JP3740330B2 - サーバ装置及びネットワークシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、LAN等のコンピュータネットワーク上に構築されたクライアントサーバシステムにおけるサーバ装置に関するもので、同一ネットワークを複数のグループで共有している場合に、ネットワーク上に配置された複数の共用デバイスの利用を複数の各ユーザグループ毎に管理することの可能なサーバ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オフィスにおけるコンピュータネットワーク環境が整備されつつあり、代表的なネットワーク接続デバイスとして、ネットワークプリンタシステムに関しては一般的に使用されている。
【0003】
そして最近では、プリンタだけでなく、スキャナ、ファクシミリ通信装置等もネットワークに接続されて運用されつつある。また、プリンタ機能(画像形成機能)、スキャナ機能(画像読み取り機能)及びファクシミリ文書の送受信機能の2つ以上を併せ持つマルチファンクションデバイスがネットワーク上で共用デバイスとして接続される場合も増えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、各種デバイスがネットワーワに多数接続されるようになってきて、それらの保守、運用のあり方が問題になってきている。
【0005】
特に、同一ネットワーク上に多数のユーザが、多種多数のデバイスを使用するような環境で、効率よく業務を遂行するためには、最適な運用形態を提供することが必須となっている。
【0006】
このような課題に鑑み、本発明は、複数の共用デバイス及び複数のクライアントと共通のネットワークで接続されてネットワークシステムを構成するサーバ装置において、共用デバイスの利用をクライアントを利用するユーザが属するグループ毎に管理可能なサーバ装置を提供することを目的とする。
【0007】
すなわち、本発明の要旨は、デバイスおよびクライアント装置と通信し、受信したデータを管理するサーバ装置であって、所定の記憶領域に対する、複数のユーザが属するグループのアクセス権限に係わる情報を記憶する記憶手段と、所定の記憶領域と、デバイスとを対応付けて管理する管理手段と、デバイスからデータを受信した場合、デバイスに対応付けられた所定の記憶領域にデータを格納する格納手段と、所定の記憶領域に対して所定のグループに属する所定のユーザからアクセス要求があった場合には、記憶手段に記憶されたアクセス権限に係わる情報に基づいて、所定のユーザの、所定の記憶領域に格納されたデータへのアクセスの可否を決定する決定手段と、を備えることを特徴とするサーバ装置に存する。
【0008】
また、本発明の別の要旨は、デバイスおよびクライアント装置と通信し、受信したデータを管理するサーバ装置の制御方法であって、所定の記憶領域に対する、複数のユーザが属するグループのアクセス権限に係わる情報を記憶手段に記憶する記憶工程と、所定の記憶領域と、デバイスとを対応付けて管理する管理工程と、デバイスからデータを受信した場合、デバイスに対応付けられた所定の記憶領域にデータを格納する格納工程と、所定の記憶領域に対して所定のグループに属する所定のユーザからアクセス要求があった場合には、記憶手段に記憶されたアクセス権限に係わる情報に基づいて、所定のユーザの、所定の記憶領域に格納されたデータへのアクセスの可否を決定する決定工程と、を備えることを特徴とするサーバ装置の制御方法に存する。
【0009】
また、本発明の別の要旨は、コンピュータ装置に、本発明のサーバ装置の制御方法を実行させる制御プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に存する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。以下の説明においては、本発明の一実施形態として、マルチファンクションデバイスを共用デバイスとするネットワークシステムにおける文書配信サーバに本発明を適用した例を説明する。
【0011】
(システム構成)
図1は、本発明の実施形態にかかる文書配信システムの構成例を示す図である。図において、1000は、文書配信サーバである。
1010から1013は、このサーバを利用するクライアント(クライアント1からクライアント4)である。
【0012】
1020、1021は、このサーバに接続されるマルチファンクションデバイス(MFD1、MFD2)である。マルチファンクションデバイスは、例えばプリンタ、スキャナ及びファクシミリ装置の機能を併せ持つ装置である。
【0013】
ここでは、クライアント1と、クライアント2が、マルチファンクションデバイスMFD1を共有して運用しており、これをグループAとする。
また、同様に、クライアント3と、クライアント4が、デバイスMFD2を共有して運用しており、これをグループBとする。
このような運用管理を、1000の文書配信サーバが行っている。
【0014】
(クライアントの構成)
図2は、クライアントの機能構成例を示すブロック図である。
5001は、一般の文書作成アプリケーション、5002はOSが提供するグラフィックデバイスインターフェース部、5003は、プリンタドライバである。5004は、一般的にはOSが提供するプリントマネージャーであり、アプリケーション5001から要求された印刷系のジョブは、これらのモジュール(5002から5004)を通り、5030のLAN制御部を介してネットワークOSが提供する印刷システム上で処理される。
【0015】
5005は、FAXドライバであり、文書作成アプリケーション5001から文書をFAX送信する場合はこちらのドライバが選択されて後述するジョブ管理部5020を介して送信要求ジョブとして処理される。
【0016】
5006は、ローカルスキャナデバイス5050から画像を読み込み、読み込んだ画像の編集等を行うスキャナアプリケーション、5007は、スキャナアプリケーション5006と後述するスキャナドライバ5008とをインターフェースするスキャナドライバインターフェース、5008は、デバイス固有のスキャナドライバであり、スキャナアプリケーション5006による画像読み込み要求は、後述するジョブ管理部5020を介してスキャナ読み込みジョブとして処理される。なお、図2の構成例においては、画像読み取り装置としてクライアントに直接接続されたローカルスキャナデバイス5050を用いる場合を示しているが、LANに接続されたリモートスキャナを用いて画像の読み込みを行なう構成も可能である。
【0017】
5010は、文書配信/管理アプリケーションであり、文書配信サーバへのアクセス、各種設定機能等をGUIを用いてユーザに提供している。
【0018】
具体的には、各種データ(FAX送受信文書、スキャナ文書、通信履歴情報等)の表示、文書編集機能、各種設定機能(個人文書を共有文書にするモード設定、アドレス帳設定含む)、各種ジョブ指定操作(FAX送信、文書印刷、等)などを提供している。
【0019】
なお、図2のクライアントにおいては、一般ユーザ用アプリケーションとは別に、いくつかの図示しない管理者用アプリケーションも用意されている。
その一つには、受信文書の手動配信アプリケーションがある。これは、宛先が不明(解析不能含む)で文書配信サーバ内に一時保存された受信文書の内容をビュワーアプリケーションを用いて表示し、目視でその文書の宛先を確認できるようにして、当該文書を所定のユーザ宛の文書として配信するものである。
また、サーバ管理者用のアプリケーションとして、本サーバを使用するクライアント(ユーザ)設定、デバイスのリモート設定等が可能な管理者用アプリケーションも用意されている。
【0020】
5011は、文書配信/管理ドライバであり、文書配信/管理アプリケーション5010から要求される各種ジョブデータのハンドリングをジョブ管理部5020経由で行なっている。
5020は、ジョブ管理部であり、各種アプリケーション5001、5006、5010から要求された各種ジョブの管理を行なう。
【0021】
5021は、サーバジョブ制御部であり、各種サーバを介してのジョブに対して、サーバとのデータ転送処理を行なうものであり、5030は、LAN制御部であり、一般的には、OSメーカが提供するLAN上の通信を制御する。
5022は、ローカルジョブ制御部であり、ローカルデバイスに対するジョブに対してその制御を5040のI/O制御部を介して行う。
5023は、ローカルジョブ用のデータベースであり、各種ジョブデータが管理される。
【0022】
このようなクライアントは、CPU、ROM、RAM、HDD、CRT、ネットワークインタフェース、周辺機器用のインタフェース、キーボート、マウス等のハードウェア構成を有し、GUIを用いたOSが稼働可能な汎用のコンピュータ装置によって実現することができる。
【0023】
(クライアントの処理動作)
次に、クライアントの処理動作について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS5101で、文書配信サーバ1000への接続(Login)処理を行なう。
ここで、まず、ログイン画面等にユーザID,パスワードを入力する等により、文書配信/管理システムのユーザとしての認証を行なう。
【0024】
ステップS5102は、サーバからのデータアップロード、表示処理であり、Loginが正常に許可された結果、当該ユーザ用のデータとしてサーバ側ですでに管理されているデータを用いて、クライアント側に所定のGUIデータを表示させる。
ステップS5110は、ユーザからのジョブ要求の有無を検知するもので、ステップS5111は、何らかのジョブ要求が有ればその処理を行なう。
【0025】
ステップS5120では、文書配信/管理アプリケーション5010の終了要求を見ており、終了要求がなければステップS5102にもどり再度サーバ側のデータをアッフロードし、配信された文書の有無等に関するステータスの確認を行う。
ステップS5121は、ステップS5120でアプリケーションの終了要求があった場合の処理でサーバとの切断(Logout)処理を行い、処理を終了させる。
【0026】
(マルチファンクションデバイスの構成)
図4は、本実施形態で用いることのできるマルチファンクションデバイス(MFD)の構成例を示すブロック図である。
2001はリソース管理部であり、デバイスとしてサポートしている各種リソース全体を管理して、リクエストされた各種ジョブのスケジューリング等を行なっている。
【0027】
2010は操作部であり、端末としての機能をユーザに提供するためのユーザインターフェースとなっている。
2015は読取制御部であり、スキャナ部2016の制御を行なう。
【0028】
2020は記録制御部であり、プリンタ部2021の制御を行なう。また、プリンタ部2021にはオプションとして、2022のソータユニット、2023の両面記録ユニットを実装、制御することができるようになっている。
【0029】
2025は通信制御部であり、回線制御部2026を介して通常のFAX送受信を制御する。
2030はメモリ管理部であり、メモリ2031資源を各制御部に割り当て、各種文書データ等の蓄積管理等を行なう。
【0030】
2035は画像処理部であり、紙サイズ変換、解像度変換、スムージング処理等特にFAX送信、受信記録時に必要な画像処理を行なう。
2040は符号化処理部であり、特にFAX送受信用に標準的に使用されているMH、MR、MMRといった符号化、復号化処理を中心に行なっている。
【0031】
2045はPDL制御部であり、本実施形態においてはLANを介して受信したPDL(ページ記述言語)データをPDL処理部2046でビデオデータに変換する。変換後のビデオデータは、記録制御部2020に渡されてプリンタ部2021で出力される。
【0032】
2050は、外部i/f制御部であり、この例ではLAN制御部2051を介して、LAN上のサーバと所定のデータ通信、ジョブ管理、制御を行なう系と、WSi/f制御部2052を介して外部接続されるワークステーション(WS)と所定の処理を行う系をサポートしている。
【0033】
このようなマルチファンクションデバイスは、例えば、サーバ/WSからの送信ジョブ、プリントジョブを受けたり、サーバ/WS側に受信データ、スキャナー読取データを転送する等処理をリソース管理部2001の管理下で行なう。
【0034】
また、ネットワーク上の特定のユーザ(クライアント)用としてサーバにスキャナー読取データを転送するために、操作部2010上から、前記クライアントを指定する手段も設けられている。以下に、マルチファンクションデバイス単体での動作について補足する。
【0035】
「コピー動作」
・操作部2010からの操作により、スキャナ部2016にセットした原稿が読み取りされて、プリンタ部2021に出力されるようにリソース管理部2001の管理下で各関連制御部が制御される。
【0036】
「FAX送信」
・操作部2010からの操作により、スキャナ部2016にセットした原稿が読み取りされて、符号化処理部2040によってファクシミリ符号化処理を行ない、回線制御部2026からファクシミリデータが転送されるように、リソース管理部2001の管理下で各関連制御部が制御される。
【0037】
「FAX受信」
・回線制御部2060から着信されたデータを、一旦メモリ2031に蓄積し、一般的には、この画像データを受信文書出力として、符号化処理部2040で復号化してプリンタ部2021からプリント出力されるように、または、LAN制御2051を介してサーバへデータ転送されるように、リソース管理部2001の管理下で各関連制御部が制御される。
【0038】
(マルチファンクションデバイスの処理動作)
図5は、上述のマルチファンクションデバイスの処理動作、特にLAN上のサーバと接続されて、サーバと連携して各種ジョブを処理する場合の動作を示すフローチャートである。
【0039】
ステップS2101では、まずサーバとの接続要求がなされているかを確認し、要求がなければ要求されるまで待つ。なお、このサーバとの接続要求指示は、マルチファンクションデバイスの操作部2010からでも、ネットワーク上からでも受け付けられるようになっている。この時、接続すべきサーバを指定することもできるようになっている。
【0040】
ステップS2102は、ステップS2101でサーバとの接続要求がなされている場合の接続処理であり、接続すべきサーバ名が指定されている場合は、そのパラメータ値をLAN上に送信するデータに付加することで、所定のサーバと接続するようになっている。また、サーバと接続されると、後述するアドレス帳データ等をサーバ側からダウンロードするようになっている。
【0041】
ステップS2110では、マルチファンクションデバイス内にサーバへ転送すべきジョブデータがあるか否かの確認をし、例えば受信文書転送ジョブ、スキャナ読み取りジョブ等があった場合には、ステップS2111でサーバにジョブデータ転送等の処理を行なう。
【0042】
ステップS2120では、まずマルチファンクションデバイス内のリソースの空き状況を確認し、ジョブを受け付けられる状態ならばステップS2121でサーバにマルチファンクションデバイスへのジョブ要求があるか否かを確認(ジョブ請求)し、要求ジョブがあればステップS2122でジョブデータを受け付けて、ジョブ処理を行なう。一般的には、一旦ジョブデータをメモリに蓄積し、その後必要な処理、例えばFAX送信処理、プリントアウト処理を行なうことになる。
【0043】
ステップS2125では、ジョブ処理中、アイドル中等のデバイスのステータスをサーバに通知する。
【0044】
ステップS2130では、サーバとの接続を切断する要求が出されていないかを確認し、指示がなければ再度ステップS2110の処理に移行し、処理を継続する。もし、サーバとの接続を切断する要求があれば、ステップS2131でサーバとの切断処理を行い、ステップS2101でサーバとの接続要求を待つようになっている。また、サーバでなくWSと接続される場合も、基本的にはここで示した処理と同様の処理が行なわれる。
【0045】
(文書配信サーバの構成)
図6は、本実施形態における文書配信サーバ1000の機能構成例を示すブロック図である。
図において、3001はLAN制御部であり、基本的な機能はサーバアプリケーションがインストールされるネットワークOSにより提供される。
【0046】
3002はトランザクション管理部であり、サーバ管理下のデバイス、クライアントとの個別の通信処理を、内部処理の結果を踏まえ、LAN制御部3001を介して行なう。
【0047】
3003は、リクエストQueue管理部であり、基本的にはデバイス、クライアントから非同期に転送される各種要求メッセージを一旦内部的にQueue管理し、逐次要求内容に応じた処理をしている。ただし、サーバ内でスケジューリングを必要とする要求が発生する場合も想定されている。
【0048】
3004は、サービス管理部であり、デバイス又はクライアント、場合によってはサーバ内からの要求内容に添って、各種ジョブ処理部に処理を渡す。
3005はユーザ/デバイス管理部であり、ユーザ(クライアント)又はデバイスに関するジョブを処理するもので、基本的には接続されるユーザ(クライアント)、デバイスの管理に関するジョブ処理を行なう。
【0049】
例えば、各クライアント(1010−1013)、デバイス(1020、1021)からの接続(ログイン)要求処理の判断、各ユーザ用に管理された文書情報、アドレス情報のハンドリング、ならびにデバイスの処理能力、ジョブ処理状況、リソース状態等を管理、制御する。
【0050】
3006はサーバ管理に関するジョブを処理するもので、基本的にはサーバの管理者向けに、サーバの設定、データのバックアップ、サービス用ログデータの取得等のサービス機能を提供する。
3007では本サーバでの各種ジョブ処理全般に関する管理を扱う。ここでは、必要に応じてスケジューラ3010に制御権を渡し、その管理下で各種ジョブ3020を実行するようになっている。
【0051】
3030はメモリ管理部となっており、サーバで扱う各種データは、原則としてその管理下でデータベース3031に蓄積、管理され、必要に応じて参照、読み出しが行なわれる。
【0052】
更に、3050は、モデム制御部であり、サーバに実装/接続されるモデムを制御するもので、これは、3051のFAX制御部の管理下でコントロールされる。FAX制御部3051は、トランザクション管理部3002を介して、サーバに管理されたFAX送信ジョブを処理したり、直接受信処理したFAX受信文書をサーバ側に転送処理する機能を有する。
【0053】
(文書処理ジョブ群)
図7は、本実施形態における文書配信サーバの各種文書処理ジョブ群を示す図である。
文書配信サーバの文書処理ジョブは、原則として、サーバとデバイス間でのジョブデータの転送処理を伴うジョブである対デバイスジョブ群3110と、サーバ内で処理される、もしくはサーバ=クライアント間でのデータ処理に限定される各種文書処理ジョブ群3120に大きく分けることができ、それぞれサーバ内のスケジューラ3010により管理、制御されている。以下、各ジョブ群に属するジョブについて説明する。
【0054】
<対デバイスジョブ群>
3111は、Fax送信ジョブであり、各クライアントからの送信要求ジョブデータを受け取り、送信要求をしてきたクライアントに対応するデバイスに対してFax送信を要求する。
3112は、Fax受信ジョブであり、デバイスからFax受信データを受けて、サーバ内に受信データを蓄積管理する。
【0055】
3113は、プリントジョブであり、ここでは、クライアント側からの、特にサーバ内に蓄積管理された、Fax受信データ等のイメージ文書の印刷要求ジョブに関して処理を制御する。
3114は、スキャンジョブであり、デバイスが読み取った原稿データを受け取り、通常は所定のユーザの読取専用フォルダにファイルとして管理して、当該ユーザからアクセスできるようになっている。また、スキャンジョブとして同報処理する機能もサポートしている。
【0056】
<文書処理ジョブ群>
3121は、OCR解析ジョブであり、イメージデータとして蓄積管理される受信文書、スキャナ読取文書等に対してOCR処理をする。
ここでは、直接指定された文書全体をOCR処理する場合と、他の文書要約ジョブ3122、ルーティングジョブ3126から目的に応じて起動されることも可能になっている。
【0057】
例えば、受信文書から宛先データを抽出処理したり、イメージデータ全体をOCR処理して、文字コードで構成される(画像データを含むこともある)文書データに変換することが可能になっている。
3122は、文書要約ジョブであり、サーバ内に蓄積された文字コード化された文書に対する、内容の要約処理を行なうためのものである。
【0058】
3123は、文書検索ジョブであり、サーバ内に蓄積された文書に対して検索の手段を提供するものである。
3124は、暗号処理部であり、必要に応じてサーバに蓄積された文書に対して暗号化処理を施し、文書に対するセキュリテイを保証するものである。
【0059】
3125は、文書データ転送ジョブであり、クライアント側にイメージデータを転送処理する。この時、表示サイズの縮小要求があれば、縮小処理した表示データを転送する。
3126は、自動ルーティングジョブであり、受信文書に対してする配信処理を、宛先をOCR解析ジョブ3121により抽出し、抽出された宛先に対応するユーザ別の管理エリアに当該文書を移動させることで配信処理を行なう。
【0060】
3127は、手動ルーティングジョブであり、特に一時的に蓄積された受信文書に対して、特別に許可されたクライアントのユーザに対して各文書を視覚的に内容を見せて、所定の宛先を確認させる手段と、ネットワーク上の各ユーザのフォルダに当該文書をサーバ内で手動的に移動させる手段とを提供するものになっている。
3128は、文書登録ジョブであり、クライアント側の要求に応じてサーバ内に文書の登録を行なうことが可能になっている。
【0061】
(文書配信サーバの動作)
図8は、文書配信サーバの基本動作を示すフローチャートである。
ステップS3401は、電源立ち上げ時に行なうデータベースのチェックである。
ステップS3410は、各種クライアント、ならびにデバイスからの、サーバへのLogin要求の確認である。Login要求があれば、ステップS3411において、パスワードチェック等を含めたLogin処理を行なう。
【0062】
ステップS3415は、クライアントからのユーザ情報要求の確認である。ユーザ情報要求があれば、ステップS3416で、要求内容に応じて各ユーザ個別のデータ、および共有データをクライアント側に転送処理する。
【0063】
ステップS3420は、クライアントからのサーバ情報要求の確認である。システム情報要求があれば、ステップS3421で、要求内容に応じてサーバ固有のデータ、ならびに接続されたデバイスの情報等をクライアント側に転送する。
ステップS3425は、クライアントからの文書データ要求の確認である。文書データ要求があれば、ステップS3426で、指定された文書のデータ転送処理を行なう。
【0064】
ステップS3430は、クライアント、デバイスからの各種ジョブ要求の確認である。ジョブ要求があれば、ステップS3431で、指定されたジョブの種類に応じたジョブデータの処理を行なう。
ステップS3435は、アドレスブック処理に関する処理要求の確認である。処理要求があれば、ステップS3436でアドレス情報の収集、登録、変更に関する処理を行なう。
【0065】
ステップS3440は、デバイスからの情報通知要求の確認である。ここでは、デバイスからの能力通知、ステータス通知を取得し管理する。
ステップS3445は、Logout要求の確認である。Logout要求があれば、ステップS3446でLogout処理を行なう。
【0066】
ステップS3490は、サーバシャットダウン要求の確認である。要求があれば、ステップS3491でシャットダウン処理を行なう。
【0067】
(スケジューラ動作)
図9は、スケジューラの動作を説明するフローチャートである。
ここで、文書配信サーバにおいて、クライアント、デバイスと協調してどのようにジョブを処理するようになっているかを説明する。
ステップS4201では、デバイスからの受信通知を受信したかを判断し、受信したならば、前述したFAX受信ジョブを起動し、後の処理はFAX受信処理に委ねる。
【0068】
ステップS4205では、デバイスからのスキャンジョブ通知を受信したかを判断し、受信したならば、前述したスキャンジョブを起動し、後の処理はそちらに委ねる。
ステップS4210では、デバイスからのジョブ請求を受信したかを判断し、受信したならば、まずステップS4211で請求元デバイスを確認し、そのデバイス向けのジョブの有無を前述したジョブテーブルから検索処理し、ステップS4212でその検索結果に基づき、ジョブがあればステップS4213で当該ジョブデータをデバイス側に転送し、ジョブがなければ、ステップS4214でその旨をデバイス側に通知する。
【0069】
このように処理することにより、デバイスが特定されたジョブはそのデバイスに対してジョブが要求されるが、特にデバイスが限定されないジョブに関しては、所定の機能リソースが空いているデバイスに対して順次ジョブが割り振られることにより、効率良くジョブが処理されるようになっている。
【0070】
ステップS4220では、クライアントからのFAX送信要求を受信したかを判断し、受信した場合にはまずステップS4221で、ジョブを要求したクライアントのユーザのグループが、指定されたデバイスのグループと一致しているか否かを、ユーザ管理テーブル及びデバイス管理テーブルに基づいて確認し、可能であればステップS4222でジョブデータの転送処理を行ってジョブ登録を行い、不可能であればステップS4223でエラー処理を行う。エラー処理としては、エラーの内容等をクライアント側に通知し、クライアントサイドで指定するデバイスの変更するよう促すか、自動的に当該ジョブが処理可能なデバイスを自動選択し、変更されたデバイス名等をジョブを要求したクライアント側へ通知する等の手段を採用することができる。
【0071】
ステップS4230では、クライアントからのプリント要求を受信したかを判断し、受信した場合にはステップS4231でクライアントのユーザのグループが、指定されたデバイスのグループと一致しているか否かを確認し、問題がなければステップS4232でジョブデータの転送処理を行ってジョブ登録を行い、問題があればステップS4233でステップS4223と同様のエラー処理を行う。
【0072】
ステップS4240では、その他のサーバでサポートしている文書処理サービス要求を受信したかを判断し、受信した場合にはステップS4141で所定の文書処理ジョブを起動し、後の処理はそちらに委ねる。
これらの処理を繰り返されることにより、適宜ジョブが処理されるようになっている。
【0073】
(ユーザ管理テーブル)
図10は、本実施形態において、文書配信サーバがデータベース3031の共有データ部に記憶するユーザ管理テーブルの例を示す図である。
項目及び登録内容は以下の通りである。
(1)番号:内部的に各登録ユーザを管理するための番号。
(2)ユーザ名:基本的にはネットワークユーザ名を登録するが、それとは別にFAX送信先としてのユーザ名、グループ登録されるユーザ名等が登録できる。
・このデータは直接デバイス側に送られ、デバイスで配信宛先として表示、指示することができるようになっている。
・また、MFD等プリンタ機能を有するデバイスをユーザ登録することにより、例えばスキャナで読取った画像を出力させるプリンタを指定したり、グループユーザにプリンタを含ませることで同報指示の一環でプリント出力も指示できるようになっている。
【0074】
(3)属性:登録されたユーザの属性、具体的には、ネットワークユーザ(クライアント)、FAX番号、グループユーザ、プリンタ(MFD)かの識別をするものである。
(4)メンバー:グループユーザの場合、グループメンバーをユーザ番号で指定する。図10の例では、ユーザAAAA,BBBBはAグループ、ユーザCCCC,DDDDはBグループのメンバであることを示している。
(5)ダイヤル番号:FAX送信先ユーザの場合、FAX番号を登録する。
(6)システム管理者:本システム全体の管理者を登録する。
・システム内の共有リソースの設定管理は、システム管理者のみ行える。
【0075】
(7)グループ管理者:グループ設定した場合のグループ内システム管理者を登録する。
・グループ内の共有リソースの設定管理を行なう権限を有する。
(8)スキャナ登録
・ユーザ名としてMFD等のスキャナ機能を有するデバイスに転送するか否かの設定を行い、「登録する」と設定されたもののみをデバイスに転送する。
・また、デフォルト設定としては、「ネットワークユーザ」、「グループユーザ」はデバイスに登録、「FAX送信先ユーザ」は未登録という設定になるようにしてある。
・なお、これらのアドレスデータは、各クライアントからはすべて文書配信先として使用可能である。
【0076】
(デバイス管理テーブル)
図11は、本実施形態において、文書配信サーバがデータベース3031の共有データ部に記憶するデバイス管理テーブルの例を示す図である。
項目及び登録内容は以下の通りである。
(1)番号:内部的に各デバイスを管理するための番号。
(2)デバイス名:各デバイスにユーザが登録するデバイス名。
(3)機能別使用制限:各デバイスの有する機能別にアクセス(使用権)を設定する。
【0077】
各クライアント(ユーザ)からのジョブを各デバイスへ振り分ける時、また、各デバイスからのジョブを受け付ける場合等は、このテーブルを参照して制御が行なわれる。
例えば、MFD1というデバイスは、プリント機能、FAX送信、FAX受信機能に関しては、原則としてAグループに属するユーザに対応したジョブを処理するように制御される。
【0078】
ただし、FAX受信に関しては、別途自動配信機能を有するため、システム内の配信先が一意に決定される場合は、所定のグループ外のユーザにも配信可能となる。しかし、配信先が特定されない受信文書に関しては、グループ専用の共有領域に当該文書が管理されるようになる。また、FAX受信機能に使用ユーザ制限を設定しないときの、配信先が特定されない受信文書は、システム共通の管理領域に受信文書が管理されることになる。
【0079】
(データベースの構成)
図12は、本実施形態における文書配信サーバが有するデータベース3031の構成例を示す図である。
[共有データ]:共有データとして以下のデータを管理する。項目及び内容は以下の通りである。
(1)ユーザ管理情報
・ユーザ名、ユーザパスワード、ユーザ別設定、デバイス設定情報、ユーザ管理テーブル等。
(2)サーバ管理情報
・ユーザライセンス数、時刻、サーバアプリケーションバージョン等。
【0080】
(3)デバイス管理情報
・デバイス管理テーブル、デバイスが有する機能、ステータス等
(4)共有アドレスデータ:共有するアドレスデータ。
・ネットワーク上の各ユーザのLAN上のアドレスについては、自動的に登録する。
(5)共有文書データ:共有する文書データ
(6)共有文書アノテーションデータ
・共有する文書に対するアノテーション情報。
【0081】
(7)通信ログデータ
・FAX文書管理テーブル等、特に、FAX送受信に関連する通信ログ(履歴)データ。
(8)ジョブ・課金ログデータ
・課金管理上必要なログデータ(通信時間、プリント要求カウント等)。
(9)一時保存データ
・特に、宛先が明示されずに転送されたFAX受信文書。
【0082】
[個別ユーザデータ]:各ユーザ単位のデータとして以下のデータを管理する。項目及び内容は以下の通りである。
(1)Inboxデータ:主としてデバイス側から転送された受信文書データ。
(2)OutBoxデータ:デバイス側に転送されるべき未処理のジョブ情報。
(3)Scanデータ:スキャン読取後、転送された文書データ。
(4)SentFaxデータ:送信処理済みの文書データ。
(5)Trashデータ:不要指示され一時保存された文書データ。
(6)ユーザ専用フォルダデータ
・ユーザが個別に設定したフォルダに、ユーザが移動、複写させた文書が管理される。
(7)ユーザ専用アドレスデータ
・ユーザが独自に設定したアドレス情報。
【0083】
[個別グループデータ]:各グループ単位のデータとして以下のデータを管理する
(1)Inboxデータ:グループ内のデバイス側から転送される受信文書データ。
(2)OutBoxデータ:グループ内のデバイスに要求されたジョブ情報。
(3)Scanデータ:グループユーザ指定のスキャン文書データ。
(4)グループ専用フォルダデータ:グループユーザが独自に設定したフォルダ。
(5)グループ専用アドレスデータ:グループユーザ専用のアドレス情報。
【0084】
(データフロー)
図13は、図1に示した本実施形態の文書配信システムにおけるデータフローを示す図である。
サーバ1000とマルチファンクションデバイス(MFD1、2)(1020、1021)とは、サーバ1000におけるデータバッファ3310を介してデータ転送処理が行なわれ、データバッファ3310においては
(1)FAX送信要求用データバッファ
(2)FAX受信用データバッファ
(3)プリントデータ用データバッファ
(4)スキャナデータ用データバッファ
がそれぞれに用意され、これらのデータはデバイス=サーバ間でパケット単位に混在させて転送が可能になっている。
【0085】
サーバ内では、データバッファ3310と、データベース3031との間で内部的に必要に応じたデータ転送が行なわれる。
各ユーザ(1010〜1013)は、サーバにおけるデータベースに対してデータ転送(アクセス)を行なうことにより、各種サービスの提供を受けることが基本になっている。
【0086】
例えばクライアント1としてのユーザ1(1010)は、サーバにおける共通データエリアのデータ領域、ユーザ1用として個別に管理されたユーザ1データ領域、ならびに、所属するAグループ専用のデータ領域をアクセスすることで、各種サービス、データの提供を受けることができるようになっている。
【0087】
(FAX受信文書管理テーブル)
図14は、本実施形態において、文書配信サーバがデータベース3031に記憶するFAX受信文書管理テーブルの例を示す図である。
ここでは、共有データエリア内に送信元別のフォルダの管理ができるようにして、必要に応じてアクセスの制限ができるようにしてある。
【0088】
項目及び登録内容は以下の通りである。
(1)共有内フォルダ名
・ここでは、所定の相手先番号、フォルダID別にフォルダ名を設定し、ユーザがフォルダ別にFAX受信文書をアクセスできるようになっている。
・特にフォルダ設定されていない場合のFAX受信文書で、配信先が自動的に判別できない文書は、一般受信文書(デフォルト)として管理される。
なお、グループ指定されたデバイスからののFAX受信文書は、グループ専用のInBoxに管理される。
・配信先が確定せずデフォルトとされた文書を自動プリント出力設定し、受信記録させることもできるようになっている。
・また、配信先が確定しない文書は、一時保存して、手動ルーティング処理で配信する設定も可能になっている。
【0089】
(2)相手先番号
・各フォルダ別に、FAX送信元のダイヤル番号を設定する。
・FAXデバイスから通知された受信文書に対応するダイヤル番号と、ここで設定された番号とを比較して、対応するフォルダに受信文書が管理される。
・ダイヤル番号は、国際標準のFAX手順においてサポートされている手段により情報交換されるものを使用する。
・複数のダイヤル番号を登録することにより、共通のグループ間でのFAX受信を一括管理させることができるようになっている。
【0090】
(3)フォルダID
・例えば、ITU−T T.30で規定されるサブアドレス等を用いて直接ID指定してフォルダを選択することができるようになっている。
(4)文書番号
・各フォルダ別に文書番号を管理する。
(5)アクセス権
・共有エリアに受信文書として管理はされるものの、部門外のクライアントからのアクセスは許容したくない場合に備えて、各フォルダに対してアクセス可能なユーザ(クライアント)を任意に設定できるようになっている。
【0091】
なお、ここに示したテーブルは、共有フォルダに関連した処理用のテーブルであるが、これとは別に、各ユーザ用のInBoxに対応させたフォルダIDの設定をすることで、直接ユーザ専用フォルダに受信文書を転送処理することも可能になっている。
【0092】
(スキャンジョブ)
図15は、スキャンジョブにおける処理フロー図を示している。
ステップS3601では、まずMFDからのスキャンジョブデータを受信する。このジョブデータは、スキャナで読み込んだ画像データからなる画像データ部と、その配信先データとからなる配信先データ部とを含んでいる。
【0093】
ステップS3602では、まず画像データ部を一時保存文書ファイルとしてデータベースに登録する。
ステップS3603では、配信先データ部の内容を解析し、処理すべき配信数等を検出する。
ステップS3610では、未処理の個別宛先データ(ユーザ名)を抽出する。
【0094】
ステップS3615では、その属性が「クライアント」か否かを判断し、そうであればステップS3616で、所定のユーザフォルダに対する内部的な配信処理を行い、ステップS3630に処理を進める。
ステップS3620では、宛先データ属性が「FAX送信先」かを判断し、そうであればステップS3621で内部的に新規の送信ジョブとしての登録を行い、ステップS3630に進む。
【0095】
ステップS3630では、宛先データがプリンタデバイスに対応しているかを判断し、そうであればステップS3631でプリントジョブとしてジョブ登録する。
ステップS3640では、他の配信処理すべきデータが残っているか否かの確認を行い、まだ未処理分があればステップS3610まで処理を戻す。
配信(登録)処理が終了したら、ステップS3650で一時保存文書等の後処理を行い処理を終了する。
【0096】
(FAX受信ジョブ)
図16は、FAX受信ジョブ処理フロー図を示している。
ステップS3801では、デバイス側からFAX受信データと配信処理用のデータとを含んだジョブデータを受信する。
【0097】
ステップS3802では、画像データを、暫定的に一般受信文書として登録処理する。
ステップS3803では、付加された配信処理データの内容を解析する。
【0098】
ステップS3810では、明示的に送信宛先としてフォルダID(クライアント専用フォルダ、もしくは所定の共有フォルダ)が指示されているか確認し、指示がされていた場合は、ステップS3811で指定されたユーザフォルダへ文書を再登録して処理を終了する。
【0099】
ステップS3820では、FAX送信元ダイヤルデータが付加されているかの確認を行い、送信元ダイヤルデータがあれば、ステップS3821で対応するFAX送信元別フォルダが設定されているかの確認をし、所定のフォルダが設定されていればステップS3822で対応するフォルダへ文書の再登録処理をして処理を終了する。
【0100】
ステップS3830では、配信先が未定の文書に対する自動配信処理モードの設定を確認し、その設定がなされていれば、ステップS3831で、当該文書の扱いを自動ルーティングジョブに渡すことで配信処理の扱いを委託することで処理を終了する。
【0101】
ステップS3840では、デバイスの使用権が設定されているか確認を行い、設定があれば、ステップS3841で所定のフォルダへ文書の再登録処理をして処理を終了する。
【0102】
ステップS3850では、自動印刷モードが設定されているか否かの確認をし、設定されていれば、これまで配信先が未確定の文書をステップS3851でプリントジョブとして処理されるようにジョブ登録し処理を終了する。
【0103】
ここまでで登録すべきフォルダが確定しない受信文書は、強制的にデフォルトの共通フォルダに登録するなり、一般受信文書として蓄積管理しておき、所定のクライアントから手動ルーティングジョブ3127を起動して手動で所定のユーザフォルダへ文書を転送処理するようになっている。
【0104】
【他の実施形態】
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0105】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0106】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0107】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図3、図5、図8、図9、図15および図16の1つ以上に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、クライアントを使用するユーザをグループユーザとして登録、管理し、かつ各共用デバイスの利用権限をユーザグループ毎に設定することによって、
(1)所定のユーザグループで所定の共用デバイス群を占有的に活用できるようになる。
(2)デバイスからの受信文書等をグループ内ユーザに限定した形態で管理できる。
(3)グループユーザ内で文書情報、アドレス情報を共有することができる。
さらに、デバイスの有する機能別にアクセス件を設定することにより、ファクシミリ通信機能は所定のユーザにのみ開放し、プリンタ機能は任意のユーザが使用可能、といったユーザの希望する運用形態に柔軟に対応させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る文書配信システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】クライアントの構成例を示すブロック図である。
【図3】クライアントの処理動作を示すフローチャートである。
【図4】マルチファンクションデバイスの構成例を示すブロック図である。
【図5】マルチファンクションデバイスの処理動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る文書配信サーバの構成例を示すブロック図である。
【図7】文書配信サーバのジョブ群の例を示す図である。
【図8】文書配信サーバの基本処理動作を示すフローチャートである。
【図9】文書配信サーバのスケジューラの処理動作を示すフローチャートである。
【図10】ユーザ管理テーブルの例を示す図である。
【図11】デバイス管理テーブルの例を示す図である。
【図12】文書配信サーバのデータベース構成例を示す図である。
【図13】図1に示す文書配信システムにおけるデータの流れを示す図である。
【図14】FAX受信文書管理テーブルの例を示す図である。
【図15】スキャンジョブ処理の詳細を示すフローチャートである。
【図16】FAX受信ジョブ処理の詳細を示すフローチャートである。
Claims (7)
- デバイスおよびクライアント装置と通信し、受信したデータを管理するサーバ装置であって、
所定の記憶領域に対する、複数のユーザが属するグループのアクセス権限に係わる情報を記憶する記憶手段と、
前記所定の記憶領域と、前記デバイスとを対応付けて管理する管理手段と、
前記デバイスからデータを受信した場合、前記デバイスに対応付けられた所定の記憶領域に前記データを格納する格納手段と、
前記所定の記憶領域に対して所定のグループに属する所定のユーザからアクセス要求があった場合には、前記記憶手段に記憶されたアクセス権限に係わる情報に基づいて、前記所定のユーザの、前記所定の記憶領域に格納されたデータへのアクセスの可否を決定する決定手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。 - 前記デバイスが、ファクシミリ文書の送受信機能、画像読み取り機能及び画像形成機能の少なくともひとつの機能を有することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
- 前記グループ毎に、そのグループに所属する前記ユーザが共有する、複数のデバイスのいずれかから得られたデータをまとめて記憶する領域を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のサーバ装置。
- 前記デバイスが、ファクシミリ文書の送受信機能、画像読み取り機能及び画像形成機能のうちの少なくともふたつの機能を有し、
前記管理手段は、デバイスの利用権限に関する情報を、前記デバイスの機能毎に記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のサーバ装置。 - 前記デバイスから受信したデータが、前記デバイスが受信したファクシミリ文書データであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のサーバ装置。
- デバイスおよびクライアント装置と通信し、受信したデータを管理するサーバ装置の制御方法であって、
所定の記憶領域に対する、複数のユーザが属するグループのアクセス権限に係わる情報を記憶手段に記憶する記憶工程と、
前記所定の記憶領域と、前記デバイスとを対応付けて管理する管理工程と、
前記デバイスからデータを受信した場合、前記デバイスに対応付けられた所定の記憶領域に前記データを格納する格納工程と、
前記所定の記憶領域に対して所定のグループに属する所定のユーザからアクセス要求があった場合には、前記記憶手段に記憶されたアクセス権限に係わる情報に基づいて、前記所定のユーザの、前記所定の記憶領域に格納されたデータへのアクセスの可否を決定する決定工程と、
を備えることを特徴とするサーバ装置の制御方法。 - コンピュータ装置に、請求項6記載のサーバ装置の制御方法を実行させる制御プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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