JP3731479B2 - ワイヤハーネス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の電線群をテープ巻きして集束保護しているワイヤハーネスに関し、二重テープ巻きが必要な場合において、二重巻きされていることを一目で確認できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車に配索されるワイヤハーネスW/Hの電線群はテープ巻きで集束、保護している場合が多いが、重要電線が含まれる場合や、防水を確実にする必要がある場合には、確実に外部干渉材や浸水から電線を保護するために、テープが二重巻されている。
【0003】
この場合、図3に示すようにワイヤハーネスW/Hの区間A〜Bをテープ1で一巻きした後に、その上から同じ区間A〜Bをテープ2で二度巻きすると、外部からは一度目に巻いたテープ1が目視できないため、従来、電線のテープ二重巻き作業施行の検査においては、二度目に巻いたテープ2の一部を剥離して一巻き目のテープ1の存在を確認する方法がとられてきた。
【0004】
しかしながらこのようなテープ巻き電線保護構造によれば、上記のようにその検査において一巻き目のテープ1の存在を確認するために、テープ1の上から巻いたテープ2を剥がす手間を要し、また、一度巻いたテープ2を剥がして再び巻き直すと、その剥がしたテープ2の粘着力が劣化し、特に剥がしたテープ2の端部がめくれ易くなるという問題が生じている。
【0005】
上記問題に対し、例えば、実開昭64−009315号では、図4に示すように、電線を二重テープ巻する区間A〜Bの両端をそれぞれ延長した区間A’〜B’を青色テープ3を用いて一巻きし、更にその上から二重に保護すべき区間A〜Bを、青色以外の色のテープ、例えば黒色テープ4を用いて二度巻きしている。このように、一巻き目のテープ3と二巻き目のテープ4の色を相違させておくことにより、二巻き目に巻いたテープ4を剥がすことなくテープが二重巻きされていることを外部から一目で確認できるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように色を相違させたテープを用いた場合、色違いのテープが隣り合って位置した状態となり、その色の差異が外部から目立ち過ぎる。通常、ワイヤハーネスは黒色テープを巻き付けて目立たないようにしているが、二重テープ巻の確認のためにだけに異なる色のテープを巻き付けると、ワイヤハーネスは外観上が好ましいものではなくなる。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、外観上で目立つことなく二重テープ巻きを確認できるようにすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、自動車に配索されるワイヤハーネスを構成する電線群をテープで二重巻きして集束保護しているもので、
一巻き目のテープを二重巻き区間の両端より所要寸法延長させて巻き付けていると共に、上記二重巻き区間に二巻き目のテープを巻き付けて、該二巻き目のテープの両端より一巻き目のテープを露出させており、
上記一巻き目と二巻き目で用いるテープは両方とも黒色とする一方、これら黒色の一巻き目のテープと二巻き目のテープとはツヤ無しとツヤ有りで相違させて、テープが二重巻きされていることを確認できる構成としているワイヤハーネスを提供している。
【0009】
上記のように、露出させる一巻き目のテープと二巻き目のテープの色をいずれも黒色としてワイヤハーネス自体を目立たなくしているが、一巻き目と二巻き目とを外観上で相違が確認できるように、ツヤ無しとツヤ有りの違いを持たせている。これにより、ワイヤハーネス自体および一巻き目と二巻き目のテープの差異を目立たせることなく、露出した一巻き目のテープの存在を外部から検査員が確認することができる。
【0010】
このように、テープの色はワイヤハーネス結束用として汎用されている黒色テープを用いている。具体的には、ワイヤハーネスW/Hのテープ二重巻き区間の両側にはみだすようにツヤなし黒色テープをワイヤハーネスW/Hに巻き付けた後、該一巻き目に巻いたテープの一端が露出するように、テープ二重巻き区間に二巻き目のテープとしてツヤのある黒色テープを巻き始め、二重ハーフラップ巻きして、一巻き目のテープの他端が露出するように、テープ二重巻き区間に巻き付けている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、自動車に配索するワイヤハーネスW/Hには、二重テープ巻き区間に、一巻き目のツヤなし黒色テープ10と、二巻き目のツヤあり黒色テープ11とを巻き付けている。これらテープ10、11はいずれもビニルテープからなり内面側となる一面に粘着剤が塗布されている粘着テープからなる。
【0012】
上記一巻き目のツヤなし黒色テープ10と、二巻き目のツヤあり黒色テープ11とは二重テープ巻き区間A−Bの間では二重ハーフラップ巻している。
上記一巻き目のツヤなし黒色テープ10は、二重テープ巻き区間A−Bの両端よりテープ幅と略等しい幅の区間A’−B’の区間で巻き付けており、よって、二巻き目のツヤあり黒色テープ11の両端より、一巻き目のツヤなし黒色テープ10が露出する構成としている。
【0013】
詳しくは、図2(A)に示すように、二重テープ巻き区間A〜Bの一端Aより長さLだけ延長した起点A’から、一巻き目のツヤなし黒色テープ10を電線群の外周面にハーフラップ巻して図中矢印で示す方向に巻き付けていく。
図2(B)に示すように、二重テープ巻き区間A〜Bの他端Bより長さLだけ延ばした終点B’で巻き終え、一巻き目のテープ巻き作業を終了する。
【0014】
次に、図2(C)に示すように、二巻き目のツヤあり黒色テープ11を用いて、二重テープ巻き区間A〜Bの一端Aを起点として、一巻き目のテープ10の外周面にハーフラップ巻していき、テープ10と11とにより区間A−Bを二重ハーフラップ巻きする。
【0015】
上記のようにテープ10、11を巻き付けることにより、二重テープ巻き区間A−Bはテープ10、11とが二重巻きされ、その両側に長さLだけ一巻き目のツヤなしテープ10が露出した状態としている。
【0016】
上記テープ巻き構造とすると、ワイヤハーネスW/Hを二重テープ巻きする保護区間A〜Bには二重にテープが巻かれているが、二巻き目の光沢のあるツヤありテープ11の両端に、一巻き目の光沢のないツヤなしテープ10が各々長さLだけ露出した状態となり、外部より両テープ10、11の光沢が目視で確認きる。よって、二巻き目のツヤありテープ11を剥がすことなく、一巻き目に巻いたツヤなしテープ10の存在を外部から目視により確認することができる。かつ、一巻き目のテープ10と二巻き目のテープ11とは同じ黒色であるため、テープの色の差異が目立つという外観上の問題が生じることがない。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、テープの二重巻き区間において、二巻き目のテープを剥がすことなく、テープの二重巻き作業がなされているかを目視で確認することができる。
また、一巻き目と二巻き目のテープは同色としているため、自動車に配索した場合において、ワイヤハーネスを目立たせない利点がある。
【0019】
テープの色を黒色とすると、汎用されているテープであるため、特に、目視確認用としている部分を目立せない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電線保護構造の実施形態を示す正面図である。
【図2】 (A)(B)(C)は電線保護構造のテープ巻回工程例を示す図面である。
【図3】 従来例を示す図面である。
【図4】 他の従来例を示す図面である。
【符号の説明】
10 一巻目のツヤなし黒色テープ
11 二巻目のツヤあり黒色テープ
A〜B 電線保護区間
L 一巻目のテープの延在長さ
Claims (1)
- 自動車に配索されるワイヤハーネスを構成する電線群をテープで二重巻きして集束保護しているもので、
一巻き目のテープを二重巻き区間の両端より所要寸法延長させて巻き付けていると共に、上記二重巻き区間に二巻き目のテープを巻き付けて、該二巻き目のテープの両端より一巻き目のテープを露出させており、
上記一巻き目と二巻き目で用いるテープは両方とも黒色とする一方、これら黒色の一巻き目のテープと二巻き目のテープとはツヤ有りとツヤ無しで相違させて、テープが二重巻きされていることを確認できる構成としているワイヤハーネス。
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Publications (2)
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Families Citing this family (1)
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JP7215363B2 (ja) * | 2019-07-16 | 2023-01-31 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤーハーネス |
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2001
- 2001-02-05 JP JP2001028057A patent/JP3731479B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2002231059A (ja) | 2002-08-16 |
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