JP3741982B2 - ノイズリダクション回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像又は、映像に混在する雑音成分を除去するノイズリダクション回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のノイズリダクション回路としては、特開平5−103226号公報や特開平8−22539号公報に記載されたものがある。
【0003】
特開平5−103226号公報に記載のノイズリダクション回路では、まず、横、縦、斜め各方向の画素での平滑化信号と相関性を平滑化回路、相関検出回路においてそれぞれ検出する。そして、検出された各方向での相関検出信号は、輪郭方向判定回路において比較され、最も相関検出信号が小さい方向に沿って輪郭があるものとし、その相関検出信号の小さな方向と同じ方向の画素を用いた平滑化信号を4入力セレクタで選択し、出力するものが記載されている。
【0004】
特開平8−22539号公報に記載のノイズリダクション回路では、まず、平滑化マトリクスFi(i=1、2…)の全てを含むことができる最小サイズのマトリクスをMとする。ここで、マトリクスMの各成分は、各平滑化マトリクスFi(i=1、2…)の対応する成分から絶対値が最大なものを選ぶ。このマトリクスMによる線形フィルタの周波数特性から、ゼロクロスする周波数すべてを含む帯域Iを決定する。線形Low−passフィルタLとして領域Iを含む高周波側を減衰させるものと、線形高域強調フィルタHとしてフィルタLとフィルタHによる合成フィルタLHがちょうど領域Iを強調するものを決定する。そして、画像データに合成フィルタ処理LFHを施すことによってノイズ低減を行うものが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のノイズリダクション回路は、エッジがない部分や複数のエッジが重なっている部分でのノイズの低減効果が低い場合があった。
【0006】
本発明は、前記の問題点を解消するためになされたものであって、エッジがない部分や複数のエッジが重なっている部分においてもノイズの低減効果を高めることのできるノイズリダクション回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、次の構成を有する。
本発明の第1の要旨は、所定大きさの処理領域を、注目画素と該注目画素の近傍画素を含む複数の小領域に分け、各小領域毎に所定画素値に関する平均値である小領域画素平均値を出力する平均値出力手段と、前記平均値出力手段の各小領域毎に、前記小領域画素平均値と各画素の所定画素値との残差を求める残差処理と、該残差処理後の処理結果の平均値を求める残差平均値処理より、各小領域毎の画素値の分散を示す第1の判定値を出力する第1の判定手段と、前記第1の判定値の内、最も小さな処理結果を示す小領域に対応する前記小領域画素平均値を基準値として出力する基準値出力手段と、前記基準値と前記小領域画素平均値との残差を求める残差処理と、該残差処理後の処理結果の平均値を求める残差平均値処理より前記基準値に対する各小領域の分散を示す第2の判定値を出力する第2の判定手段と、前記小領域画素平均値と、前記第1の判定値と、前記第2の判定値とを用いて、前記注目画素の所定画素値に関する評価値を出力する評価値出力手段とを有するノイズリダクション回路にある。
【0008】
本発明の第2の要旨は、前記評価値出力手段は、前記第1の判定値が第1の閾値より小さく、且つ、前記第2の判定値が第2の閾値より小さい該当小領域の小領域画素平均値の平均値を、前記評価値として出力することを特徴とする要旨1記載のノイズリダクション回路にある。
【0009】
本発明の第3の要旨は、前記評価値出力手段は、前記第1の判定値が第1の閾値より小さく、且つ、前記第2の判定値が第2の閾値より小さい該当小領域の小領域画素平均値を求め、前記該当小領域の小領域画素平均値から前記基準値となっている少領域の小領域画素平均値を除いた小領域画素平均値と、前記基準値との平均値を前記評価値として出力することを特徴とする要旨1記載のノイズリダクション回路にある。
【0010】
本発明の第4の要旨は、前記評価値出力手段は、前記第1の判定値が第1の閾値より小さい該当小領域の小領域画素平均値と前記基準値の差分値を求める処理と、第2の閾値に対して、前記該当小領域に対応する前記第2の判定値の重み付け係数を求める処理と、前記差分値と前記重み付け係数とを、小領域毎に積を求める重み付け処理とを行い、前記基準値に前記重み付け処理の結果を加えることで前記評価値を求めることを特徴とする要旨1記載のノイズリダクション回路にある。
【0011】
本発明の第5の要旨は、前記第1の判定手段又は第2の判定手段は、前記残差処理と前記残差平均値処理により分散処理、標準偏差処理、或は差分絶対値平均処理を行うことを特徴とする要旨1乃至3記載のノイズリダクション回路にある。
【0012】
本発明の第1の要旨によれば、第1の判定値により各小領域が平坦なのかエッジが存在するのかを判定できる。更に、複数の平坦な部分が存在しても最も平坦な部分の小領域の平均値を基準値として、再度、第2の判定値により各小領域が平坦なのかエッジが存在するのかを判定できる。そして、前記平均値と前記第1の判定値と前記第2の判定値とを用いて評価値出力手段は、複数のエッジの存在を判定できる。
通常、ノイズはランダムであり、平均値をとることによりノイズの低減効果があり、第1の判定手段、第2の判定手段により平均値を取ることでノイズの低減効果を大きくできる。
【0013】
本発明の第2、第3の要旨によれば、評価値出力手段は、第1の判定値が第1の閾値より小さく、且つ、第2の判定値が第2の閾値より小さい該当小領域の小領域画素平均値の平均値を、評価値として出力することで、エッジが少ない部分や複数のエッジが重なっている部分においてもノイズの低減効果を上げることができる。
【0014】
本発明の第4の要旨によれば、評価値出力手段は、第1の判定値が第1の閾値より小さい該当小領域の小領域画素平均値と基準値の差分値を求める処理と、第2の閾値に対して、該当小領域に対応する第2の判定値の重み付け係数を求める処理と、差分値と重み付け係数とを、小領域毎に積を求める重み付け処理とを行い、基準値に重み付け処理の結果を加えることで評価値を求めることで、エッジが少ない部分や複数のエッジが重なっている部分においてもノイズの低減効果を上げ、且つ、鮮鋭感の低下が少ない効果がある。
【0015】
本発明の第5の要旨によれば、前記第1の判定手段又は第2の判定手段は、前記残差処理と前記残差平均値処理により分散処理、標準偏差処理、或は差分絶対値平均処理を行うことで、第1の判定手段における各小領域毎の画素値の分散又は、第2の判定手段における基準値に対する各小領域の分散を確実に求めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るノイズリダクション回路100のブロック図である。ノイズリダクション回路100は、信号入力部1と、ラインメモリ2と、平均値出力回路3と、第1の判定回路4と、基準値出力回路5と、第2の判定回路6と、評価値出力回路7と、信号出力部8とを有し、映像信号又は画像信号に含まれる雑音を低減する。
【0017】
ラインメモリ2は、信号入力部1から供給される映像信号又は、画像信号を水平走査期間分だけ記憶し、遅らせるためのメモリである。
【0018】
平均値出力回路3は、ラインメモリ2からの映像信号又は画像信号を、注目画素とその近傍画素を注目画素を含んだ複数の小領域に分け、各小領域での画素の特徴量である画素値(例えば、画素の濃度、明度、輝度、色差、或は強度等)の平均値を出力する。強度、濃度、輝度、色差、及び明度の規定は、既知の量子化における諧調表現に使用できるものであればよく、例えば、強度は光の強さ又は反射率により求められ、濃度は強度の対数を取り、符号を反転させることで求められ、明度はLabやLuvの均等色空間で使用される明度を用い、輝度や色差は映像信号で用いられる輝度や色差を用いることができる。
【0019】
第1の判定回路4は、平均値出力回路3からの各領域毎の画素値の平均値と、ラインメモリ2からの領域内の各画素の画素値とから、残差二乗和を用いる各領域の分散又は標準偏差等を出力する。
【0020】
基準値出力回路5は、第1の判定回路4からの各領域の判定出力Aと、平均値出力回路3からの各領域の平均値とから、最も平坦な領域の平均値を基準値として出力する。
【0021】
第2の判定回路6は、基準値出力回路5からの基準値と、平均値出力回路3からの各領域の平均値とから、残差二乗和を用いる各領域の分散又は標準偏差等を出力する。
【0022】
評価値出力回路7は、平均値出力回路3からの各領域の平均値と、第1の判定回路4からの各領域の判定出力Aと、基準値出力回路5からの基準値と、第2の判定回路6からの判定出力Bとを用いて評価値を出力する。
【0023】
映像信号や画像信号における信号対ノイズ比(S/N)は、下記式(1)に示すように信号Sは実値であり、ノイズNは実効値であるため、サンプル数が多くなればなるほどS/N比は大きくなる。注目画素とその近傍画素n個での平均値は下記式(2)で表され、平均値を取る画素の個数が多くなる程、その時のS/Nが良くなる。
【0024】
【数1】
【0025】
本実施の形態では、注目画素とその近傍画素を複数の小領域に分け、平均値出力回路3により平均値を、第1の判定回路により各小領域の平坦度を検出する。ノイズの低減効果が最も出ている小領域は、最も平坦な小領域となるので、基準値出力回路5でその小領域の平均値を基準値として選択する。
さらにノイズの低減効果を得る為に、平均値を取る画素数を多くするため、第2の判定回路6により基準値に近い平均値を出している少領域を判定し、評価値出力回路7で評価値として出力する。各回路の動作により、平坦でない小領域(エッジの在る部分)や、平坦でも注目画素の値から大きく離れた平均値を出す小領域を除いた領域での平均値を評価値として出力する。場合によっては全ての小領域が評価値を出力するのに使用される。
【0026】
次に、図2〜図5を参照して、図1に示したノイズリダクション回路100の動作をより詳細に説明する。
【0027】
図2は、注目画素とその近傍画素のn×n画素の範囲(nは3以上の奇数)における、注目画素を含む小領域A1〜A9の概略位置を示している。尚、小領域の大きさや数は、nの数により異なる。
本実施形態での小領域A1〜A9は、注目画素から紙面上上方への小領域A1と、注目画素から紙面上右斜め上方への領域A2、注目画素から紙面上右方向への領域A3、注目画素から紙面上右斜め下方への領域A4、注目画素から紙面下方への領域A5、注目画素から紙面上左斜め下方への領域A6、注目画素から紙面上左方向への領域A7、注目画素から紙面上右上斜め上方へのA8、及び注目画素とその周辺の領域A9としている。
【0028】
図3は、注目画素とその近傍画素の5×5画素の範囲を小領域A1〜A9に分けた場合を示している。図3では、各小領域A1〜A9を示し位置に「1」を、それ以外を「0」と示している。
【0029】
小領域A1は、5×5画素の中心位置にある注目画素Tから紙面上上方への3画素及び該画素に面する4画素からなっている。
【0030】
同様に、領域A2は注目画素TGから紙面右斜め上方への3画素及び該画素に面する4画素からなり、領域A3は注目画素TGから紙面右方向への3画素及び該画素に面する4画素からなり、領域A4は注目画素TGから紙面右斜め下方への3画素及び該画素に面する4画素からなり、領域A5は注目画素TGから紙面下方への3画素及び該画素に面する4画素からなり、領域A6は注目画素TGから紙面左斜め下方への3画素及び該画素に面する4画素からなり、領域A7は注目画素TGから紙面左方向への3画素及び該画素に面する4画素からなり、領域A8は注目画素から紙面右上斜め上方への3画素及び該画素に面する4画素からなり、及び領域A9は注目画素TGと該画素TGに面する8画素からなっている。
【0031】
図4は、ラインメモリ2から出力される注目画素とその近傍画素の5×5画素の範囲内の濃度の一例を示しており、係る画像に基づくノイズリダクション回路100内部でのデータ処理結果を図5に示す。
【0032】
図5は、最上段に前記図2,3で示す領域番号を、2段目に各領域毎の平均値出力回路3から出力される各平均値を、3段目に第1の判定回路4から出力される各領域毎の判定値Aを、4段目に基準値出力回路5から出力される基準値を、5段目に第2の判定回路6から出力される各領域毎の判定値Bを、及び最下段に評価値出力回路7から出力される評価値を示している。
【0033】
前記平均値出力回路3から出力される平均値eは、図4に示す画素濃度を示す場合に、図3に示す各領域A1〜A9毎の平均濃度を求めるものであり下記数式(3)により求められる。例えば、領域A1の場合には「10、10、50、50、50、50、50」の7画素の平均濃度であり四捨五入して「e=39」と求められる。
尚、平均値出力回路3の平均値出力は、一実施形態であり他の方法、例えばメディアンフィルタでも良い。
【0034】
【数2】
【0035】
前記第1の判定回路4から出力される各領域毎の判定値Aは、平均値出力回路3からの平均値、例えば領域A1の平均値「e=39」と、領域A1内の各画素の濃度「P=10、10、50、50、50、50、50」とから、残差二乗和を用いる下記数式(4)により分散σを求め、四捨五入して「327」と求められる。
尚、判定値Aとして標準偏差dを求める場合には、下記数式(5)に示すように分散σのルートとなる。
【0036】
【数3】
【0037】
また、判定回路4の判定値Aは、他の方法、例えば平均値eと領域内の各画素Pnとの差(残差)の絶対値の平均(差分絶対値平均処理)でも良い。
【0038】
基準値出力回路5から出力される基準値は、判定値Aが最も小くなる、図5の場合「0」を示す、最も平坦な領域A2の平均値e=50となる。
【0039】
第2の判定回路6から出力される各領域毎の判定値Bは、基準値出力回路5からの基準値「50」と平均値出力回路3からの各領域A1〜A9の平均値eとの分散σを示す。例えば、領域A1の場合には、上記式(4)より、判定値B=(50−39)2=121となる。
尚、判定値Bは、標準偏差や基準値と各平均値との差の絶対値でも良い。
【0040】
前記評価値出力回路7から出力される注目画素Tの評価値は、第1の判定回路4からの判定値Aの値がある閾値(本実施形態では「20」)以下の領域で、かつ判定回路6からの判定値Bの値がある閾値(本実施形態では「20」)以下の領域、すなわち領域A2、A3の平均値出力回路3の平均値「50」と「47」と、基準値出力回路5からの基準値「50」とから、基準値「50」となっている領域A2を除いて、平均値(この場合、基準値「50」と領域3の平均値「47」との計算となるので、(50+47)/2=49)を出力する。
【0041】
通常ノイズはランダムであり、平均値をとることによりノイズの低減効果があることが知られており、平均値を取る数が多ければ多いほど効果が大きくなる。
本実施の形態では、評価値出力回路7は各領域の最も平坦な領域を基準値とし、その基準値に近く、かつ平坦な部分の領域での平均値をとる事により、ノイズの低減効果を上げるように働くこととなる。
【0042】
すなわち、評価値出力回路7は、図2のような複数のエッジを含んだ部分(濃度が50、40、10の境界を含む領域)でも、第1の判定回路4からの各領域の判定出力Aと第2の判定回路6からの各領域の判定出力Bによりエッジの領域を除いた平坦な領域の平均値となるためノイズの低減効果が得られる。
【0043】
次に、第2の実施の形態に係るノイズリダクション回路について図6,7を参照しつつ説明する。尚、本第2の実施形態は、上記第1の実施形態とは評価値出力回路での評価値の演算処理内容を相違するものであり、以下、該相違部分を中心に説明し、前記した構成と同一部分には同一符号を示す。
【0044】
本実施形態の評価値出力回路7では、まず、第1の判定回路4からの値がある閾値、本実施形態では「20」以下の領域A2,A3,A4の平均値e(50,47,43)と基準値「50」との差分値D(0,−3,−7)を求める。
【0045】
次に、上記選択された領域A2,A3,A4の第2の判定回路6からの判定値Bに重み付け係数yを掛ける。重み付け係数は、例えば図7に示すように、判定値Bを横軸、重み係数yを縦軸とし、判定値Bの閾値を閾値cとした場合に、下記重み関数yとする。
y=−B/c+1 (判定値Bが閾値c以下の場合)
y=0 (判定値Bが閾値cより大きい場合)
本実施形態では、閾値c=「10」とした場合、領域A2,A3,A4の判定値B(0、9、49)の重み係数yは各々(1、0.1、0)となる。
【0046】
次に、上記差分値D(0,−3,−7)と重み係数y(1、0.1、0)を各領域A2,A3,A4毎に掛け、重み付け差分値WD(0×1,−3×0.1、−7×0)を求める。
【0047】
次に、基準値となっている領域A2の重み付け差分値を除いて、基準値50に重み付け差分値WDを加え、(50+(−0.3)+0=49.7)で四捨五入して「50」を評価値として出力する。
【0048】
本第2実施形態と前記第1の実施形態とは、平均値をとることによるノイズの低減効果は変わらないが、平均値をとる数が多ければ多いほど鮮鋭感が無くなる事があるので、この回路はある程度のノイズの低減効果がありかつ鮮鋭感の低下が少ない動作を実現できる。
【0049】
なお、前記の実施形態では本発明の好適例を説明したが、本発明はこれに限定されないことはもちろんである。
例えば、上記実施の形態では、信号入力部1から供給される映像信号又は、画像信号を水平走査期間分だけ記憶し、遅らせるためにラインメモリ2を用いたが、図8に示すようにフィールドメモリ2Aを用いてもよい。この場合、フィールドメモリ2Aを利用する事により、映像信号又は画像信号の1画面内で任意に図3の小領域をとることができるので、平均値出力回路3、第1の判定回路4、基準値出力回路5、第2の判定回路6、及び評価値出力回路7を全て、マイコン等によるソフトウエアで行う事もでき、コンパクトな装置とできる。そのため、デジタルカメラ(撮像器機)、携帯情報機器、携帯通信機器等の携帯可能な表示機器等での利用が考えられる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明の第1の要旨によれば、第1の判定手段により各小領域が平坦なのかエッジが存在するのかを判定し、複数の平坦な部分が存在しても第2の判定手段及び評価値出力手段により複数のエッジの存在を判定できるので、エッジがない部分や複数のエッジが重なっている部分においてもノイズの低減効果を高めることのできる。
【0051】
本発明の第2、第3の要旨によれば、評価値出力手段により複数のエッジの存在を判定できるので、エッジが少ない部分や複数のエッジが重なっている部分においてもノイズの低減効果がある。
【0052】
本発明の第4の要旨によれば、エッジが少ない部分や複数のエッジが重なっている部分においてもノイズの低減効果を上げ、且つ、鮮鋭感の低下が少ない効果がある。
【0053】
本発明の第5の要旨によれば、各小領域の分散を確実に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るノイズリダクション回路のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る注目画素を含むn×n画素範囲における注目画素を含む小領域A1〜A9の概略位置の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る注目画素を含むn×n画素範囲における注目画素を含む小領域A1〜A9の説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るラインメモリ2から出力される注目画素とその近傍画素の5×5画素の範囲内の各画素の濃度の説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る平均値出力回路3、第1の判定回路4、基準値出力回路5、第2の判定回路6、及び評価値出力回路7からの出力信号を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る平均値出力回路3、第1の判定回路4、基準値出力回路5、第2の判定回路6、及び評価値出力回路7からの出力信号を示す説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る評価値出力回路7での重み付け関数の説明図である。
【図8】本発明のその他の実施形態に係るノイズリダクション回路のブロック図である。
【符号の説明】
2 ラインメモリ
2A フィールドメモリ
3 平均値出力回路
4 第1の判定回路
5 基準値出力回路
6 第2の判定回路
7 評価値出力回路
10 フィールドメモリ
A1〜A9 小領域
e 平均値
A,B 判定値
T 注目画素
Claims (5)
- 所定大きさの処理領域を、注目画素と該注目画素の近傍画素を含む複数の小領域に分け、各小領域毎に所定画素値に関する平均値である小領域画素平均値を出力する平均値出力手段と、
前記平均値出力手段の各小領域毎に、前記小領域画素平均値と各画素の所定画素値との残差を求める残差処理と、該残差処理後の処理結果の平均値を求める残差平均値処理より、各小領域毎の画素値の分散を示す第1の判定値を出力する第1の判定手段と、
前記第1の判定値の内、最も小さな処理結果を示す小領域に対応する前記小領域画素平均値を基準値として出力する基準値出力手段と、
前記基準値と前記小領域画素平均値との残差を求める残差処理と、該残差処理後の処理結果の平均値を求める残差平均値処理より前記基準値に対する各小領域の分散を示す第2の判定値を出力する第2の判定手段と、
前記小領域画素平均値と、前記第1の判定値と、前記第2の判定値とを用いて、前記注目画素の所定画素値に関する評価値を出力する評価値出力手段とを有するノイズリダクション回路。 - 前記評価値出力手段は、前記第1の判定値が第1の閾値より小さく、且つ、前記第2の判定値が第2の閾値より小さい該当小領域の小領域画素平均値の平均値を、前記評価値として出力することを特徴とする請求項1記載のノイズリダクション回路。
- 前記評価値出力手段は、前記第1の判定値が第1の閾値より小さく、且つ、前記第2の判定値が第2の閾値より小さい該当小領域の小領域画素平均値を求め、
前記該当小領域の小領域画素平均値から前記基準値となっている少領域の小領域画素平均値を除いた小領域画素平均値と、前記基準値との平均値を前記評価値として出力することを特徴とする請求項1記載のノイズリダクション回路。 - 前記評価値出力手段は、前記第1の判定値が第1の閾値より小さい該当小領域の小領域画素平均値と前記基準値の差分値を求める処理と、
第2の閾値に対して、前記該当小領域に対応する前記第2の判定値の重み付け係数を求める処理と、
前記差分値と前記重み付け係数とを、小領域毎に積を求める重み付け処理とを行い、
前記基準値に前記重み付け処理の結果を加えることで前記評価値を求めることを特徴とする請求項1記載のノイズリダクション回路。 - 前記第1の判定手段又は第2の判定手段は、前記残差処理と前記残差平均値処理により分散処理、標準偏差処理、或は差分絶対値平均処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3記載のノイズリダクション回路。
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