JP3735049B2 - 光モジュールおよびその光モジュールに適用される接着剤 - Google Patents

光モジュールおよびその光モジュールに適用される接着剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば光通信用として用いられる光モジュールおよびその光モジュールに適用される接着剤に関するものである。
【0002】
【背景技術】
ファイバグレーティングは、光ファイバの長手方向に沿って周期的な屈折率変化を起こさせ、回折格子を形成したものである。ファイバグレーティングは、例えば、光ファイバに紫外光の干渉縞を照射することにより、光ファイバのコアに光誘起屈折率変化を生じさせて形成することができる。
【0003】
紫外光の干渉縞は、例えばグレーティング形成パターンを備えたマスク(フェイズマスク)を介して紫外光を照射することにより形成されるもので、このように、フェイズマスクを用いてグレーティングを形成する方法は、フェイズマスク法と呼ばれている。また、フェイズマスクを用いず、紫外光の干渉縞を形成するホログラフィック法等も知られている。
【0004】
上記ファイバグレーティングは、ブラッグ反射波長を中心とした比較的狭い波長域の光を反射する機能を有しており、上記ブラッグ反射波長は上記回折格子の周期とコアの実効屈折率から決定される。このようなファイバグレーティングは、波長選択性に優れた単一波長フィルタとして用いることができる。
【0005】
なお、ファイバグレーティングのブラッグ反射波長をλとし、実効屈折率をnとし、グレーティングピッチをΛとすると、これらの間には、λ=2nΛの関係がある。そして、実効屈折率nとグレーティングピッチΛは、共に温度依存性があるために、例えばシリカベース光ファイバにおけるブラッグ反射波長は、0.01nm〜0.15nm/℃程度の温度依存性を有することが知られている。
【0006】
上記ブラッグ反射波長の温度依存性は、温度上昇に伴って実効屈折率やグレーティングピッチが大きくなる、いわゆる正の温度依存性である。
【0007】
そこで、このブラッグ反射波長の温度依存性を補償するために、ファイバグレーティングを負の線膨張係数を有する部材や、線膨張係数の異なる2種類の材料を組み合わせた部材によりファイバグレーティングの温度補償用パッケージを形成し、この温度補償用パッケージに、ファイバグレーティングを備えた光ファイバを固定することが提案されている。光ファイバのパッケージへの固定は、低融点ガラスや金属はんだ、接着剤等の固定材料を用いて行なわれる。
【0008】
なお、これらの提案における温度補償用パッケージは、温度上昇に伴い、光ファイバのファイバグレーティング形成部の長さを短くしようとする方向に応力を加えるものであるが、この応力によって光ファイバを圧縮させることは困難である。
【0009】
そこで、上記提案の光モジュールは、例えば常温(例えば25℃)において予め定めた設定引っ張り応力を加えた状態で、光ファイバを温度補償用パッケージに固定することにより、高温時にはその引っ張り応力が小さくなる、または引っ張り応力がゼロになるように設計される。そして、この光モジュールは、常温において上記設定引っ張り応力を加えながら光ファイバを温度補償パッケージに固定することにより製造される。
【0010】
このようにすると、上記提案の光モジュールにおいて、温度補償パッケージからファイバグレーティングに加える張力に負の温度依存性を与えることができ(温度上昇に伴ってファイバグレーティング形成部のピッチが大きくなること等を抑制でき)、光ファイバが持つ屈折率の正の温度依存性を補償することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、情報化社会の発展により、通信情報量が飛躍的に増大する傾向にあり、光ファイバ通信における高速大容量化は、必要かつ、不可欠の課題となっている。そして、この高速大容量化へのアプローチとして、例えば0.8nmといった設定波長間隔で異なる複数の波長の信号光を1本の光ファイバで伝送する波長多重伝送方式の検討が行なわれている。
【0012】
この波長多重伝送方式の検討に伴い、近年、伝送される波長多重光から4波、20波といった複数の波長の光を選択的に取り出したり付加したりできるOADM(Optical Add Drop Multiplexer)等の光部品が要求されるようになり、それに伴い、ファイバグレーティングのブラッグ反射波長を正確に設定波長と一致させることができる光モジュールが求められるようになった。
【0013】
しかしながら、ファイバグレーティングのブラッグ反射波長は温度だけでなく張力にも依存し、温度補償パッケージに光ファイバを固定するときに、前記固定材料として低融点ガラスや金属はんだを適用すると、その硬化収縮が大きいために、この硬化収縮の影響によってブラッグ反射波長が設定波長からずれてしまうといった問題があった。
【0014】
また、前記固定材料として接着剤を適用すると、光ファイバをパッケージに固定する際にはブラッグ反射波長を設定波長に合わせやすくなるが、接着剤の吸湿に伴う長期信頼性の問題があった。すなわち、光モジュールを長期間使用していくと接着剤が吸湿し、それに伴い、光ファイバの固定時に加えた引っ張り応力が弱くなり、ブラッグ反射波長が設定波長からずれてしまうといった問題があった。
【0015】
例えば、従来の光モジュールに適用していた接着剤により光ファイバをパッケージに固定し、この光モジュールを85℃、85%の雰囲気下に1000時間放置した結果、光ファイバへの応力が徐々に弱くなって光ファイバのグレーティングのブラッグ反射波長と設定波長の差が徐々に大きくなり、1000時間放置後には、その差が0.3nm程度にもなってしまった。
【0016】
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ファイバグレーティングのブラッグ反射波長を設定波長と略一致させることができ、その状態を長期にわたって維持することができる光モジュールおよびその光モジュールに適用される接着剤を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成をもって課題を解決するための手段としている。すなわち、第1の発明の光モジュールは、ファイバグレーティングを形成して成る光ファイバと、該光ファイバを収容固定するパッケージとを有し、前記光ファイバの前記ファイバグレーティングの形成部を挟んだ両側が接着剤によって前記パッケージに固定されており、前記接着剤には耐湿性を向上させる無機系フィラーが含有され、当該無機系フィラーの濃度を重量割合で20%以上60%以下とした構成をもって課題を解決する手段としている。
【0019】
さらに、第の発明の光モジュールは、上記第1の発明の構成に加え、前記無機系フィラーはTalcとした構成をもって課題を解決する手段としている。
【0020】
さらに、第の発明の光モジュールは、上記第1又は第2の発明の構成に加え、前記無機系フィラーは鱗片形状とした構成をもって課題を解決する手段としている。
【0021】
さらに、第の発明の光モジュールは、上記第1乃至第のいずれか一つの発明の構成に加え、前記パッケージはファイバグレーティングの温度依存性を補償する温度補償パッケージとした構成をもって課題を解決する手段としている。
【0022】
さらに、第の発明の接着剤は、上記第1乃至第のいずれか一つの発明の光モジュールに適用される無機系フィラー含有の接着剤であることを特徴としている。
【0023】
上記構成の本発明の光モジュールは、光ファイバのファイバグレーティングの形成部を挟んだ両側を接着剤によってパッケージに固定しているので、低融点ガラスや金属はんだによって光ファイバを固定する場合に比べてファイバグレーティングのブラッグ反射波長を設定波長に合わせやすくなり、また、前記接着剤には耐湿性を向上させる無機系フィラーが含有されているので、光モジュールを長期間使用していくうちに接着剤が吸湿するのを抑制できる。
【0024】
そのため、本発明の光モジュールは、光ファイバの固定時に加えた引っ張り応力が接着剤の吸湿に伴って弱くなることを抑制でき、接着剤の吸湿による設定波長ずれを抑制できる。
【0025】
したがって、本発明の光モジュールにおいて、前記パッケージをファイバグレーティングの温度補償用のパッケージとすることにより、ファイバグレーティングのブラッグ反射波長を設定波長と略一致させた状態で長期にわたって維持することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1には、本発明に係る光モジュールの第1実施形態例の要部構成が示されている。なお、同図の(a)には光モジュールの断面図が、同図の(b)には光モジュールの平面図が、同図の(c)には、同図の(b)の左側から見た光モジュールの正面図がそれぞれ示されている。
【0027】
これらの図に示すように、本実施形態例の光モジュールは、ファイバグレーティングを形成して成る光ファイバ2と、該光ファイバ2を収容固定するパッケージ1とを有しており、パッケージ1はファイバグレーティングの温度依存性を補償する温度補償パッケージである。光ファイバ2は、ファイバグレーティングの形成部6を挟んだ両側の固定部13,14において、接着剤8によりパッケージ1に固定されている。
【0028】
本実施形態例の光モジュールの最も特徴的な構成は、上記光ファイバ2をパッケージ1に固定する接着剤8に、耐湿性を向上させる無機系フィラーを含有させたことである。
【0029】
上記接着剤8は、無機系フィラーである鱗片形状のTalc(滑石:MgSi10(OH))を、重量割合で20%含むエポキシ系接着剤であり、本実施形態例で適用している接着剤8は、上記無機系フィラーを含有させることにより接着剤8の耐湿性を良好にし、かつ、接着剤9の線膨張率も小さくして、接着剤8の膨潤等の変化を抑制している。また、接着剤8をエポキシ系接着剤とすることにより、高い接着強度を得ることができる。
【0030】
なお、本実施形態例において、前記光ファイバ2はコアと該コアの外周側を覆うクラッドとを有しており、前記コアの前記クラッドに対する比屈折率差がシングルモード光ファイバ(1.3μm帯零分散シングルモード光ファイバ)における値(シングルモード光ファイバのコアのクラッドに対する比屈折率差)よりも大きい値と成している。
【0031】
また、図1の(a)、(b)に示すように、前記パッケージ1は第1のパッケージ部材3と第2のパッケージ部材4を有している。第1のパッケージ部材3と第2のパッケージ部材4は、互いに異なる材質により形成され、互いに線膨張係数が異なる。
【0032】
前記第1のパッケージ部材3は線膨張係数が2.27×10−5/℃のアルミニウムにより形成されており、第2のパッケージ部材4は線膨張係数が1.6×10−6/℃のインバー(INVAR(36FN))により形成されている。第1のパッケージ部材3の線膨張係数は光ファイバ2の線膨張係数より大きく、第2のパッケージ部材4の線膨張係数は光ファイバ2および第1のパッケージ部材3の線膨張係数よりも格段に小さい。
【0033】
また、同図の(c)に示すように、パッケージ1の正面構造および、パッケージ1を光ファイバ2の長手方向に直交する面で切断した形状は略半円形状と成し、この略半円の中央部に略矩形の凹部7が形成されている。この凹部7に前記光ファイバが挿入されている。前記固定部13,14は、同図の(a)、(b)に示すように、凹部7の底部側に、光ファイバ2の長手方向に間隔を介して形成されている。
【0034】
光ファイバ2は、前記ファイバグレーティングの形成部6を挟んでその一端側が前記固定部13で第1のパッケージ部材3に固定され、他端側が前記固定部14で第2のパッケージ部材4に固定されている。
【0035】
ところで、本発明者は、ファイバグレーティングのブラッグ反射波長を設定波長と略一致させた状態で長期にわたって維持できるようにするためには、光ファイバ4をパッケージ1に固定する接着剤の吸湿性を向上させることが得策であると考え、接着剤に無機系フィラーを含有させることを考えた。
【0036】
そして、無機系フィラー入りのエポキシ系接着剤によってパッケージ1に光ファイバ2を固定して形成される光モジュールについて、図2に示すように、接着剤の無機系フィラー含有量を変化させて高温高湿試験を行なった。この高温高湿試験は、光モジュールを85℃、85%の雰囲気下に0〜2000時間放置して500時間ごとにファイバグレーティングの中心波長変化量を求めたものである。
【0037】
同図の特性線aは無機系フィラーを20wt%(重量割合で20%)とした接着剤の高温高湿試験結果を示し、特性線b、c、dはそれぞれ、無機系フィラーを40wt%、60wt%、10wt%とした接着剤の高温高湿試験結果を示している。また、無機系フィラーは、いずれも鱗片形状のTalcとした。
【0038】
これらの特性線a〜dから明らかなように、鱗片形状のTalcの無機系フィラーを20wt%から60wt%とした場合は、いずれも、85℃、85%の雰囲気下で2000時間経過しても、ファイバグレーティングの中心波長変化量は0.02nmで、中心波長はほとんど変化していない。
【0039】
これに対し、無機系フィラーの含有量が10wt%の場合は、接着剤の吸湿に伴い、ファイバグレーティングに予め印加した引っ張り応力が徐々に解放され、85℃、85%の雰囲気下で1000時間経過したときには、ファイバグレーティングの中心波長が約0.3nm変化した。
【0040】
そこで、本実施形態例では、上記の如く、無機系フィラーである鱗片形状のTalcを重量割合で20%含むエポキシ系の接着剤8によって、光ファイバ2のファイバグレーティングの形成部6の両側をパッケージ1に固定した。
【0041】
なお、本実施形態例において、光ファイバ2をパッケージ1に固定するときには、光ファイバ2を張力印加治具にセットし、前記提案の温度補償パッケージに光ファイバを固定する際と同様に、ファイバグレーティングのブラッグ反射波長が設定波長になるように、常温で光ファイバ2に設定引っ張り応力を加えながら、光ファイバ2を接着剤8によって第1および第2のパッケージ部材3,4に固定している。
【0042】
本実施形態例の光モジュールは、以上のように構成されており、光ファイバ2をパッケージ1に固定する接着剤8は、耐湿性を向上させる無機系フィラーを含有させているので、光モジュールを長期にわたって使用しても、接着剤8が吸湿して光ファイバ2に加えられている引っ張り応力が弱くなることを抑制できるし、光ファイバ2の固定時にファイバグレーティングのブラッグ反射波長を設定波長に合わせやすい。
【0043】
また、本実施形態例では、光ファイバ2は前記ファイバグレーティングの形成部6を挟んでその一端側が光ファイバ2よりも線膨張係数が大きい第1のパッケージ部材3に固定され、他端側が光ファイバ2よりも線膨張係数が小さい第2のパッケージ部材4に固定されているので、温度上昇に伴い、光ファイバ2が長手方向に伸びようとする力を抑制する方向にパッケージ1から光ファイバ2に応力が印加され、ファイバグレーティングピッチの拡大等を抑制できる。
【0044】
したがって、本実施形態例の光モジュールは、ファイバグレーティングのブラッグ反射波長を設定波長と略一致させてその状態長期にわたって維持することができる。
【0045】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば上記実施形態例では、鱗片形状のTalcの無機系フィラーを重量割合で20%含有する接着剤8を用いて光ファイバ2をパッケージ1に固定したが、上記接着剤8の無機系フィラーの含有量は特に限定されるものではなく、適宜設定されるものであり、鱗片形状のTalcの無機系フィラーを適用する場合は、重量割合で20%から60%の適宜の値とすればよい。
【0046】
また、接着剤8に含有させる無機系フィラーの種類も特に限定されるものではなく適宜設定されるものであり、接着剤の吸湿性を向上できるものであればよい。
【0047】
さらに、上記実施形態例では、第1のパッケージ部材3をアルミニウムにより形成し、第2のパッケージ部材4はインバーにより形成したが、第1、第2のパッケージ部材3,4を形成する材質は特に限定されるものではなく適宜設定されるものである。
【0048】
さらに、上記実施形態例では、パッケージ1を第1と第2のパッケージ部材3,4を有する構成としたが、本発明の光モジュールを形成するパッケージ1は、例えばガラスセラミック等の負の線膨張係数を有する材料により形成してもよい。
【0049】
さらに、上記実施形態例では、光ファイバ2のコアのクラッドに対する比屈折率差をシングルモード光ファイバよりも大きくしたが、光ファイバ2のコアのクラッドに対する比屈折率差は特に限定されるものではなく適宜設定されるものである。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、光ファイバのファイバグレーティングの形成部を挟んだ両側を接着剤によってパッケージに固定しているので、低融点ガラスや金属はんだによって光ファイバを固定する場合に比べてファイバグレーティングのブラッグ反射波長を設定波長に合わせやすくなり、また、前記接着剤には耐湿性を向上させる無機系フィラーが含有されているので、光モジュールを長期間使用していくうちに接着剤が吸湿するのを抑制できる。
【0051】
そのため、本発明の光モジュールは、光ファイバの固定時に加えた引っ張り応力が接着剤の吸湿に伴って弱くなることを抑制でき、接着剤の吸湿による設定波長ずれを抑制できる。
【0052】
したがって、本発明の光モジュールは、第の発明のように、前記パッケージをファイバグレーティングの温度補償用のパッケージとすることにより、ファイバグレーティングのブラッグ反射波長を設定波長と略一致させた状態で長期にわたって維持することができる。
【0053】
また、本発明の光モジュールにおいて、上記無機系フィラーの濃度を重量割合で20%以上60%以下とした構成としたので、上記接着剤の吸湿抑制による効果をより一層確実に発揮することができる。
【0054】
さらに、本発明の光モジュールにおいて、上記無機系フィラーはTalcとした構成や、無機系フィラーは鱗片形状とした構成によれば、上記接着剤の吸湿抑制効果をさらにより一層確実に発揮することができる。
【0055】
さらに、本発明の接着剤によれば、吸湿性を向上させる無機系フィラーを含有しているので、吸湿性が良好で、上記優れた効果を奏することができる光モジュールを形成できる優れた接着剤を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光モジュールの一実施形態例を示す要部構成図である。
【図2】光ファイバをパッケージに固定する接着剤の無機系フィラー含有量を変えて行なった光モジュールの耐湿性試験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 パッケージ
2 光ファイバ
6 ファイバグレーティングの形成部
8 接着剤

Claims (5)

  1. ファイバグレーティングを形成して成る光ファイバと、該光ファイバを収容固定するパッケージとを有し、前記光ファイバの前記ファイバグレーティングの形成部を挟んだ両側が接着剤によって前記パッケージに固定されており、前記接着剤には耐湿性を向上させる無機系フィラーが含有され、当該無機系フィラーの濃度を重量割合で20%以上60%以下としたことを特徴とする光モジュール。
  2. 無機系フィラーはTalcとしたことを特徴とする請求項1記載の光モジュール。
  3. 無機系フィラーは鱗片形状としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の光モジュール。
  4. パッケージはファイバグレーティングの温度依存性を補償する温度補償パッケージとしたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一つに記載の光モジュール。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか一つの光モジュールに適用される無機系フィラー含有の接着剤。
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