JP3743241B2 - ゲーム機の施錠装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機或はスロットマシン等のゲーム機に使用される施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のゲーム機用の施錠装置として、ゲーム機の本体枠(キャビネット)の前面にヒンジを介して開閉可能に取り付けられた前面枠(前扉)を施錠するために、前面枠の内側に縦に装着され、本体枠側に取り付けた受け金具にフック状の鉤部材を係止させて施錠する施錠装置が、従来一般に使用されている。
【0003】
この施錠装置は、通常、取付板と支持板を横断面略L形に成形してなる縦長の基枠体を有し、その支持板の上部と下部に、鉤部材を傾動可能に枢支し、基枠体内に摺動可能に配設した連結杆により上下の鉤部材を連結し、基枠体の取付板の中間部にシリンダ錠が取り付けられ、その錠軸の先端に取り付けたカム板を連結杆に連結させ、シリンダ錠のキー操作によりカム板を回動させ、連結杆を介して上下の鉤部材を下側に傾動させ、解錠する構造である。また、連結杆には鉤部材を施錠側に付勢するコイルばねが掛止され、前面枠を本体枠に対し閉鎖した時、鉤部材が受け金具の縁部に当って傾動しながら、係止状態となり、コイルばねの付勢力で、鉤部材が係止位置に戻り、施錠状態となるように動作する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のゲーム機は、近年、大当たり入賞状態になれば、多くの球やコインの払出が行なわれる機種が人気を呼び、大当たり入賞の生じるゲーム機が多く製造されている。しかし、大当たり入賞の当選の確率は、通常、制御回路内のプログラムやメモリのデータにより決定されることから、遊技場の営業中や非営業中に係らず、ゲーム機の前面枠を不正に開き、制御回路内の回路部品を不正な部品と交換し、有利な条件で遊技を行なうことにより、不正に多くの球やコインの払出を得るような不正行為が発生している。
【0005】
ゲーム機には、殆ど全てに上記のような構造の施錠装置が装着されており、正常なキーを用いてシリンダ錠を操作して、施錠装置を解錠しなければ、ゲーム機の前面枠は、殆ど開くことが難しいが、それでも、不正に施錠装置が無理やり或は真正キーから作られた不正キー等を用いて不正解錠が行なわれ、前面枠を開いて、上記のような不正操作が行なわれる場合があった。このため、真正キーから不正に作られた不正キー等により施錠装置が解錠操作された場合であっても、他の手段で施錠装置のロックが働き、不正解錠を阻止することができる施錠装置が要望されていた。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、キーを用いてシリンダ錠を不正に解錠操作した場合でも、他のロック手段を用いて不正解錠を防止することができる施錠装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の施錠装置は、基枠体が取付板と支持板を横断面L形に曲折して形成され、基枠体の支持板の上部と下部に鉤部材が枢軸を介して傾動可能に枢支され、上下の鉤部材が支持板に沿って摺動可能に配設された連結杆により連結され、基枠体の中間部に設けたシリンダ錠の錠軸にカム板が固定され、カム板が連結杆に係合可能に配置され、鉤部材がゲーム機の本体枠側に取り付けた受け金具の係止部に係止されて施錠するゲーム機の施錠装置において、補助シリンダ錠が基枠体に設けた取付部に側方を向いて取り付けられ、補助シリンダ錠の錠軸にカム板と連結杆との間に進入可能なロックカムが固定され、ロックカムのロック動作に従動して、連結杆と支持板に設けた凹部に係合して連結杆の摺動を阻止するロックレバーが配設されたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
上記構成の施錠装置は、ゲーム機の前面枠の内側に取り付けられ、ゲーム機の本体枠側に取り付けた受け金具の係止部に、上下の鉤部材が係止されて施錠が行なわれる。そして、施錠した状態でさらに、補助シリンダ錠を操作してロックカムを回動させ、それを連結杆の嵌合孔に進入させて、連結杆をロックする。
【0009】
従って、連結杆がロックカムでロックされた状態では、シリンダ錠に挿入したキーより解錠しようとしても、連結杆が摺動しないため、鉤部材が動かず、解錠することができない。
【0010】
例えば、真正キーから不正キーを作り、或は真正キーを使用して不正解錠しようとする者がいた場合、シリンダ錠にキーを差し込み、カム板を介して連結杆を摺動させようとしても、補助シリンダ錠によるロックカムの解除がなければ、施錠装置を解錠することはできず、キーを用いた不正解錠は防止される。
【0011】
構造的には補助シリンダ錠を取付板に取り付け、その錠軸固定したロックカムを、連結杆の凹部に嵌合させる構造であるから、従来のゲーム機の施錠装置の基本構造をそのまま使用して比較的容易に実施することができ、また、確実に連結杆をロックして鉤部材をロックすることができる。
【0012】
この施錠装置を使用したゲーム機を開く場合、補助シリンダ錠をキーにより回してロックを解除した状態で、本来のキーをシリンダ錠に差し込み、解錠操作して、ゲーム機の前面枠を解錠するから、2つのキーを別々の者が持てば、二重のセキュリティが確保され、より高いレベルで不正解錠を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、スロットマシン等のゲーム機に使用される施錠装置の右側面図を、図2はその背面図を示している。この施錠装置は、取付板2と支持板3を横断面L形に成形した縦長の基枠体1を有し、その支持板3の上部と下部に、フック状の鉤部材5、6がその末端を枢軸7、8を介して傾動可能に枢支され、両鉤部材5、6の中間部が、基枠体1内に摺動可能に配設した連結杆4により、連結ピン5a,6aを介して連結される。
【0014】
連結杆4は、取付板2上に切り起して形成した複数の切起部2aにより、摺動可能にガイドされ、支持板3の内側に突設したガイドピン24と連結杆4に設けた長穴との係合によってもガイドされる。基枠体1の取付板2の中央下寄りに幅広部が設けられ、そこにシリンダ錠10が前面に突き出す形態で取り付けられる。シリンダ錠10は、長尺に形成されて、末端に大形のフランジ部10aを有し、取付板2に穿設された孔に内側から挿入され、フランジ部10aを取付板2の内側にねじで固定し、取り付けられる。シリンダ錠10の錠軸の末端はフランジ部10aを通して内側に突出し、その先端にカム板9が固定される。カム板9には第一係合部9aと第二係合部9bが設けられ、カム板9が図2の反時計方向に回動した時、第一係合部9aは、上記連結杆4の一部に設けた係合凹部に係合可能であり、カム板9が図2の時計方向に下移動した時、第二係合部9bは、後述のスイッチ作動杆11と係合可能である。
【0015】
スイッチ作動杆11は、取付板2の幅広部近傍における支持板3と連結杆4との間に摺動可能に配設される。スイッチ作動杆11には左側面に突き出した作動片11aが設けられ、この作動片11aが図示しない非接触スイッチを、スイッチ作動杆11の移動に伴い動作させる。スイッチ作動杆11は、摺動方向に沿って長穴を有し、その長穴に、支持板3の一部に取り付けたガイドピン24を係合させ所定の範囲で摺動可能に支持される。
【0016】
補助シリンダ錠15がシリンダ錠10と同様に、取付板2の前面に突き出す形態で取り付けられる。この補助シリンダ錠15は、連結杆4とスイッチ作動杆11の摺動をロックするために設けられ、末端がフランジ部10aに固定され、取付板2に穿設された孔から前面側に突出して配設される。この補助シリンダ錠15の長さは、ここでは図1のように、本来のシリンダ錠10より少し短く形成されるが、ゲーム機の前面枠の形状に応じてその長さは決められる。補助シリンダ錠15の錠軸は、フランジ部10aの孔から内側に突出し、その錠軸の先端にロックカム16が固定される。このロックカム16は、一部に板状の凸部を有し、後述の連結杆4とスイッチ作動杆11に設けた矩形長穴状の嵌合孔4a,11b内に進入可能である。
【0017】
連結杆4のロックカム16に対応した箇所に、嵌合孔4aが形成され、スイッチ作動杆11のロックカム16に対応した箇所にも、嵌合孔11bが上記連結杆4の嵌合孔4aと重なる位置に形成される。ロックカム16は、補助シリンダ錠15をロック側に操作した時、その先端が連結杆4の嵌合孔4aとスイッチ作動杆11の嵌合孔11bに進入するように、その錠軸に固定され、補助シリンダ錠15の錠軸は、キー操作により約90°の範囲で回動する。
【0018】
この補助シリンダ錠15のキー15aは、ロック位置でもロック解除位置でも鍵穴から引き抜くことができる構造であり、補助シリンダ錠15はそのキー操作によるロック状態或はロック解除状態を保持する。これに対し、本来のシリンダ錠10のキー10bは、ゲーム機の前面枠を解錠するために或はスイッチをオンするために、一時的に連結杆4やスイッチ作動杆11を摺動させるように動作するから、鍵穴に差し込まれて解錠側に或はスイッチオン側に回動された時、その鍵穴から外れずにその状態を保持し、差し込み位置にキーが戻された時、鍵穴から引き抜くことができる構造である。
【0019】
スイッチ作動杆11と取付板2との間にコイルばね12がかけ渡され、連結杆4と取付板2との間にコイルばね13がかけ渡され、連結杆4を鉤部材5、6の施錠方向に、スイッチ作動杆11を非作動方向に付勢している。さらに、支持板3の上部と下部の鉤部材5、6に対応した位置に突起部3bが設けられ、施錠装置が固定された前面枠が受け金具の固定された本体枠に対し上方に持ち上げられた場合、突起部3bの端部が受け金具の係止部に当って移動を防止する構造である。また、支持板3の中間部には、前面枠を支持するための滑動部材14が取付られ、閉鎖時に受け金具側の受け板に乗って滑り前面枠を支持する。
【0020】
上記構成の施錠装置は、図5に示すように、ゲーム機の本体枠(キャビネット)18の前面にヒンジを介して開閉自在に取り付けられた前面枠(前扉)19の内側に、その取付板2を介して縦に固定され、本体枠18の内側縁部には、施錠装置との対向位置に、受け金具20が縦に固定される。
【0021】
に示すように、受け金具20は、縦長の帯状金属板からなる帯本体の上部と下部に、係止部20a,20bを断面L形に曲げて形成され、さらに、その中間部には前縁部を下方に曲げた板状の受け部材20cが帯状金属の端部を略水平に曲げた形態で設けられる。閉鎖・施錠時、上下の鉤部材5、6は受け金具20の係止部の20a,20bに下側から係合可能に、施錠装置は装着される。
【0022】
施錠装置を施錠・解錠操作する場合には、補助シリンダ錠15による連結杆4とスイッチ作動杆11のロックを解除しておく。即ち、キー15aを補助シリンダ錠15の鍵穴に差し込み、時計方向に約90°回す。この操作により、ロックカム16が図4のごとく、嵌合孔4a,11bから抜け出た位置に回動し、連結杆4とスイッチ作動杆11のロックが解除される。
【0023】
受け金具20を取り付けた本体枠18に対し、施錠装置を取り付けた前面枠19を閉じると、施錠装置の上下の鉤部材5、6の傾斜部が、受け金具20の係止部20a,20bに当接しながら下方に回動し、鉤部材5、6のフック凹部の先端が係止部20a、20bを越えたところで、コイルばね13の付勢力により水平位置に戻るように動作して、鉤部材5、6が係止部20a,20bに係止され施錠状態となる。施錠した状態で、キー15aを補助シリンダ錠15の鍵穴に差し込み、反時計方向に約90°回しておく。
【0024】
この操作により、ロックカム16が図3のごとく、同方向に回動して嵌合孔4a,11bに進入し、連結杆4とスイッチ作動杆11がロックされる。これにより、本来のシリンダ錠10にキー10bを差し込み、解錠しようとしても、連結杆4とスイッチ作動杆11がロックされているから、連結杆4やスイッチ作動杆11が動かず、解錠することができず、また、スイッチ操作も行なうことができない。
【0025】
一方、解錠する場合には、キー15aを補助シリンダ錠15の鍵穴に差し込み、時計方向に約90°回し、ロックカム16を図4のように、嵌合孔4a,11bから外した位置にし、連結杆4とスイッチ作動杆11のロックを解除して、本来のシリンダ錠10を解錠操作する。このようなロック解除状態で、キー10bをシリンダ錠10に差し込み右に回すと、同方向にカム板9が回動し、連結杆4に係合してそれをコイルばね13の付勢力に抗して上方に摺動させ、上下の鉤部材5、6が下側に傾動し、受け金具20の上下の係止部20a,20bに対する係止が外れ、解錠される。また、差し込んだキー10bを左に回すと、カム板9がスイッチ作動杆11に係合してそれを下方に摺動させ、図示しない非接触スイッチをオンオフさせる。
【0026】
このように構成された施錠装置では、上述のように、ホールの非営業時等、ゲーム機が使用されない場合、或は営業中であっても、ゲーム機の前面枠を開いたりリセット等のスイッチ操作を行なわない場合は、補助シリンダ錠15の錠軸を反時計方向に回し、ロックカム16をロック状態としておく。これにより、ゲーム機がホールに設置され、実際に使用される状態に置かれた場合だけでなく、例えば、ゲーム機をホールに設置する前の輸送時や倉庫等での保管時においても、補助シリンダ錠15を施錠ロック状態としておけば、連結杆4がロックされているから、本来のシリンダ錠10のキーがその真正キーから不正に作られて使用された場合でも、ゲーム機の前面枠を開くことができず、その段階での不正行為(制御回路のROMなどを不正部品と交換する行為)を防止することができる。
【0027】
前面枠19を開いたり、リセット等のスイッチ操作を行なう場合は、キー15aを補助シリンダ錠15に差し込んで、ロックの解除操作を行なうと共に、本来のキー10bをシリンダ錠10に差し込み、解錠或はリセット等の操作を行なう。このとき、ロックカム16が、連結杆4の嵌合孔4aとスイッチ作動杆11の嵌合孔11bから外れ、連結杆4、スイッチ作動杆11のロックは解除されるから、施錠装置は、上記のように、キー10bを使用してシリンダ錠10を操作し、カム板9を回して連結杆4を摺動させ、鉤部材5、6を傾動させて解錠或は施錠する、及びスイッチ作動杆11を摺動させてリセット操作等を行なうことができる。
【0028】
このように、ホールの営業中に、ゲーム機の前面枠を開きたい場合、補助シリンダ錠15を操作しロックを解除した状態で、キー10bによりシリンダ錠10を操作することになるから、例えば、本来のキー10bとロック用のキー15aを別々の人が持ち、両者のキー操作による二重操作によってのみ、施錠装置の解錠を行なうことができ、営業中のゲーム機のセキュリティを、より確実なものにすることができる。
【0029】
図6〜図12は他の実施例の施錠装置を示している。この実施例では、補助シリンダ錠35が、上記実施例とは異なり、基枠体1の右側に向けて取り付けられている。なお、基枠体1、取付板2、支持板3、上下の鉤部材5、6、シリンダ錠10、その錠軸に固定したカム板9、連結杆4、スイッチ作動杆11、滑動部材14等の部材については、その基本構成が上記実施例と同様であるから、上記と同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0030】
この例では、取付板2の幅広部における正面側に、板状の取付部34が突設され、その取付部34に補助シリンダ錠35がその鍵穴を右側に向け、その錠軸35aの先端を左側に向けて取り付けられ、錠軸35aの先端に略L形板状のロックカム36が固定される。
【0031】
取付板2の幅広部には、スリット孔2bが連結杆4の近傍沿って形成され、そのスリット孔2bにロックカム36が挿通される。ロックカム36は補助シリンダ錠35の操作により、その錠軸35aと共に図10と図12の範囲で回動可能であり、補助シリンダ錠35に向かって反時計方向に錠軸を回した場合、図12のように、ロックカム36が本来のシリンダ錠10のカム板9と連結杆4との間に差し込まれ、カム板9の回動をロックする構造である。
【0032】
一方、幅広部の側部に立ち上がる支持板3の一部に突出部3cが設けられ、その突出部3cにロックレバー37が軸37aを支点に回動可能に軸支される。また、ロックレバー37の近傍の支持板3上には、凹部3dが設けられ、スイッチ作動杆11の同じ位置に凹部11dが設けられ、連結杆4の同じ位置に凹部4dが設けられる。
【0033】
ロックレバー37の先端には基枠体の内側に入る先端部37bが設けられ、そのロックレバー先端部37bが基枠体側に回動したとき、支持板3の凹部3d、スイッチ作動杆11の凹部11d、及び連結杆4の凹部4dに嵌入する。ロックレバー37と基枠体1の間にコイルばね38がかけ渡され、ロックレバー37を内側ロック方向に付勢する。ロックカム36には、ロックレバー37の先端部37bの近傍に、突出部36aが設けられ、ロックカム36が非ロック側に回動したとき、その突出部36aが先端部37bを押し上げて、ロックレバー37を非ロック状態とする。
【0034】
この施錠装置は、上記と同様に、ゲーム機の前面枠の内側に取り付け、本体枠側に受け金具を取り付けて使用されるが、シリンダ錠10の鍵穴は前面枠の正面に現れ、補助シリンダ錠35の鍵穴は前面枠の側部に現れるように取り付けられる。施錠・解錠操作する場合には、補助シリンダ錠35による連結杆4とスイッチ作動杆11のロックを解除しておく。即ち、図9、図10に示すように、キーを補助シリンダ錠35の鍵穴に差し込み、時計方向に約90°回し、ロックカム36をカム板9と連結杆4との間から上方に退避させると共に、ロックレバー37を上方に回動させ、その先端部37bを、支持板3の凹部3d、スイッチ作動杆11の凹部11d、及び連結杆4の凹部4dから退避させ、連結杆4とスイッチ作動杆11のロックを解除する。
【0035】
受け金具を取り付けた本体枠に対し、施錠装置を取り付けた前面枠を閉じると、施錠装置の上下の鉤部材5、6の傾斜部が、受け金具の係止部に当接しながら下方に回動し、鉤部材5、6のフック凹部の先端が係止部を越えたところで、コイルばね13の付勢力により水平位置に戻るように動作して、鉤部材5、6が係止部に係止され施錠状態となる。施錠した状態で、キーを補助シリンダ錠35の鍵穴に差し込み、反時計方向に回す。
【0036】
この操作により、ロックカム36が図10から図12に示すように回動して、カム板9と連結杆4の間に進入し、カム板9の回動をロックすると共に、連結杆4とスイッチ作動杆11の摺動をロックする。このロックは、ロックレバー37がコイルばね38の付勢力により内側に回動し、その先端部37bが、支持板3の凹部3d、スイッチ作動杆11の凹部11d、及び連結杆4の凹部4dに嵌入することにより行なわれる。これにより、本来のシリンダ錠10にキーを差し込み、解錠しようとしても、連結杆4とスイッチ作動杆11がロックされているから、連結杆4やスイッチ作動杆11が動かず、解錠することができず、また、スイッチ操作も行なうことができない。
【0037】
一方、解錠する場合には、キーを補助シリンダ錠35の鍵穴に差し込み、時計方向に回して、ロックカム36を、図9、図10のように、カム板9と連結杆4との間から上方に退避させると共に、ロックレバー37を上方に回動させ、その先端部37bを、支持板3の凹部3d、スイッチ作動杆11の凹部11d、及び連結杆4の凹部4dから退避させ、連結杆4とスイッチ作動杆11のロックを解除する。
【0038】
このように、補助シリンダ錠35をロック状態としておけば、連結杆4とスイッチ作動杆11がロックされているから、本来のシリンダ錠10のキーがその真正キーから不正に作られて使用された場合でも、ゲーム機の前面枠を開くことができず、その段階での不正行為を防止することができる。また、ホールの営業中に、ゲーム機の前面枠を開きたい場合、補助シリンダ錠35を操作しロックを解除した状態で、キーによりシリンダ錠10を操作することになるから、上記と同様に、本来のキーとロック用のキーを別々の者が持ち、両者のキー操作による二重操作によってのみ、施錠装置の解錠を行なうことができ、営業中のゲーム機のセキュリティを、より確実なものにすることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の施錠装置によれば、補助シリンダ錠の操作により連結杆をロックするから、連結杆がロックした状態では、キーにより本来のシリンダ錠を操作して解錠しようとしても、連結杆及び鉤部材がロックされて動かず、解錠できない。従って、本来のシリンダ錠のキーと補助シリンダ錠のキーを別々の者が持ち、一方の者がロックを解除し、他方の者が解錠操作するようにして、二重のセキュリティを確保し、不正解錠をより高いレベルで防止することができる。
【0040】
また補助シリンダ錠を取付板に取り付け、その錠軸に固定したロックカムを、連結杆の凹部に嵌合させる構造であるから、従来のゲーム機の施錠装置の基本構造をそのまま使用して比較的容易に実施することができ、また、確実に連結杆をロックすることができる。さらに、連結杆と支持板の間に配設されたスイッチ作動杆にも凹部を設け、そこにロックカムを嵌合させて、連結杆と共にスイッチ作動杆をロックすることができる。
【0041】
また補助シリンダ錠の錠軸に固定したロックカムで、カム板をロックすることに加え、ロックカムの動きに従動するロックレバーにより連結杆をロックするから、より確実に不正解錠を防止することができる。さらに、請求項の発明では、連結杆と共にスイッチ作動杆をロックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す施錠装置の右側面図である。
【図2】同施錠装置の背面図である。
【図3】ロックしたロックカム付近の拡大背面図である。
【図4】ロックを解除したロックカム付近の拡大背面図である。
【図5】使用状態を示す右側面図である。
【図6】他の実施例を示す施錠装置の右側面図である。
【図7】同施錠装置の背面図である。
【図8】図7の施錠装置の拡大底面図である。
【図9】非ロック状態の要部の拡大背面図である。
【図10】非ロック状態の要部の拡大右側面図である。
【図11】ロック状態の要部の拡大背面図である。
【図12】ロック状態の要部の拡大右側面図である。
【符号の説明】
1−基枠体
3−支持板
4−連結杆
4a−嵌合孔
5、6−鉤部材
9−カム板
11−スイッチ作動杆
11b−嵌合孔
16−ロックカム

Claims (2)

  1. 基枠体が取付板と支持板を横断面L形に曲折して形成され、該基枠体の支持板の上部と下部に鉤部材が枢軸を介して傾動可能に枢支され、上下の該鉤部材が該支持板に沿って摺動可能に配設された連結杆により連結され、該基枠体の中間部に設けたシリンダ錠の錠軸にカム板が固定され、該カム板が該連結杆に係合可能に配置され、該鉤部材がゲーム機の本体枠側に取り付けた受け金具の係止部に係止されて施錠するゲーム機の施錠装置において、
    補助シリンダ錠が該基枠体に設けた取付部に側方を向いて取り付けられ、該補助シリンダ錠の錠軸に該カム板と該連結杆との間に進入可能なロックカムが固定され、該ロックカムのロック動作に従動して、該連結杆と支持板に設けた凹部に係合して該連結杆の摺動を阻止するロックレバーが配設されたことを特徴とするゲーム機の施錠装置。
  2. 前記支持板と連結杆の間にスイッチ作動杆が摺動可能に配設され、前記連結杆の凹部に対応した該スイッチ作動杆の位置に凹部が形成され、前記ロックレバーが該連結杆の凹部と共に該スイッチ作動杆の凹部に進入して、該連結杆と該スイッチ作動杆をロックすることを特徴とする請求項記載のゲーム機の施錠装置。
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