JP3748517B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、運転状態に応じて吸気および排気のバルブタイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車などに搭載された内燃機関(エンジン)においては、環境に対する配慮から、エンジンから大気中に放出される排気ガス中の有害物質に対する規制が厳しくなっており、排気ガス中の有害物質を低減することが要求されている。
【0003】
一般に、有害な排気ガスを低減させるためには、2通りの方法が知られており、1つは、エンジンから直接排出される有害ガスを低減する方法であり、他の1つは、排気管の途中に設けられた触媒コンバータ(以下、単に「触媒」という)により後処理して低減する方法である。
【0004】
この種の触媒は、周知のように、ある程度の温度に達しないと有害ガスを無害化する反応が起こらないので、たとえばエンジンの冷機始動時においても、触媒を早く昇温させて活性化させることが重要な課題となる。
【0005】
また、従来のほとんどのエンジンにおいて、吸気用および排気用のバルブ開閉タイミングを決定するカムシャフトは、クランクシャフトからタイミングベルト(または、タイミングチェーン)などを介して回転駆動されている。
【0006】
したがって、吸気用および排気用の各バルブの開閉タイミング(カム角)は、要求されるバルブタイミングが運転状態によって異なるにもかかわらず、クランク角に対して一定に制御されている。
【0007】
しかし、近年、エンジン出力を向上させるため、また、排気ガスおよび燃費を低減させるために、バルブタイミングを変更可能なバルブタイミング制御装置が採用されるようになってきた。
この種のバルブタイミング制御装置は、たとえば特開平9−324613号公報に参照することができる。
【0008】
上記バルブタイミング制御装置において、可変バルブタイミング機構(以下、「VVT機構」という)は、吸気バルブまたは排気バルブを駆動するカムシャフトの位相を変化させるために、ハウジング内で回転するベーン(後述する)を有している。VVT機構のベーンは、エンジン始動時においては、ほぼ中間位置(始動時対応位置)に保持されて、クランク角に対するカム角の相対回動を規制し、始動時から所定時間経過後に回動規制を解除するようになっている。
【0009】
図11は、一般的な内燃機関のバルブタイミング制御装置を示すブロック構成図であり、エンジン1の周辺部と関連付けて示している。
図11において、エンジン1には、エアクリーナ2およびエアフローセンサ3を介して、吸気管4からの吸入空気が供給される。
【0010】
エアクリーナ2は、エンジン1に対する吸入空気を浄化し、エアフローセンサ3は、エンジン1の吸入空気量を計測する。
吸気管4内には、スロットルバルブ5、アイドルスピードコントロールバルブ(以下、「ISCV」という)6およびインジェクタ7が設けられている。
【0011】
スロットルバルブ5は、吸気管4を通過する吸入空気量を調節してエンジン1の出力を制御し、ISCV6は、スロットルバルブ5をバイパスして通過する吸入空気を調節して、アイドリング時の回転数制御などを行う。
インジェクタ7は、吸入空気量に見合った燃料を吸気管4内に供給する。
【0012】
エンジン1の燃焼室内には点火プラグ8が設けられており、点火プラグ8は、燃焼室内の混合気を燃焼させるための火花を発生する。
点火コイル9は、点火プラグ8に高電圧エネルギを供給する。
【0013】
排気管10は、エンジン1内で燃焼した排気ガスを排出する。
排気管10内には、O2センサ11および触媒12が設けられており、O2センサ11は、排気ガス内の残存酸素量を検出する。
【0014】
触媒12は、周知の三元触媒からなり、排気ガス内の有害ガス(HC、CO、NOx)を同時に浄化することができる。
【0015】
クランク角検出用のセンサプレート13は、エンジン1により回転されるクランクシャフト(図示せず)と一体に回転しており、所定のクランク角位置に突起(図示せず)が設けられている。
【0016】
クランク角センサ14は、センサプレート13に対向配置されており、センサプレート13上の突起がクランク角センサ14を横切るときに電気信号を発生して、クランクシャフトの回転位置(クランク角)を検出する。
【0017】
エンジン1には、吸気管4および排気管10への連通、閉鎖を行うバルブが設けられており、吸気用および排気用の各バルブの駆動タイミングは、クランクシャフトの1/2の速度で回転するカムシャフト(後述する)により決定されている。
【0018】
カム位相可変用のアクチュエータ15および16は、吸気用および排気用の各バルブタイミングを個別に変更する。
具体的には、各アクチュエータ15および16は、互いに区分された遅角油圧室および進角油圧室(後述する)を有し、クランクシャフトに対する各カムシャフト15Cおよび16Cの回転位置(位相)を相対的に変更する。
【0019】
カム角センサ17および18は、カム角検出用センサプレート(図示せず)に対向配置されており、クランク角センサ14と同様に、カム角検出用センサプレート上の突起によりパルス信号を発生してカム角を検出する。
【0020】
オイルコントロールバルブ(以下、「OCV」という)19および20は、オイルポンプ(図示せず)とともに油圧供給装置を構成しており、各アクチュエータ15および16に供給される油圧を切り替えて、カム位相を制御する。なお、オイルポンプは、所定油圧でオイルを供給するようになっている。
【0021】
マイクロコンピュータからなるECU21は、エンジン1の制御手段を構成しており、各種センサ手段3、11、14、17および18により検出される運転状態に応じて、インジェクタ7および点火プラグ8を制御するとともに、各カムシャフト15Cおよび16Cのカム角位相を制御する。
【0022】
また、ここでは図示されていないが、スロットルバルブ5には、スロットル開度を検出するスロットル開度センサが設けられ、エンジン1には、冷却水温を検出する水温センサが設けられており、スロットル開度および冷却水温は、上記各種センサ情報と同様に、エンジン1の運転状態を示す情報として、ECU21に入力されている。
【0023】
次に、図11に示した従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置による一般的なエンジン制御動作について具体的に説明する。
まず、エアフローセンサ3は、エンジン1の吸入空気量を計測し、運転状態を示す検出情報としてECU21に入力する。
【0024】
ECU21は、計測された吸入空気量に見合った燃料量を演算して、インジェクタ7を駆動するとともに、点火コイル9の通電時間および遮断タイミングを制御して点火プラグ8を駆動し、エンジン1の燃焼室内の混合気を適切なタイミングで点火する。
【0025】
また、スロットルバルブ5は、エンジン1への吸入空気量を調節し、エンジン1から発生する出力を制御する。
エンジン1のシリンダ内で燃焼した後の排気ガスは、排気管10を通って排出される。
【0026】
このとき、排気管10の途中に設けられた触媒12は、排気ガス中の有害物質であるHC(未燃焼ガス)、COおよびNOxを、無害なCO2およびH2Oに浄化して大気中に排出する。
【0027】
ここで、触媒12による浄化効率を最大限に引き出すために、排気管10にはO2センサ11が取り付けられており、O2センサ11は、排気ガス中の残存酸素量を検出してECU21に入力している。
これにより、ECU21は、燃焼前の混合気が理論空燃比となるように、インジェクタ7から噴射される燃料量をフィードバック制御する。
【0028】
また、ECU21は、運転状態に応じて、アクチュエータ15および16(VVT機構)を制御して、吸気用および排気用のバルブタイミングを変更する。
次に、図12〜図13を参照しながら、従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置による各カムシャフト15Cおよび16Cの位相角制御動作について具体的に説明する。
【0029】
なお、バルブタイミングが変更されない一般のエンジン(図示せず)の場合、クランクシャフトの回転トルクは、タイミングベルト(タイミングチェーン)からプーリ(およびスプロケット)に伝達され、プーリと一体回転するカムシャフトに伝達される。
【0030】
一方、図11のようにVVT機構を有するエンジン1においては、上記プーリおよびスプロケットに代えて、クランクシャフトとカムシャフト15Cおよび16Cとの相対的な位相位置を変更するためのアクチュエータ15および16が設けられている。
【0031】
図12は、クランク角[°CA]の位相位置とバルブリフト量(バルブ開放量)[mm]との関係を示す説明図であり、TDCは各シリンダにおける圧縮上死点を示している。
【0032】
図12において、一点鎖線は機械的に停止する最遅角時のバルブリフト量の変化を示し、破線は機械的に停止する最進角時のバルブリフト量の変化を示し、実線はロック機構(後述する)により設定されるロック位置でのバルブリフト量の変化を示す。
【0033】
また、TDCを中心として、遅角側(図面右側)のバルブリフト量のピーク位置は、吸気バルブの全開位置に対応し、進角側(図面左側)のバルブリフト量のピーク位置は、排気バルブの全開位置に対応する。
【0034】
したがって、遅角側および進角側における各ピークの変動幅(一点鎖線と破線との差)は、各バルブタイミングの可動範囲を示している。
すなわち、バルブタイミングは、吸気および排気のいずれにおいても、破線から一点鎖線までの間で可変可能となっている。
【0035】
図13は、クランク角センサ14とカム角センサ17または18との各出力パルスの位相関係を示すタイミングチャートである。
図13においては、最遅角時および最進角時におけるカム角センサ17または18の出力パルスを示している。
【0036】
なお、クランク角センサ14の出力信号(クランク角位置)に対するカム角センサ17または18の出力信号の位相位置は、カム角センサ17および18の取り付け位置によって異なる。
【0037】
ここで、バルブタイミングを遅角させることは、両バルブの開放開始タイミングがクランク角に対して遅角する(遅くなる)ことを意味し、逆に、バルブタイミングを進角させることは、吸気用および排気用の両バルブの開放開始タイミングがクランク角に対して進角する(早くなる)ことを意味する。
【0038】
吸気用および排気用の各バルブの開放開始タイミングは、VVT機構を構成するアクチュエータ15および16により変更され、図12に示す可動範囲内の任意の遅角位置または進角位置に制御される。
【0039】
図14〜図16はほぼ同一構造からなるアクチュエータ15および16の内部構造を示す透視図であり、図14はカム角位相が最遅角位置(図12内の一点鎖線に対応)に調整された状態、図15はカム角位相がロック位置(図12内の実線に対応)に調整された状態、図16はカム角位相が最進角位置(図12内の破線に対応)に調整された状態をそれぞれ示している。
【0040】
図14〜図16において、各アクチュエータ15および16は、矢印方向に回転するハウジング151と、ハウジング151とともに回転するベーン152と、ハウジング151内に設けられた遅角油圧室153、進角油圧室154、ロックピン155およびスプリング156と、ベーン152に形成されたロック凹部157とを備えている。
【0041】
ハウジング151には、クランクシャフトからの動力が、ベルトおよびプーリ(図示せず)を介して、1/2に減速されて伝達される。
ベーン152は、遅角油圧室153または進角油圧室154に選択的に油圧が供給されることにより、ハウジング151内で位相位置がシフトされる。
【0042】
遅角油圧室153および進角油圧室154は、ベーン152の動作範囲を決定している。
スプリング156は、ロックピン155を突出方向に付勢しており、ロック凹部157は、ロックピン155の先端と対向するようにベーン152の所定のロック位置に設けられている。
【0043】
なお、ロック凹部157には、オイル供給口(図示せず)が設けられており、遅角油圧室153および進角油圧室154のいずれか油圧の高い方からのオイルが切り替え供給されるようになっている。
【0044】
遅角油圧室153および進角油圧室154(動作範囲)内で動作して位相シフトされるベーン152は、吸気用および排気用の各バルブを駆動するためのカムシャフト15Cおよび16Cに結合されている。
【0045】
また、ここでは図示しないが、排気側のアクチュエータ16には、カムシャフト16Cの反力を相殺するために、ベーン152を進角側に付勢するためのスプリングが設けられている。
【0046】
アクチュエータ15および16は、OCV19および20から供給されるエンジン1の潤滑油(油圧)により駆動される。
アクチュエータ15および16のカム角位相を図14〜図16のように制御するためには、アクチュエータ15および16内に流入するオイル量(油圧)が制御される。
【0047】
たとえば、図14のように、カム角位相を最遅角位置に調整するためには、遅角油圧室153内にオイルを流入させればよい。
逆に、図16のように、カム角位相を最進角位置に調整するためには、進角油圧室154内にオイルを流入させればよい。
【0048】
OCV19および20は、遅角油圧室153および進角油圧室154のどちらにオイルを流入させるかを制御する。
図17〜図19は同一構造からなるOCV19および20の内部構造を示す側断面図である。
【0049】
図17〜図19において、各OCV19および20は、円筒形状のハウジング191と、ハウジング191内に摺動自在に収納されたスプール192と、スプール192を連続的に駆動するコイル193と、スプール192を復帰方向に付勢するスプリング194とを備えている。
【0050】
ハウジング191は、ポンプ(図示せず)に連通されたオリフィス195と、アクチュエータ15または16に連通されたオリフィス196および197と、オイルパンに連通されたドレーン用のオリフィス198および199とを備えている。
【0051】
オリフィス196は、アクチュエータ15の遅角油圧室153、または、アクチュエータ16の進角油圧室154に連通されている。
オリフィス197は、アクチュエータ15の進角油圧室154、または、アクチュエータ16の遅角油圧室153に連通されている。
【0052】
オリフィス196および197は、スプール192の軸方向位置に応じて、選択的にオイル供給用のオリフィス195に連通される。
オリフィス195は、図17においてはオリフィス196に連通され、図19においてはオリフィス197に連通されている。
【0053】
同様に、ドレーン用のオリフィス198および199は、スプール192の軸方向位置に応じて、選択的にオリフィス197または196に連通される。
図17においては、オリフィス197とオリフィス198とが連通され、図19においては、オリフィス196とオリフィス199とが連通されている。
【0054】
ロック凹部157内のオイル供給口は、OCV19および20の励磁駆動状態(図19参照)でオイル供給される油路構成となっており、ロック凹部157への油圧がスプリング156の付勢力を上回ると、ロックピン155がロック凹部157から押し出されて、ロック状態が解除されるようになっている。
【0055】
図17はコイル193への通電電流が最小値の場合を示しており、スプリング194が最大限に伸張されている。
図17に示すOCVが吸気側のOCV19の場合、オリフィス195を介してポンプから供給されたオイルは、オリフィス196を介してアクチュエータ15の遅角油圧室153に流入し、アクチュエータ15は図14に示した状態になる。
【0056】
これにより、アクチュエータ15の進角油圧室154内のオイルは、オリフィス197を介してOCV19にドレーンされ、さらに、オリフィス198を介してオイルパンにドレーンされる。
【0057】
一方、図17に示すOCVが排気側のOCV20である場合は、上記の逆となり、ポンプから供給されたオイルは、オリフィス196を介してアクチュエータ16の進角油圧室154に流入し、アクチュエータ16は図16に示した状態になる。
【0058】
このとき、アクチュエータ16の遅角油圧室153内のオイルは、オリフィス197および198を介してオイルパンにドレーンされる。
【0059】
図17に示す油路構成により、たとえば吸気側および排気側のOCV19および20のいずれかに断線などの無通電となる故障が発生した場合でも、バルブオーバラップが最小となるので、耐エンスト性に対して有利に作用する。
【0060】
図19はコイル193への通電電流が最大値の場合を示しており、スプリング194が最小限に圧縮されている。
たとえば、図19のOCVが吸気側のOCV19である場合、ポンプから供給されたオイルは、オリフィス197を介してアクチュエータ15の進角油圧室154に流入し、アクチュエータ15の遅角油圧室153内のオイルは、オリフィス196および199介してドレーンされる。
【0061】
一方、図19のOCVが排気側のOCV20である場合には、ポンプから供給されたオイルは、オリフィス197を介してアクチュエータ16の遅角油圧室153に流入し、アクチュエータ16の進角油圧室154内のオイルは、オリフィス196および199を介してドレーンされる。
【0062】
また、図18はバルブタイミング制御終了位置またはロック位置(中間位置)に相当する状態を示し、このとき、アクチュエータ15および16内のベーン152は、任意の目標位置または図15に示した状態にある。
【0063】
なお、図18の状態において、オイル供給用側のオリフィス195は、アクチュエータ側のオリフィス196または197に直接連通されていないが、洩れオイルにより、ロック凹部157(図15参照)のオイル供給口に供給され得る。
【0064】
したがって、たとえばベーン152がロック位置にあっても、洩れオイルによるオイル供給口への油圧が、スプリング156の付勢力に打ち勝つ油圧(ロック解除用の所定油圧)に到達すれば、ロック凹部157からロックピン155が外れて、ベーン152がハウジング151内で動作可能な状態となる。
【0065】
なお、ロック解除用の所定油圧は、スプリング156の付勢力などの調整により、必要最小限の任意値に設定され得る。
また、バルブタイミングを決定する各アクチュエータ15および16のベーン152の位置(位相)は、カム角センサ17および18で検出されることにより、任意に制御され得る。
【0066】
カム角センサ17および18は、クランクシャフトとカムシャフト15Cおよび16Cとの相対位置を検出することができる位置に取り付けられている。
図19において、バルブタイミングが最進角位置(図13の破線参照)でのクランク角センサ出力との位相差はAで示され、バルブタイミングが最遅角位置(図13内の一点鎖線参照)でのクランク角センサ出力との位相差はBで示される。
【0067】
ECU21は、検出された位相差A〜Bが目標値と一致するように、フィードバック制御することにより、任意位置でのバルブタイミング制御を実行する。
【0068】
たとえば、吸気側において、クランク角センサ14の検出タイミングに対するカム角センサ17の検出位置が、ECU21内で演算された目標位置よりも遅角側にある場合には、カム角センサ17の検出位置を目標位置まで進角させるために、検出位置と目標位置との偏差に応じてOCV19のコイル193への通電電流量を制御し、スプール192を制御する。
【0069】
また、目標位置と検出位置との位相差が大きい場合には、目標位置に早く追従させるために、OCV19のコイル193への通電量を増大させる。
これにより、アクチュエータ15の進角油圧室154に連通されたオリフィス197の開口量が大きくなり、進角油圧室154への供給オイル量が増大する。
【0070】
以下、検出位置が目標位置に近づくにつれて、OCV19のスプール192の位置が図18の状態に近づくように、コイル193への通電量を低減させる。
そして、検出位置と目標位置とが一致した時点で、図18に示すように、アクチュエータ15の遅角油圧室153、進角油圧室154への通路を遮断する状態となるようにコイル193への通電量を制御する。
【0071】
なお、通常の運転状態(暖機後の走行状態など)での目標位置は、たとえば運転状態(エンジン回転数およびエンジン負荷)に応じた2次元マップ値をあらかじめECU21内のROMに記憶させておくことにより、各運転状態に応じた最適なバルブタイミングとなるように設定され得る。
【0072】
一方、始動時においては、エンジン1により駆動されるオイルポンプの回転数が不十分であることから、アクチュエータ15への供給オイル量も不十分であり、上記のような油圧による進角位置の制御は不可能となる。
【0073】
したがって、図15に示すように、ロックピン155をロック凹部157に係合させることにより、油圧不足によるベーン152のばたつきを防止する。
【0074】
このとき、吸気バルブを過遅角させると実圧縮比が低下し、逆に、吸気バルブを過進角させると排気バルブとのオーバラップ期間が大きくなるので、吸気バルブを過遅角または過進角させることは、いずれもポンピングロスを低減させる結果となる。
【0075】
したがって、吸気バルブの過遅角制御や過進角制御は、始動時(クランキング時)の回転数上昇および初爆発生のためには有利であるが、実質的な燃焼状態が不十分であることから、完爆まで至らずに結局始動性を損なう結果となり得る。
【0076】
一方、排気バルブを過遅角すると、吸気バルブを過進角した場合と同様に、排気バルブと吸気バルブとのオーバラップ期間が大きくなり、逆に、排気バルブを過進角すると、実膨張比が低下して燃焼エネルギをクランクシャフトに十分に伝達することができなくなってしまう。
【0077】
したがって、始動時および始動直後においては、各バルブタイミングを過遅角制御しても過進角制御しても、始動性の悪化状態(または、始動不可能な状態)を招くおそれがある。
【0078】
そこで、始動時においては、図15のように、ロックピン155をロック凹部157に係合することより、ベーン152をロック位置(最遅角位置と最進角位置とのほぼ中間位置)に固定設定している。
【0079】
以下、始動後においては、エンジン回転数の上昇に応じて潤滑オイルの油圧が上昇するので、スプール192が図18に示す位置にあっても、前述の洩れオイルにより、アクチュエータ15および16にも油圧が供給される。
【0080】
したがって、前述した通り、ロック凹部157への油圧がスプリング156の付勢力に打ち勝った時点で、ロック凹部157からロックピン155が外れてベーン152が動作可能になる。
【0081】
以下、ロック解除後にOCV19および20を制御することにより、遅角油圧室153および進角油圧室154に油圧供給が制御され、バルブタイミングの遅角制御および進角制御が実行される。
【0082】
このとき、特に、エンジン1の高回転域において、吸気慣性効果を得るとともに、体積効率を増大させて出力を向上させるために、始動時よりも遅角側にバルブタイミングを制御する。
【0083】
このように、エンジン始動時においては、アクチュエータ15および16のロックピン155を最遅角位置と最進角位置とのほぼ中間位置にロックして始動性を向上させ、エンジン始動後(ロック機構の解除後)においては、特に高回転域で遅角制御することにより出力特性を向上させている。
【0084】
しかしながら、上記従来装置においては、排気ガスの改善および触媒12の昇温促進という技術観点については何ら考慮していない。
【0085】
【発明が解決しようとする課題】
従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置は以上のように構成され、機関始動時は、アクチュエータのロック機構により最進角と最遅角の略中間位置に係合し始動性を向上させ、始動後、ロック機構が解除されると、特に高回転域で始動時よりも遅角側に制御することにより出力特性を向上させるものでる。
【0086】
また、ロックピン解除後はバルブタイミングの制御は目標進角量に対し、検出進角量を一致させるためのフィードバック制御を実施することが特開平11−210424号公報に記載されている。
【0087】
吸気側の場合、検出進角量が目標進角量よりも遅角側にある場合、進角させるため、OCV19および20を制御することにより、アクチュエータの進角油圧室154にオイルを供給するように制御し、その結果、図19のように、OCVはコイル193への通電電流値によりスプール192を連続的に任意の位置に制御することが可能であり、オイルポンプからアクチュエータ15および16へ供給するオイル量を連続的に制御することができる。
【0088】
検出進角量が目標進角量より進角側にある場合、遅角させるため、OCVを制御して図17のようにアクチュエータの遅角油圧室153へオイルを供給するように制御する。また、検出進角量が目標進角量と略一致した場合は、図18のようにアクチュエータの進角油圧室154、遅角油圧室153ともに通路を遮断する位置で制御する。
【0089】
目標進角量がピンロック位置にある場合はロックピン155がロック凹部157の位置となり、OCV19および20の通路がほとんど遮断されているため、油圧低下が大きく、ロックピン155にかかる油圧も小さくなるため、油圧による力がスプリング力よりも小さくなった場合は、ロックピン155がロック凹部157にロックされてしまう。
【0090】
ここで、ロックピン155がロックされるとピンロック位置と目標進角量にわずかでも差があると、検出進角量を目標進角量に一致させるために積分制御を実施している場合、ロックピン155によりロックされてしまっているため積分値を増加もしくは減少させているにも拘わらず検出進角量か動作せず、積分値は制御範囲限界まで増加もしくは減少されてしまい、目標進角量が変化して検出進角量を追従させようとしたときに、制御値が発散しているため、検出進角量が目標進角量にすみやかに追従できない場合がある。
【0091】
また、積分値が制御範囲限界に達する前に、OCVのアクチュエータへの通路が確保され、ロックピン155への油圧がロック解除できる油圧に達すると、ピンロックが解除され、そのとき積分値の動作により制御量が大きくずれているため、ロックピン解除と同時に検出進角量が目標進角量から大きくずれてしまう場合がある。
【0092】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、目標進角量もしくは検出進角量が略ピンロック位置に制御されている場合の制御量の発散およびロックピンの不意の解除を防止すると共に、制御量が発散した状態でロックピンが解除されてしまった場合においても検出進角量が目標進角量から大きく外れないようにすることで、機関性能低下をなくしてドライバビリティ、燃費、排ガス性能等の低下を防ぐ内燃機関のバルブタイミング制御装置を得ることを目的とする。
【0093】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置は、内燃機関の運転状態を検出するセンサ手段と、前記内燃機関のクランクシャフトの回転に同期して前記内燃機関の吸気用及び排気用の各バルブを駆動する吸気用及び排気用カムシャフトと、前記吸気用及び排気用カムシャフトの少なくとも一方に結合されたアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動するための油圧を供給する油圧供給装置と、前記内燃機関の運転状態に応じて前記油圧供給装置から前記アクチュエータへの供給油圧を制御し、前記クランクシャフトに対する前記カムシャフトの相対位相を変更する制御手段とを備え、前記アクチュエータは、前記相対位相の変更範囲を設定するための遅角油圧室及進角油圧室と、前記相対位相を前記変更範囲内のロック位置に設定するためのロック機構と、前記油圧供給装置から供給される所定油圧に応答して前記ロック機構を解除するためのロック解除機構とを有し、前記制御手段は、前記ロック機構を駆動して前記相対位相を前記ロック位置の所定範囲内に制御する場合に、前記クランクシャフトと前記カムシャフトの位相差である検出進角量を検出すると共に、前記内燃機関の運転状態に適したバルブタイミングである目標進角量を算出し、前記検出進角量が目標進角量に略一致するように積分制御する場合に積分値の制御範囲限度を前記検出進角量が前記ロック位置にない場合に比べて小さくすることを特徴とするものである。
【0095】
また、前記制御手段は、前記目標進角量もしくは前記検出進角量が前記ロック機構でのロック位置の所定範囲内から所定範囲外に変更される場合に積分値を初期化することを特徴とするものである。
【0096】
また、前記制御手段は、前記積分値の初期化を前記制御範囲限度に達した場合のみ実施することを特徴とするものである。
【0097】
また、前記制御手段は、前記目標進角量もしくは前記検出進角量が、前記ロック機構でのロック位置の所定範囲内にある期間が所定期間以内の場合は、前記制御範囲限度を小さくしないことを特徴とするものである。
【0098】
また、前記目標進角量もしくは前記検出進角量が、前記ロック機構でのロック位置の所定範囲内にある期間の所定期間以内とは、積分値が前記制御範囲限度に達するまでの期間であることを特徴とするものである。
【0099】
また、前記制御手段は、前記目標進角量もしくは前記検出進角量が、前記ロック機構でのロック位置の所定範囲内にある場合は、積分制御を停止することを特徴とするものである。
【0100】
さらに、前記制御手段は、内燃機関の運転状態が所定運転状態にある場合のみ実施することを特徴とするものである。
【0101】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1はこの発明における内燃機関のバルブタイミング制御装置の構成を示すブロック図であり、前述(図11参照)と同様のものについては同一符号を付して詳述を省略する。
【0102】
この場合、吸気側および排気側の各バルブタイミングの変更制御範囲は図12に示した通りであり、クランク角センサ出力とカム角センサ出力との関係は図13に示した通りである。
【0103】
また、アクチュエータ15および16の具体的構成は、図14〜図16に示した通りであり、OCV19および20の具体的構成は、図17〜図19に示した通りである。
【0104】
また、図1内のECU21Aは、前述と同様に、エンジン始動時においてロック機構によりアクチュエータ15および16をロック位置に制御するロック制御手段と、エンジン始動後にはロック解除機構によりアクチュエータ15および16を遅角制御および進角制御するロック解除制御手段とを含む。
【0105】
さらに、ECU21Aは、ロック機構を駆動して相対位相をロック位置の所定範囲内に制御する場合に、制御範囲限度を小さくする制限手段を含んでいる。これにより、アクチュエータのピンロック位置での制御時にロックピンのひっかかりにより制御量が発散することを防止し、また、発散してもロック位置からの制御位置を変更する場合にはバルブタイミングがずれるのを防止し、機関の性能を充分に発揮し、ドライバビリティ悪化、燃費、排ガス性能の低下を防ぐ。
【0106】
目標進角量は通常の運転状態である暖機後の走行状態等においては、例えば、エンジン回転と負荷による2次元マップ化した目標進角量のマップを予めECU21のROMに記憶しておき、運転状態に応じた目標進角量を設定しておけば、それぞれの運転状態で最適なバルブタイミングとすることができる。
【0107】
オイルポンプは機関により駆動されるため、機関始動時はオイルポンプの回転数が十分でなくアクチュエータへの供給油量が不十分であり、油圧による進角位置の制御が不可能である。よって、図15に示すようにロックピン155をロック凹部157に係合することにより、油圧がないことによるベーン152のばたつきを防止する。
【0108】
始動時は始動に適したバルブタイミングがあり、ロックピン155による係合位置を始動時のバルブタイミングとなるようにする。始動時に吸気バルブを進角しすぎるとバルブオーバラップが大きくなり、また遅角しすぎると実圧縮比が低下し、どちらにしてもポンピングロスの低減によりクランキング時の回転数は上昇して初爆発生には有利であるがその後の燃焼が十分でないため完爆まで至らない可能性がある。
【0109】
排気バルブを進角しすぎると実膨張比が短くなり燃焼エネルギをクランクに十分に伝達できなくなる。遅角しすぎるとオーバラップが大きくなり吸気の進角しすぎの場合と同じ事となる。
これら始動および始動直後にはバルブタイミングが進角しすぎても遅角しすぎても始動性を悪化もしくは始動不可能となるため、始動および始動直後に良好なバルブタイミングとなるようにロックピン155によりロックする。
【0110】
始動後、エンジン回転の上昇に応じて、油圧が上昇し、アクチュエータにも油圧が供給される。
油圧が供給されると、図示しないロック凹部157への油圧供給もされ、油圧がスプリング156の力に打ち勝つと、ロック凹部157からロックピン155がはずれベーン152は動作可能となり、OCV19、20を制御することで遅角油圧室153、進角油圧室154に油圧の供給をコントロールし、進角、遅角制御可能となる。
【0111】
目標進角量と検出進角量の偏差でフィードバック制御を実施する場合、略図18の状態となる保持制御時の制御値を学習し、学習値を基準として制御を実施する。学習を実施するのは保持制御時の制御値が機関毎により異なるばらつきがあっても制御を安定させるためである。学習は保持制御時の積分値をもとに実施し、未学習の場合、ばらつきにより積分値が大きく動くことがあるため積分制御幅にはある程度の範囲が必要となる。
【0112】
機関運転状態によっては、目標進角量がピンロック位置付近になり、検出進角量が目標進角量に追従すると、OCVは図18の位置での制御となる。この場合、進角、遅角の両方への通路が遮断され、アクチュエータにはOCVからの漏れ量だけの油圧が供給されるため、油圧低下が大きく、油圧よりもスプリング156の力が勝ってロックピン155がロック凹部157に入る。この状態で積分制御を実施すると制御電流を変化させたにも拘わらず検出進角量が変化しないので、制御電流が発散する。よって、制御電流の発散を防止する制御が必要となる。
【0113】
次に、前述の図12〜図19とともに、図2のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1による吸気側のバルブタイミング制御を例に説明する。
本処理は、ECU21A内で所定タイミング(例えば25[ms])ごとに実施される。
【0114】
まず、ECU21Aは、ステップS201でクランクシャフトとカムシャフトの位相差である検出進角量Vdを検出する。図13でのAおよびBに相当するものである。そして、ステップS202で機関の負荷状態である充填効率と機関回転数とにより機関運転状態に適したバルブタイミングである目標進角量Vtを算出する。
【0115】
次に、ステップS203で目標進角量Vtより検出進角量Vdを減算して制御偏差Verを求める。そして、ステップS204での判定により、制御偏差Verが所定偏差(1[℃A])よりも大きいかの判定を行う。所定偏差はバルブタイミングが変動しても機関運転もしくはドライバビリティ、車両挙動等に影響のない範囲であればよく、1[℃A]に限定するものではない。ステップS204での判定で、制御偏差Verが大きいと判定された場合は、ステップS205で比例、微分制御を実施するPDモードであると判定する。逆に、小さい場合は、ステップS206で積分制御を実施する保持モードであると判定する。
【0116】
図3は、図2のステップS205でPDモードであると判定された場合の制御内容を示すフローチャートである。ステップS301で比例値Pを制御偏差Verと比例ゲインPgainの乗算により算出する。比例ゲインPgainは予めマッチングされた値である。そして、ステップS302で微分値Dを制御偏差Verと前回の制御偏差(Ver[i−1])の差と微分ゲインDgainを乗算して算出する。微分ゲインDgainは予めマッチングされた値である。比例値Pと微分値Dを加算して比例微分値PDとする。
【0117】
また、図4は、図2のステップS206で保持モードであると判定された場合の処理内容を示すフローチャートである。ステップS401で制御偏差Verに積分ゲインIgainを乗算したものを積分値Iに加算して新たな積分値Iとする。そして、ステップS402で積分値Iが積分上限値Iuよりも大きいかを判定し、大きければステップS403で積分値Iを積分上限値Iuとする。そして、ステップS404で積分値Iが積分下限値ILよりも小さいかを判定し、小さければステップS405で積分値Iを積分下限値ILとする。
【0118】
ここで、積分上限値Iu、積分下限値ILは、図5で事前に設定される。
すなわち、ステップS501で目標進角量Vtがピンロック位置Vrにあるかを判定し、ピンロック位置VrにあればステップS502で積分上限値Iuを通常よりも小さい所定値(50[mA])、積分下限値ILを通常よりも大きい(ゼロに近い)所定値(−50[mA])とする。ステップS501でNoと判定された場合は、ステップS503で積分上限値Iuを通常値(200[mA])、積分下限値ILを通常値(−200[mA])とする。
【0119】
また、PDモードでの比例微分値PDもしくは保持モードでの積分値Iは、あらかじめ保持制御状態で学習された保持制御学習値に加算され、デューティに変換されてOCVに出力、制御される。
【0120】
このように、目標進角量Vtがピンロック位置にある場合、ロックピンがロック凹部に係合され、積分制御により制御電流値を変更しているにも拘わらず検出進角量が目標進角量に一致せずに、積分値が累積することで制御電流が変化しOCVの通路を確保してピンロックが外れ、検出進角量が目標進角量から大きく外れるのを防ぐ。また、積分値が累積された状態で目標進角量が変化した場合においても制御電流が大きくずれて、検出進角量が目標進角量から大きく外れることを防止することができ、燃費、排ガス性能等の機関性能を充分に発揮することが可能となる。
【0121】
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。
図6は、この発明の実施の形態2に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。
この実施の形態2では、実施の形態1に図6に示す処理を追加する。すなわち、ステップS601で前回の目標進角量(Vt[i−1])がロック位置Vrにあり、今回の目標進角量Vtがロック位置Vrにない、つまりロック位置からロック位置以外に目標進角量が変化した場合に、ステップS602で積分値Iをゼロとする。
【0122】
このように、目標進角量Vtがロック位置からロック位置以外の位置に変化した場合において、積分値を初期化することで、制御電流が大きくずれることがなくなり、検出進角量が目標進角量に迅速に追従でき、ドライバビリティ、燃費、排ガスの悪化を防止することができる。
【0123】
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3について説明する。
図7は、この発明の実施の形態3に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。
この実施の形態3では、実施の形態2での図6に示すフローチャートに代わり、図7に示すフローチャートの処理内容を実施の形態1に追加する。すなわち、ステップS701で前回の目標進角量(Vt[i−1])がロック位置Vrにあり、今回の目標進角量Vtがロック位置Vrにない、つまりロック位置からロック位置以外に目標進角量が変化した場合に、ステップS702で積分値Iが積分上限値Iuもしくは積分下限値ILにあるかを判定し、あると判定されれば、ステップS703で積分値Iをゼロにして初期化する。
【0124】
このように、目標進角量Vtがロック位置からロック位置以外の位置に変化し、かつ、積分値Iが積分上限値Iuもしくは積分下限値ILにはりついた場合に積分値を初期化することで、制御電流が大きくずれることがなくなり、検出進角量が目標進角量に迅速に追従でき、ドライバビリティ、燃費、排ガスの悪化を防止することができる。
【0125】
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4について説明する。
図8は、この発明の実施の形態4に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。
この実施の形態4では、実施の形態1での図5に示すフローチャートを図8に示すフローチャートに置き換える。
【0126】
すなわち、ステップS801で前回の目標進角量(Vt[i−1])がロック位置Vrになく、今回の目標進角量Vtがロック位置となったと判定された場合に、ステップS802でカウンタCに所定値(=4)を設定する。図8に示す処理は25[ms]毎に実行されるため、カウンタCは、100[ms](=4×25)に設定される。ステップS801でNoと判定された場合は、ステップS803でカウンタCはカウントダウンされる。
【0127】
ステップS804でカウンタCがゼロであり、目標進角量Vtがロック位置にあると判定された場合、ステップS502で積分上限値Iuを通常よりも小さい所定値(50[mA])、積分下限値ILを通常よりも大きい所定値(−50[mA])とする。ステップS804でNoと判定された場合は、ステップS503で積分上限値Iuを通常値(200[mA])、積分下限値ILを通常値(−200[mA])とする。
【0128】
このように、目標進角量がロック位置となっても積分値が積分上限値もしくは積分下限値にはりつくまでの所定期間以内であれば、積分上限値、積分下限値を通常値よりも制限する必要がないので、目標進角量がロック位置をまたいで通過するような場合においては、所定期間、積分上限値、積分下限値を通常値よりも小さくすることを実施しない。
【0129】
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5について説明する。
図9は、この発明の実施の形態5に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。
この実施の形態5では、実施の形態1での図4に示すフローチャートを図9に示すフローチャートに置き換える。なお、図9において、図4に示す実施の形態1と同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。
【0130】
すなわち、ステップS901で目標進角量Vtがロック位置Vrにあると判定された場合、ステップS902で積分値Iは前回の積分値(I[i−1])として変更しない。他方、ステップS901で目標進角量Vtがロック位置Vrにない場合は、ステップS401で積分値Iの演算、更新を行う。
【0131】
このように、目標進角量Vtがロック位置Vrにある場合には、積分制御を停止することで、ロックピンがロック凹部に係合してしまい進角、遅角動作不可となった場合においても積分値が発散することがないので、積分値発散による検出進角量の制御性悪化が発生することがない。よって、ドライバビリティ、燃費、排ガスの悪化を防止することができる。
【0132】
実施の形態6.
次に、この発明の実施の形態6について説明する。
図10は、この発明の実施の形態6に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。
この実施の形態6では、実施の形態1での図5に示すフローチャートを図10に示すフローチャートに置き換える。
【0133】
すなわち、ステップS1001で目標進角量Vtがロック位置Vrにあると判定された場合、ステップS1002で回転数Neが所定回転(4000[r/m])よりも大きいかを判定し、大きければステップS1003で積分上限値Iuを通常値よりも小さい値(50[mA])、積分下限値ILを通常値よりも大きい値(−50[mA])とする。ステップS1002で回転数が所定回転(4000[r/m])以下と判定された場合は、ステップS1004で積分上限値Iu、積分下限値ILを通常値(200、−200[mA])とする。ステップS1001で目標進角量Vtがロック位置Vrにない場合は1805で積分上限値Iu、積分下限値ILを通常値(200、−200[mA])とする。
【0134】
このように、目標進角量Vtがロック位置Vrにある場合においても回転数Neが所定回転よりも高ければロックピンを解除する油圧が確保されており積分上限値、積分下限値を制限する必要がないので通常値のままとすることで、ロックピンがロック凹部に係合されていない状態で検出進角量が目標進角量への追従遅れをなくすことができ、ドライバビリティ、燃費、排ガスの悪化を防止することができる。
【0135】
回転数が所定回転以下での制御は、ロックピンを解除する油圧が確保できる運転領域では実施しないということにおいては積分値の初期化、積分値の停止等においても効果があり、積分上下限値の制限のみでなく、積分値の初期化、積分値の停止等に実施しても良い。
【0136】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ロックピンがロック凹部に係合する位置で、OCVが略中間となる制御状態においては、OCVでの油圧低下によりロックピンがロック凹部に係合された場合には積分制御が発散するので、積分上下限値を通常値よりも制限することで積分制御の発散を最小限にとどめ、検出進角量の制御性悪化を防止することができる。
【0137】
また、この発明によれば、目標進角量がロック位置から外れる場合には積分値の初期化、目標進角量がロック位置にある場合には積分制御の停止等を実施することで、積分値の発散を防止し、検出進角量の制御性悪化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明における内燃機関のバルブタイミング制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。
【図3】 図2のステップS205でPDモードであると判定された場合の制御内容を示すフローチャートである。
【図4】 図2のステップS206で保持モードであると判定された場合の処理内容を示すフローチャートである。
【図5】 図4における積分上限値Iu、積分下限値ILを事前に設定する内容を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態2に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態3に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態4に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態5に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態6に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。
【図11】 従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置を示すブロック構成図である。
【図12】 従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置による位相変更範囲をクランク角位置に対するバルブリフト量の関係により示す説明図である。
【図13】 一般的なクランク角センサおよびカム角センサの各出力パルスの位相関係を示すタイミングチャートである。
【図14】 一般的なアクチュエータの最遅角位置での内部構造を示す透視図である。
【図15】 一般的なアクチュエータのロック位置での内部構造を示す透視図である。
【図16】 一般的なアクチュエータの最進角位置での内部構造を示す透視図である。
【図17】 一般的なOCV(油圧供給装置)の非励磁状態での内部構造を示す側断面図である。
【図18】 一般的なOCVのロック状態での内部構造を示す側断面図である。
【図19】 一般的なOCVの励磁状態での内部構造を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン、3 エアフローセンサ、4 吸気管、7 インジェクタ、8 点火プラグ、9 点火コイル、10 排気管、11 O2センサ、12 触媒、14 クランク角センサ、15、16 アクチュエータ、15C、16C カムシャフト、17、18 カム角センサ、19、20 OCV(オイルコントロールバルブ)、21A ECU、152 ベーン、153 遅角油圧室、154 進角油圧室、155 ロックピン、156 スプリング、157 ロック凹部、192 スプール、193 コイル、194 スプリング。

Claims (7)

  1. 内燃機関の運転状態を検出するセンサ手段と、
    前記内燃機関のクランクシャフトの回転に同期して前記内燃機関の吸気用及び排気用の各バルブを駆動する吸気用及び排気用カムシャフトと、
    前記吸気用及び排気用カムシャフトの少なくとも一方に結合されたアクチュエータと、
    前記アクチュエータを駆動するための油圧を供給する油圧供給装置と、
    前記内燃機関の運転状態に応じて前記油圧供給装置から前記アクチュエータへの供給油圧を制御し、前記クランクシャフトに対する前記カムシャフトの相対位相を変更する制御手段とを備え、
    前記アクチュエータは、前記相対位相の変更範囲を設定するための遅角油圧室及進角油圧室と、
    前記相対位相を前記変更範囲内のロック位置に設定するためのロック機構と、
    前記油圧供給装置から供給される所定油圧に応答して前記ロック機構を解除するためのロック解除機構とを有し、
    前記制御手段は、前記ロック機構を駆動して前記相対位相を前記ロック位置の所定範囲内に制御する場合に、前記クランクシャフトと前記カムシャフトの位相差である検出進角量を検出すると共に、前記内燃機関の運転状態に適したバルブタイミングである目標進角量を算出し、前記検出進角量が目標進角量に略一致するように積分制御する場合に積分値の制御範囲限度を前記検出進角量が前記ロック位置にない場合に比べて小さくする
    ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記目標進角量もしくは前記検出進角量が前記ロック機構でのロック位置の所定範囲内から所定範囲外に変更される場合に積分値を初期化することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記積分値の初期化を前記制御範囲限度に達した場合のみ実施することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記目標進角量もしくは前記検出進角量が、前記ロック機構でのロック位置の所定範囲内にある期間が所定期間以内の場合は、前記制御範囲限度を小さくしないことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 前記目標進角量もしくは前記検出進角量が、前記ロック機構でのロック位置の所定範囲内にある期間の所定期間以内とは、積分値が前記制御範囲限度に達するまでの期間であることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記目標進角量もしくは前記検出進角量が、前記ロック機構でのロック位置の所定範囲内にある場合は、積分制御を停止することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  7. 前記制御手段は、内燃機関の運転状態が所定運転状態にある場合のみ実施することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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