JP3750423B2 - ガスメータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスメータに係わり、特に瞬時流量を計測する原理に基づいたガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えばガス需要者である各家庭毎に、ガス使用量を計測表示するガスメータが設置されている。従来、このガスメータは、所謂「容積式」と呼ばれるものが主流である。これは、ガス流路の途中に所定の空間(“部屋”または“袋”)を用意し、その空間の容積を最小分解能として機械的に計測して表示する方式が一般的である。しかしながら、この方式では、上記所定の空間を占める“部屋”が必要である為、ガスメータの小型化が難しく、また上記機械式の計測機構が複雑であるという問題があった。また、積算値(積算流量)では、例えばガス漏れ等の異常が発生した場合、異常発生に至るまでのガス使用状況の詳細な履歴を知ることができず、事故原因の究明が困難であるという問題があった。
【0003】
このような問題に対して、近年、ガス流路を流れるガスの瞬時流量を測定して、時々刻々と変化する瞬時流量を積算する方式のガスメータが提案されてきている。このような瞬時流量を計測する方式としては、例えば超音波を利用するもの(超音波流量計)、カルマン渦を利用するもの(フルイディックと呼ばれるもの)が挙げられる。
【0004】
尚、超音波流量計に関しては、例えば特開平10−142019号等に記載がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、瞬時流量を計測する方式のガスメータは、従来の容積式のガスメータに比べ、様々な利点があり、実用化が期待されている。
【0006】
しかしながら、例えば計測値の誤差(精度)に関して課題がある。すなわち、通常、ガスメータには、図4に示す精度が要求されているが、瞬時流量を計測する場合、ノイズ等による測定値の突然変化が生じたり、測定値の変化が生じたりし、その積算値の誤差が増加してしまう。現状、少なくとも本発明の出願人においては、ガスの流量がある程度以上あれば、上記要求される精度を満たせるようになっている(以下、精度保証できる流量という)。しかしながら、ガスの流れが少ない状態(微小流量)において、特に漏洩検知流量(図4では3リットル/h)付近では、ガス漏れの検出のために流量0との識別を行う必要がある為、測定値の変化を特に小さくしないと、流量0との識別が困難になり、積算誤差が大きくなる原因となる。現状では図4に示す精度に十分対応できるものではなく、何等かの対応策が必要とされている。
【0007】
また、上述したこと以外に、通常、ガスメータでは、例えばゼロ流量状態から突然に流量が流れる場合等の「実使用上での流量急変」に対応できる程度の応答性が要求される。
【0008】
図4は、ガスメータに要求される流量測定精度(積算値としての精度)を示す図である。同図において、1時間当りの積算流量3(リットル/h)が上記漏洩検知流量であり、漏洩検知流量(3リットル/h)以下での精度は「十数%〜出力ゼロ」の範囲が仕様となっている。つまり、漏洩検知流量以下の場合には測定結果をゼロにして終える(以下、ゼロカット出力という)ことが許されている。
【0009】
このような仕様に対して、瞬時流量を計測する方式のガスメータを適用させようとすると、上記微小流量、特に漏洩検知流量(3リットル/h)付近では、測定値の変化が大きいと、実際には漏洩検知流量以上であるにも係わらずゼロカット出力されてしまうという問題が生じ、また上記のように漏洩検知流量は、ガス漏れ検知レベルとも呼ばれるように、ガス漏れ検知の基準ともなっており、測定値の変化が大きいと的確なガス漏れ検知ができなくなるという問題が生じる。
【0010】
このように、特に漏洩検知流量付近では測定値の変化をより抑える必要がある。更に、上記応答性の要求も満たさなければならない。
本発明の課題は、瞬時流量を計測する方式のガスメータにおいて、特に微小流量レベル(ガス漏れ検知レベル)における測定値のフラツキを抑えて適切な精度にでき、以て的確にガス漏れ検知できるガスメータを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によるガスメータは、所定の時間間隔でサンプリングした瞬時流量を積算処理することによってガス使用量を測定するガスメータであって、ガス中を伝搬する超音波の伝搬時間から瞬時流量を算出する瞬時流量演算手段と、瞬時流量に対して所定の時定数のローパスフィルタ処理を行なう第1のローパスフィルタと、瞬時流量に対して前記第1のローパスフィルタの時定数より大きい時定数にてローパスフィルタ処理を行う第2のローパスフィルタと、計測した瞬時流量の大きさに基づいて前記第1、第2のローパスフィルタを切り換える手段からなり、時定数の異なる前記第1、第2のローパスフィルタによる処理結果のいずれかを瞬時流量として出力する流量補正処理手段と、前記流量補正処理手段の出力を積算演算して測定結果として出力する出力手段とを備えている。
【0012】
尚、時定数の異なるローパスフィルタの切り換えは、瞬時流量の大きさが、メータ固有の精度保証できる最小流量値以上であるか否かを条件に行なうようにすることが望ましい。
【0013】
また、上記ガスメータにおいて、流量補正処理手段は、第1のローパスフィルタによる処理結果と第2のローパスフィルタによる処理結果との差をとり、この差分が予め設定された所定値を超えているか否かを判別する比較・判別手段を有し、所定値を超えた場合には前記第1のローパスフィルタによる処理結果を出力するものとしてもよい。
【0014】
さらに、測定値が漏洩検知流量未満であるとき、ゼロカット出力することが許容される場合には、前記流量補正処理手段に、出力0を出力するゼロカット出力手段を設け、前記第2のローパスフィルタによる処理結果が、漏洩検知流量のマイナス器差以下になったことを条件に瞬時流量を0として出力するようにしてもよい。
【0015】
また、上記ガスメータでは、第1または第2のローパスフィルタによる処理を行なう前に計測した瞬時流量からスパイクノイズを除去するノイズ除去手段を付加することが望ましく、このノイズ除去手段にはメジアンフィルタを用いるものとする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
尚、以下に説明する実施形態においては、超音波流量計を用いるガスメータを一例にして説明するが、本発明はこれに限るものではなく、上記フルイディック等、瞬時流量を測定する原理を用いたガスメータ全てに適用できる。
【0017】
図1は、本実施形態による超音波流量計を用いるガスメータ全体の構成を概略的に示す図である。
同図において、断面積Sのガス管(ガス流路)に、一対の超音波振動子1a、1bが取り付けられている。超音波振動子1a、1b間の距離は“L”である。
【0018】
このような構成において、上流側の超音波振動子1aから下流側の超音波振動子1bへ送信した場合の超音波パルス伝搬時間tdownと、下流側の超音波振動子1bから上流側の超音波振動子1aへ送信した場合の超音波パルス伝搬時間tupとの間に、ガスの流れによる伝搬時間差が生じることを利用することにより、流速、流量を測定するのが一般的である。
【0019】
すなわち、まず、タイミング生成回路2は、スタートパルスを発生して、送信回路3を起動する。上記上流側の超音波振動子1aから下流側の超音波振動子1bへ送信する場合には、2つの切替えスイッチSw は、同図に示すように▲1▼側に切替えられており、これより上記スタートパルスにより起動された送信回路3は、上流側の超音波振動子1aに電圧を印加し超音波を発信させる。
【0020】
この超音波が下流側の超音波振動子1bにより受信されると、この受信信号は、増幅回路4により増幅され、同調フィルタ5を介し、受信波検出回路6に入力する。
【0021】
時間差測定回路7は、タイミング生成回路2がスタートパルスを発生したときから、受信波検出回路6により受信信号が検出されるまでに掛かる時間を測定する回路であり、例えばカウンタ等により構成される回路である。この場合、上流側から下流側への超音波伝搬時間tdownが、時間差測定回路7により検出される。
【0022】
続いて、上記2つの切替えスイッチSw を、同図に示すように▲2▼側に切替えて、上記上流側から下流側への超音波伝搬時間tdownの測定の場合と同じく、今度は、下流側から上流側への超音波伝搬時間tupを測定する。
【0023】
上記測定された超音波伝搬時間tup、tdownは、演算装置8に入力され、以下の(1)式により、瞬時流量Qが求められる。
そして、演算装置8は、下記に示す流量補正処理後の流量値を積算演算して、積算流量値を算出し、これを表示装置9に出力して表示させる。
【0024】
【数1】
Figure 0003750423
【0025】
上述した瞬時流量Qの算出までは、従来より行われているものである。本発明のガスメータの特徴は、演算装置8内に示す2番目の処理、すなわち流量補正処理にある。これについては、後に、図2、図3を参照して詳細に説明する。
【0026】
図2は、上記演算装置8で実行する流量補正処理を説明する為のフローチャート図(その1)である。
同図において、上記のように瞬時流量Qが求められると、まず、スパイクノイズ除去処理を行う(ステップS1)。
【0027】
本実施形態においては、このスパイクノイズ処理は、メジアンフィルタを用いて行う。メジアンフィルタは、例えば画像処理関係の分野において、ノイズ除去に用いられているフィルタリング手法であり、本実施形態ではこれをスパイクノイズ除去に用いる。“メジアン”とは統計量の中央値のことであり、所定時間間隔で上記のように求められる瞬時流量Qの現時刻までの複数個の瞬時流量Qの中で中央の値を、現時刻の瞬時流量Qの値と見做す手法である。上記「複数」とは、例えば今回(現時刻)、前回、前々回に求められた3つの値であり、例えば今回の瞬時流量Qの値がスパイクノイズの影響により極端に高い値であったなら、これが3つの値の中で真ん中の値である可能性は極めて低いものとなるから、このノイズはメジアンフィルタによって除去可能となる。
【0028】
次に、計測した瞬時流量の変化を低減する為に、時定数の小さなローパスフィルタ処理が行われる(ステップS2)。ローパスフィルタ処理の一例として“移動平均処理”がある。尚、この時定数は、実使用上での流量急変に対応できる程度の応答性を保つように決定する。そのため、流量値の変化の低減についてはある程度犠牲にしている。従って、微小流量レベル(ガス漏れ検知レベル)において上記要求される精度を保証できない。
【0029】
次に、上記ローパスフィルタ処理後の流量値が、精度保証できる最小流量値以上であるか否かを判定する(ステップS3)。同図に示す例では、図4に示す規格に準じて、例えば一時間当りの流量値に換算してX(リットル/h)以上であるか否かを判定する(X;精度保証できる最小流量値(1時間当り))。
【0030】
尚、X(リットル/h)の値は明確には決められないが、例えば、経験上、10(リットル/h)程度が目安となる。
これより、精度保証できる最小流量値以上である場合には(ステップS3,YES)、上記ステップS2の「時定数小のローパスフィルタ処理」を施した値を、そのまま現時刻の測定値として出力する(ステップS4)。
【0031】
一方、精度保証できる最小流量値未満である場合には(ステップS3,NO)、上記ステップS2の場合より時定数を大きくした(カットオフ周波数を小さくした)ローパスフィルタ処理を行う(ステップS5)。この時定数は、測定値の変化の幅がY(リットル/h)以下になるように設定される。Yの値は、例えば、「漏洩検知流量×器差」により設定される。漏洩検知流量は図4に示すように3(リットル/h)であり、器差が例えば−20%であるとすると、Yの値は3×0.2=0.6(リットル/h)となる。尚、器差とは、よく知られているように、基準となる機器(ガスメータ)に対して各機器がどの程度誤差を有するかを示すものである。例えば器差が−10%のガスメータでは上記Yの値は3×0.1=0.3(リットル/h)となる。
【0032】
上記ステップS5の処理では、上述してあるように「微小流量レベルでは通常よりも流量値の変化を小さくする必要がある」為、ステップS2の処理とは逆に、応答性は多少犠牲にして、流量値の変化を抑える為の処理を行っている。
【0033】
このように、微小流量レベルでは、基本的に、ステップS5の時定数大のローパスフィルタ処理結果を用いるのであるが、この処理では応答性が悪い為、例えばゼロ流量状態から急にガスが使用された場合のような実使用上の流量急変に対応できない可能性があり、積算誤差が生じる可能性がある。
【0034】
そこで、上記実使用上の流量急変が起こっている場合には、上記ステップS2による「時定数小のローパスフィルタ処理」の結果を用いるようにする。これは、例えば上記ステップS2による時定数小のローパスフィルタ処理結果と、ステップS5による時定数大のローパスフィルタ処理結果とを比較して、その差がある程度以上大きい場合には(ステップS6,YES)、上記実使用上の流量急変が起こっているものとして、ステップS2の時定数小のローパスフィルタ処理の結果を現時刻の測定値として出力する(ステップS7)。尚、上記「差がある程度以上」については、明確な値に限定されるものではなく、実使用上の流量急変が起こっているか否かを判別できるような値を適宜決定すればよい。
【0035】
一方、そうでない場合には(ステップS6,NO)、上記ステップS5の「時定数大のローパスフィルタ処理」の結果を現時刻の測定値として出力するが、ガスメータの仕様上、通常、測定値が漏洩検知流量未満である場合には、ゼロカット出力することも許容されており、これよりステップS8において漏洩検知流量以上/未満を判定し、漏洩検知流量未満である場合にはゼロカット出力し(ステップS9)、漏洩検知流量以上である場合には「時定数大のローパスフィルタ処理」の結果を出力する(ステップS10)。
【0036】
尚、同図において、ステップS8の判定が「漏洩検知流量×0.8以上?」となっているのは、上記ステップS5の処理の説明における器差が20%(この場合はマイナス側に20%とする)の例に対応させているのであり、上記と同様に、例えば器差が10%(マイナス側に10%)のガスメータにおいてはステップS8の判定は「漏洩検知流量×0.9以上?」となる。
【0037】
上述した本実施形態による流量補正処理によれば、特に漏洩検知流量の判定付近(微小流量レベル)では瞬時流量の計測精度がガスメータの仕様の要求を満たすことができない場合でも、上記「時定数大のローパスフィルタ処理」により測定値の変化を抑えることにより、漏洩検知流量判定を的確に行えるようになり、誤ってゼロカット出力してしまう確率は非常に低くなり、以て的確なガス漏れ検知を行えるようになる。また、場合によって「時定数小のローパスフィルタ処理」の結果を用いることにより、実使用上の流量急変にも対応できる。
【0038】
上述したローパスフィルタ処理を、「移動平均」を求めることにより行う例について、以下、図3を参照して説明する。
図3は、上記演算装置8で実行する流量補正処理を説明する為のフローチャート図(その2)である。
【0039】
同図において、スパイクノイズ除去処理(ステップS11)は、図2のステップS1の処理であり、説明は省略する。
次に、時定数小の移動平均(N1)を求める(ステップS12)。時定数小の移動平均(N1)は、例えば、瞬時流量の測定は一定時間間隔で行うものとし、時刻tn における瞬時流量を計測したものとすると、今回、及び前回、前々回、すなわちtn 、tn-1、tn-2の3つの測定値(上記スパイクノイズ除去処理後の測定値)の平均を求める。尚、次の測定時tn+1 には、tn+1 、tn 、tn-1 の3つの測定値の平均を求めることになる。
【0040】
次のステップS13の処理は、ステップS3と略同様であり、説明は省略する。精度保証ができる最小流量(Xリットル/h)以上である場合には(ステップS13,YES)、時定数小の移動平均処理(N1)の結果を現時刻の測定値として出力する(ステップS14)。
【0041】
精度保証ができる最小流量(Xリットル/h)未満である場合(ステップS13,NO)、測定値の変化の幅がY(リットル/h)以下になるように設定された時定数大の移動平均(N2)を求める(ステップS15)。尚、Yは、例えば上記0.6(リットル/h)である。
【0042】
上記時定数小の移動平均処理(N1)は、3つの測定値の平均をとったが、時定数大の移動平均処理(N2)では、対象となる測定値の個数(移動平均の母数)を多くする。この個数は、上記測定値の変化の幅がY(リットル/h)以下になるように適宜決定すればよいものであるが、ここでは上記ステップS12の「時定数小の移動平均処理(N1)」との違いを明確に示す為に、例えば1000個の測定値の平均をとるものとする。すなわち、時刻tnから時刻tn-999までの1000個の測定値の平均をとる。
【0043】
このようにすることで、例えば次回tn+1 の測定値に多少変動があっても、その平均値(時刻tn+1 から時刻tn-998 の平均値)は今回の平均値とほとんど変わらないことは明らかであり、測定値の変化の幅は非常に小さくなる。
【0044】
一方、このようにすれば、上記実使用上の流量急変に対応できないことになる。よって、実使用上の流量急変が起こったか否かを判定して、判定結果に応じて上記ステップS12、S15のいずれかの移動平均値を採用する(ステップS16)。すなわち、時定数小の移動平均処理(N1)結果と時定数大の移動平均処理(N2)結果との差が、測定値の変動によるものとは考えられない程度に大きい場合(ステップS16,YES)、時定数小の移動平均処理(N1)の結果を用いることで(ステップS17)上記実使用上の流量急変に対応する。一方、そうでない場合には(ステップS16,NO)、時定数大の移動平均処理(N2)の結果が漏洩検知流量以上であるか否かを判定し(ステップS18)、これより小さい場合にはゼロカット出力し(ステップS19)、そうでなければ時定数大の移動平均処理(N2)結果を出力する(ステップS20)。尚、ステップS18の処理については、図2の場合と同様に、器差が−20%の例に対応させて「漏洩検知流量×0.8以上?」としているが、上述してあるように、当該処理は、各ガスメータ毎の器差に対応して変わるものである。
【0045】
尚、通常、ガスメータにおいては、上記測定値の変化以外に、長期的な環境変化(温度変化等)による測定値のズレ(ドリフト)が生じるが、上記流量補正処理はこのようなドリフトと区別することができる。
【0046】
尚、上記演算装置8は、例えばCPU、メモリ等から構成され、メモリ等に格納されるプログラムをCPUが読出し/実行することにより、上記瞬間流量演算、流量補正処理、積算演算等が行われる。よって、このようなプログラムが格納された上記メモリ自体、あるいはこのようなプログラムを上記メモリにダウンロードさせて演算装置8が上記演算/処理を行えるようにすることを可能にする全ての記録媒体(上記プログラムが記録されている記録媒体)自体も、本発明に含まれる。
【0047】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明のガスメータによれば、瞬時流量を計測する原理を用いたガスメータにおいて、特に微小流量レベル(ガス漏れ検知レベル)における測定値の変化を抑えて漏洩検知流量付近での流量0の判定精度を高めると共に応答性も確保することができ、積算誤差を少なくし、ガスメータに要求される精度仕様を満たすことができ、以て的確にガス漏れ検知できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による超音波流量計を用いるガスメータ全体の構成を概略的に示す図である。
【図2】演算装置で実行する流量補正処理を説明する為のフローチャート図(その1)である。
【図3】演算装置で実行する流量補正処理を説明する為のフローチャート図(その2)である。
【図4】ガスメータに対して要求される精度の一例を示す図である。
【符号の説明】
1a、1b 超音波振動子
2 タイミング生成回路
3 送信回路
4 増幅回路
5 同調フィルタ
6 受信波検出回路
7 時間差測定回路
8 演算装置
9 表示装置

Claims (3)

  1. 所定の時間間隔でサンプリングした瞬時流量を積算処理することによってガス使用量を測定するガスメータにおいて、
    ガス中を伝搬する超音波の伝搬時間から瞬時流量を算出する瞬時流量演算手段と、
    瞬時流量に対して所定の時定数のローパスフィルタ処理を行なう第1のローパスフィルタと、瞬時流量に対して前記第1のローパスフィルタの時定数より大きい時定数にてローパスフィルタ処理を行う第2のローパスフィルタと、計測した瞬時流量の大きさに基づいて前記第1、第2のローパスフィルタを切り換える手段からなり、時定数の異なる前記第1、第2のローパスフィルタによる処理結果のいずれかを瞬時流量として出力する流量補正処理手段と、
    前記流量補正処理手段の出力を積算演算して測定結果として出力する出力手段とを備え、
    前記流量補正処理手段は、第1のローパスフィルタによる処理結果と第2のローパスフィルタによる処理結果との差をとり、この差分が予め設定された所定値を超えているか否かを判別する比較・判別手段を有し、所定値を超えた場合には前記第1のローパスフィルタによる処理結果を出力することを特徴とするガスメータ。
  2. 請求項1に記載のガスメータにおいて、前記流量補正処理手段は、出力0を出力するゼロカット出力手段を有し、前記第2のローパスフィルタによる処理結果が、漏洩検知流量のマイナス器差以下になった場合には、瞬時流量を0として出力することを特徴とするガスメータ。
  3. 請求項1に記載のガスメータにおいて、前記流量補正処理手段は、計測した瞬時流量からスパイクノイズを除去するためのノイズ除去手段を有し、該ノイズ除去手段としてメジアンフィルタを用いることを特徴とするガスメータ。
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