JP3741858B2 - 適応変調方式 - Google Patents

適応変調方式 Download PDF

Info

Publication number
JP3741858B2
JP3741858B2 JP07079798A JP7079798A JP3741858B2 JP 3741858 B2 JP3741858 B2 JP 3741858B2 JP 07079798 A JP07079798 A JP 07079798A JP 7079798 A JP7079798 A JP 7079798A JP 3741858 B2 JP3741858 B2 JP 3741858B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modulation index
value
likelihood
modulation
received signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07079798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11275164A (ja
Inventor
吉田  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP07079798A priority Critical patent/JP3741858B2/ja
Priority to EP99104053A priority patent/EP0944200B1/en
Priority to DE69940991T priority patent/DE69940991D1/de
Priority to US09/272,910 priority patent/US6359934B1/en
Publication of JPH11275164A publication Critical patent/JPH11275164A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3741858B2 publication Critical patent/JP3741858B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0012Modulated-carrier systems arrangements for identifying the type of modulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/0001Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff
    • H04L1/0002Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff by adapting the transmission rate
    • H04L1/0003Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff by adapting the transmission rate by switching between different modulation schemes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/004Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using forward error control
    • H04L1/0045Arrangements at the receiver end
    • H04L1/0047Decoding adapted to other signal detection operation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/0001Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff
    • H04L1/0023Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff characterised by the signalling
    • H04L1/0032Without explicit signalling
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/0001Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff
    • H04L1/0036Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff arrangements specific to the receiver
    • H04L1/0038Blind format detection
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/004Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using forward error control
    • H04L1/0056Systems characterized by the type of code used
    • H04L1/0059Convolutional codes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信システム等に適用可能であって、特にチャネルパワー利得に基づいて変調指数を変化させる適応変調方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル通信、特に移動通信システムにおいは、外乱であるフェージング変動によって、回線品質(例えばビット誤り率)が著しく劣化することが知られている。これは、信号波が、散乱波を含む遅延波による影響を受ける結果、生じる現象であり、信号波の振幅及び位相の変動が時変的に発生する。このフェージング変動の範囲は数十dBである。
【0003】
フェージングチャネルに適応しない変調方式(以後、非適応変調方式と呼ぶ)は、変調指数(Modulation Level)(及び送信電力)が固定である変調方式である。この変調方式が採用される場合には、フェージングによりレベルが落ち込む(ディープフェードする)期間においてシステムが許容できる特性を維持するために、かなり大きなリンクマージンを確保する必要があった。リンクマージンを確保するためには、例えば、伝送帯域を犠牲にした強力な誤り訂正を適用しなければならない。即ち、非適応変調方式が採用されるシステムは最悪状態を基準として設計されている。このため、このようなシステムでは、良好及び劣悪なチャネル状態が時変的に発生するフェージングチャネルにおいて、通信容量(チャネルキャパシティ)が100%活用されていなかった。
【0004】
近年、このフェージングチャネルにおけるチャネルキャパシティを100%活用することを目的とした適応変調方式の研究開発が活発に行われている。
変調方式のビット誤り率特性(受信機特性)は、その変調方式における信号点間距離、即ちEb/No(若しくはEs/No)に依存しており、これは変調方式によらない。
【0005】
通信特性を向上させるための誤り訂正技術も、冗長ビットを用いることによりこの信号点間距離を等価的に拡大する技術である。
非適応変調方式が採用される従来システムでは、要求ビット誤り率が最悪条件において満たされることを基準にした最悪値設計を行っている。しかし、最悪条件の時間率は、一般にかなり小さい。このため、大部分の時間においては、要求ビット誤り率若しくは要求Eb/Noよりも良好な状態で、通信が行われていることになる。そこで、チャネル状態に応じて、送信電カレベル、伝送シンボルレート、変調指数、誤り訂正における符号化率(若しくは訂正方式)、及びこれらの組合せを適応的に変化させて、要求ビット誤り率を維持するように制御することによって、最適伝送を実現できる。これが適応変調方式の原理である。
【0006】
即ち、適応変調方式が採用されるシステムにおいては、チャネル状態の良好な期間では、情報ができるだけ多く伝送され、チャネル状態が劣悪な期間では、伝送レートが下げられ又は送信が中断される。
【0007】
なお、上記機能に加えて、瞬時送信電力をも最適化する方式も提案されているが、単一セルでは最もよい特定を示すことが知られている。
適応変調方式の原理図を、図15(a) に示す。この図において、x(i) は第1の局であるA局の送信機1501から出力される送信信号、y(i) はA局に対向する第2の局であるB局の受信機1501で受信される受信信号、g(i) はA局とB局を接続するチャネル1502においてA局から送信された送信信号x(i) が受けるフェージング変動、n(i) はチャネル1502においてA局から送信された送信信号x(i) に重畳されるノイズ信号である。
【0008】
双方向通信システムの場合には、伝送方向が互いに逆である2組の図15(a) に示されるシステムが存在する。
チャネル1502が、第1方向(A局→B局)リンクのフェージングと第2方向(B局→A局)リンクのフェージングとが相関のあるチャネル、例えばTDD(時分割)チャネルである場合には、下記制御が実行される。
【0009】
まず、第1方向リンク上のB局の受信機1501内のチャネル推定器1506は、受信信号y(i) に含まれる変調指数情報に基づいてチャネル1502のパワー利得を推定し、算出した推定情報をそのB局の受信機1501内の復調/復号器1507に通知する。その復調/復号器1507は、第1方向リンクから受信した受信信号y(i) に対して、上記推定情報に応じた復調/復号処理を実行する。また、上記B局の受信機1501内のチャネル推定器1506は、それが算出した推定情報(或いはこれに外挿補間を行って得られる推定情報)を、第2方向リンク上のB局の送信機1501内の適応変調/符号器1504に通知する。この適応変調/符号器1504は、その通知された推定情報に従って変調指数情報を設定し、送信信号x(i) を上記変調指数情報と共にチャネル1502内の第2方向リンクに送信する。
【0010】
第2方向リンク上のA局の受信機1501内のチャネル推定器1506は、受信信号y(i) に含まれる変調指数情報に基づいてチャネル1502のパワー利得を推定し、算出した推定情報をそのA局の受信機1501内の復調/復号器1507に通知する。その復調/復号器1507は、第2方向リンクから受信した受信信号y(i) に対して、上記推定情報に応じた復調/復号処理を実行する。また、上記A局の受信機1501内のチャネル推定器1506は、それが算出した推定情報(或いはこれに外挿補間を行って得られる推定情報)を、第1方向リンク上のA局の送信機1501内の適応変調/符号器1504に通知する。この適応変調/符号器1504は、その通知された推定情報に従って変調指数情報を設定し、送信信号x(i) を上記変調指数情報と共にチャネル1502内の第1方向リンクに送信する。
【0011】
このようにして、変調指数情報のピンポン伝送が実現される。
一方、チャネル1502が、第1方向リンクのフェージングと第2方向リンクのフェージングとが相関の無いチャネル、例えばFDD(周波数分割)チャネルである場合には、下記制御が実行される。
【0012】
まず、第1方向リンク上のB局の受信機1501内のチャネル推定器1506は、受信信号y(i) に含まれる変調指数情報に基づいてチャネル1502のパワー利得を推定し、算出した推定情報をそのB局の受信機1501内の復調/復号器1507に通知する。その復調/復号器1507は、第1方向リンクから受信した受信信号y(i) に対して、上記推定情報に応じた復調/復号処理を実行する。また、上記B局の受信機1501内のチャネル推定器1506は、それが算出した推定情報(或いはこれに外挿補間を行って得られる推定情報)を、第1方向リンク用のフィードバックチャネル1508を使って、第1方向リンク上のA局の送信機1501(図15(a) )内の適応変調/符号器1504にフィードバックさせる。この適応変調/符号器1504は、そのフィードバックされた変調指数情報を設定し、送信信号x(i) を上記変調指数情報と共にチャネル1502内の第1方向リンクに送信する。
【0013】
第2方向リンクについても、上記と全く同様のフィードバック機構が必要となる。
図15(a) において、送信機1501内の電力制御部1505は、前述したパワー適応処理を実現する。
【0014】
図15(b) は、送信機1501内の適応変調/符号器1504及び受信機1501内の復調/復号器1507において選択され得る各変調方式の信号点配置の例を示す図であり、QPSK(Quadri-Phase Shift Keying )、16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM等の変調方式が選択可能である。
【0015】
上述したように、適応変調方式は、変調方式の適応制御に関する処理部を有するため、非適応変調方式に比較して、通信特性と演算量(複雑度)に関してトレードオフを有する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上述の従来の適応変調方式では、送信機1501が送信する送信信号x(i) には、上述のように、その送信機1501内の適応変調/符号器1504で設定された変調指数情報を制御信号として重畳する必要があるため、信号の伝送効率が低下してしまうという問題点を有していた。
【0017】
この制御信号は、状態変化の周期(例えば正規化フェージング周期)毎に伝送されなければならない。そして、この制御信号の受信誤りは1周期(1ブロック)分の全ての受信情報の紛失を引き起こすため、この制御信号の受信誤り率をかなり低く抑えなければならない。このため、従来の適応変調方式では、制御信号の誤り訂正のためのオーバーヘッド情報も必要になってしまうという問題点を有していた。
【0018】
なおこれまでに、他の目的で用いられる制御信号中(例えばプリアンプル)に変調指数情報を埋め込み、受信側で復調(推定ではない)することにより、伝送効率の低下を防止する方式も提案されているが、上記制御信号のパターンに制限が加わるため、一般性、汎用性に欠けるものであった。
【0019】
本発明の課題は、特にチャネルパワー利得に基づいて変調指数を変化させる適応変調方式において、送信側において制御信号を何ら送信することなく、受信側において変調指数を最尤推定可能とすることにより、信号の伝送効率の低下を防止することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、伝搬路の状況に応じて適応的に変調指数を変化させる無線伝送技術を前提とする。
【0021】
本発明の第1の態様は、以下の構成を有する。
まず、送信時の変調指数の情報が付加されていない受信信号に対して、各変調指数における搬送波電力の平均値又は期待値が算出される。
【0022】
次に、その算出された各変調指数における搬送波電力の平均値又は期待値と、その各変調指数毎に予め規定される搬送波電力の基準平均値又は基準期待値との差がその各変調指数毎の尤度値として算出される。
【0023】
そして、その各変調指数毎の尤度値のうち最尤値に対応する変調指数が、受信信号の変調指数として推定される。
上述の本発明の第1の態様の構成により、移動通信などの、フェージング環境下における運用が想定されるシステムにおいて、伝搬路の状況に応じて適応的に変調稽数(及び送信電力)を変化させる無線伝送技術において、ビット誤り率(つまり瞬時Es/No)を一定とする際の各変調指数の平均CNRの違いに着目し、これを基にした尤度値を用いることで、従来必要であった送信時の変調指数に関する情報を得ることなく、送信された変調指数を受信信号のみから最尤推定することが可能となる。
【0024】
上述の発明の構成において、受信シンボル毎に尤度計算を行うことにより、尤度値の絶対値を小さくするように構成することができる。
本発明の第2の態様は、以下の構成を有する。
【0025】
まず、送信時の変調指数の情報が付加されていない受信信号に対して、各変調指数における搬送波電力の分散値が算出される。
次に、その算出された各変調指数における搬送波電力の分散値と、その各変調指数毎に予め規定される搬送波電力の基準分散値との差がその各変調指数毎の尤度値として算出される。
【0026】
そして、その各変調指数毎の尤度値のうち最尤値に対応する変調指数が、受信信号の変調指数として推定される。
上述の本発明の第2の態様の構成により、各変調指数の信号点の分散の違いに着目し、これを基にした尤度値を用いることで、より精度のよい受信信号のみからの変調指数の最尤推定が可能となる。
【0027】
本発明の第3の態様は、以下の構成を有する。
まず、送信時の変調指数の情報が付加されていない受信信号に対して、各変調指数における搬送波電力の標本分散値が算出される。
【0028】
次に、その算出された各変調指数における搬送波電力の標本分散値と、その各変調指数毎に予め規定される搬送波電力の基準標本分散値との差がその各変調指数毎の尤度値として算出される。
【0029】
そして、その各変調指数毎の尤度値のうち最尤値に対応する変調指数が、受信信号の変調指数として推定される。
上述の本発明の第3の態様の構成により、各変調指数の信号点の標本分散と基準標本分散との距離を基にした尤度値を用いることで、更に精度のよい受信信号のみからの変調指数の最尤推定が可能となる。
【0030】
本発明の第4の態様は、以下の構成を有する。
まず、送信時の変調指数の情報が付加されていない受信信号に対して、各変調指数における搬送波電力の分散値が算出される。
【0031】
次に、その算出された各変調指数における搬送波電力の分散値と、その各変調指数毎に予め規定される搬送波電力の基準標本分散値との差がその各変調指数毎の尤度値として算出される。
【0032】
そして、その各変調指数毎の尤度値のうち最尤値に対応する変調指数が、受信信号の変調指数として推定される。
上述の本発明の第4の態様の構成により、各変調指数の信号点の分散と基準標本分散との距離を基にした尤度値を用いることで、精度のよくかつ演算効率のよい受信信号のみからの変調指数の最尤推定が可能となる。
【0033】
ここまでの発明の構成において、システムにおいて許容された推定誤り率に応じて、同一の変調指数で送信される信号の推定ブロック長を設定するように構成することができる。これはまた、フェージング周期からブロック長が設定される場合、その推定シンボル数(ブロック長)は、それ以下の値で自由に設定できることを意味している。
【0034】
ここまでの発明の構成において、受信信号レベルを取得し、その受信信号レベルに基づいて、尤度値を算出する変調指数の範囲を限定するように構成することができる。
【0035】
ここまでの発明の構成において、前回の推定時に推定された変調指数に基づいて、今回の推定時に尤度値を算出する変調指数の範囲を限定するように構成することができる。
【0036】
ここまでの発明の構成において、他の最尤判定アルゴリズムにおいて算出された信号点間距離情報があるスレッショルドを越えた場合に、その変調指数においてはそれ以降の尤度値の推定演算を中止するように構成することができる。
【0037】
ここまでの発明の構成において、送信時の変調指数を固定に設定することにより非適応変調方式を実現することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<本発明の第1の原理>
図1は、本発明の原理図である。
【0039】
本発明は、各変調指数の平均CNRの違いに着目するものである。
例えば、Square−QAM変調方式が採用される場合に、その変調指数として、2(QPSK)、4(16QAM)、6(64QAM)において、上記平均CNRはそれぞれ、γQPSK=δ/σN 2 、γ16QAM =5δ/σN 2 、γ64QAM =21δ/σN 2 である。ここで、2δは(最小)信号点間距離、σ2 は熱雑音の分散である。また、それぞれの平均ビット誤り率の理論値はこの平均CNRに基づいて算出される。
【0040】
これらの値を見ればわかるように、信号点間距離および熱雑音を同一、つまりEs/Noを同一にすることでシンボル誤り率を同じくする条件において、各変調指数における平均CNRが異なる。本発明は、この事実を利用する。
【0041】
具体的には本発明の第1の原理においては、熱雑音が無く(σN 2 −>1とする)、かつ信号点間距離が2である時の各変調指数の平均搬送波電力(PML)、PQPSK=2.0 、P16QAM =10.0、P64QAM =42.0を基準オフセットとして、受信信号電力が測定される。ここで、システムで予め設定された状態変化の周期(以後、ブロック長と呼ぶ)をLとし、推定に用いるシンボル数(推定ブロック長)をN(L≧N)とし、また、時点iにおける受信信号点をr(i) とおくと、各変調指数(Modulation Level:ML)の尤度関数ΛMLは、
【0042】
【数1】
Figure 0003741858
【0043】
である。これより、各変調指数に対応する尤度関数ΛQPSK、Λ16QAM 、Λ64QAM は、それぞれ、
【0044】
【数2】
Figure 0003741858
【0045】
【数3】
Figure 0003741858
【0046】
【数4】
Figure 0003741858
【0047】
となる。
本発明の第1の原理では、各変調指数に対応する尤度関数ΛMLのうち最小値(最尤値)を有するものが、変調指数の推定結果として用いられる。
【0048】
即ち図1に示されるように、各変調指数ML#1、ML#2、・・、ML#X毎に、#1〜#Xの変調指数推定部102が、数1式(例えば数2〜数4式)に基づいて、受信信号101から尤度関数ΛML#1、ΛML#2、・・、ΛML#Xを演算する。
【0049】
また、各変調指数ML#1、ML#2、・・、ML#X毎に、#1〜#Xの変調指数復調部103が、それぞれの変調指数に対応する復調処理を実行する。
そして、最小尤度関数値セレクタ104が、#1〜#Xの変調指数推定部102から出力される各尤度関数ΛML#1、ΛML#2、・・、ΛML#Xのうち、最小値を有するものを選択し、データセレクタ105に対して、その最小値に対応する変調指数復調部103の出力を復調信号106として出力させる。
【0050】
ただし、熱雑音の分散が同一であっても、同一測定シンボルにおける各変調指数の信号点分散は異なる。これはランダム情報源が仮定された場合に或る変調指数における全信号点の出現頻度を一定とするためには、変調指数が大きいほどシンボル数を大きくとる必要があるためである。例えば、数2式〜数4式に示されるサンプル数がNである例における各変調指数の平均搬送波電力の分散には、
【0051】
【数5】
Figure 0003741858
【0052】
の関係がある。これは本発明が、大数の法則に基づいており、Nを大きくとるほど、各変調指数の平均搬送波電力(期待値)の分散σ2 PMLが0に近づき、Nサンプルの標本平均値
【0053】
【外1】
Figure 0003741858
【0054】
が期待値に近づくことを意味する。
上記のように本発明の第1の原理では、サンプル数Nを同一とする条件のもとで各尤度関数値が計算されるため、熱雑音の分散σ2 (これは各変調指数に関して同じである)及び各変調指数の平均搬送波電力(期待値)の分散σ PMLの、2つのパラメータを考慮しなくてはならない。
【0055】
前者はEs/Noに依存しており、後者は各変調指数(特に最大の伝送効率を有する変調指数)に依存している。特に後者については、十分な数のサンプルが測定されない(Nが小さい)場合、熱雑音が無い場合であっても、伝送誤り(軽減不能誤り)が発生する。当然、(従来のビタビアルゴリズムで用いられている基準である)前者の分散が大きい場合にも、測定サンプル数が少ないと、その精度は低下する。
【0056】
よって、サンプル数Nをある程度大きくとれば、上記の相互作用に起因して発生する、変調指数の推定誤りを、抑圧できる。
システム設計においては、正規化フェージング周期の観点からだけではなく、ブロック誤り率(若しくは変調指数推定誤り率)の観点から、それらの推定誤り率の許容値を満たすサンプル数Nが決定される。
【0057】
例えば変調指数の上記組合せでは、最大の伝送効率を有する64QAM変調方式において、N=30(シンボル)のときに、推定誤り率は4×10-4程度と高品質になる。
【0058】
上述のシンボル数N=30は、例えばフェージング補償に用いられるパイロット信号の周期Lに較べて伝送速度が小さい場合であっても、パイロット周期あたりのシンボル数(数十シンボル)と同程度のシンボル数であり、伝送速度が中高速の場合には、パイロット周期あたりのシンボル数(数百〜数千シンボル)に比較してかなり少ないシンボル数(サンプル数)となる。
【0059】
つまり、パイロット信号の周期で変調指数が変化させられる場合には、特に中高速の場合に、かなり高品質(エラーレス)な推定精度を実現することが可能となる。
【0060】
以上が本発明の第1の原理の基本である。
変調指数が大きい変調方式、特にQAM変調方式の復調処理においては、各信号点間の判定スレッショルドに基づいて信号点判定が行われる。この場合には、信号空間における受信信号の座標及びそれに最も近い信号点の座標が入力情報となる。よって、本発明が採用される場合に追加される演算は、受信信号のパワー値(二乗値)の計算部、1ブロック内でその累算を実行する累算部、及び推定変調指数の平均搬送波電力のオフセット加算(正確には減算)を実行する加算部のみである。ただし、この構成が、推定される変調指数の数に対応する組数だけ用意される。
【0061】
これが本発明の第1の原理の具体的な構成例である。
ここで、数1式は、各シンボル毎の計算式の和の形式を有する次式に変形することが可能である。
【0062】
【数6】
Figure 0003741858
【0063】
λi は変調指数推定用のブランチメトリック値となる。このブランチメトリック値は、平均搬送波電力と受信信号電力の差(相対値)であるため、数1式に示されるように平均搬送波電力の和と受信信号電力の和が別々に算出されてから最後にそれらの差が算出される方式よりも、計算時のダイナミックレンジを抑圧することができ、実際の装置において計算機資源を節約することが可能となる。
【0064】
これが、本発明の第1の変形例である。
また、現状のシステムにおいては、AGCやRSSI信号などにより受信信号レベルが測定されている。実際の通信においては、電波の伝搬ロスを考慮した回線設計(受信感度の設定)が行われており、この受信信号レベルの誤差がある範囲内にあれば、本発明において、この情報を補助情報として用いることが可能となる。例えば、ある受信信号レベルが測定できた場合、その受信信号レベルで送信される変調指数及びその前後の受信信号レベルで送信されるべき変調指数のみに対応する尤度関数値が計算されることにより、システムで設定された全ての変調指数を推定する必要はなくなる。これにより、全体の演算量を削減することが可能となる。
【0065】
これが本発明の第1の原理における第2の変形例である。
また、高速伝送の場合などのように、伝送シンボルに対してフェージング変動が比較的緩やかなシステムにおいては、例えば変調指数のUp/Down(つまり±1ステップ)の制御が行われるように構成することができる。この場合は、変調指数の制御タイミング毎に、±1若しくは0の3状態のみの変調指数の変化のみを考慮すればよいことになる。このようなシステムにおいては、前回の推定値がメモリに記憶され(若しくは初期値のみが記憶され、その後は差推定値のみが記憶され)、その記憶されている推定値に対して±1若しくは0の3状態のみが今回の推定値とされることによって、全体の演算量を削減することが可能となる。
【0066】
これが本発明の第1の原理における第3の変形例である。
本発明は変調指数を最尤推定する方式であり、他の最尤判定方式、例えば誤り訂正(符号化変調を含む)やフェージング補償(等化など)におけるビタビアルゴリズムとの統合を考えた場合、その親和性は高い方式である。このようなシステムにおいて、1つの変調指数における推定時に、従来のブランチメトリック値(信号点間距離)があるスレッショルドを超えた場合、その変調指数においてはそれ以降の計算を中止することによって全体の演算量を削減できる。例えば64QAM信号が送信されている場合において、QPSK信号が推定されるような場合には、信号パワーの大きい信号点が受信されたときにおける(最も近い信号と受信信号の)信号点間距離は著しく大きくなることは自明である。このような場合は、ある程度のトレランス判定も含めた判定処理に基づいて演算を中止することによって、推定誤りを減少させることができる。
【0067】
これが本発明の第1の原理における第4の変形例である。
更に、本発明は、受信側で得られる情報のみを用いて推定する技術であり、前記従来技術の1つのように他の制御情報即ち送信信号をも用いていないため、変調指数を固定に設定するだけで非適応変調方式のシステムに対応することが可能である。これはつまり、適応変調方式と非適応変調方式の2方式が共存するシステムであって例えば片方向のみ適応変調方式が採用されるようなシステムでは、両方式の完全な共存が実現され、双方向で適応変調方式が採用されるようなシステムでは、基地局/端末において最大限のコモナリティを獲得することが可能となることを意味している。
【0068】
これが本発明の第1の原理における第5の変形例である。
<本発明の第1の原理に基づく各実施の形態>
上述の本発明の第1の原理に基づく各実施の形態について、以下に詳細に説明する。
【0069】
以下の各実施例では、変調指数2(QPSK変調方式)、変調指数4(16QAM変調方式)、変調指数6(64QAM変調方式)、及び変調指数8(256QAM変調方式)が選択され得る適応変調方式が採用される。
【0070】
図2は、図1に示される本発明の原理構成に対応する本発明の第1の実施の形態の構成図である。
各変調指数2、4、6、8毎に、QPSK推定部202、16QAM推定部203、64QAM推定部204、256QAM推定部205が、前記数2式〜数4式等(256QAMの場合も同様)に基づいて、受信信号フレーム201から尤度関数ΛQPSK、Λ16QAM 、Λ64QAM 、Λ256QAMを演算する。
【0071】
また各変調指数2、4、6、8毎に、QPSKデマッパ(demapper)206、16QAMデマッパ207、64QAMデマッパ208、256QAMデマッパ209が、それぞれの変調指数に対応する復調処理を実行し、復調結果をNディレイ回路211、212、213、214にそれぞれ一時保持する。
【0072】
そして最小尤度関数値セレクタ210が、上記各尤度関数ΛQPSK、Λ16QAM 、Λ64QAM 、Λ256QAMのうち、最小値を有するものを選択し、データセレクタ215に対して、その最小値に対応するNディレイ回路(211〜214のうちの何れか)の出力を復調信号216として出力させる。
【0073】
図3は、送信側から送信される送信信号の伝送フォーマットの一例を、従来技術と本実施の形態とで比較した図である。なお、説明の簡単のため、フェージング補償用制御信号などは除かれている。
【0074】
図3(a) に示される従来技術では、伝送フォーマット中には、情報信号Iの他に、変調指数を変化させる周期(例えば正規化フェージング周期)毎に、変調指数信号MLが内挿されている。
【0075】
一方、図3(b) に示される本実施の形態では、伝送フォーマット中には、変調指数信号は含まれず、システムで決定された上記周期毎に、チャネル状態に応じた変調指数を使って、情報信号が格納されている。上記周期(1ブロック=Nシンボル)毎に変調指数が推定されることによって、参照信号無しに復調(及び復号)が可能となる。
【0076】
図4は、システムで許容された推定誤り率を達成するシンボル数Nが上記Lより小さい場合における、図2に示される実施の形態の動作を示している。
この場合、受信側ではN個までのシンボルから算出される尤度関数値を用いて推定が行われるため、1ブロック中のL個の全シンボルについて計算を行わなくてよい。また、L個の全シンボルについて計算が行われる(N=Lとする)ことにより、従来のシステムに較べてかなり高品質な推定精度を提供できる。
【0077】
図5は、図1の各推定部202、203、204、又は205の具体的な回路構成を示す図である。
図5の構成では、前述の数1式に従い、まず二乗回路601が、受信信号ディテクタ508から出力される受信信号r(i) (i=1、2、・・、N)に対して二乗演算を実行することにより、受信信号電力値r2 (i) を算出する。
【0078】
次に、加算器502とディレイ回路503からなる累算器が、二乗回路501から出力される受信信号電力値r2 (i) を順次累算する。これは、数1式右辺のΣ項の演算に対応する。
【0079】
次に、Nシンボルカウンタ504が1ブロック分のNシンボルをカウントした時点で、上記累算値がスイッチ505から出力される。
続いて、減算器506が、各変調指数の平均搬送波電力値PML(ML=QPSK、16QAM、64QAM、又は256QAM)から上記累算値を減算し、更に絶対値演算回路607が、上記減算結果値の絶対値を演算し、その演算結果を尤度関数ΛML(ML=QPSK、16QAM、64QAM、又は256QAM)として出力する。
【0080】
図6は、図2に示される本発明の第1の実施の形態におけるQPSK推定部202、16QAM推定部203、64QAM推定部204、又は256QAM推定部205を実現する本発明の第2の実施の形態の構成図であって、変調指数推定用ブランチメトリック値計算用モジュールを示している。この構成は、<本発明の第1の原理>で前述した本発明の第1の原理における第1の変形例に対応する。
【0081】
図6の構成においては、前述の数6式に従い、まず減算器602が、二乗回路601から出力される受信信号電力値r2 (i) (i=1、2、・・、N)から、各変調指数の平均搬送波電力値PML(ML=QPSK、16QAM、64QAM、又は256QAM)を減算することにより、ブランチメトリック値λi を算出する。
【0082】
次に、加算器603とディレイ回路604からなる累算器が、減算器602から出力されるブランチメトリック値λi を順次累算する。
続いて、Nシンボルカウンタ605が1ブロック分のNシンボルをカウントした時点で、上記累算値がスイッチ606から出力される。
【0083】
そして、絶対値演算回路607が、上記累算値の絶対値を演算し、その演算結果を尤度関数ΛML(ML=QPSK、16QAM、64QAM、又は256QAM)として出力する。
【0084】
このような回路構成により、前述したように、各回路素子のダイナミックレンジを抑圧することができる。
図7は、RSSI信号を用いた本発明の第3の実施の形態の構成図を示しており、<本発明の第1の原理>で前述した本発明の第1の原理における第2の変形例に対応する。この図において、本発明の第1の実施の形態に係る図2の場合と同じ番号又は記号が付された部分は、図2の場合と同じ機能を有する。
【0085】
RSSI信号は受信信号レベルを表すが、一般にここで考えられている瞬時レベルの平均電力ではなく、もっと長時間における平均受信電力を測定するために用いられる。よって、瞬時若しくは短時間内の変動に追従するものではない。
【0086】
RSSI測定器702は、スレッショルド判定によって、送信時の変調指数の大まかな推定を行う。これにより、変調指数の推定範囲が絞り込まれる。
この意味では、RSSI信号に基づいて得られた変調指数の推定値は補助情報とも考えられる。このように精粗2段の推定が行われることにより、演算量が多い後段における処理負荷を軽減させることが可能となる。
【0087】
図7に示されるように、RSSI測定器702は、例えば16QAM変調方式に対応する受信信号レベルを測定した場合、4つある推定器202〜205のうち、16QAM推定部203、QPSK推定部202、及び64QAM推定部204の3つのみを動作させることを指示する選択信号ML_SELを変調指数セレクタ701に供給する。
【0088】
この結果、変調指数セレクタ701は、上記3つの推定部に対してのみ、受信信号フレーム201を与えて動作指示を行う。
このようにして、変調指数の推定範囲が絞り込まれない場合に比較して、全体の演算量を3/4に削減できる。
【0089】
図8は、変調指数のUp/Down制御を行う適応変調方式を用いた本発明の第4の実施の形態の構成図を示しており、<本発明の第1の原理>で前述した本発明の第1の原理における第3の変形例に対応する。この図において、本発明の第1の実施の形態に係る図2の場合と同じ番号又は記号が付された部分は、図2の場合と同じ機能を有する。
【0090】
図8の構成では、最小尤度関数値セレクタ210における前回の推定値が、前推定値格納メモリ803に記憶される。
そして、推定範囲選択器802が、前推定値格納メモリ803に記憶されている前回の推定値に対して±1若しくは0の3状態のみを今回の推定値とする。
【0091】
図8に示されるように、前推定値格納メモリ803に記憶されている前回の推定値が例えば16QAM変調方式である場合、推定範囲選択器802は、4つある推定器202〜205のうち、16QAM推定部203、QPSK推定部202、及び64QAM推定部204の3つのみを動作させることを指示する選択信号ML_SELを変調指数セレクタ801に供給する。
【0092】
この結果、変調指数セレクタ801は、上記3つの推定部に対してのみ、受信信号フレーム201を与えて動作指示を行う。
このようにして、変調指数の推定範囲が絞り込まれない場合に比較して、全体の演算量を3/4に削減できる。
【0093】
図9は、ビタビ復号法を用いた復号器との結合方式である本発明の第5の実施の形態の構成図を示しており、<本発明の第1の原理>で前述した本発明の第1の原理における第4の変形例に対応する。この図において、本発明の第1の実施の形態に係る図2及び図5の場合と同じ番号又は記号が付された部分は、それらの図の場合と同じ機能を有する。なお、図9では、QPSK変調方式に関する部分についてのみ示されているが、他の16QAM、64QAM、256QAMの各変調方式についても同様の構成を有する。
【0094】
ビタビアルゴリズムは、そのシンボルにおける尤度値(ブランチメトリック)μ(i) を、受信信号ディテクタ508で検出された受信ベクトルr(i) とそれに最も近い信号点ベクトルrmin (i) との距離の二乗値、即ち、下記数7式として定義される。
【0095】
【数7】
Figure 0003741858
【0096】
例えばQPSK変調方式の場合、この尤度値μ(i) は図9に示されるように、距離算出器901が、受信信号ディテクタ508で検出された受信ベクトルr(i) とQPSKデマッパ206から出力される信号点ベクトルrmin (i) との距離の二乗値を計算する。
【0097】
本実施の形態では、この尤度値μ(i) が変調指数の推定のためにも使用されるため、変調指数MLに対する尤度値μML(i) を、次式によって定義する。
【0098】
【数8】
Figure 0003741858
【0099】
本実施の形態では、尤度値μML(i) に対するスレッショルド値εに対して、
【0100】
【数9】
Figure 0003741858
【0101】
が成立するとき、若しくは上記尤度値μML(i) であるブランチメトリック値の累算値であるパラメトリック値ΓMLが、これに対応するスレッショルド値Εに対して、
【0102】
【数10】
Figure 0003741858
【0103】
が成立するときに、その変調指数における推定及び復号処理が中止されるように構成される。なお、上記スレッショルド値ε又はΕは、本実施の形態のシステムにおいて規定されるEb/Noの最悪値に基づいて決定される。
【0104】
例えば64QAM信号が送信されている場合においてQPSK信号が推定される場合を考えてみる。64QAM変調方式においては、熱雑音が無い場合に最も外側の信号点r(i) が伝送された時、その座標は例えば(+7,+7)となる。一方、QPSK推定部202において、上記信号点に最も近い信号点rmin (i) は(+1,+1)である。従って、QPSK変調方式において算出される尤度値μQPSK(i) は、次式に示されるようにして算出される。
【0105】
【数11】
Figure 0003741858
【0106】
この尤度値μQPSK(i) は、図11に示されるように、72となり、信号点間距離(=2)に較べてかなり大きい値をもつことがわかる。このような場合には、QPSK推定部202における推定動作が中止される。
【0107】
より具体的には、距離算出器902から出力される尤度値μ(i) 又はそれを累算器902で累算して得られる累算値Γと、それぞれに対応するスレッショルド値ε又はΕとが、スレッショルドディテクタ903により比較される。そして、このディテクタは、上記数9式又は数10式が成立する場合に、QPSK推定部202に対して、推定動作の中止(OFF)を指示する。
【0108】
本発明の第5の実施の形態の上述の構成により、変調指数の推定誤りを減少させることができる。
図12は、本発明の前提条件である適応変調方式を用いたシステムとそうではない非適応変調方式を用いたシステムとが共存するシステムの構成図を示しており、<本発明の第1の原理>で前述した本発明の第1の原理における第5の変形例に対応する。
【0109】
図12の構成では、適応変調方式を用いたシステムと非適応変調方式を用いたシステムは、それぞれセルとして構成される。
前述したように、本発明では、適応変調方式において変調指数を変化させる際に、チャネル上で新たな制御信号を伝送する必要がないため、チャネル上のフレームフォーマットは全く同じとなる。
【0110】
よって本発明による適応変調方式が実装された基地局(ベースステーション)及び端末(モーバイルステーション)を用意しておくことにより、変調指数を固定にするだけで非適応変調方式に対応でき、かつ従来システムに何ら影響を与えないシステムを構成することが可能となる。
【0111】
本発明は受信側のみに閉じた技術であるため、システムの違いを意識せずに受信動作が可能である。つまり、送信側で変調指数を固定にして送れば、受信側でも推定結果が常にある特定の変調指数に固定される。従って、上/下どちらか一方のみのリンクにおいて適応変調方式が採用されるシステムにおいて、適応変調方式と非適応変調方式の完全な共存が可能となる。
【0112】
上り方向リンクのフェージングと下り方向リンクのフェージングとが相関の無いチャネルを有するFDDシステム等に対しても、送信動作後所定時間内に、フィードバックチャネル(図15(a) の1508を参照)を介して制御情報が返信されなければ最小の変調指数(例えばQPSK変調方式)で送信されるように構成されることにより、フィードバックチャネルを必要としない本発明による適応変調方式システムを何ら変更を必要とせずに共存させることが可能となる。
【0113】
双方向に適応変調方式が採用されるシステムであっても、本発明の場合には共通のフレームフォーマットが使用できるという利点は変わらない。これにより、従来システムの共存時(特に新システムへの移行期)におけるデュアルモードシステム下での装置のコモナリティを最大限に確保することが可能となり、基地局/端末ともに、容量削減(1+1=1でよい)の効果が期待できる。
<本発明の第2の原理>
次に、本発明の第2の原理について説明する。
【0114】
ここまで説明した本発明の第1の原理に基づく適応変調方式では、前述の数1式に示されるように、各変調指数MLにおける搬送波電力の平均若しくは期待値(1次モーメント)が各変調指数MLの尤度関数ΛMLとして用いられている。この場合、受信信号レベルの平均値(絶対値)に対してかなりの精度が要求されることになる。
【0115】
そこで、本発明の第2の原理では、2次モーメントである搬送波電力の分散を尤度として用いることにより、相対値による比較を可能とする。これにより、受信信号レベルの平均値(絶対値)そのものを利用しなくても精度の高い推定が可能となる。
【0116】
具体的には、本発明の第2の原理は、各変調指数のCNRの分散(2次モーメント)に着目するものである。
本発明の第1の原理の場合と同様に、例えば、Square−QAM変調方式が採用される場合に、その変調指数として、2(QPSK)、4(16QAM)、6(64QAM)において、上記平均CNRはそれぞれ、γQPSK=δ/σ2 、γ16QAM =5δ/σ2 、γ64QAM =21δ/σ2 である。ここで、2δは(最小)信号点間距離、σ2 は熱雑音の分散である。また、それぞれの平均ビット誤り率の理論値はこの平均CNRに基づいて算出される。これらの値を見ればわかるように、信号点間距離およぴ熱雑音を同一、つまりEs/Noを同一にすることでシンボル誤り率を同じくする条件において、各変調指数における平均CNRが異なる。
【0117】
しかし、この期待値若しくは標本平均の期待値は絶対値であるため、この値に対する精度は当然要求される。しかし、分散は、平均値からのばらつきを数値化する尺度であり、平均値の絶対値を知る必要はない。よって、受信信号レベルが精度良く得られなくても、送信された変調指数の推定精度には何ら影響を及ぼさない。
【0118】
今、時点iにおける受信信号をr(i) とすると、その電力はr2 (i) であり、これをランダム変数x(i) と定義する。本発明の第1の原理では、数1式で示したように、次式によって定義されるランダム変数x(i) の期待値(1次モーメント)と、平均搬送波電力xm との距離が、尤度関数値とされている。
【0119】
【数12】
Figure 0003741858
【0120】
ここでシステムで予め設定された状態変化の周期(以後、ブロック長と呼ぶ)をLとし、推定に用いるシンボル数(推定ブロック長)をN(≦L)とする。このとき、受信信号の信号点の分散(2次モーメント)は、下記数13式〜数15式によって定義できる。
【0121】
【数13】
Figure 0003741858
【0122】
【数14】
Figure 0003741858
【0123】
【数15】
Figure 0003741858
【0124】
具体的には、本発明の第2の原理においては、熱雑音が無く(σN 2 −>1)、かつ信号点間距離が2である時の各変調指数の平均搬送波電力(PML)の分散値、σ2 PQPSK=0.0 、σ2 P16QAM =16.0、σ2 P64QAM =336.0を基準オフセットとして、受信信号電力の分散が測定される。このとき、各変調指数の尤度関数ΛMLは、
【0125】
【数16】
Figure 0003741858
【0126】
である。これより、各変調指数に対応する尤度関数ΛQPSK、Λ16QAM 、Λ64QAM は、それぞれ、
【0127】
【数17】
Figure 0003741858
【0128】
【数18】
Figure 0003741858
【0129】
【数19】
Figure 0003741858
【0130】
となる。
本発明の第2の原理では、本発明の第1の原理の場合と同様に、各変調指数に対応する尤度関数ΛMLのうち最小値を有するものが、変調指数の推定結果として用いられる。従って、システム的な原理構成は、本発明の第1の原理の場合と同様に、図1に示される。
【0131】
ただし、本発明の第2の原理では、本発明の第1の原理の場合と同様、熱雑音の分散が同一であっても、同一測定シンボルにおける各変調指数の信号点分散は異なる。これはランダム情報源が仮定された場合に或る変調指数における全信号点の出現頻度を一定とするためには、変調指数が大きいほどシンボル数を大きくとる必要があるためである。例えば、数17式〜数19式に示されるサンプル数がNである例における各変調指数の平均搬送波電力の分散に対する信頼度νMLには、
【0132】
【数20】
Figure 0003741858
【0133】
の関係がある。これは本発明が、大数の法則に基づいており、Nを大きくとるほど、各変調指数の平均搬送波電力(期待値)の分散に関する信頼度νMLが0に近づき、Nサンプルの標本分散値σ2 (N)が真値に近づくことを意味する。
【0134】
上記のように本発明の第2の原理では、サンプル数Nを同一とする条件のもとで各尤度関数値が計算されるため、熱雑音の分散σ2 N (これは各変調指数に関して同じである)及び各変調指数の平均搬送波電力(期待値)の分散に関する信頼度νMLの、2つのパラメータを考慮しなくてはならない。
【0135】
前者はEs/Noに依存しており、後者は各変調指数(特に最大の伝送効率を有する変調指数)に依存している。特に後者については、本発明の第1の原理の場合と同様に、十分な数のサンプルが測定されない(Nが小さい)場合、熱雑音が無い場合であっても、伝送誤り(軽減不能誤り)が発生する。また、本発明の第1の原理の場合と同様に、(従来のビタビアルゴリズムで用いられている基準である)前者の分散が大きい場合にも、測定サンプル数が少ないと、その精度は低下する。
【0136】
よって、本発明の第2の原理でも、本発明の第1の原理の場合と同様に、サンプル数Nをある程度大きくとれば、上記の相互作用に起因して発生する、変調指数の推定誤りを、抑圧できる。
【0137】
システム設計においては、本発明の第1の原理の場合と同様に、正規化フェージング周期の観点からだけではなく、ブロック誤り率(若しくは変調指数推定誤り率)の観点から、それらの推定誤り率の許容値を満たすサンプル数Nが決定される。
【0138】
例えば変調指数の上記組合せでは、最大の伝送効率を有する64QAM変調方式において、N=50(シンボル)のときに、推定誤り率は4×10-4程度と高品質になる。
【0139】
上述のシンボル数N=50は、例えばフェージング補償に用いられるパイロット信号の周期Lに較べて伝送速度が小さい場合であっても、パイロット周期あたりのシンボル数(数十シンボル)と同程度のシンボル数であり、伝送速度が中高速の場合には、パイロット周期あたりのシンボル数(数百〜数千シンボル)に比較してかなり少ないシンボル数(サンプル数)となる。
【0140】
即ち、本発明の第2の原理においても、本発明の第1の原理の場合と同様に、パイロット信号の周期で変調指数が変化させられる場合には、特に中高速の場合に、かなり高品質(エラーレス)な推定精度を実現することが可能となる。
【0141】
以上が本発明の第2の原理の基本である。
次に尤度関数は、N個のランダム変数x1 ,・・,xN の標本分散、
【0142】
【数21】
Figure 0003741858
【0143】
として考えることができる。ここで、標本平均は、
【0144】
【数22】
Figure 0003741858
【0145】
である。個々のランダム変数は、同じ平均値と分散、
【0146】
【数23】
Figure 0003741858
【0147】
【数24】
Figure 0003741858
【0148】
を持っている。そして、それらは無相関、つまり、
【0149】
【数25】
Figure 0003741858
【0150】
【数26】
Figure 0003741858
【0151】
である。このとき、その期待値は、
【0152】
【数27】
Figure 0003741858
【0153】
である。よって、受信信号のN個の標本分散r1 ,・・,rN と、この期待値との距離を尤度関数値とすることができる。このようにランダム変数列として受信系列を捉えることにより、推定精度の向上が可能となる。
【0154】
具体的には、熱雑音が無く(σN 2 −>1とする)、かつ信号点間距離が2であるときの各変調指数の平均搬送波電力(PML)の分散値、σ2 PQPSK=0.0 、σ2 P16QAM =16.0、σ2 P64QAM =336.0に測定サンプル数Nに基づく係数{(N−1)/N}を基準オフセットとして、受信信号電力の分散が測定される。このとき、各変調指数の尤度関数ΛMLは、
【0155】
【数28】
Figure 0003741858
【0156】
である。これより、各変調指数に対応する尤度関数ΛQPSK、Λ16QAM 、Λ64QAM は、それぞれ、
【0157】
【数29】
Figure 0003741858
【0158】
【数30】
Figure 0003741858
【0159】
【数31】
Figure 0003741858
【0160】
となる。
これが、本発明の第2の原理の第1の変形例である。そして、この場合においても、各変調指数に対応する尤度関数ΛMLのうち最小値を有するものが、変調指数の推定結果として用いられる。この結果、推定誤り率を、1.5×10-4と、Nシンボルの分散に基づいて最尤推定する数17式〜数19式に示される方式に比較して、ほぼ1/3程度に低減させることが可能となる。
【0161】
更に、数13式〜数15式に基づいて分散σ2 を計算しつつ、上記第1の変形例における基準オフセットを用いることにより、特定の改善を図ることも可能である。具体的には、各変調指数の尤度関数ΛMLは、
【0162】
【数32】
Figure 0003741858
【0163】
である。これより、各変調指数に対応する尤度関数ΛQPSK、Λ16QAM 、Λ64QAM は、それぞれ、
【0164】
【数33】
Figure 0003741858
【0165】
【数34】
Figure 0003741858
【0166】
【数35】
Figure 0003741858
【0167】
となる。
これが本発明の第2の原理の第2の変形例である。この結果、推定誤り率を、3×10-4と、Nシンボルの分散に基づいて最尤推定する数17式〜数19式に示される方式に比較して、ほぼ3/4程度に低減させることが可能となる。
<本発明の第2の原理に基づく各実施の形態>
上述の本発明の第2の原理に基づく各実施の形態について、以下に詳細に説明する。
【0168】
以下の第6〜第8の各実施例の基本的な構成としては、本発明の第1の原理に基づく、前述した本発明の第1、第3、第4、又は第5の実施の形態の構成(図2、図7、図8、又は図9)を採用することができる。
【0169】
図12は、図2、図7、図8、又は図9に示されるQPSK推定部202、16QAM推定部203、64QAM推定部204、又は256QAM推定部205を実現する本発明の第6の実施の形態の構成図である。これは、本発明の第2の原理の基本に基づく実施の形態である。
【0170】
図12において、二乗回路1201、1202、1205、累算器1203、1204、減算器1207、及び除算器1206、1208は、前述した数13式〜数15式に基づいて、受信信号点の分散を算出する。
【0171】
減算器1209は、数16式の右辺の絶対値の内部項を計算する。
そして、絶対値演算回路1210は、数16式の右辺の絶対値演算を実行し、尤度関数値ΛMLを出力する。
【0172】
図13は、図2、図7、図8、又は図9に示されるQPSK推定部202、16QAM推定部203、64QAM推定部204、又は256QAM推定部205を実現する本発明の第7の実施の形態の構成図である。これは、本発明の第2の原理における第1の変形例に対応する。
【0173】
図13で、二乗回路1301、累算器1302、及び除算器1303は、前述した数22式に基づく標本平均を計算し、減算器1304、二乗回路1305、及び除算回路1306は、数21式に基づく標本分散を計算する。
【0174】
減算器1307は、数28式の右辺の絶対値の内部項を計算する。
そして、絶対値演算回路1308は、数28式の右辺の絶対値演算を実行し、尤度関数値ΛMLを出力する。
【0175】
図14は、図2、図7、図8、又は図9に示されるQPSK推定部202、16QAM推定部203、64QAM推定部204、又は256QAM推定部205を実現する本発明の第8の実施の形態の構成図である。これは、本発明の第2の原理における第2の変形例に対応する。
【0176】
図14において、二乗回路1201、1202、1205、累算器1203、1204、減算器1207、及び除算器1206、1208は、図12の場合と同様であり、前述した数13式〜数15式に基づいて、受信信号点の分散を算出する。
【0177】
減算器1401は、数32式の右辺の絶対値の内部項を計算する。
そして、絶対値演算回路1402は、数32式の右辺の絶対値演算を実行し、尤度関数値ΛMLを出力する。
【0178】
【発明の効果】
本発明の第1の態様の構成によれば、移動通信などの、フェージング環境下における運用が想定されるシステムにおいて、伝搬路の状況に応じて適応的に変調指数(及び送信電力)を変化させる無線伝送技術において、ビット誤り率(つまり瞬時Es/No)を一定とする際の各変調指数の平均CNRの違いに着目し、これを基にした尤度値を用いることで、従来必要であった送信時の変調指数に関する情報を得ることなく、送信された変調指数を受信信号のみから最尤推定することが可能となる。
【0179】
この場合、受信シンボル毎に尤度計算を行うことにより、尤度値の絶対値、即ち尤度値のダイナミックレンジを小さく抑えることが可能となり、実際の装置において計算機資源を節約することが可能となる。
【0180】
本発明の第2の態様の構成によれば、各変調指数の信号点の分散の違いに着目し、これを基にした尤度値を用いることで、更に精度のよい受信信号のみからの変調指数の最尤推定が可能となる。
【0181】
本発明の第3の態様の構成によれば、各変調指数の信号点の標本分散と基準標本分散との距離を基にした尤度値を用いることで、更に精度のよい受信信号のみからの変調指数の最尤推定が可能となる。
【0182】
本発明の第4の態様の構成によれば、各変調指数の信号点の分散と基準標本分散との距離を基にした尤度値を用いることで、精度のよくかつ演算効率のよい受信信号のみからの変調指数の最尤推定が可能となる。
【0183】
また、本発明において、システムにおいて許容された推定誤り率に応じて、同一の変調指数で送信される信号のブロック長が設定可能となることにより、特に中高速システムにおいて変調指数を変化させたい周期(例えば正規化フェージング周期)が大きくなるため、この周期全てにおいて変調指数の推定を行うことにより、更に高品質な変調指数の推定が可能とする。またこの場合、許容推定誤り率を変えずに推定ブロック長を短縮できるため、演算量の削減が可能となる。
【0184】
また、本発明において、受信信号レベルが取得され、その受信信号レベルに基づいて、尤度値を算出する変調指数の範囲が限定されることにより、推定全体の演算量を削減することが可能となる。
【0185】
また、本発明において、前回の推定時に推定された変調指数に基づいて、今回の推定時に尤度値を算出する変調指数の範囲が限定されることにより、推定全体の演算量を削減することが可能となる。
【0186】
また、本発明において、他の最尤判定アルゴリズムにおいて算出された信号点間距離情報があるスレッショルドを越えた場合に、その変調指数においてはそれ以降の尤度値の推定演算が中止されることにより、推定全体の演算量を削減することが可能となる。
【0187】
更に、本発明において、送信時の変調指数を固定に設定することにより非適応変調方式を実現することができ、適応変調方式と非適応変調方式の2方式が共存するシステムであって例えば片方向のみ適応変調方式が採用されるようなシステムでは、両方式の完全な共存を実現でき、双方向で適応変調方式が採用されるようなシステムでは、基地局/端末において最大限のコモナリティを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の構成図である。
【図3】伝送フォーマットの比較を示した図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の動作説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における各推定部の構成図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における各推定部(変調指数推定用ブランチメトリック値計算部)の構成図である。
【図7】RSSI信号を用いた本発明の第3の実施の形態の構成図である。
【図8】変調指数のUp/Down制御を行う適応変調方式を用いた本発明の第4の実施の形態の構成図である。
【図9】ビタビ復号法との結合方式である本発明の第5の実施の形態の構成図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態におけるスレッショルドによる演算中止の一例を示す図である。
【図11】適応/非適応共存システムの構成図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態における各推定部の構成図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態における各推定部の構成図である。
【図14】本発明の第8の実施の形態における各推定部の構成図である。
【図15】適応変調方式の原理説明図である。
【符号の説明】
101 受信信号
102 変調指数推定部
103 変調指数復調部
104、210 最小尤度関数値セレクタ
105、215 データセレクタ
106、216 復調信号
201 受信信号フレーム
202 QPSK推定部
203 16QAM推定部
204 64QAM推定部
205 256QAM推定部
206 QPSKデマッパ
207 16QAMデマッパ
208 64QAMデマッパ
209 256QAMデマッパ
501、601、1201、1202、1301、1305 二乗回路
502、603 加算器
503、604 ディレイ回路
504、605 Nシンボルカウンタ
505、606 スイッチ
506、602、1207、1209、1304、1307、1401 減算器
507、607、1210、1308、1402 絶対値演算回路
508 受信信号ディテクタ
701、801 変調指数セレクタ
702 RSSI測定器
802 推定範囲選択器
803 前推定値格納メモリ
901 距離算出器
902、1203、1204、1302 累算器
903 スレッショルドディテクタ
1208、1303、1306 除算器

Claims (19)

  1. 伝搬路の状況に応じて適応的に変調指数を変化させる無線伝送方法であって、
    送信時の変調指数の情報が付加されていない受信信号に対して、各変調指数における搬送波電力の平均値又は期待値を算出し、
    該算出された各変調指数における搬送波電力の平均値又は期待値と、該各変調指数毎に予め規定される前記搬送波電力の基準平均値又は基準期待値との差を該各変調指数毎の尤度値として算出し、
    該各変調指数毎の尤度値のうち最尤値に対応する変調指数を、前記受信信号の変調指数として推定する、
    過程を含むことを特徴とする無線伝送方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    受信シンボル毎に尤度計算を行うことにより、前記尤度値の絶対値を小さくする、
    過程を含むことを特徴とする無線伝送方法。
  3. 伝搬路の状況に応じて適応的に変調指数を変化させる無線伝送方法であって、
    送信時の変調指数の情報が付加されていない受信信号に対して、各変調指数における搬送波電力の分散値を算出し、
    該算出された各変調指数における搬送波電力の分散値と、該各変調指数毎に予め規定される前記搬送波電力の基準分散値との差を該各変調指数毎の尤度値として算出し、
    該各変調指数毎の尤度値のうち最尤値に対応する変調指数を、前記受信信号の変調指数として推定する、
    過程を含むことを特徴とする無線伝送方法。
  4. 伝搬路の状況に応じて適応的に変調指数を変化させる無線伝送方法であって、
    送信時の変調指数の情報が付加されていない受信信号に対して、各変調指数における搬送波電力の標本分散値を算出し、
    該算出された各変調指数における搬送波電力の標本分散値と、該各変調指数毎に予め規定される前記搬送波電力の基準標本分散値との差を該各変調指数毎の尤度値として算出し、
    該各変調指数毎の尤度値のうち最尤値に対応する変調指数を、前記受信信号の変調指数として推定する、
    過程を含むことを特徴とする無線伝送方法。
  5. 伝搬路の状況に応じて適応的に変調指数を変化させる無線伝送方法であって、
    送信時の変調指数の情報が付加されていない受信信号に対して、各変調指数における搬送波電力の分散値を算出し、
    該算出された各変調指数における搬送波電力の分散値と、該各変調指数毎に予め規定される前記搬送波電力の基準標本分散値との差を該各変調指数毎の尤度値として算出し、
    該各変調指数毎の尤度値のうち最尤値に対応する変調指数を、前記受信信号の変調指数として推定する、
    過程を含むことを特徴とする無線伝送方法。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法であって、
    システムにおいて許容された推定誤り率に応じて、同一の変調指数で送信される信号の推定ブロック長を設定する、
    過程を含むことを特徴とする無線伝送方法。
  7. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法であって、
    受信信号レベルを取得し、
    該受信信号レベルに基づいて、前記尤度値を算出する変調指数の範囲を限定する、
    過程を含むことを特徴とする無線伝送方法。
  8. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法であって、
    前回の推定時に推定された変調指数に基づいて、今回の推定時に前記尤度値を算出する変調指数の範囲を限定する、
    過程を含むことを特徴とする無線伝送方法。
  9. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法であって、
    他の最尤判定アルゴリズムにおいて算出された信号点間距離情報があるスレッショルドを越えた場合に、その変調指数においてはそれ以降の前記尤度値の推定演算を中止する、
    過程を含むことを特徴とする無線伝送方法。
  10. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法であって、
    送信時の変調指数を固定に設定することにより非適応変調方式を実現する、
    過程を含むことを特徴とする無線伝送方法。
  11. 伝搬路の状況に応じて適応的に変調指数を変化させる無線伝送装置であって、
    送信時の変調指数の情報が付加されていない受信信号に対して、各変調指数における搬送波電力の平均値又は期待値を算出する回路と、
    該算出された各変調指数における搬送波電力の平均値又は期待値と、該各変調指数毎に予め規定される前記搬送波電力の基準平均値又は基準期待値との差を該各変調指数毎の尤度値として算出する回路と、
    該各変調指数毎の尤度値のうち最尤値に対応する変調指数を、前記受信信号の変調指数として推定する回路と、
    を含むことを特徴とする無線伝送装置。
  12. 請求項11に記載の方法であって、
    前記各変調指数毎に、
    受信シンボル毎にその二乗値を計算する回路と、
    その二乗値からその変調指数に予め規定される前記搬送波電力の基準平均値又は基準期待値を減算する回路と、
    該減算結果を所定シンボル数だけ累算する回路と、
    該累算結果の絶対値を演算し、その演算結果をその変調指数の尤度値として出力する回路と、
    を含むことを特徴とする無線伝送装置。
  13. 伝搬路の状況に応じて適応的に変調指数を変化させる無線伝送装置であって、
    送信時の変調指数の情報が付加されていない受信信号に対して、各変調指数における搬送波電力の分散値を算出する回路と、
    該算出された各変調指数における搬送波電力の分散値と、該各変調指数毎に予め規定される前記搬送波電力の基準分散値との差を該各変調指数毎の尤度値として算出する回路と、
    該各変調指数毎の尤度値のうち最尤値に対応する変調指数を、前記受信信号の変調指数として推定する回路と、
    を含むことを特徴とする無線伝送装置。
  14. 伝搬路の状況に応じて適応的に変調指数を変化させる無線伝送装置であって、
    送信時の変調指数の情報が付加されていない受信信号に対して、各変調指数における搬送波電力の標本分散値を算出する回路と、
    該算出された各変調指数における搬送波電力の標本分散値と、該各変調指数毎に予め規定される前記搬送波電力の基準標本分散値との差を該各変調指数毎の尤度値として算出する回路と、
    該各変調指数毎の尤度値のうち最尤値に対応する変調指数を、前記受信信号の変調指数として推定する回路と、
    を含むことを特徴とする無線伝送装置。
  15. 伝搬路の状況に応じて適応的に変調指数を変化させる無線伝送装置であって、
    送信時の変調指数の情報が付加されていない受信信号に対して、各変調指数における搬送波電力の分散値を算出する回路と、
    該算出された各変調指数における搬送波電力の分散値と、該各変調指数毎に予め規定される前記搬送波電力の基準標本分散値との差を該各変調指数毎の尤度値として算出する回路と、
    該各変調指数毎の尤度値のうち最尤値に対応する変調指数を、前記受信信号の変調指数として推定する回路と、
    を含むことを特徴とする無線伝送装置。
  16. 請求項11乃至15の何れか1項に記載の装置であって、
    システムにおいて許容された推定誤り率に応じて、同一の変調指数で送信される信号の推定ブロック長を設定する、
    ことを特徴とする無線伝送装置。
  17. 請求項11乃至15の何れか1項に記載の装置であって、
    受信信号レベルを取得する回路と、
    該受信信号レベルに基づいて、前記尤度値を算出する変調指数の範囲を限定する回路と、
    を含むことを特徴とする無線伝送装置。
  18. 請求項11乃至15の何れか1項に記載の装置であって、
    前回の推定時に推定された変調指数を記憶する回路と、
    該記憶されている前回の推定時に推定された変調指数に基づいて、今回の推定時に前記尤度値を算出する変調指数の範囲を限定する回路と、
    を含むことを特徴とする無線伝送装置。
  19. 請求項11乃至15の何れか1項に記載の装置であって、
    他の最尤判定アルゴリズムにおいて算出された信号点間距離情報があるスレッショルドを越えた場合に、その変調指数においてはそれ以降の前記尤度値の推定演算を中止する回路を含む、
    ことを特徴とする無線伝送装置。
JP07079798A 1998-03-19 1998-03-19 適応変調方式 Expired - Fee Related JP3741858B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07079798A JP3741858B2 (ja) 1998-03-19 1998-03-19 適応変調方式
EP99104053A EP0944200B1 (en) 1998-03-19 1999-03-17 Adaptive modulation method and apparatus
DE69940991T DE69940991D1 (ja) 1998-03-19 1999-03-17
US09/272,910 US6359934B1 (en) 1998-03-19 1999-03-19 Adaptive modulation method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07079798A JP3741858B2 (ja) 1998-03-19 1998-03-19 適応変調方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11275164A JPH11275164A (ja) 1999-10-08
JP3741858B2 true JP3741858B2 (ja) 2006-02-01

Family

ID=13441903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07079798A Expired - Fee Related JP3741858B2 (ja) 1998-03-19 1998-03-19 適応変調方式

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6359934B1 (ja)
EP (1) EP0944200B1 (ja)
JP (1) JP3741858B2 (ja)
DE (1) DE69940991D1 (ja)

Families Citing this family (51)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3741866B2 (ja) * 1998-06-05 2006-02-01 富士通株式会社 適応変調方式
EP0998045A1 (en) * 1998-10-30 2000-05-03 Lucent Technologies Inc. Digital transmission system and method
EP0998087A1 (en) * 1998-10-30 2000-05-03 Lucent Technologies Inc. Multilevel transmission system and method with adaptive mapping
US6636500B2 (en) * 1999-07-27 2003-10-21 Lucent Technologies Inc. Medium allocation method
US6804211B1 (en) 1999-08-03 2004-10-12 Wi-Lan Inc. Frame structure for an adaptive modulation wireless communication system
US7215650B1 (en) * 1999-08-16 2007-05-08 Viasat, Inc. Adaptive data rate control for narrowcast networks
JP2001127810A (ja) * 1999-10-28 2001-05-11 Sony Corp 変調方式認識装置およびその方法
WO2001039454A1 (en) * 1999-11-23 2001-05-31 Thomson Licensing S.A. A hierarchical qam transmission system with varying grouping factor
EP1128592A3 (en) 2000-02-23 2003-09-17 NTT DoCoMo, Inc. Multi-carrier CDMA and channel estimation
JP4409743B2 (ja) * 2000-02-25 2010-02-03 パナソニック株式会社 無線通信装置及び無線通信方式
EP1168742B1 (en) * 2000-06-28 2008-03-19 Sony Deutschland GmbH Modulation identification device
KR100355271B1 (ko) * 2000-10-11 2002-10-11 한국전자통신연구원 적응형 전송기법을 이용한 강우 감쇠 보상방법
US7023933B2 (en) * 2000-10-20 2006-04-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Radio communication apparatus
CA2723065C (en) 2000-11-15 2013-11-19 Wi-Lan, Inc. Improved frame structure for a communication system using adaptive modulation
US6940915B2 (en) * 2000-11-30 2005-09-06 Nokia Mobile Phones Ltd. Adaptive learning method and system to adaptive modulation
US7477702B2 (en) * 2000-11-30 2009-01-13 Nokia Mobile Phones Limited Apparatus, and associated method, for selecting a switching threshold for a transmitter utilizing adaptive modulation techniques
US7283583B2 (en) * 2001-01-11 2007-10-16 Tioga Technologies, Inc. Adaptive rate transmission with dual noise margins
US8009667B1 (en) 2001-01-16 2011-08-30 Wi—LAN, Inc. Packing source data packets into transporting packets with fragmentation
JP3589992B2 (ja) 2001-02-27 2004-11-17 松下電器産業株式会社 通信装置及び伝送方式選択方法
US7046975B2 (en) 2001-03-13 2006-05-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and system for blind detection of modulation type
JP4016647B2 (ja) * 2001-05-17 2007-12-05 日本電気株式会社 移動通信システム、基地局、移動局及びそれらに用いるしきい値設定方法並びにそのプログラム
GB0124321D0 (en) * 2001-10-10 2001-11-28 Nokia Corp Modulation determination
FI20012537A (fi) * 2001-12-20 2003-06-27 Nokia Corp Menetelmä ja järjestelmä langattoman viestimen tehon säätämiseksi ja langaton viestin
JP3555943B2 (ja) * 2002-02-27 2004-08-18 松下電器産業株式会社 無線受信装置、変調方式判定方法および符号化方式判定方法
DE10214117B4 (de) * 2002-03-28 2005-06-23 Siemens Ag Adaptive Modulation und andere Erweiterungen der physikalischen Schicht in Mehrfachzugriffsystemen
US7418240B2 (en) * 2002-05-03 2008-08-26 Broadcom Corporation Dynamic adaptation of impaired RF communication channels in a communication system
JP2004153466A (ja) 2002-10-29 2004-05-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 受信方法、受信装置及び無線伝送システム
US7020484B2 (en) * 2002-10-29 2006-03-28 Qualcomm Incorporated Controlling multiple modems in a wireless terminal using energy-per-bit determinations
US7016697B2 (en) * 2002-10-29 2006-03-21 Qualcomm Incorporated Controlling multiple modems in a wireless terminal using dynamically varying modem transmit power limits
WO2004047461A2 (en) * 2002-11-20 2004-06-03 Interdigital Technology Corporation Communication system and method using signal to noise ratio estimation for scaling in processing received wireless communication signals
US7012346B2 (en) * 2003-03-07 2006-03-14 Resmed Limited Low profile d.c. brushless motor for an impeller mechanism or the like
EP1641160A4 (en) * 2003-07-31 2012-07-04 Panasonic Corp RADIO TRANSMITTER APPARATUS AND METHOD OF SELECTING A MODULATION MECHANISM
JP2005057670A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Toshiba Corp デジタル通信装置及びデジタル通信システム
JP4269858B2 (ja) 2003-09-10 2009-05-27 株式会社日立製作所 適応変復調方式及び無線通信システム
KR100557191B1 (ko) * 2003-12-01 2006-03-03 삼성전자주식회사 광대역 무선 접속 통신 시스템에서 셀 커버 영역에 따라 변조 방식을 가변적으로 전환할 수 있는 소프트 변조 전환방법
JP4263626B2 (ja) 2004-01-13 2009-05-13 株式会社ルネサステクノロジ 通信装置、通信システム、及び通信方法
US7684521B2 (en) * 2004-02-04 2010-03-23 Broadcom Corporation Apparatus and method for hybrid decoding
JP4312794B2 (ja) * 2004-04-30 2009-08-12 シャープ株式会社 無線通信システム
KR100587978B1 (ko) * 2004-11-29 2006-06-08 한국전자통신연구원 위성통신시스템에서 블라인드 변조 분류 장치 및 그 방법
JP4583440B2 (ja) * 2005-02-08 2010-11-17 シャープ株式会社 通信端末装置および通信システム
KR100636813B1 (ko) * 2005-02-21 2006-10-20 삼성전자주식회사 송신 신호 추정 장치 및 방법
CN100512260C (zh) * 2005-07-08 2009-07-08 中兴通讯股份有限公司 时分同步码分多址***中16qam的解调方法
JP5397469B2 (ja) * 2009-06-03 2014-01-22 日本電気株式会社 尤度値算出装置、尤度値算出方法および無線システム
US9234307B2 (en) * 2009-07-27 2016-01-12 Lg Electronics Inc. Control method of a laundry machine
JP2012034165A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Mega Chips Corp 通信装置および通信システム
US8699630B2 (en) * 2010-10-27 2014-04-15 Silicon Laboratories Inc. Systems and methods for handling data rate changes within a packet or frame
US8665986B2 (en) * 2011-09-06 2014-03-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Communication system with modulation classifier and method of operation thereof
US10038497B2 (en) 2013-12-18 2018-07-31 Northrup Grumman Systems Corporation Optical transceiver with variable data rate and sensitivity control
US9413584B2 (en) 2014-04-07 2016-08-09 University Of Utah Research Foundation Blind phase-shift keying (PSK) and quadrature amplitude modulation (QAM) identification
CN110061761B (zh) * 2018-01-19 2022-01-14 华为技术有限公司 信号均衡方法及装置、光接收机
US11418422B1 (en) * 2021-02-08 2022-08-16 Mellanox Technologies, Ltd. Received-signal rate detection

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1187944A (en) * 1982-09-15 1985-05-28 Her Majesty The Queen, In Right Of Canada, As Represented By The Ministe R Of National Defence Spectrum surveillance receiver system
US5381450A (en) * 1993-08-20 1995-01-10 Hitachi America, Ltd. Technique for automatically detecting the constellation size of a quadrature amplitude modulated (QAM) signal
US5636250A (en) * 1994-12-13 1997-06-03 Hitachi America, Ltd. Automatic VSB/QAM modulation recognition method and apparatus
CA2188455C (en) * 1995-02-23 2003-07-15 Yukihiko Okumura Variable rate transmission method, transmitter and receiver using the same
JP3658859B2 (ja) * 1996-05-27 2005-06-08 ソニー株式会社 通信方法及び通信装置
CA2229453C (en) * 1996-06-24 2002-01-01 Ntt Mobile Communications Network Inc. Data transmitting method, data transmitting system transmitter, and receiver
US5982813A (en) * 1996-09-30 1999-11-09 Amsc Subsidiary Corporation Demand-based power and data rate adjustments to a transmitter to optimize channel capacity and power usage with respect to data transmission traffic over a fixed-bandwidth channel
US6215793B1 (en) * 1996-11-12 2001-04-10 Alcatel Initialization protocol for adaptive data rates, and related transceiver
US6130882A (en) * 1997-09-25 2000-10-10 Motorola, Inc. Method and apparatus for configuring a communication system
JPH11163961A (ja) * 1997-11-26 1999-06-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 伝送レート判定方法およびその装置
US6112325A (en) * 1998-01-23 2000-08-29 Dspc Technologies, Ltd. Method and device for detecting rate
US6134278A (en) * 1998-01-30 2000-10-17 Lucent Technologies Inc. Methods and apparatus for CDMA rate detection

Also Published As

Publication number Publication date
US6359934B1 (en) 2002-03-19
EP0944200A3 (en) 2006-05-24
DE69940991D1 (ja) 2009-07-30
JPH11275164A (ja) 1999-10-08
EP0944200B1 (en) 2009-06-17
EP0944200A2 (en) 1999-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3741858B2 (ja) 適応変調方式
JP3741866B2 (ja) 適応変調方式
JP3898192B2 (ja) 適応変調方式を使用した無線通信方法及び無線通信装置
US7298784B2 (en) Reception method, reception apparatus and wireless transmission system using adaptive modulation scheme
US7486634B2 (en) Adaptive modulation based on signal quality
US5692015A (en) Coherent detector and a coherent detection method for a digital communication receiver
US6178194B1 (en) Cellular mobile telephone system
JP3588040B2 (ja) 通信端末装置および基地局装置
US20070066242A1 (en) System and method for allocating MCS level in a broadband wireless access communication system
US7203459B2 (en) Mode adaptation in wireless systems
JP4206104B2 (ja) 適応変調方式を使用した無線通信方法及び無線通信装置
JPH10322408A (ja) 受信装置及び信号受信方法
KR100576014B1 (ko) 이동통신 시스템에서 심볼 단위의 결정 경계값 추정을위한 장치 및 방법
JP3993469B2 (ja) 移動通信システムおよび適応変調方法
CN112187300A (zh) 增益调整控制方法、装置、设备及计算机可读存储介质
JP2007501579A (ja) 差動位相及びコヒーレント振幅変調を有する信号のための信号対雑音比推定の分散を低減する方法
CN114567417A (zh) 一种链路速率自适应方法、***、设备以及介质
US7525916B2 (en) High-efficiency control of radio burst signal transmission system
JP5472448B2 (ja) 通信装置、通信システム、及び通信制御方法
JP5333608B2 (ja) 複合条件判定ユニット、伝送装置、複合条件判定方法
WO2008053731A1 (fr) Procédé de communication sans fil et son appareil
US8422597B2 (en) Method for processing received signal by applying channel status information based on orthogonal frequency division multiplexing
US20110244803A1 (en) Wireless communications system and wireless device
EP1633069A1 (en) Communication units, system, and method of link adaptation thereof
JP5478327B2 (ja) モジュロ演算で生成された信号を送受信する無線通信システム、受信機、及び、復調方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081118

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091118

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101118

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101118

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111118

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111118

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131118

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees