JP3742858B2 - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヒートポンプ式給湯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般には、ヒートポンプ式給湯機は、図8に示すように、貯湯タンク70を有するタンクユニット71と、冷媒回路72を有する熱源ユニット73とを備える。また、冷媒回路72は、圧縮機74と、利用側熱交換器としての水熱交換器75と、電動膨張弁77と、熱源側熱交換器としての空気熱交換器78とを順に接続して構成される。そして、タンクユニット71は、上記貯湯タンク70と循環路79とを備え、この循環路79には、水循環用ポンプ80と熱交換路81とが介設されている。この場合、熱交換路81は水熱交換器75にて構成される。
【0003】
上記装置においては、圧縮機74を駆動させると共に、ポンプ80を駆動(作動)させると、貯湯タンク70の底部に設けた取水口から貯溜水(温湯)が循環路79に流出し、これが熱交換路81を流通する。そのときこの温湯は水熱交換器75によって加熱され(沸き上げられ)、湯入口から貯湯タンク70の上部に返流される。これによって、貯湯タンク70に高温の温湯を貯めるものである。
【0004】
そして、このような従来のヒートポンプ式給湯機では、立ち上がり性能を考慮して、圧縮機74を起動時から比較的高周波数で運転していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、外気温度が低い場合等において、圧縮機74が冷えている状態において、上記運転周波数で起動させれば、圧縮機74は停止状態から一気に(短時間に)周波数を上昇させることになる。このような場合、圧縮機74内の油の粘性が大であり、また、油が減少して潤滑不良を招くおそれがあった。さらに、一気に周波数を上昇させれば、大量の冷媒が一気に圧縮機74に入り込んで、油の粘度が低下したり、液バックが生じたりして、圧縮機74の信頼性が低下するおそれもあった。
【0006】
また、上記従来の種のヒートポンプ式給湯機等では、圧縮機74の起動時の電動膨張弁77の開度、水循環用ポンプ80の回転数等を、負荷によらず一定値としていた。このため、電動膨張弁77の開度が最適開度よりも開き気味となって、いわゆる液バック状態となるおそれや立ち上がり性能低下の原因となっていた。また、逆に、電動膨張弁77の開度を最適開度よりも閉じ気味とした場合には、高圧上昇するおそれがあった。
【0007】
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、コストアップすることなく、圧縮機の信頼性確保と立ち上がり性能の確保が可能なヒートポンプ式給湯機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1のヒートポンプ式給湯機は、圧縮機25と、温水を加熱する利用側熱交換器26と、電動膨張弁27と、熱源側熱交換器28とを順次接続したヒートポンプ式給湯機であって、上記圧縮機25を、圧縮機温度が高いときよりも低いときを低周波数で起動させることを特徴としている。
【0009】
請求項1のヒートポンプ式給湯機では、上記圧縮機25を、圧縮機温度が高いときよりも低いときを低周波数で起動させるので、圧縮機25が冷えている状態で、高周波数での起動を回避することができ、圧縮機25の信頼性を確保することができる。また、圧縮機25が暖まっている状態では、潤滑油の粘性低下が抑制されるので、圧縮機25を比較的高周波数で起動させることができる。なお、圧縮機温度が高いときよりも低いときを低周波数で起動させる場合、例えば、基準温度を設定して、この基準温度以下の範囲での周波数を、この基準温度を越える範囲での周波数よりも小さく設定することができる。
【0010】
請求項2のヒートポンプ式給湯機は、圧縮機25と、温水を加熱する利用側熱交換器26と、電動膨張弁27と、熱源側熱交換器28とを順次接続したヒートポンプ式給湯機であって、外気温度が所定温度以上でかつ圧縮機温度が外気温度よりも所定値だけ高く設定した基準値を越えないときに、上記圧縮機25の周波数を、上記請求項1のヒートポンプ式給湯機における起動時の圧縮機の周波数以下とすることを特徴としている。
【0011】
上記請求項2のヒートポンプ式給湯機では、外気温度が所定温度以上でかつ圧縮機温度が外気温度よりも所定値だけ高く設定した基準値を越えないときにおいては、圧縮機温度が相対的に低いことになり、冷媒が低温の圧縮機に入り込むことになって、圧縮機25内に冷媒が過剰封入され、冷媒寝込み状態となる。このような条件では、液バック等が生じ、圧縮機25の信頼性の低下を招くおそれがある。このため、上記のような条件では、一段と低周波数で起動することによって、圧縮機25の信頼性を確保するようにしている。
【0012】
請求項3のヒートポンプ式給湯機は、圧縮機25と、温水を加熱する利用側熱交換器26と、電動膨張弁27と、熱源側熱交換器28とを順次接続したヒートポンプ式給湯機であって、上記圧縮機25を、外気温度が高いときよりも低いときを低周波数で起動させることを特徴としている。
【0013】
上記請求項3のヒートポンプ式給湯機では、上記圧縮機25を、外気温度が高いときよりも低いときを低周波数で起動させるので、圧縮機25が冷えている状態で、高周波数での起動を回避することができ、圧縮機25の信頼性を確保することができる。また、圧縮機25が暖まっている状態では、潤滑油の粘性低下が抑制されるので、圧縮機25を比較的高周波数で起動させることができる。なお、外気温度が高いときよりも低いときを低周波数で起動させる場合、例えば、基準温度を設定して、この基準温度以下の範囲での周波数を、この基準温度を越える範囲での周波数よりも小さく設定することができる。
【0014】
請求項4のヒートポンプ式給湯機は、上記請求項1〜請求項3のいずれかのヒートポンプ式給湯機において、起動時に、上記電動膨張弁27を、上記圧縮機25の周波数が高いときよりも低いときを小開度とすることを特徴としている。
【0015】
上記請求項4のヒートポンプ式給湯機では、起動時に、圧縮機25の周波数が高いときよりも低いときを小開度とするので、電動膨張弁27の開度制御を一段と精度良く行え、圧縮機25の信頼性と立ち上がり性能とを確保できる。
【0016】
請求項5のヒートポンプ式給湯機は、上記請求項1〜請求項3のいずれかのヒートポンプ式給湯機において、起動時に、上記電動膨張弁27を、外気温度が高いときよりも低いときを小開度とすることを特徴としている。
【0017】
上記請求項5のヒートポンプ式給湯機では、起動時に、外気温度が高いときよりも低いときを小開度とするので、電動膨張弁27の開度制御を一段と精度良く行え、圧縮機25の信頼性と立ち上がり性能とを確保できる。
【0020】
請求項6のヒートポンプ式給湯機は、外気温度が所定温度を越えた状態で、高圧異常による所定時間内の上記圧縮機25の停止回数に基づいて、上記開度を補正することを特徴としている。
【0021】
上記請求項6のヒートポンプ式給湯機では、高圧異常での停止を発生しにくくすることができ、圧縮機25の起動性を改善することができる。
【0022】
請求項7のヒートポンプ式給湯機は、貯湯タンク3と、この貯湯タンク3に連結される循環路12と、この循環路12に介設される熱交換路14とを備え、この熱交換路14をヒートポンプ加熱源にて加熱して、上記貯湯タンク3から循環路12に流出した低温水を沸き上げてこの貯湯タンク3に返流する運転が可能なように構成し、さらに、上記循環路12の温水を循環させる水循環用ポンプ13を、起動時において、上記ヒートポンプ加熱源の圧縮機25の周波数が高いときよりも低いときを小回転数とすることを特徴としている。
【0023】
上記請求項7のヒートポンプ式給湯機では、循環路12の温水を循環させる水循環用ポンプ13を、起動時において、上記ヒートポンプ加熱源の圧縮機25の周波数が高いときよりも低いときを小回転数とするので、水循環用ポンプ13の回転数が圧縮機25の周波数に対応するものとなり、圧縮機25の信頼性を確保することができ、循環路12内を最適の水循環量で循環させることができる。
【0024】
請求項8のヒートポンプ式給湯機は、貯湯タンク3と、この貯湯タンクに連結される循環路12と、この循環路12に介設される熱交換路14とを備え、この熱交換路14をヒートポンプ加熱源にて加熱して、上記貯湯タンク3から循環路12に流出した低温水を沸き上げてこの貯湯タンク3に返流する運転が可能なように構成し、さらに、上記循環路12の温水を循環させる水循環用ポンプ13を、起動時において、外気温度が高いときよりも低いときを小回転数とすることを特徴としている。
【0025】
上記請求項8のヒートポンプ式給湯機では、循環路12の温水を循環させる水循環用ポンプ13を、起動時において、外気温度が高いときよりも低いときを小回転数とするので、水循環用ポンプ13の回転数が外気温度に対応するものとなり、圧縮機25の信頼性を確保することができ、循環路12内を最適の水循環量で循環させることができる。
【0026】
請求項9のヒートポンプ式給湯機は、上記ヒートポンプ加熱源の電動膨張弁27を、起動時において、上記低温水の温度である入水温度が高いときよりも低いときを小開度とすることを特徴としている。
【0027】
上記請求項9のヒートポンプ式給湯機では、電動膨張弁27を、起動時において、上記低温水の温度である入水温度が高いときよりも低いときを小開度とするので、起動時の電動膨張弁27の開度が最適開度となる。
【0028】
請求項10のヒートポンプ式給湯機は、上記ヒートポンプ加熱源の電動膨張弁27の起動時の開度を、上記圧縮機25の周波数、外気温度、及び入水温度のいずれか2つ以上に基づいて制御することを特徴としている。
【0029】
上記請求項10のヒートポンプ式給湯機では、起動時の電動膨張弁27の開度を、複数のデータに基づいて設定することができ、より最適開度とすることができる。
【0030】
請求項11のヒートポンプ式給湯機は、上記入水温度が所定温度を越えた状態で、高圧異常による所定時間内の上記圧縮機25の停止回数に基づいて、上記開度を補正することを特徴としている。
【0031】
上記請求項11のヒートポンプ式給湯機では、高圧異常での停止を発生しにくくすることができ、圧縮機25の起動性を改善することができる。
【0032】
請求項12のヒートポンプ式給湯機は、貯湯タンク3と、この貯湯タンク3に連結される循環路12と、この循環路12に介設される熱交換路14とを備え、この熱交換路14をヒートポンプ加熱源にて加熱して、上記貯湯タンク3から循環路12に流出した低温水を沸き上げてこの貯湯タンク3に返流する運転が可能なヒートポンプ式給湯機であって、上記ヒートポンプ加熱源の圧縮機25を、圧縮機温度が高いときよりも低いときを低周波数で起動すると共に、この起動時において、上記ヒートポンプ加熱源の圧縮機25の周波数、及び外気温度が高いときよりも低いときを、上記ヒートポンプ加熱源の電動膨張弁27を小開度とし、上記循環路12の温水を循環させる水循環用ポンプ13を小回転数とすることを特徴としている。
【0033】
上記請求項12のヒートポンプ式給湯機では、ヒートポンプ加熱源の圧縮機温度に基づいて、圧縮機25の起動時の周波数を決定するので、圧縮機25が冷えている状態で、高周波数での起動を回避することができ、圧縮機25の信頼性を確保することができる。また、圧縮機25の周波数、及び外気温度に基づいて、上記ヒートポンプ加熱源の電動膨張弁27の開度、及び上記循環路12の温水を循環させる水循環用ポンプ13の起動時の回転数を決定するので、起動時の電動膨張弁27の開度が最適開度となる。さらに、水循環用ポンプ13の回転数が圧縮機25の周波数に対応するものとなり、圧縮機25の信頼性を確保することができ、循環路12内を最適の水循環量で循環させることができる。
【0034】
請求項13のヒートポンプ式給湯機は、冷媒に超臨界で使用する超臨界冷媒を用いたことを特徴としている。
【0035】
上記請求項13のヒートポンプ式給湯機では、オゾン層の破壊、環境汚染等の問題がなく、地球環境にやさしいヒートポンプ式給湯機となる。
【0036】
【発明の実施の形態】
次に、この発明のヒートポンプ式給湯機の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1はこのヒートポンプ式給湯機の簡略図を示す。このヒートポンプ式給湯機は、低温水をヒートポンプ加熱源にて沸き上げてこの貯湯タンク3に温湯を貯えるものであり、貯湯タンク3に貯湯された温湯が図示省略の浴槽等に供給される。すなわち、貯湯タンク3には、その底壁に給水口5が設けられると共に、その上壁に出湯口6が設けられている。そして、給水口5から貯湯タンク3に水道水が供給され、出湯口6から高温の温湯が出湯される。また、貯湯タンク3には、その底壁に取水口10が開設されると共に、側壁(周壁)の上部に湯入口11が開設され、取水口10と湯入口11とが循環路12にて連結されている。そして、この循環路12に水循環用ポンプ13と熱交換路14とが介設されている。なお、給水口5には給水用流路8が接続されている。ところで、上記循環路12には、熱交換路14の上流側に入水サーミスタ15aが設けられている。
【0037】
そして、ヒートポンプ式加熱源は冷媒循環回路を備え、この冷媒循環回路は、圧縮機25と、熱交換路14を構成する利用側熱交換器26と、電動膨張弁(減圧機構)27と、熱源側熱交換器(空気熱交換器)28とを順に接続して構成される。すなわち、圧縮機25の吐出管29を利用側熱交換器26に接続し、利用側熱交換器26と電動膨張弁(電動弁)27とを冷媒通路30にて接続し、電動膨張弁27と蒸発器28とを冷媒通路31にて接続し、空気熱交換器(蒸発器)28と圧縮機25とをアキュームレータ32が介設された冷媒通路33にて接続している。また、空気熱交換器28にはこの空気熱交換器28の能力を調整するファン34が付設されている。さらに、このヒートポンプ加熱源2には、外気温度を検出する外気温度検出用サーミスタ17aが配置されている。そして、冷媒に超臨界で使用する超臨界冷媒(例えば、炭酸ガス)を用いた。
【0038】
ところで、このヒートポンプ式給湯機の制御部は、図2に示すように、入水温度検出手段15と、タイマ手段16と、外気温度検出手段17と、吐出管温度検出手段18と、高圧保護手段19と、後述する基準となる外気温度等を設定する設定手段20と、各検出手段15、16、17、18等からのデータ(数値)等が入力される制御手段21とを備える。この場合、図1に示すように、入水温度検出手段15は入水サーミスタ15aにて構成することができ、外気温度検出手段17は外気温度検出用サーミスタ17aにて構成することができ、吐出管温度検出手段18は、温度検出サーミスタ18aから構成することができ、この温度検出サーミスタ18aは圧縮機25の吐出管29に装着され、この吐出管29の温度を検出する。さらに、高圧保護手段19は、吐出管29の設けられる圧力センサ19aにて構成することができる。なお、上記制御手段38は例えばマイクロコンピュータを用いて構成することができる。
【0039】
上記ヒートポンプ式給湯機によれば、圧縮機25を駆動させると共に、水循環用ポンプ13を駆動(作動)させると、貯湯タンク3の底部に設けた取水口10から貯溜水(低温水)が流出し、これが循環路12の熱交換路14を流通する。そのときこの温湯は利用側熱交換器26によって加熱され(沸き上げられ)、湯入口11から貯湯タンク3の上部に返流される。このような動作を継続して行うことによって、貯湯タンク3に高温の温湯を貯湯することができる。
【0040】
ところで、ヒートポンプ式給湯機を起動する場合、立ち上がり性能を考慮して、従来では、所定能力を発揮する運転周波数(目標周波数)に近い比較的高周波数の立上周波数にて起動されていた。しかしながら、圧縮機25が冷えている場合、この立上周波数で起動した場合、圧縮機25内の油の粘性が大であるため潤滑不良を招いていたり、大量の冷媒が一気に圧縮機25に入り込んで、液バックを生じ、圧縮機25の信頼性が低下したりするおそれがあった。そこで、このヒートポンプ式給湯機では、圧縮機温度等に応じて圧縮機の周波数を変化させて起動させて、圧縮機25の信頼性を確保している。なお、このヒートポンプ式給湯機において、圧縮機25の停止中は、欠相運転による予熱を行っている。
【0041】
すなわち、このヒートポンプ式給湯機では、圧縮機温度(この場合、吐出管温度を代用している)と、外気温度とに基づいて、図3と図4に示すA起動、B起動及びC起動に区分し、かつ、A〜C起動毎に、起動時の圧縮機25の周波数を図5〜図7に示すように変化させている。また、図3は、図5等に示すように、このヒートポンプ式給湯機(システム)の電源を投入してから上記タイマ手段16にてカウントされる所定時間(例えば、300秒)経過するまでの間における起動区分を示し、図4はこの所定時間TCGOがオーバーしたときの起動区分を示している。なお、タイマ手段16は、この所定時間をカウントするA起動強制タイマTCGOと、後述するタイマTCG1A〜TCG3A、タイマTCG1B〜TCG3B、タイマTCG1C〜TCG3C等を有する。
【0042】
図3と図4において、横軸は外気温度を示し、縦軸は吐出管温度を示している。そして、DOACG1はA起動とB起動の判定外気温度であり、例えば、13℃位に設定手段20にて設定される。また、DOCG2はA起動とC起動の判定吐出管温度であり、例えば、40℃位に設定手段20にて設定される。なお、図3においてはC起動を有さない。これは、このヒートポンプ式給湯機(システム)の電源を投入した直後の状態では、欠相運転等による圧縮機25の予熱が十分でないので、圧縮機温度が低温であると予想され、A、B起動よりも高周波数での起動となるC起動を行わないようにしているためである。
【0043】
次に、各起動区分の条件を述べる。上記外気温度検出手段17に検出された外気温度をDOAとした場合、DOA≧13℃で、かつ、上記吐出管温度検出手段18にて検出された吐出管温度をDOとした場合、DO<DOA+DOCG1であるときに、制御手段21がB起動と判定する。ここで、DOCG1はB起動C起動判定外気吐出管温度差(例えば、42℃)である。すなわち、外気温度が所定温度以上でかつ圧縮機温度が外気温度よりも所定値だけ高く設定した基準値を越えないときに、B起動とする。このB起動の範囲は、圧縮機温度が低く、これに対して外気温度が相対的に高い状態であるので、冷媒が温度が低い圧縮機25に入り込んで圧縮機25内に冷媒が過剰に封入されている(寝込んでいる)おそれがあり、最も低周波数で起動させるのが好ましいからである。また、DOA≧13℃でかつDO<DOA+DOCG1でない場合に、DO<DOCG2又は上記TCGOカウント中では、制御手段21がA起動と判定する。また、DO≧DOCG2でかつTCGOがオーバーのときに、制御手段21がC起動と判定する。
【0044】
ところで、A起動は図5に示すように、1段タイマTCG1Aのカウント時間(例えば、240秒)と、2段タイマTCG2Aのカウント時間(例えば、240秒)と、3段タイマTCG3Aのカウント時間(例えば、120秒)とがあり、カウント時間毎に上限の周波数が設定手段20にて設定されている。1段タイマTCG1Aのカウント時間での上限の周波数(FCG1A)は例えば44Hzであり、2段タイマTCG2Aのカウント時間での上限の周波数(FCG2A)は例えば58Hzであり、3段タイマTCG3Aのカウント時間での上限の周波数(FCG3A)は例えば94Hzである。すなわち、A起動においては、まず、圧縮機25の周波数を44Hz以下で240秒位運転し、次に、圧縮機25の周波数を上昇させて58Hz以下で240秒位運転し、さらに、圧縮機25の周波数を上昇させて、94Hz以下で120秒位運転した後、通常の運転周波数に上昇させることになる。
【0045】
また、B起動は図6に示すように、A起動と同様に、1段タイマTCG1Bのカウント時間(例えば、240秒)と、2段タイマTCG2Bのカウント時間(例えば、240秒)と、3段タイマTCG3Bのカウント時間(例えば、120秒)とがあり、カウント時間毎に上限の周波数が設定手段20にて設定されている。1段タイマTCG1Bのカウント時間での上限の周波数(FCG1B)は例えば40Hzであり、2段タイマTCG2Bのカウント時間での上限の周波数(FCG2B)は例えば58Hzであり、3段タイマTCG3Bのカウント時間での上限の周波数(FCG3B)は例えば94Hzである。すなわち、B起動においては、まず、圧縮機25の周波数を40Hz以下で240秒位運転し、次に、圧縮機25の周波数を上昇させて58Hz以下で240秒位運転し、さらに、圧縮機25の周波数を上昇させて、94Hz以下で120秒位運転した後、通常の運転周波数に上昇させることになる。
【0046】
さらに、C起動は図7に示すように、A起動やB起動と同様に、1段タイマTCG1Cのカウント時間(例えば、240秒)と、2段タイマTCG2Cのカウント時間(例えば、240秒)と、3段タイマTCG3Cのカウント時間(例えば、120秒)とがあり、カウント時間毎に上限の周波数が設定手段20にて設定されている。1段タイマTCG1Cのカウント時間での上限の周波数(FCG1C)は例えば58Hzであり、2段タイマTCG2Cのカウント時間での上限の周波数(FCG2C)は例えば76Hzであり、3段タイマTCG3Cのカウント時間での上限の周波数(FCG3C)は例えば94Hzである。すなわち、C起動においては、まず、圧縮機25の周波数を58Hz以下で240秒位運転し、次に、圧縮機25の周波数を上昇させて76Hz以下で240秒位運転し、さらに、圧縮機25の周波数を上昇させて、94Hz以下で120秒位運転した後、通常の運転周波数に上昇させることになる。
【0047】
なお、各A・B・C起動中に、何らかの要因で圧縮機25が停止した場合には、これらの制御を解除する。また、冷媒循環回路に、デフロスト回路を有する場合、このデフロスト中は、この制御は行わない。また、上記各A・B・C起動における各時点での圧縮機25の各周波数は上限周波数を定めたものであって、その途中の時点において目標周波数(所定の運転能力を発揮する周波数)となれば、この制御は終了し、次の目標周波数での運転制御へと移行する。
【0048】
上記ヒートポンプ式給湯機においては、圧縮機25を、圧縮機温度が高いときよりも低いときを低周波数で起動させることになる。この実施の形態では、基準値(DOCG2=40℃)を設け、この基準値以下の範囲(A起動範囲)での圧縮機25の周波数を、この基準値を超えた範囲(C起動範囲)での圧縮機25の周波数より小さく設定している。このため、圧縮機25が冷えている状態(暖まっていない状態)においては、低周波数で起動させることになり、圧縮機25内の油の粘性が大きいことにより潤滑不良を招くのを回避することができ、圧縮機25の信頼性を確保することができる。
【0049】
また、外気温度が所定温度(13℃)以上でかつ圧縮機温度が外気温度よりも所定値(42℃)だけ高く設定した基準値を越えないとき、つまり、圧縮機25に冷媒が寝込んでいるおそれがあるB起動範囲(この範囲内が油面及び希釈度のおいて最も厳しい条件となっている)内においては、A起動やC起動の周波数以下で、起動させることができる。これにより、圧縮機25の信頼性を確保することができる。
【0050】
そして、圧縮機温度が比較的高い場合、つまりC起動範囲では、圧縮機25が冷えている状態での起動に際した問題点がないので、低周波数で起動させることなく、比較的高周波数で起動させることができる。これにより、立ち上がり性能を確保することができる。
【0051】
ところで、上記のように、起動時に圧縮機25の周波数を変化させた場合、電動膨張弁27の開度が一定であれば、開き気味になったり、閉じ気味になったりするおそれがある。そこで、このヒートポンプ式給湯機では、起動時に圧縮機25の周波数、及び外気温度に基づいて電動膨張弁27の開度を決定している。
【0052】
すなわち、次の表1のように電動膨張弁27の開度を決定している。この場合、電動膨張弁27を、圧縮機25の周波数が高いときよりも低いときを小開度とし、外気温度が高いときよりも低いときを小開度とすることになる。これにより、電動膨張弁27が最適開度となって、開き気味や閉じ気味になることを防止することができ、液バック状態や高圧上昇となることを回避することができる。なお、開度の単位はパルスである。
【0053】
【表1】
【0054】
また、このヒートポンプ式給湯機の冷媒循環回路には、上記したように、高圧保護手段19を備えているので、高圧側が何らかの原因で異常に上昇した場合に圧縮機を停止させることになる。このため、このヒートポンプ式給湯機では、上記のように決定する電動膨張弁27の開度を高圧異常停止頻度に応じて補正(大きく)して、この異常停止を発生しにくくしている。この場合、外気温度検出手段17にて検出された外気温度が23℃を越えた状態では、所定時間内の高圧異常による圧縮機25の停止回数に基づいて、表1の開度の補正を行うが、外気温度が23℃以下では、液バックのおそれがあるので、このような補正を行わない。なお、上記高圧異常をカウントするのは所定時間内に限られ、異常なく所定時間(例えば、1時間)の運転が継続できれば、この制御は停止され、またカウント値もリセットされる。
【0055】
このように、このヒートポンプ式給湯機では、高圧異常で停止した場合において、次回の起動時の電動膨張弁27の初期開度を補正(大きく)することによって、高圧異常での停止(ピークカット停止)を発生しにくくすることができる。なお、上記の場合では、外気温度が23℃を越えた状態で、停止回数をカウントして上記制御を行っていたが、この外気温度に変えて、入水温度(貯湯タンク3から循環路12に入って、熱交換路26にて加熱される低温水の温度)が所定温度を越えた状態で、停止回数をカウントするようにしてもよい。これは、外気温度と入水温度とが、略同一乃至比例するので、入水温度を使用することができるためである。従って、外気温度に対する所定温度と、入水温度に対する所定温度とは、同一である場合や、相違する場合がある。なお、この入水温度は、上記入水温度検出手段15にて検出される。
【0056】
また、このヒートポンプ式給湯機を運転する場合、上記のように、圧縮機25を駆動(起動)させると共に、水循環用ポンプ13を駆動させ、起動時の圧縮機25の周波数等を、圧縮機温度等により変化させている。このため、運転状態を最適にするためには、水循環用ポンプ13の能力指令値を周波数等に応じたものとする必要がある。
【0057】
そこで、このヒートポンプ式給湯機においては、水循環用ポンプ13の回転数(PSR)を次の表2のような回転数としている。すなわち、水循環用ポンプ13を、起動時において、圧縮機25の周波数が高いときよりも低いときを小回転数とし、外気温度が高いときよりも低いときを小回転数としている。なお、水循環用ポンプ13の回転数の単位はrpmである。また、この場合も、上記電動膨張弁27の開度制御と全く同様に高圧異常での停止回数に基づいて、この能力指令(回転数)を補正する。
【0058】
【表2】
【0059】
これにより、水循環用ポンプ13の能力指令値(回転数)が起動時の圧縮機25の周波数及び外気温度に応じたものとなって、このヒートポンプ式給湯機の運転状態を最適にすることができる。すなわち、圧縮機25の信頼性を確保することができ、循環路12内を最適の水循環量で循環させることができる。
【0060】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上記各A〜B起動において、周波数を3段階に区分しているが、4段階であっても、2段階以下であってもよい。すなわち、運転周波数(目標周波数)等に応じて、段階を増加させたり減少させたりすることができ、また、各段階の周波数上限値や各段階での運転時間の変更も可能である。要は、圧縮機25の信頼性の低下等を招かない低周波数で、立ち上がり性能の低下を招かない運転時間であればよい。そして、A起動とB起動において、上記実施の形態では、第1段目の周波数上限値を相違させているが、上限値としては同一であってもよく、また、第2・第3段目の周波数上限値としても相違させてもよい。さらに、各A〜B起動の区分の基準となる外気温度や吐出管温度の変更も可能である。また、上記実施の形態では、圧縮機温度に代えて、吐出管温度を利用したが、もちろん、圧縮機25自体の温度(例えば、圧縮機ケーシングの温度)を検出(検知)して、この温度を利用することができる。また、上記においては、外気温度を外気温度検出用サーミスタ17aにて検出していたが、空気熱交換器温度、給水温度(給水用流路8から貯湯タンク3に供給される水の温度)等から外気温度を推定し、この推定値を外気温度として用いてもよい。さらに、電動膨張弁27の起動時の開度を設定(決定)する場合、上記実施の形態では、圧縮機25の周波数、及び外気温度(又は入水温度)に基づいていたが、周波数、外気温度、及び入水温度の全てに基づいて決定してもよい。なお、冷媒循環回路の冷媒として炭酸ガスを用いるのが好ましいが、その他、ジクロロジフルオロメタン(R−12)やクロロジフルオロメタン(R−22)のような冷媒であっても、オゾン層の破壊、環境汚染等の問題から、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(R−134a)のような代替冷媒であってもよい。
【0061】
【発明の効果】
請求項1のヒートポンプ式給湯機によれば、圧縮機が冷えている状態で、高周波数での起動を回避することができ、圧縮機の信頼性を確保することができる。また、圧縮機が暖まっている状態では、潤滑油の粘性低下が抑制されるので、圧縮機を比較的高周波数で起動させることができ、立ち上げ性能を確保することができる。すなわち、従来のこの種のヒートポンプ式給湯機よりコストアップすることなく、圧縮機の信頼性と立ち上げ性能とを確保できる。
【0062】
請求項2のヒートポンプ式給湯機によれば、一般に冷媒寝込み状態となる条件おいても、圧縮機の信頼性を確保することができる。
【0063】
請求項3のヒートポンプ式給湯機によれば、請求項1のヒートポンプ式給湯機と同様、圧縮機が冷えている状態で、高周波数での起動を回避することができ、圧縮機の信頼性を確保することができ、圧縮機が暖まっている状態では、潤滑油の粘性低下が抑制されるので、圧縮機を比較的高周波数で起動させることができ、立ち上げ性能とを確保することができる。
【0064】
請求項4と請求項5のヒートポンプ式給湯機によれば、電動膨張弁の開度制御を一段と精度良く行え、圧縮機の信頼性と立ち上がり性能とを確保できる。
【0065】
請求項6のヒートポンプ式給湯機によれば、圧縮機の起動性を改善でき、ヒートポンプ式給湯機として安定した起動を行うことができる。
【0066】
請求項7と請求項8のヒートポンプ式給湯機によれば、水循環用ポンプの回転数が圧縮機の周波数や外気温度に対応するものとなり、圧縮機の信頼性を確保することができ、循環路内を最適の水循環量で循環させることができる。
【0067】
請求項9と請求項10のヒートポンプ式給湯機によれば、起動時の電動膨張弁の開度が最適開度となり、安定した立ち上げを行うことができる。
【0068】
請求項11のヒートポンプ式給湯機によれば、圧縮機の起動性を改善でき、ヒートポンプ式給湯機として安定した起動を行うことができる。
【0069】
請求項12のヒートポンプ式給湯機によれば、圧縮機が冷えている状態で、高周波数での起動を回避することができ、圧縮機の信頼性を確保することができる。また、起動時の電動膨張弁の開度が最適開度となると共に、水循環用ポンプの回転数が圧縮機の周波数等に対応するものとなり、圧縮機の信頼性を確保することができ、循環路内を最適の水循環量で循環させることができる。すなわち、このヒートポンプ式給湯機の運転状態を最適にすることができる。
【0070】
請求項13のヒートポンプ式給湯機によれば、オゾン層の破壊、環境汚染等の問題がなく、地球環境にやさしいヒートポンプ式給湯機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のヒートポンプ式給湯機の実施の形態を示す簡略図である。
【図2】上記ヒートポンプ式給湯機の制御部の簡略ブロック図である。
【図3】上記ヒートポンプ式給湯機の起動の際の周波数を決定する区分を示すグラフ図である。
【図4】上記ヒートポンプ式給湯機の起動の際の周波数を決定する区分を示すグラフ図である。
【図5】上記ヒートポンプ式給湯機のA起動の周波数を示すグラフ図である。
【図6】上記ヒートポンプ式給湯機のB起動の周波数を示すグラフ図である。
【図7】上記ヒートポンプ式給湯機のC起動の周波数を示すグラフ図である。
【図8】従来のヒートポンプ式給湯機の簡略図である。
【符号の説明】
3 貯湯タンク
12 循環路
13 水循環用ポンプ
14 熱交換路
25 圧縮機
26 利用側熱交換器
27 電動膨張弁
28 熱源側熱交換器
Claims (13)
- 圧縮機(25)と、温水を加熱する利用側熱交換器(26)と、電動膨張弁(27)と、熱源側熱交換器(28)とを順次接続したヒートポンプ式給湯機であって、上記圧縮機(25)を、圧縮機温度が高いときよりも低いときを低周波数で起動させることを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
- 圧縮機(25)と、温水を加熱する利用側熱交換器(26)と、電動膨張弁(27)と、熱源側熱交換器(28)とを順次接続したヒートポンプ式給湯機であって、外気温度が所定温度以上でかつ圧縮機温度が外気温度よりも所定値だけ高く設定した基準値を越えないときに、上記圧縮機(25)の周波数を、上記請求項1のヒートポンプ式給湯機における起動時の圧縮機の周波数以下とすることを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
- 圧縮機(25)と、温水を加熱する利用側熱交換器(26)と、電動膨張弁(27)と、熱源側熱交換器(28)とを順次接続したヒートポンプ式給湯機であって、上記圧縮機(25)を、外気温度が高いときよりも低いときを低周波数で起動させることを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
- 上記請求項1〜請求項3のいずれかのヒートポンプ式給湯機において、起動時に、上記電動膨張弁(27)を、上記圧縮機(25)の周波数が高いときよりも低いときを小開度とすることを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
- 上記請求項1〜請求項3のいずれかのヒートポンプ式給湯機において、起動時に、上記電動膨張弁(27)を、外気温度が高いときよりも低いときを小開度とすることを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
- 外気温度が所定温度を越えた状態で、高圧異常による所定時間内の上記圧縮機(25)の停止回数に基づいて、上記開度を補正することを特徴とする請求項4又は請求項5のヒートポンプ式給湯機。
- 貯湯タンク(3)と、この貯湯タンク(3)に連結される循環路(12)と、この循環路(12)に介設される熱交換路(14)とを備え、この熱交換路(14)をヒートポンプ加熱源にて加熱して、上記貯湯タンク(3)から循環路(12)に流出した低温水を沸き上げてこの貯湯タンク(3)に返流する運転が可能なように構成し、さらに、上記循環路(12)の温水を循環させる水循環用ポンプ(13)を、起動時において、上記ヒートポンプ加熱源の圧縮機(25)の周波数が高いときよりも低いときを小回転数とすることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかのヒートポンプ式給湯機。
- 貯湯タンク(3)と、この貯湯タンクに連結される循環路(12)と、この循環路(12)に介設される熱交換路(14)とを備え、この熱交換路(14)をヒートポンプ加熱源にて加熱して、上記貯湯タンク(3)から循環路(12)に流出した低温水を沸き上げてこの貯湯タンク(3)に返流する運転が可能なように構成し、さらに、上記循環路(12)の温水を循環させる水循環用ポンプ(13)を、起動時において、外気温度が高いときよりも低いときを小回転数とすることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかのヒートポンプ式給湯機。
- 上記ヒートポンプ加熱源の電動膨張弁(27)を、起動時において、上記低温水の温度である入水温度が高いときよりも低いときを小開度とすることを特徴とする請求項7又は請求項8のヒートポンプ式給湯機。
- 上記ヒートポンプ加熱源の電動膨張弁(27)の起動時の開度を、上記圧縮機(25)の周波数、外気温度、及び入水温度のいずれか2つ以上に基づいて制御することを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれかのヒートポンプ式給湯機。
- 上記入水温度が所定温度を越えた状態で、高圧異常による所定時間内の上記圧縮機(25)の停止回数に基づいて、上記開度を補正することを特徴とする請求項8〜請求項10のいずれかのヒートポンプ式給湯機。
- 貯湯タンク(3)と、この貯湯タンク(3)に連結される循環路(12)と、この循環路(12)に介設される熱交換路(14)とを備え、この熱交換路(14)をヒートポンプ加熱源にて加熱して、上記貯湯タンク(3)から循環路(12)に流出した低温水を沸き上げてこの貯湯タンク(3)に返流する運転が可能なヒートポンプ式給湯機であって、上記ヒートポンプ加熱源の圧縮機(25)を、圧縮機温度が高いときよりも低いときを低周波数で起動すると共に、この起動時において、上記ヒートポンプ加熱源の圧縮機(25)の周波数、及び外気温度が高いときよりも低いときを、上記ヒートポンプ加熱源の電動膨張弁(27)を小開度とし、上記循環路(12)の温水を循環させる水循環用ポンプ(13)を小回転数とすることを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
- 冷媒に超臨界で使用する超臨界冷媒を用いたことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかのヒートポンプ式給湯機。
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