JP3743864B2 - トイレ便器用洗浄剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、水洗トイレのロー・タンクの底面への初期の定着性を向上させた投入型のトイレ便器用洗浄剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、水洗トイレのロー・タンクへの投入型のトイレ便器用洗浄剤として、投入時に手を汚さないようにするため、その洗浄剤組成物を水溶性フィルムによって包装したものがあった。
【0003】
しかし、このものは洗浄剤組成物を包装する水溶性フィルムの側の粘着性が低いため、ロー・タンクの底面への初期の定着力が不十分であった。したがって、ロー・タンク内の水流などの影響によりトイレ便器用洗浄剤が移動していって、その結果、排水口を詰まらせてしまう場合があるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は、従来よりもロー・タンクの底面への初期の定着力が高いトイレ便器用洗浄剤を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、洗浄剤組成物や水溶性フィルムに水溶性のデンプンを配合することによりその粘着性が向上し、トイレ便器用洗浄剤のロー・タンクの底面への定着力を向上させ得ることを見い出しこの発明を完成するに到った。
【0006】
すなわち、この発明のトイレ便器用洗浄剤は洗浄剤組成物が水溶性フィルムにより包装されるとともに、前記水溶性フィルムは水溶性のデンプンを含有することを特徴とする。このように構成すると、水溶性のデンプンを含有する水溶性フィルムの粘着性が高まり、これにより定着力が向上することによって初期の定着力を従来より向上させることができ、トイレ便器用洗浄剤をロー・タンクの底面にしっかりと固定することができる。
【0007】
水溶性フィルムは、水溶性のデンプンが約0.1〜30重量%配合されたものが好ましい。水溶性のデンプンが約0.1重量%未満では粘着性が低過ぎる場合があり、約30重量%を越えて配合すると水溶性フィルムの加工適性が低下する場合があるからである。
【0008】
前記水溶性フィルムは、けん化度約80mol%以上のポリビニルアルコール約60〜95重量%と、可塑剤約5〜20重量%とも含有することができる。水溶性フィルムは、水中での洗浄剤組成物の溶解性を損なうことがないように、ロー・タンクに投入された後速やかに水中に分散することが好ましいのであるが、ポリビニルアルコールのけん化度を約80mol%以上とすると水への溶解性が良く、約85〜90mol%とすると水への溶解性が更に良くなる。
【0009】
水溶性フィルムの厚みは、約5〜100μmであることが好ましい。約5μm未満とするとタンクの底面への定着力が不十分である場合があり、約100μmを越えると水に対する溶解性が悪い場合があるからである。
【0010】
洗浄剤組成物を水溶性フィルムにより包装する際に熱接着を行う場合、水溶性フィルムが熱接着性に優れていることが好ましく、また、加工時の折り曲げや引っ張り等に耐え得る強度を持つことが好ましい。
【0011】
次に、洗浄剤組成物も水溶性のデンプンを含有するものであることとすることができる。このように構成すると、水溶性フィルムの粘着性が高まりロー・タンクの底面への定着力が向上することに加えて、水溶性のデンプンを含有し粘着性がより高まった洗浄剤組成物と前記水溶性フィルムとの相互間の定着力も向上することにより、初期の定着力をより大きく向上させることができ、トイレ便器用洗浄剤をロー・タンクの底面に更にしっかりと固定することができる。
【0012】
洗浄剤組成物は、水溶性のデンプンが約0.1〜20重量%配合されたものであることが好ましい。約0.1重量%未満とすると定着力が不十分である場合があり、約20重量%を越えるとデンプンによる薬剤(洗浄剤組成物)の膨潤が著しい場合があるからである。
【0013】
上記水溶性のデンプンは、α化デンプンであることが好ましい。このように構成すると水に対する溶解性が良好であり、且つ、タンクの底面への定着力にも優れる上、安価に製造できるという利点がある。
【0014】
【発明の効果】
この発明は上述のような構成であり、次の効果を有する。
【0015】
従来よりもロー・タンクの底面への初期の定着力が高いトイレ便器用洗浄剤を提供することができる。
【0016】
【実施例】
この実施例のトイレ便器用洗浄剤は、洗浄剤組成物が水溶性フィルムにより包装されるとともに、前記水溶性フィルムは水溶性のデンプンを含有することとしている。そして、前記洗浄剤組成物も、水溶性のデンプンを含有するものであることとしている。
【0017】
水溶性フィルムは、水溶性のデンプンが約0.1〜30重量%配合されたものとしており、前記洗浄剤組成物は、水溶性のデンプンが約0.1〜20重量%配合されたものとしている。水溶性フィルム中に配合する水溶性のデンプンは0.1〜30重量%が好ましい。水溶性のデンプンの配合量が約0.1重量%未満では粘着性が低過ぎる場合があり、約30重量%を越えて配合するとフィルムとしての加工適性が低下する場合がある。
【0018】
水溶性のデンプンであるが、天然のデンプンは冷水に溶解しない等の性質を持つため、水可溶性にした加工デンプンを好適に用いることができる。例えば、デキストリンやα化デンプンを用いることができる。
【0019】
水可溶性のデキストリンとして、例えば馬鈴薯、とうもろこし、小麦、さつまいも、タピオカ、タロイモなどに由来するばい焼、また、酵素や酸処理したデキストリンなどを用いることができる。水可溶性のα化デンプンとして、例えばα化した馬鈴薯、トウモロコシ、小麦、さつまいも、タピオカ、タロイモなどに由来する加工デンプンなどを用いることができる。
【0020】
水溶性フィルムは前記水溶性のデンプン0.1〜30重量%とともに、けん化度約80mol%以上のポリビニルアルコール約60〜95重量%と、可塑剤(グリセリン)約5〜20重量%とを含有することとし、その厚みは約5〜100μmとした。ポリビニルアルコールは、酢酸ビニルを重合させてけん化したものであり、下記化1の構造式、
【0021】
【化1】
Figure 0003743864
【0022】
〔重合度=m+n、けん化度=n/(m+n)×100〕
を有する。ポリビニルアルコールの水への溶解性は主として重合度とけん化度に依存しており、一般的に重合度及びけん化度の低いものの方が水に溶けやすく、けん化度が85〜90mol%程度が水への溶解性が最も良い。
【0023】
なお、冬場のトイレのロー・タンク内の水温は5℃以下となることが珍しくなく、このような冷水にも可溶な重合度やけん化度を有するポリビニルアルコールを選択することが好ましい。
【0024】
水溶性フィルムの可塑剤として、柔軟性や湿潤性を持たせ加工適性を増すためにグリセリンやエチレングリコール等のグリコール類やエタノールアミンなどが用いられる。一般的に可塑剤の添加量が多すぎるとべた付きを生じ、少なすぎると柔軟性に欠けるため加工性が悪くなる傾向がある。
【0025】
なお、トイレ便器用洗浄剤のロー・タンクの底面への定着力は、配合する水溶性のデンプンの種類や量を変えた場合でも、デンプン以外の成分によって調整することができる。
【0026】
次に、この実施例のトイレ便器用洗浄剤の使用状態を説明する。
水溶性フィルムに配合された水溶性のデンプンによる粘着性と、洗浄剤組成物に配合された水溶性のデンプンによる粘着性とにより、トイレ便器用洗浄剤をロー・タンクの底面にしっかり固定させることができた。
(初期の定着力の測定試験)
トイレのロー・タンクの底面への初期の定着力の測定を、次のような傾斜法により測定した。
【0027】
すなわち、洗浄剤組成物を厚み20μmの水溶性フィルムで被覆・包装して成るトイレ便器用洗浄剤を、水を貯留した水槽中に置いたロー・タンクの内壁面と同じ材質の板の上に、穏やかに静置した。そして、3分間の静置後、板をゆっくりと傾けていきトイレ便器用洗浄剤が板の上を滑り落ちるように動き出した瞬間に於ける、板と水槽の底とのなす角度を測定した。
【0028】
測定は1つの試料につき少なくとも3回行ない、結果を平均した。この角度が大きいほど、初期の定着力が大きいと言える。なお、最大傾斜角は90度である。表1乃至表3に、種々の実施例の水溶性フィルム及び洗浄剤組成物の水溶性のデンプンの配合量と初期の定着力との関係を示す。表4に、比較例のものの初期の定着力を示す。
(トイレ便器用洗浄剤の投げ込み試験)
次に、実施例の各試料をトイレのロー・タンクに投げ込む試験を行った。すると、ロー・タンク内での水流による移動は少なく排水口への詰まりも発生しなった。
【0029】
【表1】
Figure 0003743864
【0030】
【表2】
Figure 0003743864
【0031】
【表3】
Figure 0003743864
【0032】
【表4】
Figure 0003743864

Claims (7)

  1. 洗浄剤組成物が水溶性フィルムにより包装されるとともに、前記水溶性フィルムは水溶性のデンプンとしてα化デンプンまたはデキストリンの少なくとも1種を含有することを特徴とするトイレ便器用洗浄剤。
  2. 洗浄剤組成物が、水溶性のデンプンを含有するとともに、水溶性のデンプンを含有する水溶性フィルムにより包装されてなることを特徴とするトイレ便器用洗浄剤。
  3. 下記(a)または(b)の少なくとも1方の態様を有する請求項2に記載のトイレ便器用洗浄剤:
    (a)洗浄剤組成物が水溶性のデンプンとしてα化デンプンを含有する、
    (b)水溶性フィルムが水溶性のデンプンとしてα化デンプンまたはデキストリンの少なくとも1種を含有する
  4. 前記水溶性フィルムは、水溶性のデンプンが約0.1〜30重量%配合されたものである請求項1乃至3のいずれかに記載のトイレ便器用洗浄剤。
  5. 前記水溶性フィルムが、けん化度約80mol%以上のポリビニルアルコール約60〜95重量%と、可塑剤約5〜20重量%も含有するものである請求項1乃至4のいずれかに記載のトイレ便器用洗浄剤。
  6. 前記水溶性フィルムの厚みが、約5〜100μmである請求項1乃至のいずれかに記載のトイレ便器用洗浄剤。
  7. 前記洗浄剤組成物は、水溶性のデンプンが約0.1〜20重量%配合されたものである請求項1乃至6のいずれかに記載のトイレ便器用洗浄剤。
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