JP3743949B2 - ターゲット選択操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば航空管制システム等に用いられ、監視区域に存在する全てのターゲットの位置を表示装置の画面上にシンボルで表示し、この画面上に表示されたターゲットシンボルの中から任意のターゲットシンボルをポインティングデバイスにより選択的に指定することで、指定シンボルのターゲットを対象物として特定するターゲット選択操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の航空管制システムにあっては、ターゲット選択操作装置を用いて、フライトプランや監視レーダ等によって得られる監視区域内の航空機位置情報に基づいて、各航空機の位置を表示装置にシンボルで二次元表示し、画面上に表示される航空機のシンボルをトラックボールによって指定することで、対象とする航空機を特定し、当該航空機に対して高度や進路の変更指示等を行えるようにしている。
【0003】
現在、簡易な操作方法として、トラックボールに代わり、タッチパネルを用いた表示装置が開発され、評価が行われている。
【0004】
ここで、従来タッチパネルを装着したターゲット選択操作装置では、画面上に表示されたターゲットシンボルを指定する操作性を考慮し、シンボル自体を操作しやすい大きさで表示するか、操作の有効範囲領域を広くして指定しやすいようにするなどの手法がとられている。
【0005】
しかしながら、近年では運航中の航空機数が著しく増大しており、一度期に複数のターゲットが近接し密集しているポイントが多数発生している。このため、例えばレーダ表示画面上でターゲットが密集するポイント付近に位置するターゲットを対象物として特定する場合に、目的のターゲットとそれ以外のターゲットとのシンボルまたは操作対象領域が相互に重なってしまうことが多い。このため、意図しないターゲットを誤って特定してしまうといった問題が生じている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように従来のターゲット選択操作装置では、ターゲットが密集するポイント付近に位置するターゲットを対象物として特定する場合に、近接する他のターゲットを誤って特定してしまいやすいという問題が生じていた。
【0007】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、操作対象が密集している場合に意図するターゲットを簡単かつ確実に対象物として指定することのできるターゲット選択操作装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明に係るターゲット選択操作装置は、以下のような特徴的構成を有する。
【0009】
(1)監視区域に存在する全てのターゲットの位置を表示装置の画面上にシンボルで二次元表示し、この画面上に表示されたターゲットシンボルの中から任意のターゲットシンボルをポインティングデバイスにより選択的に指定することで、指定シンボルのターゲットを対象物として特定するターゲット選択操作装置において、
前記表示装置の画面上で、前記ポインティングデバイスで指定された位置から一定範囲内に存在する全てのターゲットシンボルを検出するシンボル検出手段と、
このシンボル検出手段で複数のターゲットシンボルが検出されたとき、指示入力に応じてまたは自動的に前記シンボル検出手段で設定された範囲内を拡大表示してターゲットシンボルの表示間隔を広げる表示処理手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
(2)(1)の構成において、前記シンボル検出手段は、前記ポインティングデバイスで指定された位置を基準に設定する範囲を、ターゲットシンボルの総数または密集度から算出されるパラメータ値に基づいて決定することを特徴とする。
【0011】
(3)(1)の構成において、前記表示処理手段は、前記拡大表示の画面を前記監視区域表示画面とは異なる画面で表示することを特徴とする。
【0012】
(4)(1)の構成において、さらに、前記シンボル検出手段で検出されたターゲットシンボルの中から、前記ポイントデバイスによる指定位置から最も近いシンボルを選択して指定シンボルの第1候補とする順位判定手段を備え、
前記表示処理手段は、拡大表示の際に、前記順位判定手段で第1候補として判定されたシンボルを前記範囲内の他のシンボルとは区別して識別表示することを特徴とする。
【0013】
(5)(4)の構成において、さらに、前記順位判定手段で第1候補として選定されたシンボルがあったとき、そのシンボルを指定シンボルとして決定するか否かを確認するための確認操作入力を受け付け、その入力操作に応じて第1候補のシンボルに対応するターゲットを対象物として特定する決定確認入力手段を備えることを特徴とする。
【0014】
(6)(1)の構成において、さらに、前記シンボル検出手段で検出された全てのターゲットシンボルについて、前記ポインティングデバイスによる指定位置からの距離を求め、その距離の短い順に指定シンボルの候補とする順位を決定する順位判定手段を備え、
前記表示処理手段は、拡大表示の際に、前記順位判定手段で決定された順位に従って各ターゲットシンボルを識別表示することを特徴とする。
【0015】
(7)(6)の構成において、前記表示処理手段は、色分けによって候補の順位を識別表示することを特徴とする。
【0016】
(8)(6)の構成において、さらに、前記表示処理手段により識別表示されたシンボルの候補順位を選択操作に従って繰り上げ、確定操作があったとき、そのシンボルのターゲットを対象物として特定する選択確定入力手段を備えることを特徴とする。
【0017】
(9)(6)の構成において、前記順位判定手段は、前記シンボル検出手段で検出されたターゲットシンボルそれぞれについて前記ポインティングデバイスの指定位置からの平面上での距離を求め、距離の短い順に順位を割り当てることを特徴とする。
【0018】
(10)(9)の構成において、前記順位判定手段は、平面上での距離が等しい場合、三次元的な距離または高さ方向の距離を求め、その距離の短い順に順位を割り当てることを特徴とする。
【0019】
(11)(10)の構成において、前記順位判定手段は、平面上での距離、三次元的な距離、高さ方向の距離がいずれも等しい場合、前記ポインティングデバイスの指定位置に近づいているターゲットのシンボルに高い順位を割り当てることを特徴とする。
【0020】
(12)(8)の構成において、前記選択確定入力手段は、選択候補が一巡したとき、最初の候補に戻るサイクリック処理を施すことを特徴とする。
【0021】
(13)(1)の構成において、前記表示処理手段は、倍率入力操作に応じて表示倍率を段階的にまたは連続的に変更することを特徴とする。
【0022】
(14)(13)の構成において、前記表示処理手段は、前記範囲内のターゲットシンボル間隔が設定値以上となるように拡大表示することを特徴とする。
【0023】
(15)(1)の構成において、前記表示処理手段は、表示画面全体または一定範囲に表示されるターゲットシンボルの総数または密度に基づいて拡大表示倍率を決定することを特徴とする。
【0024】
(16)(1)の構成において、前記表示処理手段は、指定された画面上の位置に基づいて拡大表示倍率を決定することを特徴とする。
【0025】
(17)(1)の構成において、さらに、前記監視区域に対する管制状況を識別する管制状況処理部を備え、
前記表示処理手段は、前記管制状況処理部で識別された管制状況に基づいて拡大表示倍率を決定することを特徴とする。
【0026】
(18)(1)の構成において、前記表示処理手段は、対象ターゲット間の最小間隔が一定パラメータ値以上となるように拡大表示倍率を決定することを特徴とする。
【0027】
(19)(18)の構成において、前記パラメータ値は、方向に対応した値を1以上有することを特徴とする。
【0028】
(20)(18)の構成において、前記パラメータ値は、予め与えられる条件に対する評価に応じて変更されることを特徴とする。
【0029】
(21)(1)の構成において、前記シンボル検出手段は、一つのターゲットシンボルに対する操作対象有効最小領域を予め与えられる条件に対する評価に応じて変更することを特徴とする。
【0030】
(22)(21)の構成において、前記シンボル検出手段は、前記評価により優先度の高いターゲットシンボルに対する操作対象有効領域を最小領域より拡大して指定候補とすることを特徴とする。
【0031】
(23)(1)の構成において、前記表示処理手段は、ターゲット同士が相互に接近するときはそれぞれのシンボルを拡大表示し、相互に遠ざかるときはそれぞれのシンボルを縮小表示することを特徴とする。
【0032】
(24)(1)の構成において、前記表示処理手段は、三次元モデルを生成し、適当な視点位置、注視点、画角で各ターゲットの三次元透視図表示を行うことを特徴とする。
【0033】
(25)(24)の構成において、前記三次元モデルでは、平面表示で近接していたターゲット間隔を広げて表示することを特徴とする。
【0034】
(26)(24)の構成において、前記三次元モデルでは、近接ターゲット間の間隔平均が基準値以上になる視点から三次元透視図表示、または二次元的断面表示を行うことを特徴とする。
【0035】
(27)(24)の構成において、前記三次元モデルでは、ターゲットの重なりを判別し、重なりがなくなる視点から三次元透視図表示、または二次元的断面表示を行うことを特徴とする。
【0036】
(28)(1)の構成において、前記表示処理手段は、さらに領域画面上のターゲットのリスト表示を行うものとし、前記リスト内のターゲット指定入力によりターゲットを特定することを特徴とする。
【0037】
(29)(28)の構成において、前記リスト表示は、領域画面上のターゲットの選択候補、優先度に応じて各ターゲットリストを識別表示することを特徴とする。
【0038】
すなわち、本発明では、上記問題点解決のため密集したターゲットを操作・識別しやすいように次のような表示や操作支援を行う。
【0039】
(1)タッチ操作した場所を中心に定められた範囲の近接領域にあるターゲットを同一画面又は別画面領域に拡大表示し、拡大表示画面上で選択する。
【0040】
(2)近接したターゲットに対し、物理的距離、運用状況に応じ選択優先度をつけこれに応じた選択の切り替えが行える。
【0041】
(3)前記優先度を画面上で識別表示することにより操作者の作業を支援する。
【0042】
(4)ターゲットリスト表示を行い、前記近接ターゲットを識別表示すると共に、リスト上からでもターゲットを選択できるようにする。
【0043】
(5)三次元的に視点を変更して、ターゲット同士がより離れた視野となるような三次元透視図表示を行い、この表示上で選択できるようにする。
【0044】
(6)ターゲットシンボルの形状を変形し相互の重なりを減少させる。
【0045】
(7)近接範囲を評価操作により自動設定することで操作者に合わせた範囲設定をする。
【0046】
尚、タッチパネル操作の場合、主としてペン操作と指操作に分かれるが、特に指操作の場合、対象物へのヒット率がペン操作と比べて悪いことから、本発明の支援方式が有効となる。更に、タッチパネルに限らず、マウストラックボールなどのポインティングデバイスを用いた場合も、ターゲットの密集度に応じて同様に有効な選択操作支援方式となる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0048】
図1は本発明に係るターゲット選択操作装置として、航空管制システムに適用した場合の概略構成を示すブロック図、図2はその具体的な構成を示すブロック図である。また、図2において、各構成要素部の詳細を図3乃至図17に示す。
【0049】
各構成要素部の機能について順次説明する。
【0050】
A:ターゲット情報入力部(図3)
まず、ターゲット情報入力部Aは、図3に示すように、ターゲット監視処理部A1及びターゲット情報格納部A2で構成される。
【0051】
ターゲット監視処理部A1は、監視対象となる航空機ターゲットの位置を検出し、航空機ID情報と共に航空機位置情報をターゲット情報格納部A2に蓄積する。アナログセンサーによる一次レーダシステム、SSR等の二次レーダシステム、ADS(Automated Dependent Surveillance)等、位置を検出できる手段ならばどのようなものでもよい。
【0052】
ターゲット情報格納部A2は、ターゲット監視処理部A1から送られてきた監視対象となる航空機の位置、航空機ID情報並びに航空機位置を表示する地図情報(航空路、FIX点、RWY、NAV/AID等を含む)を蓄積する。
【0053】
ターゲットの位置と航空機情報、並びにルート情報の一例を以下に示す。
【0054】
【表1】
Figure 0003743949
【0055】
B:表示部
表示部Bは、ターゲット情報表示処理部O、航空機リスト表示処理部P、主表示領域処理部T、副表示領域処理部U、三次元視点移動表示処理部V等、入力対話処理を行う全ての入力または入力処理部Cから転送された情報を指定位置に表示する。表示部Bとしては、CRT、LCD、PDPなどの表示デバイスを用いた全ての表示方式を含む。
【0056】
表示部Bの表示画面例を図18に示す。この例では、縦2800画素、横4000画素の横長の表示装置を想定し、画面上には、レーダ画面に相当する主表示画面領域、主表示画面領域の部分拡大表示を行う副表示画面領域、表示されたターゲットの航空機情報(便名、高度等)をリスト表示するターゲットリスト表示領域、副表示画面領域の表示内容を図中矢印で示す方向から見た三次元的な空間配置を表示する三次元表示領域の他、操作メニュー表示領域、指定ターゲット情報表示領域(飛行計画情報等)、システムメッセージ表示領域、入力専用ワーク領域(近接パラメータ評価操作領域/TENKEY操作領域等)が形成される。図19に各領域の大きさを示す。
【0057】
図20に主表示画面領域を取り出して示す。この主表示画面は、左上に原点(1,1)をとって右下の座標点を(2000,2000)とする正方形である。図19では、中心座標点(1000,1000)がタッチされたときの関係航空機のターゲット位置状況をシンボル表示している。
【0058】
図中、便名(JAL215等)の右に表示される( )内の数字は、中心座標からの距離(画素数)を表し、R11〜R16は各航空機のルート番号を表し、丸数字は選択優先度の順位を表し、丸数字の右に表示される( )内の数字は(x,y)画素座標を表し、△印は航空機ターゲットシンボルを表す。また、中心部に表示される小さい正方形はターゲット選択最小範囲(デフォルト)を表し、大きい正方形は近接拡大範囲(デフォルト)を表す。これらの範囲については後述する。
【0059】
図21(a)に三次元断面表示での視点方向設定例を示す。この場合、真上から見た場合を0°としている。図21(b)にターゲットシンボル操作領域(形状)の変形例を示す。この場合、シンボルの重なり具合に応じて進行方向における長さを変更可能としている。
【0060】
尚、上記の例では、縦2800画素、横4000画素の横長の表示装置を想定しているが、他の解像度、他の縦横比率でもよいものとする。さらに、座標軸については、本実施形態では、画面の左上を原点(1,1)としているが、画面の中心を原点とする、あるいは原点座標を(0,0)とするなど、他の座標系や座標値のとり方でもよいものとする。
【0061】
C:入力処理部(図4)
入力処理部Cは、図4に示すように、操作部C1、入力制御部C2、入力座標情報格納部C3、入力対象判定部C4、入力項目座標テーブル格納部C5、入力情報格納部C6で構成される。
【0062】
操作部C1は、表示部Bの画面に表示された内容を参照しながら、表示された対象を指定操作するための装置を備える。本実施形態では、タッチパネルとするが、他の実施形態として、マウス、トラックボール等のポインティングデバイスを利用できる。タッチパネルは表示部Bに装着される。一般に画面とタッチパネルの解像度は異なるが、本実施形態では便宜的に同一とする。
【0063】
他の操作デバイスとして、マウス、トラックボール、マウスパッドなどのポインティングデバイス及びキーボードなどのコードデータ入力装置等を含む構成でもよいものとする。
【0064】
入力制御部C2は、上記操作部C1に対して、入力待ち、入力された情報の取り込みなどの入力制御処理を行い、入力があった場合は、入力情報を入力座標情報格納部C3へセットする。
【0065】
入力座標情報格納部C3は、上記入力制御部C2にて取り込んだ入力情報を格納する。本実施形態では、タッチパネル操作入力での中心座標値と、指でタッチされたタッチパネルセンサー点列の一定値以上の圧力値が設定される。一定値以上の設定については、センサーによって性能上決定される感度によるものでもよいし、ソフトウェア処理等により一定値以上又は一定範囲が得られる方法ならどのようなものでもよいものとする。
【0066】
入力中心座標の設定は、センサーが最も強く反応した座標値でもよいし、一定値以上の範囲にあるセンサー点の重心位置、又は重みつけ重心位置など、各種計算方式や特定の方針によるものでもよいものとする。本実施形態では、最も強くセンサーが反応した位置をとる方針とする。同一圧力の点が他にもある場合は、同一圧力点の平均位置(重心位置に近い画素点)とする。
【0067】
尚、入力中心座標は、この点に最も近い画素座標とする。他の実施形態として、キーボードからのコード情報やポインティングデバイスの操作ボタン情報等、使用する入力機材に応じた入力情報が格納されるものとする。
【0068】
下記の表では、座標(X5,Y5)で最も強くセンサーが反応し、これを入力中心座標とする一定値(本実施形態では、40Newton/m2)以上の圧力のタッチ領域点列は、この点を中心に9×9の正方形の点列となっている場合を示している。
【0069】
【表2】
Figure 0003743949
【0070】
タッチ点列とタッチ圧力分布の一例を以下に示す。
【0071】
【表3】
Figure 0003743949
【0072】
入力対象判定部C4は、入力座標情報格納部C3にて取り込んだ情報を識別判断し、個別の入力処理部に割り振り、制御を任せる。本実施形態では、入力された座標情報から座標項目座標テーブル格納部C5を参照することにより入力項目を判別し、対応する処理部に入力情報格納部C6を介して受け渡す。
【0073】
ここで入力情報格納部C6は、詳細は後述するが、近接パラメータ評価操作での4つのタッチポイント座標や基本近接パラメータ又は近接判定モードのテンキーパネルやメニュー入力からの対応数値等、複数の座標値や入力値の受け渡し格納場所として使用される。
【0074】
入力対象判定部C4の処理の流れを図22に示すフローチャートを参照して説明する。
【0075】
まず、初期状態においては、タッチパネル情報の入力待ちとなっている(S001,S002)。タッチパネル情報の入力があると、その入力位置に応じて処理が分けられる。
【0076】
操作メニュー表示領域への入力であった場合、入力座標からメニュー番号を入力情報格納部C6にセットし、そのメニュー番号から制御の移行先を判断する(S003)。
【0077】
識別情報格納部S5に格納されるターゲット数が2件以上の場合に、次候補切替、前候補切替、最優先切替のメニュー選択があったときは、次候補入力切替処理部K3へ制御を移行する(S004)。
【0078】
重なりパラメータ入力のメニュー選択があったときは、重なりパラメータ入力処理部Qへ制御を移行する(S005)。近接パラメータ入力のメニュー選択があったときは、近接基本パラメータ入力処理部D1へ制御を移行する(S006)。近接パラメータ評価のメニュー選択があったときは、近接パラメータ評価操作処理部D6へ制御を移行する(S007)。
【0079】
シンボル形状変更のメニュー選択があったときは、ターゲット形状変更設定部S1へ制御を移行する(S008)。近接範囲切替のメニュー選択があったときは、近接モード設定処理部J1へ制御を移行する(S009)。
【0080】
パラメータ自動のメニュー選択があったときは、重なりパラメータ算出部R1へ制御を移行する(S010)。パラメータ手動のメニュー選択があったときは、重なりパラメータ入力処理部Qへ制御を移行する(S011)。
【0081】
三次元表示のメニュー選択があったときは、三次元モード設定処理部R6へ制御を移行する(S012)。主表示倍率のメニュー選択があったときは、拡大率(付帯値)を主表示拡大率格納部T3に設定して主表示拡大処理部T4へ制御を移行する(S013)。副表示倍率のメニュー選択があったときは、拡大率(付帯値)を拡大率格納部U1に設定して拡大表示処理部U2へ制御を移行する(S014)。
【0082】
三次元表示倍率のメニュー選択があったときは、拡大率(付帯値)を三次元拡大率格納部V3に設定して三次元表示情報生成部V4へ制御を移行する(S015)。三次元視点のメニュー選択があったときは、視点角度(付帯値)を三次元表示視点候補格納部V2にセットして、三次元表示情報生成部V4へ制御を移行する(S016)。
【0083】
ステップS003において、入力座標がメニュー領域以外であった場合、以下のようにして制御を移行する。
【0084】
主表示画面、副表示画面、三次元表示画面の領域であった場合、指定位置格納部Fに入力座標を格納し(S017)、ターゲット選択処理部C7へ制御を移行する(S018)。近接パラメータ評価領域であった場合、タッチ領域座標群情報を入力情報格納部C6へ格納し(S020)、4点入力が完了したか判断し(S021)、完了した場合には近接パラメータ評価操作処理部D6へ制御を移行する(S22)。一定時間以上、4点入力が完了しなかった場合は処理を終了する。
【0085】
TENKEY入力に関しては、TENKEY入力待機状態か判断し(S023)、待機状態でなければTENKEY入力を無視し、待機状態であればENTER入力を監視し(S024)、ENTER入力がなければTENKEY入力数値を入力情報格納部C6へ設定し、ENTER入力があれば、TENKEY入力を要求した処理部へ制御を移行する(S026)。
【0086】
以上の制御移行行った後は、一連の処理を終了する。
【0087】
入力項目座標テーブル格納部C5は、操作部C1のタッチパネル上を操作した位置(画素座標と操作領域)と操作項目の対応付けを行うための情報を格納する。操作領域テーブル、操作メニュー表示領域項目テーブル(2250画素×400画素内の相対座標)、ターゲットリスト表示領域項目テーブル(670画素×画素内の相対座標)の一例を以下に示す。
【0088】
【表4】
Figure 0003743949
【0089】
【表5】
Figure 0003743949
【0090】
【表6】
Figure 0003743949
【0091】
入力情報格納部C6は、入力した座標から入力対象判定部C4にて設定した入力情報が格納される。
【0092】
操作メニュー表示領域へのタッチ操作の場合は、メニュー/リスト番号、付帯値/ターゲット管理番号、入力中心座標とタッチ領域点列座標がタッチ座標点1の情報としてセットされる。テンキー操作の時は、本実施形態では、入力値と十進桁数が整数値でセットされる。この時、メニュー番号は0となる。
【0093】
近接パラメータ評価の場合は、4つのタッチポイントの入力中心座標とタッチ座標点列座標がそれぞれ、座標点1〜4にセットされる。以下に一例を示す。
【0094】
【表7】
Figure 0003743949
【0095】
ターゲット選択処理部C7は、入力情報が主表示画面領域、副表示画面領域、三次元表示領域上のいずれかの領域で指タッチ(トラックボールの場合はフック操作、マウスの場合はクリック操作となる。)された場合に制御が移行する。ターゲット情報格納部A2の情報値を参照し、タッチされた画面上の位置を中心とし、情報値の画素数を辺サイズとする長方形のターゲット選択最小範囲情報格納部Eの情報範囲に、航空機ターゲットシンボルの中心座標(画素単位で)が一機でもあれば、その範囲内にある全てのターゲットの航空機ID情報と画素座標を指定ターゲット候補情報格納部Gに格納する。
【0096】
近接モード格納部J2の情報が2の場合は、近接領域範囲算出部Hを起動する。
【0097】
D:選択範囲/近接領域設定部(図5)
選択範囲/近接領域設定部Dは、図5に示すように、近接基本パラメータ入力処理部D1、近接判定処理モード格納部D2、近接基本パラメータ格納部D3、近接入力限界範囲格納部D4、近接拡大パラメータ設定部D5、近接パラメータ評価操作処理部D6、評価値格納部D7、近接パラメータ評価処理部D8、近接拡大範囲格納部D9で構成される。
【0098】
近接基本パラメータ入力処理部D1は、入力対象判定部C4の判定結果、入力情報格納部C6の格納情報、後述の近接入力限界範囲格納部D4の格納情報に基づいて、主画面をタッチした時に航空機同士が近接していると判断する入力近接基本パラメータ(最小範囲)の設定、並びに近接拡大範囲を最小範囲に近接拡大領域倍率を掛けた範囲とするか、近接状況に応じて自動設定で決めるかの近接判定モードを入力するための入力ガイド情報表示、並びに入力された情報が有効範囲であるかのチェックを行う。入力された情報が有効範囲(近接入力範囲格納部の情報)であれば、近接基本パラメータ、近接処理判定モード、近接拡大領域範囲倍率を近接判定処理モード格納部D2並びに近接基本パラメータ格納部D3に格納する。
【0099】
本実施形態では、近接入力範囲格納部にX=1〜400(画素座標)、Y=1〜400(画素座標)の範囲情報が格納されている。入力画面例を以下に示す。下記は、デフォルト値である。
【0100】
【表8】
Figure 0003743949
【0101】
近接判定処理モード格納部D2は、近接対象領域を拡大する割合を示す近接拡大パラメータとして、近接基本パラメータ入力値に一定値(近接拡大範囲倍率)を掛けて設定するか(=1)、近接状況に応じ自動処理を介して決めるかの近接判定モード(=2)値が設定される。初期値は、近接判定モード1とする。近接判定モード1の場合は、本領域に格納された近接拡大範囲倍率(X,Yの各方向別)が採用され、拡大領域をこの倍率分拡大する。2の場合は、近接範囲モードの値に従い、対応した範囲に含まれるターゲットの近接状況に応じて、拡大処理が行われる。以下に一例を示す。尚、( )内は、初期値/デフォルト値を示す。
【0102】
【表9】
Figure 0003743949
【0103】
近接基本パラメータ格納部D3は、入力された近接基本パラメータ(最小範囲)を格納する。以下に一例を示す。尚、初期値は、X,Yとも80(画素)とする。
【0104】
【表10】
Figure 0003743949
【0105】
近接入力限界範囲格納部D4は、近接拡大範囲の限界値を画素座標で格納する。デフォルト値は、X,Y各400とする。本実施形態では、格納領域だけを設けるが、この値を設定する入力処理部があってもよいものとする。尚、( )内はデフォルト値を示すものとする。
【0106】
【表11】
Figure 0003743949
【0107】
近接拡大パラメータ設定部D5は、近接判定処理モード格納部D2の情報に従い、近接判定パラメータの値を設定する。近接判定パラメータが1の場合は、近接基本パラメータの値に拡大領域倍率を掛けて近接拡大範囲格納部D9に設定する。近接基本パラメータが2の場合は、近接範囲モードとターゲット情報格納部A2の情報を参照し、近接基本パラメータの範囲外の領域で最も近いターゲットの範囲に許容できる重なりパラメータを付加し、これを含む長方形領域範囲まで設定するような計算倍率値として近接判定処理パラメータ格納部D2に設定する。
【0108】
近接パラメータ評価操作処理部D6は、近接基本パラメータ(ターゲット選択最小範囲)を決める評価操作を行うための入力処理を行う。主画面表示の近接パラメータ評価メニューが指定された場合と評価領域での4つの評価点へのタッチ操作が行われた場合に制御が移行する。近接パラメータ評価メニューが指定された場合は、表示部Bに評価操作のためのタッチポイント(又はポインティングポイント)を示す表示を行う。タッチポイントに対して操作が行われると、入力対象判定部C4が本処理部D6に制御を移行する。本処理部D6では、入力座標情報格納部C3、入力情報格納部C6を参照して、一定の閾値以上でタッチされた範囲(実施形態:40Newton/m2)を示す座標情報を評価値格納部D7に格納する。
【0109】
図18の画面例の場合は、4つのポイントに対して評価操作の中心位置(×印)を求める。但し、一点でも4点以外の複数点でもよいものとする。本実施形態では、抵抗膜方式とし、一定の閾値とは、一定の圧力値の継続した範囲とする。但し、一定の圧力値の範囲が数値、数式、テーブルなどで特定された分布規則範囲内で連続している領域等他の範囲規定としてもよいものとする。タッチパネル方式として、静電容量方式、超音波方式等があるが、それぞれの方式に応じて、閾値の判定方法を個別に定めたり、特に閾値を設けないで、センサー側で判断された領域をそのまま採用したりする方法でもよい。
【0110】
評価値格納部D7は、上記近接パラメータ評価操作処理部D6により、タッチした範囲の4つの入力中心座標とタッチ座標列を格納する。
【0111】
近接パラメータ評価処理部D8は、上記評価値格納部D7に収納された4つのポイントの領域を示す座標値から、操作者がタッチできる最小範囲と近接拡大範囲を算出し、それぞれ後述の近接範囲拡大格納部D9及びターゲット選択最小範囲情報格納部Eに値を格納する。
【0112】
本実施形態では、各タッチポイントにおいて、例えば閾値以上の点列を採用する場合は、これらの点列を含む長方形を求める。次に、4タッチポイント毎に求めた各長方領域の縦と横各々において、4領域の最大値となる縦・横の長方形を目的とする最小範囲とする。
【0113】
他の実施形態として、4つの長方形の内で面積が最小のポイント範囲、面積最大のポイント範囲、4点の各縦・横最小の場合としたポイント範囲、縦横平均をとった場合のポイント範囲等、これらに準じる方法のいずれでもよいものとする。準じる方法としては、これら計算されたパラメータを用いて計算した他の形状範囲等がある。
【0114】
上記最小範囲をターゲット選択最小範囲情報格納部Eに格納する。デフォルトは、タッチ指定された点を中心とし、一定画素数の辺をもつ正方形とする。しかし、本評価操作を行った場合は、長方形を一般形とする。
【0115】
以下に、正方形となった場合のタッチ点列とタッチ圧力分布実施形態を示す。尚、太線□内が一定圧力値以上の領域、■が入力中心座標点を示すものとする。単位は1Newton/m2である。
【0116】
【表12】
Figure 0003743949
【0117】
近接拡大パラメータ値としては、縦横が最小範囲の2倍の辺をもつ長方形の縦・横画素数サイズ(画素数で表現したサイズ)を近接拡大範囲格納部D9に格納する。他の実施形態としては、この最小範囲に一定値又はタッチした一定の範囲の機数密度により算出される値を掛け合わせた領域範囲を近接パラメータ値として、近接拡大範囲格納部D9に格納する方式でもよいものとする。尚、画素数サイズ=ビクセルサイズとする。
【0118】
近接拡大範囲格納部D9は、ターゲットの近接拡大範囲を規定する近接領域範囲(縦及び横の画素数サイズ)を格納する。
【0119】
【表13】
Figure 0003743949
【0120】
E:ターゲット選択最小範囲情報格納部
ターゲット選択最小範囲情報格納部Eは、主画面上で操作により指定された有効最小範囲情報を格納する。
【0121】
本実施形態では、画面表示における画素単位で見積もった操作ポイントから一定の辺の長さをもつ正方形領域をデフォルトとする。近接パラメータ評価操作での設定では、長方形を一般形とし、この操作が行われると本格納部Eの値が近接基本パラメータの値と同一となる。
【0122】
正方形デフェルトは、X,Y方向各サイズを長さで20mm,20mmとする。本実施形態の画面では、4画素/mmとする。X,Y方向画素サイズは、各80画素となる。以下に一例を示す。尚、( )内はデフォルト値を示すものとする。
【0123】
【表14】
Figure 0003743949
【0124】
他の実施形態として、円、楕円、その他領域形状や形状に係わるパラメータ値を設定操作する方法でもよい。また、他の実施形態として、上記デフォルトと近接パラメータ評価操作での近接基本パラメータのいずれでも選択できるようにしてもよい。
【0125】
F:指定位置格納部
指定位置格納部Fは、ターゲット選択最小範囲情報格納部Eの範囲内に一機以上のターゲットが存在する場合、選択指定されたタッチされた画素座標を格納する。
【0126】
本実施形態(図19の画面例)の主画面表示領域では、領域内座標(1000,1000)が指定されている。副画面表示領域では、(500,500)(表示サイズ横1000×縦1000)並びに三次元表示領域では、(550,500)(表示領域サイズ横1100×縦1000)が共に領域内座標値として設定される。
【0127】
G:指定ターゲット候補情報格納部
指定ターゲット候補情報格納部Gは、タッチされた画面上の位置(指定位置格納部の座標)を中心とする情報値の画素数を辺サイズとする長方形のターゲット選択最小範囲情報格納部Eの情報範囲内に存在するターゲット情報(ターゲット情報格納部A2と同様の内容項目)を格納する。本実施形態(図18の画面例)では、主画面表示領域上で、デフォルト値80画素平方内の範囲を採用する。この範囲内(主表示画面領域)には、JAL113,ANA234,JAL215の3つのターケットが存在している。格納される情報項目は、ターゲット情報格納部A2と同様で次の通りとする。
【0128】
【表15】
Figure 0003743949
【0129】
H:近接領域範囲算出部
近接領域範囲算出部Hは、近接判定パラメータから、近接範囲を示す空域の座標範囲(長方形領域の始点領域と終点領域)を算出し、ターゲット情報格納部A2の情報を参照しながら、この座標範囲に存在するターゲット情報を近接ターゲット位置格納部Iに格納する。本実施形態では、長方形の範囲が小さいことから、直交座標系とみた時の長方形と経度・緯度座標系として見た時の長方形が対応しているものと見なし、便宜的に画素座標の直交座標系で示す。但し、経度(横方向座標)、緯度(縦方向座標)で示してもよいものとする。
【0130】
近接ターゲット位置格納部Iは、近接拡大範囲格納部D9の近接パラメータ情報に示された範囲にあるターゲットの位置情報(便名、位置情報)を格納する。
【0131】
J:近接モード処理部(図6)
近接モード処理部Jは、図6に示すように、近接モード設定処理部J1及び近接モード格納部J2で構成される。
【0132】
近接モード設定処理部J1は、近接範囲としてもターゲット選択最小範囲情報格納情報の値を採用するのか、近接拡大範囲格納部D9の情報を格納するのかをそれぞれモード値1と2で設定する。図18の近接範囲切替操作により切り替わる。初期値1で、最小範囲を採用するようになっている。
【0133】
近接モード格納部J2は、近接モード設定処理部J1にて設定された近接モード値を格納する。
【0134】
K:カレント・次候補処理部(図7)
カレント・次候補処理部Kは、図7に示すように、カレント対象処理部K1、カレントターゲット格納部K2、次候補入力切替処理部K3、次候補管理情報格納部K4、次候補選択表示処理部K5で構成される。
【0135】
カレント対象処理部K1は、現在、指定対象として扱われているターゲット情報(便名、位置、ID情報など)をカレントターゲット格納部K2に格納し、指定ターゲット情報表示処理部G、ターゲット識別情報設定部S3を起動する。また、次候補入力切替処理部K3より起動されると、次候補管理情報格納部K4の情報を参照し、格納されているカレントのターゲットを新たなカレント情報として変更する。
【0136】
カレントターゲット格納部K2は、タッチされた現在の指定ターゲットの位置並びにID情報(ターゲット情報格納部A2と同一の情報項目)が格納される。以下に一例を示す。
【0137】
【表16】
Figure 0003743949
【0138】
次候補入力切替処理部K3は、入力対象判定部C4からの入力が図20に示す画面例で次候補切り替え、前候補切り替え、最優先切り替えの場合に制御を開始する。操作されたターゲットをカレントとするように優先度番号と対象ターゲットID情報を次候補管理情報格納部K4に格納すると共にカレントターゲット格納部K2にカレント管理番号とターゲットID情報を格納する。
【0139】
次候補管理情報格納部K4は、次候補入力操作で対象となるターゲットの管理情報を格納する。一例を以下に示す。
【0140】
【表17】
Figure 0003743949
【0141】
図18の画面例での情報項目と内容例を次に示す。
【0142】
【表18】
Figure 0003743949
【0143】
次候補選択表示処理部K5は、次候補管理情報格納部K4に格納された情報を元に、次候補が分かるようにターゲットをハイライト表示するための表示処理を行い、航空機リスト表示情報格納部P1、主表示情報格納部T2、副表示情報格納部U1、三次元表示情報格納部V7にセットする。
【0144】
本実施形態では、カレントがだいだい色でハイライトされ、次候補は、次を示す矢印で表示される。副表示画面並びに三次元表示画面では、選択順位を示す番号が表示される。図中丸数字(1)がカレントで、次候補は、丸数字(2)で表示される。画面例を示す図18では、近接範囲を拡大操作した場合の選択順位が表示されている(丸数字(1)〜(3)が近接最小範囲、丸数字(4)〜(6)が拡大範囲を示す)。
【0145】
L:選択優先度処理部(図8)
選択優先度処理部Lは、図8に示すように、選択優先度算出部L1及び選択優先度格納部L2で構成される。
【0146】
選択優先度算出部L1は、近接ターゲット位置格納部I並びにターゲット管制状況格納部M3の情報、指定ターゲット候補情報格納部Gの情報から次のような基準で選択優先度情報を算出し、優先度順に近接ターゲット位置格納部Iの情報を並べ直し格納する。
【0147】
優先度算出基準は、指定ターゲット位置格納情報を中心にターゲット選択最小範囲情報の範囲については、二次元平面上で中心から近い順の優先度とする(優先度基準1)。同じ場合は、高度方向で距離が近い順とする(優先度基準2)。これも同じ場合は、ターゲット指定操作中心点に向かって近づいてくる程度によりターゲット優先度を決める(優先度基準3)。それも同じ場合は、ターゲット管制状況格納部M3の情報により次の優先度順とする(優先度基準4)。
【0148】
シーケンス番号4の優先度が最も高いとするときの優先度順位の一例を以下に示す。
【0149】
【表19】
Figure 0003743949
【0150】
基準A
シーケンス番号4の中では、変更情報の内容により次の順とする。優先度5では、次の基準により判定した順序No.を1より番号付ける。優先度未設定値は0とする。変更なしのターゲットに対しては、操作を行う確率が高く、変更操作をしたものに対して再度指定する確率が低いと判断した場合の基準の例として、1:変更なし 2:変更中 3:変更済み(1が優先度大)とする。
【0151】
基準B
変更対象での優先度は、今後変更される要素項目の重要度により、1:高度、2:針路、3:速度とする。
【0152】
複合的要素を考慮する場合の基準は次の通りである。
【0153】
(1) 高度変更なしのターゲットが最も優先度が高い。
【0154】
(2) 全てのターゲットが高度変更中、変更なしのいずれかの場合は、変更なしのものに対してBの基準を適用する。
【0155】
(3) 全てのターゲットが変更中か変更済みのいずれかである場合は、変更中のものに対してBの基準を適用する。
【0156】
(4) 全てのターゲットが変更済みの場合は、変更済みのものに対してBの基準を適用する。
【0157】
(5) これでも同じ場合は、近接ターゲット位置格納部Iへ格納している順番とする。
【0158】
但し、ターゲット最小範囲では、基準1,2,3を適用した後に、基準4,5を適用する。近接拡大領域範囲のターゲットに対しては、優先度4,5を適用し、次に1,2,3を適用する。
【0159】
他の実施形態としては、上記実施形態での優先度決定基準は一例であり、上記基準要素の適用順序を変えたり、同様な要素を含んだ他の実施形態、並びに飛行計画情報の内容により決定したりするものも含むものとする。
【0160】
選択優先度格納部L2は、近接ターゲット位置格納部Iの情報を上記優先度基準(1〜5)に従い優先度順に並べ替えられた情報を格納する。
【0161】
M:管制状況処理部(図9)
管制状況処理部Mは、図9に示すように、他セクタ情報送受信部M1、管制状況更新部M2、ターゲット管制状況格納部M3で構成される。
【0162】
他セクタ情報送受信部M1は、他のセクタからのハンドオフ要求情報を受信したり、他のセクタへのハンドオフ要求情報を送信したりするための処理を行う。
【0163】
管制状況更新部M2は、隣卓からのハンドオフ要求を受け入れ、又はハンドオフ受理、管制交信開始(通信設定)、高度・針路・速度変更要求のいずれかの操作、隣卓へのハンドオフ操作と送信済みなどの状況により、ターゲット毎の管制状況を更新する処理を行う。
【0164】
本実施形態では、ハンドオフ要求は、ターゲットシンボルに付けられたデータブロック上(下記(b))にHNDが点滅表示され、ターゲットシンボルをタッチすると、受理として処理されてブリンクがなくなり、一定時間後(本実施形態では、10秒後)表示がR(管制交信待ち)に変わる。その後、ハンドオフ(業務移管:HND INIT)、隣席でハンドオフ受理(OVR)、ターゲット情報を消す(DROP)と順に表示が移行することを前提としている。
【0165】
その他の操作については、ターゲットシンボルをタッチした後、ターゲットに付けられたデータブロック上の現在の対応情報項目(下記(c−2)〜(e−2))をタッチすると、変更候補メニューが表示される。他の実施形態とするが、データブロック以外のメニュー領域や他の操作機器による操作によってもよいものとする。
【0166】
【表20】
Figure 0003743949
【0167】
表示メニューは、高度変更メニューの例を示す。(c−1)〜(e−1)は、変更メニュー操作により変更された場合の値が表示される位置を示す。現在高度が、指示された値になると表示されなくなる。↑は上昇中を示す。
【0168】
ターゲット管制状況格納部M3は、ターゲット毎の管制状況を上記データブロックに対応した次の状況項目により格納する。
【0169】
【表21】
Figure 0003743949
【0170】
N:飛行計画情報格納入力部(図10)
飛行計画情報格納入力部Nは、図10に示すように、飛行計画情報処理部N1及び飛行計画情報受信部N2で構成される。
【0171】
飛行計画情報処理部N1は、全ての又は一定空域で飛行する航空機の飛行計画情報を作成・蓄積し、該当する管制セクタに関係した飛行計画情報を該当する本発明構成における飛行計画情報受信部N2に送付する。
【0172】
飛行計画情報受信部N2は、飛行計画情報処理部N1から送られてきた飛行計画情報の受信処理を行い、ターゲット飛行計画情報格納部O1に格納する。
【0173】
O:ターゲット情報表示処理部(図11)
ターゲット情報表示処理部Oは、図11に示すように、ターゲット飛行計画情報格納部O1及び指定ターゲット情報表示処理部O2で構成される。
【0174】
ターゲット飛行計画情報格納部O1は、飛行計画情報受信部N2から送られてきた、管制対象となっている航空機並びに一定時間内に管制対象となる航空機の飛行計画情報を格納する。飛行計画情報項目の一例を以下に示す。
【0175】
【表22】
Figure 0003743949
【0176】
【表23】
Figure 0003743949
【0177】
指定ターゲット情報表示処理部O2は、カレントターゲット格納部K2の情報から、カレントとして指定されている飛行計画情報を指定ターゲット情報表示領域に表示する。
【0178】
本実施形態では、指定されたターゲットに対して、飛行計画情報を表示するという対応処理のみをあげたが、指定されたターゲットに対する高度変更、速度変更、進路変更など、管制業務に係わるターゲットに対する処理であればどのようなものでもよいものとする。
【0179】
P:航空機リスト表示処理部(図12)
航空機リスト表示処理部Pは、図12に示すように、航空機リスト表示情報格納部P1及び航空機リスト表示処理部P2で構成される。
【0180】
航空機リスト表示情報格納部P1は、飛行計画情報受信部N2で得られた飛行計画情報から航空機リストとして表示する情報を抽出し格納する。
【0181】
航空機リスト表示処理部P2は、ターゲット飛行計画情報格納部O1の情報より航空機リスト(実施形態として、便名、現在高度/指示高度)を表示する。表示例を図18の画面例にて示す。
【0182】
表示は、ルート毎に定められた該当セクタへの入域FIX点への到達時刻又は到達予定時刻順に下から順に表示する。表示されている内で、重なりターゲット情報格納部R4の航空機は、リスト上で色などにより識別される。また、カレント航空機も識別表示する。
【0183】
Q:重なりパラメータ入力処理部
重なりパラメータ入力処理部Qは、ターゲット選択領域の重なり度合いにより識別表示や拡大処理、三次元表示等を行う上での許容される重なりの程度を示すパラメータの入力処理を行い、重なりパラメータ格納部R2に格納する。
【0184】
メニュー領域で重なりパラメータ入力が選択されると、本処理部Qに制御が移行し、許容できる重なりパラメータ値と同一位置と判断するための基準となる最短距離、三次元拡大率、許容できる最大倍率、モード値を入力するための表示を行う。モード値1の場合は、入力値又はデフォルト値が有効となる。モード2の場合は、重なりパラメータ算出部R1によって設定する。許容重なりパラメータ値は、%単位で、最短距離は画素数又は、mm単位で入力する。本実施形態では、4Pixel/mm、10Pixel、2.5mmとし、一方が入力されると他方は自動計算する。三次元倍率は、三次元透視図を表示する場合の拡大率を設定する。
【0185】
最大倍率は、一次元方向の倍率又は面積倍率のいずれかで入力し、他方の単位を自動計算して表示する。
【0186】
表示メニュー入力での実施形態を以下に示す。
【0187】
下記値では、図18のターゲット座標配置を示す図20の画面例では、JAL113とANA234の間の距離は8Pixelであり、最短距離(30Pixel)以内のため、重なっているものとみなされる。
【0188】
副表示画面領域では、以下のようになる。
【0189】
【表24】
Figure 0003743949
【0190】
R:近接ターゲット重なり処理部(図13)
近接ターゲット重なり処理部Rは、図13に示すように、重なりパラメータ算出部R1、重なりパラメータ格納部R2、ターゲット重なりチェック処理部R3、重なりターゲット情報格納部R4、拡大率算出部R5、三次元モード設定処理部R6、三次元モード格納部R7で構成される。
【0191】
重なりパラメータ算出部R1は、重なりパラメータのモード値が2の場合にターゲット指定の操作が行われると起動される。次の方法で上記重なりパラメータを自動算出し、重なりターゲット格納部R2にセットする。
【0192】
ターゲット選択最小範囲情報格納部Eに示す範囲が拡大表示領域にフル表示できる倍率を最大倍率とする。
【0193】
近接拡大領域範囲の全てのターゲット間がターゲット選択最小範囲情報格納部Eの数値(最小範囲)以上となるように拡大した場合の最小の重なり面積をパラメータ値として設定する。但し、倍率が前述のフル表示できる最大倍率を超えないものとし、超える場合は、フル表示できる最大倍率に対応する数値で計算し、設定する。この上で、最短距離を設定する。
【0194】
上記のようにデフォルトの重なりパラメータ値に従う処理を、図20の画面例のJAL113とANA234の場合について、図23に一例を示す。
【0195】
ターゲット選択最小範囲情報格納部Eの値が80画素であることから、Y方向について(80−8)/80×100=90%の重なりがある。これを50%にするには、Y方向について、40画素の重なりにする必要があり、40/8=5倍拡大する必要がある。
【0196】
重なりパラメータ格納部R2は、上記入力処理で入力した各重なりパラメータを格納する。尚、( )内はデフォルトを示すものとする。
【0197】
【表25】
Figure 0003743949
【0198】
ターゲット重なりチェック処理部R3は、上記許容重なりパラメータ以上のターゲット情報をリストアップし、重なりターゲット情報格納部R4に格納する。
【0199】
重なりターゲット情報格納部R4は、許容重なりパラメータ以上のターゲット情報を格納する。
【0200】
拡大率算出部R5は、指定ターゲット候補情報格納部Gの座標を中心とするターゲット選択最小範囲情報格納部Eの範囲のターゲットに対し、ターゲットシンボル毎に最小領域をとるものとした場合、ターゲット同士の重なりが重なりパラメータ格納部R2で設定した値以下となるように拡大率を算出し、拡大率格納部U1に格納する。拡大率が最大倍率以上の場合は、最大倍率を拡大率とする。図18の画面例に処理例を示す。
【0201】
指定位置格納部Fの座標を中心とするターゲット選択最小範囲情報格納部Eの範囲に複数のターゲットがある場合、相互の距離をこの最小範囲以上にするように拡大するように拡大率を算出してもよいものとする。
【0202】
本実施形態では、操作対象領域の重なりが、重なりパラメータで決められた許容範囲となるように拡大率を設定するようにしたが、ターゲット間の距離をターゲット選択最小範囲情報以上となるように拡大率を設定したり、他の距離や面積をパラメータとして拡大率設定したりしてもよいものとする。
【0203】
三次元モード設定処理部R6は、ターゲット同士が重なりパラメータで許容される以上に距離が近い場合に、三次元表示による視点移動を行うかのモードを設定する。図18の三次元表示の操作メニューが選択されると本設定処理部R6が起動され、現在、モード1(三次元表示しない)であれば、形状変更あり(モード2)に設定する。現在モード2の場合は、モード1に設定する。メニュー表示内容は、モード2に変更した場合は、三次元表示無しの表示に変更する。モード1に変更した場合は、三次元表示に変更する。
【0204】
三次元モード格納部R7は、ターゲット同士が重なりパラメータで許容される以上に距離が近い場合に、三次元表示にて視点を移動して表示するかのモード値を格納する。図18の三次元表示の操作メニューが選択されると、三次元表示あり(モード2)に設定される。初期値は、モード1(三次元表示しない)となっている。
【0205】
S:ターゲット識別処理部(図14)
ターゲット識別処理部Sは、図14に示すように、ターゲット形状変更設定部S1、ターゲット形状変更モード格納部S2、ターゲット識別情報設定部S3、ターゲット形状変更処理部S4、識別情報格納部S5で構成される。
【0206】
ターゲット形状変更設定部S1は、ターゲット同士が重なりパラメータで許容される以上に重なりまたは距離が近い場合に、ターゲットシンボルの形状を変更するかのモードを設定する。図18のシンボル形状変更の操作メニューが選択されると、本設定部S1が起動され、モード1(形状変更しない)であれば、モード2(形状変更あり2)に設定し、モード2の場合は、モード1に設定する。メニュー表示内容は、2に変更した場合は、シンボル形状変更無しの表示に変更する。1に変更した場合は、シンボル形状変更の表示に変更する。
【0207】
ターゲット形状変更モード格納部S2は、ターゲット同士が重なりパラメータで許容される以上に重なりまたは距離が近い場合に、ターゲットシンボルの形状を変更するかのモードと形状変更情報(ターゲット形状変更設定部S1の条件と倍率情報を参照)を格納する。図18のシンボル形状変更の操作メニューが選択されると、モード2(形状変更あり)に設定される。初期値は、モード1(形状変更しない)となっている。
【0208】
ターゲット識別情報設定部S3は、カレントターゲット格納部K2、指定ターゲット候補情報格納部G、重なりターゲット情報格納部R4、選択優先度格納部L2、ターゲット形状変更モード格納部S2の情報に従い、主表示画面領域、副表示画面領域、三次元表示領域、ターゲットリスト表示領域などの画面上で、ターゲットに関連した情報を識別表示するための識別情報を識別情報格納部S5に設定する。
【0209】
カレントターゲット格納部K2のカレントターゲットに対して主表示画面領域、副表示画面領域、三次元表示領域、航空機リスト表示領域へのハイライト表示処理のため、主表示情報格納部T2、副表示情報格納部U1、三次元表示情報格納部V5、航空機リスト表示情報格納部P1に対してハイライト表示情報をセットする。本実施形態では、JAL113が各画面表示領域においてだいだい色でハイライト表示されているものとする(図18では白黒表示のため、表現されていない。)。
【0210】
指定ターゲット候補情報格納部G、近接ターゲット位置格納部I、重なりターゲット情報格納部R4のターゲットに対しては、予め定められた許容色識別数以内であれば、ターゲットシンボル並びにターゲットが飛行する航空路を識別表示する。図18の画面例では、指定ターゲット候補情報格納部G、近接ターゲット位置格納部Iの航空機を識別表示した例を示している。同じルート上では、操作位置に近いターゲットの色でルートを表示する。本実施形態では、主表示画面領域、副表示画面領域、三次元表示領域のいずれでもルートとターゲットの色を変えることにしているが、主表示画面はカレントのみを識別し、他の識別は副表示、三次元表示にのみ限定するという方法であってもよい。
【0211】
図18の画面例でのシンボルについては、塗りつぶし色に反映している。許容色以上であれば、上位優先度のターゲットのみ、色で識別し、残りは同色とする。実施形態では、許容色識別数以内の場合を示しているが、以降について、番号付けなどの方法を併用、番号付けのみの方法等、識別できる方法ならば、他の方法でもよいものとする。
【0212】
他の実施形態として、重なりターゲットのみを識別する方法でもよいし、指定ターゲット候補情報格納部G、近接ターゲット位置格納部Iのターゲット識別要素とを任意に組み合わせた表示方法としてもよい。
【0213】
以下に、識別情報格納部S5の項目例を示す。
【0214】
【表26】
Figure 0003743949
【0215】
シンボル進行方向/直角方向倍率は、ターゲット形状変更モードの内容に従い、近接するターゲット同士の角度に応じて、条件に適合している場合は、一方を進行方向に3倍、他方を2倍にする。優先度のより高いターゲットを進行方向に長くし、より低いターゲットを垂直方向に長くする。
【0216】
ターゲット形状変更処理部S4は、重なりパラメータ値により許容重なり以上、相互に重なりあったターゲットシンボルの形状を重なりが少なくなるように形状や大きさの変更処理を行うための識別情報を識別情報格納部S5にセットする。シンボルの形状変更例を図21(b)に示す。
【0217】
一実施形態として、図24に示すように、相互のシンボルが重なっている状態で、針路方向角が下記格納領域の±一定角度範囲内の場合(条件)は、一方のターゲットを針路方向に下記格納情報の倍率で長くし、他方は、針路方向と±90度の方向の内で重なりが少なくなる方向に下記格納情報の倍率で長くする。他の進路角度条件の場合は、双方とも針路方向にシンボル形状を長くする。図24に示す値や範囲は、一実施形態であり、他の数値や範囲表現でもよい。
【0218】
識別情報格納部S5は、各表示領域でターゲット関連の識別表示情報を格納する。
【0219】
T:主表示領域処理部(図15)
主表示領域処理部Tは、図15に示すように、主表示情報編集部T1、主表示情報格納部T2、主表示拡大率格納部T3、主表示拡大処理部T4、主表示拡大情報格納部T5、主表示処理部T6で構成される。
【0220】
主表示情報編集部T1は、ターゲット情報格納部A2、識別情報格納部S5の情報より主表示情報格納部T2の情報を作成する。
【0221】
主表示情報格納部T2は、主表示処理部T6で表示する情報を格納する。
【0222】
主表示拡大率格納部T3は、入力対象判定部C4で主表示拡大メニューが選択された場合に拡大率を格納する。
【0223】
主表示拡大処理部T4は、上記拡大率に従い、主表示情報格納部T2の情報を拡大処理し、主表示拡大情報格納部T5に格納し、主表示処理部T6に表示要求を行う。
【0224】
主表示拡大情報格納部T5は、主表示画面情報をメニュー操作の拡大指定により拡大する場合、拡大情報を格納する。
【0225】
主表示処理部T6は、主表示情報格納部T2に格納された情報を表示部Bに出力し、表示するための処理を行う。
【0226】
U:副表示領域拡大処理部(図16)
副表示領域拡大処理部Uは、図16に示すように、拡大率格納部U1、拡大表示処理部U2、副表示情報格納部U3、副表示処理部U4で構成される。
【0227】
拡大率格納部U1は、拡大表示するための拡大率を格納する。本実施形態では、X,Y両方向同じ拡大率とするが、方向によって倍率を設定する方法でもよいものとする。
【0228】
拡大表示処理部U2は、拡大率格納部U1の拡大率で指定位置格納部Fの指定位置を中心に拡大処理し、表示情報を副表示情報格納部U3に格納する。
【0229】
副表示領域情報格納部U3は、副表示処理部U4にて表示する情報を格納する。
【0230】
副表示処理部U4は、副表示領域情報格納部U3の情報を読み出し、表示部Bの副画面表示領域に表示する。
【0231】
V:三次元指定移動表示処理部(図17)
三次元指定移動表示処理部Vは、図17に示すように、三次元表示視点候補算出部V1、三次元表示指定候補格納部V2、三次元拡大率格納部V3、三次元表示情報生成部V4、三次元表示情報格納部V5、三次元表示処理部V6で構成される。
【0232】
三次元表示視点算出部V1は、近接ターゲット位置格納部Iにおいて、重なりパラメータの最小距離以内のターゲットがあれば、距離がより大きくなる三次元的に別の視点から見た透視図を表示するための回転軸と回転角を算出し、三次元表示視点候補格納部V2に格納する。
【0233】
視点の移動は、図18の画面例に示すように、二つのターゲットが進行する方向の中間方向を軸とし、これと垂直方向(第一優先のターゲットが進行する側)に回転する。図18の画面例における、副表示画面領域でJAL113とANA234がこの二つのターゲットとなる。点線が回転の基本となる中間軸となる副表示領域では、中心がタッチ座標点となるように主表示画面領域を拡大表示する。三次元表示領域では、タッチ位置に最も近いターゲット又は優先度の最も高いターゲット位置を透視図の中心とする。この中心は同時に三次元表示での注視点ともなる。
【0234】
本実施形態では、三次元表示領域を縦(Y)264Pixel,横(X)186pixelの表示領域を取り扱う場合を示す。他の実施形態として、ターゲット選択最小範囲領域や近接拡大範囲領域格納部D9の範囲やこの範囲を基本に三次元対象領域を固定範囲または、動的に設定する方法であってもよいものとする。
【0235】
三次元表示での視点初期値は、前記中間軸の中間点を通り、これに垂直で90度回転した場合に三次元表示領域の端に視点がくるような距離分離れた、注視点上方位置とする。図18の例では、図25に示すように、ルート15の対角位置XY(1132,1132)に来るようにする。このためには、三次元対象領域縦サイズの半分をRとし、対角ルートが縦(Y)方向となす角度をαとすれば、注視点から視点位置までの距離=Rtanα=R√2を=132*1.414=187となる。回転角の範囲は、本実施形態としては、画面が反転しない範囲とするために0〜±90度とする。
【0236】
本実施形態における回転角は、副表示画面上での表示がターゲット選択最小範囲格納部Eの情報の間隔以上であれば、通常の画面イメージと遊離しないように、ターゲット近接拡大距離を確保できる最小の角度とする。本実施形態では、回転角度を15度ずつ回転していき、目的とする条件が満たされる視点を採用する方法とする。角度を連続乃至はより小さく又は大きくする方法でもよいし、最適角度を方程式など、数学的に解法する方法でもよい。
【0237】
以下に、視点移動における視点座標の位置の例を示す。
【0238】
【表27】
Figure 0003743949
【0239】
図25は、三次元対象領域での視点角度が決定された場合に、(a)の三次元表示領域(縦(Y)256Pixel、横(X)186Pixel、高さ(Z)264Pixel)について、視点からの三次元投影図を縦1000Pixelとなるように三次元表示情報生成部V4にて拡大処理し、さらに三次元表示領域(縦1000×横1100)に注視点を中心になるように切り出して三次元表示情報格納部V5に設定し、三次元表示処理部V6で表示するまでのプロセスを示している。図25(b)、(c)に拡大処理後の画面例を示す。
【0240】
重なりパラメータ格納部R2の最短距離を確保できない場合は、90度以内の回転角で、相互の距離が最大となる角度を視点として設定し、最短距離を確保できる拡大表示のための拡大倍率を三次元拡大率格納部V3に格納する。拡大不要の場合は、この拡大率を1とする。
【0241】
三次元表示情報生成部V4では、この拡大率が縦1000Pixelになるようにするための拡大率よりも小さい場合は、処理対象とせず、縦1000Pixelを前提に拡大する。
【0242】
この拡大率が縦1000Pixelの拡大率よりも大きい場合は、注視点を中心にこの拡大率で拡大し、三次元表示領域分、注視点を中心とするように切り出して、三次元表示情報格納部V5に格納する。
【0243】
但し、本実施形態では、対象となっている近接範囲(ターゲット選択最小範囲情報格納部Eまたは、近接拡大範囲格納部D9の範囲)のターゲットが含まれない場合は、いずれの場合も、この範囲にある全てのターゲットが含まれる、最大の倍率で拡大するものとする。
【0244】
他の実施形態としては、これらターゲットが含まれるか含まれないかに関係なく、拡大する方法であってもよいものとする。
【0245】
複数のターゲットセット(ペア)がある場合は、ペアを構成するターゲットの内、指定位置格納部Fの指定位置に最も近いターゲットと次に近いターゲットにて回転軸と回転角を決めるものとする。但し、他の実施形態としては、距離が最大となるような選択や全ての相互の距離が一定値以上とするような視点を選択するようにしてもよいし、ターゲット選択最小範囲情報格納部Eに示される距離だけ離れていることを付加条件とするような方法でもよいものとする。また、視点の移動方法は、回転軸、回転の方向、回転角度は、他の方法・範囲でもよいものとする。
【0246】
さらに、一定範囲にあるターゲットの平均間隔を最大にする角度や回転軸を採用したり、上記実施形態で、ターゲット選択最小範囲情報格納部Eの値以上の間隔が確保される角度であれば、該当ペア以外のターゲット間隔の平均が最大となる角度を採用したりすることも含む。
【0247】
図18の場合は、高度10(100feet単位毎)に対して32Pixelで表現し、各ターゲットの高さ方向のPixel座標は次の通りとなる。高さ方向(Z軸)の原点を250(100feet単位)におくものとする。以下に一例を示す。
【0248】
【表28】
Figure 0003743949
【0249】
15度ずつ視点を回転すると、各透視図でのJAL113とANA234の距離の実施形態は、次のPixel数となる。
【0250】
【表29】
Figure 0003743949
【0251】
重なりパラメータ格納部R2の最短距離30Pixelから60度が視点の角度となる。
【0252】
各角度の視点からの透視図を図26〜図32に示す。図26は視点の移動無し(0°の状態):距離=8Pixelsの時の透視図である。図27は視点の移動回転角度(15°の状態):距離=15Pixelsの時の透視図である。図28は視点の移動回転角度(30°の状態):距離=22Pixelsの時の透視図である。図29は視点の移動回転角度(45°の状態):距離=27Pixelsの時の透視図である。図30は視点の移動回転角度(60°の状態):距離=31Pixelsの時の透視図である。図31は視点の移動回転角度(75°の状態):距離=35Pixelsの時の透視図である。図32は視点の移動回転角度(90°の状態):距離=32Pixelsの時の透視図である。
【0253】
三次元表示視点候補格納部V2は、上記三次元表示視点候補算出部V1にて決定された回転軸と視点角度の情報を格納する。
【0254】
【表30】
Figure 0003743949
【0255】
三次元拡大率格納部V3は、上記三次元表示視点候補算出部V1にて拡大が必要な場合に拡大率がセットされる。通常は、1にセットされる。
【0256】
【表31】
Figure 0003743949
【0257】
三次元表示情報生成部V4は、上記三次元表示視点候補格納部V2の視点情報、三次元拡大率格納部V3の情報から三次元透視図情報を計算し、三次元表示情報格納部V5に格納する。処理の内容は、三次元表示視点候補算出部V1で算出された内容に従う。
【0258】
三次元表示情報格納部V5は、視点移動と拡大処理された三次元表示情報を格納する。
【0259】
三次元表示処理部V6は、三次元表示情報格納部V5に格納された表示情報を表示部Bに表示する。
【0260】
表示例を図18の画面構成の実施形態に示す。
【0261】
本実施形態では、副表示領域並びに三次元表示領域を各一つずつ設けたが、これらを各々複数設けたり、いずれか一方としたりいずれでもよいものとする。
【0262】
上記の各構成要素を前提に作用例を以下に示す。
【0263】
1.密集していない状況でターゲットを選択して該当ターゲットの飛行計画情報が表示されるときの処理(図20でJAL113のみのとき)
(1) 入力制御部C2により主表示画面領域のターゲット選択待ち処理を行っている操作部C1からJAL113が指タッチされ、タッチでの中心座標(1100,1100)及びタッチ点列座標と各点でのタッチ圧力値が、入力座標情報格納部C3にセットされる。
【0264】
(2) 入力対象判定部C4では、入力項目座標テーブル格納部C5の内容を参照し、タッチが主表示画面から行われたものと判断し、メニュー番号0、領域番号1、座標点数1、次の計算式で算出した主表示画面上の座標(1000,1000)を入力情報格納部C6にセットし、ターゲット選択処理部C7を起動する。
【0265】
X,Yの各座標値
=タッチ座標(1100,1100)−主表示画面領域始点座標(100,100)
(3) ターゲット選択処理部C7では、ターゲット選択最小範囲情報格納部Eのターゲット情報を参照しながら、入力情報格納部C6の座標値を中心にターゲット選択最小範囲情報格納部Eの範囲情報内に対応するターゲット航空機を検索し、指定ターゲット候補情報格納部Gにターゲット情報を格納すると共に、タッチ操作で指定された座標値を指定位置格納部Fにセットし、カレント対象処理部K1を起動する。本実施形態では、一機のみであるので、JAL113のターゲット情報がセットされる。
【0266】
(4) カレント対象処理部K1では、指定ターゲット候補情報格納部Gのターゲット情報をカレントターゲット格納部K2にセットし、指定ターゲット情報表示処理部O2とターゲット識別情報設定部S3を起動する。
【0267】
(5) 指定ターゲット情報表示処理部O2では、カレントターゲット格納部K2のターゲットの飛行計画情報を読み込み、表示部Bの該当領域に表示する。
【0268】
(6) ターゲット識別情報設定部S3では、カレントターゲット格納部K2の情報を参照し、カレントターゲットをハイライトする情報を識別情報格納部S5にセットする。
【0269】
(7) 主表示情報編集部T1では、常時ターゲット情報格納部A2と識別情報格納部S5の情報に従い、主表示情報格納部T2にターゲット表示情報をセットする。この時、識別情報格納部S5の情報に従い、カレントターゲット格納部K2のターゲットをハイライト表示するような表示情報が付加され、主表示情報格納部T2にセットされ、主表示処理部T6を起動する。航空機リスト表示処理部P2では、常時、航空機リスト表示情報格納部P1の情報を読み出し、識別情報格納部S5の情報を参照して、表示情報を生成し、表示部Bの該当領域に表示する。
【0270】
(8) 主表示処理部T6では、主表示拡大率格納部T3の情報を参照し、1の場合は、主表示処理部T6を起動する。
【0271】
(9) 主表示処理部T6では、主表示拡大情報格納部T5を参照し、1であれば主表示情報格納部T2の情報を読み出し、表示部Bの該当領域へ表示する。本実施形態ではこのケースに該当する。
【0272】
(10)主表示拡大率が1以外の場合は、主表示情報格納部T2にセットした後、主表示拡大処理部T4を起動する。主表示拡大処理部T4は、主表示拡大率格納部T3の値に従って拡大処理を行い、主表示拡大情報格納部T5にセットし、主表示処理部T6を起動する。
【0273】
(11)主表示処理部T6は、主表示拡大率を参照し、1以外であれば、主表示拡大情報格納部T5の情報を表示部Bの該当表示領域に表示する。
【0274】
2.密集した状況で副表示画面領域に拡大表示処理(最小範囲を識別表示)
(2)までは前記と同様である。
【0275】
(12)ターゲット選択処理部C7では、ターゲット情報格納部A2のターゲット情報を参照しながら、入力情報格納部C6の座標値を中心にターゲット選択最小範囲情報格納部Eの範囲情報内に対応するターゲット航空機を検索し、指定ターゲット候補情報格納部Gにターゲット情報を格納すると共に、操作で指定された座標値を指定位置格納部Fにセットし、カレント対象処理部K1を起動する。本実施形態では、JAL113,ANA234,JAL215の3機あるので、これらのターゲット情報がセットされ、選択優先度算出部L1を起動する。さらに近接範囲モードを調べ、拡大範囲(2)である場合は、近接領域範囲算出部Hを起動する。本実施形態では、最小範囲(1)であるので、近接領域算出部Hの起動は行われない。
【0276】
(13)選択優先度算出部L1では、指定ターゲット候補情報格納部Gと指定位置格納部Fの情報、ターゲット管制状況格納部M3の情報を参照して優先度を決定し、選択優先度格納部L2にターゲット情報を優先度順にセットし、カレント対象処理部K1とターゲット重なりチェック処理部R3を起動する。
【0277】
(14)カレント対象処理部K1では、選択優先度算出部L1より起動されると、選択優先度格納部L2の情報を参照し、カレントターゲット格納部K2に最優先のターゲット情報をセットし、指定ターゲット情報表示処理部O2、ターゲット識別情報設定部S3を起動する。以降、指定ターゲット情報表示処理部O2、航空機リスト表示処理部P2、主表示画面領域への表示処理は、前記(5)からの処理と同様に行われる。
【0278】
(15)ターゲット重なりチェック処理部R3では、選択優先度格納部L2の情報を参照し、優先度の高いターゲット順に重なりパラメータの情報をもとに許容できる重なりかどうかをチェックする。
【0279】
(16)本実施形態では、第一優先度のJAL113と第二優先度のANA234が許容重複度(50%)を越えているので、両者を重なりターゲットとして、重なりターゲット情報格納部R4にセットし、拡大率算出部R5を起動する。
【0280】
(17)拡大率算出部R5では、前述の重なりパラメータ算出部R1での説明の通り、5倍の拡大が必要と計算され、拡大率を拡大率格納部U1にセットし、拡大表示処理部U2を起動する。
【0281】
(18)ターゲット識別情報設定部S3は、カレントターゲット格納部K2、選択優先度格納部L2の情報を参照し、識別情報を識別情報格納部S5にセットする。さらに、識別情報が2件以上のターゲットの場合は、次候補管理情報格納部K4に初期情報をセットする。本実施形態ではターゲット選択最小範囲情報格納部Eの領域範囲のターゲットについて優先度識別情報並びに識別情報が設定されており、この領域内のターゲットについて識別処理、優先度次候補選択処理が行えるようになる。
【0282】
(19)拡大表示処理部U2は、重なりターゲット情報格納部R4の最優先のターゲット位置を中心に拡大率格納部U1の情報を元に拡大表示処理を行い、識別情報格納部S5の情報を参照しながら識別情報を付加した拡大情報を副表示情報格納部U3にセットし、副表示処理部U4を起動する。
【0283】
(20)副表示処理部U4では、副表示情報格納部U3の情報を読み出し、表示部Bの該当表示領域に表示する(図20の画面例を参照)。
【0284】
3.近接拡大範囲までを識別表示する場合
(21)前記(12)において近接モード格納部J2のモード情報が近接拡大範囲(モード2)の場合を想定した実施形態であり、近接拡大パラメータ設定部D5を起動し処理が完了した後、近接領域範囲算出部Hを起動する。近接拡大パラメータ設定部D5では、基本近接パラメータの近接判定モードが1であることから、近接基本パラメータの値に近接領域拡大倍率の2をかけた領域が近接拡大範囲として近接拡大範囲格納部D9に設定される。
【0285】
(22)近接領域範囲算出部Hでは、指定位置格納部Fの情報と近接拡大範囲格納部D9、ターゲット情報格納部A2の情報を参照し、拡大範囲におけるターゲット情報を近接ターゲット位置格納部Iにセットし、選択優先度算出部L1を起動する。
【0286】
(23)選択優先度算出部L1では、近接モード格納部J2の値が2であることから、指定ターゲット候補情報格納部Gと指定位置格納部F、ターゲット管制状況格納部M3の情報に加えて、近接ターゲット位置格納部Iのターゲット情報を参照し、拡大範囲のターゲット優先度を決定し、選択優先度格納部L2にターゲット情報を優先度順にセットし、カレント対象処理部K1とターゲット重なりチェック処理部R3を起動する。
【0287】
(24)カレント対象処理部K1では、選択優先度算出部L1より起動されると、選択優先度格納部L2の情報を参照し、カレントターゲット格納部K2に最優先のターゲット情報をセットし、指定ターゲット情報表示処理部O2、ターゲット識別情報設定部S3を起動する。指定ターゲット情報表示処理、航空機リスト表示処理、主表示画面領域への表示処理は、以降、前記(5)からの処理と同様である。
【0288】
(25)ターゲット重なりチェック処理部R4では、選択優先度格納部L2の情報を参照し、優先度の高いターゲット順に重なりパラメータの情報をもとに許容できる重なりかどうかをチェックする。
【0289】
(26)本実施形態では、第一優先度のJAL113と第二優先度のANA234の重なりが90%で許容重複度50%を越えており、両者を重なりターゲットとして、重なりターゲット情報格納部R4にセットし、拡大率算出部R5を起動する。
【0290】
(27)拡大率算出部R5では、前述の重なりパラメータ算出部R1での説明の通り、5倍の拡大が必要と計算され、拡大率を拡大率格納部U1にセットし、拡大表示処理部U2を起動する。
【0291】
(28)ターゲット識別情報設定部S3は、カレントターゲット格納部K2、選択優先度格納部L2の情報を参照し、識別情報を識別情報格納部S5にセットする。さらに、識別情報が2件以上のターゲットの場合は、次候補管理情報格納部K4に初期情報をセットする。本実施形態では近接拡大範囲領域のターゲットについても優先度識別情報並びに識別情報が設定されており、拡大領域についての識別処理、優先度次候補選択処理が行えるようになる。
【0292】
(29)拡大表示処理部U2は、重なりターゲット情報格納部R4の最優先のターゲットを中心に拡大率格納部U1の情報をもとに拡大表示処理を行い、識別情報格納部S5の情報を参照しながら識別情報を付加した拡大情報を副表示情報格納部U3にセットし、副表示処理部U4を起動する。
【0293】
4.三次元表示が行われる場合
(30)前記(25)において、ターゲット重なりチェック処理部R3では、選択優先度格納部L2の情報を参照し、優先度の高いターゲット順に重なりパラメータの情報をもとに許容できる重なりかどうかをチェックするほかに、三次元モードが2(三次元表示要求あり)であるかチェックする。モード2であれば、優先度の高いターゲット順に重なりパラメータ格納部R2の最短距離と比較チェックし、最短距離よりも短いターゲットのペア情報を重なりターゲット情報格納部R4にセットする。
【0294】
(31)本実施形態では、第一優先度のJAL113と第二優先度のANA234との距離が8画素であり、最短距離の30画素以下であるため、このターゲット情報と距離を重なりターゲット情報格納部R4にセットし、三次元表示視点候補算出部V1を起動する。ターゲット選択最小範囲情報格納部Eに示される入力範囲を基準とするターゲット相互の重なり(本実施形態では50%が許容範囲)による処理(副表示画面領域での表示処理)は、前記(26),(27)と同様である。
【0295】
(32)三次元表示視点候補算出部V1では、重なりターゲット情報格納部R4、副表示情報格納部U3の情報を参照し、第一優先並びに第二優先の両ターゲットの進行角度中心を示す方向の線に直角方向で、第一優先のターゲットを回転中心、並びに三次元表示での注視点とし、15度ずつ回転して両ターゲット間の距離を算出し、最短距離以上の距離となる視点角度を求め、三次元表示視点候補格納部V2に格納し、三次元表示情報生成部V4を起動する(図20の画面例を参照)。
【0296】
(33)90度以内の回転で、満たされない場合は、最大となる角度で、拡大表示するために最短距離を確保できる拡大倍率を算出し、三次元拡大率格納部V3に格納した上で三次元表示情報生成部V4を起動する。
【0297】
(34)三次元表示情報生成部V4は、三次元表示視点候補格納部V2、三次元拡大率格納部V3、識別情報格納部S5、ターゲット情報格納部A2の情報を参照し、重なりパラメータ格納部R2の三次元倍率で拡大し、視点移動処理と必要な場合は拡大処理を行い、三次元表示情報格納部V5に表示情報を格納する。
【0298】
(35)三次元表示処理部V6では、三次元表示情報格納部V5の情報を読み出し、表示部Bの該当表示領域に表示する。
【0299】
5.ターゲットの形状を変更する処理
(36)前記(25)及び(30)において、ターゲット重なりチェック処理部R3では、ターゲット形状変更モードが2(形状変更要求あり)で、かつ重なりの許容範囲(本実施形態では50%)を超えているか、又は最短距離(本実施形態では40)未満の場合は、前述のターゲット形状変更処理部S4で説明した基準でターゲットシンボルの形状を変化させるための識別情報を識別情報格納部S5にセットする。主表示情報編集部T1は、この識別情報に従い、ターゲットシンボルの形状を変更し、主表示情報格納部T2にセットする。他の表示領域への表示処理は、前記と同様である。
【0300】
6.次候補選択処理
(37)1の説明では、識別情報格納部S5に一機のみしかターゲット情報が格納されていないことから、次候補選択処理はない。したがって、次候補メニューが押されても、入力対象判定部C4では、識別情報格納部S5の件数が一件であることから無視する。
【0301】
(38)前記2〜3(4も含まれる)の場合は、識別情報格納部S5にそれぞれ、3件、6件の識別情報が設定されていることから、入力対象判定部C4にて次候補メニュー操作(次候補、前候補、最優先候補)を受けつけ、次候補入力切替処理部K3へ制御を移行する。以下、各次候補切替操作が行われた場合の次候補入力切替処理部K3以降の処理手順を示す。
【0302】
(39)次候補入力切替処理部K3では、選択優先度格納部L2の次候補指定の内容(次候補、前候補、最優先候補)に従い、次候補管理情報格納部K4の内容を更新する。
【0303】
(40)次候補メニュー項目指定の場合は、カレント管理番号とカレント優先度番号を前候補管理番号と前候補優先度番号にセットし、旧次候補管理番号と旧次候補優先度番号をカレント次候補管理番号並びにカレント優先度番号にセットする。
【0304】
(41)前候補メニュー項目指定の場合は、前候補管理番号と前候補優先度番号をカレント管理番号とカレント優先度番号にセットし、旧カレント管理番号と旧カレント優先度番号を次候補管理番号並びに次候補優先度番号にセットし、旧前候補管理番号と旧前候補優先度番号の前の各番号を前候補管理番号並びに前優先度番号にセットする。
【0305】
(42)最優先メニュー項目指定の場合は、次候補管理情報格納部K4の最優先候補管理番号と最優先候補優先度番号をカレント管理番号並びにカレント優先度番号にセットし、最下位候補優先度番号、最下位候補優先度番号を前候補管理番号、前候補優先度番号にセットする。次候補管理番号並びに次候補優先度番号には、選択優先度格納部L2の第二候補の情報を格納する。
【0306】
(43)上記処理の後、カレント対象処理部K1に制御を移行する。
【0307】
(44)カレント対象処理部K1は、カレント管理番号、カレント優先度番号のターゲット情報をカレントターゲット格納部K2にセットし、ターゲット識別情報設定部S3に制御を移行する。
【0308】
(45)指定ターゲット情報表示処理部O2では、前記と同様に、カレントターゲット格納部K2のターゲットの飛行計画情報を読み出し、表示部Bの該当領域に表示する。
【0309】
(46)ターゲット識別情報設定部S3では、カレントターゲット格納部K2並びに次候補管理情報格納部K4の情報(次候補ターゲット)をもとに、識別情報格納部S5に識別表示情報をセットする。
【0310】
(47)以下、前記と同様の手順にて、主表示画面領域、副表示画面領域、三次元表示領域、航空機リスト表示領域のカレントと次候補の表記が変更される。
【0311】
以上の処理内容から明らかなように、本実施形態の構成によれば、以下のように、密集したターゲットを容易に識別し、ターゲット選択操作の作業を支援することができる。
【0312】
(1) ターゲットを選択した領域が密集している場合、操作に適当な倍率で拡大表示することができる。
【0313】
(2) (1)において、表示倍率を変更できる。
【0314】
(3) 表示倍率を縦横それぞれ異なる倍率に設定できる。
【0315】
(4) (1)において、ターゲットの選択操作の有無にかかわらず、一定以上密集した領域を常時、操作に適当な倍率で拡大表示することができる。
【0316】
(5) (1)において、一つあるいは、許容される領域の数だけ、最も密集した領域を拡大表示することができる。
【0317】
(6) (1)において、拡大した領域表示を元の表示とは別の領域に表示することができる。
【0318】
(7) (1)において、拡大した領域の範囲を元の表示上で識別表示することができる。
【0319】
(8) 密集した領域で近接したターゲットを色などで識別表示することができる。
【0320】
(9) 選択操作時には、指定されているターゲットを識別表示すると共に、次候補選択操作にて選択対象を切換えることができる。
【0321】
(10)(9)において、次候補選択操作にて切換え可能な対象ターゲットを識別することができる。
【0322】
(11)(9)において、次候補選択順位を明示する表示を行うことができる。
【0323】
(12)選択操作された領域が一定以上密集している場合に、密集している部分のターゲットリストと現在の選択と他の選択候補とを識別表示することができる。リスト表示上で他の候補を選択すれば、選択対象を変更できる。
【0324】
(13)ターゲットが密集した領域について、適当な視点から三次元透視図としてターゲット位置の表示を行うことができる。
【0325】
(14)(13)において、視点方向を数値又は、適当な三次元モデル表示上で明示することができる。
【0326】
(15)ターゲットシンボルを選択するシステムにおいて、密集した領域でターゲットシンボルの操作領域を密集したターゲットについては、従来の操作有効領域とは異なる場所や範囲を動的に設定することができる。
【0327】
(16)(15)において、異なる操作領域であることを表示上で明記することができる。
【0328】
(17)(15)において、操作領域を表示上で明記することができる。
【0329】
(18)(15)において、密集したターゲットのシンボル形状・大きさを操作領域に応じて自動的に変化させることができる。
【0330】
(19)(15)において、操作領域とシンボル表示とを一致させることができる。
【0331】
(20)(15)において、操作領域・シンボルが一方向に長い形状を有するようにすることができる。
【0332】
(21)(15)において、密集した領域でターゲットが重ならないように、領域の方向を自動的に調整・変更することができる。非対象なターゲット領域の場合は、相互に長い方の角度を自動的に変更することができる。
【0333】
(22)(21)において、突き出た長いシンボル領域部分があればこれをタグの方向と一致させることができる。
【0334】
(23)密集した領域では、ターゲットの選択をシンボルだけでなくタグ全体で行うことができる。
【0335】
(24)(23)において、シンボルだけでなくタグを含めた選択範囲であることを識別表示することができる。
【0336】
(25)一定以上密集している領域で、選択操作により選択されたとされるターゲットのうち、現在の管制状況で優先度が高いものを対象とすることができる。
【0337】
(26)他の選択候補が複数ある場合は、同様に現在の管制状況で優先度が高い順に次候補として表示、選択処理を行うことができる。
【0338】
(27)予め、ポインティング操作により、最小の有効選択範囲に関するパラメータを操作者毎に設定できるように評価操作機能を設けているので、設定されたパラメータ値をもとに拡大率や拡大範囲を設定することができ、拡大表示された表示上で目的のターゲットを特定することができる。
【0339】
(28)(27)において、設定したパラメータ値を範囲とする最小範囲よりも拡大した範囲領域を更に一つ又は複数設け、操作対象候補領域とすることができる。
【0340】
(29)(27),(28)の切り替えができる。
【0341】
(30)(27)〜(30)において、前述した優先度に応じた次候補切り替え操作ができる。
【0342】
(31)上記の各種方法を組み合わせて選択操作を容易に行えるようになる。
【0343】
(32)密集した表示領域について予め拡大などの表示をしておくことができ、主画面が操作された場合は、上記と同様の動作を行うことができる。
【0344】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、操作対象が密集している場合に意図するターゲットを簡単かつ確実に対象物として指定することのできるターゲット選択操作装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施形態のターゲット選択操作装置として、航空管制システムに適用した場合の概略構成を示すブロック図。
【図2】 同実施形態の具体的なシステム構成を示すブロック図。
【図3】 同実施形態のターゲット情報入力部の構成を示すブロック図。
【図4】 同実施形態の入力処理部の構成を示すブロック図。
【図5】 同実施形態の選択範囲/近接領域設定部の構成を示すブロック図。
【図6】 同実施形態の近接モード処理部の構成を示すブロック図。
【図7】 同実施形態のカレント・次候補処理部の構成を示すブロック図。
【図8】 同実施形態の選択優先度処理部の構成を示すブロック図。
【図9】 同実施形態の管制状況処理部の構成を示すブロック図。
【図10】 同実施形態の飛行計画情報格納入力部の構成を示すブロック図。
【図11】 同実施形態のターゲット情報表示処理部の構成を示すブロック図。
【図12】 同実施形態の航空機リスト表示処理部の構成を示すブロック図。
【図13】 同実施形態の近接ターゲット重なり処理部の構成を示すブロック図。
【図14】 同実施形態のターゲット識別処理部の構成を示すブロック図。
【図15】 同実施形態の主表示領域処理部の構成を示すブロック図。
【図16】 同実施形態の副表示領域拡大処理部の構成を示すブロック図。
【図17】 同実施形態の三次元指定移動表示処理部の構成を示すブロック図。
【図18】 同実施形態の表示部の表示画面例を示す図。
【図19】 図18の表示画面例における各領域の大きさを示す図。
【図20】 図18の表示画面例における主表示画面領域を取り出して示す図。
【図21】 図18の表示画面例における三次元断面表示での視点方向設定例と、ターゲットシンボル操作領域(形状)の変形例を示す図。
【図22】 同実施形態の入力対象判定部における処理の流れを示すフローチャート。
【図23】 同実施形態において、デフォルトの重なりパラメータ値に従う処理の一例を示す図。
【図24】 同実施形態において、相互のシンボルが重なっている状態での処理の一例(進行方向に応じたシンボル形状の変更)を示す図。
【図25】 同実施形態において、三次元対象領域での視点角度が決定された場合に、視点からの三次元投影図の拡大処理から三次元表示するまでのプロセスを示す図。
【図26】 同実施形態の三次元表示処理における視点の移動無し(0°の状態):距離=8Pixelsの時の透視図。
【図27】 同実施形態の三次元表示処理における視点の移動回転角度(15°の状態):距離=15Pixelsの時の透視図。
【図28】 同実施形態の三次元表示処理における視点の移動回転角度(30°の状態):距離=22Pixelsの時の透視図。
【図29】 同実施形態の三次元表示処理における視点の移動回転角度(45°の状態):距離=27Pixelsの時の透視図。
【図30】 同実施形態の三次元表示処理における視点の移動回転角度(60°の状態):距離=31Pixelsの時の透視図。
【図31】 同実施形態の三次元表示処理における視点の移動回転角度(75°の状態):距離=35Pixelsの時の透視図。
【図32】 同実施形態の三次元表示処理における視点の移動回転角度(90°の状態):距離=32Pixelsの時の透視図。
【符号の説明】
A…ターゲット情報入力部
A1…ターゲット監視処理部
A2…ターゲット情報格納部
B…表示部
C…入力処理部
C1…操作部
C2…入力制御部
C3…入力座標情報格納部
C4…入力対象判定部
C5…入力項目座標テーブル格納部
C6…入力情報格納部
D…選択範囲/近接領域設定部
D1…近接基本パラメータ入力処理部
D2…近接判定処理モード格納部
D3…近接基本パラメータ格納部
D4…近接入力限界範囲格納部
D5…近接拡大パラメータ設定部
D6…近接パラメータ評価操作処理部
D7…評価値格納部
D8…近接パラメータ評価処理部
D9…近接拡大範囲格納部
E…ターゲット選択最小範囲情報格納部
F…指定位置格納部
G…指定ターゲット候補情報格納部
H…近接領域範囲算出部
J…近接モード処理部
J1…近接モード設定処理部
J2…近接モード格納部
K…カレント・次候補処理部
K1…カレント対象処理部
K2…カレントターゲット格納部
K3…次候補入力切替処理部
K4…次候補管理情報格納部
K5…次候補選択表示処理部
L…選択優先度処理部
L1…選択優先度算出部
L2…選択優先度格納部
M…管制状況処理部
M1…他セクタ情報送受信部
M2…管制状況更新部
M3…ターゲット管制状況格納部
N…飛行計画情報格納入力部
N1…飛行計画情報処理部
N2…飛行計画情報受信部
O…ターゲット情報表示処理部
O1…ターゲット飛行計画情報格納部
O2…指定ターゲット情報表示処理部
P…航空機リスト表示処理部
P1…航空機リスト表示情報格納部
P2…航空機リスト表示処理部
Q…重なりパラメータ入力処理部
R…近接ターゲット重なり処理部
R1…重なりパラメータ算出部
R2…重なりパラメータ格納部
R3…ターゲット重なりチェック処理部
R4…重なりターゲット情報格納部
R5…拡大率算出部
R6…三次元モード設定処理部
R7…三次元モード格納部
S…ターゲット識別処理部
S1…ターゲット形状変更設定部
S2…ターゲット形状変更モード格納部
S3…ターゲット識別情報設定部
S4…ターゲット形状変更処理部
S5…識別情報格納部
T…主表示領域処理部
T1…主表示情報編集部
T2…主表示情報格納部
T3…主表示拡大率格納部
T4…主表示拡大処理部
T5…主表示拡大情報格納部
T6…主表示処理部
U…副表示領域拡大処理部
U1…拡大率格納部
U2…拡大表示処理部
U3…副表示情報格納部
U4…副表示処理部
V…三次元指定移動表示処理部
V1…三次元表示視点候補算出部
V2…三次元表示指定候補格納部
V3…三次元拡大率格納部
V4…三次元表示情報生成部
V5…三次元表示情報格納部
V6…三次元表示処理部

Claims (23)

  1. 監視区域内の航空機位置情報に基づいて、前記監視区域に存在する全ての航空機をターゲットとしてそれぞれの位置を表示装置の監視区域表示画面にシンボルで二次元表示し、この画面上に表示されたターゲットシンボルの中から任意のターゲットシンボルをポインティングデバイスにより選択的に指定することで、指定シンボルのターゲットを対象物として特定するターゲット選択操作装置において、
    前記表示装置の画面上で、前記ポインティングデバイスで指定された位置から一定範囲内に存在する全てのターゲットシンボルを検出するシンボル検出手段と、
    前記シンボル検出手段で検出された全てのターゲットシンボルについて、前記ポインティングデバイスによる指定位置からの距離を求め、その距離の短い順に指定シンボルの候補とする順位を決定する順位判定手段と、
    前記監視区域表示画面とは異なる画面に、指示入力に応じてまたは自動的に前記一定範囲内を拡大表示すると共に、前記順位判定手段で決定された順位に従って各ターゲットシンボルを識別表示する表示処理手段とを具備し、
    前記シンボル検出手段は、前記ポインティングデバイスで指定された位置を基準に設定する範囲を、ターゲットシンボルの総数または密集度から算出されるパラメータ値に基づいて決定し、
    前記順位判定手段は、前記ポインティングデバイスの指定位置からの平面上での距離の短い順に、平面上での距離が等しい場合には三次元的な距離または高さ方向の距離の短い順に、平面上での距離、三次元的な距離または高さ方向の距離がいずれも等しい場合には前記ポインティングデバイスの指定位置に近づいているターゲットのシンボルに高い順位を割り当てることを特徴とするターゲット選択操作装置。
  2. さらに、前記シンボル検出手段で検出されたターゲットシンボルの中から、前記ポイントデバイスによる指定位置から最も近いシンボルを選択して指定シンボルの第1候補とする順位判定手段を備え、
    前記表示処理手段は、拡大表示の際に、前記順位判定手段で第1候補として判定されたシンボルを前記範囲内の他のシンボルとは区別して識別表示することを特徴とする請求項1記載のターゲット選択操作装置。
  3. さらに、前記順位判定手段で第1候補として選定されたシンボルがあったとき、そのシンボルを指定シンボルとして決定するか否かを確認するための確認操作入力を受け付け、その入力操作に応じて第1候補のシンボルに対応するターゲットを対象物として特定する決定確認入力手段を備えることを特徴とする請求項記載のターゲット選択操作装置。
  4. 前記表示処理手段は、色分けによって候補の順位を識別表示することを特徴とする請求項記載のターゲット選択操作装置。
  5. さらに、前記表示処理手段により識別表示されたシンボルの候補順位を選択操作に従って繰り上げ、確定操作があったとき、そのシンボルのターゲットを対象物として特定する選択確定入力手段を備えることを特徴とする請求項記載のターゲット選択操作装置。
  6. 前記選択確定入力手段は、選択候補が一巡したとき、最初の候補に戻るサイクリック処理を施すことを特徴とする請求項記載のターゲット選択操作装置。
  7. 前記表示処理手段は、倍率入力操作に応じて表示倍率を段階的にまたは連続的に変更することを特徴とする請求項1記載のターゲット選択操作装置。
  8. 前記表示処理手段は、前記範囲内のターゲットシンボル間隔が設定値以上となるように拡大表示することを特徴とする請求項記載のターゲット選択操作装置。
  9. 前記表示処理手段は、表示画面全体または一定範囲に表示されるターゲットシンボルの総数または密度に基づいて拡大表示倍率を決定することを特徴とする請求項1記載のターゲット選択操作装置。
  10. 前記表示処理手段は、指定された画面上の位置に基づいて拡大表示倍率を決定することを特徴とする請求項1記載のターゲット選択操作装置。
  11. さらに、前記監視区域に対する管制状況を識別する管制状況処理部を備え、
    前記表示処理手段は、前記管制状況処理部で識別された管制状況に基づいて拡大表示倍率を決定することを特徴とする請求項1記載のターゲット選択操作装置。
  12. 前記表示処理手段は、対象ターゲット間の最小間隔が一定パラメータ値以上となるように拡大表示倍率を決定することを特徴とする請求項1記載のターゲット選択操作装置。
  13. 前記パラメータ値は、方向に対応した値を1以上有することを特徴とする請求項12記載のターゲット選択操作装置。
  14. 前記パラメータ値は、予め与えられる条件に対する評価に応じて変更されることを特徴とする請求項12記載のターゲット選択操作装置。
  15. 前記シンボル検出手段は、一つのターゲットシンボルに対する操作対象有効最小領域を予め与えられる条件に対する評価に応じて変更することを特徴とする請求項1記載のターゲット選択操作装置。
  16. 前記シンボル検出手段は、前記評価により優先度の高いターゲットシンボルに対する操作対象有効領域を最小領域より拡大して指定候補とすることを特徴とする請求項15記載のターゲット選択操作装置。
  17. 前記表示処理手段は、ターゲット同士が相互に接近するときはそれぞれのシンボルを拡大表示し、相互に遠ざかるときはそれぞれのシンボルを縮小表示することを特徴とする請求項1記載のターゲット選択操作装置。
  18. 前記表示処理手段は、三次元モデルを生成し、適当な視点位置、注視点、画角で各ターゲットの三次元透視図表示を行うことを特徴とする請求項1記載のターゲット選択操作装置。
  19. 前記三次元モデルでは、平面表示で近接していたターゲット間隔を広げて表示することを特徴とする請求項18記載のターゲット選択操作装置。
  20. 前記三次元モデルでは、近接ターゲット間の間隔平均が基準値以上になる視点から三次元透視図表示、または二次元的断面表示を行うことを特徴とする請求項18記載のターゲット選択操作装置。
  21. 前記三次元モデルでは、ターゲットの重なりを判別し、重なりがなくなる視点から三次元透視図表示、または二次元的断面表示を行うことを特徴とする請求項18記載のターゲット選択操作装置。
  22. 前記表示処理手段は、さらに領域画面上のターゲットのリスト表示を行うものとし、前記リスト内のターゲット指定入力によりターゲットを特定することを特徴とする請求項1記載のターゲット選択操作装置。
  23. 前記リスト表示は、領域画面上のターゲットの選択候補、優先度に応じて各ターゲットリストを識別表示することを特徴とする請求項22記載のターゲット選択操作装置。
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