JP3743205B2 - 液体包装容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体包装容器、特にシートの貼り合わせにより形成される液体包装容器に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来から、合成樹脂製などによりなるボトルタイプの容器においてはその不要時における廃棄処理を行うことでゴミの増大や環境破壊を招き易いという点が問題となってきている。このような状況から近年、一般家庭での使用量が大きい台所用液体洗剤や洗濯用液体洗剤、液体柔軟剤、シャンプー、リンス、ボディーソープなどの商品に対しては、詰め替え用として環境への影響を考慮した素材を選択した容器であってかさ張り難い形状の液体用包装容器を用いて提供されるようになってきた。
図9はその一例としての液体包装容器1を示しており、それぞれ略方形形状とした正面シート2と背面シート3、そして、底部用の底シート4とからなり、容器底部に前記底シート4を介在させた状態で正面シート2と背面シート3とを貼り合わせ(例えば、ヒートシール)、容器底部の正面シート2の下辺と背面シート3の下辺との間を広げるようにして自立でき、また、容器上部では前記正面シート2と背面シート3との三周辺を相互に貼り合わせた形態として正面形状や背面形状を略方形形状のものとしており、この形態を一般にスタンディングパウチと称されている。この液体包装容器1から内容物を注出する場合には、前記正面シート2と背面シート3との上部を貼り合わせてなる上部シール部5の一隅をカットして開封し、ここを注出口として内容物を注ぎ出すようにしている。
また、図10に示すように従来の液体包装容器1では、空容器に内容物を移し替える際に注出口部分をその空容器の口部にあてがい易くする目的で、上記上部シール部5の一隅を上方に向けて突出させて嘴状とした注出口部6を備え、容器の外観形状としたものがあり、内容物の注出についてはその嘴状とした注出口部6の途中部分を切断し、その切り口を空容器の口部内に差し入れて内容物を注ぎ入れるようにしている。
【0003】
ところで、上記液体包装容器では注出口部を外部に突出させて異型形状としているためにつぎのような不都合が生じている。このような液体包装容器にあっては、図11に示すように、注出口部6の隣を充填口7として上部の一部分が開放されている容器本体を予め作成しておき、充填時に前記充填口7を開いて内容物を充填してから正面シート2と背面シート3とのそれぞれの上部を前記充填機が有している封止装置にてヒートシールして封止している。しかしながら、封止に際して前記注出口部6に影響が及ばないようにしながら両シートの上部をヒートシールするためには、通常形状の液体包装容器の充填と封止に使用してきた充填機に対して開発や大幅な改造などの新たな費用負担が必要となる。さらに前記液体包装容器を作成するに際して、突出形状の注出口部を得るために正面シートと背面シートとの上部側を大きく切除しており、この切除する部分が広いことからシート素材を経済的に使用できないという問題もある。
一方、上記の略方形形状となる液体包装容器では上部シール部や側部シール部のシール形状を変更して開封した際の注ぎ性を改善するようにした工夫が行われているが、機能的には上記の単独の注出口部を備えるものに比べて劣っていた。
そこで本発明は上記事情に鑑み、正面形状や背面形状が略方形形状でありながら、容器の口部に差し入れ易い注出部分が得られるようにすることを課題とし、充填機側の開発や改造などを不要とし、内容物が移し替えが簡単に行なえるようにすることをを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、それぞれ略方形にして対向した正面シート2と背面シート3との上部を貼り合わせてなる上部シール部5の一隅側の容器内方に、前記上部シール部5から容器底部側に向けて連続する延長シール部9と容器側部の側部シール部10との間に位置した注出口形状部8を設け、延長シール部9のシール領域中での前記注出口形状部8側に寄った位置に、該延長シール部9と注出口形状部8との境界に沿った分割線部11を設け、該分割線部11の両端が延長シール部9のシール領域中に位置し、かつ、該分割線部11の両端に切れ止め手段12が設けられていて、前記分割線部11に達するようにして前記注出口形状部8を切断した後に注出口形状部8の上部側となる切り残し部15と延長シール部9とを、もう一方の側部シール部10側に折り返して、前記切り残し部15と延長シール部9との間の分割線部11が上部シール部5に掛かるように係止可能な構成としたことを特徴とする液体包装容器を提供して、上記課題を解消するものである。
そして、本発明において、包装容器が自立可能な形態されているものであることが良好である。
【0005】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図1から図8に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。なお、従来例と構成が重複する部分は同符号を付してその説明を省略する。
本発明の液体包装容器1にあっては、図1に示すように、それぞれ略方形形状とした正面シート2と背面シート3とを相対して配置するとともに、容器底部に底シート4を介在させた状態で正面シート2と背面シート3との周辺をヒートシールして、容器底部の正面シート2の下辺と背面シート3の下辺との間を広げることで自立でき、容器上部では前記正面シート2と背面シート3との三周辺を相互に貼り合わせた形態として正面形状や背面形状を略方形形状のものとしているものである。
この液体包装容器1にあっては、正面シート2と背面シート3とのそれぞれの上部を貼り合わせてなる上部シール部5の一隅側、図示の例では図面上、前記上部シール部5の左側においての容器内方に注出口形状部8が設けられている。前記注出口形状部8は、上部シール部5から容器底部側に向けて下端を角にした略三角形状にシール領域9aを広げるようにして連続する延長シール部9と、容器側部における正面シート2と背面シート3とのそれぞれの側部をヒートシールしてなる側部シール部10との間に位置している。そして、側部シール部10の容器内方との境界10aが縦となり、前記延長シール部9の容器側部側においての容器内方との境界9bが上部シール部5の一隅側から容器中心側に向けて傾斜していることから、注出口形状部8は正面側や背面側から見た形状において上部シール部5の一隅側を頂点とするテーパー状に形成されている。
【0006】
図において11は上記延長シール部9のシール領域9a内に設けられている分割線部を示している。この分割線部11はカット目が上記正面シート2と背面シート3とを貫通するミシン目や前記両シート2、3を貫通しているスリットなどのように分離容易な状態に、あるは分離した状態に加工してなるものであり、図示されているように延長シール部9の注出口形状部8側に寄った位置にあり、かつ、該延長シール部9の上記境界9bに沿うようにして設けられている。勿論、シール状態を確実にするためにこの分割線部11と前記境界9bとの間に所要の距離が確保されている。そして、この分割線部11にあっては直線状に設けられていて、両端部11a、11bそれぞれに、裂けが進まないようにしたパンチ穴などからなる切れ止め手段12が設けられており、後述する開封操作時にこの分割線部11の端部11a、11bから裂けが延びないようにしている。
【0007】
図中13は注出口形状部8の開封切断箇所を示すガイド線部であり、この注出口形状部8を横断するようにして容器の側部シール部10から上記分割線部11のほぼ中央位置に達するようにして設けられており、側部シール部10側を下位にし延長シール部9側を上位となるように傾斜し、このガイド線部13の側部シール部10での延長線上に側部シール部10を切り欠いたノッチ14が位置している。ガイド線部13自体は正面シート2や背面シート3を貫通しているものではなく、前記ノッチ14から分割線部11までの開封切断箇所を示す役割を有するものであって、図示のものでは印刷による破線表示によってこのガイド線部13が構成されている。印刷以外のものとしては、ガイド線部13を前記正面シート2や背面シート3を貫通しないミシン目やキズ加工を施して構成するようにしてもよい。
【0008】
上記構造の液体包装容器1を開封して内容物を注出するには、図2に示すように、まず、側部シール部10にある上記ノッチ14からガイド線部13に沿って上記分割線部11まで達するようにして注出口形状部8を切断する。これによって注出口形状部8で液体包装容器1が開封される。また、注出口形状部8をノッチ14から指先で裂きながら切断するに際して、ある程度勢いが付いて裂け目が分割線部11までに達してその分割線部11の位置で延長シール部9が若干開くようになるが、この分割線部11の両端に切れ止め手段12があるため、分割線部11以外に裂けが延びることはなく、容器内方側へ裂け目が達するのを確実に防止している。また、このように注出口形状部8を切断しても、注出口形状部8の上部側であった箇所は前記延長シール部9と連続した状態のままの切り残し部15となり、切り落とされてゴミとなることがない(図2参照)。
そして、注出口形状部8を切断した後には上記切り残し部15と延長シール部9とをもう一方の側部シール部側に折り返して、図3に示すように上部シール部5に、切り残し部15と延長シール部9との間の分割線部11が掛かるようにして係止させれば、この折り返し部分が上部シール部5に係止した状態のままとなって注出口形状部8の開口を覆うことがなく、また、下部側の分割線部11も若干開くようになって注出口形状部8が単独で突出するようになる。
こののち、図4に示されているように突出した状態の注出口形状部8をボトル容器Aの口部Bに差し入れるようにすれば、その注出口形状部8が確実に口部B内に位置して内容物の移し替えが簡単に行えるようになる。
【0009】
一方、この構造の液体包装容器1は正面形状、背面形状が上述したように略方形形状であり、内容物を充填する前においては、図5に示すように、注出口形状部8が位置する側の側部シール部10の上端に連続するようにして上記分割線部11の上方である上部シール部5とこの上部シール部5から下方に延びる上記延長シール部9とを予めヒートシールしており、その延長シール部9のもう一方の境界9cが縦とされ、対向する側部シール部10も縦の帯状にして形成され、その間を充填口7としている。
そして、充填後に前記充填口7をヒートシールにより封止するに際して、正面シート2と背面シート3との上部が一直線状に形成されて注出口形状部8がその直線上に位置しないことから、従来の方形形状の液体包装容器に対してのヒートシールと同じ封止装置にてヒートシールを行なっても、その封止装置が前記注出口形状部8の部分を挟み込むことがなくこの注出口形状部8に影響を及ぼさない。即ち、容器の幅方向全域に亘る長いシールバーを備える封止装置にて正面シート2と背面シート3との上部を容器幅方向全域に亘って挟み込んでヒートシールしても、本発明の液体包装容器1では予め注出口形状部8の上部がヒートシールされていることから、ヒートシール済みの部分を前記シールバーが挟み込むようにしているものである。よって、従来から使用している充填機に代えて新しく専用の充填機を開発する必要はなく、従来から使用している充填機を改良する必要もない。
【0010】
上記分割線部11においては切れ止め手段12の間を直線状のものとして説明したが、これに限定されるものではなく、図6(イ)(ロ)に示すように注出口形状部8側に対して凸となる形状としたり、凹となる形状にしてもよい。また、図6(ハ)に示すようにジグザグの形状にするとともに、注出口形状部8に対応する側部シール部10の側縁形状もジグザグに切り欠いた形状としてもよく、このようにすることで上記内容物注出時にそれらのジグザグ形状部分aが容器の口部に係止して注出口形状部が安定的に挿入させておくことが簡単になる。
図7はさらに注出口形状部8や延長シール部9の変更例をそれぞれ未封止の状態で示している。図7(イ)は上記実施例における分割線部11の上部に三角形状の未シール領域16を形成して充填口7側を縦のシール部としているものである。そして、充填を行い充填口をヒートシールすることで内容物を収容した容器が得られる。前述したように充填口7側を縦のシール部としていたことから、上述の開封後の折り返しではヒートシールされた上部シール部5側に折り返すことが容易に行なえるようになる。
図7(ロ)は上記延長シール部9の下端をさらに円状に延設して拡大部9dを連続させているとともに、注出口形状部8における上端側のシール縁、即ち、上端側における容器内方との境界8aを上記ガイド線部13に近接させたものである。このように、延長シール部9の下端に拡大部9dを備えているため、注出口形状部8を引き裂き開封した際や上述の折り返し操作する際に分割線部11の下端側に大きな引き裂き力が加わって裂け目が延びた場合でも、その拡大部9dで裂け目の延びを止めることができ、また、ガイド線部13に境界8aが近接していることで引き裂きする際の裂け目がその境界8aに案内されながらガイド線部13に沿って適正に進むようになり、適正な開口形状が得られるようになる。図7(ハ)は上記延長シール部9における境界9cを分割線部11側に傾斜させたものであり、充填口7が広くなるようにしている。そして、図7(ニ)では前記境界9cを逆方向に傾斜するようにしたものである。この例の場合では、内容物の注出時に容器底が上になるように傾斜させてもその境界9c側に液溜りが生じないようになる。
図7(ホ)は延長シール部9を縦長の形状とすることで、注出口形状部8の幅が上下方向においてほぼ同じとなるようにし、前記延長シール部9に位置する分割線部11が縦方向にしたものである。即ち、前記注出形状部8における流路幅が上下方向でほぼ同じようになり、内容物の注出がより行ない易くなるようにしている。なお、この例では前記分割線部11を立てているが、折り返しを行なって上部シール部に切り残し部を引っかける操作が若干行い難くなるため、分割線部自体は、上部シール部と平行な状態から前述の立った状態の90度の角度範囲で傾斜していることが望ましい。
【0011】
図8は内容物を注出する際の操作性をより良好にする工夫を施したもので、上記延長シール部9における境界9bの延長線上となる位置に折り曲げ指示線17を設けており、内容物を注出するに際して前記折り曲げ指示線17の位置で容器全体を折るようにすることで容器全体が注出口形状部の上部を頂点とする大きな三角形状となり、容器内に収容されている内容物を注出口形状部の開放された開口へ導き易く、効率的に内容物を注出できるようにしたものである。特にシャンプーやリンス、ボディーソープのような高粘度の内容物を注ぎ出すときには適切に開口へと内容物が案内され、また、絞り出し操作も行ない易くなる。
【0012】
本発明の容器に使用する材料構成としては、下記のものを例として挙げることができる。
(1)
正面シート、背面シート:(外面)ポリエチレンテレフタレート(12μm)/アルミ箔(7μm)/延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(100μm)
底シート:(外面)ナイロン(25μm)/アルミ箔(7μm)/線状低密度ポリエチレン(120μm)
(2)
正面シート、背面シート:(外面)内面に蒸着層を設けたポリエチレンテレフタレート(12μm)/延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
*蒸着層としてはアルミニウムなどの金属蒸着、アルミナ、シリカなどの無機化合物蒸着などを挙げることができる。
底シート:(外面)ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(120μm)
(3)
正面シート、背面シート:(外面)内面に蒸着層を設けたポリエチレンテレフタレート(12μm)/外面に蒸着層を設けた延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
底シート:(外面)ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(120μm)
(4)
正面シート、背面シート:(外面)内面に蒸着層を設けたポリエチレンテレフタレート(12μm)/線状低密度ポリエチレン(150μm)
底シート:(外面)ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(150μm)
(5)
正面シート、背面シート:(外面)ポリエチレンテレフタレート(12μm)/延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
底シート:(外面)ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
(6)
正面シート、背面シート:(外面)ポリエチレンテレフタレート(12μm)/外面に蒸着層を設けた延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
底シート:(外面)ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
(7)
正面シート、背面シート:(外面)延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(150μm)
底シート:(外面)延伸ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(150μm)
【0013】
上記各実施の例の液体包装容器1においては、容器底に底部シールを備えて正面シートと背面シートとの下部を開くことでそれぞれの下部が脚となって自立できる形態のものを示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、正面シートと背面シートとの二枚のみを用いて四方の辺部を上述のようにヒートシールした四方シール平パウチ形式の容器、一枚のシートを折り曲げることで対面状態の正面シートと背面シートとを得て、その折り部側以外の三方の辺をヒートシールした三方シール平パウチ形式の容器、胴部シール部を背面シート側に位置させるようにしてシート材からスリーブ形態の容器本体を得て上下端をヒートシールするピローパウチ形式の容器など各種のものに採用できる。特に底部をシールし、上部から液体を充填しなければならない自立形態の包装容器に適している。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の液体包装容器によれば、それぞれ略方形にして対向した正面シート2と背面シート3との上部を貼り合わせてなる上部シール部5の一隅側の容器内方に、前記上部シール部5から容器底部側に向けて連続する延長シール部9と容器側部の側部シール部10との間に位置した注出口形状部8を設け、延長シール部9のシール領域中での前記注出口形状部8側に寄った位置に、該延長シール部9と注出口形状部8との境界に沿った分割線部11を設け、該分割線部11の両端が延長シール部9のシール領域中に位置し、かつ、該分割線部11の両端に切れ止め手段12が設けられていて、前記分割線部11に達するようにして前記注出口形状部8を切断した後に注出口形状部8の上部側となる切り残し部15と延長シール部9とを、もう一方の側部シール部10側に折り返して、前記切り残し部15と延長シール部9との間の分割線部11が上部シール部5に掛かるように係止可能な構成としたことを特徴とするものである。
このように注出口形状部に近接して分離線部を設けて、前記注出口形状部を切断開封してからその注出口形状部の隣に位置する延長シール部にて折り返してその折り返し部分を係止させることができる構成としているので、その折り返し部分の係止によって、覆われることなく突出した形状の注出口形状部が得られ、容器の口部にその注出口形状部を差し入れ易くなって内容物をボトル形状の容器などに移し替える作業が簡単になる。また、この液体包装容器自体の形状が略方形形状であり、内容物の充填後に充填口を封止するシールバーが、従来の略方形形状の容器上部をヒートシールするものがそのまま利用でき、よって、従来のシールバーからなる封止装置を装備した充填機により充填、ヒートシールが行なえ、新たな設備コストを要することなく注ぎ性が極めて良好な液体包装容器を得ることができる。
さらに、商品としての高さ制限、例えば、陳列棚に並べ置く際の高さ制限や一般消費者が取り扱い易い大きさなどにより、シャンプー、リンスなどの詰め替え商品に対して高さが設定されていても、その限度の高さに上部シール部を位置させるようにする寸法形状とすることで容器の内容量が大きくなる。また、全体形状に対しての内容量の比率が高くなるため、従来と同量の内容量であっても容器全体のコンパクト化が図れるようになる。そして、全体形状が略方形形状であることから充填前の容器製造過程で抜き取り部分が少なくなり、製造時に発生するゴミの削減が図れるようになるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る液体包装容器の一例を示す説明図である。
【図2】 一例において注出口形状部を切断した状態を示す説明図である。
【図3】 一例において切り残し部を上部シール部に係止させた状態を示す説明図である。
【図4】 内容物の移し替えを示す説明図である。
【図5】 一例における未封止時の充填口を示す説明図である。
【図6】 分割線部の変形例を示す説明図である。
【図7】 注出口形状部と延長シール部の変形例を示す説明図である。
【図8】 折り曲げ指示線を有する例を示す説明図である。
【図9】 略方形形状の従来例を示す説明図である。
【図10】 突出する注出口部を有する従来例を示す説明図である。
【図11】 突出の注出口部を有する従来例での充填口を示す説明図である。
【符号の説明】
1…液体包装容器
2…正面シート
3…背面シート
5…上部シール部
6…注出口部
7…充填口
8…注出口形状部
9…延長シール部
9a…シール領域
10…側部シール部
11…分割線部
12…切れ止め手段
13…ガイド線部
15…切り残し部
17…折り曲げ指示線
Claims (2)
- それぞれ略方形にして対向した正面シート2と背面シート3との上部を貼り合わせてなる上部シール部5の一隅側の容器内方に、前記上部シール部5から容器底部側に向けて連続する延長シール部9と容器側部の側部シール部10との間に位置した注出口形状部8を設け、延長シール部9のシール領域中での前記注出口形状部8側に寄った位置に、該延長シール部9と注出口形状部8との境界に沿った分割線部11を設け、該分割線部11の両端が延長シール部9のシール領域中に位置し、かつ、該分割線部11の両端に切れ止め手段12が設けられていて、前記分割線部11に達するようにして前記注出口形状部8を切断した後に注出口形状部8の上部側となる切り残し部15と延長シール部9とを、もう一方の側部シール部10側に折り返して、前記切り残し部15と延長シール部9との間の分割線部11が上部シール部5に掛かるように係止可能な構成としたことを特徴とする液体包装容器。
- 上記包装容器が自立可能な形態とした請求項1に記載の液体包装容器。
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