JP3751205B2 - 通信装置、及び通信制御方法 - Google Patents

通信装置、及び通信制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置、及び通信制御方法に係り、詳細には、異なる2つの無線通信方式に対応した通信機能を有する通信装置、及びその通信動作を制御する通信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ブルートゥース(bluetooth)と呼ばれる無線通信規格が策定されている。bluetooth規格は、2.4GHz帯の周波数の無線信号を利用し、およそ数メートル以内の複数の電子機器間で無線通信を行なうための通信規格である。
bluetooth規格に準じた無線通信ユニットを搭載した電子機器は、互いにピコネットと呼ばれる小規模なネットワークを形成し、同一のピコネットに属する電子機器間で相互に通信することができる。また、1台の電子機器が同時に複数のピコネットに属することもできる。
このため、携帯電話端末をはじめ、パーソナルコンピュータ、その周辺機器、音楽プレーヤ等の様々な機器を互いに接続する通信方式として注目されている。
【0003】
例えば、PDC(Personal Digital Cellular)方式の携帯電話に、bluetooth規格に準じた通信回路を搭載し、上記各種電子機器との間で、PDC方式による主通信(携帯電話としての使用)を行いながら、bluetooth方式の通信を行なうといった使用形態が考えられる。
【0004】
図5は、bluetooth規格に準じた通信回路を組み込んだPDC方式の携帯電話の通信部100の従来の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、通信部100は、PDC方式の信号(以下、PDC信号という)を送受信するためのPDC送受信回路(PDC受信回路111、PDC送信回路112、アンテナ切替器113、アンテナANT1、ANT2)と、bluetooth方式の信号(以下、bluetooth信号という)を送受信するためのbluetooth送受信回路(PDC受信回路121、PDC送信回路122、アンテナ切替器123、アンテナANT3)と、ベースバンド部4と、を備える。
【0005】
PDC方式で用いられるTDMA方式の通信装置は、フェージング対策としてダイバーシティ制御が行われている。ここでは、アンテナ切替ダイバーシティ方式を採用した例を示している。
つまり、2つのアンテナANT1,ANT2を備え、各アンテナANT1及びANT2はアンテナ切替器113に接続され、アンテナ切替器113はこれら2つのアンテナANT1,ANT2のうち、受信状況の良い方のアンテナを使用するよう切替える。この切替え動作はベースバンド部4により制御される。
【0006】
また、bluetooth規格に準じた無線通信機能を搭載するためには、通常、PDC受信用のアンテナANT1,ANT2とは別に、少なくとも一つのアンテナと1系統の送信回路と、1系統の受信回路と、を備える必要がある。
即ち、bluetooth送受信回路は、bluetooth受信回路121、bluetooth送信回路122、アンテナ切替器123、及びアンテナANT3を備えて構成される。
アンテナ切替器123は、アンテナANT3をbluetooth受信回路121側、或いはbluetooth送信回路122側に切替えるスイッチであり、切替え動作はベースバンド部4により制御される。
【0007】
このように、携帯電話等の通信機器にbluetooth規格に準じた無線通信ユニットを組み込む場合は、主通信のための送受信回路、即ち上述の例ではPDC方式の送受信回路と、これとは別のbluetooth方式の送受信回路と、を夫々独立して組み込んでいた。
そして、bluetooth信号の受信特性を改善するためにダイバーシティ機能を搭載する場合には、bluetooth送受信回路として2本のアンテナと1系統の送信回路と2系統の受信回路とが必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような、主通信回路(PDC方式)とは異なる他の通信方式(bluetooth方式等)の通信回路を組み込んだ従来の通信装置では、装置の小型化のために、他の通信方式(bluetooth方式)の回路構成を制限する傾向があった。
【0009】
つまり、他の通信方式(bluetooth方式)側のダイバーシティを行うための構成は省略されてしまう傾向にあった。そのため、他の通信方式(bluetooth方式)の信号を受信する際はフェージングによる特性劣化が起こりやすく、安定した通信動作が妨げられていた。
【0010】
本発明の課題は、主通信回路の他に、これとは異なる無線通信方式に対応する通信回路を備えた通信装置において、簡略な回路構成で、他の無線通信方式の通信回路にて安定した通信動作を行うことが可能な通信装置、及び通信制御方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
所定の時間間隔で受信動作、非受信動作を繰返し行う第1の通信方式(例えば、PDC通信方式)に対応する第1の無線信号を受信する第1の受信回路(例えば、図1に示すPDC受信回路11)と、
前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式(例えば、 bluetooth 規格に準じた無線通信方式)に対応する第2の無線信号を受信する第2の受信回路(例えば、図1に示す bluetooth 受信回路21)と、
前記第1の受信回路の少なくとも一部を共用して、前記第2の無線信号を受信する前記第2の受信回路とは異なる第3の受信回路(例えば、図1に示す bluetooth 受信回路31)と、
前記第2の受信回路における受信動作中であって、前記第1の受信回路における非受信動作中(例えば、図3(C)の(1))に、前記第3の受信回路において前記第2の無線信号を受信するように切替える切替制御手段(例えば、図1に示すベースバンド部4、スイッチSW1、図4のステップS1〜S3→S4)と、
前記第2及び第3の受信回路における受信状況を判定する受信状況判定手段(例えば、図1に示すベースバンド部4、図4のステップS2、S4)と、
前記第2及び第3の受信回路を用いて、前記第2の無線信号についてのダイバーシティを実行制御するダイバーシティ制御手段(例えば、図1に示すベースバンド部4、図4のステップS4)と、
を備え、
前記ダイバーシティ制御手段は、前記第1の受信回路における非受信動作中に、前記受信状況判定手段による判定結果に応じて、前記第2の無線信号についてのダイバーシティを実行制御することを特徴としている。
【0012】
ここで、ダイバーシティ制御手段は、第2の無線信号についてのダイバーシティ方式として、検波後選択ダイバーシティ方式を採用するものとしてもよいし、受信波の合成ダイバーシティ方式を採用するものとしてもよい。
【0013】
また、第1の受信回路における非受信動作中とは、例えば、第1の無線信号の待ち受け中、或いは通信動作中での非受信スロット(図3(C)の(1))を含む。
【0014】
また、受信状況の判定結果は、受信電界強度(RSSI)を所定の閾値と比較して得るものとしてもよいし、或いは受信信号のビット誤り率を所定の閾値と比較して得るものとしてもよい。
【0015】
請求項1記載の発明によれば、第2の受信回路とは別に、第1の無線信号を受信する第1の受信回路の一部を共用して第2の無線信号を受信する第3の受信回路を備えたことにより、簡略な構成で、第2の無線信号の受信回路を2系統備えることができる。また、ダイバーシティ制御手段によって、第1の受信回路における非受信動作中に、これら2系統(第2及び第3)の受信回路を用いて第2の信号についてのダイバーシティを実行するようにしたので、装置全体の回路構成を最小限に抑えたまま、第2の無線信号の受信特性を向上させることができ、安定した通信動作を行なえるようになる。また、切替制御手段によって、第2の受信回路における受信動作中であって、第1の受信回路における非受信動作中に、第3の受信回路において第2の無線信号を受信するように自動的に切替えるので、この区間において第2の無線信号についてのダイバーシティを実行でき、第1の無線信号の受信を妨げずに、第2の無線信号の受信特性を向上できる。また、受信状況判定手段によって、第2の受信回路における受信状況を判定し、この判定結果に応じて第2の無線信号についてのダイバーシティを実行するため、受信状況が良好であれば第2の無線信号についてのダイバーシティを行う必要がなくなるため、適切なダイバーシティ制御が行える。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の通信装置において、
前記受信状況判定手段は、更に、前記第1の受信回路における受信状況を判定し、
前記ダイバーシティ制御手段は、前記第1の受信回路における受信動作中に、前記受信状況判定手段による判定結果に応じ、前記第1の受信回路を用いて、前記第1の無線信号についてのダイバーシティを実行制御することを特徴としている。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、ダイバーシティ制御手段によって、第1の受信回路における受信動作中に、第1の受信回路を用いて第1の信号についてのダイバーシティを実行するようにしたので、第1の無線信号の受信特性を向上させることができ、安定した通信動作を行なえるようになる。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の通信装置において、
前記第1及び第3の受信回路は、少なくともアンテナ(例えば、図1に示すアンテナANT1またはANT2)を共用し、
前記第1の受信回路は、そのアンテナにおける受信信号から前記第1の無線信号を抽出するフィルタ群(例えば、図1に示すBPF11a、BPF11cを含む)を備え、
前記第3の受信回路は、そのアンテナにおける受信信号から前記第2の無線信号を抽出するフィルタ群(例えば、図1に示すBPF31a、BPF31bを含む)を備え、
前記第2の受信回路は、そのアンテナとは異なる第2のアンテナ(例えば、図1に示すアンテナANT3)における受信信号から前記第2の無線信号を抽出するフィルタ群(例えば、図1に示すBPF21a、BPF21bを含む)を備えることを特徴としている。
【0019】
請求項3記載の発明によれば、第1及び第3の受信回路でアンテナを共用し、そのアンテナにおける受信信号から第1の受信回路では第1の無線信号を抽出し、第3の受信回路では第2の無線信号を抽出でき、更に、第2の受信回路では、そのアンテナとは異なるアンテナにて第2の無線信号を受信できるので、異なる2つのアンテナから第2の無線信号を夫々受信して、ダイバーシティを実行できる。また、アンテナのような大規模な構成を、第1及び第3の受信回路で共用できるので、装置を小型化できる。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の通信装置において、
前記第1及び第3の受信回路は、更に電力増幅器(例えば、図1に示すLNA11b)を共用することを特徴としている。
【0021】
請求項4記載の発明によれば、第1及び第3の受信回路は、更に電力増幅器を共用するので装置をより小型化できる。
【0022】
また、請求項5記載の発明のように、請求項1〜4の何れか一項に記載の通信装置において、
前記第1の通信方式を、携帯電話の通信方式(例えば、PDC方式)とし、
前記第2の通信方式を、例えば bluetooth 規格に準じた無線通信方式とすることが望ましい。
【0023】
請求項5記載の発明によれば、 bluetooth 規格に準じた無線通信機能を組み込んだ携帯電話に適用し、携帯電話端末を小型に抑えたまま、 bluetooth 規格に準じた無線通信の通信品質を向上できる。
【0024】
請求項6記載の発明は、
所定の時間間隔で受信動作、非受信動作を繰返し行う第1の通信方式に対応する第1の無線信号を受信する第1の受信回路(例えば、図1に示すPDC受信回路11)と、
前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式に対応する第2の無線信号を受信する第2の受信回路(例えば、図1に示す bluetooth 受信回路21)と、
前記第1の受信回路の少なくとも一部を共用して、前記第2の無線信号を受信する前記第2の受信回路とは異なる第3の受信回路(例えば、図1に示す bluetooth 受信回路31)と、
を備えた通信装置における通信制御方法であって、
前記第2の受信回路における受信動作中であって、前記第1の受信回路における非受信動作中に、前記第3の受信回路において前記第2の無線信号を受信するように切替える切替制御工程(例えば、図4のステップS1〜S3→S4)と、
前記第2及び第3の受信回路における受信状況を判定する受信状況判定工程(例えば、図4のステップS4)と、
前記第2及び第3の受信回路を用いて、第2の無線信号についてのダイバーシティを実行制御するダイバーシティ制御工程(例えば、図4のステップS4)と、
を含み、
前記ダイバーシティ制御工程は、前記第1の受信回路における非受信動作中に、前記受信状況判定工程による判定結果に応じて、前記第2の無線信号についてのダイバーシティを実行制御することを特徴としている。
【0025】
請求項6記載の発明によれば、第2の受信回路とは別に、第1の無線信号を受信する第1の受信回路の一部を共用して第2の無線信号を受信する第3の受信回路を備えた通信装置における通信動作を制御するために、前記第2の受信回路における受信動作中であって、前記第1の受信回路における非受信動作中に、前記第3の受信回路において前記第2の無線信号を受信するように切替え、前記第2及び第3の受信回路を用いて、第2の無線信号についてのダイバーシティを実行制御する。また、第2の受信回路における受信状況を判定し、この判定結果に応じて第2の無線信号についてのダイバーシティを実行するか否かを決定するため、1系統の受信回路での受信状況が良好であれば第2の無線信号についてのダイバーシティを行う必要がなくなるため、適切なダイバーシティ制御が行える。
【0026】
従って、第2の受信回路における受信動作中であって、第1の受信回路における非受信動作中は、第3の受信回路でも第2の無線信号を受信するように自動的に切替え、この区間において2系統(第2及び第3)の受信回路にて第2の無線信号を受信するため、第2の無線信号についてのダイバーシティを実行できる。そのため、第2の無線信号の受信特性を向上させることができ、安定した通信動作が行なえるようになる。
【0027】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の通信制御方法において、
前記受信状況判定工程は、更に、前記第1の受信回路における受信状況を判定し、
前記ダイバーシティ制御工程は、前記第1の受信回路における受信動作中に、前記受信状況判定工程による判定結果に応じ、当該第1の受信回路を用いて、前記第1の無線信号についてのダイバーシティを実行制御することを特徴としている。
【0028】
請求項7記載の発明によれば、ダイバーシティ制御手段によって、第1の受信回路における受信動作中に、第1の受信回路を用いて第1の信号についてのダイバーシティを実行するようにしたので、第1の無線信号の受信特性を向上させることができ、安定した通信動作を行なえるようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る通信装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0032】
まず、構成を説明する。
図1は本実施の形態の通信装置10の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、通信装置10は、PDC通信方式に基づいて無線信号を送受信するとともに、その一部をbluetooth受信回路と共用するPDC送受信回路(PDC受信回路11、PDC送信回路12、アンテナANT1,ANT2、及びアンテナ切替器13)と、bluetooth通信方式に基づいて無線信号を送受信する送受信回路(bluetooth受信回路21、bluetooth送信回路22、アンテナANT3、及びアンテナ切替器23)と、PDC受信回路11の一部を共用して構成されるbluetooth受信回路31と、ベースバンド部4と、を備えて構成される。
【0033】
即ち、通信装置10は、主通信としてPDC通信方式に基づいて無線信号を送受信する機能と、bluetooth規格に準じた無線通信方式に基づいて無線信号を送受信する機能と、を搭載している。
以下の説明において、PDC通信方式を「PDC方式」、bluetooth規格に準じた通信方式を「bluetooth方式」と表記する。また、PDC方式に基づいて送受信される信号を「PDC信号」、bluetooth方式に基づいて送受信される信号を「bluetooth信号」と表記する。
【0034】
まず、PDC送受信回路について説明する。
PDC送受信回路は、図1に示すように、PDC受信回路11、PDC送信回路12、アンテナANT1,ANT2、及びアンテナ切替器13により構成される。
【0035】
アンテナANT1,ANT2はアンテナ切替器13を介してPDC受信回路11及びPDC送信回路12に接続される。
アンテナ切替器13は、ベースバンド部4から供給されるアンテナ切替制御信号に基づいて、上記アンテナANT1,ANT2のうち使用するアンテナを切替る。具体的には、送信動作時はアンテナANT1に切替え、また、受信動作時はアンテナ切替ダイバーシティを実行して、アンテナANT1またはANT2のうち何れか受信状況のよい方のアンテナに切替える。
【0036】
PDC受信回路11は、BPF(帯域通過フィルタ)11a、BPF31a、スイッチSW1、LNA(低雑音増幅器)11b、BPF11c、BPF31b、MIX(ミキサ)11d、BPF11e、及びIF IC11fにより構成される。このうち、BPF31a、LNA(低雑音増幅器)11b、BPF31bは、アンテナANT1またはANT2にて受信した信号からbluetooth信号を抽出するための構成である。
【0037】
アンテナANT1またはANT2において受信したRF信号はアンテナ切替器13を介してBPF(帯域通過フィルタ)11aとBPF31aとに入力される。
BPF11aは、上記RF信号をPDC信号の周波数に帯域制限する。また、BPF31aは上記RF信号をbluetooth信号の周波数に帯域制限する。これらBPF11a及び31aからの出力信号はスイッチSW1に入力される。
【0038】
スイッチSW1は、BPF11aまたはBPF31aの出力信号のうち、いずれか一方を選択して、LNA11bに供給するための切替スイッチであり、PDC信号の受信スロットではBPF11a側に切替えられ、PDC信号の非受信スロットではBPF31a側に切替えられる。また、PDC待ち受け中もBPF31a側に切替えられる。スイッチSW1の切替動作は、ベースバンド部4によって制御される。
【0039】
LNA(低雑音増幅器)11bは、スイッチSW1により選択された信号を増幅し、BPF11cとBPF31bとに供給する。
BPF11cは、LNA11bにより増幅された信号をPDC信号の周波数に帯域制限してMIX(ミキサ)11dに供給する。
また、BPF31bは上記LNA11bにより増幅された信号をbluetooth信号の周波数に帯域制限し、bluetooth受信回路31へ供給する。
【0040】
MIX11dは、BPF11cから出力される信号に局部発信器14から供給される信号をミキシングし、ダウンコンバートする。
BPF11eはMIX11dによりダウンコンバートされた信号を帯域制限し、IF IC11fに供給する。
IF IC11fは、BPF11eから入力された信号を局部発信器16から供給される信号によってダウンコンバートし、中間周波信号(IF信号)を生成してベースバンド部4に出力するとともに、アンテナANT1またはANT2において受信した信号の受信電界強度(RSSI)を検出し、RSSI信号としてベースバンド部4に出力する。
【0041】
以上のように構成されるPDC受信回路11において、PDC信号を受信する際(PDC信号の受信スロット)は、スイッチSW1がBPF11a側に接続されている。つまり、BPF11a及びスイッチSW1によって、アンテナANT1またはANT2により受信したRF信号はPDCの周波数に帯域制限され、LNA11bに入力されて増幅され、更に、BPF11cによってPDC信号の周波数成分が抽出され、ミキサ11dにより局部発振器14から供給される周波数信号とミキシングされてダウンコンバートされる。ダウンコンバートされた信号からBPF11e及びIF IC11fによってIF信号が生成され、ベースバンド部4へ供給される。
【0042】
また、PDC受信回路11におけるPDC信号の非受信スロットでは、スイッチSW1がBPF31a側に切替られる。つまり、BPF31aとスイッチSW1によって、アンテナANT1またはANT2により受信したRF信号はbluetoothの周波数に帯域制限され、LNA11bに入力されて増幅され、更に、BPF31bによってbluetooth信号の周波数成分が抽出される。BPF31bの出力はPDC受信回路11から分岐し、bluetooth受信回路31へ入力され、検波器31cへ供給される。
【0043】
PDC送信回路12は、変調器12a、BPF12b、MIX12c、BPF12d、アンプ(AMP)12e、及びLPF(ローパスフィルタ)12fによって構成される。
ベースバンド部4から供給されるI,Q信号は変調器12aに入力され、変調器12aによって局部発信器15から供給される信号によりπ/4シフト4相QPSK変調され、変調器12aによって変調された信号はBPF12bによって帯域制限され、MIX12cによって局部発振器14から供給される信号とミキシングされる。更に、BPF12d、アンプ12e、及びLPF12fによって必要な周波数成分が取り出され電力増幅され、アンテナ切替器13を介してアンテナANT1またはANT2から送出される。
【0044】
次に、bluetooth送受信回路について説明する。
bluetooth送受信回路は、アンテナ切替器23を介してアンテナANT3に接続されるbluetooth受信回路21及びbluetooth送信回路22と、アンテナ切替器13、アンテナANT1,ANT2、及びLNA11b等の一部の回路構成をPDC受信回路11と共用するbluetooth受信回路31と、により構成される。即ち、計3本のアンテナと、2系統のbluetooth受信回路と、1系統のbluetooth送信回路と、を備える。
【0045】
アンテナANT3はアンテナ切替器23を介してbluetooth受信回路21またはbluetooth送信回路22の何れかに接続される。
アンテナ切替器23はベースバンド部4から供給されるアンテナ切替制御信号に基づいて、受信動作時は上記アンテナANT3をbluetooth受信回路21に切替え、送信動作時はbluetooth送信回路22に切替る。
【0046】
bluetooth受信回路21は、BPF21a、LNA21b、BPF21c、及び検波器21dによって構成される。
アンテナANT3において受信したRF信号はアンテナ切替器23を介してBPF21aに入力される。BPF21aは、上記RF信号をbluetooth信号の周波数に帯域制限し、LNA21bに供給する。LNA21bは、BPF21aからの出力信号を増幅してBPF21cに供給する。BPF21cは、LNA21bによって増幅された信号からbluetooth信号の周波数成分を抽出し、検波器21dに供給する。検波器21dは抽出されたbluetooth信号を、bluetooth送信回路22の局部発信器22aから供給される信号に基づいて検波し、その検波出力であるI,Q信号をベースバンド部4に供給する。また、検波器21dは、アンテナANT3において受信した信号の受信電界強度(RSSI)を検出し、RSSI信号としてベースバンド部4に出力する。
【0047】
bluetooth送信回路22は、局部発信器22a、BPF22b、AMP22c、及びLPF22dによって構成される。局部発信器22aは、ベースバンド部4から供給される送信データに基づいて所定周波数の信号をBPF22bに供給する。そして、BPF22b、アンプ22c、LPF22dによって、信号の帯域を制限し、電力増幅し、アンテナ切替器23を介してアンテナANT3から送出する。
【0048】
bluetooth受信回路31は、bluetooth受信回路21とは別に設けられる検波器31cと、PDC受信回路11に含まれるBPF31a、LNA11b、BPF31bと、によって構成される。
【0049】
即ち、bluetooth受信回路31は、アンテナANT1及びANT2をPDC受信回路11と共用し、かつ、PDC受信回路11に含まれるLNA11bを共用する。またPDC受信回路11に含まれるBPF31a、スイッチSW1、及びBPF31bはアンテナANT1またはANT2において受信したRF信号からbluetooth信号を抽出するためのフィルタ群として機能する。
bluetooth受信回路31にてbluetooth信号を受信する際は、ベースバンド部4からのスイッチ切替制御信号によりPDC受信回路11のスイッチSW1がBPF31a側に切替えられている。
【0050】
アンテナANT1またはANT2において受信し、アンテナ切替器13を介してPDC受信回路11に入力されたRF信号は、まず、BPF11a及びBPF31aに入力されるが、スイッチSW1はBPF31a側に切替えられているためbluetooth信号の周波数帯域に制限された信号が選択され、LNA11bに供給される。LNA11bは、その信号を増幅してBPF11c及びBPF31bに供給する。そして、BPF31bによってbluetooth信号の周波数に帯域制限された信号はbluetooth受信回路31の検波器31cに供給される。
【0051】
検波器31cは、PDC受信回路11のBPF31bから供給される信号をbluetooth送信回路22の局部発信器22aから供給される信号に基づいて検波し、その検波出力であるI,Q信号をベースバンド部4に出力する。また、検波器31cは、アンテナANT1,ANT2において受信した信号の受信電界強度(RSSI)を検出し、RSSI信号としてベースバンド部4に出力する。
【0052】
ここで、bluetooth通信における送受信タイミングについて、図2を参照して説明する。
bluetooth方式の通信回路を搭載した複数の電子機器は、互いにピコネットと呼ばれる小規模ネットワークを形成する。ピコネットでは、一つのマスタと最大7つまでのスレーブが通信できる。そのため、それらが通信を行うために、全ての電子機器で周波数軸上と時間軸上で同期が図られている。同一ピコネット内に複数のスレーブが存在している場合には、スレーブとマスタの通信路は、それら全てのスレーブで時分割多重しながら共有されている。その時分割多重の単位は、タイムスロットと呼ばれる625μsecの時間間隔である。
【0053】
図2は、本通信回路10を搭載した電子機器と、bluetooth通信機能を有する他の電子機器と、によりピコネットを形成し、一方をマスタ、他方をスレーブとして送受信動作させる場合の、パケット送受信のタイミングを示している。
図2に示す「f(2k)」とは、スロット番号「2k(偶数)」におけるマスタの送信周波数を意味し、「f(2k+1)」とは、スロット番号「2k+1(奇数)」におけるスレーブの送信周波数を意味する。
【0054】
図2に示すように、同一ピコネットに存在するマスタと各スレーブの送受信パケットの方向は、スロット番号が偶数、即ち、「2k」,「2k+2」,…の場合は、マスタからスレーブにパケットの送信が行われる。スロット番号が奇数の場合、即ち「2k+1」,「2k+3」,…は、スレーブからマスタにパケットが送信される。
なお、偶数スロットにおいてマスタからパケットを受信したスレーブのみが奇数スロットにおいてマスタにパケットを送信できる。また、スレーブがパケットを送信する奇数スロットとは、パケットを受信した偶数スロット「2k」の直後にある奇数スロット「2k+1」においてのみであり、それ以外の奇数スロットでは送信が禁止される。
【0055】
ベースバンド部4は、PDC方式に基づく送受信動作、及びbluetooth方式に基づく送受信動作を制御するとともに、送受信する信号やデータを処理する。
例えば、PDC送受信のための処理として、π/4QPSK変復調処理、TDMA処理、音声処理、誤り訂正等の各種処理を行う。また、bluetooth送受信のための処理として、通信リンクの提供、周波数ホッピングを管理するための送受信周波数の指定・切替処理、時間軸スロットの管理処理、パケットの再送処理、誤り訂正処理等を行う。
【0056】
また、ベースバンド部4は、PDC受信スロットではスイッチSW1をBPF11a側に切替えてPDC受信回路11においてPDC信号の受信動作を行わせ、PDC送信スロットではPDC送信回路12において送信動作を行わせるよう制御する(図3(A)、(B)参照)。また、本実施の形態の通信装置1は、PDC受信動作においてアンテナ切替ダイバーシティを実行するため、アンテナANT1及びANT2から供給される各受信信号のRSSI値を比較し、RSSI値の大きい方のアンテナを選択するようアンテナ切替器13を制御し、使用するアンテナを切替える。
【0057】
また、ベースバンド部4は、bluetooth信号についてのダイバーシティ動作を制御する。即ち、ベースバンド部4は、ダイバーシティ制御処理(図4参照)を実行し、bluetooth通信動作中はbluetooth受信回路21において測定されたRSSI信号に基づいて受信状況を判定する。そのRSSI値が所定閾値(XdB)より大きければ受信状況が良好であるため、bluetooth信号についてのダイバーシティを実行しないこととする。
【0058】
一方、bluetooth受信回路21の受信状況が良好でない場合、即ち、RSSI値が所定閾値(XdB)以下であれば、更にPDC受信回路11におけるPDC受信スロットであるか否かを判別し、PDC非受信スロット(図3(C)の▲1▼)ではbluetooth信号のダイバーシティ動作を行い、PDC受信スロット(図3(C)の▲2▼)はbluetooth信号のダイバーシティ動作を行わないよう制御する。即ち、PDC非受信スロットではスイッチSW1をBPF31a側に切替えてアンテナANT1またはANT2における受信信号からbluetooth信号を抽出し、bluetooth受信回路31にて検波するとともに、アンテナANT3における受信信号をbluetooth受信回路21にて検波し、これら2系統のbluetooth受信回路21、31からの検波出力を用いて、ダイバーシティ動作を行う。
【0059】
ここで、bluetooth信号についてのダイバーシティ方式は、検波後選択ダイバーシティ方式を採用してもよいし、受信波の合成ダイバーシティ方式を採用してもよい。
【0060】
検波後選択ダイバーシティ方式を採用した場合は、ベースバンド部4は、bluetooth受信回路21及びbluetooth受信回路31において受信した各bluetooth信号のうち、何れか受信状況の良い方を選択する。受信状況の判定には、各受信回路31,21から供給されるRSSI信号の値を比較し、いずれかRSSI値の大きいほうの検波出力を受信レベルが良好であると判定する。
【0061】
また、受信波の合成ダイバーシティ方式を採用した場合は、ベースバンド部4は、bluetooth受信回路21及びbluetooth受信回路31からbluetooth信号の検波出力である各I,Q信号が入力されると、アンテナANT1またはANT2に到達した信号とアンテナANT3に到達した信号との遅延時間差がなくなるように演算処理を行い、上記各I,Q信号を合成する。
受信波の合成ダイバーシティ方式では、受信波を合成するため、受信した信号のエネルギーを無駄なく用いることができ、よりよいダイバーシティを行うことができる。
【0062】
次に、動作を説明する。
まず、本実施の形態の通信装置10におけるPDC信号の送受信タイミングとbluetooth信号についてのダイバーシティ動作タイミングとの関係について、図3を参照して説明する。
【0063】
図3(A)に示すように、PDC送信回路12では、20/3msの送信スロットにおいて送信動作を行い、その後一定時間を非送信スロットとする。
また、図3(B)に示すように、PDC受信回路11では、上記送信スロット後の20/3msを受信スロットとし、この受信スロットで受信動作を行う。その後一定時間を非受信スロットとする。
【0064】
そして、本実施の形態では、図3(C)に示すように、PDC受信回路11においてPDC信号を受信していない区間(▲1▼の区間、即ち、非受信スロット)は、2系統のbluetooth受信回路21,31を動作させてbluetooth信号のダイバーシティを実行し、PDC信号の受信中(▲2▼の区間、即ち、受信スロット)はbluetooth信号のダイバーシティを実行しないで、bluetooth受信回路21での受信動作を行う。
そのため、ベースバンド部4は、スイッチSW1を上記受信スロット(▲2▼)ではBPF11a側に切替え、上記非受信スロット(▲1▼)ではBPF31a側に切替える。
【0065】
図3(C)に示すようなタイミングでbluetooth信号についてのダイバーシティ動作を実行するため、ベースバンド部4は図4に示すbluetooth信号のダイバーシティ制御処理を実行する。
図4はbluetooth信号についてのダイバーシティ制御処理を説明するフローチャートである。この処理はPDC信号の待ち受け中であるか、通信動作中であるかに関わらず実行される処理である。
【0066】
図4に示すように、ベースバンド部4は、まずbluetooth通信動作中であるか否かを判別する(ステップS1)。
bluetooth通信動作中でない場合は(ステップS1;No)、通常のPDC通信のみを行なうため、bluetooth信号についてのダイバーシティ動作は行わない。
【0067】
bluetooth通信動作中である場合は(ステップS1;Yes)、bluetooth受信回路21にて測定されたRSSI値を取得し、このRSSI値が所定の閾値(XdB)より大きいか否かを判定する(ステップS2)。
【0068】
RSSI値が所定の閾値より大きい場合、即ち、受信状況が良好である場合は(ステップS2;Yes)、bluetooth信号についてのダイバーシティを行わずに、bluetooth受信回路21における検波出力(I,Q信号)をbluetooth信号としてベースバンド部4におけるその後の処理に使用する(ステップS)。この間は、bluetooth信号についてのダイバーシティを実行しないためbluetooth受信回路31への電源供給を遮断してもよい。
【0069】
RSSI値が所定の閾値以下である場合、即ち、受信状況が良好でない場合は(ステップS2;No)、更に、現在PDC信号を受信中であるか否かを判別し(ステップS)、PDC信号を受信している場合、即ち、PDC受信回路11の受信スロットでは(ステップS;Yes)、bluetooth信号についてのダイバーシティを実行しないで、bluetooth受信回路21のみで受信動作を行わせる(ステップS)。
【0070】
一方、PDC信号を受信していない場合、即ち、PDC通信の待ち受け動作中か、或いはPDC通信中であって非受信スロットにある場合は(ステップS;No)、bluetooth信号についてのダイバーシティを実行する(ステップS)。
【0071】
即ち、ベースバンド部4はスイッチSW1をBPF31a側に切替え、ANT1またはANT2にて受信されbluetooth受信回路31から供給される検波出力と、ANT3にて受信されbluetooth受信回路21から供給される検波出力と、を用いて検波後選択ダイバーシティ、あるいは受信波の合成ダイバーシティを行う。
【0072】
ベースバンド部4は上述のステップS1〜S5の処理を繰り返す。即ち、PDC信号の受信スロットになると、スイッチSW1をBPF11a側に切替え、bluetooth信号のダイバーシティ動作を停止し、PDC信号の非受信スロットになると、スイッチSW1をBPF31a側に切替え、bluetooth信号のダイバーシティ動作を実行する。
【0073】
以上説明したように、本実施の形態の通信装置10は、PDC受信回路11とbluetooth受信回路21との双方を搭載した通信装置において、更に一系統のbluetooth受信回路31をPDC受信回路11の一部を共用して備える。即ち、PDC受信用のアンテナANT1,ANT2をbluetooth受信用のアンテナとして共用し、また、PDC受信回路11のうちLNA11bを共用する。また、ANT1,ANT2にて受信した信号の供給先をPDC受信回路11側またはbluetooth受信回路31側の何れかに切替えるスイッチSW1を備える。
【0074】
そして、ベースバンド部4は、bluetooth通信中であって、PDC受信回路11におけるPDC信号の非受信中(PDC待ち受け中、及びPDC非受信スロット)は、スイッチSW1をbluetooth受信回路31側に切替え、bluetooth受信回路31にてアンテナANT1またはANT2における受信信号からbluetooth信号を抽出させ、また、アンテナANT3における受信信号からbluetooth受信回路21にてbluetooth信号を抽出させ、これら2系統のbluetooth受信回路21及び31からの検波出力を用いてbluetooth信号についてのダイバーシティを実行する。
【0075】
従って、回路構成を最小限に抑えたまま、2系統のbluetooth受信回路を備えることができ、bluetooth信号についてのダイバーシティ動作を行えるようになる。その結果、bluetooth信号の通信品質を向上でき、安定した通信動作を行なえるようになる。
【0076】
特に、PDC信号受信用のアンテナANT1及びANT2をbluetooth信号の受信にも共用するため、各受信回路11、21、31に夫々個別にアンテナを設ける必要がなく、通信装置10を小型化できる。
【0077】
また、PDC受信回路11のLNA11bをbluetooth受信回路31の一部として共用するので、通信装置10をより小型化できる。
【0078】
また、ベースバンド部4は、bluetooth受信回路21における受信状況を検出して、受信状況が良好であればbluetooth信号についてのダイバーシティを実行しない、即ち、bluetooth受信回路21のみ動作させ、bluetooth受信回路31の動作を停止しているため、適切なダイバーシティ制御を行うことができ、消費電力を低減できる。
【0079】
なお、上述の実施の形態では、本通信装置10にPDC方式の受信回路とbluetooth方式の受信回路とを搭載する例を示したが、通信方式はこれらに限定されるものではなく、例えば、PDC方式に代えて、GSM、IMT-2000等のその他の通信方式としてもよい。
【0080】
また、本実施の形態ではPDC受信回路を1系統とし、アンテナを2本備えたてPDC信号についてはアンテナ切替ダイバーシティを行うこととしたが、これに限定されるものではなく、例えば、アンテナを3本以上備えてPDC信号についてのダイバーシティの性能を更に向上させるものとしたり、或いはPDC受信回路11を複数系統備え、PDC信号について検波後選択ダイバーシティや受信波の合成ダイバーシティを行うものとしてもよい。
【0081】
また、上述の実施の形態では、RSSI値の大きさにより受信状況を判定しているがこれに限定されるものではなく、ビット誤り率の大きさにより受信状況を判定してもよい。この場合、ビット誤り率が所定の閾値より小さければ、受信状況が良好である判定される。
【0082】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、第2の受信回路とは別に、第1の無線信号を受信する第1の受信回路の一部を共用して第2の無線信号を受信する第3の受信回路を備えたことにより、簡略な構成で、第2の無線信号の受信回路を2系統備えることができる。また、ダイバーシティ制御手段によって、第1の受信回路における非受信動作中に、これら2系統(第2及び第3)の受信回路を用いて第2の信号についてのダイバーシティを実行するようにしたので、装置全体の回路構成を最小限に抑えたまま、第2の無線信号の受信特性を向上させることができ、安定した通信動作を行なえるようになる。また、切替制御手段によって、第2の受信回路における受信動作中であって、第1の受信回路における非受信動作中に、第3の受信回路において第2の無線信号を受信するように自動的に切替えるので、この区間において第2の無線信号についてのダイバーシティを実行でき、第1の無線信号の受信を妨げずに、第2の無線信号の受信特性を向上できる。また、受信状況判定手段によって、第2の受信回路における受信状況を判定し、この判定結果に応じて第2の無線信号についてのダイバーシティを実行するため、受信状況が良好であれば第2の無線信号についてのダイバーシティを行う必要がなくなるため、適切なダイバーシティ制御が行える。
【0083】
請求項2記載の発明によれば、ダイバーシティ制御手段によって、第1の受信回路における受信動作中に、第1の受信回路を用いて第1の信号についてのダイバーシティを実行するようにしたので、第1の無線信号の受信特性を向上させることができ、安定した通信動作を行なえるようになる。
【0084】
請求項3記載の発明によれば、第1及び第3の受信回路でアンテナを共用し、そのアンテナにおける受信信号から第1の受信回路では第1の無線信号を抽出し、第3の受信回路では第2の無線信号を抽出でき、更に、第2の受信回路では、そのアンテナとは異なるアンテナにて第2の無線信号を受信できるので、異なる2つのアンテナから第2の無線信号を夫々受信して、ダイバーシティを実行できる。また、アンテナのような大規模な構成を、第1及び第3の受信回路で共用できるので、装置を小型化できる。
【0085】
請求項4記載の発明によれば、第1及び第3の受信回路は、更に電力増幅器を共用するので装置をより小型化できる。
【0086】
請求項5記載の発明によれば、 bluetooth 規格に準じた無線通信機能を組み込んだ携帯電話に適用し、携帯電話端末を小型に抑えたまま、 bluetooth 規格に準じた無線通信の通信品質を向上できる。
【0087】
請求項6記載の発明によれば、第2の受信回路とは別に、第1の無線信号を受信する第1の受信回路の一部を共用して第2の無線信号を受信する第3の受信回路を備えた通信装置における通信動作を制御するために、前記第2の受信回路における受信動作中であって、前記第1の受信回路における非受信動作中に、前記第3の受信回路において前記第2の無線信号を受信するように切替え、前記第2及び第3の受信回路を用いて、第2の無線信号についてのダイバーシティを実行制御する。また、第2の受信回路における受信状況を判定し、この判定結果に応じて第2の無線信号についてのダイバーシティを実行するか否かを決定するため、1系統の受信回路での受信状況が良好であれば第2の無線信号についてのダイバーシティを行う必要がなくなるため、適切なダイバーシティ制御が行える。
【0088】
請求項7記載の発明によれば、ダイバーシティ制御手段によって、第1の受信回路における受信動作中に、第1の受信回路を用いて第1の信号についてのダイバーシティを実行するようにしたので、第1の無線信号の受信特性を向上させることができ、安定した通信動作を行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信装置10の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】 bluetooth通信における送受信タイミングの一例を示す図である。
【図3】PDC信号の送受信タイミングとbluetooth信号についてのダイバーシティ動作タイミングとの関係を示す図である。
【図4】 bluetooth信号についてのダイバーシティ制御処理を説明するフローチャートである。
【図5】 bluetooth規格に準じた通信回路を組み込んだPDC方式の携帯電話の通信部100の従来の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 通信装置
11 PDC受信回路(第1の受信回路)
12 PDC送信回路
13 アンテナ切替器
ANT1 アンテナ
ANT2 アンテナ
21 bluetooth受信回路(第2の受信回路)
22 bluetooth送信回路
23 アンテナ切替器
ANT3 アンテナ(第2のアンテナ)
31 bluetooth受信回路(第3の受信回路)
4 ベースバンド部
SW1 スイッチ

Claims (7)

  1. 所定の時間間隔で受信動作、非受信動作を繰返し行う第1の通信方式に対応する第1の無線信号を受信する第1の受信回路と、
    前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式に対応する第2の無線信号を受信する第2の受信回路と、
    前記第1の受信回路の少なくとも一部を共用して、前記第2の無線信号を受信する前記第2の受信回路とは異なる第3の受信回路と、
    前記第2の受信回路における受信動作中であって、前記第1の受信回路における非受信動作中に、前記第3の受信回路において前記第2の無線信号を受信するように切替える切替制御手段と
    前記第2及び第3の受信回路における受信状況を判定する受信状況判定手段と、
    前記第2及び第3の受信回路を用いて、前記第2の無線信号についてのダイバーシティを実行制御するダイバーシティ制御手段と、
    を備え、
    前記ダイバーシティ制御手段は、前記第1の受信回路における非受信動作中に、前記受信状況判定手段による判定結果に応じて、前記第2の無線信号についてのダイバーシティを実行制御することを特徴とする通信装置。
  2. 前記受信状況判定手段は、更に、前記第1の受信回路における受信状況を判定し、
    前記ダイバーシティ制御手段は、前記第1の受信回路における受信動作中に、前記受信状況判定手段による判定結果に応じ、前記第1の受信回路を用いて、前記第1の無線信号についてのダイバーシティを実行制御することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記第1及び第3の受信回路は、少なくともアンテナを共用し、
    前記第1の受信回路は、そのアンテナにおける受信信号から前記第1の無線信号を抽出するフィルタ群を備え、
    前記第3の受信回路は、そのアンテナにおける受信信号から前記第2の無線信号を抽出するフィルタ群を備え、
    前記第2の受信回路は、そのアンテナとは異なる第2のアンテナにおける受信信号から前記第2の無線信号を抽出するフィルタ群を備えることを特徴とする請求項1または2記載の通信装置。
  4. 前記第1及び第3の受信回路は、更に電力増幅器を共用することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の通信装置。
  5. 前記第1の通信方式は、携帯電話の通信方式であり、
    前記第2の通信方式は、ブルートゥース規格に準じた無線通信方式であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の通信装置。
  6. 所定の時間間隔で受信動作、非受信動作を繰返し行う第1の通信方式に対応する第1の無線信号を受信する第1の受信回路と、
    前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式に対応する第2の無線信号を受信する第2の受信回路と、
    前記第1の受信回路の少なくとも一部を共用して、前記第2の無線信号を受信する前記第2の受信回路とは異なる第3の受信回路と、
    を備えた通信装置における通信制御方法であって、
    前記第2の受信回路における受信動作中であって、前記第1の受信回路における非受信動作中に、前記第3の受信回路において前記第2の無線信号を受信するように切替える切替制御工程と、
    前記第2及び第3の受信回路における受信状況を判定する受信状況判定工程と、
    前記第2及び第3の受信回路を用いて、第2の無線信号についてのダイバーシティを実行制御するダイバーシティ制御工程と、
    を含み、
    前記ダイバーシティ制御工程は、前記第1の受信回路における非受信動作中に、前記受信状況判定工程による判定結果に応じて、前記第2の無線信号についてのダイバーシティを実行制御することを特徴とする通信制御方法。
  7. 前記受信状況判定工程は、更に、前記第1の受信回路における受信状況を判定し、
    前記ダイバーシティ制御工程は、前記第1の受信回路における受信動作中に、前記受信状況判定工程による判定結果に応じ、当該第1の受信回路を用いて、前記第1の無線信号についてのダイバーシティを実行制御することを特徴とする請求項6記載の通信制御方法。
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