【０００１】
【発明の技術分野】
本発明は、無杼織機の不良糸除去装置において、緯入れ不良の発生時に、緯入れ不良に係る緯糸すなわち不良糸を経糸の開口内から牽引して除去する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
特公平８−１１８５５号公報は、緯入れミスに係る不良糸を除去する装置を開示している。その除去装置は、緯入れノズルの先端近傍に配置された案内ノズルの吹き上げ動作と、除去装置の吸引作用とにより、空気流により不良糸を除去装置の内部に案内し、除去装置の内部で不良糸を把持した後、除去装置から緯入れノズルに至る部分において緯糸を切断してから、除去装置による不良糸の牽引作用によって、不良糸を経糸の開口内から除去している。
【０００３】
上記技術によると、空気流の作用により、緯糸を除去装置の内部へ案内するため、確実性に乏しく、装置の内部で緯糸把持のミスが発生し、不良糸の除去を確実に行うことができない。特に、多色緯入れを行うために、無杼織機が複数の緯入れノズルを備えている場合、各緯入れノズルの配置と案内ノズルとの位置関係から、全ての緯糸を除去装置の内部に正確に案内することは難しく、ミスが発生しやすい。
【０００４】
また、特公平６−６３１６１号公報は、同様に、不良糸の除去装置を示している。その除去装置は、巻き取りドラムを回転させて、不良糸を巻き付けピンで捕捉し、貯留装置から緯入れノズルに連なる緯糸とともに不良糸を巻き取りドラムの外周溝部に巻き付けて、不良糸を開口内から牽引し除去する。
【０００５】
上記の除去装置の場合、経糸の開口内の不良糸が全て巻き取られた後に、緯入れノズルに連なる緯糸が切断され、巻き付けた糸とともに処理される。このため不良糸の巻き付けに際し、測長貯留装置から緯入れノズルに連なる緯糸も不良糸と同じ長さすなわち１ピックに相当する分だけ巻き取られ、廃棄される。この結果、糸処理のための緯糸の長さが長くなり、不良糸の除去処理に伴って緯糸の消費量が多くなってしまう。
【０００６】
【発明の目的】
したがって、本発明の目的は、無杼織機において、緯入れ不良に伴う不良糸の除去に際し、糸処理に必要な緯糸の長さを少なくしつつ、不良糸の除去を確実に行われるようにすることである。
【０００７】
【発明の解決手段】
上記目的の下に、本発明は、回転可能な巻き取りドラムと、この巻き取りドラムの周面所定位置に設けられた巻き付けピンとを備え、緯入れ不良の発生時に、緯入れノズルの先端から給糸側織布端に連なる緯糸に巻き付けピンを係合させ、巻き取りドラムの回転により、緯糸を巻き取りドラムの周面上に巻き付けることにより、経糸の開口中から緯糸に連なる不良糸を牽引除去する不良糸除去装置を備えた無杼織機において、巻き取りドラムの回転による緯糸およびこの緯糸に連なる不良糸の巻き取りを開始し、緯糸およびこの緯糸に連なる不良糸の巻き取り過程で、巻き付けられた緯糸の巻き取りドラムに対する巻き付け抵抗が巻き付け量の増加に伴って経糸の開口中からの不良糸の引き出し抵抗よりも大となる巻き付け量に達したときに、緯入れノズルから巻き取りドラムに連なる緯糸を切断し、その後、巻き取りドラムの回転により不良糸の巻き取りを開口中からの不良糸の抜き取り完了まで続行するようにしている。この方法によると、緯糸が巻き付けピンによる捕捉によって巻き取りドラムに確実に案内され、しかも巻き取りの初期で、巻き取りドラムに対する緯糸の巻き付け量の増加に伴って必要な摩擦力が確保されたときに、緯入れノズルから巻き取りドラムに連なる緯糸が切断されるので、糸処理に伴う緯入れノズル側の緯糸の消費量が最小限度に抑えられる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
図１は、空気噴射式の無杼織機１および不良糸除去装置２を示している。無杼織機１において、緯糸３は、給糸体４から供給され、測長貯留装置５のドラム６の外周面で、係止ピン７によって係止され、回転ガイド８の回転運動によって、１回の緯入れに必要な長さだけ測長され、かつ緯入れタイミングまで貯留されている。緯入れタイミングで、係止ピン７がドラム６上で測長貯留状態の緯糸３を解舒したとき、緯入れノズル９は、空気を噴射することによって、内部に導かれている緯糸３を経糸１０の開口１１の内部に緯入れする。この緯入れ後、筬１２は、筬打ち運動によって、緯入れされた緯糸３を織布１３の織り前１４に打ち込む。この後、緯糸３は、給糸側の織り端で、給糸カッタ１５によって切断され、緯入れノズル９の内部の緯糸３から分離する。
【０００９】
緯入れ過程で、緯入れの良否は、反給糸側の織布端で、フィーラ１６によって検出される。ベンドピックやショートピックなどの緯入れ不良が発生したとき、フィーラ１６は、緯糸３の先端を検出できないため、緯入れ不良の信号を発生して、織機制御装置４０に送り込む。織機制御装置４０は、緯入れ不良の信号を受けた時点で、緯糸３の切断を阻止するための手段として、吹き上げノズル１７を動作させ、緯糸３を給糸カッタ１５の切断域から外し、必要に応じ、給糸カッタ１５を動作しない状態とする。これによって、緯入れ不良に係る緯糸３すなわち不良糸３ａは、緯入れノズル９の内部の緯糸３につながったままの状態となっている。この後、織機制御装置４０は、不良糸３ａの抜き取りに必要な動作の制御を行い、また不良糸除去装置２に対して動作指令を与える。
【００１０】
不良糸除去装置２は、待機位置Ａと緯入れノズル９に近い引き込み位置Ｂとの間で、図示しない案内駆動手段によって移動可能な状態で支持されており、緯糸３および不良糸３ａを巻き取るための巻き取りドラム１８、緯糸３を引き込むための巻き付けピン１９および巻き取りドラム１８を駆動するための駆動モータ２０を備えている。なお、巻き取り後の不良糸３ａは、イジェクタノズル２２の吸引作用によって、サクションマウス２１から入り、クリーナケース２３の内部に収容されるようになっている。
【００１１】
つぎに、図２は、不良糸除去装置２の構成例を示している。巻き取りドラム１８は、外周面に沿って軸方向に糸巻き付け用のドラムワイヤ３９を所定間隔で複数本を有しており、中心位置の２つの軸受け２５、止めナット２６によって駆動モータ２０の出力軸２７に対し回転自在に支持されており、内部で、カッタブラケット２８、スプリング２９を収容し、また溝２４の近くの軸方向のスリット空間内で、カッタ３０を備えている。
【００１２】
カッタブラケット２８は、筒状の軸受け部分により、出力軸２７に対し回動自在に、かつ軸方向に移動可能な状態で支持され、これと軸受け２５との間に設けられたスプリング２９の圧縮力によって、付勢されている。カッタブラケット２８と一体のカムフォロア３４は、出力軸２７に圧入などによって固定されている筒状のカム３８の段付きカム斜面に当接している。
【００１３】
カッタ３０は、巻き取りドラム１８のスリット空間内で、巻き取りドラム１８に固定された固定刃３１と、固定刃３１に対し移動可能な可動刃３２とで構成されている。可動刃３２は、ピン３５によってカッタブラケット２８に連結されている。またラチェットホイール３３は、外周の歯でラチェット３７とかみ合い、巻き取りドラム１８の正転方向の回転を許容するが、巻き取りドラム１８の逆転時に、ラチェット３７に係り合って、巻き取りドラム１８の逆転を阻止する。なお、ラチェット３７は、巻き取りドラム１８に回動自在に取り付けられ、また、ラチェットホイール３３は、駆動モータ２０を取り付けるためのブラケット３６に固定されている。
【００１４】
また、既に記載した通り、カムフォロア３４は、筒状のカム３８の段付きカム斜面に当接している。ここでカムフォロア３４とカム３８とは、一種のかみ合いクラッチを構成しており、カム斜面の段部とカムフォロア３４との当接により、駆動モータ２０の出力軸２７の正転方向の回転を巻き取りドラム１８に伝達するが、出力軸２７の逆転方向の回転時にはカム斜面によりカッタブラケット２８をスプリング２９に抗して押すことにより、カッタ３０の可動刃３２を移動させ、切断動作をさせる。
【００１５】
そして、巻き付けピン１９は、溝２４の部分で巻き取りドラム１８に半径方向に設けられ、巻き取りドラム１８の外周面から突出する長さを有している。
【００１６】
図３は、緯入れ不良発生時の無杼織機１の動作順序および不良糸除去装置２の動作順序をステップ１、２、・・１７として示している。緯入れフィーラ１６によって緯入れ不良が検出されたとき、ステップ１として、織機制御装置４０は、係止ピン７を１往復させ、ドラム６の外周面で糸処理に必要な１ターンの緯糸３を解舒した後、吹き上げノズル１７をオンの状態とし、また必要に応じて給糸カッタ１５を不作動の状態とする。これによって、給糸側で、緯糸３は、吹き上げノズル１７からの空気流によって、吹き上げられた状態となり、給糸カッタ１５によって切断されず、不良糸３ａに連なったままの状態となっている。
【００１７】
緯入れ不良が検出された後、ステップ２で、織機制御装置４０は、無杼織機１を停止させるための制御に入るが、無杼織機１は、回転系の慣性のために、緯入れ不良発生の緯入れサイクルで停止せず、つぎの緯入れサイクルで、緯入れしないまま、完全な停止状態となる。
【００１８】
ステップ３、４で、織機制御装置４０は、無杼織機１をクランク角２７０度から自動的に逆転させ、最終的に１８０度で停止させることにより、不良糸３ａを口出し状態とし、吹き上げノズル１７をオフとし、これに代わって緯入れノズル９および必要に応じて開口１１に沿って設けられている図示しないサブノズルのうち給糸側に近いグループのサブノズルを噴射状態とする。もちろん、経糸１０は、最大開口の状態となって、開口１１から不良糸３ａを引き抜きやすい状態になっている。このとき、吹き上げノズル１７によって吹き上げられていた緯糸３は、経糸１０の開口１１の内部に挿入される。この挿入に伴って、不良糸３ａは織り前（織り口）１４から順次引き離される。このようにして、緯入れノズル９に連なる緯糸３は、経糸１０の開口１１の内部で緯入れノズル９やサブノズルの空気噴射によって、一直線状となり、織り前１４から離れる。
【００１９】
ステップ５で、不良糸除去装置２は、待機位置Ａから引き込み位置Ｂまで移動する。ここで、織機制御装置４０は、駆動モータ２０を正転方向に回転させ、巻き取りドラム１８を巻き取り方向に回転させる。この回転時に、巻き付けピン１９は、緯入れノズル９と織布１３の緯入れ側織り端との間で緯糸３を係止し、それを巻き取りドラム１８の方向に引き込み、緯糸３を巻き取りドラム１８に対し巻き付け状態とする。
【００２０】
ステップ６で、不良糸除去装置２は、待機位置Ａに戻る。この間に、駆動モータ２０は、さらに巻き取り方向に１回転し、巻き取りドラム１８を１回転させることによって巻き取りドラム１８に対する緯糸３の巻き付け量を増加させる。緯糸３の巻き付け量の増加によって、巻き取りドラム１８と緯糸３との間に必要な摩擦力が確保できるため、緯糸３は、上記の巻き取り過程で、巻き取りドラム１８にしっかりと保持された状態となる。したがって、この保持状態で、巻き取りドラム１８に巻き付けられた緯糸３の巻き取りドラム１８に対する巻き付け抵抗は、経糸１０の開口１１の中から不良糸３ａを引き出すときの抵抗よりも大となる巻き付け量に達し、滑り抜けないようになっている。
【００２１】
ステップ７で、織機制御装置４０は、無杼織機１を正転させ、ステップ８で、係止ピン７の１往復により、１ターンの緯糸３を解舒するとともに、緯入れノズル９および第１グループのサブノズルを噴射し、緯入れノズル９に連なる緯糸３を給糸カッタ１５の切断領域に臨ませる。ステップ９で、無杼織機１は、機械式カッタの場合、クランク角３２０度で、また電動カッタの場合５０度で完全に停止する。
【００２２】
ステップ１０で、給糸カッタ１５は、緯入れノズル９から不良糸除去装置２につながる緯糸３を緯入れノズル９の先端近くで切断する。したがって、この後の不良糸３ａの抜き取りに際し、緯入れノズル９の内部の緯糸３は、もはや引き出されず，消費されなくなる。
【００２３】
ステップ１１、１２で、無杼織機１は自動的に逆転し、クランク角１８０度で停止する。ステップ１３で、不良糸３ａの抜き取りのために、駆動モータ２０は巻き取りドラム１８を巻き取り方向に駆動することによって、抜き取り完了時点まで、不良糸３ａを巻き取りドラム１８のドラムワイヤ３９の外周に巻き込んでいく。このときの駆動モータ２０の正転方向の回転は、出力軸２７を介し、クラッチ機能を有するカムフォロア３４とカム３８によって巻き取りドラム１８に伝達される。このため伝達トルクは、不良糸３ａを開口１１の内部から抜き取るための引き出し抵抗よりも大きな力でなければならない。この後、イジェクタノズル２２がオンの状態になり、サクションマウス２１で吸引方向の空気流を発生する。
【００２４】
ステップ１４で、巻き付け状態の不良糸３ａの排出のために、駆動モータ２０は、逆転方向に回転する。このとき、ラチェットホイール３３とラチェット３７のかみ合いによって、巻き取りドラム１８は、逆転方向に対し回り止め状態となる。このため、出力軸２７の逆転方向の回転力は、カム３８のカム斜面によりカムフォロア３４を図２で右方向に移動させ、カッタブラケット２８を介して可動刃３２を同じ方向に移動させる。このとき、巻き取りドラム１８の溝２４の部分に巻き付けられていた不良糸３ａは、固定刃３１に対する可動刃３２の移動によって切断され、溝２４から取り外し得る状態となり、サクションマウス２１からの吸引空気流によって、その内部に入り、イジェクタノズル２２に加速されてクリーナケース２３の内部に収納される。
【００２５】
無杼織機１は、ステップ１５で、自動的に逆転し、ステップ１６で、再起動のためのクランク角３２０度で停止する。つづくステップ１７で、無杼織機１は、オペレータの手動操作によって、あるいは織機制御装置４０からの自動起動指令によって、再起動の状態に設定される。なお、巻き取り完了状態は、巻き取りドラム１８の所定回転数を検出することによって、または不良糸除去装置２と織布１３の緯入れ側織り端との間で不良糸３ａの有無を検出することによって、判断される。
【００２６】
上記具体例では、不良糸除去装置２を移動可能とし、緯入れ不良の発生時にのみ、引き込み位置Ｂに移動させるものとしたが、これに代えて、不良糸除去装置２は、除去動作のための位置に固定されたものであってもよい。また、移動式の場合、移動方向も上下方向に限らず、任意の方向でよい。
【００２７】
また上記実施例では、機械式の給糸カッタ１５を用い、吹き上げノズル１７により緯入れされた緯糸３の切断を阻止しているが、これに代えて、電動カッタを用い、電動カッタを電気的に動作しない状態とすることにより、緯糸３の切断を阻止するようにしてもよい。
【００２８】
さらに、上記実施例では、巻き取りドラム１８から緯入れノズル９に連なる緯糸３の切断を給糸カッタ１５により行っているが、この給糸カッタ１５とは別の専用のカッタを設け、それにより切断するようにしてもよい。
【００２９】
さらに、イジェクタノズル２２は、巻き取り継続中に作動させるようにしてもよい。これにより、巻き取りドラム１８に溜まった風綿を除去することができ、内蔵のカッタ３０が不作動となることをこれによって防止することができる。
【００３０】
不良糸３ａの牽引過程において、不良糸３ａが経糸１０やキャッチコードなどに絡まって、牽引中の不良糸３ａや経糸１０が切断するのを防止するため、牽引中の不良糸３ａの張力を検出する手段を設け、設定値以上の張力が掛かったときに、巻き取り動作を停止させるようにしてもよい。また、巻き取りドラム１８を回転駆動する駆動モータ２０は、使用する緯糸３の種類に合わせて制御し、適当な加速度、速度のもとに駆動するのが好ましい。
【００３１】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果が得られる。緯入れ不良発生後、不良糸は不良糸除去装置の巻き付けピンに捕捉され、巻き取りドラムに巻き取られて確実に牽引される。また、巻き付け開始後、不良糸の巻き付け量が緯糸が巻き取りドラムに保持される状態、すなわち不良糸が巻き取りドラムに巻き付けられることにより発生する緯糸の巻き取りドラムに対する巻き付け抵抗が不良緯糸を経糸開口中から引き出す際にかかる引き出し抵抗よりも大となる巻き付け量の状態に達した時点で、緯入れノズルに連なる緯糸の切断を行ってしまうため、その後、緯入れノズル側から緯糸が引き出されて無駄に消費されることがなく、不良糸除去処理に必要な緯糸の長さを最小限度のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】無杼織機の主要部および不良糸除去装置の説明図である。
【図２】不良糸除去装置の要部の断面図である。
【図３】不良糸除去動作時の無杼織機の動作および不良糸除去装置の動作順序の説明図である。
【符号の説明】
１ 無杼織機
２ 不良糸除去装置
３ 緯糸
３ａ 不良糸
４ 給糸体
５ 測長貯留装置
６ ドラム
７ 係止ピン
８ 回転ガイド
９ 緯入れノズル
１０ 経糸
１１ 開口
１２ 筬
１３ 織布
１４ 織り前
１５ 給糸カッタ
１６ フィーラ
１７ 吹き上げノズル
１８ 巻き取りドラム
１９ 巻き付けピン
２０ 駆動モータ
２１ サクションマウス
２２ イジェクタノズル
２３ クリーナケース
２４ 溝
２５ 軸受け
２６ 止めナット
２７ 出力軸
２８ カッタブラケット
２９ スプリング
３０ カッタ
３１ 固定刃
３２ 可動刃
３３ ラチェットホイール
３４ カムフォロア
３５ ピン
３６ ブラケット
３７ ラチェット
３８ カム
３９ ドラムワイヤ
４０ 織機制御装置[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for removing a defective weft, that is, a defective yarn by pulling it from the opening of a warp when a defective weft insertion occurs in a defective yarn removing apparatus for a plain loom.
[0002]
[Prior art]
Japanese Examined Patent Publication No. 8-11855 discloses an apparatus for removing a defective yarn related to a weft insertion error. The removal device guides the defective yarn to the inside of the removal device by the air flow by the blowing operation of the guide nozzle arranged in the vicinity of the tip of the weft insertion nozzle and the suction action of the removal device. After gripping the yarn, the weft yarn is cut at a portion from the removing device to the weft insertion nozzle, and then the defective yarn is removed from the opening of the warp yarn by the pulling action of the defective yarn by the removing device.
[0003]
According to the above technique, the weft yarn is guided to the inside of the removing device by the action of the air flow. Therefore, the reliability is poor, the weft grip error occurs inside the device, and the defective yarn cannot be reliably removed. . In particular, in order to perform multi-color weft insertion, when the weaving loom has a plurality of weft insertion nozzles, all wefts are placed inside the removal device due to the positional relationship between each weft insertion nozzle and the guide nozzle. It is difficult to guide accurately and mistakes are likely to occur.
[0004]
Japanese Examined Patent Publication No. 6-63161 similarly shows a defective yarn removing device. The removing device rotates the take-up drum, captures the defective yarn with a winding pin, winds the defective yarn together with the weft connected to the weft insertion nozzle from the storage device, and winds the defective yarn in the outer peripheral groove of the take-up drum. Tow away from.
[0005]
In the case of the above-described removing device, after all the defective yarns in the warp opening are wound up, the wefts connected to the weft insertion nozzle are cut and processed together with the wound yarns. For this reason, when winding the defective yarn, the weft yarn connected to the weft insertion nozzle from the length measuring storage device is wound up by the same length as that of the defective yarn, that is, equivalent to one pick, and discarded. As a result, the length of the weft for the yarn processing becomes longer, and the consumption amount of the weft increases with the removal processing of the defective yarn.
[0006]
OBJECT OF THE INVENTION
Therefore, an object of the present invention is to ensure that the defective yarn is removed while reducing the length of the weft necessary for the yarn processing when removing the defective yarn due to the weft insertion failure in the non-woven loom. That is.
[0007]
[Means for Solving the Invention]
For this purpose, the present invention comprises a rotatable winding drum and a winding pin provided at a predetermined position on the circumferential surface of the winding drum, and is fed from the tip of the weft insertion nozzle when a weft insertion failure occurs. By engaging the winding pin with the weft thread that is connected to the end of the yarn side woven fabric, and rotating the take-up drum, the weft thread is wound around the peripheral surface of the take-up drum, thereby pulling out the defective thread connected to the weft thread from the opening of the warp. In a non-woven loom equipped with a defective yarn removing device, the winding of the weft by the rotation of the winding drum and the defective yarn connected to the weft is started, and the winding is performed in the winding process of the weft and the defective yarn connected to the weft. and with increasing winding for winding drum resistance contact amount of the weft when reaching the winding amount becomes larger than the pull-out resistance of the defective yarn from being opened in the warp Cutting the weft continuous with the winding drum from the weft insertion nozzle, after that, so as to continue the winding of the defective yarn by the rotation of the winding drum until the sampling completion of defective yarn from being opened. According to this method, when the weft is reliably guided to the take-up drum by being caught by the winding pin , and at the initial stage of take-up, the necessary frictional force is secured as the amount of weft wound around the take-up drum is increased. in, the cut weft continuous with the winding drum from the weft insertion nozzle Runode, consumption of the weft insertion nozzle side of the weft caused by the yarn processing suppressed Erareru to a minimum.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows an air-jet type non-woven loom 1 and a defective yarn removing device 2. In the weaving loom 1, the weft 3 is supplied from the yarn feeder 4, is locked by the locking pin 7 on the outer peripheral surface of the drum 6 of the length measuring storage device 5, and is rotated once by the rotational movement of the rotary guide 8. The length required for the weft insertion is measured and stored until the weft insertion timing. When the locking pin 7 unwinds the weft 3 in the length measurement storage state on the drum 6 at the weft insertion timing, the weft insertion nozzle 9 jets air to cause the weft 3 guided to the inside to be warp. It is inserted into the opening 11 of the ten. After this weft insertion, the scissors 12 drive the wefts 3 that have been wefted into the pre-weave 14 of the woven fabric 13 by a striking motion. Thereafter, the weft 3 is cut by the yarn feeding cutter 15 at the weaving end on the yarn feeding side, and separated from the weft 3 inside the weft insertion nozzle 9.
[0009]
In the weft insertion process, whether the weft insertion is good or not is detected by the feeler 16 at the end of the woven fabric on the side opposite to the yarn feeding side. When a weft insertion failure such as a bend pick or a show topic occurs, the feeler 16 cannot detect the leading end of the weft yarn 3 and generates a weft insertion failure signal and sends it to the loom control device 40. When the loom control device 40 receives a weft insertion failure signal, the loom control device 40 operates the blowing nozzle 17 as a means for preventing the weft 3 from being cut, removes the weft 3 from the cutting area of the yarn feed cutter 15, and is necessary. Accordingly, the yarn feeding cutter 15 is brought into a non-operating state. As a result, the weft 3 relating to the poor weft insertion, that is, the defective yarn 3 a remains connected to the weft 3 inside the weft insertion nozzle 9. Thereafter, the loom control device 40 controls the operation necessary for extracting the defective yarn 3a, and gives an operation command to the defective yarn removing device 2.
[0010]
The defective yarn removing device 2 is supported in a movable state by a guide driving means (not shown) between the standby position A and the drawing position B close to the weft insertion nozzle 9, and winds the weft 3 and the defective yarn 3a. A winding drum 18 for winding, a winding pin 19 for drawing in the weft 3, and a drive motor 20 for driving the winding drum 18 are provided. The defective yarn 3 a after winding enters from the suction mouth 21 by the suction action of the ejector nozzle 22 and is accommodated in the cleaner case 23.
[0011]
Next, FIG. 2 shows a configuration example of the defective yarn removing device 2. The winding drum 18 has a plurality of drum wires 39 for winding the yarn in the axial direction along the outer peripheral surface at a predetermined interval, and the output of the drive motor 20 by the two bearings 25 and the locking nut 26 at the center position. A cutter bracket 28 and a spring 29 are accommodated therein, and a cutter 30 is provided in an axial slit space near the groove 24.
[0012]
The cutter bracket 28 is supported by a cylindrical bearing portion so as to be rotatable with respect to the output shaft 27 and movable in the axial direction, and a compression force of a spring 29 provided between the cutter bracket 28 and the bearing 25. It is energized by. The cam follower 34 integrated with the cutter bracket 28 is in contact with a stepped cam inclined surface of a cylindrical cam 38 fixed to the output shaft 27 by press fitting or the like.
[0013]
The cutter 30 includes a fixed blade 31 fixed to the winding drum 18 and a movable blade 32 movable with respect to the fixed blade 31 in the slit space of the winding drum 18. The movable blade 32 is connected to the cutter bracket 28 by a pin 35. The ratchet wheel 33 engages with the ratchet 37 with the teeth on the outer periphery and allows the winding drum 18 to rotate in the forward rotation direction. However, when the winding drum 18 rotates in the reverse direction, the ratchet wheel 33 engages with the ratchet 37 and rotates the winding drum 18. Prevent reversal. The ratchet 37 is rotatably attached to the take-up drum 18, and the ratchet wheel 33 is fixed to a bracket 36 for attaching the drive motor 20.
[0014]
Further, as already described, the cam follower 34 is in contact with the stepped cam slope of the cylindrical cam 38. Here, the cam follower 34 and the cam 38 constitute a kind of meshing clutch, and the rotation of the output shaft 27 of the drive motor 20 in the forward rotation direction is wound by the contact of the cam slope step and the cam follower 34. When the output shaft 27 rotates in the reverse rotation direction, the cutter bracket 28 is pushed against the spring 29 by the cam slope to move the movable blade 32 of the cutter 30 and perform a cutting operation.
[0015]
The winding pin 19 is provided in the winding drum 18 in the radial direction at the groove 24 and has a length protruding from the outer peripheral surface of the winding drum 18.
[0016]
FIG. 3 shows the operation sequence of the unwoven loom 1 and the operation sequence of the defective yarn removing device 2 when the weft insertion failure occurs as steps 1, 2,. When a weft insertion failure is detected by the weft insertion feeler 16, as a step 1, the loom control device 40 reciprocates the locking pin 7 one time, and the weft 3 of one turn necessary for the yarn processing on the outer peripheral surface of the drum 6. After unwinding, the blowing nozzle 17 is turned on, and the yarn feeding cutter 15 is deactivated as necessary. As a result, on the yarn supply side, the weft yarn 3 is blown up by the air flow from the blow-up nozzle 17 and is not cut by the yarn feed cutter 15 but remains connected to the defective yarn 3a.
[0017]
After the weft insertion failure is detected, in step 2, the loom control device 40 enters control for stopping the satin loom 1, but the satin loom 1 does not have a weft insertion due to the inertia of the rotating system. It does not stop at the weft insertion cycle of occurrence, and at the next weft insertion cycle, it is in a complete stop state without being inserted.
[0018]
In steps 3 and 4, the loom control device 40 automatically reverses the loom 1 from a crank angle of 270 degrees and finally stops at 180 degrees, thereby bringing the defective yarn 3a into a spouted state, and the blow-up nozzle 17 Instead, the weft insertion nozzle 9 and, if necessary, sub nozzles (not shown) provided along the opening 11 are set to the sub-nozzle group close to the yarn feeding side. Of course, the warp yarn 10 is in the state of the maximum opening, and the defective yarn 3a is easily pulled out from the opening 11. At this time, the weft 3 blown up by the blow-up nozzle 17 is inserted into the opening 11 of the warp 10. With this insertion, the defective yarn 3a is sequentially pulled away from the pre-weaving (weaving port) 14. In this way, the weft thread 3 connected to the weft insertion nozzle 9 is made straight by the air injection of the weft insertion nozzle 9 and the sub nozzle inside the opening 11 of the warp thread 10 and is separated from the pre-weaving 14.
[0019]
In step 5, the defective yarn removing device 2 moves from the standby position A to the drawing position B. Here, the loom control device 40 rotates the drive motor 20 in the forward rotation direction and rotates the winding drum 18 in the winding direction. During this rotation, the winding pin 19 locks the weft 3 between the weft insertion nozzle 9 and the weft insertion side weave end of the woven fabric 13, pulls it in the direction of the winding drum 18, and winds the weft 3. The drum 18 is wound around.
[0020]
In step 6, the defective yarn removing device 2 returns to the standby position A. During this time, the drive motor 20 further rotates once in the winding direction and rotates the winding drum 18 once to increase the winding amount of the weft 3 around the winding drum 18 . By increasing the winding amount of the weft 3, the frictional force required between the winding drum 18 and the weft yarn 3 can be secured, the weft 3, the above winding process, which is held and firmly to the take-up drum 18 It becomes a state. Accordingly, in this holding state, the winding resistance of the weft 3 wound around the winding drum 18 with respect to the winding drum 18 is larger than the resistance when the defective yarn 3a is pulled out from the opening 11 of the warp 10. To prevent slipping through .
[0021]
At step 7, the loom control device 40 rotates the non-woven loom 1 forwardly, and at step 8, the weft 3 of one turn is unwound by one reciprocation of the locking pin 7, and the weft insertion nozzle 9 and the first The sub nozzles of the group are ejected, and the weft 3 connected to the weft insertion nozzle 9 is made to face the cutting area of the yarn feeding cutter 15. In step 9, the loom 1 stops completely at a crank angle of 320 degrees for a mechanical cutter and at 50 degrees for an electric cutter.
[0022]
In step 10, the yarn feeding cutter 15 cuts the weft 3 connected from the weft insertion nozzle 9 to the defective yarn removing device 2 near the tip of the weft insertion nozzle 9. Therefore, when the defective yarn 3a is subsequently removed, the weft 3 inside the weft insertion nozzle 9 is no longer drawn out and is not consumed.
[0023]
In steps 11 and 12, the unwoven loom 1 automatically reverses and stops at a crank angle of 180 degrees. In step 13, the drive motor 20 drives the winding drum 18 in the winding direction to pull out the defective yarn 3a, so that the defective yarn 3a is removed from the outer periphery of the drum wire 39 of the winding drum 18 until the extraction is completed. I will get involved. The rotation in the forward direction of the drive motor 20 at this time is transmitted to the take-up drum 18 via the output shaft 27 by the cam follower 34 and the cam 38 having a clutch function. For this reason, the transmission torque must be greater than the pull-out resistance for pulling out the defective yarn 3 a from the inside of the opening 11. Thereafter, the ejector nozzle 22 is turned on, and the suction mouth 21 generates an air flow in the suction direction.
[0024]
In step 14, the drive motor 20 rotates in the reverse direction for discharging the wound defective yarn 3a. At this time, due to the engagement of the ratchet wheel 33 and the ratchet 37, the winding drum 18 is prevented from rotating in the reverse direction. For this reason, the rotational force in the reverse direction of the output shaft 27 moves the cam follower 34 to the right in FIG. 2 by the cam slope of the cam 38 and moves the movable blade 32 in the same direction via the cutter bracket 28. At this time, the defective yarn 3a wound around the groove 24 portion of the take-up drum 18 is cut by the movement of the movable blade 32 with respect to the fixed blade 31 and can be removed from the groove 24. Due to the flow, it enters the interior, is accelerated by the ejector nozzle 22, and is stored in the cleaner case 23.
[0025]
The loom 1 automatically reverses at step 15 and stops at a crank angle of 320 degrees for restarting at step 16. In subsequent step 17, the non-woven loom 1 is set to a restarted state by an operator's manual operation or by an automatic start command from the loom control device 40. In the winding complete state, the presence or absence of the defective yarn 3a is detected by detecting a predetermined number of revolutions of the winding drum 18 or between the defective yarn removing device 2 and the weft insertion side weave end of the woven fabric 13. It is judged by.
[0026]
In the above specific example, the defective yarn removing device 2 is movable and moved to the pull-in position B only when a weft insertion failure occurs. Instead, the defective yarn removing device 2 is used for the removing operation. It may be fixed at the position. In the case of a mobile type, the moving direction is not limited to the vertical direction, and may be any direction.
[0027]
In the above embodiment, the mechanical yarn feeding cutter 15 is used to prevent the weft 3 inserted by the blowing nozzle 17 from being cut. Instead, an electric cutter is used to electrically connect the electric cutter. It is also possible to prevent the weft 3 from being cut by making it inoperative.
[0028]
Further, in the above embodiment, the weft 3 connected to the weft insertion nozzle 9 from the take-up drum 18 is cut by the yarn feeding cutter 15, but a dedicated cutter different from the yarn feeding cutter 15 is provided, thereby You may make it cut | disconnect.
[0029]
Further, the ejector nozzle 22 may be operated while winding is continued. Thereby, the fluff accumulated on the winding drum 18 can be removed, and the built-in cutter 30 can be prevented from becoming inoperative.
[0030]
In the pulling process of the defective yarn 3a, the tension of the defective yarn 3a being pulled is detected in order to prevent the defective yarn 3a from being entangled with the warp yarn 10 or the catch cord and cutting the defective yarn 3a or the warp yarn 10 being pulled. A winding means may be provided to stop the winding operation when a tension greater than a set value is applied. The drive motor 20 that rotationally drives the take-up drum 18 is preferably controlled according to the type of weft 3 to be used, and driven at an appropriate acceleration and speed.
[0031]
【The invention's effect】
According to the present invention, the following effects can be obtained. After the weft insertion failure occurs, the defective yarn is caught by the winding pin of the defective yarn removing device, wound around the winding drum and reliably pulled. In addition, after the start of winding, the winding amount of the defective yarn is in a state where the weft is held on the winding drum, that is, the winding resistance of the weft generated by winding the defective yarn on the winding drum causes the defective weft to pass through the defective weft. The weft thread connected to the weft insertion nozzle is cut when the amount of winding becomes larger than the pulling resistance applied when pulling out from the opening, and then the weft is pulled out from the weft insertion nozzle side. It is not wasted, and the length of the weft necessary for the defective yarn removal process can be minimized.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is an explanatory view of a main part of a plain loom and a defective yarn removing device.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a main part of the defective yarn removing device.
FIG. 3 is an explanatory diagram of the operation of the loom and the operation sequence of the defective yarn removing device during the defective yarn removing operation.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Non-weaving machine 2 Defective yarn removal device 3 Weft 3a Defective yarn 4 Feeding body 5 Length measuring storage device 6 Drum 7 Locking pin 8 Rotation guide 9 Weft insertion nozzle 10 Warp 11 Opening 12 筬 13 Weaving cloth 14 Before weaving 15 Feeding Thread cutter 16 Feeler 17 Blow-up nozzle 18 Winding drum 19 Winding pin 20 Drive motor 21 Suction mouse 22 Ejector nozzle 23 Cleaner case 24 Groove 25 Bearing 26 Retaining nut 27 Output shaft 28 Cutter bracket 29 Spring 30 Cutter 31 Fixed blade 32 Movable blade 33 Ratchet wheel 34 Cam follower 35 Pin 36 Bracket 37 Ratchet 38 Cam 39 Drum wire 40 Loom control device
