JP3733488B2 - 横型チップ電子部品の製造方法及び装置 - Google Patents

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JP3733488B2
JP3733488B2 JP15412093A JP15412093A JP3733488B2 JP 3733488 B2 JP3733488 B2 JP 3733488B2 JP 15412093 A JP15412093 A JP 15412093A JP 15412093 A JP15412093 A JP 15412093A JP 3733488 B2 JP3733488 B2 JP 3733488B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、横型チップ電子部品の製造方法及び装置に係り、特に少なくとも1面に平面が設けられた樹脂ケースの穴に電子部品を挿入し、該電子部品のリード線を樹脂ケースに密着させた状態で平面と平行に折り曲げて面実装基板に搭載可能とした横型チップ電子部品の製造装置及び該横型チップ電子部品を効率よく製作することができる製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年電子装置の小型化、軽量化に対する要求は非常に強く、基板に搭載される電子部品を小型化してこれらの要求に対処しようとする試みがなされている。
【0003】
しかしリード線付電子部品においては、基板に設けられた穴にリード線を挿通し、半田付けして実装する、いわゆるスルーホール基板に実装して使用するため、基板の片面にしか実装することができず、実装密度を上げるが困難であった。
【0004】
上記欠点を解消するものとして、基板の両面に電子部品を実装するようにして、飛躍的に実装密度を向上させるようにした、いわゆる両面実装基板が提案され広く使用されるようになっている。
【0005】
両面実装基板に使用される電子部品は、スルーホールにリード線を挿通させずに半田付けできるように専用の形状をした電子部品が要求され、種々のチップ型電子部品が実用に供されており、電子部品のリード線の間隔は0.5mm程度のものから最近では更に狭いピッチのリード線が設けられた電子部品も提案されているが、従来のリード線付電子部品は、面実装基板に搭載することができず、面実装基板には面実装用の特別の形状をした専用の電子部品を製作して使用しなければならなかった。
【0006】
また面実装基板用の専用の電子部品は、特別の形態をしたものであるため製作に高価な製造装置を要し、また多くの製作工程を経て製作されるので高価であり、この点で改良の余地があった。
【0007】
一方、従来すでに実用化されているリード線付電子部品であってチップ化されたものとしては、丸形のコンデンサを縦に配置してリード線部に樹脂製の座板を設け、該座板に短く切断されたリード線を貫通させて折り曲げ、半田付け用端子となしたいわゆる縦型のチップ電子部品があるが、これによるとコンデンサの場合であってもその直径よりは長さの方が寸法的に大きいので、どうしても高さが高くなる欠点があり、電子部品が搭載された状態での基板の厚さを少しでも薄くしたいという要望に応えるには未だ不十分であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は,上記した従来技術の欠点を除くためになされたものであって、その目的とするところは、樹脂ケースに形成された穴にリード線付電子部品を挿入し、リード線を半田付けの際に基板に載置されるべき平面と平行に折り曲げて半田付け用のリード端子とすることにより、リード線付電子部品を用いて横型チップ電子部品を低コストで量産できるようにすることであり、またこれによって面実装基板に搭載可能な横型電子部品を安価に提供できるようにすることである。
【0009】
また他の目的は、上記構成により、従来のリード線付電子部品を樹脂ケースに収納して横に寝かせた状態で基板に載置できるようにすることであり、またこれによって従来の縦型のチップ電子部品に比べて基板からの高さを低く押さえ、電子部品を搭載した状態での基板の厚さを少しでも薄くしたいという要望に十分に応えることができるようにすることである。
【0010】
更に他の目的は、樹脂ケース保持装置によって保持された筒型の樹脂ケースを間欠回転させながら該樹脂ケースにリード線付電子部品を挿入した後、該電子部品を押圧して所定の位置に収納し、更に電子部品のリード線を必要な長さに切断した後、リード線分離部と第1折曲げ部と第2折曲げ部とが形成された折曲げ部材により第1折曲げ部による一度目の90°の折曲げ及び第2折曲げ部による二度目の90°の折曲げ工程を経てリード線を基板に載置されるべき平面と平行に折り曲げる作業を自動機によって連続して行うことができるようにすることであり、またこれによって面実装基板に搭載可能な横型チップ電子部品を安価に量産できるようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
【0012】
要するに本発明(請求項1)は、少なくとも1面に半田付けの際に基板に載置されるべき平面が設けられ筒状に形成され、一側にガイド面が設けられた突起部が形成され、対向する2つの稜線部に夫々リード線収納部が形成された樹脂ケースを保持し得るように間欠回転するターンテーブルに装着された複数の樹脂ケース保持装置と、該樹脂ケース保持装置に前記樹脂ケースを供給する樹脂ケース供給装置と、前記樹脂ケース保持装置に保持された前記樹脂ケースに複数のリード線が片側から出ているリード線付電子部品を供給して前記リード線が前記ガイド面、突起部及びリード線収納部側に出るように挿入する電子部品供給装置と、前記樹脂ケースに挿入された前記電子部品を押圧して所定の位置に収納する押圧装置と、前記樹脂ケースに挿入された前記電子部品のリード線を必要な長さに切断するリード線切断装置と、前記複数のリード線を相互に分離させるリード線分離部と該リード線を折り曲げる第1折曲げ部及び第2折曲げ部とが形成された折曲げ部材を有し前記リード線分離部と前記第1折曲げ部と前記第2折曲げ部とが前記リード線に順次当接するように前記折曲げ部材を移動させると共に適宜上下に揺動させることで、まず前記第1折曲げ部を前記リード線に当接させて90°折り曲げ、次いで前記第2折曲げ部を90°折り曲げられた該リード線に当接させて更に90°折り曲げて前記リード線収納部に収納して前記リード線を前記平面と平行に折り曲げるように構成されたリード線折曲げ装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】
【実施例】
以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明する。図2及び図3において、本発明に係る横型チップ電子部品の製造装置1は、樹脂ケース保持装置2と、樹脂ケース供給装置3と、電子部品供給装置4と、押圧装置5と、リード線切断装置6と、リード線折曲げ装置8とを備えている。
【0014】
図4において、樹脂ケース保持装置2は、樹脂ケース9を保持して各ステーションに搬送するためのものであって、固定把持部材10と可動把持部材11とから構成されている。
【0015】
固定把持部材10は、先端にV字形把持部10aが形成されており、本体12にねじ13によって固定されている。
【0016】
可動把持部材11は、先端に固定把持部材10のV字形把持部10aと対向してV字形把持部11aが形成されており、本体12に設けられたガイド溝12aに矢印A及びB方向に摺動自在に嵌合し、後部に配設されたばね14により押圧されて常に矢印A方向に付勢されている。
【0017】
そして矢印A方向に移動して固定把持部材10のV字形把持部10aと可動把持部材11のV字形把持部11aとで直方体の樹脂ケース9を押圧することにより該樹脂ケース9の芯を出しながら保持するようになっている。
【0018】
図示の実施例においては、図1に示すように、上記構成の16台の樹脂ケース保持装置2が22.5°ずつ間欠回転するターンテーブル15に等間隔で装着されており、該樹脂ケース保持装置2で樹脂ケース9を保持して所定のステーションに順次搬送するように構成されている。
【0019】
樹脂ケース9は、複数のリード線16aが片側から出ているリード線付電子部品の一例たる電解コンデンサ16を収納するためのものであって、該電解コンデンサ16の種類に応じて数種類の寸法の樹脂ケースが用いられる。
【0020】
図1及び図6において、樹脂ケース9は、上下方向に貫通した穴である収納室9aが形成され、例えば幅3.6mmから4.6mm,高さ3.5mmから4.5mm,長さ6.3mmから13.3mm程度の直方体として形成され、中心に例えば直径3mmから4mm程度の穴が形成された筒形になっており、該収納室9aに電解コンデンサ16を矢印M方向に挿入して収納するようになっている。
【0021】
収納室9aの下部には、ガイド面9bが設けられた突起部9cが形成され、更に樹脂ケース9の対向する2つの稜線部には、リード線収納部9dが形成されている。
【0022】
2つのリード線収納部9dの間の面9eは、樹脂ケース9を基板(図示せず)に安定して載置できるように平面となっている。
【0023】
そして電解コンデンサ16を収納室9aに挿入し、下部から突出したリード線16aをガイド面9bに沿わせて直角に折り曲げ、更に半田付けの際に基板(図示せず)に載置されるべき平面9eと平行に折り曲げてリード線収納部9dにリード線16aを収納して半田付け用のリード端子16cとするようになっている。
【0024】
図2及び図5において、樹脂ケース供給装置3は、樹脂ケース保持装置2に樹脂ケース9を供給するためのものであって、樹脂ケース整列装置18と、第1受渡し装置19と、回転搬送装置20と、第2受渡し装置21とから構成されている。
【0025】
樹脂ケース整列装置18は、樹脂ケース9の方向を揃えながら整列させて矢印B方向に供給するためのものであって、公知の振動式部品供給装置(図示せず)によって樹脂ケース9を整列させ、ガイド溝18a中を矢印B方向に搬送するようになっている。
【0026】
第1受渡し装置19は、樹脂ケース整列装置18から回転搬送装置20に樹脂ケース9を受け渡すためのものであって、基台22に固定された流体圧シリンダ23のピストンロッド24に突き出し腕25が装着されている。
【0027】
そして流体圧シリンダ23に圧縮流体を供給してピストンロッド24を伸長させ、突き出し腕25を矢印C方向に移動させてガイド溝18aから樹脂ケース9を1つずつ回転搬送装置20に受け渡すように構成されている。
【0028】
回転搬送装置20は、樹脂ケース9を樹脂ケース保持装置2の下方の供給位置まで搬送するためのものであって、複数の樹脂ケース保持室20aが設けられており、第1受渡し装置19から樹脂ケース保持室20aに受け渡された樹脂ケース9を90°矢印D方向に回転させてターンテーブル15の第1ステーションに位置した樹脂ケース保持装置2の下方に搬送するようになっている。
【0029】
第2受渡し装置21は、樹脂ケース保持装置2に樹脂ケース9を供給するためのものであって、図5において、ロッド26がガイド筒28により案内されて上下方向に摺動できるように構成されている。
【0030】
ロッド26の下端には、軸29を中心として矢印E又はF方向に揺動するクランク腕30が連結され、また上端にはアーム31が固定されている。
【0031】
アーム31には、ばね32によって上方に付勢された直径3.4mmの突き出しピン33が摺動自在に嵌合し、クランク腕30を矢印E又はF方向に揺動させて突き出しピン33を20mm矢印G方向に移動させて樹脂ケース保持室20aに保持された樹脂ケース9を矢印G方向に突き出し、樹脂ケース9を樹脂ケース保持装置2の固定把持部材10のV字形把持部10aと可動把持部材11のV字形把持部11aとで押圧して保持するように構成されている。
【0032】
電子部品供給装置4は、電解コンデンサ16を樹脂ケース9に供給するためのものであって、図2及び図3において、供給装置(図示せず)から矢印I方向に供給された電解コンデンサ16のリード線16aを第3受渡し装置34の把持腕4aが保持して垂直面内で矢印J方向に90°ずつ間欠回動させて搬送するようになっている。
【0033】
一方電子部品供給装置4は、夫々電解コンデンサ16の本体16bを挟持する挟持機構が設けられた4個の搬送腕4aが装着され矢印K方向に回動すると共に矢印L又はM方向に上下動自在に構成されている。
【0034】
そして第3受渡し装置34によって把持されて最上搬送位置にまで搬送され、待機状態にある電解コンデンサ16の本体16bを矢印M方向に下降させて搬送腕4aで保持した後、矢印L方向に上昇し、次いで矢印K方向に270°回動してターンテーブル15の第5ステーション上方まで搬送し、この位置において再び矢印M方向に下降し、樹脂ケース保持装置2に保持されこの位置で待機している樹脂ケース9の収納室9aに、図8に示すように、リード線16aから挿入するように構成されている。
【0035】
なお、電解コンデンサ16のリード線16aは、予めくの字形に成形されており、収納室9aに挿入するときリード線16aの先端が樹脂ケース9に干渉しないように配慮されている。
【0036】
押圧装置5は、電解コンデンサ16を押圧して樹脂ケース9の所定の位置に収納するためのものであって、ターンテーブル15の第6ステーションに配設されている。
【0037】
図9及び図10において、樹脂ケース支持台35がガイドブッシュ36により案内されて矢印N又はO方向に摺動自在なロッド38の上端に固定され、また該ロッド38に固定されたばね受け39と基台22に固定されたばね掛け40との間にばね41が装着されてロッド38を常に矢印O方向に付勢している。
【0038】
ロッド38の下端は、カム装置(図示せず)に連結されており、該カム装置を作動させて樹脂ケース支持台35を矢印N方向に10mm上昇させて樹脂ケース9を下方から支持するように構成されている。
【0039】
電子部品押圧ピン42は、2本のガイド軸43aがガイドアーム45に摺動自在に嵌合する可動台43に矢印P又はQ方向に摺動自在に配設され、ばね44によって常に矢印P方向に付勢されている。
【0040】
可動台43は、連結ロッド46によって樹脂ケース支持台35と同様のカム装置(図示せず)に連結されており、該カム装置を作動させて可動台43を矢印P方向に14mm下降させ、電解コンデンサ16を樹脂ケース9の所定の位置まで押圧して収納するように構成されている。
【0041】
リード線切断装置6は、電解コンデンサ16のリード線16aを必要な長さに切断するためのものであって、ターンテーブル15の第7ステーションに配設されており、図11において固定刃48が刃固定台49に固定されている。
【0042】
可動刃50は、基台22に固定された切断装置本体51に設けられた摺動溝51aに摺動自在に嵌合する可動台52に固定されており、該可動台52には軸53を中心として矢印T又はU方向に揺動するクランク腕54の一端が連結されている。
【0043】
クランク腕54の他の一端は連結ロッド55によって樹脂ケース支持台35と同様にカム装置(図示せず)に連結されており、該カム装置を作動させて矢印R方向に連結ロッド55を移動させてクランク腕54を矢印T方向に揺動させ、可動台52を可動刃50と共に矢印V方向に6mm摺動させて固定刃48と可動刃50とでリード線16aを剪断により必要な長さに切断するように構成されている。
【0044】
切断されたリード線16aは、矢印W方向に落下し、吸引装置(図示せず)によって吸引されて処理され、切断されたリード線16aが横型チップ電子部品の製造装置1の機構部の作動の障害とならないようになっている。
【0045】
リード線折曲げ装置8は、複数のリード線16aを相互に分離させるリード線分離部56aと該リード線16aを折り曲げる第1折曲げ部56b及び第2折曲げ部56cとが形成された折曲げ部材56を有し、リード線分離部56aと第1折曲げ部56bと第2折曲げ部56cとがリード線16aに順次当接するように折曲げ部材56を移動させると共に適宜上下に揺動させることで、第1折曲げ部56bによる一度目の90°の折曲げ及び第2折曲げ部56cによる二度目の90°の折曲げ工程を経て電解コンデンサ16のリード線16aを半田付けの際に基板に載置されるべき平面9eと平行に折り曲げてリード線収納部9dに収納するためのものであって、ターンテーブル15の第9ステーションに配設されている。
【0046】
図12から図15において、基台22に固定されたリード線折曲げ装置本体59に設けられた摺動溝59aに矢印X又はY方向に摺動自在に嵌合する可動台60に折曲げ部材56がピン58によって回動自在に装着されている。
【0047】
可動台60の折曲げ部材56の下方及び上方にはストッパ61,62が設けられ、折曲げ部材56の上下方向の動きを制限するようになっている。
【0048】
可動台60には軸63を中心として矢印a又はb方向に揺動するクランク腕64の一端が連結され、他の一端は連結ロッド65によってカム装置(図示せず)に連結されており、該カム装置を作動させて矢印c方向に連結ロッド65を移動させてクランク腕64を矢印a方向に揺動させ、可動台60を矢印X方向に12mm移動させるように構成されている。
【0049】
折曲げ部材56は、前面に略V字形のリード線分離部56aが、また該リード線分離部56aに連続して水平面である第1折曲げ部56bが、更にこれに連続して逆L字形の第2折曲げ部56cが形成された突起部56dが設けられ、先端部56eの下部は半円形に形成されている。
【0050】
リード線折曲げ装置本体59の前方には、コの字溝59bが形成されており、該コの字溝59bに蓋をする如く溝板66がねじ68によって固定されて断面長方形のガイド溝69が構成されている。
【0051】
ガイド溝69には、上端にコの字形の係合部70aが形成された駆動板70が矢印e又はf方向に摺動自在に嵌合し、駆動板70の下端は連結ロッド71によってカム装置(図示せず)に連結されており、該カム装置を作動させて連結ロッド71を矢印h方向に5mm移動させて駆動板70を矢印e方向に上昇させるように構成されている。
【0052】
係合部70aは、折曲げ部材56の前方に対向した位置に配置されており、折曲げ部材56が連結ロッド65によって矢印X方向に移動したとき、先端部56eが図14の実線で示す位置から仮想線で示す位置に移動して係合部70a内に進入して係合し、駆動板70を矢印e方向に移動させることにより折曲げ部材56をピン58を中心として矢印g方向に回動させるようになっている。
【0053】
そしてカム装置を作動させて連結ロッド65を矢印c方向に移動させ、クランク腕64を矢印a方向に揺動させて折曲げ部材56を可動台60と共に矢印X方向に移動させることにより、まず電解コンデンサ16のリード線16aをリード線分離部56aで確実に分離した後、第1折曲げ部56bをリード線16aに当接させて図14の実線で示す位置から仮想線で示す位置に90°(矢印j方向)折り曲げるように構成されている。
【0054】
次いで連結ロッド71を矢印h方向に移動させることにより駆動板70を矢印e方向に上昇させ、係合部70aに先端部56eが係合する折曲げ部材56をピン58を中心として矢印g方向に回動させて第2折曲げ部56cを90°折り曲げられたリード線16aに当接させて半田付けの際に基板に載置されるべき平面9eと平行に更に90°上方に折り曲げてリード線収納部9dに収納し、半田付け用のリード端子16cとするように構成されている。
【0056】
本発明は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1から図5において、樹脂ケース9が振動式部品供給装置(図示せず)によって整列させられてガイド溝18a中を矢印B方向に搬送されて来る。
【0057】
流体圧シリンダ23に圧縮流体が供給されてピストンロッド24が伸長し、突き出し腕25が矢印C方向に移動してガイド溝18aから樹脂ケース9を押し出して回転搬送装置20の樹脂ケース保持室20aに受け渡す。
【0058】
回転搬送装置20が矢印D方向に90°回転して樹脂ケース9を樹脂ケース保持装置2の下方まで搬送すると、カム装置(図示せず)が作動して、クランク腕30を矢印E方向に揺動させ、突き出しピン33を矢印G方向に20mm上昇させる。
【0059】
そして回転搬送装置20の樹脂ケース保持室20aに保持されている樹脂ケース9を矢印G方向に押し出し、第1ステーションに位置する樹脂ケース保持装置2の固定把持部材10のV字形把持部10aと可動把持部材11のV字形把持部11aとの間に供給し、該V字形把持部10aとV字形把持部11aが樹脂ケース9を挟持して位置決めしながら保持する。
【0060】
上記した樹脂ケース保持装置2への樹脂ケース9の供給動作は、ターンテーブル15が22.5°ずつ間欠回転するごとに行われ、樹脂ケース9が樹脂ケース保持装置2へ順次供給される。
【0061】
ターンテーブル15が90°回転して樹脂ケース9が供給された樹脂ケース保持装置2が第5ステーションに達すると、図6から図8において、第3受渡し装置34が供給装置(図示せず)から矢印I方向に供給される電解コンデンサ16のリード線16aを挟持して矢印J方向に垂直面内で90°回動し、該電解コンデンサ16を最上位置まで搬送して待機する。
【0062】
電子部品供給装置4は、矢印M方向に下降して搬送腕4aの挟持機構により第3受渡し装置34が保持する電解コンデンサ16の本体16bを挟持して受け渡された後、矢印L方向に上昇し、次いで矢印K方向に270°回動してターンテーブル15の第5ステーションに停止している樹脂ケース保持装置2の上方に搬送する。
【0063】
そして電子部品供給装置4は、再び矢印M方向に下降し、樹脂ケース保持装置2に保持されている樹脂ケース9の収納室9aに電解コンデンサ16をリード線16aから挿入する(図8)。
【0064】
電解コンデンサ16のリード線16aは、図6に示す如く予めくの字形に成形されているので、リード線16aは干渉することなく、滑らかに収納室9aに挿入することができる。またリード線16aは後述する2ヵ所の折曲げ予定部が予め潰されて成形されており、容易に折り曲げられるようになっている。
【0065】
電解コンデンサ16が供給され樹脂ケース保持装置2で保持された樹脂ケース9は、ターンテーブル15が回転して第6ステーションに搬送されると、図9及び図10においてカム装置(図示せず)が作動してロッド38を矢印N方向に移動させ、樹脂ケース支持台35を10mm上昇させて樹脂ケース9を下方から支持する。
【0066】
次いで他のカム装置(図示せず)が作動して連結ロッド46を矢印P方向に移動させ、電子部品押圧ピン42を可動台43と共に矢印P方向に14mm押し下げ、該電子部品押圧ピン42で電解コンデンサ16を押圧して樹脂ケース9の所定の位置に収納する。
【0067】
ターンテーブル15が更に回転して樹脂ケース保持装置2が第7ステーションに搬送されると、図11においてカム装置(図示せず)が作動して連結ロッド55を矢印R方向に移動させてクランク腕54を矢印T方向に揺動させ、可動台52を可動刃50と共に矢印V方向に6mm摺動させて固定刃48と可動刃50とでリード線16aを剪断により必要な長さに切断する。
【0068】
切断されたリード線16aは、矢印W方向に落下するが、吸引装置(図示せず)によって吸引されて処理されるので、切断されたリード線16aが散乱して横型チップ電子部品の製造装置1の作動を阻害することはない。
【0069】
ターンテーブル15が更に回転して樹脂ケース保持装置2が第9ステーションに搬送されると、図12から図15において、カム装置(図示せず)が作動して連結ロッド65を矢印c方向に移動させ、クランク腕64を矢印a方向に揺動させて折曲げ部材56を可動台60と共に矢印X方向に移動させることにより、まず電解コンデンサ16のリード線16aをリード線分離部56aで確実に分離した後、第1折曲げ部56bをリード線16aに当接させて図14の実線で示す位置から仮想線で示す位置に90°(矢印j方向)折り曲げる。
【0070】
次いで他のカム装置(図示せず)が作動して連結ロッド71を矢印h方向に移動させ、駆動板70を矢印e方向に上昇させて係合部70aに先端部56eが係合する折曲げ部材56をピン58を中心として矢印g方向に回動させ、第2折曲げ部56cを90°折り曲げられたリード線16aに当接させて半田付けの際に基板に載置されるべき平面9eと平行に更に90°上方に折り曲げてリード線収納部9dに収納し、半田付け用のリード端子16cとして横型チップ電子部品72が完成する。
【0071】
そしてターンテーブル15が更に回転して第13ステーションに達すると、完成した横型チップ電子部品72は、矢印Z方向に排出され、空となった樹脂ケース保持装置2は、再び第1ステーションに返送されて次の生産に備える。
【0072】
以後上記した作用が連続して繰り返し行われ、横型チップ電子部品72が極めて短時間に連続して次々と生産される。
【0073】
なお、上記実施例においては、リード線付電子部品は電解コンデンサとして説明したが、リード線付電子部品は電解コンデンサに限定されるものではなく、リード線が設けられた電子部品であれば、どのような電子部品であってもよい。
【0074】
【発明の効果】
本発明は、上記のように樹脂ケースに形成された穴にリード線付電子部品を挿入し、リード線を半田付けの際に基板に載置されるべき平面と平行に折り曲げて半田付け用のリード端子とするようにしたので、リード線付電子部品を用いて横型チップ電子部品を低コストで量産できる効果があり、またこの結果面実装基板に搭載可能な横型電子部品を安価に提供できるという産業上極めて優れた効果が得られる。
【0075】
また上記構成により、従来のリード線付電子部品を樹脂ケースに収納して横に寝かせた状態で基板に載置できることとなり、またこの結果従来の縦型のチップ電子部品に比べて基板からの高さを低く押さえることができるから、電子部品を搭載した状態での基板の厚さを少しでも薄くしたいという要望に十分に応えることができる効果がある。
【0076】
更には、樹脂ケース保持装置によって保持された筒型の樹脂ケースを間欠回転させながら該樹脂ケースにリード線付電子部品を挿入した後、該電子部品を押圧して所定の位置に収納し、更に電子部品のリード線を必要な長さに切断した後、リード線分離部と第1折曲げ部と第2折曲げ部とが形成された折曲げ部材によりリード線を第1折曲げ部による一度目の90°の折曲げ及び第2折曲げ部による二度目の90°の折曲げ工程を経て基板に載置されるべき平面と平行に折り曲げる作業を自動機によって連続して行うことができ、またこの結果面実装基板に搭載可能な横型チップ電子部品を安価に量産できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】横型チップ電子部品の製造装置による横型チップ電子部品の製造工程の概略を示す平面図である。
【図2】横型チップ電子部品の製造装置の平面図である。
【図3】横型チップ電子部品の製造装置の要部拡大斜視図である。
【図4】樹脂ケース保持装置の平面図である。
【図5】樹脂ケース供給装置の正面図である。
【図6】リード線付電子部品を樹脂ケースの穴に挿入する状態を示す正面図である。
【図7】リード線付電子部品が樹脂ケースの穴に挿入された状態を示す正面図である。
【図8】リード線付電子部品が樹脂ケースの穴に挿入される状態を示す要部拡大正面図である。
【図9】押圧装置の正面図である。
【図10】リード線付電子部品が樹脂ケースに押圧される状態を示す要部拡大正面図である。
【図11】リード線切断装置の正面図である。
【図12】リード線折曲げ装置の正面図である。
【図13】リード線折曲げ装置の要部拡大斜視図である。
【図14】リード線付電子部品のリード線を折り曲げる第1工程を示す要部拡大正面図である。
【図15】リード線付電子部品のリード線を折り曲げる第2工程を示す要部拡大正面図である。
【符号の説明】
1 横型チップ電子部品の製造装置
2 樹脂ケース保持装置
3 樹脂ケース供給装置
4 電子部品供給装置
5 押圧装置
6 リード線切断装置
8 リード線折曲げ装置
9 樹脂ケース
9a 収納室たる樹脂ケースの穴
9bガイド面
9c突起部
9d リード線収納部
9e 平面
15 ターンテーブル
16 リード線付電子部品の一例たる電解コンデンサ
16a リード線
16c 半田付け用のリード端子
56 折曲げ部材
56a リード線分離部
56b 第1折曲げ部
56c 第2折曲げ部
72 横型チップ電子部品

Claims (1)

  1. 少なくとも1面に半田付けの際に基板に載置されるべき平面が設けられ筒状に形成され、一側にガイド面が設けられた突起部が形成され、対向する2つの稜線部に夫々リード線収納部が形成された樹脂ケースを保持し得るように間欠回転するターンテーブルに装着された複数の樹脂ケース保持装置と、該樹脂ケース保持装置に前記樹脂ケースを供給する樹脂ケース供給装置と、前記樹脂ケース保持装置に保持された前記樹脂ケースに複数のリード線が片側から出ているリード線付電子部品を供給して前記リード線が前記ガイド面、突起部及びリード線収納部側に出るように挿入する電子部品供給装置と、前記樹脂ケースに挿入された前記電子部品を押圧して所定の位置に収納する押圧装置と、前記樹脂ケースに挿入された前記電子部品のリード線を必要な長さに切断するリード線切断装置と、前記複数のリード線を相互に分離させるリード線分離部と該リード線を折り曲げる第1折曲げ部及び第2折曲げ部とが形成された折曲げ部材を有し前記リード線分離部と前記第1折曲げ部と前記第2折曲げ部とが前記リード線に順次当接するように前記折曲げ部材を移動させると共に適宜上下に揺動させることで、まず前記第1折曲げ部を前記リード線に当接させて90°折り曲げ、次いで前記第2折曲げ部を90°折り曲げられた該リード線に当接させて更に90°折り曲げて前記リード線収納部に収納して前記リード線を前記平面と平行に折り曲げるように構成されたリード線折曲げ装置とを備えたことを特徴とする横型チップ電子部品の製造装置。
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