JP3750088B2 - 通水性連続地中壁構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通水性連続地中壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
連続地中壁を構築した際に地下水流を確保するための技術として、連続地中壁の地下水流の存在する位置に、通水路を設置することにより、地下水流を遮断することなく連続地中壁中を通す技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、連続地中壁の途上に通水路を設けても連続地中壁と掘削溝の壁面との間に泥膜が付着し、通水路を閉塞してしまうため、地下水の通過を阻害することが判明した。
このことから、連続地中壁の途上に通水管を設けても充分な通水が得られず、結果として地下水流を遮断した状態と変わらなくなってしまう。
そのため地下水流の上流側では地下水の上昇、湧水、家屋の湿気やカビの発生、地下室への浸水、植生の変化などの様々な環境への悪影響が発生する。
さらに下流側でも井戸涸れ、水腐れ、地下水位の低下による地盤沈下、植生の変化などの環境への悪影響が発生する。
本発明は以上の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、通水路を閉塞する泥膜を破壊し、連続地中壁を構築してあっても地下水流と同程度の通水性を確保するための、通水性連続地中壁構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、地下水流を通過させるため一方の側面より他方の側面に連通する通水路を設け、前記通水路の開口部と地盤との間に透水部材を配置して構成する連続地中壁において、前記透水部材の表面および掘削溝の壁面に付着する泥膜を水または溶液を噴射することにより除去することができる噴射装置を設けたことを特徴とする、通水性連続地中壁構造である。
また本発明は、前述した通水性連続地中壁構造において、前記噴射装置は、地上部から前記透水部材まで配置した周面の軸方向にスリットを有する外管と、前記外管内に収容した前記外管のスリットから水または溶液を噴射可能なノズルを有する内管とより構成したことを特徴とする、通水性連続地中壁構造である。
また本発明は、前述した通水性連続地中壁構造において、前記内管のノズルおよび外管のスリットは前記透水部材を背にして連続地中壁の外方に向けて位置させることを特徴とする、通水性連続地中壁構造である。
また本発明は、前述したいずれかの通水性連続地中壁構造において、前記内管は外管内を上下動自在となるように設置したことを特徴とする、通水性連続地中壁構造である。
さらに本発明は、前述したいずれかの通水性連続地中壁構造において、地上部から前記透水部材まで到達させて、透水部材へ流動体を供給する管体と透水部材に含まれた泥水などを地上に排出する管体とを配置したことを特徴とする、通水性連続地中壁構造である。
【0005】
【発明の実施の形態1】
以下図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0006】
<イ>全体の構成
図1および図2に示すように通水性連続地中壁構造1は、掘削溝の壁面2に対向するシート3と、このシート3,3間に配置した通水路4と、通水路4の地下水流5の上流側の開口部を覆って配置した透水部材41と、シート3,3間にコンクリートを充填してシート3,3、透水部材41および通水管42を掘削溝の壁面2に密着させて構築する連続地中壁6において、地下水流5の上流側にあたる連続地中壁6の外側面と掘削溝の壁面2との間の上下方向に配置する外管7と、前記外管7に収容する噴射装置8と、前記連続地中壁6と通水路4の透水部材41との間の上下方向に配置する泥水置換用管体9とより構成する。
【0007】
<ロ>通水路
図1および図2に示すように通水路4は、地下水流5と同レベルにあたる連続地中壁6の途上を横断して設ける。
具体的には、連続地中壁6を貫通する通水管42と、この通水管42の地下水流5の上流側の開口部を被覆する透水部材41とより構成する。
透水部材41としては、例えばエンドレンマットなどの公知の部材を採用することが考えられる。
【0008】
<ハ>外管
図1および図2に示すように外管7は、連続地中壁6と掘削溝の壁面2との間の上下方向に配置され、その全長は地上部より透水部材41の底部に至っている。 図3および図4に示すように、外管7の周面の透水部材41と重なる位置の軸方向には、透水部材41を背にして掘削溝の壁面2に向けてスリット71が形成してある。
【0009】
<ニ>噴射装置
噴射装置8は、外管7に収容される内管81と、その先端部周面に設けたノズル82とよりなる。
ノズル82は、透水部材41を背にして内管81と直交方向に突出し、スリット71より水または分解剤などの溶液を噴射可能に構成している。
また内管81は、その上部の地上部に設けた昇降装置83により外管7内を上下動自在に構成する。
昇降装置83は、図3に示すように内管81の昇降動力源となる駆動用モータ831と、ギアボックス832と、内管昇降用ギア部833を有するソケット管834とより構成している。
内管昇降用ギア部833は、例えばラック・ピニオン構造としてソケット管834を回転させることにより、内管81の上下動を行い、透水部材41の表面の全長に亘って付着する泥膜10を破壊して除去することができる。
外管7は噴射装置8と共に、連続地中壁6中に適宜必要な本数を配置することが考えられる。
また、噴射装置8に設けるノズル82も複数設置することが考えられる。
【0010】
<ホ>泥水置換用管体
図1および図2に示すように泥水置換用管体9は、流入管体91および排出管体92より構成する。
流入管体91は透水部材41と連続地中壁6との間に、透水部材41の上部付近に開口を位置するように配置する管体である。
排出管体92は透水部材41と連続地中壁6との間に、透水部材41の底部付近に開口を位置するように配置する管体である。
流入管体91より清水などの流動体を透水部材41に供給し、透水部材41の表面付近に位置する破壊された泥膜10に逆水圧を加え、泥膜10の結合を脆弱化させる。
そして排出管体92より、透水部材41に含まれる泥水などと共に破壊した泥膜10を地上に吸引排出する。
さらに排出管体92により、吸引排水した泥水などに換えて透水部材41に清水を供給することにより、透水部材41に高い集水性および覆水性を確保する。
なお泥水置換用管体9は、逆水圧を加える透水部材41の幅により適宜、必要となる本数を配置することが考えられる。
また、泥水置換用管体9を設けずに、噴射装置8のみでも充分泥膜10を除去できる。
【0011】
【作用】
以下図面を参照しながら通水性連続地中壁構造による泥膜の破壊作用について説明する。
【0012】
<イ>噴射装置による泥膜の破壊(図4)
通水路4の透水部材41の表面に付着した泥膜10は、外管7に収容したノズル82より水または分解剤などの溶液を噴射して破壊・除去する。
この際内管82を昇降させることによって、透水部材41の表面の全長に亘って付着する泥膜10を破壊・除去できる。
【0013】
<ロ>破壊した泥膜の除去
前述した工程により破壊された透水部材41表面の泥膜10は、透水部材41の表面に再び付着しないように連続地中壁6と透水部材41との間に配置した泥水置換用管体9により除去する。
詳しくは流入管体91内に高圧水を供給することにより、透水部材41に逆圧力を付与して泥膜10の結合を脆弱化させると共に、排出管体92により透水部材41に含まれた泥水などと共に泥膜10を地上へ吸引排出して透水部材41の表面付近より除去する。
さらに排出管体92により、吸引排水した泥水などに換えて透水部材41に清水を供給することにより、透水部材41に高い集水性および覆水性を確保する。
【0014】
【発明の効果】
本発明は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<イ> 既存する地下水流を遮断することなく連続地中壁を配置できる。
そのため、上流側においては地下水の上昇、湧水、家屋の湿気やカビの発生、地下水への浸水、植生の変化などの様々な環境への悪影響を発生させない。
また、下流側においては井戸涸れ、水腐れ、地下水位の低下による地盤沈下、植生の変化などの環境への悪影響を発生させない。
<ロ> 透水部材内に噴射装置および泥水置換用管を埋め込んであるので、目詰まりによる通水性の低下に対して積極的にメンテナンスが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る連続地中壁の断面図
【図2】 図1のII−II間の横断面図
【図3】 噴射装置の説明図
【図4】 図3のIV−IV間の横断面図
【図5】 噴射による泥膜破壊時の説明図

Claims (5)

  1. 地下水流を通過させるため一方の側面より他方の側面に連通する通水路を設け、前記通水路の開口部と地盤との間に透水部材を配置して構成する連続地中壁において、
    前記透水部材の表面および掘削溝の壁面に付着する泥膜を水または溶液を噴射することにより除去することができる噴射装置を設けたことを特徴とする、
    通水性連続地中壁構造。
  2. 請求項1に記載の通水性連続地中壁構造において、前記噴射装置は、地上部から前記透水部材まで配置した周面の軸方向にスリットを有する外管と、前記外管内に収容した前記外管のスリットから水または溶液を噴射可能なノズルを有する内管とより構成したことを特徴とする、通水性連続地中壁構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の通水性連続地中壁構造において、前記内管のノズルおよび外管のスリットは前記透水部材を背にして連続地中壁の外方に向けて位置させることを特徴とする、通水性連続地中壁構造。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通水性連続地中壁構造において、前記内管は外管内を上下動自在となるように設置したことを特徴とする、通水性連続地中壁構造。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の通水性連続地中壁構造において、地上部から前記透水部材まで到達させて、透水部材へ流動体を供給する管体と透水部材に含まれた泥水などを地上に排出する管体とを配置したことを特徴とする、通水性連続地中壁構造。
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