JP3737081B2 - 車両シート構成要素のための構造ならびにそのような構造の製造方法 - Google Patents

車両シート構成要素のための構造ならびにそのような構造の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両シート構成要素のための、複合材料から形成された剛直構造に関するものであり、また、そのような構造の製造方法に関するものである。
【0002】
より詳細には、そのような構造の中でも、本発明は、熱可塑性マトリクスと補強用ファイバとを備えてなる複合材料から形成された一体部材をなす構造に関するものであり、本発明による構造は、第1に、第1端部と第2端部との間にわたってそれぞれ延在している第1剛直サイドプレートおよび第2剛直サイドプレートと、第2に、両サイドプレートの各第2端部に対して固定された剛直な水平方向クロス部分と、を少なくとも具備している。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
車両シートの背もたれによって形成されたシート構成要素のためのそのような構造は、特に、米国特許明細書第6,059,369号に開示されている。この場合の背もたれ構造には、発泡体製中央コアを設けることができる。中央コアの周囲には、ブレードが成型されている。ブレードは、熱可塑性樹脂内に含浸されたガラスファイバおよび/またはカーボンファイバを備えている。発泡体製中央コアを形成する際には、小径の金属製ブッシングをコア内に一体化することができる。これは、その後に回転機構を受領して、車両シートのシート本体のための剛直構造に対して剛直背もたれ構造を回転可能に連結するためである。
【0004】
よって、複合材料製ファイバブレードによって被覆された発泡体製中央コア内に組み込まれた金属製ブッシング上へと回転機構を固定し得るようにするためには、シートの最終組立段階において、付加的なステップを行う必要がある。そのため、シートの組立に要する時間が長くなり、シートの製造コストが増加してしまう。
【0005】
さらに、ヒンジを受領することとなる金属製ブッシングのサイズが小さいことにより、複合材料用補強ファイバと金属製ブッシングとの間の接触面積が小さく、そのため、ヒンジが大きな力を受けたときには、ブッシングと複合ファイバとの間の連結が破損してしまいかねない。
【0006】
【特許文献1】
米国特許明細書第6,059,369号
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、上記従来技術における技術的問題点を解決することである。
【0008】
本発明においては、上記目的は、構造が、さらに、少なくとも1つのヒンジを具備し、このヒンジが、構造上に固定される第1固定部と、他の車両シート構成要素に対して固定するための第2固定部と、第1および第2固定部を互いに連結するとともに、第1および第2固定部を回転軸回りに相対回転させ得るようにまたは第1および第2固定部を所定の相対配向状態でもって互いにロックし得るように、制御部材によって駆動され得るヒンジ機構と、を備え、ヒンジの第1固定部が、第1サイドプレートの第1端部によってオーバーモールドされているような構造によって得られる。
【0009】
本発明の好ましい実施形態においては、さらに、以下の複数の特徴点のうちの1つまたはいくつかを採用している。
−第1サイドプレートの第1端部のうちの、ヒンジの第1固定部に対して接触している部分が、ヒンジの第1固定部に対して押圧された端部壁と、この端部壁から延出されるとともに軸方向において少なくとも部分的にヒンジの第1固定部をカバーする側壁と、を有したハウジングを形成しているという特徴点。
−第1サイドプレートの第1端部がなすハウジングの側壁が、ヒンジの回転軸に向けて径方向に延出された湾曲エッジを形成しているという特徴点。
−ヒンジの第1固定部が、複数の凹凸形状部材を有し、これら凹凸形状部材上に、第1サイドプレートの第1端部がオーバーモールドされるという特徴点。
−複合材料が、補強用ファイバを有してなるチューブ状ブレードを備え、このブレードが、第1サイドプレートの第1端部を形成するセグメントを備え、このセグメントが、実質的にフラットな断面形状を有しているとともに二重壁とされているという特徴点。
−第2サイドプレートの第1端部が、他の車両シート構成要素上に回転可能に取り付けられるための回転部材を備え、この回転部材が、第2サイドプレートの第1端部と一体形成されているという特徴点。
−第2サイドプレートの第1端部に、第2ヒンジがオーバーモールドされているという特徴点。
−さらに、第2剛直水平方向クロス部分を具備し、この第2クロス部分が、第2サイドプレートの第1端部と一体形成された第1端部と、第1サイドプレートの第1端部上にオーバーモールドされた第2端部と、を備えているという特徴点。
−構造が、背もたれのための剛直構造として形成されているという特徴点。
【0010】
本発明は、また、車両シート構成要素のための剛直構造を製造するための方法を提供するものであって、この方法においては、構造が、第1に、第1端部と第2端部との間にわたってそれぞれ延在している第1剛直サイドプレートおよび第2剛直サイドプレートと、第2に、両サイドプレートの各第2端部に対して固定された剛直な水平方向クロス部分と、を具備しているとともに、クロス部分と両サイドプレートとが、熱可塑性マトリクスと補強用ファイバとを備えてなる複合材料から一体部材として形成されている場合に、
−第1固定部と、他の車両シート構成要素に対して固定するための第2固定部と、第1および第2固定部を互いに連結するとともに、第1および第2固定部を回転軸回りに相対回転させ得るようにまたは第1および第2固定部を所定の相対配向状態でもって互いにロックし得るように、制御部材によって駆動され得るヒンジ機構と、を備えたヒンジを準備し;
−第1サイドプレートの第1端部を形成する複合材料部分を、ヒンジの第1固定部上にオーバーモールドする。
【0011】
本発明の好ましい実施態様においては、さらに、以下の複数の方法的な特徴点のうちの1つまたはいくつかを採用している。
−複合材料が、補強用ファイバを有してなるチューブ状ブレードを備えている場合に、
−チューブ状ブレード内に、膨張可能ブラッダーを挿入し;
−構造の外形形状に対して相補的な形状をなすキャビティを規定するモールド内に、ヒンジを配置し;
−モールド内に、チューブ状ブレードを配置し;
−モールドを加熱するとともに、膨張可能ブラッダーを圧力によって膨らませ、これにより、チューブ状ブレードを、モールドのキャビティに対して押し付けるとともに、熱可塑性マトリクスを溶融させ、これにより、硬化後にはマトリクスが構造を形成するものとし、この場合、ブレードのうちの、第1サイドプレートの第1端部を形成する部分を、ヒンジの第1固定部上へと押し付けてこの第1固定部上にオーバーモールドする、という特徴点。
−チューブ状ブレードが硬化する前に、ヒンジを、第1サイドプレートの第1端部に向けて回転軸に沿って移動させ、これにより、チューブ状ブレードの第1端部のうちの、互いに対向配置されている少なくとも2つの部分どうしを、互いに接着させるという特徴点。
−チューブ状ブレードをモールド内に配置する前に、第2ヒンジを、モールド内に配置し、膨張可能ブラッダーを膨らませる際には、チューブ状ブレードのうちの第2サイドプレートの第1端部をなす部分を、第2ヒンジ上へと押し付けてこの第2ヒンジ上にオーバーモールドするという特徴点。
−チューブ状ブレードの長さを、第2サイドプレートの第1端部に対して一体形成された第1端部と、膨張可能ブラッダーを膨らませる際には、第1サイドプレートのうちの、ヒンジがオーバーモールドされる第1端部上に押し付けられてオーバーモールドされる第2端部と、を備えてなる第2水平方向クロス部分を形成するのに適した長さとするという特徴点。
−モールドに、膨張可能ブラッダーを膨らませたときにチューブ状ブレードにおいて反対側に位置した2つの部分を押圧することができる少なくとも2つの突出部材を設け、これにより、各々が内壁を有している2つの止まり穴を形成し、その後、熱可塑性マトリクスが硬化した後に、各止まり穴を穴開けすることによって、シート構成要素をなす構造において、内壁を有した貫通ハウジングを形成するという特徴点。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の他の特徴点や利点は、添付図面を参照しつつ、本発明を何ら限定するものではなく単なる例示としてのいくつかの実施形態についての以下の説明を読むことにより、明瞭となるであろう。
【0013】
様々な図面にわたって、同一参照符号は、同一のまたは同様の部材を示している。
【0014】
図1および図2に示すシート構成要素の剛直構造は、背もたれ(1)のための剛直構造によって構成され、第1および第2のサイドプレートすなわち第1および第2のサイド直立部分(2,3)を具備している。第1および第2のサイド直立部分(2,3)の各々は、第1端部(22,32)と第2端部(21,31)との間にわたって延在している。背もたれ構造のこの実施形態においては、第1および第2のサイド直立部分(2,3)の第1端部(22,32)は、第1および第2のサイド直立部分(2,3)の下端部に対応しており、第2端部(21,31)は、第1および第2のサイド直立部分(2,3)の上端部に対応している。背もたれ構造は、さらに、第1および第2のサイド直立部分(2,3)の上端部(21,31)どうしを相互連結する上部水平方向クロス部分(4)と、第1および第2のサイド直立部分(2,3)の下端部(22,32)どうしを相互連結する下部水平方向クロス部分(5)と、を具備している。
【0015】
2つのサイド直立部分(2,3)と上部および下部の水平方向クロス部分(4,5)とは、熱可塑性マトリクスと補強用ファイバとを有してなる複合材料から形成された一体部材として形成されている。より厳密には、複合材料は、例えばガラスファイバおよび/またはカーボンファイバと熱可塑性ファイバとを有してなるような、ブレード(6)によって構成されている。ブレード(6)を背もたれ構造の寸法へと成形する前に、ブレードは、サイド直立部分(3)の下端(32)に対応した一端と、下部クロス部分(5)の端部(51)に対応した他端と、を有した実質的な長尺チューブ状とされる。ここで、サイド直立部分(3)の下端(32)と、下部クロス部分(5)の端部(51)とは、連結されている。よって、この実施形態においては、サイド直立部分(2)の下端(22)に対して連結されている下部クロス部分(5)の端部(52)は、サイド直立部分(2)の下端(22)に対して一体形成されている。
【0016】
本発明においては、背もたれ構造(1)は、さらに、少なくとも1つのヒンジ(7)を具備している。ヒンジ(7)は、サイド直立部分(3)の下端(32)を有した円形ケースの形態とすることができ、詳細に後述するように、構造(1)が成型される際に下部(32)上において直接的にオーバーモールドされる。
【0017】
図3〜図10に示すヒンジ(7)は、主に、背もたれ構造上にオーバーモールドするための内側第1固定部(8)と、例えばシート本体をなす剛直構造といったような他の車両シート構成要素に対して固定し得るように構成された外側第2固定部(9)と、を備えている。この目的のために、外側第2固定部(9)には、シート本体をなす剛直構造の対応ハウジング内に受領され得るよう構成された凹凸形状部材(9a)を設けることができる。ヒンジ(7)は、さらに、ヒンジ機構(10)を備えている。ヒンジ機構(10)は、第1および第2固定部(8,9)を互いに連結しているとともに、第1および第2固定部(8,9)を軸(X)回りに相対回転させ得るように、また、第1および第2固定部(8,9)を所定の相対配向状態でもって互いにロックし得るように、構成されている。ヒンジ(7)には、さらに、ヒンジ機構(10)をロックまたはロック解除し得るよう、ハンドルによって軸(X)回りに回転駆動される制御部材(11)が設けられる。
【0018】
図3〜図10からわかるように、内側第1固定部(8)は、円形チークプレート(13)と、シート状金属製リング(14)と、を有している。シート状金属製リング(14)は、チークプレート(13)の周縁部上に嵌合されているとともに、同様に円形チークプレートの形態とされた外側第2固定部(9)を部分的にオーバーラップしている。よって、このシート状金属製リング(14)は、ヒンジを閉塞しているとともに、2つのチークプレート(8,13)の周縁どうしを保持している。図3からわかるように、内側固定部(8)のチークプレート(13)には、リング(13a)が設けられている。リング(13a)の周縁エッジは、複数の歯(13b)を有している。これら歯どうしの間には、ブレード(6)の第1サイド直立部分(3)の下端(32)が、成型操作時に歯の形状に対して相補的な形状をなすようにして受領される。同様に、リング(13a)には、複数のスタッド(13c)が設けられている。これらスタッド上に、ブレード(6)が、より厳密にはブレード(6)の下部(32)が、複数のスタッド(13c)の外形形状に対して緊密に適合するようにして、オーバーモールドされる。このヒンジ(7)は、それ自体は公知なものであって、多数の文献に記載されており、特に仏国特許出願公開明細書第2 740 406号に記載されている。よって、ここではこれ以上の説明を省略する。
【0019】
同様に、ヒンジは、また、上述と同様にしてヒンジ機構によって互いに連結された第1および第2の固定部をなす2つの長尺チークプレートの形態とすることもできる。
【0020】
図1および図2からわかるように、サイド直立部分(2)の下部(22)には、さらに、回転部材(23)が設けられている。回転部材(23)は、シート本体をなす剛直構造に形成された相補形状をなす支持部材(図示せず)内に受領される。この回転部材(23)は、円筒部分(23a)を備えている。この円筒部分(23a)は、サイド直立部分(2)の下部(22)に対して連結された第1端部と、径方向に張り出したリム(23b)を形成するようにして延出された第2端部と、を有している。回転部材(23)は、ブレード(6)から形成されている。したがって、回転部材(23)は、サイド直立部分(2)の下部(22)と一体形成されている。
【0021】
次に、背もたれ構造の成型方法について、図5〜図10を参照しておよび図11,12を参照して説明する。
【0022】
この方法の第1ステップ(図示せず)においては、まず最初に、膨張可能なブラッダー(61)が、この時点では実質的な長尺形状の形態とされているチューブ状ブレード(6)の内部へと、挿入される。
【0023】
この方法のこの第1ステップにおいては、また、ヒンジ(7)が、モールド(15)(図11)内へと、より厳密にはモールド(15)の部分(15c)内へと、配置される。モールド(15)のこの部分(15c)は、背もたれ構造として選択された外形形状に対して相補的な形状とされたモールドキャビティ(15a)の一部をなす、実質的に矩形の凹所を有している。当然のことながら、モールド(15)のキャビティ(15a)に依存して、背もたれをなす剛直構造(1)は、使用時に背もたれ構造が受ける力や応力に応じて、実質的に平坦とされた断面形状または円形とされた断面形状(図1参照)を有することができる。
【0024】
図11からわかるように、ヒンジ(7)は、ブロック(71)に適合している。ブロック(71)自体は、モールドの部分(15c)から突出している、より厳密には、背もたれをなす剛直構造のサイド直立部分(3)の下端(32)を形成すべき場所から突出している。モールドの部分(15c)は、さらに、ブロック(71)の近傍に配置された保持部材(16)を有している。この保持部材(16)は、チューブ状ブレード(6)の両端部のうちの一端部を受領してその端部をクランプするように機能する。保持部材(16)は、空気アウトレットオリフィス(16a)を有している。この空気アウトレットオリフィスを通して、加圧状態の空気が、チューブ状ブレード(6)の膨張可能ブラッダー(61)に対して供給される。そのような状況においては、チューブ状ブレード(6)の端部と、保持部材(16)によって挟まれた膨張可能ブラッダー(61)の対応端部とは、それでもなお、保持部材の空気アウトレットオリフィス(16a)に対して連結された空気インレットオリフィス(12)(図4)をもたらす。
【0025】
よって、膨張可能ブラッダー(61)がチューブ状ブレード(6)内に挿入されたときには、得られたアセンブリは、その後、モールド内に配置される。この目的のために、図5からわかるように、チューブ状ブレードのうちの、サイド直立部分(3)の下端(32)を形成する部分は、実質的に平坦形状である。これにより、その部分は、第1に、保持部材(16)に対して押圧されているとともに、保持部材(16)の空気アウトレットオリフィス(16a)に対して膨張可能ブラッダー(61)を介して連結されており、第2に、ヒンジ(7)の内側第1固定部(8)に対して実質的に対向して配置されている。変形例においては、チューブ状ブレードのうちの、サイド直立部分(3)の下端(32)を形成する部分は、保持部材(16)に対して押圧しつつ保持部材(16)上にクランプすることができる。この場合には、保持部材は、チューブ状ブレード(6)の端部がヒンジ(7)の内側第1固定部(8)に対向配置されているようにして、モールド内に配置される。同様に、チューブ状ブレードのうちの、水平方向クロス部分(5)の下端(51)を形成する部分は、ヒンジ(7)のシート状金属製リング(14)と、ブロック(71)のうちの、ヒンジ(7)を取り付けている部分と、に対して押圧されつつクランプされている。
【0026】
この目的のために、ブロック(71)は、実質的に円形の突出部材(71a)を有することができる。この突出部材(71a)は、ヒンジ(7)の第1固定部(8)のシート状金属製リング(14)のエッジを受領する。同時に、制御部材(11)は、ブロック(71)に形成されたオリフィス内に受領されているとともに、ブレードの端部(51)をブロック(71)に対してクランプし得るナットシステム(17)によって、ブロック(71)に対して固定されている。
【0027】
チューブ状ブレード(6)のうちの、水平方向クロス部分(5)の端部(51)を形成する部分は、ブロック(71)をモールド(15)の部分(15c)内へと配置する前に、ヒンジ(7)とブロック(71)との間に固定することができる。
【0028】
チューブ状ブレード(6)の両端部(51,32)が上記のようにしてモールド内に配置された後には、ブレード(6)の中央部分をなす残部が、実質的に閉塞したフレームを形成し得るようにして、モールド(15)の部分(15)のキャビティ(15a)内に配置される。
【0029】
その後、モールド(15)の部分(15b)を所定に配置することによって、モールドが閉塞される(図5)。モールド(15)の部分(15b,15c)は、さらに、所定温度へとモールド(15)を加熱することができるヒータ手段を備えている。
【0030】
よって、モールドが閉塞されたときには、モールドは、約235℃という温度にまで加熱され、加圧状態とされた空気(約8〜12barという圧力)が、保持部材(16)の空気アウトレットオリフィス(16a)を通して、膨張可能ブラッダー(61)内へと、供給される。これにより、ブレード(6)内に含有されている熱可塑性ファイバを少なくとも部分的に溶融させつつ、ブレード(6)を、ヒンジ(7)に対しておよびモールドキャビティ(15a)に対して、押し付けることができる。膨張可能ブラッダー(61)は、例えばシリコーンを使用して、あるいは、良好な弾性と高温に対しての十分な耐性とを有しているような他の任意の弾性体を使用して、形成することができる。例示するならば、膨張可能ブラッダー(61)の厚さは、約0.1mmとすることができる。
【0031】
図5〜図9からわかるように、保持部材(16)の空気アウトレットオリフィス(16a)を通して膨張可能ブラッダー(61)に対して十分な空気圧が供給された後には、ブレード(6)の両端部(51,32)が、膨張することによって変形し、しだいに、モールド(15)のキャビティ(15a)とヒンジ(7)の固定部(8)とブロック(71)とによって規定された空虚空間を充填する。図9からわかるように、モールド(15)のキャビティ(15a)と、ヒンジ(7)のためのブロック(71)とは、サイド直立部分(3)の下端(32)がフラットでありかつ二重壁であって、ヒンジ(7)に対して接触している壁が、ヒンジ(7)の内側第1固定部(8)に対して押圧された端部壁(32a)と、少なくとも部分的にかつ軸方向外向きに内側第1固定部(8)をカバーするすなわち円形チークプレート(13)とシート状金属製円形リング(14)とをカバーする実質的に円筒形の側壁(32b)と、を有したハウジングを形成し得るような形状をもたらしている。
【0032】
本方法のうちの、図5〜図9に示す各ステップにおいては、ブレード(6)の端部(51)も、また、膨張によって変形し、2つの二重壁サイドブランチ(51b)を形成する。これら2つの二重壁サイドブランチ(51b)は、ブレード(6)のうちの、ヒンジ(7)と接触している下端を、少なくとも部分的にまた径方向外側へと向けて、カバーする。
【0033】
よって、下部クロス部分(5)の端部(51)は、チャネル部分から構成される。すなわち、下部クロス部分(5)の端部(51)は、サイド直立部分(3)の下端(32)をなすハウジングの端部壁(32a)をヒンジ(7)に対して押し付けている一重壁を有している中央ブランチ(51a)と、モールドのキャビティ(15a)を押圧しているとともに、下端(32)のうちの、ヒンジ(7)のシート状金属製リング(14)に対して接触している部分を押圧している2つのサイドブランチ(51b)と、を備えている。
【0034】
図5〜図9からわかるように、特に図5からわかるように、ブレードの端部(51)は、初期的には、膨張していない状態において、湾曲した端部(51c)が張り出している方の第1サイドブランチ(51b)がブロック(71)とヒンジ(7)のシート状金属製リング(14)との間にクランプされるようにして、モールド(15)内へと配置される。
【0035】
下端(32)のハウジングの端部壁(32a)は、ヒンジ(7)に対して押し付けられることのために、リング(13a)の複数のスタッド(13c)と歯付き周縁エッジ(13b)とによって構成されているような、チークプレート(13)上の凹凸形状に対して相補的な形状となる。
【0036】
リング(13a)に複数のスタッド(13c)と歯付き周縁エッジ(13b)とが設けられていることにより、背もたれ構造とヒンジ(7)との間の連結を、動作時にヒンジに対して回転軸(X)回りに大きな力がかかったときにでも、かなりの程度にまで、補強することができる。
【0037】
図10に示す次なるステップにおいては、チューブ状ブレード(6)が硬化する前に、ヒンジ(7)を、より厳密にはブロック(71)を、サイド直立部分(3)の下端(32)に向けて回転軸(X)に沿って移動させる。これにより、少なくとも2つの端部壁部分(32a)を、チューブ状ブレード(6)の下端(32)の他の壁部分に対して、接着させる。チューブ状ブレード(6)の下端(32)のこれら2つの端部壁部分(32a)は、例えば、ヒンジ(7)のチークプレート(13)上のスタッド(13c)のところに位置した部分によって形成することができる。
【0038】
ヒンジ(7)を前進させるというこのステップの最中において、あるいは、このステップの後に、膨張可能ブラッダー(61)内へと加圧空気を供給することができ、これにより、ブレード(6)の両端部(32,51)は、ブレード(71)に向けての膨張を継続する。
【0039】
図10に示すこの膨張時には、第1サイド直立部分(3)の下端(32)をなすハウジングの側壁(32b)は、ヒンジの回転軸(X)に向けて径方向に延出された湾曲エッジ(32c)を形成する。湾曲エッジ(32c)は、ヒンジ(7)と背もたれ構造をなす剛直構造の下端(32)との間の連結を拡大して示す図4からわかるように、ヒンジ(7)のシート状金属製リング(14)に対して押圧されるようにして、配置される。同様に、ブレード(6)の端部(51)は、自由端を形成している方のサイドブランチ(51b)が膨張を続け、ヒンジのシート状金属製リング(14)とブロック(71)との間に挟まれた他方のサイドブランチ(51b)の湾曲端部(51c)と実質的に同一の第2湾曲端部(51c)を形成するようにして、形成される。
【0040】
膨張方法におけるこの最後のステップの後に、ブレード内に含有された熱可塑性マトリクスをなす熱可塑性ファイバが硬化し終わった後においては、モールド部分(15b,15c)どうしを分離させるだけで十分である。これにより、このようにして形成された背もたれ構造を取り出すことができる(図12)。ヒンジ(7)とブロック(71)とは、ナット(17)を取り外すことによって連結解除することができる。
【0041】
図1および図2からわかるように、背もたれをなす剛直構造(1)は、より厳密には、上部クロス部分(4)は、ヘッドレストのロッドを受領するためのハウジング(41)を備えている。図13からわかるように、これらハウジング(41)は、ブレードアセンブリ(6)に対して一体的とされた内側壁(41a)を形成している。ブレード(6)においてこれらハウジング(41)を形成するために、モールドは、突出部材(15d)を有することができる。例えば、これら突出部材(15d)(図11および図12参照)は、実質的に円筒形状とされている。そのため、ブレードがモールド内において所定位置に配置された後においては、チューブ状ブレードの互いに反対側に位置した2つの部分(6a,6b)を、膨張可能ブラッダーが膨らまされたときには、それぞれ対応する突出部材(15d)によって押圧することができる。突出部材(15d)は、モールド(15)上へと着脱可能に取り付けられるスライダ(20)上に、形成することができる。よって、ブレード(6)内に含有されている熱可塑性ファイバが硬化し終わった後には、ブレードには、先に押圧形成された2つの部分(6a,6b)によって形成された端部壁を有した2つの止まり穴が形成される。2つのスライダ(20)は、その後、モールド(15)に対して並進移動させることによって、モールドから取り外すことができる。その後、押圧部分(6a,6b)を貫通させてオリフィスを穴開け形成するだけで十分である。これにより、図1および図2に示すような、互いに並置された貫通ハウジング(41)が形成される。
【0042】
本発明の他の実施形態においては、図14に示すように、背もたれ構造(1)は、上部クロス部分(4)だけによって相互連結された2つのサイド直立部分(2,3)を備えることができる。この場合には、剛直背もたれ構造には、適切なモールド内において成型される際に、サイド直立部分(2,3)の下端部(22,32)によって直接的にオーバーモールドされた1つまたは2つのヒンジ(7)を設けることができる。そのような適切なモールドは、特に、2つのブロックと、加圧空気オリフィスがそれぞれ設けられている2つの保持部材と、を備えている。これにより、例えば、膨張可能ブラッダーの双方の端部内へと、加圧空気を導入することができる。これにより、固定されているチューブ状ブレード(6)を膨張によって変形させることができるとともに、2つのヒンジ(7)上にオーバーモールドされる2つの下端部(22,32)をも変形させることができる。
【0043】
上記説明は、背もたれをなす剛直構造を参照してなされたものである。当然のことながら、熱可塑性マトリクスと補強用ファイバとを備えてなる複合材料から形成された一体部材によって構成されるこの剛直構造が、また、シート本体をなす剛直構造を形成し得ることは、理解されるであろう。そのような場合には、本発明においては、シート本体をなす構造のサイドプレートに適合した少なくとも1つのヒンジを固定するための部分を、モールド内においてシート本体構造を形成する際に、シート本体構造のサイドプレートの対応端部にオーバーモールドすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態をなすシート構成要素構造を前面側から見た斜視図であって、構造内においてオーバーモールドされたヒンジを有している。
【図2】 図1のシート構成要素構造を同様に前面側から違う角度で見た斜視図である。
【図3】 構造によってオーバーモールドされるヒンジを示す斜視図である。
【図4】 ヒンジと図1に示すシート構成要素構造との間の連結領域を拡大して示す斜視図である。
【図5】 ヒンジ上への構造のオーバーモールドステップ時におけるモールド部分を示す断面図である。
【図6】 ヒンジ上への構造のオーバーモールドステップ時におけるモールド部分を示す断面図である。
【図7】 ヒンジ上への構造のオーバーモールドステップ時におけるモールド部分を示す断面図である。
【図8】 ヒンジ上への構造のオーバーモールドステップ時におけるモールド部分を示す断面図である。
【図9】 ヒンジ上への構造のオーバーモールドステップ時におけるモールド部分を示す断面図である。
【図10】 ヒンジ上への構造のオーバーモールドステップ時におけるモールド部分を示す断面図である。
【図11】 モールドをなす半体の一方を示す斜視図であって、成型プロセス前におけるモールドキャビティを示している。
【図12】 成型プロセスによってシート構成要素構造が形成され終わった後における、モールド半体を示す斜視図である。
【図13】 構造内において他の車両シート構成要素を固定するためのハウジングを形成するように機能するモールド部分を示す断面図である。
【図14】 本発明の第2実施形態をなすシート構成要素構造を前面側から見た斜視図である。
【符号の説明】
1 背もたれ(剛直構造)
2 第2サイド直立部分(第2サイドプレート)
3 第1サイド直立部分(第1サイドプレート)
4 上部水平方向クロス部分(水平方向クロス部分)
5 下部水平方向クロス部分(第2水平方向クロス部分)
6 チューブ状ブレード(複合材料)
6a 押圧部分(部分)
6b 押圧部分(部分)
7 ヒンジ
8 内側第1固定部(第1固定部)
9 外側第2固定部(第2固定部)
10 ヒンジ機構
11 制御部材
13b 歯、周縁エッジ、歯付き周縁エッジ(凹凸形状部材)
13c スタッド(凹凸形状部材)
15 モールド
15a キャビティ
15d 突出部材
21 第2端部
22 第1端部
23 回転部材
31 第2端部
32 第1端部
32a 端部壁
32b 側壁
32c 湾曲エッジ
41 貫通ハウジング
41a 内側壁(内壁)
51 端部(第2端部)
52 端部(第1端部)
61 膨張可能ブラッダー
X 回転軸

Claims (15)

  1. 車両シート構成要素のための剛直構造であって、
    熱可塑性マトリクスと補強用ファイバとを備えてなる複合材料(6)から一体部材として形成されているとともに、第1に、第1端部(22,32)と第2端部(21,31)との間にわたってそれぞれ延在している第1剛直サイドプレート(3)および第2剛直サイドプレート(2)と、第2に、前記両サイドプレート(2,3)の前記各第2端部(21,31)に対して固定された剛直な水平方向クロス部分(4)と、を少なくとも具備しており、
    このような構造において、
    さらに、少なくとも1つのヒンジ(7)を具備し、
    該ヒンジ(7)は、前記構造上に固定される第1固定部(8)と、他の車両シート構成要素に対して固定するための第2固定部(9)と、前記第1および第2固定部(8,9)を互いに連結するとともに、前記第1および第2固定部(8,9)を回転軸(X)回りに相対回転させ得るようにまたは前記第1および第2固定部(8,9)を所定の相対配向状態でもって互いにロックし得るように、制御部材(11)によって駆動され得るヒンジ機構(10)と、を備え、
    前記ヒンジ(7)の前記第1固定部(8)が、前記第1サイドプレート(3)の前記第1端部(32)によってオーバーモールドされていることを特徴とする構造。
  2. 請求項1記載の構造において、
    前記第1サイドプレート(3)の前記第1端部(32)のうちの、前記ヒンジ(7)の前記第1固定部(8)に対して接触している部分が、前記ヒンジ(7)の前記第1固定部(8)に対して押圧された端部壁(32a)と、この端部壁(32a)から延出されるとともに軸方向において少なくとも部分的に前記ヒンジの前記第1固定部(8)をカバーする側壁(32b)と、を有したハウジングを形成していることを特徴とする構造。
  3. 請求項2記載の構造において、
    前記第1サイドプレート(3)の前記第1端部(32)がなす前記ハウジングの前記側壁(32b)が、前記ヒンジの前記回転軸(X)に向けて径方向に延出された湾曲エッジ(32c)を形成していることを特徴とする構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の構造において、
    前記ヒンジの前記第1固定部(8)が、複数の凹凸形状部材(13b,13c)を有し、これら凹凸形状部材(13b,13c)上に、前記第1サイドプレート(3)の前記第1端部(32)がオーバーモールドされることを特徴とする構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の構造において、
    前記複合材料が、補強用ファイバを有してなるチューブ状ブレード(6)を備え、
    該ブレード(6)が、前記第1サイドプレート(3)の前記第1端部(32)を形成するセグメントを備え、
    該セグメントが、実質的にフラットな断面形状を有しているとともに二重壁とされていることを特徴とする構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の構造において、
    前記第2サイドプレート(2)の前記第1端部(22)が、他の車両シート構成要素上に回転可能に取り付けられるための回転部材(23)を備え、
    この回転部材(23)が、前記第2サイドプレート(2)の前記第1端部(22)と一体形成されていることを特徴とする構造。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の構造において、
    前記第2サイドプレート(2)の前記第1端部(22)によって、第2ヒンジ(7)がオーバーモールドされていることを特徴とする構造。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の構造において、
    さらに、第2剛直水平方向クロス部分(5)を具備し、
    この第2クロス部分(5)が、前記第2サイドプレート(2)の前記第1端部(22)と一体形成された第1端部(52)と、前記第1サイドプレート(3)の前記第1端部(32)上にオーバーモールドされた第2端部(51)と、を備えていることを特徴とする構造。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の構造において、
    背もたれをなす剛直構造として形成されていることを特徴とする構造。
  10. 車両シート構成要素のための剛直構造を製造するための方法であって、
    前記構造が、第1に、第1端部(22,32)と第2端部(21,31)との間にわたってそれぞれ延在している第1剛直サイドプレート(3)および第2剛直サイドプレート(2)と、第2に、前記両サイドプレート(2,3)の前記各第2端部(21,31)に対して固定された剛直な水平方向クロス部分(4)と、を具備しているとともに、前記クロス部分(4)と前記両サイドプレート(2,3)とが、熱可塑性マトリクスと補強用ファイバとを備えてなる複合材料(6)から一体部材として形成されている場合に、
    −第1固定部(8)と、他の車両シート構成要素に対して固定するための第2固定部(9)と、前記第1および第2固定部(8,9)を互いに連結するとともに、前記第1および第2固定部(8,9)を回転軸(X)回りに相対回転させ得るようにまたは前記第1および第2固定部(8,9)を所定の相対配向状態でもって互いにロックし得るように、制御部材(11)によって駆動され得るヒンジ機構(10)と、を備えたヒンジ(7)を準備し;
    −前記第1サイドプレート(3)の前記第1端部(32)をなす前記複合材料部分(6)を、前記ヒンジ(7)の前記第1固定部(8)上にオーバーモールドする;
    ことを特徴とする方法。
  11. 請求項10記載の方法において、
    前記複合材料(6)が、補強用ファイバを有してなるチューブ状ブレードを備えている場合に、
    −前記チューブ状ブレード(6)内に、膨張可能ブラッダー(61)を挿入し;
    −前記構造の外形形状に対して相補的な形状をなすキャビティ(15a)を規定するモールド(15)内に、前記ヒンジ(7)を配置し;
    −前記モールド(15)内に、前記チューブ状ブレード(6)を配置し;
    −前記モールド(15)を加熱するとともに、前記膨張可能ブラッダー(61)を圧力によって膨らませ、これにより、前記チューブ状ブレード(6)を、前記モールド(15)の前記キャビティ(15a)に対して押し付けるとともに、前記熱可塑性マトリクスを溶融させ、これにより、硬化後には前記マトリクスが前記構造を形成するものとし、この場合、前記ブレード(6)のうちの、前記第1サイドプレート(3)の前記第1端部(32)をなす部分を、前記ヒンジ(7)の前記第1固定部(8)上へと押し付けてこの第1固定部(8)上にオーバーモールドする;
    ことを特徴とする方法。
  12. 請求項11記載の方法において、
    前記チューブ状ブレード(6)が硬化する前に、前記ヒンジ(7)を、前記第1サイドプレート(3)の前記第1端部(32)に向けて前記回転軸(X)に沿って移動させ、これにより、前記チューブ状ブレード(6)の前記第1端部(32)のうちの、互いに対向配置されている少なくとも2つの部分どうしを、互いに接着させることを特徴とする方法。
  13. 請求項11または12記載の方法において、
    前記チューブ状ブレード(6)を前記モールド(15)内に配置する前に、第2ヒンジ(7)を、前記モールド内に配置し、
    前記膨張可能ブラッダー(61)を膨らませる際には、前記チューブ状ブレード(6)のうちの前記第2サイドプレート(2)の前記第2端部(22)をなす部分を、前記第2ヒンジ上へと押し付けてこの第2ヒンジ上にオーバーモールドすることを特徴とする方法。
  14. 請求項11〜13のいずれか1項に記載の方法において、前記チューブ状ブレード(6)の長さを、前記第2サイドプレート(2)の前記第1端部(22)に対して一体形成された第1端部(52)と、前記膨張可能ブラッダー(61)を膨らませる際には、前記第1サイドプレート(3)のうちの、前記ヒンジがオーバーモールドされる前記第1端部(32)上に押し付けられてオーバーモールドされる第2端部(51)と、を備えてなる第2水平方向クロス部分(5)を形成するのに適した長さとすることを特徴とする方法。
  15. 請求項11〜14のいずれか1項に記載の方法において、前記モールド(15)に、前記膨張可能ブラッダーを膨らませたときに前記チューブ状ブレード(6)において反対側に位置した2つの部分(6a,6b)を押圧することができる少なくとも2つの突出部材(15d)を設け、
    これにより、各々が内壁(41a)を有している2つの止まり穴を形成し、
    その後、前記熱可塑性マトリクスが硬化した後に、前記各止まり穴を穴開けすることによって、前記シート構成要素をなす前記構造において、内壁(41a)を有した貫通ハウジング(41)を形成することを特徴とする方法。
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