JP3742621B2 - ウェットシートとその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高分子水溶液を含む皮膚外用液が含浸されてなる、使用性の優れたウェットシートに関する。
また、本発明は、皮膚外用液の粘度が注入時には低粘度で、含浸後に高分子の架橋剤又はキレート剤との接触により増粘するウェットシートを製造する方法に関する。
さらに、本発明は、静置状態で高粘度のチキソトロピー性の皮膚外用液を、高速攪拌により低粘度化してシート基材に含浸することによりなるウェットシートを製造する方法に関する。
さらにまた、本発明は、低粘度の皮膚外用液が含浸されてなるウェットシートと、高分子の架橋剤又はキレート剤を含む増粘手段とが互いに分離した収納部に収納され、且つ、同一包装体に気密包装されてなる包装体を使用時において、ウェットシートと増粘手段を接触せしめてウェットシートを増粘する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、美容に有効な種々の成分を含有する皮膚外用液を不織布などのシート基材に含浸したフェイスマスク、パックシート、ポイントマスク又はパッチシートなどのウェットタイプのシートが汎用されている。
このような従来品では皮膚外用液の均一含浸のために、低粘度液体が使用されていた。皮膚貼付時にウェットシートを押さえると、皮膚外用液がにじみ出たり、貼付中に液が垂れ落ちて身体の他の部位に付着してベトついたり、衣服を汚す問題点があった。また、皮膚面において有効成分が蒸散して薬物の持続性の面で問題があった。
さらに、ウェットシートにコシがないためにハンドリングしづらく、身体の種々の箇所へ貼着するときにしわが入り易く、使用性が悪かった。
【0003】
従来、平均重合度100〜100,000程度のポリアクリル酸(塩)を必須成分とする架橋剤含水ゲルを含浸したシート状パック材は公知である(特開昭58−180408号公報)。しかし、含浸用の液体の粘度が高い場合に基材シートに適用しようとすると、流動性に欠けるために均一な含浸が難しかった。このように高粘度の液体を基材に均一に含浸させるためには、特殊な装置が必要となっていた(特公昭48−27442号公報、特公昭56−44188号公報)。一方、ポリアクリル酸やアルギン酸ナトリウムなどのゲル前駆体物質を基材に含浸させておき、カルシウム塩水溶液などの多価金属イオンを作用させてゲル化したシート状の医薬品や化粧品の外用剤は公知である(特許第2728298号、特許第2862275号)。しかしながら、ゲル化に要する反応時間が3時間程度と長く生産性に欠ける問題があった。作成したゲルシートは、液だれの問題はないが、皮膚面へのフィット性が良くない、有効成分がゲルに取り込まれたままで皮膚面へ移動しにくいなどの問題があった。
さらに、簡便な方法で皮膚外用液の粘度を上げて、ウェットシートの使用時において使用性を改善できる機能を備えたウェットシートはなかった。
【0004】
【特許文献1】
特公昭48−27442号公報
【特許文献2】
特公昭56−44188号公報
【特許文献3】
特開昭58−180408号公報
【特許文献4】
特許第2728298号
【特許文献5】
特許第2862275号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる状況に鑑み、皮膚面へのフィット性が良く、皮膚面貼着時にも皮膚外用液が分離することなく、液だれの問題もなく、有効成分の皮膚面への移動性に優れるウェットシートを提供しようとするものである。
また、本発明は、ウェットシート基材に含浸した低粘度の皮膚外用液を高粘度化する方法又は、高粘度の皮膚外用液を低粘度化してシート基材に含浸してウェットシートを製造する方法を提供しようとするものである。
さらに、本発明は、高粘度の皮膚外用液が予め基材に含浸されたウェットシートと増粘手段とがセットとなった包装体によって、簡便な方法で開封して短時間に皮膚外用液の粘度を増大せしめて、使用時の液だれを防止したり、ハンドリング性を改善したウェットシートの増粘方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、ポリアクリル酸又はその塩類、ポリビニールアルコール、アルギン酸又はその塩類、グルカン類、セルロース誘導体類、蛋白質類などからなる高分子水系皮膚外用液を含浸させるのに、先ず、低粘度の皮膚外用液を不織布などのシート基材に含浸せしめ、十分含浸できた段階で、別途、架橋剤やキレート剤を含浸せしめて、先に含浸した低粘度の皮膚外用液と接触させて、皮膚外用液の粘度を増粘するという、二段階含浸工程によって、上記課題の解決を図ることができた。
また、別法として、上記ポリアクリル酸又はその塩類、ポリビニールアルコール、アルギン酸又はその塩類、グルカン類、セルロース誘導体類、蛋白質類などからなる高分子水系皮膚外用液で、予め静置状態の粘度が2〜100Pa・sec程度のチキソトロピー性を有する皮膚外用液を調製しておき、これを高速撹拌処理することによって低粘度化した後、ウェットシート基材に含浸させることによっても同様に上記課題を解決することができた。
さらに、本発明では、上記低粘度の水系皮膚外用液含浸後のウェットシートと、架橋剤又はキレート剤を別個の包装形態とすることによって、保存性の改善も図ることができた。
【0007】
すなわち、本発明は以下の構成を基本とする。
(1)高分子水溶液を含む皮膚外用液が含浸されてなるウェットシートにおいて、皮膚外用液の粘度が2〜100Pa・secであることを特徴とするウェットシート。
(2)ウェットシートがフェイスマスク、パックシート、ポイントマスク、皮膚保護シート、パッチシートであることを特徴とする(1)記載のウェットシート。
(3)ウェットシートが、格子柄に補強されてなることを特徴とする(1)又は(2)記載のウェットシート。
(4)高分子水溶液を含む皮膚外用液が含浸されてなるウェットシートの製造方法において、粘度が0.01〜2Pa・secの皮膚外用液を注入する工程Aと高分子の架橋剤又はキレート剤を添加する工程Bの組合せにより、皮膚外用液の粘度を2〜100Pa・secに増粘することを特徴とするウェットシートの製造方法。
(5)上記高分子が、ポリアクリル酸又はその塩類、ポリビニールアルコール、アルギン酸又はその塩類、グルカン類、セルロース誘導体類、蛋白質類の群から選ばれた1つ又は2つ以上の物質からなることを特徴とする(4)記載のウェットシートの製造方法。
(6)高分子水溶液を含む皮膚外用液が含浸されてなるウェットシートの製造方法において、静置状態において2〜100Pa・secの粘度であってチキソトロピー性を有する皮膚外用液を、高速撹拌により0.01〜2Pa・secの状態で基材に含浸することを特徴とするウェットシートの製造方法。
(7)上記低粘度化するために、高速撹拌の好ましい回転数が50〜2000回転/分であることを特徴とする(6)のウエットシートの製造方法。
(8)粘度0.01〜2Pa・secである皮膚外用液が含浸されてなるウェットシートと、高分子の架橋剤又はキレート剤を含む増粘手段が、同一包装体に気密包装され、互いに分離された2つの収納部に収納されてなり、上記収納部内のウェットシートと増粘手段を使用時に接触せしめて皮膚外用液の粘度を2〜100Pa・secに増粘することを特徴とするウェットシートの製造方法。
(9)上記2つの収納部がそれぞれ気密包装されてなるとともに、感圧開封部を具備する液体流路を通じて連絡されてなり、高分子の架橋剤又はキレート剤を含む増粘液の収納部を押圧することにより、感圧開封部が開いて増粘液がウェットシート収納部へ移動する構造を備えた包装体に収納された上記ウェットシートと増粘手段を使用時に接触せしめて皮膚外用液の粘度を2〜100Pa・secに増粘することを特徴とする(8)記載のウェットシートの増粘方法。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のウェットシートは、皮膚浸透性の各種有効成分を含有するシート体であって、皮膚に貼付して使用するものである。適用する皮膚部位は特に限定されるものではないが、好ましく使用できる部位として、顔面、顎部のほか腋の下、肩、腕、脚などがある。好ましい態様として、フェイスマスク、パックシート又は皮膚保護シートの外に、頬、眼の下、鼻又は口元などへ適用するポイントマスク、傷又はあかぎれの消毒保護用パッチなどを例示できる。
本発明では、ウェットシート素材にポリアクリル酸又はその塩類、ポリビニールアルコール、アルギン酸又はその塩類、グルカン類、セルロース誘導体類又は蛋白質類の群から選ばれた1つ又は2つ以上の物質からなる高分子水系皮膚外用液を含浸せしめるための、ウェットシート基材は、液体を含浸でき、ウェットシートに使用可能な素材であれば、特に限定されるものではない。
好ましい基材の例は、不織布、発泡シート、織物又は編物などである。これら基材は、単層で使用しても、適宜、プラスチックフィルムなどと積層して使用することもできる。基材の目付や厚みは、通常のウェットシートにおいて使用される範囲のものであれば、特に限定されるものではない。
基材として、不織布を使用する場合、格子柄となるように補強しておくと適度のコシを有し、ハンドリング性を改善できる効果がある。不織布基材を格子柄となるように補強する方法は、例えば格子状のメッシュを積層する方法、縦方向又は横方向の糸や紐などと複合する方法などがある。このようにすると、格子部分に剰余の液を備蓄しておくこともできるので、ウェットシートの皮膚外用液の保持液量を増加させることができる。
【0009】
本発明のウェットシートの基材に含浸せしめるものは、ポリアクリル酸又はその塩類、ポリビニールアルコール、アルギン酸又はその塩類、グルカン類、セルロース誘導体類、蛋白質類の群から選ばれた1つ又は2つ以上の物質からなる高分子水系皮膚外用液で、皮膚外用のための種々の有効成分や水溶性高分子を主成分とするものである。
本発明で使用する皮膚外用液の用途には、皮膚保護、美容、整肌などのスキンケアその外に、防臭、除毛又は脱色などがある。
上記効果を発揮するため、消炎成分、皮膚保護成分、消毒成分、保湿性成分、美白成分、ニキビ抑制成分、ビタミン類又は植物性エキスなどの化粧用、医薬部外用の有効成分を好ましく使用することができる。
水溶性高分子としては、化粧用途に使用される高分子物質であって、架橋剤、キレート剤と物理架橋を生じる性質のものであればよい。例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸共重合体、ポリアクリル酸共重合体塩、ポリビニールアルコール、ポリビニールアルコール誘導体、セルロース誘導体、デンプン類、蛋白質類、グルカン類、アルギン酸又はアルギン酸塩類の群から選ばれた1つの物質又は2つ以上の物質の混合物がある。
その中で好ましい物質は、ポリアクリル酸又はその塩類、アルギン酸又はその塩類、グルカン類がある。さらに好ましくは、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム塩又はアルギン酸ナトリウムがある。
【0010】
上記ポリアクリル酸又はその塩類、ポリビニールアルコール、アルギン酸又はその塩類、グルカン類、セルロース誘導体類、蛋白質類の群から選ばれた1つ又は2つ以上の物質からなる水溶性高分子を物理的に架橋させる架橋剤としては、2価又は3価の荷数の金属イオン類が好ましい。さらに好ましくは、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム又は塩化アルミニウムなどが例示できる。
また、キレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸誘導体、トリポリリン酸、ジヒドロキシエチルグリシン又はグルコン酸などを使用することができる。
さらに、ポリビニールアルコール類、蛋白類、セルロース誘導体類又はデンプン類などの場合は、さらにPH調整剤を併用することが好ましい。PH調整剤の例として、クエン酸、乳酸又はホウ酸などがある。
皮膚外用液の配合成分として、界面活性剤、防腐剤、香料又は着色料などを添加することも可能である。
【0011】
上述するように本発明のウェットシートを製造する第一の方法は、低粘度の皮膚外用液を調製し、シート基材に均一に含浸せしめておき、しかる後に架橋剤又はキレート剤をウェットシート基材に含浸し、先に含浸した低粘度皮膚外用液と接触させて、低粘度皮膚外用液を増粘させる方法である。また、第二の方法は、高粘度の皮膚外用液の調製後に、高速撹拌処理によって、高粘度皮膚外用液を低粘度化し、これをウェットシート基材に含浸させる方法である。
上記二つの方法は、ともに低粘度の状態でウェットシート基材に皮膚外用液を含ませ、基材上で増粘することが特徴で、簡便な方法ではあるが、従来困難であったウェットシート基材への高粘度物質の均一付与を実現したのである。高粘度物質を普通に基材に含ませようとしても、流動性が悪いために不均一になりやすく、かつ基材の内部まで浸透することはなく、表面部のみに留まるために使用時に基材と高粘度物質の剥離の問題を生じ易いからである。
【0012】
低粘度の前駆体である皮膚外用液の粘度は、0.01〜2Pa・secの範囲が適当である。0.01Pa・secを下回ると基材への定着性が悪くなり、一方、2Pa・secを越えると含浸が難しくなる。好ましくは、0.02〜1.9Pa・sec、さらに好ましくは0.05〜1.8Pa・secの範囲である。この粘度範囲となるように、高分子物質の重合度、濃度を調整する。
本発明では、低粘度の皮膚外用液の含浸後に、ポリアクリル酸などの高分子の架橋剤又はキレート剤を添加することにより、皮膚外用液の粘度を2〜100Pa・secに増粘する。あるいは、逆にポリアクリル酸などの高分子の架橋材又はキレート剤を添加後に低粘度の皮膚外用液を含浸することもできる。
増粘は、速やかに起こるので、一つのラインで連続的に増粘させることができる。かかる増粘比は、3〜100倍程度が好ましい。2〜100Pa・secの範囲に増粘する理由は、2Pa・sec未満では、液だれが発生しやすく、100Pa・secを越えると、液だれはないが、有効成分の皮膚面への移動が起こりにくくなる。好ましい増粘範囲は、3〜90Pa・sec、さらに好ましい増粘範囲は、5〜80Pa・secである。
【0013】
このようにすると、貼付時の液だれを防止でき、適度のコシを付与してハンドリング性を付与するとともに皮膚面への密着性を保持することができる。さらに、各種の美容有効成分が皮膚外用液から皮膚面へと拡散移動してケア効果が高まる。
上記架橋剤又はキレート剤の添加量は、架橋に係る高分子物質の官能基、例えばカルボキシル基に対して2価金属イオンの場合、0.2〜0.5等量程度、3価金属イオンの場合、0.15〜0.33等量程度が好ましい。
上記第一の方法では、皮膚外用液をシャワリングなどで流下させる方法、ノズルから注入する方法、ディッピング法、スプレー法などによって容易に実施できる。
【0014】
上記第二の方法では、静置状態において2〜100Pa・secの高粘度であって、チキソトロビー性を有する皮膚外用液を、高速撹拌により0.01〜2Pa・secの状態に減粘して基材に含浸するが、通常の状態で高粘度であっても、チキソトロビー性を有する場合、高速撹拌によって強いせん断応力を印加することによって容易に低粘度化する。そして、上記せん断応力除去後に、高粘度が回復する性質を利用することにより、ウェットシート基材への含浸時には低粘度化することが可能となり、低粘度液の含浸によって均一含浸でき、含浸後は静置し、高粘度化することで、使用時の高粘度を維持することができる。
【0015】
チキソロビー性を発現させるための、配合組成は特に限定されるものではないが、例えばスメクタイト、セリサイトなどのような板状粒子からなる鉱物粒子を増粘性物質として皮膚外用液に配合するのが好ましい。配合組成を、適宜、選択して、静置状態における皮膚外用液の粘度範囲を2〜100Pa・secとなるように調節する。
この方法において、0.01〜2Pa・secの状態に低粘度化するために、高速撹拌の回転数は、30〜2500回転/分、好ましくは、50〜2000回転/分程度である。かかる高速撹拌のための装置は、特に限定されず、公知の撹拌装置を使用できる。低粘度化された皮膚外用液を基材に直ちに注入又は流下させて基材に含浸せしめる。
【0016】
次に、使用時において、ウェットシートを増粘させる方法について説明する。使用直前にウェットシートに含浸されてなる粘度0.01〜2Pa・secである皮膚外用液と高分子の架橋剤又はキレート剤を接触せしめて2〜100Pa・secに増粘させた後、皮膚へ貼付する方法である。
この目的で使用する好ましい包装体の形態として、パウチ包装、ピロー包装、ブリスター包装などがある。高分子の架橋剤又はキレート剤を含む増粘剤手段と高分子水溶液を含有する粘度0.01〜2Pa・secの皮膚外用液を含浸したウェットシートをセットで同一の包装体に気密包装する。逆に、高分子の架橋剤又はキレート剤をウェットシートに含浸しておき、高分子水系皮膚外用液を同一の包装体にセットで気密包装しても良い。気密包装の程度は、皮膚外用液成分の散逸防止や、変質を防止できるレベルであればよい。
増粘手段と皮膚外用液前駆体を含浸したウェットシートが混ざらないように互いに分離された2つの収納部にそれぞれを収納することが必要である。
【0017】
上記水系高分子のための架橋剤又はキレート剤を含む増粘手段の一例として、高分子の架橋剤又はキレート剤の溶液を噴霧用のスプレー容器に収納したものがある。使用に際しては、同一包装のウェットシートを取り出し、架橋剤を噴霧して直ちに増粘化した後、皮膚面に貼付することができるが、この方法では架橋剤を噴霧する煩わしさがある。
そこで、高分子の架橋剤又はキレート剤による簡便な増粘手段の例として、使用直前に架橋剤又はキレート剤をウェットシートに含浸せしめる手段が挙げられる。すなわち、低粘度皮膚外用液を含浸したウェットシートと、架橋剤又はキレート剤とを別々に収納しておき、使用時に両者を接触させることによって低粘度の皮膚外用液を増粘せしめた後、ウェットシートをそれぞれ取り出す包装形態を採用することができる。
【0018】
具体的な態様は、2つの収容部を備えたウェットシート包装体としておき、2つの収容部は独立した室であって、片側の収納部には低粘度皮膚外用液を含浸したウェットシートを収納し、他の収納部には架橋剤又はキレート剤の溶液を収納し、これらの収納部は、互いに液体が混ざり合わないように隔壁の機能を有するシール部で隔てられた構造の包装体によって包装される。
シール部の一部が弱い接着力でシールされた感圧開封部(膨張時にはシール部が剥離して開封する機構)又は圧力付与によって連通可能な感圧開封部で繋がっている包装体が挙げられる。包装体としては、ピロー包装体などの公知の形態が使用できる。
架橋剤又はキレート剤の溶液が収納された袋部を指などで押圧することで、感圧開封部が開いて液がウェットシート側へ移動して、ウェットシートに含まれる皮膚外用液がすぐに増粘する。増粘時間は短時間であるために、ウェットシートはコシがあって取り出しやすく、ハンドリング性がよい。
皮膚外用液と架橋剤溶液を分離状態で包装する方式であるので、製品の保存安定性にも一層優れる効果がある。
【0019】
本発明のウェットシートの増粘方法において好ましく使用できる包装体の一例を図面を用いて説明する。
図1は、本発明のウェットシート包装体の収納状態を示す概念図である。
図中、1はピロー成形によって得られた本発明のフェイスマスク包装体、2は周辺のシール部、5は低粘度の皮膚外用液含浸のフェイスマスク(図では折り畳まれている)、6はその収納部、4は架橋剤収納部、3は使用時に開封のための感圧開封部、7は切込み部をそれぞれ示す。
本発明のフェイスマスクを包装体から取り出して使用するには、先ず、感圧開封部3を押圧して架橋剤4の流通路を開口する。開口部の通路を経て架橋剤は、別収納部6に収納されている低粘度皮膚外用液と架橋剤との接触が起こり、化粧液は直ちに増粘する。増粘後のフェイスマスクを、切込み部7から開封して、フェイスマスクとして顔面に貼付する。
【0020】
【実施例】
本発明を実施例によってさらに詳しく説明する。
【実施例1】
パルプーレーヨン不織布(目付60g/m2)からなる皮膚貼付用基材を長方形に打ち抜き、パウチ包装用袋内に収納した。
一方、傷消毒保護剤としてグルコン酸クロルヘキシジン、保湿剤としてグリセリン、皮膚保護剤として海綿蛋白質を含有する20℃における粘度0.75Pa・secの水系皮膚外用液を調製した。
この皮膚外用液をパウチ包装用袋の開口部から注入して、パルプレーヨン不織布基材に含ませた後、架橋剤として海綿蛋白質のアミノ基に対して1/2当量のグルタルアルデヒドを更に注入した。架橋剤の注入後、先に含浸した皮膚外用液は直ちに増粘し、粘度は0.75Pa・secから7.3Pa・secに上昇した。この増粘した皮膚外用液は、皮膚貼付用のパルプ−レーヨン不織布に均一に含浸されていた。
得られた皮膚貼付用基材を傷のある皮膚に貼付したところ、薬効成分の持続効果により傷部分の保護効果が高かった。しかも、適度のコシを持つため、ハンドリング性にも優れ増粘効果で貼付の際の液たれの問題もなく、フィット性も良好であった。
【0021】
【実施例2】
シルク不織布(目付50g/m2)からなる皮膚貼付用基材を楕円形に打ち抜き、パウチ包装用袋内に収納した。
一方、ひび・あかぎれ用剤としてdl−カンフル及びl−メントール、保湿剤としてジプロピレングリコール、皮膚保護剤としてセリシン及びゲル生成物質としてポリアクリル酸ナトリウムを含有する20℃における粘度0.45Pa・secの水系皮膚外用液を調製した。
この皮膚外用液をパウチ包装用袋の開口部から注入して、シルク不織布基材に含ませた後、架橋剤としてポリアクリル酸ナトリウムの重量に対して1/50量のジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート及び1/25量の酒石酸混合液を更に注入した。架橋剤の注入後、先に含浸した皮膚外用液は直ちに増粘し、粘度は0.45Pa・secから7.0Pa・secに上昇した。この増粘した皮膚外用液は、皮膚貼付用シルク不織布基材に均一に含浸されていた。
得られた皮膚貼付用基材をひび・あかぎれのある皮膚に貼付したところ、薬効成分の持続効果によりひび・あかぎれが収まった。しかも適度のコシを持つためハンドリング性がよく、増粘効果で貼付の際液だれの問題もなく、フィット性も良好であった。
【0022】
【実施例3】
ウエットシート基材としてコットン不織布(目付40g/m2)からなるフェイスマスク基材を所定の形状にくり抜き、6つ折りに畳んだ後、パウチ包装用袋内に収納した。
一方、予め保湿成分として1,3−ブチレングリコール、美白成分としてアスコルビン酸グルコシド及びポリアクリル酸を含有する水系皮膚外用液(20℃における粘度1.1Pa・sec)を調製しておき、この皮膚外用液を上記パウチ包装用袋の開口部から注入して、コットン不織布基材に含浸させる。しかるのち、架橋剤の塩化アルミニウム水溶液をポリアクリル酸のカルボキシル基に対して0.28等量となるようパウチ包装用袋内に注入した。注入後、コットン不織布基材の全面にいきわたるよう含浸せしめると、先に含浸した皮膚外用液は直ちに増粘し、粘度は1.1Pa・secから21Pa・secに上昇した。増粘した皮膚外用液は、基材であるコットン不織布に均一に含浸された。
得られたウェットシートを顔面に貼付したところ、適度のコシを持っており、ハンドリング性に優れ、増粘効果で貼付の際の液だれの問題もなく、フィット性も良好であった。また、保湿成分、美白成分が皮膚面に速やかに移動して美容効果に優れていた。
【0023】
【実施例4A】
保湿成分としてジグリセリン、美白成分としてアルブチン、及び増粘性物質としてポリアクリル酸を含有し、20℃における粘度1.1Pa・secの水系皮膚外用液(「A液」)と上記ポリアクリル酸のカルボキシル基に対して0.30等量の塩化アルミニウム水溶液からなる架橋剤液(「B液」)を調製した。
別途、A液及びB液の供給装置及びシャワリング装置を備えたネットコンベアを用意しておく。
コットン不織布(目付40g/m2)からなる顔面用ウェットシート基材を所定の形状にくり抜いた成形品を上記ネットコンベア上に供給した。
A液及びB液の含浸操作は、先ず、コットン不織布基材にA液を流下させて、A液を基材の全面にいきわたるよう含浸させる。次いで、同じライン上でB液を流下させて、先に含浸させたA液と均一に接触せしめた。接触と同時に、コットン基材に含まれていた皮膚外用液は直ちに増粘し、粘度は25Pa・secに上昇した。
この増粘した皮膚外用液は、基材であるコットン不織布に均一に含浸されていた。
得られたウェットシートを顔面に貼付したところ、適度のコシを持つためにハンドリング性に優れ、貼付の際液だれの問題もなく、フィット性も良好であった。また、保湿成分、美白成分が皮膚面に速やかに移動するので、美容効果にも優れていた。
【0024】
【実施例4B】
保湿成分としてジグリセリン、美白成分としてアルブチン、及び増粘性物質としてポリアクリル酸を含有し、20℃における粘度1.1Pa・secの水系皮膚外用液(「A液」)と上記ポリアクリル酸のカルボキシル基に対して0.30等量の塩化アルミニウム水溶液からなる架橋剤液(「B液」)を調製した。
別途、A液及びB液の供給装置及びシャワリング装置を備えたネットコンベアを用意しておく。
コットン不織布(目付40g/m2)からなる顔面用ウェットシート基材を所定の形状にくり抜いた成形品を上記ネットコンベア上に供給した。
A液及びB液の含浸操作は、先ず、コットン不織布基材にB液を流下させて、B液を基材の全面にいきわたるよう含浸させる。次いで、同じライン上でA液を流下させて、先に含浸させたB液と均一に接触せしめた。接触と同時に、コットン基材に含まれていた皮膚外用液は直ちに増粘し、粘度は26Pa・secに上昇した。
この増粘した皮膚外用液は、基材であるコットン不織布に均一に含浸されていた。
得られたウェットシートを顔面に貼付したところ、適度のコシを持つためにハンドリング性に優れ、貼付の際液だれの問題もなく、フィット性も良好であった。また、保湿成分、美白成分が皮膚面に速やかに移動するので、美容効果にも優れていた。
【0025】
【実施例5】
格子状のメッシュで積層補強されたコットン不織布(目付20g/m2)からなる顔面用ウェットシート基材を所定の形状にくり抜き、6つ折りに畳んだ後、パウチ包装用袋内に収納した。
一方、保湿成分としてジグリセリン、美白成分としてアルブチン及び増粘性物質としてポリアクリル酸を含有する20℃における粘度0.5Pa・secの水系皮膚外用液を調製した。
この皮膚外用液をパウチ包装用袋の開口部から注入して、コットン不織布基材に含ませた後、架橋剤としてポリアクリル酸のカルボキシル基に対して0.27等量の塩化アルミニウム水溶液を更に注入した。架橋剤の注入後、先に含浸した皮膚外用液は直ちに増粘し、粘度は0.5Pa・secから2.7Pa・secに上昇した。この増粘した皮膚外用液は、ウェットシートのコットン不織布に均一に含浸されていた。
得られたウェットシートを顔面に貼付したところ、適度のコシを持つためにハンドリング性に優れ、増粘効果で貼付の際液だれの問題もなく、フィット性も良好であった。また、保湿成分、美白成分が皮膚面に速やかに移動して美容効果にも優れていた。
【0026】
【実施例6】
保湿成分としてグリシン、美白成分としてコウジ酸及び増粘性物質としてアルギン酸ナトリウムを含有する、20℃における粘度1.7Pa・secの水系皮膚外用液(「A液」)及び、上記アルギン酸のカルボキシル基に対して0.4等量の塩化カルシウム水溶液からなる架橋剤液(「B液」)を調製した。
別途、A液及びB液の供給装置及びシャワリング装置を備えたネットコンベアを用意しておく。
コットン不織布(目付40g/m2)からなる顔面用ウェットシート基材を所定の形状にくり抜いた成形品を、上記ネットコンベア上に供給する。
A液及びB液の供給は、先ず、顔面用フェイスマスク基材にA液を流下させて十分にA液を基材に含浸させる。次いで、同じライン上でてB液を流下させて、先に含浸させたA液と均一に接触せしめる。A液にB液が接触後、直ちに増粘し、粘度は1.7Pa・secから40Pa・secに上昇した。
この増粘した化粧液は、基材であるコットン不織布に均一に含浸されていた。
このようにして製造したウェットシートを顔面に貼付したところ、適度のコシを持つためにハンドリング性に優れ、貼付の際液だれの問題もなく、フィット性も良好であった。また、保湿成分、美白成分が皮膚面に速やかに移動するので、美容効果にも優れていた。
【0027】
【実施例7】
コットン不織布(目付40g/m2)からなる顔面用ウェットシート基材を所定の形状にくり抜いた成形品を製造した。
また、保湿成分としてコンドロイチン硫酸ソーダ、ニキビ防止成分としてイソプロピルメチルフェノール及びグリチルリチン酸ジカリウム及び増粘性物質としてスメクタイトを含むチキソトロピー性の水系皮膚外用液(20℃における静止状態の粘度55Pa・sec)を製造した。
撹拌翼を備えた撹拌装置で300rpmの回転数で、この溶液を高速撹拌した。高速撹拌の結果、溶液は高い流動性を有し、その粘度は2.3Pa・secに低下していた。
得られた溶液を直ちに、上記ウェットシート基材上に流下し、基材に均一に含浸せしめた。
得られたウェットシートを顔面に貼付したところ、適度のコシを持つためにハンドリング性に優れ、貼付の際、液だれの問題もなく、フィット性も良好であった。また、保湿成分、美白成分が皮膚面に速やかに移動して美容効果にも優れていた。
【0028】
【実施例8】
コットン不織布(目付40g/m2)を所定の形状にくり抜き、ウェットシート基材を形成し、六つ折りに畳んだ。
次いで、保湿成分としてコンドロイチン硫酸ソーダ、美白成分としてアルブチン及び増粘性物質としてポリアクリル酸を含有する、20℃における粘度1.1Pa・secの水系化粧液をシャワリング法でウェットシート基材に含浸せしめた。
得られたウェットシート含浸体と、架橋剤として塩化アルミニウム水溶液を、それぞれ2つの収納部に分離して収納したピロー包装体を製造した。
これらピロー包装体の収納部の隔壁の一部は、弱い接着力でシールされた感圧開封部を形成している。
使用に際しては、上記ピロー包装体の架橋剤収納部を指で押圧すると、感圧開封部のシールが破れて架橋剤の液体がウェットシート基材側に移動し、ウェットシート基材に含浸されている皮膚外用液が収納時の1.1Pa・sec(20℃において)から31Pa・sec(同)の粘度に増粘した。
増粘後、包装体の端部に形成された切込み部から開封して、ウェットシートを取り出し顔面に貼付したところ、適度のコシを持つためにハンドリング性に優れ、貼付の際液だれの問題もなく、フィット性も良好であった。また、保湿成分、美白成分が皮膚面に速やかに移動して美容効果に優れていた。
【0029】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、皮膚外用液含浸タイプであって、適度のコシを付与することによって皮膚面へのフィット性がよく、かつハンドリング性にも優れる各種のウェットシートを提供することが可能となった。
また、従来困難であった高粘度の液体を簡便な方法で、均一に基材に含浸させることが初めて可能になったものである。本発明の製造方法で製造したウェットシートは顔面粘着時にも皮膚外用液が分離又は液だれの問題がなく、かつ有効成分の皮膚面への移動性と持続効果に優れるものである。
さらに、本発明は使用時において、簡便な方法で短時間に化粧液の粘度を増大せしめて、液だれを防止したりハンドリング性を改善することのできるウェットシートの包装体による増粘方法を提供することが可能となった。
このように、製造性並びに使用性、美容機能を具備するために個人用、業務用のウェットシートとして広く展開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウェットシート包装体の収納状態を示す概念図である。
【符号の説明】
1 ウェットシート包装体
2 シール部
3 感圧開封部
4 架橋剤
5 低粘度化粧液含浸のウェットシート
6 収納部
1 切り込み部
Claims (3)
- (A)・(B)の2つの収納部が感圧開封部で連絡可能な収納容器の包装体であって、収納部(A)には、アクリル酸又はその塩類、ポリビニルアルコール、アルギン酸又はその塩類、グルカン酸、セルロース誘導体類、蛋白質類の群から選ばれた1種又は2種以上の高分子物質が粘度 0.01 〜2 Pa ・ sec の低粘度状態で含浸されたウェットシートが収納され、収納部(B)には該高分子物質の架橋剤又はキレート剤が収納され、使用時には該感圧開封部が開いて収納部(B)の架橋剤又はキレート剤が収納部(A)の該高分子物質に接触して該高分子物質を粘度2〜 100Pa ・ sec に増粘することを特徴とする使用時増粘ウエットシート包装体。
- 上記ウェットシートが、フェイスマスク、パックシート、ポイントマスク、皮膚保護シート又はパッチシートであることを特徴とする請求項1に記載の使用時増粘ウエットシート包装体。
- 請求項1又は2に記載の使用時に高分子物質が増粘された状態で含浸された状態となるウエットシート包装体の製造方法であって、(A)・(B)の2つの収納部が感圧開封部で連絡可能な収納容器を使用し、収納部(A)にアクリル酸又はその塩類、ポリビニルアルコール、アルギン酸又はその塩類、グルカン酸、セルロース誘導体類、蛋白質類の群から選ばれた1種又は2種以上の粘度 0.01 〜2 Pa ・ sec の高分子物質が含浸されたウェットシートを収納し、収納部(B)に該高分子物質の架橋剤又はキレート剤を収納し、使用時には該感圧開封部が開いて収納部(B)の架橋剤又はキレート剤が収納部(A)の該高分子物質に接触して該高分子物質を粘度2〜 100Pa ・ sec に増粘することを特徴とする使用時増粘ウエットシート包装体の製造方法。
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