JP3741054B2 - Tatami corner unit - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、畳コーナーユニットに関し、詳しくは例えば建物のリビングのコーナー部に和室ユニットを簡易に設置することができる畳コーナーユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の畳コーナーユニットとして、上蓋の上面に畳が載設されると共に上蓋の下方が収納部となっている箱体を横方向に複数個組み合わせて、建物のリビングの壁に沿う形で配置したものが知られている(実公昭64−1535号公報、特開平11−299557号公報)。この畳コーナーユニットによって、リビングの一画に周辺のフロアから約40cm程度上がった和室ユニットを簡易に構成できるようになり、特に高齢者や車椅子の人の移動がしやすい和室空間を形成できるようになると共に、畳の下は収納スペースとして利用できるようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記実公昭64−1535号公報にあっては、平面壁に沿って引出し付きの収納箱を横方向に一列に設置するものであり、前後方向に2列、3列…の設置ができないという問題がある。また従来の引出し9は、図15に示すように、前板9bと対向する向板9dの高さがその周囲の側板9cと同じ高さに揃えられているのが一般的であるため、特にキャスター12付きの場合は手前に引き出すと簡単に引き抜けてしまい、不便であり、特に地震の時に外に飛び出る危険があり、また子供がいたずらで乗って遊ぶと危険であった。
【0004】
また、上記特開平11−299557号公報にあっては、すべての箱体の使用に際して上蓋を上方に開放することによって、箱体内部への物品の収納、取り出しを上方から行なうようにしているため、物品の収納、取り出しのたびに畳及び上蓋を持ち上げる必要があり、手間がかかるものであり、しかも上蓋の上面に畳が一体に固定されている場合は、畳を持ち上げるのに労力を要し、特に高齢者とか体の弱い人にとって作業が困難となっていた。また上蓋を閉じるときに上蓋が勢いよく閉じてしまい、指や足を挟んだりする危険があり、また衝撃音が発生するという問題もあった。
【0005】
さらに、従来の箱体4は図16に示すように、四周側板14と底板17’とを組み立てて構成されているが、四周側板14と底板17’とをつなぎ合わせるために、四周側板14と底板17’とを四周側板14の長手方向の内側面に沿って細長い溝30(雌実)を形成し、底板17’の側端面に突設した細長い突起31(雄実)を嵌め込むようにしている。このように従来では底板17’の側端面に実加工が必要であるために、底板17’の厚みを一定以上にする必要がある。しか従来の底板17’は荷重を支える構造材として働くため、薄くすることは困難であり、この結果、箱体4の深さが底板17’の厚みによって制限されてしまい、収納量を増加させることができないという問題もあった。
【0006】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、上面開放形の箱体と側面開放形の箱体とを適宜組み合わせることで、任意の畳数の和室ユニットを簡単に形成できると共に、ユニットの組み替え、変更も自由にでき、また使用に際してはユニットを構成するすべての箱体が収納可能になると共に、そのうちの幾つかを引出しとして使用でき、物品の出し入れが簡単にできる畳コーナーユニットを提供することにあり、他の目的とするところは、外観上の見栄えが良く、しかも、箱体のレイアウトや結合態様の変更にも容易に対処できる畳コーナーユニットを提供することにあり、更に他の目的とするところは、キャスター付きの引出しであっても引出しが外に引き抜けてしまうのを簡単な構造で防止でき、使い易くすると共に、特に地震時や子供がいたずらで乗ったりした時でも安全性を確保することができる畳コーナーユニットを提供することにあり、他の目的とするところは、上面開放形の箱体の上蓋を比較的小さい力で楽に開閉でき、安全でしかも閉じる際の衝撃音の発生を防止でき、使い勝手に優れた畳コーナーユニットを提供することにあり、更に他の目的とするところは、箱体の底板を薄肉にして収納量の増加を図ることができると共に箱体としての強度低下を極力防止でき、しかも四周側板と底板の下面との間に隙間ができないようにしながら且つ四周側板と底板との直角出しが容易であり、箱体の組み立て精度を向上させることができる畳コーナーユニットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、上蓋3の上面に畳2が載設されると共に上蓋3の下方が収納部5となっている箱体4を横方向に複数個組み合わせて壁6等のコーナー部に寄せて設置してなる畳コーナーユニットであって、壁6等に面した箱体4が上蓋3を上方Eに開放自在とした上面開放形の箱体4Aで構成され、オープンスペース8側に面した箱体4が側面4aから引出し9を出し入れ可能とした側面開放形の箱体4Bで構成されていることを特徴としており、このように構成することで、上面開放形の箱体4Aと側面開放形の箱体4Bとを適宜に組み合わせることで、任意の畳数の和室ユニットを簡単に形成できると共にその組み替え、変更も自由にできるようになる。また使用に際して、上面開放形の箱体4Aの上蓋3を開閉することで物品の収納、出し入れができる状態となり、一方、側面開放形の箱体4B内の引出し9を手前に引出すだけで、オープンスペース8側から引出し9を引き出して物品の収納、取り出しが容易にできるようになると共に、側面開放形の箱体4Bの上の畳2は取り外す必要がないため、特に高齢者とか体の弱い人にとって物品の収納、取り出し作業を楽に行なえるようになる。
【0008】
また上記側面開放形の箱体4Bの側面4a上端にその幅方向Bに沿って框材10を取り付け、この框材10の前面10aを収納状態にある引出し9の前面部9aよりも前方Fへ突出させたので、框材10を利用して引出し9を隠すことができるようになり、見栄えを良くすることができる。
【0009】
また上記框材10を隣接する複数個の箱体4間にまたがって取り付けることにより、框材10を介して箱体4同士を互いに連結してなることを特徴とするのが好ましく、この場合、框材10を利用して引出し9の出し入れに伴う箱体4のずれ動きを防止でき、また、框材10を利用して複数個の箱体4同士を結合できるので、複数個の箱体4の一体感が得られると共に、框材10を外すだけで箱体4のレイアウトや結合態様の変更も容易となる。
【0010】
また上記引出し9の前板9bと対向する向板9dの上端に、向板9dの周辺部分よりも高く突出して、引出し9を引き出したときに箱体4Bの側面4aの開口上端4bに当接可能な当接部27を設けたことを特徴とするのが好ましく、この場合、引出し9を引き出したときに向板9dの上端の当接部27が周囲よりも高くなっているためにストッパ−として作用することにより、キャスター12付きの場合でも引出し9全体が外に引き抜かれてしまうのを防止でき、使い易くなると共に、地震時などに勢い良く飛び出す危険もなくなり、また子供がいたずらで乗ったりしても安全性を確保できるようになる。さらに向板9dの当接部27は引出し9内の収納物が向板9dを乗り越えて背後に落下するのを防止する働きもする。
【0011】
また上記上面開放形の箱体4Aと上蓋3の後部3aとがリンク機構11aを介して連結されており、リンク機構11aは一端部18a,19aが箱体4Aに設けた軸支部20に回転自在に連結されると共に他端部18b,19bが上蓋3の後部3aに回転自在に連結された前リンク18と後リンク19とよりなる平行リンクで構成されており、後リンク19と箱体4Aの軸支部20との間に後リンク19を上方に向かって引き上げるための引張バネ21が架け渡されており、上蓋3の半開状態で引張バネ21と後リンク19とのなす角度θ2が直角となり且つ上蓋3の全開状態及び全閉状態では引張バネ21と後リンク19とのなす角度θ1、θ3が直角とならないように構成されていると共に全閉状態では上蓋3の自重が引張バネ21のバネ力に勝るように構成されていることを特徴とするのが好ましく、この場合、上蓋3を閉じているときは上蓋3の自重によって全閉状態で保持され、上蓋3を開くと上蓋3の自重よりも引張バネ21のバネ力の方が勝るようになるので、上蓋3を比較的小さい力で楽に持ち上げることができるようになり、特に高齢者とか体の弱い人にとって労力を軽減できる。また半開状態ではバネ力が最大となり、半開状態をすぎるとバネ力は次第に弱まっていくので、上蓋3が勢いよく開いて人や物に当ったりするのを防止できるものであり、逆に、上蓋3を閉じるときには引張バネ21がダンパー装置として働くために上蓋3が勢いよく閉じて指や足を挟んだりするのを防止できるようになり、安全性を十分に確保できると共に、閉じるときの衝撃音の発生を防止できるようになる。尚、本発明でいう上蓋3の半開状態とは、引張バネ21と後リンク19とのなす角度θ2が直角となる状態を指し、半開状態における角度の大きさは特に限定されず、引張バネ21と後リンク19との連結位置の設定如何によって適宜変更自在である。
【0012】
また上記箱体4は四周側板14と底板17とを備え、四周側板14の下端14a内周縁に沿って凹段部25を切欠き形成し、四周側板14よりも薄肉に形成された底板17の外周部17aを凹段部25に嵌め込んで四周側板14の下端14aと底板17の下面17bとを面一にすると共に、四周側板14の外周面14bから底板17の下面17bに跨って接着テープ26を貼着したことを特徴とするのが好ましく、この場合、底板17を薄肉にした分だけ箱体4の深さが深くなり、収納量を増加させることができると共に、収納物の荷重が床に直接かかるようになり、従って、底板17を薄肉にしても箱体4としての強度が低下することがなくなり、さらに底板17の外周部17aを四周側板14の下端14a内周縁に設けた凹段部25に嵌め込むことで四周側板14と底板17との直角出しが容易となると共に、四周側板14の外周面14bから底板17の下面17bに跨って接着テープ26を貼着したことで、四周側板14と底板17との間に隙間が生じるのを防止できるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0014】
本実施形態の畳コーナーユニット1は、図1に示すように、上蓋3の上面に畳2が載設されると共に上蓋3の下方が収納部5となっている箱体4A,4Bを横方向に複数個組み合わせて構成されており、壁6のコーナー部に寄せて設置される。尚、壁6以外に、例えば間仕切りやタンス、キャビネット等に寄せて設置する場合も含まれるが、以下の実施形態では壁6を例示する。
【0015】
図1は畳コーナーユニット1をリビングのL字形をした2つの壁6,6のコーナー部に寄せて配置した一例を示している。なお畳コーナーユニット1が配置されるのは、上記L字形をした2つの壁6に限られるものではなく、例えば、1つの平面壁に寄せて配置する場合、或いは3つの壁で囲まれたコ字形スペース内に配置する場合のいずれであってもよく、要するに畳コーナーユニット1の四方のうち、少なくとも一方がオープンスペース8に面していればよいものである。
【0016】
また上記図1の例では、半畳正方形タイプの箱体4を中央に1つ、その周辺に1畳長方形タイプの箱体4を4つ並べて、全体として4畳半の和室ユニットとした形態例を示しているが、もちろん、和室ユニットの広さは4畳半に限られるものではなく、サイズの異なる箱体4の組み合わせによって適宜の畳数(例えば6畳、8畳、10畳…)に変更可能であるのは言うまでもない。また図1の例では、1畳長方形タイプの箱体4と半畳正方形タイプの箱体4とを複数個組み合わせて、所定の畳数となるように配置しているが、配置場所の広さや配置目的などに応じて任意に変更可能である。
【0017】
上記箱体4は、上面が開口した方形状の収納部5と、収納部5の上面開口を開閉可能又は開閉不能に覆う上蓋3とからなり、上蓋3の上面に畳2が載置されるようになっている。箱体4A,4Bの高さHは例えば40cm程度とされるが、任意に設計変更自在である。箱体4A,4Bの高さHを変更することで、高齢者等、要被介護者等の身体機能の変化に対応させて使用利便性を向上させることができる。
【0018】
また、畳2は、軽量で薄い畳が好ましい。また畳2は上蓋3と一体型又は別体型のいずれであってもよい。なお畳2と上蓋3とが別体の場合は、例えば図1に示すように、1畳の畳2を隣接する2つの箱体4B,4Bにまたがって載置できるなど、畳2の大きさを上蓋3の広さとは関係なく任意に選ぶことが可能となり、また畳2を上蓋3に対して着脱可能に載置すれば、従来困難であった畳2の取替えも簡単にできるようになる。
【0019】
ここで、上記複数個の箱体4A,4Bは、図2(a)に示すように上蓋3を上方Eに開放自在とした上面開放形の箱体4Aと、図2(b)に示すように、引出し9を前方Fに出し入れ可能とした側面開放形の箱体4Bとの2つのタイプに分かれている。図1の例で説明すると、壁6に対向している1畳長方形タイプの箱体4及び中央の半畳正方形タイプの箱体4が、それぞれ、上面開放形の箱体4Aからなり、一方、オープンスペース8に対向している1畳長方形タイプの箱体4が、側面開放形の箱体4Bからなる。
【0020】
上面開放形の箱体4Aの上蓋3は、図2に示すように、その後端部が収納部5の上部後端に枢支されており、上蓋3の前端部側から上蓋3を上方Eに開いて収納部5の上面開口から物品の収納、取り出しができるようになっている。上蓋3の枢支機構11は例えばリンク機構11a(図11)からなり、上蓋3をハッチ式で開放でき且つ開放状態で維持できるようになってる。また枢支機構11はダンパー装置(図示せず)を備えており、これにより上蓋3を持ち上げが容易となり、また閉じるときは上蓋3が緩やかに下降されるので衝撃音のないように静かに閉じることができるようになる。尚、上蓋3の枢支機構11などの細部構成は上記の構成に限定されるものではなく、実施に際して任意に変更、修正することができる。
【0021】
一方、側面開放形の箱体4Bの引出し9は、図3(a)に示すように、キャスター12によって前方Fに引き出し自在とされる。なおキャスター式に代えてスライドレールによって出し入れする方式としてもよい。引出し9の前面部9aには取手となる指掛け用凹所13が設けられている。なお1つの箱体4Bに収納される引出し9の数は1つ又は複数のいずれでもよい。また引出し9の前方に開閉可能な扉(図示せず)を設け、扉を開いて引出し9を出し入れできるようにしてもよい。
【0022】
上記引出し9が出し入れされる箱体4Bの側面4aの開口上端には、図3に示すように、箱体4Bの幅方向Bに沿って框材10が取り付けられている。本例の框材10は、断面逆L字状に形成され、図4に示すように、箱体4Bの側面4aの開口上端に設けた取付板15にネジ止め等によって取り付けられる。框材10の前面10aは、引出し9を収納した状態(図3(a)の仮想線)で引出し9の前面部9aよりも前方Fに突出するように設定されていると共に、框材10の下端10bは引出し9の上端と接触しない程度に近接配置されている。また、框材10の上端10cは上蓋3の上面よりも高く且つ畳2の上面よりもやや低い位置に配置されており、これにより框材10は畳2の受け部としても機能するものである。框材10の長さは、図3(b)に示すように、框材10を隣接する複数個の箱体4B,4B間にまたがって取り付けることができる長さとされ、これにより、框材10を介して複数個の箱体4B,4B同士を互いに連結できるようになっている。
【0023】
また図1の例では、上面開放形の箱体4Aのうち、中央の半畳正方形タイプの箱体4は掘り座卓設置用箱体4Cとして使用される。この掘り座卓設置用箱体4Cは、上蓋3がなく、収納部5が炉箱とされ、その上面開口に掘り座卓16が設置可能とされる。収納部5の内側面及び内底面には、カーペット等が貼り付けられている。掘り座卓16には、昇降式と据え付け式とがあるが、昇降式の場合は、昇降機構(図示せず)によって掘り座卓16を収納部5への収納位置と収納部5から上に持ち上げた使用位置との間で昇降可能とされる。一方、据え付け式の場合は、収納部5の上端開口縁に方形枠体を配置し、この方形枠体の四隅に据え付け式の掘り座卓16の脚部を載せるようにすればよい。尚、掘り座卓16の設置が不要のときは方形枠体を取外して上蓋3を取り付け、その上面に畳2を載置すれば上面開放形の箱体4Aとして機能させることができる。
【0024】
しかして、上記構成の畳コーナーユニット1をリビングの壁6のコーナー部に近接配置することにより、フロア面積の広いリビングの片隅など、畳敷きの場所が欲しい部分に並べるだけで所定畳数の和室ユニットを容易に形成できる。またオープンスペース8に対向している複数個の箱体4Bの側面4aの開口上端に框材10を取り付けることにより、外観が向上すると共に、この框材10を介して隣接する箱体4B,4B同士を互いに連結でき、各箱体4の動きを框材10によって規制できるようになる。この框材10はオープンスペース8側から簡単に取り付けることができるものであり、また框材10を利用して箱体4同士を連結できるので、箱体4を別途、建物の壁6に止め具等を用いて取り付けたりする必要がなく、また、箱体4同士の連結を従来のようなジョイント金具やボルト、ナット等により行う必要もなくなり、設置作業がきわめて簡単になる。また、框材10によって複数個の箱体4A,4Bからなる畳コーナーユニット1の一体感を得ることができると共に、框材10を取り外すだけで、複数個の箱体4のレイアウトや結合態様の変更に容易に対応できるようになる。また1畳長方形タイプの箱体4と半畳正方形タイプの箱体4とを適宜に組み合わせることで、任意の畳数の和室ユニットを簡単に形成できるうえに、中央の箱体4に市販の掘り座卓16を置けば、座卓設置用箱体4Cとして利用できるなど、さまざまな使い分けが可能となり、和室ユニットの組み替え、変更も自由にできる。
【0025】
次に、使用に際しては、上面開放形の箱体4A内に物品を収納したり、取り出したりするときは、図1に示すように、箱体4Aの上蓋3を持ち上げることにより収納部5の上面開口が開放され、物品の出し入れができる状態となり、上蓋3を閉じれば元の畳面に戻すことができる。一方、側面開放形の箱体4Bの上の畳2は取り外す必要がなく、引出し9を手前に引出すだけで、図5に示すように、オープンスペース8側から引出し9に物品を収納したり、取り出したりすることができる。つまり、すべての箱体4A,4Bを収納部5として利用できるものでありながら、と共に、引出し9を設けることで、箱体4B内に収納した衣類や雑誌などの物品を出し入れすることが容易となる。
【0026】
また、本例では、引出し9を収納したときに、上記框材10の前面10aが引出し9の前面部9aよりも前方Fへ突出することで、框材10によって引出し9が隠れる形となり、見栄えが良くなる。そのうえ、框材10の上端10cは上蓋3の上面よりも高く且つ畳2の上面よりも低い位置に配置されているため、框材10が畳2の受け部となり、畳2のずれ動きを阻止できると共に、框材10が畳2の上面より突出しないため、安全性を高めながら、畳2の納まりを良好にできる。このように、框材10を利用して引出し9の出し入れに伴う箱体4のずれ動きを防止できるので、畳コーナーユニット1の納まりが一層良好なものとなる。
【0027】
図7〜図10は上面開放形の箱体4Aの他の実施形態であり、箱体4Aと上蓋3の後部3aに設けたブラケット3bとをリンク機構11aを介して連結した場合の一例を示している。ここでは、図8に示すように、リンク機構11aは前リンク18と後リンク19とよりなる平行リンクで構成されている。前リンク18及び後リンク19の一端部18a,19aは、箱体4Aに設けた軸支部20に回転自在に連結され、各他端部18b,19bは上蓋3の後部3bに設けたブラケット3bに回転自在に連結されている。前リンク18の一端部18aは箱体4Aの軸支部20に回転自在に連結されており、一端部18aを中心として前リンク18は回転自在となっている。また後リンク19の一端部19aは前リンク18の一端部18aよりも斜め後ろ下方に位置しており、後リンク19の他端部19bは前リンク18の他端部18bよりも斜め後ろ下方に位置している。
【0028】
後リンク19と箱体4Aの軸支部20との間には後リンク19を上方に向かって引き上げるための引張バネ21が架け渡されている。ここでは、引張バネ21の前端部21aは箱体4Aの軸支部20から突出したフック22に引っ掛けられており、引張バネ21の後端部21bは、後リンク19の中央部よりも一端部19a寄りの位置から突出したフック23に引掛けられている。そして、上蓋3の半開状態では引張バネ21と後リンク19(図8の仮想線L)とのなす角度θ2が直角となり、且つ上蓋3の全開状態及び全閉状態ではそれぞれ引張バネ21と後リンク19とのなす角度θ1、θ3がそれぞれ直角とならないように構成されており(θ1<θ2<θ3)、また全閉状態では上蓋3の自重が引張バネ21のバネ力に勝るように構成されている。尚、本発明でいう上蓋3の半開状態とは、引張バネ21と後リンク19とのなす角度θ2が直角となる状態を指し、半開状態における角度の大きさは特に限定されず、引張バネ21と後リンク19との連結位置の設定如何によって適宜変更自在である。
【0029】
動作を説明すると、図8の実線で示す上蓋3の全閉状態では、後リンク19と引張バネ21とは逆ハ字状となり、図9(a)に示すように、引張バネ21と後リンク19とのなす角度θ1は鈍角となるため、後リンク19に加わるバネ力Pは分力P1,P2(P=P1+P2)に分散されて後リンク19を引き上げるバネ力(P1)が上蓋3の自重よりも小さくなり、上蓋3は自重によって全閉状態で保持される。また上蓋3の全閉状態と全開状態との間には、引張バネ21と後リンク19とのなす角度θ2が直角となる状態(本例では半開状態という。)が存在している。この半開状態では図9(b)に示すように、引張バネ21が後リンク19と直交方向に向くことでバネ力Pの分散がないため、後リンク19を引き上げる力が最大となる。つまり、上蓋3の全閉状態では上蓋3の自重がバネ力よりも勝るが、上蓋3の開き始めから半開状態になるまではバネ力が次第に大きくなって上蓋3の自重よりも勝るようになるため、上蓋3を比較的小さい力で引き上げることができるものとなり、逆に閉じるときは半開状態をすぎるとバネ力が次第に弱くなって上蓋3の自重の方が勝るため、上蓋3を静かに且つ確実に閉じることができるものである。また、図8の仮想線で示す上蓋3の全開状態では、後リンク19と引張バネ21とは略V字状となり、図9(c)に示すように、引張バネ21と後リンク19とのなす角度θ3は鋭角となるため、後リンク19に加わるバネ力Pが分力P1’,P2’(P=P1’+P2’)に分散され、上蓋3が勢い良く開くのを防止できると共にバネ力P1’によって上蓋3が垂直な全開状態で保持されるようになっている。
【0030】
しかして、上面開放形の箱体4Aの上蓋3を開いて物品を出し入れする場合において、上蓋3前部の取手を引き上げると、前リンク18と後リンク19とがそれぞれ前上方に立ち上がって上蓋3が水平な全閉状態から垂直な全開状態に移行する。このとき前述の上蓋3を閉じているときは上蓋3の自重が引張バネ21のバネ力よりも勝っており、上蓋3を開くと引張バネ21のバネ力の方が勝るようになるので、上蓋3の上面に畳2(図1)が載設されているときでも上蓋3を比較的小さい力で楽に持ち上げることができるようになり、特に高齢者とか体の弱い人にとって労力を軽減できる。また半開状態ではバネ力が最大となり、半開状態をすぎるとバネ力は次第に弱まっていくので、上蓋3が勢いよく開いて人や物に当ったりするのを防止できる共に上蓋3を全開状態で保持できるようになる。逆に、上蓋3を閉じるときには引張バネ21がダンパー装置として働くために上蓋3が勢いよく閉じて指や足を挟んだりするのを防止できるようになり、安全性を十分に確保できると共に、閉じるときの衝撃音の発生を防止できる等、使い勝手も良くなる。
【0031】
また本例では、リンク機構11aによって上蓋3の全開状態では箱体4Aのほぼ中央位置で上蓋3が垂直に起立するので、上蓋3の前後両側から物品の出し入れができるようになり、上蓋3が妨げとならないものであり、しかも上蓋3を壁から離して開放できるようになるので、上蓋3を壁に妨げられることなく全開状態にすることができ、物品の出し入れが一層しやすくなる。
【0032】
図11〜図13は側面開放形の箱体4Bの他の実施形態であり、キャスター12付きの引出し9の前板9bと対向する向板9dの上端に、向板9d周辺の側板9cの上端よりも高く突出して、引出し9を引き出したときに箱体4Bの側面4aの開口上端4bに当接可能な当接部27を設けた場合の一例を示している。他の構成は図1の実施形態と同様である。ちなみに、従来では、引き手を持って手前に引き出すタイプの引出し9は、図15のように向板9dと側板9cとは同じ高さに揃えられているため、手前に引き出したときに外に簡単に引き抜けてしまい、不便であった。特にキャスター12付きの場合は、地震のときに飛び出してくる危険があり、また子供がいたずらで乗って遊ぶと危険であったが本発明では、図13に示すように、引出し9の向板9dをその周辺部分よりも高くして、引出し9を引き出した際に箱体4Bの側面4aの開口上端4bに当接可能な当接部27を形成したので、向板9dの当接部27がストッパ−として作用することとなり、キャスター12付きの場合でも引出し9全体が外に引き抜かれてしまうのを防止でき、使い易くなる。また地震時などに勢い良く飛び出す危険がなくなり、また子供がいたずらで乗ったりしても安全性を確保できるようになる。また向板9dの上端を利用して引き抜け防止効果が得られるので、引き抜け防止のための専用の部材を引出し9に別途取り付ける必要がなく、簡単な構造で済むという利点がある。そのうえ向板9dの当接部27を向板9dのほぼ全幅に亘って設けることで、当接部27は引き抜け防止用ストッパーとしての機能以外に、引出し9内の収納物が向板9dを乗り越えて背後に落下するのを防止する落下防止部材としても機能する。ちなみに、収納物が引出し9の背後に落下するとそのまま放置されることが多く、また落下物を回収するときには引出し9を一旦外に取り出して手をのばして落下物を取り出す必要があるなど、きわめて面倒であるが、本発明では当接部27を利用して収納物の背後への落下を防止できるので、落下防止のための専用の部材を引出し9に別途取り付けたりする必要もないものであり、しかも本例では図13に示すように、当接部27が開口の上端縁の下をくぐり抜けるように引出し9全体を傾けるだけで、外に簡単に引き抜くことができるので、当接部27による引出し9の引き抜け防止を図ることができる構造でありながら、引出し9を引き抜いて引出し9内部や箱体4B内部の掃除が可能になるという利点もある。
【0033】
図14は上面開放形及び側面開放形の各箱体4において、箱体4の四周側板14の下端14a内周縁に沿って下側及び内側に開口した断面L字状の凹段部25を切欠き形成し、底板17の肉厚L2を四周側板14の肉厚L1よりも薄肉(L1>L2)に形成し、この薄肉に形成した底板17の外周部17aを凹段部25に嵌め込んで四周側板14の下端14aと底板17の下面17bとを面一にすると共に、四周側板14の外周面14bから底板17の下面17bに跨って接着テープ26を貼着した場合の一例を示している。なお、接着テープ26としては、布テープ等のような伸縮自在なテープが望ましい。他の構成は図1の実施形態と同様である。しかして、底板17を四周側板14よりも薄肉にすると共に、底板17の下面17bを四周側板14の下端14aと面一にすることで、底板17を薄肉にした分だけ箱体4の深さが深くなり、収納量を増加させることができると共に、収納物の荷重が床に直接かかるようになり、これにより、底板17を薄肉にしても箱体4としての強度が低下することがなくなる。ちなみに従来では図16に示すように、四周側板14と底板17’とを実接合させているため、底板17’が荷重を支える構造材として働くようになり、そのために底板17’を薄くすることは困難であるが、これに対して本発明では底板17は化粧板として働くだけであるため、底板17を極力薄くすることが可能となる。また、底板17の外周部17aを四周側板14の下端14a内周縁に沿って切欠いた凹段部25に嵌め込むことで、四周側板14と底板17との直角出しが容易となり、しかも四周側板14の外周面14bから底板17の下面17bに跨って布テープ等の伸縮自在な接着テープ26を貼着することで、四周側板14と底板17との間に隙間が生じるのを防止でき、箱体4の組み立て精度を向上させることができる。なお接着テープ26を用いずに、仮りに底板17と四周側板14とを釘止め等すると、底板17が薄肉の場合はクラックが発生しやすいという問題があり、また接着剤を用いて接着した場合は、接着剤の塗布、乾燥、固化等の作業が煩雑であると共に、時間と工数を要するため作業能率及び生産性を低下させるという問題がある。つまり、本例では接着テープ26を用いたので底板17の割れ発生や接着の手間等の問題が生じることがないものである。
【0034】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、上蓋の上面に畳が載設されると共に上蓋の下方が収納部となっている箱体を横方向に複数個組み合わせて壁等のコーナー部に寄せて設置してなる畳コーナーユニットであって、壁等に面した箱体が上蓋を上方に開放自在とした上面開放形の箱体で構成され、オープンスペース側に面した箱体が側面から引出しを出し入れ可能とした側面開放形の箱体で構成されているので、上面開放形の箱体と側面開放形の箱体とを適宜に組み合わせることで、任意の畳数の和室ユニットを簡単に形成できると共に、ユニットの組み替え、変更も自由にできる。また使用に際して、上面開放形の箱体の上蓋を開閉することで物品の収納、出し入れができる状態となり、一方、側面開放形の箱体内の引出しを手前に引出すだけで、オープンスペース側から引出しに物品の収納、取り出しが容易にできると共に、側面開放形の箱体の上の畳は取り外す必要がないため、特に高齢者とか体の弱い人にとって物品の収納、取り出し作業が楽にできる。しかもすべての箱体が収納可能となっており、そのうちの幾つかを引出しとして使用することで、収納量を確保しながら、物品の出し入れが簡単にできるものとなる。
【0035】
また請求項1記載の発明は、上記側面開放形の箱体の側面上端にその幅方向に沿って框材を取り付け、この框材の前面を収納状態にある引出しの前面部よりも前方へ突出させたので、引出しを収納すれば、框材の下に引出しが隠れる形となり、見栄えが良くなるうえに防犯にも役立つ。
【0036】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、上記框材を隣接する複数個の箱体間にまたがって取り付けることにより、框材を介して箱体同士を互いに連結してなるので、框材を利用して引出しの出し入れに伴う箱体のずれ動きを防止でき、箱体の納まりが良好となり、また、框材を利用して複数個の箱体同士を結合することで、箱体を別途、建物の壁に止め具等を用いて取り付けたり、或いは従来のようなジョイント金具やボルト、ナット等により結合したりする必要がなくなり、箱体の設置をきわめて簡単且つ確実にできると共に、框材によって複数個の箱体の一体感が得られ、見栄えが良くなる。また框材を取り外すだけで、箱体のレイアウトや結合態様の変更にも容易に対処できるものである。
【0037】
また請求項3記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、上記引出しの前板と対向する向板の上端に、向板の周辺部分よりも高く突出して、引出しを引き出したときに箱体の側面の開口上端に当接可能な当接部を設けたことを特徴とするのが好ましく、この場合、引出しを引き出したときに向板の当接部が向板の周辺部分よりも高くなっているためにストッパ−として作用することとなり、キャスター付きの場合でも引出しが外に引き抜かれてしまうのを防止でき、使い易くなると共に、地震時などに勢い良く飛び出す危険もなくなり、また子供がいたずらで乗ったりしても安全性を確保できるようになる。さらに向板は引き抜け防止用ストッパーとしての働き以外に、引出し内の収納物が向板を乗り越えて背後に落下するのを防止する落下防止部材としても働くようになる。
【0038】
また請求項4記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、上記上面開放形の箱体と上蓋の後部とがリンク機構を介して連結されており、リンク機構は一端部が箱体に設けた軸支部に回転自在に連結されると共に他端部が上蓋の後部に回転自在に連結された前リンクと後リンクとよりなる平行リンクで構成されており、後リンクと箱体の軸支部との間に後リンクを上方に向かって引き上げるための引張バネが架け渡されており、上蓋の半開状態で引張バネと後リンクとのなす角度が直角となり且つ上蓋の全開状態及び全閉状態では引張バネと後リンクとのなす角度が直角とならないように構成されていると共に全閉状態では上蓋の自重が引張バネのバネ力に勝るように構成されているので、上蓋を閉じているときは上蓋の自重によって全閉状態で保持され、上蓋を開くと上蓋の自重よりも引張バネのバネ力の方が勝るようになるので、上蓋を比較的小さい力で楽に持ち上げることができるようになり、特に高齢者とか体の弱い人にとって労力を軽減できる。また半開状態ではバネ力が最大となり、半開状態をすぎるとバネ力は次第に弱まっていくので、上蓋が勢いよく開いて人や物に当ったりするのを防止できるものであり、逆に、上蓋を閉じるときには引張バネがダンパー装置として働くために上蓋が勢いよく閉じて指や足を挟んだりするのを防止できるようになり、安全性を十分に確保できると共に、閉じるときの衝撃音の発生を防止できる等、使い勝手が良好となる。
【0039】
また請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の効果に加えて、上記箱体は四周側板と底板とを備え、四周側板の下端内周縁に沿って凹段部を切欠き形成し、四周側板よりも薄肉に形成された底板の外周部を凹段部に嵌め込んで四周側板の下端と底板の下面とを面一にしたので、底板を薄肉にした分だけ箱体の深さが深くなり、収納量を増加させることができると共に、収納物の荷重が床に直接かかるようになり、従って、底板を薄肉にしても箱体としての強度が低下することがなくなる。つまり、底板は化粧板として働くだけとなり、底板を極力薄くすることが可能となる。さらに底板の外周部を四周側板の下端内周縁に設けた凹段部に嵌め込むことで四周側板と底板との直角出しが容易となると共に、四周側板の外周面から底板の下面に跨って接着テープを貼着したことで、四周側板と底板との間に隙間が生じるのを防止でき、箱体の組み立て精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の畳コーナーユニットの設置例を説明する斜視図である。
【図2】(a)は同上の上面開放形の箱体の上蓋を開いた状態を説明する側面図、(b)は同上の側面開放形の箱体の引出しを引き出した状態を説明する側面図である。
【図3】(a)は同上の側面開放形の箱体の側面図、(b)は正面図である。
【図4】同上の框材を側面開放形の箱体の側面上端に取り付ける場合を説明する斜視図である。
【図5】同上の引出しの引き出し方向を説明する平面図である。
【図6】(a)は同上の上面開放形の箱体の一部切欠き平面図、(b)は一部切欠き正面図である。
【図7】同上の上面開放形の箱体の一部切欠き側面図である。
【図8】同上の上蓋のリンク機構の動作を説明する正面図である。
【図9】(a)〜(c)は同上の全閉状態と半開状態と全開状態における引張バネのバネ力の変化の説明図である。
【図10】(a)は同上のリンク機構の平面図、(b)は側面図である。
【図11】本発明の他の実施形態を説明する側面図である。
【図12】(a)は同上の側面開放形の箱体から引出しを引き出した状態を説明する平面図、(b)は正面図である。
【図13】同上の引出しを傾けて引き抜く場合を説明する側面図である。
【図14】本発明の更に他の実施形態の説明図である。
【図15】従来の引出しの説明図である。
【図16】従来の箱体の四周側板と底板との嵌め込み状態の説明図である。
【符号の説明】
1 畳コーナーユニット
2 畳
3 上蓋
4 箱体
4A 上面開放形の箱体
4B 側面開放形の箱体
4a 側面
4b 開口上端
5 収納部
6 壁
8 オープンスペース
9 引出し
9a 引出しの前面部
9b 引出しの前板
9c 引出しの側板
9d 引出しの向板
10 框材
11a リンク機構
14 箱体の四周側板
14a 四周側板の下端
17 箱体の底板
17a 底板の外周部
17b 底板の下面
18 前リンク
18a 一端部
18b 他端部
19 後リンク
19a 一端部
19b 他端部
20 箱体の軸支部
21 引張バネ
25 凹段部
26 接着テープ
27 当接部
B 幅方向
E 上方
F 前方
θ1、θ2、θ3 角度[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tatami corner unit, and more particularly to a tatami corner unit in which a Japanese-style room unit can be easily installed in a corner of a living room of a building, for example.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of tatami corner unit, a tatami mat is mounted on the upper surface of the upper lid and a plurality of boxes that have a storage section below the upper lid are combined in the horizontal direction along the wall of the living room of the building. Are known (Japanese Utility Model Publication No. 64-1535, Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-299557). This tatami corner unit makes it possible to easily configure a Japanese-style room unit that rises about 40 cm from the surrounding floor in a part of the living room. In particular, it is possible to form a Japanese-style room that is easy for elderly people and wheelchair people to move. At the same time, the space under the tatami can be used as a storage space.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the Japanese Utility Model Publication No. 64-1535, storage boxes with drawers are installed in a row in a horizontal direction along a plane wall, and cannot be installed in two rows, three rows, etc. in the front-rear direction. There is a problem. Further, in the
[0004]
Further, in the above-mentioned Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-299557, the upper lid is opened upward when all the boxes are used, so that the articles can be stored and taken out from the upper side. It is necessary to lift the tatami mat and the top cover every time an article is stored and taken out, and it takes time and it takes effort to lift the tatami mat if the tatami is fixed to the upper surface of the top cover. Especially, it was difficult for the elderly and the weak. Further, when the upper lid is closed, the upper lid closes vigorously, and there is a risk of pinching fingers and feet, and there is a problem that an impact sound is generated.
[0005]
Further, as shown in FIG. 16, the
[0006]
The present invention has been invented in view of the problems of the above-described conventional example, and the object of the present invention is to arbitrarily combine an open top box and a side open box appropriately. A Japanese-style unit with tatami mats can be easily formed, the units can be freely changed and changed, and when used, all the boxes constituting the unit can be stored, and some of them can be used as drawers. The purpose of the present invention is to provide a tatami corner unit that allows easy loading and unloading of articles. Another object is to have a good appearance, and it is also easy to cope with changes in the layout of the box and the manner of connection. It is to provide a tatami corner unit, and yet another object is to prevent the drawer from being pulled out even with a caster with a simple structure. It is possible to provide a tatami corner unit that is easy to use and easy to use and can ensure safety even when an earthquake or a child rides in mischief. To provide a tatami corner unit that can open and close the top lid of the box easily with a relatively small force, can prevent the generation of impact sound when it is closed safely, and has excellent usability. The bottom plate of the box body can be made thin to increase the amount of storage and the strength of the box body can be prevented from being reduced as much as possible, and while the gap between the four-side plate and the bottom surface of the bottom plate is not formed, and the four-side plate An object of the present invention is to provide a tatami corner unit that can be easily put out at right angles to the bottom plate and can improve the assembly accuracy of the box.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, in the present invention, a plurality of
[0008]
Further, a
[0009]
Moreover, it is preferable to connect the
[0010]
Further, the upper end of the facing
[0011]
Further, the above
[0012]
The
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
[0014]
As shown in FIG. 1, the
[0015]
FIG. 1 shows an example in which a
[0016]
Further, in the example of FIG. 1 described above, a semi-tatami
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
Here, the plurality of
[0020]
As shown in FIG. 2, the
[0021]
On the other hand, the
[0022]
As shown in FIG. 3, a
[0023]
Further, in the example of FIG. 1, the central semi-tatami
[0024]
Therefore, by arranging the
[0025]
Next, in use, when an article is stored in or taken out from the
[0026]
Further, in this example, when the
[0027]
7 to 10 show another embodiment of the
[0028]
A
[0029]
The operation will be described. In the fully closed state of the
[0030]
Thus, when the
[0031]
Further, in this example, when the
[0032]
FIGS. 11 to 13 show another embodiment of the
[0033]
FIG. 14 shows an open top and side
[0034]
【The invention's effect】
As described above, in the first aspect of the invention, a corner such as a wall is formed by combining a plurality of boxes in the lateral direction in which a tatami is placed on the upper surface of the upper lid and the lower portion of the upper lid is a storage portion. A tatami corner unit that is installed close to the unit, and the box facing the wall or the like is composed of an open top box with the upper lid freely open upward, and the box facing the open space is Since it is composed of an open side box that allows drawers to be taken in and out from the side, a Japanese-style room unit with an arbitrary number of tatami mats can be created by appropriately combining an open top box and an open side box. It can be easily formed, and the unit can be freely changed and changed. In use, the upper lid can be opened and closed by opening and closing the top cover of the box. On the other hand, the drawer inside the open box can be pulled out from the open space side. It is easy to store and take out articles, and it is not necessary to remove the tatami on the side-opened box, so that it is easy to store and take out articles especially for elderly people and weak people. In addition, all the boxes can be stored, and by using some of them as drawers, it is possible to easily put in and out articles while securing the storage amount.
[0035]
Also Claim 1 The described invention ,Up Since the saddle material is attached to the top of the side of the open side box along the width direction, and the front surface of this saddle material protrudes forward from the front part of the drawer in the storage state, so that the drawer can be stored , The drawer is hidden under the timber, and it looks good and is useful for crime prevention.
[0036]
Also Claim 2 In addition to the effect of the first aspect, the described invention is formed by connecting the box members across a plurality of adjacent boxes, thereby connecting the boxes to each other through the hooks. The box body can be prevented from shifting due to the drawer being put in and out using box material, and the box body can be stored well. It is no longer necessary to attach to the wall of the building using a fastener or the like, or to be connected with a conventional joint fitting, bolt, nut, etc., and the box can be installed very easily and reliably, The cocoon material provides a sense of unity between the multiple boxes and improves the appearance. Moreover, it is possible to easily cope with changes in the layout of the box and the coupling mode simply by removing the saddle.
[0037]
Also Claim 3 In addition to the effect of the first aspect, the invention described above protrudes higher than the peripheral portion of the facing plate at the upper end of the facing plate facing the front plate of the drawer, and the side surface of the box when the drawer is pulled out. It is preferable that a contact portion capable of contacting the upper end of the opening is provided. In this case, when the drawer is pulled out, the contact portion of the facing plate is higher than the peripheral portion of the facing plate. Therefore, even with a caster, the drawer can be prevented from being pulled out, it is easy to use, and there is no danger of jumping out in the event of an earthquake. Safety can be ensured. In addition to the function as a stopper for preventing pull-out, the facing plate also functions as a fall-preventing member for preventing the stored item in the drawer from falling over the facing plate and falling back.
[0038]
Also Claim 4 In addition to the effect of the first aspect, the invention described in the above is characterized in that the upper open box and the rear portion of the upper lid are connected via a link mechanism, and the link mechanism is a shaft having one end provided on the box. It is composed of a parallel link consisting of a front link and a rear link that are rotatably connected to the support and whose other end is rotatably connected to the rear part of the top cover. Between the rear link and the box shaft support A tension spring for pulling the rear link upward is stretched over, the angle between the tension spring and the rear link is a right angle in the half-open state of the upper lid, and a tension spring in the fully open state and the fully closed state of the upper lid. It is configured so that the angle with the rear link does not become a right angle, and in the fully closed state, it is configured so that the weight of the top lid is greater than the spring force of the tension spring. Is held in a fully closed state by When the top lid is opened, the spring force of the tension spring is superior to the weight of the top lid, so that the top lid can be easily lifted with a relatively small force, especially for the elderly and weak people. Can be reduced. In addition, the spring force is maximized in the half-open state, and the spring force gradually weakens when the half-open state is exceeded, so that the upper lid can be prevented from opening forcefully and hitting a person or an object. When closed, the tension spring acts as a damper device, so it is possible to prevent the upper lid from closing forcefully and pinch fingers or feet, ensuring sufficient safety and preventing the generation of impact noise when closing It is easy to use.
[0039]
Also Claim 5 The invention described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view illustrating an installation example of a tatami corner unit according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2A is a side view for explaining a state in which the upper lid of the upper open-type box is opened, and FIG. 2B is a side view for explaining a state in which the drawer of the side-opened box is pulled out. FIG.
FIG. 3A is a side view of the same open side box, and FIG. 3B is a front view.
FIG. 4 is a perspective view for explaining a case where the above-mentioned saddle material is attached to the upper end of the side surface of the open side box.
FIG. 5 is a plan view for explaining a drawing direction of the drawer.
FIG. 6A is a partially cutaway plan view of the above open top box, and FIG. 6B is a partially cutaway front view.
FIG. 7 is a partially cutaway side view of the above open top box.
FIG. 8 is a front view for explaining the operation of the upper lid link mechanism of the above.
FIGS. 9A to 9C are explanatory views of changes in the spring force of the tension spring in the fully closed state, the half open state, and the fully open state.
FIG. 10A is a plan view of the same link mechanism, and FIG. 10B is a side view.
FIG. 11 is a side view for explaining another embodiment of the present invention.
FIG. 12A is a plan view for explaining a state in which a drawer is pulled out from the above open side box, and FIG. 12B is a front view.
FIG. 13 is a side view for explaining a case where the drawer is pulled out at an angle.
FIG. 14 is an explanatory diagram of still another embodiment of the present invention.
FIG. 15 is an explanatory view of a conventional drawer.
FIG. 16 is an explanatory diagram of a state in which the conventional four-side plate and the bottom plate of the box are fitted.
[Explanation of symbols]
1 Tatami corner unit
2 tatami mats
3 Upper lid
4 box
4A Open top box
4B Open side box
4a side
4b Upper end of opening
5 storing section
6 walls
8 Open space
9 drawer
9a Front of drawer
9b Front drawer
9c Drawer side plate
9d Drawer plate
10 Wood
11a Link mechanism
14 Four-sided side plate of box
14a Lower end of the four-sided side plate
17 Bottom plate of box
17a Outer part of bottom plate
17b Bottom surface of bottom plate
18 Previous link
18a one end
18b The other end
19 Back link
19a one end
19b The other end
20 Box shaft support
21 Tension spring
25 Concave step
26 Adhesive tape
27 Contact part
B width direction
E up
F forward
θ1, θ2, θ3 angles
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