JP3750425B2 - カメラ本体部およびカメラシステム - Google Patents

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  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、着脱自在なカメラ本体部およびカメラアクセサリ、並びに、カメラ本体部と任意のカメラアクセサリを組み合わせたカメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラ本体部とレンズ部やフラッシュ部等のカメラアクセサリとが分離可能であり、カメラ本体部に対して任意のカメラアクセサリを組み合わせることが可能なカメラシステムがある。例えば、銀塩カメラにおける一眼レフカメラ等がこれに該当する。
【0003】
また、近年におけるデジタルカメラの普及に伴い、デジタルカメラシステムにおいてもカメラアクセサリを着脱自在とし、撮影者(ユーザ)の望むレンズ部やフラッシュ部等に交換して撮影することのできるものが市販されている。
【0004】
このようなカメラシステムにおいては、撮影条件に応じてカメラ本体部とカメラアクセサリとの最適な組み合わせを選択することができるため、撮影の自由度が広がり、ユーザにとって非常に便利なシステム構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したような従来のカメラシステム(デジタルカメラシステムを含む。)では、カメラアクセサリをカメラ本体部に装着するだけで撮影可能となるため、盗難等によって不正に入手されたカメラアクセサリであっても別にカメラ本体部のみを用意しておけば撮影が可能になるという問題があった。
【0006】
この発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、カメラ本体部とカメラアクセサリとが不正な組み合わせで使用される場合に、撮影機能を制限することの可能なカメラ本体部、カメラアクセサリおよびカメラシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、カメラアクセサリを着脱自在なカメラ本体部であって、所定の参照情報を予め記憶しておく記憶手段と、装着された前記カメラアクセサリに識別情報が設定されているか否かを判定し、前記カメラアクセサリに対して前記識別情報が設定されている場合に、前記識別情報が前記所定の参照情報と一致するか否かによって前記カメラアクセサリが正規のカメラアクセサリであるか否かを認識する認識手段と、前記カメラアクセサリが正規のカメラアクセサリでない場合に、被写体を撮影する際の撮影機能を制限する機能制限手段とを備えている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカメラ本体部において、前記認識手段は、所定の操作入力手段から入力される情報を前記参照情報とすることを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のカメラ本体部において、前記操作入力手段から入力される情報に基づいて、前記カメラアクセサリに対して前記識別情報を設定付与することを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載の発明は、カメラ本体部に対してカメラアクセサリが交換可能なカメラシステムであって、前記カメラアクセサリは、所定の識別情報が記憶された識別情報記憶手段を備え、前記カメラ本体部は、所定の参照情報を予め記憶しておく参照情報記憶手段と、任意のカメラアクセサリが装着された際に、装着された前記カメラアクセサリに識別情報が設定されているか否かを判定し、前記カメラアクセサリに対して前記識別情報が設定されている場合に、前記識別情報が前記所定の参照情報と一致するか否かによって前記カメラアクセサリが正規のカメラアクセサリであるか否かを認識する認識手段と、前記カメラアクセサリが正規のカメラアクセサリでない場合に、当該カメラアクセサリとの組み合わせにおいて被写体を撮影する際の撮影機能を制限する機能制限手段と、を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のカメラシステムにおいて、前記カメラ本体部は、操作入力手段を備え、前記操作入力手段から入力される情報を前記参照情報とすることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明においては、デジタルカメラシステムを一例に挙げることにする。
【0019】
<1.第1の実施の形態>
図1は、この発明の一実施形態を示すデジタルカメラシステム1の外観図である。図1において(a)は正面側(被写体側)から見た図であり、(b)は背面側から見た図である。
【0020】
図1に示すように、デジタルカメラシステム1はカメラ本体部2とカメラアクセサリの一種であるレンズ部3とを備えて構成される。
【0021】
カメラ本体部2の正面側には、被写体に向けてフラッシュ光を照射するためのフラッシュ発光部201が設けられており、その上面側には被写体画像の撮影を行うためのシャッタボタン202が設けられている。また、背面側には、撮影対象となる被写体画像や撮影して得られた撮影画像をユーザが容易に視認することができるための液晶ディスプレイ等で形成される表示部203と、ユーザが撮影条件を設定するための操作や撮影画像に対する画像処理についての操作等を行うために複数のプッシュスイッチが配列された操作入力部204とが配置されている。また、この操作入力部204は後述する識別情報や参照情報をユーザが操作入力する際の操作入力手段としても機能するものであり、その際、表示部203と操作入力部204とはユーザが簡単に識別情報等を入力することができるようなユーザインタフェースとなる。
【0022】
一方、レンズ部3の正面側には、被写体画像を取り込むための撮像レンズ301とオートフォーカス用の測距窓302とファインダ対物窓303とが設けられており、背面側にはファインダ接眼窓304が設けられている。
【0023】
カメラ本体部2とレンズ部3とは、カメラ本体部2の側面部に設けられたコネクタ9aとレンズ部3の側面部に設けられたコネクタ9bとを接合することによって連結される。また、コネクタ9a,9bを互いに取り外せば、カメラ本体部2からレンズ部3が離脱する。つまり、このデジタルカメラシステム1は、コネクタ9aと9bとを互いに接合したり、離間させることで、カメラ本体部2とレンズ部3とが着脱自在となるように構成されている。
【0024】
図2は、カメラ本体部2からレンズ部3を離脱させた状態を示す図である。図2に示すように、カメラ本体部2とレンズ部3とを離脱させることができるため、撮像レンズ301としてズームレンズや広角レンズ等が装備されたレンズ部や画素数の異なるCCD撮像センサが設けられたレンズ部を任意にカメラ本体部2に装着することが可能になる。また、操作仕様やアプリケーションの異なるカメラ本体部2を取り替えて同一のレンズ部3を使用することも可能になる。つまり、カメラ本体部2に対するカメラアクセサリの組み合わせを変更することで、ユーザは撮影条件に応じた多様な撮影形態を選択することが可能になるのである。
【0025】
図3は、第1の実施の形態におけるデジタルカメラシステム1の内部構成を示すブロック図である。
【0026】
図3に示すように、このデジタルカメラシステム1におけるカメラ本体部2は、CPU20とプログラムメモリ22と画像メモリ23とメモリカードドライバ24とPCインタフェース25と表示部203と操作入力部204とコネクタ9aとを備えて構成され、これらは互いにバスライン21を介して接続されている。
【0027】
プログラムメモリ22はフラッシュROM等で構成され、CPU20が実行する各種制御プログラムを格納保存している。画像メモリ23はDRAM等で構成され、レンズ部3から得られる撮影画像に関する画像データを一時的に格納するためのものである。メモリカードドライバ24は取り外し可能なメモリカード24aに対して撮影画像に関する画像データの書き込み、読み出し、消去を行うためのものである。また、PCインタフェース25は卓上型コンピュータ(いわゆるパソコン)等の外部器機に対して画像データを送信するためのインタフェースとなる。CPU20はこれら各部を制御するとともに、表示部203での表示内容を制御し、また、操作入力部204を介してユーザによる操作を検知する。さらに、CPU20はコネクタ9a,9bを介してカメラ本体部2に装着されるレンズ部3の内部機構をも制御する。
【0028】
レンズ部3は、タイミングジェネレータ31とCCD駆動部32とCCD撮像センサ33とシャッタ34と撮像レンズ301とアナログ信号処理部35とA/D変換器36とメモリ37とコネクタ9bとを備えて構成される。
【0029】
タイミングジェネレータ31はカメラ本体部2から与えられる露光時間に基づいてタイミングパルスを発生させ、CCD駆動部32はそのタイミングパルスに応じてCCD撮像センサ33の露光および読み出しを制御する。CCD撮像センサ33は、所定画素数で形成される受光面にて、被写体からの光8を撮像レンズ301およびシャッタ34を介して受光し、光電変換を行って撮影画像に関する電気信号をアナログ信号処理部35に与える。アナログ信号処理部35は撮影画像に関する電気信号に対して増幅等の信号処理を施してA/D変換器36に与える。そして、A/D変換器36によって撮影画像に関する画像データがデジタルデータとして生成されるのである。そして生成された画像データはカメラ本体部2に与えられ、画像メモリ23内に一時格納される。
【0030】
メモリ37はカメラ本体部2から設定される識別情報(識別ID)を記憶するための記憶手段である。識別情報は、装着されたレンズ部3が正規のカメラアクセサリであるか否かを、カメラ本体部2のCPU20が認識するための情報である。カメラ本体部2とレンズ部3とのデータの送受信はコネクタ9a,9bを介して行われ、メモリ37に対する識別情報の書き込み、読み出し、消去、変更等はカメラ本体部2におけるCPU20の制御のみに基づいて行われる。
【0031】
カメラ本体部2に設けられたCPU20は、このようなデジタルカメラシステム1における動作全体を統括的に制御する。CPU20は、デジタルカメラシステム1の電源が入れられると起動し、プログラムメモリ22に格納されている制御プログラムを読み込んでそれを実行することで各種の機能を実現する。実現される機能には、撮影時の制御動作に関する撮影機能、撮影画像を表示部203に表示する再生機能、卓上型コンピュータ等の接続通信機能等の一般のカメラ機能の他に、装着されたレンズ部3に対して識別情報を設定する機能と、装着されたレンズ部3が正規のカメラアクセサリであるか否かを認識するアクセサリ認識機能とが含まれる。
【0032】
識別情報を設定する機能は、ユーザの操作によって実現されるものであり、ユーザが例えば4桁の任意の番号を入力し、CPU20はその入力された番号を識別情報としてレンズ部3のメモリ37に格納するのである。
【0033】
アクセサリ認識機能においては、CPU20がカメラアクセサリの交換時、または、電源投入時にメモリ37に識別情報が設定格納されているか否かを判定し、識別情報が設定されている場合には、ユーザに対してその識別情報に対応する参照情報を入力するように要求する。参照情報とは、カメラアクセサリに識別情報が設定されている場合にそのカメラアクセサリを正常に使用可能とするための情報である。
【0034】
そしてCPU20は、入力された参照情報と、メモリ37に格納されている識別情報とが一致するか否かを判断し、一致したときには一般のカメラ機能を実現してデジタルカメラシステム1を使用可能とする。また、メモリ37に識別情報が設定格納されていない場合にも、CPU20は一般のカメラ機能を実現してデジタルカメラシステム1を使用可能とする。
【0035】
一方、入力された参照情報と、メモリ37に格納されている識別情報とが一致しなかったときには、CPU20はカメラ機能の一部若しくは全部を実現せず、そのカメラアクセサリを装着した状態でのカメラ機能の一部若しくは全部を制限する。
【0036】
ここで、カメラアクセサリに対して識別情報を設定方法について簡単に説明する。図4はカメラ本体部2の背面側に設けられた操作入力部204の拡大図であり、図5は表示部203に表示される画面内容を示す図である。
【0037】
まず、ユーザが識別情報の設定対象となるレンズ部3をカメラ本体部2に装着してデジタルカメラシステム1の電源をオンにする。そして、ユーザは操作入力部204に設けられたプッシュスイッチ51〜56のうちの「ID」と表示されているプッシュスイッチ53を押す。プッシュスイッチ53が操作されたことをCPU20が検知すると、表示部203に対して図5に示すような画面を表示させる。
【0038】
図5に示すように表示部203の上部側には、0〜9の数字入力用、クリア用、および、OK(確定)用の仮想ボタン61が表示される。クリア用の仮想ボタンは識別情報の入力の中途段階で、それまで入力した識別情報をクリアするためのボタン表示であり、OK用の仮想ボタンは入力された識別情報を確定させるためのボタン表示である。そして、仮想ボタン61のうちの一つは、反転表示されて選択状態にあることを示している。図5では、「1」の仮想ボタンが選択状態となっている。
【0039】
また、表示部203の下部側には、確認領域62が表示され、この領域内に入力された識別情報が表示される。
【0040】
そして、プッシュスイッチ54,55は、仮想ボタン61のうちの選択状態にあるボタンを他のボタンに移動させる際のスイッチとして機能し、例えばプッシュスイッチ54を押せば選択状態にあるボタンは右方向に移動し、プッシュスイッチ55を押せば左方向に移動する。そして、プッシュスイッチ56は選択状態にある仮想ボタンを決定するスイッチとして機能する。図5に示すように「1」の仮想ボタンが選択状態となっているときに、プッシュスイッチ56が押されると、識別情報として入力される任意の桁の数字が「1」として確定され、確認領域62における該当する桁に「1」が表示されることになる。
【0041】
このようにしてユーザは表示部203の表示内容を確認しつつ識別情報を入力することができるのである。そしてユーザは、確認領域62に表示される識別情報をレンズ部3に設定する場合には、OK用の仮想ボタンを選択して決定する操作を行う。また、確認領域62に表示される識別情報を変更する場合には、クリア用の仮想ボタンを選択決定して識別情報の再入力を行う。
【0042】
そしてCPU20は、OK用の仮想ボタンが選択決定されたことを検知すると、入力された識別情報をレンズ部3のメモリ37に書き込む。
【0043】
以上で、レンズ部3に対して識別情報の設定が完了し、メモリ37への書き込み後、その設定された識別情報がレンズ部3において有効なものとなる。
【0044】
上記の表示部203における表示内容は、撮影者が操作入力部204の操作を行いつつ、その操作による入力内容を確認できる表示となっているため、識別情報を入力する際の操作が非常に簡単なものになっている。特に、デジタルカメラシステム1の場合には、撮影画像を表示するための表示部203を備える構成が一般的であるため、その表示部203を識別情報の入力の際にユーザインタフェースとして使用することが可能である。このため、デジタルカメラシステム1では別に表示部を設ける必要がないので、識別情報の入力形態として最も好ましい形態であるといえる。
【0045】
なお、識別情報は、数字以外の文字や記号を含んでもよく、また、その桁数は任意であることは勿論である。また、1つのカメラアクセサリに対して設定される識別情報は1つでよい。
【0046】
次に、アクセサリ認識機能を実現するための動作手順について説明する。図6は、アクセサリ認識機能に関するフローチャートである。
【0047】
デジタルカメラシステム1の電源がオンになると、CPU20はカメラ本体部2にレンズ部3が装着されているかどうかの判断を行う(ステップS10)。レンズ部3が装着されていない状態で電源がオンとなった場合には、レンズ部3が装着されるまで待機状態となる。一方、レンズ部3が装着されている場合にはステップS11に進み、レンズ部3に対する識別情報の確認のための処理を開始する。なお、レンズ部3が他のカメラアクセサリと交換装着されたときにも、ステップS11以降の処理が行われる。
【0048】
ステップS12では、CPU20はレンズ部3に識別情報が設定されているか否かの判定を行う。具体的には、CPU20はレンズ部3のメモリ37にアクセスし、そのメモリ37内に識別情報が格納されているかどうかを調べることで判定を行う。そして、レンズ部3に識別情報が設定されていないと判定した場合には、一般のカメラ機能を実現するためにアクセサリ認識機能としての処理が終了する。
【0049】
一方、レンズ部3に識別情報が設定されていると判定した場合には、メモリ37に格納されている識別情報を読み出し、その識別情報の確認を行うためにステップS13に進む。ステップS13においてCPU20は、ユーザからの参照情報の入力の受付状態となる。このとき、CPU20は、表示部203に「レンズにIDが設定されています。IDを入力して下さい。」と表示させることでユーザに対して参照情報の入力が必要であることを示した後に、上記のユーザインタフェースの画面内容を表示する。つまり、この参照情報の入力の際にも、上述した識別情報設定の際と同様の入力形態が適用されるのである。このため、ユーザは簡単な操作で参照情報の入力を行うことが可能になり、識別情報の設定時と同様の手順で、参照情報の入力を行う。
【0050】
そしてステップS14においてCPU20は、ユーザによって入力された参照情報と、メモリ37から読み出した識別情報とが一致するか否かを判断する。
【0051】
参照情報と識別情報とが一致したときには、レンズ部3が不正入手等によるものでなく、ユーザに対する正規のカメラアクセサリであると判断することができるので、確認のための処理が終了する。そして、当該レンズ部3とカメラ本体部2との組み合わせにおける一般のカメラ機能を実現してデジタルカメラシステム1が使用可能になる。
【0052】
これに対し、参照情報と識別情報とが一致しなかったときには、ステップS13に戻り、ユーザに対して再度参照情報の入力を要求する。つまり、ユーザが識別情報と一致する参照情報を入力しない限りは、ステップS13,S14の処理が無制限に繰り返され、一般のカメラ機能を実現するための処理には進まないのである。
【0053】
換言すれば、レンズ部3に設定される識別情報はそのレンズ部3を使用可能にするためのいわば暗証番号となっており、ユーザがその暗証番号に一致する参照情報を入力しない限り、デジタルカメラシステム1はデジタルカメラとして機能し得ないのである。
【0054】
この実施の形態において、レンズ部3に対する識別情報を入力するのはユーザであるとともに、参照情報を入力するのもユーザである。このことから、識別情報を入力したユーザがその識別情報に一致する参照情報を入力するができることは当然であり、逆に、識別情報を入力したユーザと参照情報を入力するユーザとが異なる場合には、識別情報に一致する参照情報を入力することは困難である。したがって、レンズ部3が不正入手等によるものである場合には、上記のステップS13,S14の繰り返し処理から抜け出すことができず、当該レンズ部3とカメラ本体部2との組み合わせでのデジタルカメラシステム1を使用することができなくなるのである。
【0055】
ところで、識別情報と参照情報とが一致しなかった場合に、参照情報の再入力の要求を無制限に繰り返して行うということは、一般のカメラ機能実現のための処理には至らないため、全ての撮影機能を制限することに該当する。つまり、このとき、CPU20は全ての撮影機能を制限する機能制限手段として機能しているのである。しかしながら、例えば、シャッタボタン202を押しても撮影を行わないようにする、または、オートフォーカス機能を停止するというような、デジタルカメラシステム1としての撮影機能の一部を制限するように構成してもよいことは勿論である。この場合には、ステップS14で「NO」と判断された場合に、そのような一部の機能制限処理に処理が進むことになり、その処理においてCPU20が機能制限手段として機能することになる。
【0056】
また、上記ステップS11〜S14の処理において識別情報の確認を行うということは、すなわち、装着されたカメラアクセサリが正規のカメラアクセサリであるか否かを認識することである。したがって、これらの処理を行うときに、CPU20は装着されたカメラアクセサリが正規のカメラアクセサリであるか否かを認識する認識手段として機能しているのである。
【0057】
なお、レンズ部3に設定された識別情報は、ユーザによって変更または消去が可能であるが、それら変更または消去を行うためには、一般のカメラ機能が実現される状態になけらばならないため、機能制限状態にある場合にはユーザによる識別情報の変更または消去は不可能になる。つまり、上記の識別番号の確認のための処理は、電源オン時またはカメラアクセサリ交換時にCPU20によって自動的に実行されるため、予め設定されている識別情報とユーザが入力する参照情報とは一致しない限り、識別情報の変更または消去ができないのである。したがって、レンズ部3が不正入手等によるものであっても場合には、不正ユーザによって不当に識別情報が変更または消去されることは回避されている。また、具体的に、識別番号の変更を行う手順は設定時における手順と同様の手順を行えばよく、消去を行う手順は消去する識別番号を入力してクリア用の仮想ボタンを選択決定すればよい。
【0058】
以上のように、カメラ本体部2に装着されたレンズ部3が正規のカメラアクセサリであるか否かを認識し、そのレンズ部3が正規のカメラアクセサリでない場合に、被写体を撮影する際の撮影機能を制限するように構成されているので、カメラ本体部2とレンズ部3とが不正な組み合わせで使用される場合に、撮影機能を制限することが可能であり、第3者にデジタルカメラシステム1を不正使用されることを回避することができる。この結果、盗難等の未然防止をもたらす効果も期待される。
【0059】
また、レンズ部3のメモリ37に対する識別情報の書き込み、読み出し、変更および消去は、カメラ本体部2からの制御によって行われるように構成されているので、レンズ部3において識別情報等を入力するためのユーザインタフェース等を設ける必要がない。また、そのように構成されることで、第3者がレンズ部3単体では識別情報の設定されているか否かを判別することができないように実現されている。
【0060】
また、参照情報をユーザが操作入力部204を介して入力するように構成することにより、ユーザとの関係においてレンズ部3が正規のカメラアクセサリであるかどうかを認識することができるのである。
【0061】
なお、レンズ部3に識別情報が設定されていない場合には、撮影機能が制限されることなくデジタルカメラシステム1を使用することが可能になるが、識別情報を設定するか否かはユーザの意志に基づいて行われるように構成することで、例えば、識別情報の設定操作や参照情報の入力操作等を煩わしいと感じるようなユーザにとっては、従来と同様の使用方法でデジタルカメラシステム1を正常に使用できるように構成されているのである。
【0062】
また、レンズ部3に設けられるメモリ37に対してレンズ部3の製造時に予め識別情報を設定しておいてもよい。そして、レンズ部3の販売時等にユーザに対して予め設定されている識別情報を伝えることで、正規のユーザのみがそのレンズ部3に対して設定されている識別情報を知ることできるので、そのユーザは適切にレンズ部3を使用して画像撮影を行うことが可能である。しかしながら、この場合、参照情報の入力操作等を煩わしいと感じるようなユーザに対しても参照情報の入力操作等を要求することになる。このため、識別情報の設定は上述したようにユーザの意志に基づいて行われるように構成することが、より好ましい構成であると言える。
【0063】
<2.第2の実施の形態>
次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。
【0064】
図7は、第2の実施の形態におけるデジタルカメラシステム1の内部構成を示すブロック図である。なお、図7の各構成部において、図3に示した構成部と同一の機能を有するものには同一符号を付しており、その説明を省略する。
【0065】
図7に示すデジタルカメラシステム1は、第1の実施の形態におけるデジタルカメラシステムとほぼ同様の構成であるが、カメラ本体部2に参照情報を格納しておくための記憶手段としてメモリ26が設けられている点が異なる。また、CPU20において実現される各機能も第1の実施の形態で説明したものと同様であるが、この実施の形態ではメモリ26が設けられていることから、アクセサリ認識機能においてユーザによる参照情報の入力を必要としない自動認識が可能となっている。つまり、この実施の形態では、ユーザがレンズ部3に対して識別情報を設定する際に、カメラ本体部2に対して参照情報を設定入力し、CPU20が入力された参照情報を予めメモリ26内に格納しておくのである。そして、電源オン時やカメラアクセサリ交換時に、装着されたレンズ部3が正規のカメラアクセサリであるかどうかの判断をカメラ本体部2が自動的に行うのである。
【0066】
まず、識別情報および参照情報の設定について説明する。図8は、識別情報および参照情報の設定の際に表示部203に表示される画面内容を示す図である。図8の画面内容と図4に示した操作入力部204とは、識別情報および参照情報の設定の際のユーザインタフェースとなる。
【0067】
この実施の形態において、識別情報および参照情報の設定の際にユーザが入力設定を行うのは、識別情報と参照情報の他に、確認モードの決定である。確認モードには、電源オン時やカメラアクセサリ交換時にカメラ本体部2がメモリ26に格納された参照情報を利用して自動的に識別情報の確認を行う自動モードと、電源オン時やカメラアクセサリ交換時に毎回ユーザが手動で参照情報の入力を行ってカメラ本体部2が入力された参照情報に基づいて識別情報の確認を行う手動モードとがあり、ユーザはこれらいずれのモードで識別情報の確認を行うのかを予め設定しておくのである。
【0068】
ユーザが識別情報と参照情報の設定、および、確認モードを決定するためには、デジタルカメラシステム1の電源をオンにして起動させた後、操作入力部204のプッシュスイッチ53を押す(図4参照)。プッシュスイッチ53が操作されたことをCPU20が検知すると、表示部203に対して図8に示すような画面を表示させる。
【0069】
図8に示すように表示部203の上部側には、0〜9の数字入力用、クリア用、OK(確定)用、および、設定対象を確認モードとカメラ本体部とレンズ部とをのいずれにするかを選択するための設定対象移動用の仮想ボタン61が表示される。仮想ボタン61のうちの一つは、反転表示されて選択状態にあることを示している。図8では、「1」の仮想ボタンが選択状態となっている。
【0070】
また、表示部203の下部側には、確認領域62が表示され、この領域内に確認モード、入力された識別情報、および、入力された参照情報が表示される。また、確認領域62において設定対象は反転表示され、現在の設定対象であることを示している。図8では、「本体」が反転表示され、カメラ本体部2が設定対象となっている。
【0071】
例えば、確認モードの決定の際に、ユーザは設定対象移動用の仮想ボタン61を選択決定し、確認領域62における設定対象を確認モード表示位置62aに移動させる。そして、ユーザは操作入力部204に対して所定の操作を行うことにより、確認モードを自動モードまたは手動モードに設定するのである。この結果、CPU20は自動モードと手動モードのうちのいずれが設定されたかを認識することができる。
【0072】
また、レンズ部3に対する識別情報の設定の際に、ユーザは設定対象移動用の仮想ボタン61を選択決定し、確認領域62における設定対象をレンズ部に移動させる。この結果、仮想ボタン61はレンズ部3に対する識別情報設定のための仮想ボタンとなる。そして、第1の実施の形態と同様に、ユーザがプッシュスイッチ54,55を操作することによって、確認領域62における表示内容を視認しつつ、レンズ部3に対する識別情報の設定を行う。そして、CPU20はユーザによって入力された識別情報をレンズ部3内のメモリ37に書き込む。
【0073】
さらに、カメラ本体部2に対する識別情報の設定の際に、ユーザは設定対象移動用の仮想ボタン61を選択決定し、確認領域62における設定対象をカメラ本体部に移動させる。この結果、仮想ボタン61はカメラ本体部2に対する参照情報設定のための仮想ボタンとなる。そして、第1の実施の形態と同様に、ユーザがプッシュスイッチ54,55を操作することによって、確認領域62における表示内容を視認しつつ、カメラ本体部2に対して参照情報の設定を行う。そして、CPU20はユーザによって入力された参照情報をカメラ本体部2内のメモリ26に書き込む。
【0074】
なお、一のレンズ部3に対して設定可能な識別情報の数は一つである。これに対し、一のカメラ本体部2に対しては複数の参照情報を設定することが可能である。つまり、カメラ本体部2のメモリ26は複数の参照情報を格納することが可能なように構成されており、ユーザは、カメラ本体部2に対して装着する必要のあるカメラアクセサリの数に応じて参照情報を設定しておくことができるのである。
【0075】
図9は、確認モードが自動モードとして設定されている場合の動作例を示す図である。図9においては、それぞれ異なるレンズ部3a,3b,3c,3dをカメラ本体部2が自動モードで識別番号の確認を行う例を示している。カメラ本体部2には、2つの参照情報(「1234」,「5678」)が設定されており、メモリ26にこれらの参照情報が格納されている。また、レンズ部3aには識別情報「1234」が設定されており、レンズ部3bには識別情報が未設定であり、レンズ部3cには識別情報「5678」が設定されており、レンズ部3dには識別情報「5963」が設定されている。
【0076】
まず、カメラ本体部2に対してレンズ部3aが装着された場合、レンズ部3aには識別情報の設定が行われているため、カメラ本体部2のCPU20は、メモリ26から2つの参照情報を読み出すとともに、レンズ部3aにアクセスしてメモリ37から識別情報を読み出す。そして、CPU20が参照情報と識別情報とが一致するか否かを判定すると、2つの参照情報のうちの1つ(「1234」)がレンズ部3aから取得した識別情報「1234」と一致する。この結果、CPU20は、カメラ本体部2とレンズ部3aとの組み合わせにおけるデジタルカメラシステム1を使用可能とする。
【0077】
次に、カメラ本体部2に対してレンズ部3bが装着された場合、レンズ部3bには識別情報の設定が行われていないので、カメラ本体部2のCPU20は、カメラ本体部2とレンズ部3aとの組み合わせにおけるデジタルカメラシステム1を使用可能とする。
【0078】
次に、カメラ本体部2に対してレンズ部3cが装着された場合、レンズ部3cには識別情報の設定が行われているため、カメラ本体部2のCPU20は、メモリ26から2つの参照情報を読み出すとともに、レンズ部3cにアクセスしてメモリ37から識別情報を読み出す。そして、CPU20が参照情報と識別情報とが一致するか否かを判定すると、2つの参照情報のうちの1つ(「5678」)がレンズ部3cから取得した識別情報「5678」と一致する。この結果、CPU20は、カメラ本体部2とレンズ部3cとの組み合わせにおけるデジタルカメラシステム1を使用可能とする。
【0079】
最後に、カメラ本体部2に対してレンズ部3dが装着された場合、レンズ部3dには識別情報の設定が行われているため、カメラ本体部2のCPU20は、メモリ26から2つの参照情報を読み出すとともに、レンズ部3cにアクセスしてメモリ37から識別情報を読み出す。そして、CPU20が参照情報と識別情報とが一致するか否かを判定すると、2つの参照情報のいずれもがレンズ部3dから取得した識別情報「5963」と一致しない。この結果、CPU20は、カメラ本体部2とレンズ部3cとの組み合わせは、不正な組み合わせであると認識し、当該組み合わせでのデジタルカメラシステム1の撮影機能を制限する。
【0080】
したがって、後述するような自動モードでの識別情報の確認が行えなかった場合に手動による参照情報の入力受付を考慮しないとすると、図9に示す例ではカメラ本体部2とレンズ部3a,3b,3cとの組み合わせでのデジタルカメラシステム1は正常に使用可能となり、カメラ本体部2とレンズ部3dとの組み合わせでのデジタルカメラシステム1は撮影機能が制限されることになるのである。
【0081】
次に、この実施の形態でのアクセサリ認識機能を実現するための動作手順について説明する。図10は、アクセサリ認識機能に関するフローチャートである。
【0082】
デジタルカメラシステム1の電源がオンになると、CPU20はカメラ本体部2にレンズ部3が装着されているかどうかの判断を行う(ステップS20)。レンズ部3が装着されていない状態で電源がオンとなった場合には、レンズ部3が装着されるまで待機状態となる。一方、レンズ部3が装着されている場合にはステップS21に進み、レンズ部3に対する識別情報の確認のための処理を開始する。なお、レンズ部3が他のカメラアクセサリと交換装着されたときにも、ステップS21以降の処理が行われる。
【0083】
ステップS22では、CPU20はレンズ部3に識別情報が設定されているか否かの判定を行う。具体的には、CPU20はレンズ部3のメモリ37にアクセスし、そのメモリ37内に識別情報が格納されているかどうかを調べることで判定を行う。そして、レンズ部3に識別情報が設定されていないと判定した場合には、一般のカメラ機能を実現するためにアクセサリ認識機能としての処理が終了する。
【0084】
一方、レンズ部3に識別情報が設定されていると判定した場合には、ステップS23に進み、確認モードが自動モードと手動モードとのいずれに設定されているかを判断し、自動モードに設定されていればステップS24に進み、手動モードに設定されていればステップS35に進む。
【0085】
自動モードに設定されていた場合には、CPU20はカメラ本体部2内のメモリ26に格納されている参照情報の全てを読み出すとともに、レンズ部3のメモリ37に格納されている識別情報も読み出し、識別情報と参照情報のいずれかとが一致するか否かを判断する(ステップS24)。
【0086】
ここで、メモリ26に格納されている参照情報のいずれかと、レンズ部3から取得した識別情報とが一致したときには、レンズ部3が不正入手等によるものでなく、ユーザに対する正規のカメラアクセサリであると判断することができるので、確認のための処理が終了する。そして、当該レンズ部3とカメラ本体部2との組み合わせにおける一般のカメラ機能を実現してデジタルカメラシステム1が使用可能になる。
【0087】
これに対し、メモリ26に格納されている参照情報とレンズ部3から取得した識別情報とが一致しなかったときには、ステップS25に進み、手動モードと同様に、ユーザに対して参照情報の入力を要求する。
【0088】
なお、カメラ本体部2のメモリ26に参照情報が設定されていない場合にもステップS24における判断結果は「NO」となり、ユーザに対して参照情報の入力を要求することになる。
【0089】
ステップS25においてCPU20は、ユーザからの参照情報の入力の受付状態となる。このとき、CPU20は、表示部203においてユーザに対して参照情報の入力が必要である旨の表示を行った後に、上記のユーザインタフェースの画面内容を表示させる。このため、ユーザは簡単な操作で参照情報の入力を行うことが可能になり、識別情報等の設定時と同様の手順で、参照情報の入力を行う。
【0090】
そしてステップS26においてCPU20は、ユーザによって入力された参照情報と、メモリ37から読み出した識別情報とが一致するか否かを判断する。
【0091】
参照情報と識別情報とが一致したときには、レンズ部3が不正入手等によるものでなく、ユーザに対する正規のカメラアクセサリであると判断することができるので、確認のための処理が終了する。そして、当該レンズ部3とカメラ本体部2との組み合わせにおける一般のカメラ機能を実現してデジタルカメラシステム1が使用可能になる。
【0092】
これに対し、参照情報と識別情報とが一致しなかったときには、ステップS25に戻り、ユーザに対して再度参照情報の入力を要求する。つまり、ユーザが識別情報と一致する参照情報を入力しない限りは、ステップS25,S26の処理が無制限に繰り返され、一般のカメラ機能を実現するための処理には進まないのである。
【0093】
この実施の形態においても、レンズ部3に対する識別情報を入力するのはユーザであるとともに、参照情報を入力するのもユーザである。そして、ユーザの使用する可能性のあるカメラアクセサリに対して識別情報を設定する際に、カメラ本体部2に対して参照情報を予め設定しておくとともに、確認モードを自動モードに設定しておけば、電源オン時またはカメラアクセサリの交換装着時に毎回ユーザが参照情報を入力する必要がなくなる。すなわち、カメラ本体部2のCPU20が予め設定された参照情報に基づいてカメラアクセサリが正規のものであるかどうかを自動認識することができるので、デジタルカメラシステム1を使用する際の操作を簡単にすることができるのである。
【0094】
ところが、自動モードで識別情報の確認ができなかった場合には、手動モードに移行し、ユーザに対して参照情報の手動入力を要求し、ユーザが適切な参照情報を入力しない限りは、当該レンズ部3とカメラ本体部2との組み合わせでのデジタルカメラシステム1を使用することができなくなるのである。
【0095】
なお、この実施の形態においても、CPU20が実現する機能制限手段は、デジタルカメラシステムとしての全ての撮影機能を制限するだけでなく、撮影機能の一部を制限するように構成してもよいことは勿論である。
【0096】
以上のように、この実施の形態においては、カメラ本体部2が参照情報を予め記憶しておくためのメモリ26を備えているため、カメラ本体部2に装着されたレンズ部3が正規のカメラアクセサリであるか否かを自動で認識することができるとともに、そのレンズ部3が正規のカメラアクセサリでない場合に、被写体を撮影する際の撮影機能を制限することができるように構成されているのである。したがって、カメラアクセサリの交換装着時における操作手順を低減することが可能であるとともに、カメラ本体部2とレンズ部3とが不正な組み合わせで使用される場合に、撮影機能を制限することが可能であり、第3者にデジタルカメラシステム1を不正使用されることを回避することができる。この結果、盗難等の未然防止をもたらす効果も期待される。
【0097】
なお、この実施の形態において、カメラ本体部2とレンズ部3とがセット販売等されるような場合には、製造時等に、カメラ本体部2のメモリ26と、レンズ部3のメモリ37とのそれぞれに対して参照情報と識別情報とを同一内容で予め設定してくようにしてもよいことは言うまでもない。
【0098】
また、確認モードに手動モードを設けることで、レンズ部3には識別情報を設定するが、カメラ本体部2には参照情報を予め設定しないというような使用方法にも対応することができる。このため、例えば、カメラ本体部2とレンズ部3とが一体として盗難された場合にも、不正使用を防ぐことが可能である。
【0099】
<3.変形例>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記各実施形態の内容に限定されるものではない。
【0100】
例えば、上記説明においてはデジタルカメラシステムを例に挙げたが、これに限定されるものではなく、銀塩カメラ等のカメラシステムにも適用することができることは勿論である。
【0101】
また、上記説明においてはレンズ部をカメラアクセサリの主たる例として記載したが、この発明はフラッシュ部等の他のカメラアクセサリにも適用することが可能であるは言うまでもない。そして、カメラ本体部に対して複数のカメラアクセサリが装着される場合もある。例えば、カメラ本体部に対してレンズ部とフラッシュ部とを装着してカメラシステムを構成する場合がこれに該当する。そして、この場合、カメラ本体部は装着された各カメラアクセサリに対して識別情報が設定されているかの否かを判定し、少なくとも1つのカメラアクセサリに対して識別情報が設定されており、そのカメラアクセサリが正規のカメラアクセサリでないと認識されるときには、そのカメラシステムは、撮影機能が制限されるのである。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、装着されたカメラアクセサリから所定の情報を読み出して、カメラアクセサリが正規のカメラアクセサリであるか否かを認識する認識手段と、カメラアクセサリが正規のカメラアクセサリでない場合に、被写体を撮影する際の撮影機能を制限する機能制限手段とを備えるため、不正なカメラアクセサリが装着された場合に、その組み合わせでの撮影機能を制限することが可能になる。この結果、第3者による不正使用等を防止することができる。また、装着されたカメラアクセサリに対して識別情報が設定されているか否かを判定し、カメラアクセサリに対して識別情報が設定されている場合に、識別情報が所定の参照情報と一致するか否かによってカメラアクセサリが正規のカメラアクセサリであるか否かを認識するため、識別情報が所定の参照情報と一致しない限り撮影機能が制限されるので、不正な組み合わせでの撮影機能を制限することが可能になる。更に、参照情報を予め記憶しておくことができるため、装着されたカメラアクセサリが正規のカメラアクセサリであるか否かを自動的に認識することが可能になる。
【0103】
請求項2に記載の発明によれば、所定の操作入力手段から入力される情報を参照情報とするため、参照情報を入力する者との関係において正規のカメラアクセサリであるか否かを判断することが可能になる。
【0104】
請求項3に記載の発明によれば、操作入力手段から入力される情報に基づいて、カメラアクセサリに対して識別情報を設定付与するため、任意の識別情報を設定することが可能になる。
【0105】
請求項4に記載の発明によれば、カメラ本体部に任意のカメラアクセサリが装着された際に、当該カメラアクセサリから所定の情報を読み出すことによって、当該カメラアクセサリが正規のカメラアクセサリであるか否かを認識し、当該カメラアクセサリが正規のカメラアクセサリでない場合に、カメラ本体部が当該カメラアクセサリとの組み合わせにおける撮影機能を制限するため、不正なカメラアクセサリが装着された場合に、その組み合わせでの撮影機能を制限することが可能になる。この結果、第3者による不正使用等を防止することができる。また、カメラ本体部は、装着されたカメラアクセサリに対して識別情報が設定されているか否かを判定し、カメラアクセサリに対して識別情報が設定されている場合に、識別情報が所定の参照情報と一致するか否かによってカメラアクセサリが正規のカメラアクセサリであるか否かを認識するため、識別情報が所定の参照情報と一致しない限り撮影機能が制限されるので、不正な組み合わせでの撮影機能を制限することが可能になる。更に、カメラ本体部は、参照情報を予め記憶しておく記憶手段を備え、カメラアクセサリが装着された際に記憶手段から参照情報を読み出し、自動的にカメラアクセサリが正規のカメラアクセサリであるか否かを認識するため、カメラアクセサリ装着時における操作を低減することが可能になる。
【0106】
請求項5に記載の発明によれば、カメラ本体部は、操作入力手段を備え、操作入力手段から入力される情報を参照情報とするため、参照情報を入力する者との関係において正規のカメラアクセサリであるか否かを判断することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示すデジタルカメラシステムの外観図である。
【図2】カメラ本体部からレンズ部を離脱させた状態を示す図である。
【図3】第1の実施の形態におけるデジタルカメラシステムの内部構成を示すブロック図である。
【図4】カメラ本体部の背面側に設けられた操作入力部の拡大図である。
【図5】第1の実施の形態において表示部に表示される画面内容を示す図である。
【図6】第1の実施の形態におけるアクセサリ認識機能に関するフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態におけるデジタルカメラシステムの内部構成を示すブロック図である。
【図8】第2の実施の形態において表示部に表示される画面内容を示す図である。
【図9】第2の実施の形態における自動モードの場合の動作例を示す図である。
【図10】第2の実施の形態におけるアクセサリ認識機能に関するフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラシステム(カメラシステム)
2 カメラ本体部
3 レンズ部(カメラアクセサリ)
20 CPU
26,37 メモリ(記憶手段)
203 表示部
204 操作入力部(操作入力手段)

Claims (5)

  1. カメラアクセサリを着脱自在なカメラ本体部であって、
    所定の参照情報を予め記憶しておく記憶手段と、
    装着された前記カメラアクセサリに識別情報が設定されているか否かを判定し、前記カメラアクセサリに対して前記識別情報が設定されている場合に、前記識別情報が前記所定の参照情報と一致するか否かによって前記カメラアクセサリが正規のカメラアクセサリであるか否かを認識する認識手段と、
    前記カメラアクセサリが正規のカメラアクセサリでない場合に、被写体を撮影する際の撮影機能を制限する機能制限手段と、
    を備えることを特徴とするカメラ本体部。
  2. 請求項1に記載のカメラ本体部において、
    前記認識手段は、所定の操作入力手段から入力される情報を前記参照情報とすることを特徴とするカメラ本体部。
  3. 請求項2に記載のカメラ本体部において、
    記操作入力手段から入力される情報に基づいて、前記カメラアクセサリに対して前記識別情報を設定付与することを特徴とするカメラ本体部。
  4. カメラ本体部に対してカメラアクセサリが交換可能なカメラシステムであって、
    前記カメラアクセサリは、所定の識別情報が記憶された識別情報記憶手段を備え、
    前記カメラ本体部は、所定の参照情報を予め記憶しておく参照情報記憶手段と、任意のカメラアクセサリが装着された際に、装着された前記カメラアクセサリに識別情報が設定されているか否かを判定し、前記カメラアクセサリに対して前記識別情報が設定されている場合に、前記識別情報が前記所定の参照情報と一致するか否かによって前記カメラアクセサリが正規のカメラアクセサリであるか否かを認識する認識手段と、前記カメラアクセサリが正規のカメラアクセサリでない場合に、当該カメラアクセサリとの組み合わせにおいて被写体を撮影する際の撮影機能を制限する機能制限手段と、を備えることを特徴とするカメラシステム。
  5. 請求項4に記載のカメラシステムにおいて、
    前記カメラ本体部は、操作入力手段を備え、前記操作入力手段から入力される情報を前記参照情報とすることを特徴とするカメラシステム
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