JP3747085B2 - 排水用通気弁装置 - Google Patents
排水用通気弁装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3747085B2 JP3747085B2 JP30331495A JP30331495A JP3747085B2 JP 3747085 B2 JP3747085 B2 JP 3747085B2 JP 30331495 A JP30331495 A JP 30331495A JP 30331495 A JP30331495 A JP 30331495A JP 3747085 B2 JP3747085 B2 JP 3747085B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- vent
- drainage
- valve
- vent valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Check Valves (AREA)
- Safety Valves (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は集合住宅その他の建物の排水設備において、簡便に設置可能なトラップの破封防止のための通気弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の例えば集合住宅の建物の排水設備において、各階の排水横枝管から分岐し、上端に通気弁を有する縦通気管に接続し、該通気弁から排水管内の気圧が降下したとき外部より吸気してトラップ破封を防止する方式が一般的に採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の方式によれば各階の床面内に前記排水横枝管と共に前記縦通気管を配設しなければならず、又建物の壁部に前記排水横枝管に接続した縦排水管と共に該縦排水管の頂点にも通気弁を配設せねばならず、施工に手間がかかると共にスペースをとる問題点があった。
【0004】
本発明は、これらの問題点を解消し、S字トラップなどの下流側の排水管に小型で簡単に設置できる排水用通気弁装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成すべく、排水用トラップの下流側の排水管の途中に接続可能な接続管と、該接続管より分岐した分岐管と、該分岐管の先端に接続し上端に前記排水管内の気圧が降下したとき外部より吸気する通気弁を接続すると共に該通気弁へ排水が逆流するのを防止する逆止弁を有する通気管とからなり、該通気管は略垂直方向に配置されると共に下端を閉塞し、前記逆止弁は、該通気管における前記分岐管の開口部より下方の位置の収容部内に存する浮き弁体と、該通気管内の該開口部より上方の位置に設けられ前記分岐管を介して該通気管内に流入した排水により浮上した前記浮き弁体が圧接して前記通気弁へ該排水が逆流するのを防止する弁座とからなることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施の形態を図1において説明する。
【0007】
1は排水用通気弁装置を示し、該排水用通気弁装置1は接続管2と通気管3と該通気管3の上部に設けられた通気弁4と該通気管3内の逆止弁5及び該接続管2と該通気管3とを連通する分岐管6よりなる。
【0008】
該接続管2はABS樹脂などによりパイプ状に成型され、該接続管2の上部外周はS字トラップAなどと接続のために螺刻され、同じく下部外周も下流の排水管Bと接続のため螺刻され、これらS字トラップAと排水管Bに袋ナット2a、2b及びパッキング2c、2dにより接続されるようになっている。
【0009】
前記通気管3は前記接続管2と同様にABS樹脂などによりパイプ状に成型され、その上端部に前記通気弁4を内ネジソケット3aを介して取付けると共に下端部に底蓋3bを嵌着して該通気管3の下部を閉塞している。
【0010】
又該通気管3の略中央部より斜目下方に分岐管6の上側半分部6bが一体成型されていて、前記接続管2に一体成型した分岐管6の下側半分部6aに該上側半分の分岐管6bを嵌挿して袋ナット6c及びパッキング6eによってしっかりと接合して分岐管6を形成した。
【0011】
前記逆止弁5は前記通気管3内の下端部の収容部3c内に存する発泡性樹脂製の球状の浮弁体5bと該通気管3の上端で前記内ネジソケット3aで挟着されているOリングにより形成の弁座5aからなり、排水が分岐管6を経て通気管3内に流入したとき前記浮弁体5bが浮上して前記弁座5aに当接して排水が通気弁4に至らないようにした。
【0012】
ここで前記浮弁体5bが浮上したり、降下するとき分岐管6内に流出するのを防止するため該分岐管6b入口の開口部にストッパー6dが設けられている。
【0013】
尚、該分岐管6の管内径が浮弁体5bのボール径より小さい場合はストッパー6dは当然必要がない。
【0014】
次に図2及び図3において前記通気弁4を説明する。
【0015】
通気パイプ4aの上部で図示しないが数か所のリブによりキノコの傘状のハウジング4bが冠着され、該ハウジング4bの内側に内室4cが設けられ、該内室4cの中心部より後述の弁体4eが上下動するための案内軸4fが垂下して設けられている。
【0016】
そして弁体4eは可撓性のあるゴムなどで作られたドーナツ状板で、この中心部には弁体4eを保持して前記案内軸4fに遊挿して上下動する案内孔を有する弁保持具4gが形成され、該弁保持具4gと弁体4eのドーナツ状板との間を複数のリブで架設し、これらリブ間において内室4cと通気パイプ4aが連通している。
【0017】
又図2の如く通気パイプ4aの上端面の内弁座4hとハウジング4bの外周下部の内側折返し部の上端面の外弁座4iに自重により弁体4eを当接した状態で通気パイプ4a内からの臭気を常時封止するようになっている。
【0018】
ところが他の排水機器、例えば便器などで排水すると、排水と共に排水管内の空気も一緒に巻き込み、そのため排水管内が負圧状態となり、点線の矢印で示す様に排水管に連通している通気パイプ4a及び内室4cも負圧状態となり、かくてこの負圧と外部に連なる空気取入口4jの大気圧との圧力差により、弁体4eが図3の如く上動し、外気を排水管内に流入させて前記排水管に連通してる洗面化粧台などのトラップの封水が一緒に引かれるのを防止して臭気の逆流を防止するようにしている。
【0019】
次に前記実施の形態の排水用通気弁装置1の作動を図4乃至図6において説明する。
【0020】
図4は化粧洗面台での使用状態を示し、洗面器Cの流出口の下側には通常は臭気止めのS字トラップAが取付けられている。
【0021】
このS字トラップAの直後に接続管2の上部を接続し、下部を排水管Bに接続する。配管工事の際にはこの接続管2を先に接続し、後で通気管3と最後に通気弁4を取付ける。尚、弁体4eが自重で作動するために通気弁4は垂直に取付ける。
【0022】
正常に取付が完了したところで、洗面器Cに水を溜めて、洗面後に一気に排水すると、S字トラップA内の封水も一緒に排出してしまう自己サイホン現象が起きることがあっても通気弁4により吸気してS字トラップAの封水が保持される。
【0023】
尚、接続管2と通気管3とを連通している分岐管6は通気管3が上方になる様に傾斜しているので、排水が仮りに分岐管6内に流入しても通気管3内に入らずに直ちに排水管Bに流れる。
【0024】
更に通気弁4はS字トラップAの最上部より上部に設置されているので、排水時に排水が通気弁4迄上昇してくることは起きない。
【0025】
ところが、排水下流側の詰まりなどで排水が逆流してくると、排水は図5の如く洗面器Cにあふれてくるが、通気弁4へは分岐管6から排水が流入するが通気管3内の空気が通気弁4の弁体4eを圧迫して閉弁するので圧力の高い空気のため分岐管6内で排水が上昇できずに逆流を防止することができる。
【0026】
しかし例えば、弁体4eと弁座4hの間に小物Dが挟まったように通気弁4の弁体4eが完全に閉弁できずに空気が漏れた状態では逆流した排水は分岐管6を通り通気管3内に流入すると浮弁体5bが排水により浮上して弁座5aに圧接し、通気弁4へ排水が逆流するのを防止する。
【0027】
この様に浮弁体5bによる逆止弁5により通気弁4に不具合が生じても逆流を二重に防止することができる。更に通気弁4に小物Dが挟まると臭気が上ってくるが、洗面台の下部なので簡単に通気弁4の点検や交換を行うことができる。
【0028】
図7において台所の流し用の第2実施の形態について説明する。
【0029】
図7で示す様に台所の流しに使用されている臭気止めのトラップA´は流し口の下に生ごみなどを受けるストレーナEがあり、このストレーナEの下面にリングが取付けられており、所謂ワントラップ或いはベルトラップと呼ばれているものの一種であるが、S字トラップと同様にこのトラップも溜め洗いをして一気に排水すると破封することが起き易い。
【0030】
洗面台などに使用されているS字トラップのパイプ径よりも台所の流し用は太く、従ってトラップA´と排水管B´に接続する接続管12は太く接続はやや複雑になるが、通気管3、通気弁4、逆止弁5は全く同様のものを使用し、作動原理も同様であり、台所の流しの下部に小型に簡単に設置することができる。
【0031】
【発明の効果】
このように本発明によると、排水用トラップの封水を保持するための通気弁を洗面台や台所の流しの下部においてトラップの直後の排水管に接続管を介して取付可能にしたので、小型に設置でき、又施工工事が容易になる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態の断面図である。
【図2】その通気弁の断面図である。
【図3】その通気弁の作動説明図である。
【図4】〜
【図6】第1実施の形態の作動を示す断面図である。
【図7】第2実施の形態の設置の状態を示す一部を截除した正面図である。
【符号の説明】
1 排水用通気弁装置
2 接続管
3 通気管
3c 収容部
4 通気弁
5 逆止弁
5a 弁座
5b 浮弁体
6 分岐管
Claims (4)
- 排水用トラップの下流側の排水管の途中に接続可能な接続管と、該接続管より分岐した分岐管と、該分岐管の先端に接続し上端に前記排水管内の気圧が降下したとき外部より吸気する通気弁を接続すると共に該通気弁へ排水が逆流するのを防止する逆止弁を有する通気管とからなり、該通気管は略垂直方向に配置されると共に下端を閉塞し、前記逆止弁は、該通気管における前記分岐管の開口部より下方の位置の収容部内に存する浮き弁体と、該通気管内の該開口部より上方の位置に設けられ前記分岐管を介して該通気管内に流入した排水により浮上した前記浮き弁体が圧接して前記通気弁へ該排水が逆流するのを防止する弁座とからなることを特徴とする排水用通気弁装置。
- 前記開口部に前記浮弁体が前記分岐管へ流出するのを防止するストッパーを設けたことを特徴とする請求項1に記載の排水用通気弁装置。
- 前記通気弁は前記排水用トラップの最上部より上方に配置したことを特徴とする請求項1に記載の排水用通気弁装置。
- 前記分岐管は中央部分で継脱可能に形成したことを特徴とする請求項1に記載の排水用通気弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30331495A JP3747085B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 排水用通気弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30331495A JP3747085B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 排水用通気弁装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09126333A JPH09126333A (ja) | 1997-05-13 |
JP3747085B2 true JP3747085B2 (ja) | 2006-02-22 |
Family
ID=17919478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30331495A Expired - Lifetime JP3747085B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 排水用通気弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3747085B2 (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006297323A (ja) * | 2005-04-22 | 2006-11-02 | Moritex Corp | 送液装置におけるサイホン現象防止機構 |
JP5476176B2 (ja) * | 2010-03-23 | 2014-04-23 | 未来工業株式会社 | 排水用通気弁 |
KR101009474B1 (ko) * | 2010-09-06 | 2011-01-19 | (주) 스튜더 | 오배수 통기밴트 |
CN102745434B (zh) * | 2011-04-22 | 2014-07-09 | 盐城中油船舶海洋工程科技有限公司 | 液货舱防泄漏装置 |
GB2502527B (en) * | 2012-05-28 | 2018-07-18 | Mcalpine & Co Ltd | Plumbing apparatus |
JP6415961B2 (ja) * | 2014-12-16 | 2018-10-31 | 未来工業株式会社 | 通気弁付継手 |
JP6647793B2 (ja) * | 2015-04-02 | 2020-02-14 | 株式会社ブリヂストン | サイホン排水構造 |
CN107339439B (zh) * | 2017-07-10 | 2024-04-16 | 天津英铁科技有限公司 | 防倒流阻气味水力自控阀装置及使用方法 |
CN110258752B (zh) | 2019-07-16 | 2020-08-07 | 浙江海洋大学 | 一种用于排污水管的防回气装置 |
JP7274962B2 (ja) * | 2019-07-19 | 2023-05-17 | 株式会社ブリヂストン | 排水構造 |
JP7398262B2 (ja) * | 2019-12-13 | 2023-12-14 | 株式会社ブリヂストン | 圧力調整装置、及び排水管構造 |
CN111779724B (zh) * | 2020-07-09 | 2021-06-08 | 燕山大学 | 一种航空电静液作动***用液压集成阀块 |
CN113442503B (zh) * | 2021-09-01 | 2021-12-14 | 四川力能超高压设备有限公司 | 等静压机的升降缸盖组件 |
KR102681524B1 (ko) * | 2023-06-15 | 2024-07-04 | (주)에이에이브이 | 통기 트랩 |
KR102649267B1 (ko) * | 2023-11-29 | 2024-03-19 | (주)미농바이오 | 식물 재배용 급수 배관 시스템 |
-
1995
- 1995-10-30 JP JP30331495A patent/JP3747085B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09126333A (ja) | 1997-05-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3747085B2 (ja) | 排水用通気弁装置 | |
AU756967B2 (en) | Ventilation apparatus | |
JP4252553B2 (ja) | 建造物内の排水設備 | |
US20040055083A1 (en) | Cap for sealing a bathtub overflow port for testing purposes | |
US4524795A (en) | Hydraulic device for the drainage of waste water | |
JP2007225146A (ja) | 排水トラップおよび排水装置 | |
JP7122747B2 (ja) | 吸排気弁および吸排気弁の異物除去方法 | |
JP3681688B2 (ja) | 排水配管の継手装置 | |
JP2009174145A (ja) | 合流ます用通気装置 | |
JP6988037B2 (ja) | トラップ | |
US3397714A (en) | Mechanical gas seal for floor drain traps and the like having means for sealing in the trap and at a cover therefor | |
JP4364391B2 (ja) | 排水用通気装置 | |
EP0189605B1 (en) | Liquid sealing device | |
JP3911588B2 (ja) | 吸気弁付き排水トラップ | |
KR20100011172U (ko) | 세면대 배수관용 배수트랩 | |
JP5201970B2 (ja) | 桝 | |
JP2004124356A (ja) | 排水管システム及び排水用通気弁装置 | |
CA1179801A (en) | Air extraction for a toilet bowl | |
JPS6016713Y2 (ja) | 排水トラップの吸気弁装置 | |
JP4199388B2 (ja) | ユニットバスの排水装置 | |
JPH10238644A (ja) | 吸気弁 | |
JP3041301B1 (ja) | 吸気弁 | |
JP7276735B2 (ja) | 排水装置 | |
JP2515155Y2 (ja) | 水平垂直管用吸気弁 | |
JPH03260230A (ja) | ユニットバスの排水装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051128 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081202 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091202 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101202 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101202 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111202 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121202 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131202 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |