
３ 位置決め突起
６ ２０ 湾曲凹部
７ チューブ
７ａ ７ｂ 外周面
８ 芯金
１０ マーカー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing an endoscopic treatment instrument in which two or more radiopaque markers are fixed to the outer periphery of a tube to obtain an endoscopic treatment instrument.
[0002]
[Prior art]
The tube to which the radiopaque marker is fixed is used as an endoscopic treatment tool, and its use will be described. In FIG. 8, two or more radiopaque markers 102 made of a metal ring or the like are attached to the outer periphery of a tube 101 having a lumen 110. The pitch distance of the radiopaque marker 102 is set to a constant value, and therefore, by providing two or more radiopaque markers 102, it can be used as a scale.
[0003]
This tube 101 is inserted into the body through an endoscope. In insertion into a bile duct or the like, a tube guiding wire is inserted from the inside of the tube 101 into the bile duct or the like, and then the tube 101 is inserted into the bile duct or the like. Then, X-rays are irradiated from outside the body while being inserted into a bile duct or the like. At this time, since the radiopaque marker 102 does not transmit X-rays, the length of a bile duct or the like can be accurately measured even from outside the body.
[0004]
FIG. 9 shows a method disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. Hei 6-197974 in order to manufacture such an endoscope treatment tool. In this method, first, as shown in (a), the diameter of the tube 101 having the lumen 110 is expanded, and the ring-shaped marker 102 is inserted into the expanded portion 106. The expansion means of the tube 101 in this case is performed by heating and expanding the tube 101 to such an extent that it does not melt, or by mechanically expanding using various tools.
[0005]
Next, as shown in (b), the end portion 103 of the insertion portion of the marker 102 in the tube 101 is contracted. This contraction is performed so that the inner diameter of the end portion 103 is equal to or larger than the outer diameter of the marker 102. The contraction of the end portion 103 is restored to the original size by cooling and contracting the expansion portion 106 expanded by heating, or is restored to the original size by the natural elasticity of the tube 101. To do.
[0006]
Due to this contraction, the convex portion 107 remains in the insertion portion of the marker 102 in the tube 101. For this reason, as shown in (c), the outer surface of the tube 101 is flattened by crushing the projection 107 using a cast iron, a clipper, a heating die or the like.
[0007]
FIG. 10 shows another endoscope treatment tool disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 8-47538. In this endoscope treatment tool, a slide tube 108 is inserted into a catheter tube 109 that is inserted into a body cavity. The slide tube 108 is movable in the axial direction inside the catheter tube 109, and an X-ray opaque mark foil 107 is attached to the outer surface thereof by sticking or winding. If the mark foil 107 is too thin, the contrast property under X-ray transmission is deteriorated. If the mark foil 107 is too thick, the insertion property of the catheter tube 109 or the slide mobility of the slide tube 108 is adversely affected. For this reason, the thickness of the mark foil 107 is 10 to 200 μm, preferably 10 to 50 μm.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In the endoscope treatment tool disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. Hei 6-197974, when inserting a plurality of radiopaque markers 102 into the expansion portion 106, the expansion portion 106 is lengthened as shown in FIG. The marker 102 must be inserted into the interior of the tube 101 with respect to the long extension portion 106. Further, the tube 101 to be used is slightly bent.
[0009]
However, since the outer diameter of the marker 102 is equal to the inner diameter of the expanded portion 106, when the marker 102 is inserted into the tube 101, the mouth of the radiopaque marker 102 contacts the inner surface of the lumen 110 of the bent tube 101. There is a problem that the inner surface of the tube 101 is damaged by the contact. Moreover, when the wire which guides the tube 101 is inserted, the malfunction that a wire is caught in a damage part generate | occur | produces. Furthermore, although the endoscope treatment tool is washed and used repeatedly, there is also a problem that it is difficult to remove the dirt on the inner surface of the tube 101 during the washing.
[0010]
In the endoscope treatment tool disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-47538 shown in FIG. 10, since the mark foil 107 having a thickness of 10 μm or more is attached to the outer periphery of the slide tube 108, the outer surface of the slide tube 108, the mark foil 107, There is a step in The level difference generated in this way causes a problem that the body cavity is damaged when the endoscope treatment tool is inserted into the body cavity, or the endoscope treatment tool itself is damaged when the endoscope treatment tool is inserted through the body cavity.
[0011]
The present invention has been made in consideration of the above-described conventional problems. Even if the tube has two or more radiopaque markers, the tube having the lumen is not damaged. It is an object of the present invention to provide a method for manufacturing an endoscope treatment tool that can be attached in a state where there is no problem.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention of claim 1 is a method of manufacturing an endoscopic treatment instrument in which a radiopaque cylindrical marker is fixed to an outer peripheral surface of a tube, and the manufacturing method is outside the predetermined range of the tube. A step of reducing the diameter smaller than the inner diameter of the marker, a step of disposing a marker on the outer peripheral surface of the tube in the reduced diameter range, and a mold having an inner peripheral surface having the same diameter as the outer peripheral surface of the marker. A step of arranging a part of the tube including the range, and expanding the range of the tube by heating to fix a marker to the outer peripheral surface of the tube, and an outer peripheral surface of the range and an outer peripheral surface of the marker And forming the same on the same surface .
[0013]
In this invention, the outer diameter of the predetermined range of the tube is reduced to be smaller than the inner diameter of the marker, the marker is disposed, and then in the mold having the inner peripheral surface of the same diameter as the outer peripheral surface of the marker, A part of the tube including the range is arranged, and the outer peripheral surface of the range of the tube is expanded by heating to fix the marker, and the outer peripheral surface of the range and the outer peripheral surface of the marker are formed on the same surface. Therefore, the marker is fixed on the same surface as the outer peripheral surface of the tube. For this reason, the marker does not protrude from the tube. Moreover, since the marker is attached in a state where the outer diameter of the tube is the same as the outer diameter of the marker, the tube is not damaged.
[0014]
According to a second aspect of the present invention, in the method for manufacturing an endoscopic treatment instrument in which a radiopaque cylindrical marker is fixed to the outer peripheral surface of a tube, the outer diameter of the tube is substantially the same as the outer diameter of the marker. A step of reducing the diameter smaller than the inner diameter, a step of arranging a marker on the outer periphery of the reduced diameter tube, and heating the outer peripheral surface of the reduced diameter tube, thereby reducing the diameter of the tube not provided with the marker. And a step of bringing the expanded outer peripheral surface and the outer peripheral surface of the marker into contact with the curved concave portion of the mold.
[0015]
In this invention, a marker is disposed on a tube having a reduced outer diameter, and thereafter, the outer peripheral surface of the tube is expanded by heating. At the time of expansion, the outer peripheral surface of the tube and the outer peripheral surface of the marker come into contact with the curved concave portion of the mold, so that the expansion is restricted and the outer peripheral surface of the tube does not spread beyond the outer peripheral surface of the marker. The outer peripheral surface of the marker and the outer peripheral surface of the marker are the same plane. For this reason, the marker does not protrude.
[0016]
Invention of Claim 3 is invention of Claim 2, Comprising: Before heating the outer peripheral surface of the said diameter-reduced tube, the process of arrange | positioning the said marker to the positioning part formed in the curved recessed part of the said type | mold It is characterized by having.
[0017]
In this invention, since the marker is positioned at the positioning portion of the mold, the marker can be fixed with high accuracy.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIGS. 1-7 is one Embodiment of this invention, FIG. 1 shows the type | mold apparatus which manufactures an endoscope treatment tool.
[0019]
The mold apparatus is configured by an upper mold 1 and a lower mold 2 that are rectangular parallelepipeds facing each other. The lower die 2 has a straight groove-like curved recess 6 formed at substantially the center of the upper surface thereof. The curvature of the curved recess 6 is substantially the same as the outer peripheral surface of the molded tube 7 (or the curvature of the outer peripheral surface of a radiopaque marker 10 described later).
[0020]
A plurality of annular positioning protrusions 3 are provided at equal intervals in the longitudinal direction of the curved recess 6. The annular positioning protrusion 3 serves as a positioning portion for positioning the plurality of markers 10. Two positioning protrusions 3 are provided for one marker 10 in order to hold the end 10a (see FIG. 4) of the marker 10 at two locations. Further, four guide posts 4 are erected on the upper surface around the curved recess 6 in the lower mold 2.
[0021]
On the other hand, the upper mold 1 is also provided with a linear groove-shaped curved recess 20 in the approximate center of the upper surface thereof, and faces the curved recess 6 of the lower mold 1. The curvature of the curved recess 20 is substantially the same as the curvature of the curved recess 6 of the lower mold 1. The upper die 1 has four guide holes through which guide posts 4 erected on the lower die 2 can be inserted. As a result, the upper mold 1 is guided by the four guide posts 4 and can move in the vertical direction (arrow A direction).
[0022]
Further, two heaters 5 for heating the vicinity of the curved concave portions 20 and 6 are embedded in the upper mold 1 and the lower die 2 along the curved concave portions 6 and 20, respectively.
[0023]
Next, a procedure for fixing the radiopaque marker 10 to the tube 7 using this mold apparatus will be described. The tube 7 is formed of a thermoplastic resin. As shown in FIG. 2, a rod-shaped cored bar 8 having an outer diameter smaller than the diameter of the through hole 21 is formed in the through hole (lumen) 21 of the tube 7 before molding. insert. On the other hand, the die 9 is heated by a cylindrical band heater (not shown) disposed on the outer periphery of the die 9 and controlled so as to have a constant temperature (290 ° C. in the present embodiment). The die 9 has a cylindrical shape, and has a conical hole (taper guide portion) 9a inside, and an inner peripheral surface 9b having a minimum diameter communicates with a tip portion of the taper guide portion 9a.
[0024]
Next, the tube 7 is moved together with the cored bar 8 in the axial direction (arrow X direction) and inserted into the die 9. Thereby, the outer peripheral surface 7a of the tube 7 is gradually reduced from the distal end portion by the tapered guide portion 9a, and is reduced in diameter to the diameter of the inner peripheral surface 9b.
[0025]
FIG. 3 shows the tube 7 and the cored bar 8 which have been reduced in diameter as described above. The outer peripheral surface 7b of the reduced tube 7 is formed to be slightly smaller than the inner diameter of a radiopaque marker 10 described later.
[0026]
Thereafter, as shown in FIG. 4, a plurality of cylindrical radiopaque markers 10 are arranged at substantially equal intervals on the outer peripheral surface 7 b of the tube 7 whose diameter is reduced. In this state, the tube 7 is accommodated in the curved recess 6 of the lower mold 2, and the marker 10 is positioned by bringing the end portion 10 a of the marker 10 into contact with the positioning protrusion 3 of the lower mold 2.
[0027]
Next, as shown in FIG. 5, the upper die 1 heated by the heater 5 is lowered along the guide post 4 and brought into contact with the lower die 2 heated by the heater 5. As a result, the outer peripheral surface of the tube 7 (the outer peripheral surface 7a that has not been reduced in diameter) and the outer peripheral surface of the marker 10 are in contact with the curved recesses 20 and 6 of the upper and lower molds 1 and 2, respectively. At this time, a cylindrical space portion 21 is formed between the adjacent markers 10.
[0028]
By maintaining such a heating state for a predetermined time, the outer peripheral surface 7b of the reduced diameter tube 7 is heated and expanded, and expands in the radial direction. As a result, the outer peripheral surface 7 b of the reduced diameter tube 7 enters the cylindrical space portion 21 and comes into contact with the curved concave portions 6 and 20 of the upper and lower molds 1 and 2. Therefore, the outer peripheral surface 7b of the tube 7 having a reduced diameter is regulated by the curved concave portions 6 and 20 of the upper and lower molds 1 and 2, and does not expand outward from the outer diameter (outer peripheral surface) of the marker 10. 6 and 7, the outer peripheral surface 7b of the tube 7 and the outer peripheral surface of the marker 10 are positioned on the same plane, and the marker 10 is fixed without protruding from the outer peripheral surface 7b of the tube 7. The Moreover, since the marker 10 is attached in a state where the outer diameter of the tube 7 is smaller than the outer diameter of the marker 10, the tube 7 is not damaged.
[0029]
After the marker 10 is fixed by the above, the upper mold | type 1 is raised and the shape | molded tube 7 and the metal core 8 are taken out.
[0030]
From the above description, the present invention includes the inventions of the following supplementary items.
[0031]
(1) In a method of fixing at least two radiopaque markers on the outer periphery of a tube having a lumen,
The outer diameter of the tube is reduced so that the tube having an outer diameter equal to or slightly larger than the outer diameter of the marker is slightly smaller than the inner diameter of the marker, and two or more markers are arranged outside the reduced tube. After providing, the outer periphery of the reduced diameter tube is heated and a marker is fixed to the outer periphery of a tube, The manufacturing method of the endoscope treatment tool characterized by the above-mentioned.
[0032]
In this invention, since the marker is fixed on the same surface as the outer peripheral surface of the tube, the marker does not protrude from the tube, and the marker is attached in a state where the outer diameter of the tube is smaller than the outer diameter of the marker. Therefore, the tube is not damaged.
[0033]
(2) In the method of manufacturing an endoscope treatment tool for fixing a radiopaque cylindrical marker to the outer peripheral surface of a tube,
Arranging the marker on the outer periphery of the tube;
Expanding the outer peripheral surface of the tube by heating and fixing the marker to the outer peripheral surface of the tube;
A method for manufacturing an endoscopic treatment tool, comprising:
[0034]
Also in this invention, the marker can be fixed to the tube without protruding.
[0035]
(3) In the method of manufacturing an endoscope treatment tool for fixing a plurality of radiopaque cylindrical markers to the outer periphery of a tube having a lumen,
Reducing a part of the outer diameter of the tube substantially the same as the outer diameter of the marker to be smaller than the inner diameter of the marker;
Arranging a plurality of markers on the outer periphery of the reduced diameter tube;
Arranging a plurality of markers disposed on the outer periphery of the tube in positioning portions formed in at least one curved concave portion of the pair of molds;
By heating the outer periphery of the reduced diameter tube, the outer peripheral surface of the reduced diameter tube not provided with the marker is expanded, and the expanded outer peripheral surface and the outer peripheral surface of the marker are bent in a pair of molds. Fixing a plurality of markers on the outer peripheral surface of the tube by contacting the concave portion;
A method for manufacturing an endoscopic treatment tool, comprising:
[0036]
In this invention, since the marker is fixed in a state of being in contact with the curved concave portion of the mold,
The marker is fixed in the same plane as the outer peripheral surface of the tube, and the marker does not protrude from the tube.
[0037]
(4) The method for manufacturing an endoscope treatment instrument according to (3) above, wherein the positioning portion is a ring-shaped projection that presses an edge of a cylindrical marker.
[0038]
In this invention, since the ring-shaped projection presses the edge of the marker for positioning, the marker can be attached with high accuracy.
[0039]
(5) The method for manufacturing an endoscope treatment instrument according to (3) or (4) above, wherein the curvature radii of the pair of curved concave portions are substantially the same as the radius of the marker.
[0040]
In the present invention, the curved concave portion of the mold reliably contacts the marker, so that the marker can be reliably fixed.
[0041]
【The invention's effect】
According to the invention of claim 1, since the marker is fixed on the same surface as the outer peripheral surface of the tube, the marker does not protrude from the tube. Further, since the marker is attached in a state where the outer diameter of the tube is smaller than the outer diameter of the marker, the tube is not damaged.
[0042]
According to the second aspect of the present invention, when the tube is expanded by heating, the outer peripheral surface of the tube and the outer peripheral surface of the marker come into contact with the curved concave portion of the mold. The outer peripheral surface is the same plane. For this reason, the marker does not protrude.
[0043]
According to the invention of claim 3, since the marker is positioned at the positioning portion of the mold, the marker can be fixed with high accuracy.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a mold apparatus used in a production method of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a cored bar insertion step in the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a tube having a reduced outer diameter.
FIG. 4 is a cross-sectional view in which a marker is disposed on a tube having a reduced outer diameter.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a state in which heating is performed by a mold apparatus.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing expansion due to heating.
7 is an enlarged cross-sectional view of a portion B in FIG.
FIG. 8 is a cross-sectional view of an endoscope treatment tool in which a marker is fixed to a tube.
9A to 9C are cross-sectional views showing a procedure for fixing a marker to a tube by a conventional method.
FIG. 10 is a partially cutaway perspective view of an endoscope treatment tool manufactured by another conventional method.
11 is a cross-sectional view illustrating a problem caused by the method of FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Upper mold | type 2 Lower mold | type 3 Positioning protrusion 6 20 Curved recessed part 7 Tube 7a 7b Outer peripheral surface 8 Core metal 10 Marker

Claims (3)

チューブの外周面に放射線不透過性の筒状のマーカーを固定する内視鏡処置具の製造方法であって、
上記チューブの所定範囲の外径を上記マーカーの内径よりも小さく縮径する工程と、
縮径した上記範囲のチューブの外周面にマーカーを配設する工程と、
マーカーの外周面と同径の内周面を有する型内に、上記範囲を含む上記チューブの一部を配置する工程と、
上記チューブの上記範囲を加熱によって膨張させてチューブの外周面にマーカーを固定するとともに、上記範囲の外周面と上記マーカーの外周面とを同一面に成形する工程と、
を有することを特徴とする内視鏡処置具の製造方法。A method of manufacturing an endoscopic treatment tool for fixing a radiopaque cylindrical marker to an outer peripheral surface of a tube,
Reducing the outer diameter of the predetermined range of the tube to be smaller than the inner diameter of the marker;
A step of arranging a marker on the outer peripheral surface of the reduced diameter tube in the above range ;
Placing a part of the tube including the range in a mold having an inner peripheral surface of the same diameter as the outer peripheral surface of the marker;
The step of expanding the range of the tube by heating to fix the marker to the outer peripheral surface of the tube, and forming the outer peripheral surface of the range and the outer peripheral surface of the marker on the same surface ;
A method for manufacturing an endoscopic treatment tool, comprising: チューブの外周面に放射線不透過性の筒状のマーカーを固定する内視鏡処置具の製造方法において、
上記マーカーの外径と略同一のチューブの外径をマーカーの内径よりも小さく縮径する工程と、
縮径したチューブの外周面にマーカーを配設する工程と、
縮径したチューブの外周面を加熱することにより上記マーカーが配設されていない縮径したチューブの外周面を膨張させ、その膨張した外周面と上記マーカーの外周面とを型の湾曲凹部に当接させる工程と、
を有することを特徴とする内視鏡処置具の製造方法。In the manufacturing method of the endoscope treatment tool for fixing the radiopaque cylindrical marker to the outer peripheral surface of the tube,
Reducing the outer diameter of the tube substantially the same as the outer diameter of the marker to be smaller than the inner diameter of the marker;
Arranging a marker on the outer peripheral surface of the reduced diameter tube;
By heating the outer peripheral surface of the reduced diameter tube, the outer peripheral surface of the reduced diameter tube not provided with the marker is expanded, and the expanded outer peripheral surface and the outer peripheral surface of the marker are brought into contact with the curved concave portion of the mold. A contact process;
A method for manufacturing an endoscopic treatment tool, comprising: 上記縮径したチューブの外周面を加熱する前に、上記型の湾曲凹部に形成された位置決め部に上記マーカーを配置する工程を有することを特徴とする請求項２記載の内視鏡処置具の製造方法。3. The endoscope treatment tool according to claim 2, further comprising a step of arranging the marker in a positioning portion formed in the curved concave portion of the mold before heating the outer peripheral surface of the reduced diameter tube. Production method.
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