JP3738751B2 - ハイブリッド式加湿器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本願発明は、ハイブリッド式加湿器に関し、特にその全体をコンパクトにしてなる気化式及び温風式を兼ね備えたハイブリッド式加湿器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在ハイブリッド式加湿器としては、気化式フィルターとファンとからなるタイプのもの、或いは更にヒータを併設した等のタイプのものがある。後者のタイプのハイブリッド式加湿器の一例を図14に示す。ハイブリッド式加湿器1は、水を入れたカートリッジ式水タンク3、該水タンク3の水から排出される所定量の水を貯める貯水槽6、該貯水槽6の水を吸い上げるフィルター7、水を気化する空気を加熱するヒータ9及び霧化した加湿空気を室内に供給するファン8等を有してなり、その機能は概略以下のとおりである。
【0003】
即ち、カートリッジ式水タンク3内に水を入れ、本体ケース2内に逆さにして所定位置に載置する。すると水タンク3の上部に螺合されるキャップ4に設けられている弁体5が開放し、水タンク3内の水を所定量排出する。排出された水は図示しないフロートスイッチが配置される貯水槽6に流れ出て貯水され、該貯水槽6の水の一部が消費されると再び水タンク3内の水が所定量排出され貯水槽6内の水の量を常に一定に維持する。
【0004】
前記貯水槽6はフィルター7が配置される空間部まで延設されており、その空間部にフィルター7を立設配置すると該フィルター7の底部は水に侵漬した状態にされ、フィルター7が配置されるとフィルター7は浸漬した底部の水を吸い上げ保持することになる。また、フィルター7の前方にはファン8が配設されており、該ファン8を駆動することによりフィルター7に吸い上げられ保持されている水は霧化状態として吸い出され、その霧化された水が吹出口11より室内に供給される。
【0005】
ところで図に示すハイブリッド式加湿器1は、前記フィルター7の近傍にヒータ9を備えているため、フィルター7に吸い上げられ保持される水が加熱されることになり、前記ファン8によって霧化される水は霧化されるとともに蒸気化され、蒸気の状態で室内に供給され、より効果的に室内の湿度を高める。再度概略を説明すると、水タンク3内の水は単なる矢印で示すように水タンク3貯水槽6に流れ出、波線の矢印で示すようにフィルター7に吸い上げられ保持される。前記ファン8が駆動されると室内の乾いた空気は、本体ケース2の下部に設けられる吸入口10から白抜きの矢印で示すように吸い込まれ、ヒータ9で加熱されるとともに、フィルター7に吸い上げられ保持されている水を霧化し蒸気化することにより、黒塗りの矢印で示すように吹出口11より湿った空気として室内に供給される。
【0006】
ハイブリッド式加湿器の機能の概略は以上のとおりであるところ、このハイブリッド式加湿器は、気温が下がる冬の時期に室内を暖房する結果、室内の湿度が下がるためその湿度を高めるため主に使用され、且つその使用形態も暖房機と同じように室内に設置して使用される。別言すれば、加湿器を室内に置くということは、暖房機とともに置くことになり、益々室内が手狭になることを意味する。
【0007】
ところが上記したように従来のハイブリッド式加湿器は、フィルター7、ファン8及びヒータ9を併設していたため、どうしても奥行き並びに高さが大きくなり、その全体を小型化したいという要望に十分応えることができず、そのため、必要と思う人にとっては重宝な商品ではあるが、それ以外の人にとっては今すぐ買ってみたいといえる商品とはいえないところがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、従来のハイブリッド式加湿器に水タンクからフィルターに至る通路を設け、該通路にヒータ等の加熱源を取り付けることにより、全体をコンパクトにしてなるハイブリッド式加湿器を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
【0010】
本願発明は、水タンクと、該水タンク内の水を所定量貯水するための貯水槽と、該貯水槽の水を吸い上げ気化するフィルターと、ファンとを備え、前記水タンクから前記フィルターに至る通路に加熱源を取り付け、該加熱源で、前記通路を流れ前記フィルターに送られる水を加熱するとともに、前記ファンにより吸引される加湿用空気を前記加熱源で加熱し前記フィルターに流すことにより、温風と温水とで加湿を行う構成。そしてこのような構成により、従来のヒータが占めていた空間が省略できるため、それだけ加湿器全体が小型化される。また、従来のヒータではヒータ収納空間にヒータを取り付け支持するための取り付け支持具並びにその取り付け支持具にヒータを取り付けるためのビス等が必要であるとともに、その取り付けも複雑であったところ、水タンクからフィルターに至る通路外周上に予め加熱源を巻き付ける形態で取り付けることができるため、部品点数が少なくなり、その取り付けも簡単になる。更に、温風と温水とで効率よく加湿を行うことができるため、従来の加湿器の能力を低下することなく加湿器全体が小型化される。
【0011】
【参考例】
図1ないし図7は参考例としてのハイブリッド式加湿器を示す。こののものは、主として温水を用いるところに特徴を有するものである。ハイブリッド式加湿器20は、平面視四角形状の本体ケース21と、該本体ケース21の上部開口を図示しないヒンジを介して開閉する蓋体22よりなり、前記本体ケース21内には水平区画壁23、第1垂直区画壁24、第2垂直区画壁25及び背が低い長リブ49が設けられ、本体ケース21内を空間S1ないしS5の5つの空間が形成される。
【0012】
前記水平区画壁23は、本体ケース21の底板26と平行で、且つ底板26の近くに設けられる区画壁で底板26との間に空間S5を形成し、該空間S5には後記の連通管60が配設される。また、前記背が低い長リブ49、第1垂直区画壁24及び第2垂直区画壁25は、図1に示すように本体ケース21の内幅と同じ長さを有し、本体ケース21の一方の側壁寄りに所定の間隔で平行に配設される板体であり、前記長リブ49は本体ケース21の略中央部に配置される。そしてこれら板体49、24、25は、蓋体22と水平区画壁23との間に空間S1ないしS4を形成し、空間S1には水タンク27が収納される空間を形成し、空間S2には水タンク27の一部と一体型吸水フィルター28が収納される空間を形成し、空間S3にはシロッコファン29が収納される空間を形成し、空間S4にはモータ30が収納される空間を形成する。
【0013】
前記水タンク27は図2に示すように空間S1及びS2に対し逆さ状態で収納配置される。また、水タンク27の上面にはその中央部に弁体32を有する円形のキャップ31が着脱自在に取付けられている。該弁体32は、スプリング33により常時は閉鎖されているが、水タンク27が空間S1及びS2に対し倒立状態で収納されると、前記水平区画壁23に立設される突起34に当接して上動され水タンク27内を外部に開放する。その結果、水タンク27内の水Wは所定量貯水槽35に排出されることになる。
【0014】
前記水平区画壁23の上面には、貯水槽35を形成する貯水壁36が立設されている。該貯水壁36によって形成される貯水槽35は、第1円形室37、第2円形室38及び矩形室39を有する全体として瓢箪形状の空間として形成され、前記第1円形室37の中央には突起34が立設されるとともに、水タンク27が倒立状態で空間S1及びS2内に収納されると第1円形室37内に水タンク27のキャップ31が位置し、その結果キャップ31に取り付けられる弁体32が突起34により開放され、水タンク27内の水Wが所定量貯水槽35内に流れ出ることになる。
【0015】
また、前記第2円形室38内にはフロートスイッチ40が配置される。フロートスイッチ40は図3に示す構成を有する従来公知のものである。即ち支柱41の外周上に内部に磁石42を有するフロート43が上下動自在に配置され、その上方にはストッパ部材44を配するとともに、支柱41内にはリード線45の先端に磁力の作用時に当接するリードスイッチ46を備えてなり、貯水槽35内が水で満たされるとフロート43がストッパ部材44に当接するまで上昇し、フロート43がその位置まで達するとリードスイッチ46が閉鎖されハイブリッド式加湿器20が作動することになる。このようにフロートスイッチ40は、水タンク27内の水がないとハイブリッド式加湿器20が作動しない安全装置としての機能を有するものである。
【0016】
前記矩形室39は、その一方が第2円形室38に連通されるとともに、その他方は本体ケース21のコーナー部まで延びたほぼ直線上の室であり、その先端には水平区画壁23と底板26との間に形成される前記空間S5に垂下され、流出口47を有する流出管48に連通している。
【0017】
また、前記空間S1には、本体ケース21の壁面部に当接する形態で図1に示すように4本の短い幅からなる短リブ50が水平区画壁23から立設されている。この短リブ50の高さは前記貯水壁36の高さと同じにされ、水タンク27が倒立状態で空間S1及びS2内に収納配置された時、水タンク27の上面に当接し、図2に示すように水タンク27を支持する機能を有するものである。更に、前記したように空間S1及びS2を区画する長リブ49は本体ケース21の内幅と同じ幅を有するところ、その高さは前記貯水壁36及び短リブ50の高さと同じにされ、水タンク27が倒立状態で空間S1及びS2内に収納配置された時、水タンク27の上面に当接し、図2に示すように貯水壁36及び短リブ50と同様に水タンク27を支持することになる。
【0018】
前記水タンク27は倒立状態で本体ケース21内に収納配置された時、貯水壁36、長リブ49及び短リブ50で支持され、図1に波線で示すような形態で空間S1に収納配置されるとともに、同じく図1に示すように長さDだけ空間S2内に侵入する。このようにフィルター28が配置される空間S2に長さDまでも水タンク27が延設することにより、加湿器を小型化しても内部空間を有効に利用することにより水タンク27の容量を十分大きく確保することができる。なお、図1にやはり波線で示すように水タンク27の空間S2に延設する部分の下方にはフィルター28の端フィルター部28a、28aを避けるためのタンク凹部51が形成されている。
【0019】
前記空間S2にはポリエチレン不織布のような公知の高分子多孔質部材からなるフィルター28が収納される。該吸水フィルター28は、両端の端フィルター部28a、28a及び2つの端フィルター部28a、28aを連結する中央フィルター部28bを一体形成してなる断面H字状の一体型吸水フィルターであり、その全体を図7に示す。
【0020】
前記端フィルター部28a、28aは、同じ大きさからなり、本体ケース21の両側面に対向して形成される空気吸入口52、52のそれぞれの内側に対向配置される部分であり、図6に示す空気吸入口52の幅d1より若干大きい幅を有し、空気吸入口52の高さh1より大きい高さを有するものである。また、前記中央フィルター部28bは、2つの端フィルター部28a、28aを一体的に連結する部分であり、図1に示すようにその厚みは2つの端フィルター部28a、28aとほぼ同じであるが、その高さは、図2及び図7に示すように2つの端フィルター部28a、28aのものの略1/4であり、且つその底面は2つの端フィルター部28a、28aと同一底面にされる。
【0021】
また、前記空間S2には、フィルター28の2つの端フィルター部28a、28aを支持するための支持板53が2つずつ対向して前記水平区画壁23から立設する形態で設けられている。この支持板53は端フィルター部28aとほぼ同じ高さを有し、本体ケース21の側壁と該支持板53とで端フィルター部28aのそれぞれを支持し、該フィルター28が空間S2に上方より収納された後では図1に示す形態で配置され、2つの端フィルター部28a、28aは本体ケース21の両側壁に設けられる前記空気吸入口52、52のそれぞれの内側に対向して配置されることになる。2つの端フィルター部28a、28aをこのような形態で配置することにより、2つの端フィルター部28a、28aを水を気化するための機能と、空気を濾過するための機能を兼用させることができ、中央フィルター部28bの高さを上記のように設定することにより、水タンク27の空間S2への延設部の容積を十分大きくすることができる。なお、中央フィルター部28bはあるものとして説明したがなくても良く、ない場合には水タンク27の空間S2への延設部の容積を更に大きくすることができる。
【0022】
更に、前記空間S2の下方には、前記第1垂直区画壁24と長リブ49とによってフィルター水槽54が形成される。このフィルター水槽54には、その底部から流入口58を有する流入管59が下部空間である空間S5に垂下されており、本体ケース21内に水タンク27が収納配置された後には、水タンク27の水が後記の連通管60を介して導入され、前記貯水槽35の液面と同液面になるまで水wが流入する。その状態を図2に示す。そしてこのフィルター水槽54に水wが導入されると前記フィルター28の底部は水面下に没することになるため、水wはフィルター28上方に吸い上げられフィルター28全体を湿潤させるとともに、気化されることになる。
【0023】
前記空間S3には、ファン29が配置される。このファン29は細長いシロッコファンが用いられ、その周縁部は本体ケース21の両側面に設けられる空気吸入口52、52近傍に位置する大きさのものが用いられる。このような大きさのファン29を用いることにより端フィルター部28a、28aの水の気化を促進し、加湿効率を向上することができる。また、空間S3を区画する前記第1垂直区画壁24には、ファン29の前面に対向する位置に円形の開口部55が設けられ、更に空間S3の上面の蓋体22には図5にも示すように複数のスリットからなる吹出口56が設けられており、ファン29が駆動されるとフィルター28を通り加湿された空気を前記開口部55より吸引し、上部蓋体22に設けられる吹出口56より室内に排出する。
【0024】
前記空間S4には、モータ30が配置される。該モータ30は軸57を介してファン29と連結され、ファン29を回動する。空間S4は第2垂直区画壁25により完全に区切られており、空間S3内の加湿空気が空間S4に侵入しないようにされている。
【0025】
前記空間S5は、水平区画壁23と底板26との間に形成される下部空間であり、前記貯水槽35の矩形室39から垂下する流出管48及び前記フィルター水槽54から垂下する流入管59が突出している。そしてこの空間S5には、水タンク27からフィルター28に至る水の通路としての連通管60が配置される。この連通管60は、第1エルボ管60a、第2エルボ管60b及び中央直管60cよりなる断面コ字状の管で、第1エルボ管60aの他端を前記貯水槽35の矩形室39から垂下する流出管48に連結し、第2エルボ管60bの他端を前記フィルター水槽54から垂下する流入管59に連結してなるものである。
【0026】
前記貯水槽35の矩形室39から垂下する流出管48と前記フィルター水槽54から垂下する流入管59とは、図4に示すように平面視で本体ケース21の略対角線上に設けられているため、連通管60はやはり図4に示すように平面視で本体ケース21の略対角線上に取り付けられることになり、例え加湿器20を小型化したとしても連通管60を長くすることができるため、この連通管60に設けるヒータ61の容量を大きくすることができる。また、図2に示すように中央直管60cはほぼ水平に配置される。なお、前記フロートスイッチ40は、図3に示すように水平区画壁23より空間S5のほぼ中央部まで垂下されることになるため、連通管60を避けた位置に設けられることになる。また、中央直管60cは水平に配置されるものを示しているが傾斜していても良いし、平面視で湾曲していても良い。
【0027】
そして連通管60の中央直管60cの外周上には、加熱源としてのヒータ61が巻き付けられており連通管60内を流れる水を温める。ヒータ61はマイカ式ヒータが用いられ、その加熱温度は、ヒータ61の近傍に温度調節器を設け50℃〜80℃での温度制御が行われる。そして、水の温度を水が通る通路内で水中のミネラル等の不純物が析出しないような水の温度、例えば約60℃、或いはそれ以下の温度になるように制御される。その結果、フィルター水槽54には温かいお湯が供給され、この温かいお湯がフィルター28に吸い上げられることになる。なお、加熱源は、ヒータに限らず例えば、中央直管60cを磁性材料から形成し、その外周等にコイルを配置してなる電磁誘導加熱方式であっても良い。
【0028】
上記したようにヒータ61が取り付けられる連通管60の中央直管60cは本体ケース21の略対角線上に設けられているため、例え加湿器20が小型化されたとしても十分長くすることができ、その結果加熱効率を高め、且つ加湿効率を高めることができる。そして水の温度はミネラル等の不純物が析出しないような温度にされ、供給される水は60℃程度の温かいお湯として供給されるため、吹出口56から排出される加湿空気の温度はお湯の温度より更に低くなり、例え吹出口56から排出される加湿空気が直接肌にあったとしても火傷をするようなことはない。
【0029】
それにフィルター28には温かいお湯が吸い上げられることになるため、ファン29での吸引作用によりフィルター28での気化効率がより向上することになり、例え加湿器20を小型化したとしても十分な加湿効果を達成することができる。
【0030】
前記吹出口56は、図5に示すように蓋板22の上面に設けられるとともに、加湿器20の操作部も該蓋板22の上面で、且つ吹出口56の近傍に設けられる。この操作部は、モータ30のオンオフを行う運転スイッチ62、ヒータ61のオンオフを行うヒータスイッチ63、運転スイッチ62がオンされると点灯する運転LED64、ヒータ61がオンされると点灯するヒータLED65及び水タンク27の水Wがなくなると点灯する給水LED66からなるものである。
【0031】
なお、従来の加湿器はその操作部を吹出口よりできるだけ離して設けていた。その理由は、ヒータを用いたスチーム式加湿器では吹出口から熱い加湿空気が排出されその近傍には操作部を配置することができなかった等の問題を有していたためである。ところが、加湿器は室内の壁際に置かれることが多く、操作部と吹出口とを離して配置した加湿器を壁際に置いた場合には、常識的には操作部が壁際に吹出口が室内側に置かれることになるが、すると操作部の操作がしずらくなるという別の問題を生ずることになった。本願の加湿器では前記したように吹出口56からは熱い加湿空気が排出することはないため、例え該吹出口56の近傍に操作部を設けたとしても前記のような熱の問題はなく、且つそのような配置にすることにより操作に支障が生じることはない。
【0032】
次に、加湿運転時の加湿について順を追って説明すると、加湿運転する場合には、前記空間S2に一体型吸水フィルター28を設置し、次いで水Wの入った水タンク27を倒立状態で空間S1及びS2に収納配置する。すると水タンク27内の水が貯水槽35に流れ出、流れ出た水は第1円形室37、第2円形室38及び矩形室39を介して流出管48の流出口47より空間S5の連通管60に流出することになる。そして貯水槽35の全体に所定量の水が貯水されると、第2円形室38に設置されるフロートスイッチ40がオンされ、モータ30の駆動が可能になる。
【0033】
流出口47より空間S5の連通管60に流出する水は、操作部のヒータスイッチ63がオンされることにより通電される連通管60の外周上に巻かれたヒータ61により加熱され温水となり、その後、流入管59を介してフィルター水槽54に流入し、貯水槽35と同じ水位になるまで水wが溜められる。このフィルター水槽54に流入したお湯はフィルター28に吸い上げられその全体を湿潤状態にするとともに、フィルター28に吸い上げられたお湯は気化される。
【0034】
このような状態で操作部の運転スイッチ62をオンすると、モータ30によりファン29が回動する。すると空気吸入口52より室内の乾燥した空気が空間S2内に図1に示す白抜きの矢印の方向に導入される。導入される空気は、フィルター28によりホコリ等が除去されるとともに、湿潤されているお湯は霧化状態にされ、フィルター28による気化作用をより高め、空気を早急に加湿し、その加湿空気をファン29方向に送り出すことになる。そして送り出された加湿空気は、ファン29により図2及び図3の白抜きの矢印で示す方向に沿って吹出口56より室内に排出される。
【0035】
本願発明では、加熱源であるヒータ61を水タンク27からフィルター28に至る通路に取り付けるため、ヒータ61の占有の収納空間が不要になるためそれだけ加湿器全体をコンパクトにすることができる。また、加熱温度を水中のミネラル等の不純物が析出しない温度にしているため、より高い温度で加熱するものに比べフィルター28に湿潤されたお湯の気化作用は若干低下するが、不純物の析出がないため手入れが不要となり、更に、吹出口56より室内に排出される加湿空気の温度は低いため、その加湿空気が直接肌に当たったとしても火傷をすることはないので安心して使用することができる。
【0036】
【実施例】
図8ないし図12は本願発明のハイブリッド式加湿器を示す。こののものは、主として温水と温風を利用するところに特徴を有するものである。図8は水タンク、フィルター、ファンがない状態での平面図を、図9は水タンク、フィルター、ファンがある状態での図8のA−A線断面図を、図10は同じく図8のB−B線断面図を、図11は図9のC−C線断面図であるボール弁の拡大図を、図12は概略斜視図を示す。なお、図9の右側である水タンク方向を前面、その反対側の左側を後面と呼び、図8及び図10の右側を右側面、その反対側の左側を左側面と呼ぶ。
【0037】
ハイブリッド式加湿器100は、図8に示すように平面視楕円形状で、その長軸上の側面形状は図9に示すように概略円形状で、その短軸上の側面形状は図10に示すように概略楕円形状からなる。ハイブリッド式加湿器100は、外郭を形成する本体ケース101及び底板103を有し、該本体ケース101内には水平区画壁104、第1垂直区画壁105、第2垂直区画壁106及び背の低い第3垂直区画壁107が設けられ、本体ケース101内に空間S1ないしS5の5つの空間を形成している。
【0038】
前記水平区画壁104は、水平な底板103と略平行で、且つ底板103の近くに設けられる区画壁で該底板103との間に空間S5を形成し、該空間S5には後記の連通管134が配設される。前記第1垂直区画壁105、第2垂直区画壁106及び背の低い第3垂直区画壁107は、図9に示すように前記水平区画壁104の上方で加湿器100の後面寄りに所定の間隔で平行に配設される板体であり、これら区画壁105、106、107により前記水平区画壁104の上方に空間S1ないしS4を形成する。
【0039】
空間S1には水タンク108が収納され、空間S2にはフィルター125が収納され、空間S3にはシロッコファン135が収納され、更に空間S4にはモータ138が収納される。
【0040】
前記空間S1は、水タンク108が配置される空間S11、水タンク108が配置された時に該空間S11より中央寄りに形成される上部空間S12及び下部空間S13よりなる。水タンク108は、図9に示すように空間S11に倒立状態で収納配置される。水タンク108の上面にはその中央部に弁体109を有する円形のキャップ110が着脱自在に取付けられている。該弁体109は、スプリング111により常時は閉鎖されているが、水タンク108が空間S11に倒立状態で収納されると、前記水平区画壁104より下部に凹設される貯水槽113から立設される突起112に当接して上動され水タンク108内を外部に開放する。その結果、水タンク108内の水Wは所定量前記貯水槽113に排出されることになる。
【0041】
前記水平区画壁104の上面には、貯水槽113を形成する貯水壁114が立設されている。該貯水壁114によって形成される貯水槽113は、図8に示すように前方後円形状からなり、その中央には前記突起112が位置し、その前方左側には第1の実施の形態のものと同様なフロートスイッチ115が配置され、その前方右側には後記の連通管134に連通する流出管116の流出口117が開口する。そして水タンク108が倒立状態で空間S11に収納されるとキャップ110に設けられる弁体109が突起112により開放され、水タンク108内の水Wが所定量貯水槽113内に流れ出ることになる。
【0042】
貯水槽113内に流れ出た水は流出口117より後記の連通管134に流れ込むことになるが、該流出口117には、図11に示す弁収納函118が取り付けられている。該弁収納函118は、上部開口119及び下部開口120をその上下に有し、且つそれぞれの開口119、120には上部弁座121、下部弁座122を形成する。そして弁収納函118内には、PP製のボール弁123が配設される。該ボール弁123は、弁収納函118内に水がない時には自重で下がり下部弁座122に当接しているが、弁収納函118が水により満たされると、浮力で上動し上部弁座121に当接することにより、連通管134内のお湯が貯水槽113に流入することを防止する逆止弁としての機能を有する。
【0043】
また、水タンク108の底部には中央側に張り出した形状で取手124が取り付けられているとともに、該取手124は空間S11に水タンク108が収納された後においては、中央下部に前記上部空間S12を形成する。
【0044】
前記空間S2は、第1垂直区画壁105及び背の低い第3垂直区画壁107によって形成され、その内部には図9に示すように上部にフィルター取手126を有し、断面矩形状のフィルター125が上部より着脱自在に収納配置される。また該空間S2の下部には、第1垂直区画壁105及び第3垂直区画壁107によってフィルター水槽127が形成され、空間S2内にフィルター125が配置され、フィルター水槽127内にお湯が導入されると、フィルター125の下部はそのお湯に浸漬され、その結果お湯はフィルター125の上部に吸い上げられその全体を湿潤させるとともに、吸い上げられたお湯は気化されることになる。前記フィルター水槽127及び下部空間S13は、前記貯水槽113と同様、水平区画壁104より下方の空間S5に凹設されてなり、更にフィルター水槽127の下部には空間S5に垂下される流入口128を有する流入管129が一体的に配設される。なお、フィルター125は、ポリエチレン不織布のような公知の高分子多孔質部材からなるもので、第1の実施の形態のものと同じものである。
【0045】
前記空間S3は、水平区画壁104、第1垂直区画壁105及び第2垂直区画壁106により形成され、内部にファン135が配置される。このファン135は細長いシロッコファンが用いられる。また、空間S3を区画する前記第1垂直区画壁105には、ファン135の前面に対向する位置に図10に示すほぼ正方形の開口部136が設けられ、更に空間S3の上面には図9に示すように加湿された空気を室内に排出するための吹出口137が設けられており、ファン135が駆動されるとフィルター125を通り加湿された空気を前記開口部136より吸引し、吹出口137より室内に排出する。
【0046】
前記空間S4は、水平区画壁104、本体ケース101及び第2垂直区画壁106により形成され、内部にモータ138が配置される。該モータ138は軸139を介してファン135と連結され、ファン135を回動する。空間S4は第2垂直区画壁106により完全に区切られており、空間S3内の加湿空気が空間S4に侵入しないようにされている。なお、この空間S4には図12に示すようにマイコン基板143が設けられる。
【0047】
前記空間S5は、水平区画壁104と底板103との間に形成される下部空間であり、前記貯水槽113から垂下する流出管116及び前記フィルター水槽127から垂下する流入管129が突出している。該流入管129は図8に示すように加湿器100のほぼ中央部に位置し、前記流出管116は同じく図8に示すように前方右側に位置する。そして流出管116の先端には、第1エルボ管130が、流入管129の先端には、第2エルボ管131が連結され、更に、第1エルボ管130及び第2エルボ管131間にはその外周にヒーター133を囲繞した中央直管132が取り付けられ、全体で連通管134を形成している。その結果、連通管134は、図8で波線で示す位置に配設されることになる。
【0048】
なお、ヒータ133はマイカ式ヒータが用いられ、その加熱温度は、ヒータ133の近傍に温度調節器を設け50℃〜80℃での温度制御が行われる。そして、水の温度を水が通る通路内で水中のミネラル等の不純物が析出しないような水の温度、例えば約60℃、或いはそれ以下の温度になるように制御される。その結果、フィルター水槽127には温かいお湯が供給され、この温かいお湯がフィルター125に吸い上げられることになる。なお、加熱源は、ヒータに限らず例えば、中央直管132を磁性材料から形成し、その外周等にコイルを配置してなる電磁誘導加熱方式であっても良い。
【0049】
次に、空気の流れについて説明する。空気の流れについては、図12の斜視図に矢印番号を付してその全体の流れの概要を示し、また、図8及び図10にも矢印にてその流れの一部を示す。空間S5の前面側には、空気吸込口140が設けられており、ファン135が回動すると、空気吸込口140より矢印丸1で示すように空間S5内に空気が導入される。導入された空気は、連通管134の外周部に取り付けられるヒーター133に沿って矢印丸2で示すように空間S5を前方から後方に向かって流れる。ところで、図8及び図10に示すように加湿器100の左側面部には、水平区画壁104を上下に貫通する長い連通路141が設けられている。この連通路141は、断面矩形状の筒状の通路でその上部側面には、図8に示すように上部空間S12に連通する窓142が設けられており、連通路141の下部と窓142とで空間S5とS12とを連通している。
【0050】
そのため、空気吸込口140より空間S5内に導入され、ヒーター133によって暖められた空気は、矢印丸3で示すように連通路141の下部より連通路141内を通り、矢印丸4で示すように上部の窓142より上部空間S12に導入される。上部空間S12に導入された温風は下部空間S13にも回り込み、これら両空間S12、S13よりフィルター125の前面から矢印丸5で示すようにフィルター125内に流れ、フィルター125に吸着されている温水を効率よく霧化し、霧化された加湿空気は、第1垂直区画壁105に設けられる開口部136よりファン135により吸い出され、その後矢印丸6で示すように空間S3の上部に設けられる吹出口137から室内に排出されることになる。
【0051】
加湿運転時の加湿について順を追って説明する。加湿運転する場合には、前記空間S2にフィルター125を設置し、次いで水Wの入った水タンク108を倒立状態で空間S11に収納配置する。すると水タンク108内の水が貯水槽113に流れ出、流れ出た水は流出管116の流出口117より空間S5の連通管134に流出することになる。そして貯水槽113の全体に所定量の水が貯水されると、フロートスイッチ115がオンされ、モータ138の駆動が可能になる。流出口117より空間S5の連通管134に流出する水は、図示しない操作部のヒータスイッチのオン操作により通電されるヒータ133により加熱され温水となり、その後、流入管129を介してフィルター水槽127に流入し、貯水槽113と同じ水位になるまで温水が溜められる。このフィルター水槽127に流入したお湯はフィルター125に吸い上げられその全体を湿潤状態にするとともに、フィルター125に吸い上げられたお湯は気化される。
【0052】
ここで前記ボール弁123の作用について説明する。ボール弁123は、前記したように弁収納函118の全体に水が貯水されると浮力により上動し、前記弁収納函118の上部弁座121に当接し、その上部開口119を閉鎖する。そのため連通管134よりフィルター水槽127に送られる水はフィルター水槽127まで送られることなく、流入管129の出口近傍に達したところでストップされる。この状態でヒーター133に通電すると連通管134内の水のみが加熱対象となるので少ない時間で連通管134内の水が所定温度にまで加熱される。連通管134内の水が所定温度にまで加熱されると連通管134内のお湯の一部はフィルター水槽127内に押し出されることになる。お湯の一部がフィルター水槽127内に押し出されると、連通管134内に真空状態が発生するため、ボール弁123が押し下げられ貯水槽113内の水が連通管134内に導入され、以後この状態が繰り返され、やがてフィルター水槽127内に貯水槽113と同じ水位までお湯が導入されることになる。なお、この場合ヒーター133の発熱量とファン135との回転数は比例するように設定される。
【0053】
加湿時にはフィルター水槽127内に導入されたお湯はフィルター125に吸い上げられ、温風によりより効率的に霧化され、加湿空気として吹出口137より室内に排出される。その結果連通管134内のお湯は前記のような状態を繰り返すことによりフィルター水槽127内に次々に補給されることになる。前記したようにヒーター133で暖められる水は連通管134内の水のみというように少量で済むので従来のボイラー式に比べ、暖まりが早く且つ少ない電力で加熱することができるため大いに省エネに寄与することができる。
【0054】
この実施の形態のものにおいても、加熱源であるヒータ133を水タンク108からフィルター125に至る通路に取り付けるため、ヒータ133の占有の収納空間が不要になるためそれだけ加湿器全体をコンパクトにすることができる。また、加熱温度を水中のミネラル等の不純物が析出しない温度にしているため、より高い温度で加熱するものに比べフィルター125に湿潤されたお湯の気化作用は若干低下するが、不純物の析出がないため手入れが不要となり、更に、吹出口137より室内に排出される加湿空気の温度は低いため、その加湿空気が直接肌に当たったとしても火傷をすることはないので安心して使用することができる。
【0055】
ところで、フィルターを使用する上記した気化方式の加湿では、常にフィルターのカビ並びに菌の発生が問題になる。加湿器には、防カビ並びに抗菌フィルターを使用したり、マイコン方式でフィルターの乾燥や熱湯殺菌を行うものがあるが、本願発明の加湿器は単機能の非マイコン方式を採用しており、この方式にあった制御方法を以下に説明する。なお、説明は第1の実施の形態のもので行う。
【0056】
この制御は、水タンク27の水がなくなり、給水LEDが点灯したとしても、ヒータ61はオフさせるがファン29は運転スイッチ62がオフされるまで回動を続けさせフィルタ28を乾燥させるものである。
【0057】
図13のフローチャートに従って説明すると、まず、ステップS1で操作部の運転スイッチ62がオンされたかどうかが判断され、いまだオンされていないとステップS2に進みステップS2でファン29及びヒータ61を停止したままとし、更に各種表示灯である運転LED64、ヒータLED65及び給水LEDを消灯したままにする。
【0058】
ステップS1で運転スイッチ62がオンされたと判断されるとステップS3に進み、ファン29を回転させるとともに、運転LED64を点灯する。そしてステップS4に進みステップS4でフロートスイッチ40がオンされたかどうか、即ち、貯水槽35内に所定量の水が貯水されたかどうかが判断され、貯水槽35内に所定量の水が貯水されフロートスイッチ40がオンされたと判断されるとステップS6に進み、ハイブリッドによる加湿が行われることになる。
【0059】
この加湿は、ヒータ61を用いるか否かの2通りのモードが用意されており、ステップS6でヒータスイッチ63がオンされていない時には、ステップS7に進み、ヒータ61がない状態での加湿モード、即ち、ヒータ61はオフ、ヒータLED65及び給水LEDは消灯した状態でのファン29とフィルター28との気化作用による加湿モードが実行される。また、ステップS6でヒータスイッチ63がオンされている時には、ステップS8に進み、ヒータ61を用いた状態での加湿モード、即ち、ヒータ61はオン、ヒータLED65は点灯、給水LEDは消灯した状態でのお湯とファン29とフィルター28との気化作用によるハイブリッド式加湿モードが実行されることになる。
【0060】
そして、ステップS4でフロートスイッチ40がオンされていないと判断されるとステップS5に進む。ステップS5ではヒータ61はオフ、給水LEDは点灯しているとともに、ファン29は回転した状態にある。この状態は、加湿中に水タンク27内の水がなくなった後の状態か、始めからフィルター28を乾燥させる目的で選定された状態かであり、前者の場合には水タンク27内に水を補給すれば自動的にステップS6に進みステップS7またはステップS8の加湿が行われることになる。また例え前者であってもフィルター28を乾燥させたいと操作者が判断すればそのまま放置すればヒータ61はオフのままファン29は回転を続けるためフィルター28は乾燥され、カビや菌の発生を防止することができる。
【0061】
更に後者、即ち、始めからフィルター28を乾燥させる目的で選定された状態であれば、そのまま運転を続行すればやはりヒータ61はオフのままファン29は回転を続けるためフィルター28は乾燥され、カビや菌の発生を防止することができる。なお、フィルター28が乾燥された後に運転スイッチ62をオフにすればこのフィルター28の乾燥モードは停止されることになる。
【0062】
なお、上記第2の実施の形態では、ボール弁123を使用することになるが、この実施の形態のものでのフィルター125の乾燥においては、貯水槽113の水が入っている状態においてもこのフィルター125の乾燥を容易に行うことができる。
【0063】
即ち、ヒーター133をオフにしてフィルター125の乾燥を行うことになるが、ヒーター133をオフにし、ファン135を駆動することによりフィルター125の乾燥を行うとフィルター水槽127及び連通管134内の水は加湿空気として吹出口137より排出され、フィルター水槽127及び連通管134内には水がなくなるが、ボール弁123は弁収納函118内の下部弁座122に当接したままなので例え貯水槽113内に水が入っていたとしてもその水が連通管134内に流れ込むことはなく、フィルター125の乾燥を支障なく行うことができる。
【0064】
本願発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能である。
【0065】
【発明の効果】
本願発明は、水タンクからフィルターに至る通路に加熱源を取り付け、該加熱源で、通路を流れフィルターに送られる水を加熱するとともに、ファンにより吸引される加湿用空気を、加熱源で加熱しフィルターに流すことにより、従来のヒータが占めていた空間が省略できるため、それだけ加湿器全体を小型化することができる。また、従来のヒータではヒータ収納空間にヒータを取り付け支持するための取り付け支持具並びにその取り付け支持具にヒータを取り付けるためのビス等が必要であり、且つその取り付けも複雑であったが、水タンクからフィルターに至る通路外周上に予め加熱源を巻き付ける形態で取り付けることができるため、部品点数を低減することができるとともに、その取り付けも簡単に行うことができ生産コストを低減することができる。更に、加湿器を小型化できることにより加湿器が室内で広い場所を占有することがなくなるためその利用価値も高まる。更に、ファンにより吸引される加湿用空気を加熱源で加熱させることにより、温風と温水とによりフィルターでの霧化が高まり、加湿効率をより向上することができる。そのため、例え加湿器全体を小型化したとしても加湿器の能力を十分向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 蓋体及び水タンクがない(波線は水タンクを示す。)状態での本願発明のハイブリッド式加湿器の平面図。
【図2】 図1の水タンクを収納した状態でのA−A線断面図。
【図3】 図1のB−B線断面図。
【図4】 蓋体、フィルター及び水タンクがない状態での連通管の配置状態を示す本願発明のハイブリッド式加湿器の平面図。
【図5】 本願発明のハイブリッド式加湿器の平面図。
【図6】 本願発明のハイブリッド式加湿器の側面図。
【図7】 本願発明のフィルターの斜視図。
【図8】 水タンク、フィルター、ファンがない状態での本願発明の他の実施の形態のハイブリッド式加湿器の平面図。
【図9】 図8の水タンク等を収納した状態でのA−A線断面図。
【図10】 図8のフィルターを収納した状態でのB−B線断面図。
【図11】 図9のC−C線断面図。
【図12】 本願発明の他の実施の形態のハイブリッド式加湿器の概略斜視図。
【図13】 本願発明のフィルターの乾燥制御のためのフローチャート。
【図14】 従来のハイブリッド式加湿器の断面図。
【符号の説明】
20…加湿器 21…本体ケース
22…蓋体 23…水平区画壁
24…第1垂直区画壁 25…第2垂直区画壁
26…底板 27…水タンク
28…フィルタ 28a…端フィルター部
28b…中央フィルター部 29…ファン
30…モータ 31…キャップ
32…弁体 33…スプリング
34…突起 35…貯水槽
36…貯水壁 37…第1円形室
38…第2円形室 39…矩形室
40…フロートスイッチ 41…支柱
42…磁石 43…フロート
44…ストッパ部材 45…リード線
46…リードスイッチ 47…流出口
48…流出管 49…長リブ
50…短リブ 51…タンク凹部
52…空気吸入口 53…支持板
54…フィルター水槽 55…開口部
56…吹出口 57…軸
58…流入口 59…流入管
60…連通管 60a…第1エルボ管
60b…第2エルボ管 60c…中央直管
61…ヒータ 62…運転スイッチ
63…ヒータスイッチ 64…運転LED
65…ヒータLED 66…給水LED
100…ハイブリッド式加湿器 101…本体ケース
103…底板 104…水平区画壁
105…第1垂直区画壁 106…第2垂直区画壁
107…第3垂直区画壁 108…水タンク
109…弁体 110…キャップ
111…スプリング 112…突起
113…貯水槽 114…貯水壁
115…フロートスイッチ 116…流出管
117…流出口 118…弁収納函
119…上部開口 120…下部開口
121…上部弁座 122…下部弁座
123…ボール弁 124…取手
125…フィルター 126…フィルター取手
127…フィルター水槽 128…流入口
129…流入管 130…第1エルボ管
131…第2エルボ管 132…中央直管
133…ヒーター 134…連通管
135…ファン 136…開口部
137…吹出口 138…モータ
139…軸 140…空気吸込口
141…連通路 142…窓
143…マイコン基板

Claims (1)

  1. 水タンクと、該水タンク内の水を所定量貯水するための貯水槽と、該貯水槽の水を吸い上げ気化するフィルターと、ファンとを備え、前記水タンクから前記フィルターに至る通路に加熱源を取り付け、該加熱源で、前記通路を流れ前記フィルターに送られる水を加熱するとともに、前記ファンにより吸引される加湿用空気を前記加熱源で加熱し前記フィルターに流すことにより、温風と温水とで加湿を行うことを特徴とするハイブリッド式加湿器。
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