JP3729156B2 - パターン欠陥検出方法およびその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体デバイス製造やフラットパネルディスプレィの製造に代表される微細パターン欠陥及び異物等の検査や観察に用いられるレーザ光を照明光として用いる欠陥検査装置およびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体の光集積化に伴い、回路パターンは益々微細化の傾向にある。この中で、半導体素子をホトリソ工程で製造する際に用いられるマスクやレチクル、これらに形成された回路パターンが露光によって転写されるウェハ上のパターン欠陥は、益々高解像度での検出が要求されている。解像度を高める手法として、検出する照明光の波長を可視光から紫外光へ短波長化することが掲げられる。従来は、光源として例えば水銀ランプや、クセノンランプ等が用いられ、ランプの持つ種々の輝線の中から必要とする波長のみを光学的に選択して使っていた。
【0003】
しかしながら、ランプによる紫外光への短波長化は、わずかに輝線のある紫外領域を取り出さなければならなく、十分な光量を得るためには光源が大型化することになり、照明の効率が悪くなる、また、パターンを検出する光学系に用いられるレンズは、発光スペクトル幅が広く光学系の色収差を補正するのが困難であるなどの課題がある。
【0004】
そこで、半導体製造における露光装置においては、波長248nmのフッ化クリプトン(KrF)エキシマレーザ光源を搭載した露光装置が主流となってきている。さらに、より波長の短い波長196nmのフッ化アルゴン(ArF)レーザ光源を用いた露光装置も開発されている。
【0005】
しかし、このレーザ光源は出力も大型ではあるが有害であるフッ素ガス等を使用しているため、装置が大型化するとともに、所定の安全対策が必要となる課題がある。
【0006】
最近、他の紫外レーザ光源として、固体レーザであるYAGレーザ光を非線形光学結晶により波長変換し、YAGレーザ光の第3高調波(波長355nm)、あるいは第4高調波(波長266nm)を得ることができる、取り扱いの簡単な小型化を実現したレーザ光源も開発されてきた。検査装置においては、このような小型で取り扱いの容易な紫外光を発生するレーザ装置を用いることが有利である。
【0007】
レーザ光は、可干渉性の良さから、試料に照明を行う際、光束に強弱を生じさせ、試料上で干渉縞を生じさせることになる。レーザを用いたパターン検査装置としては、特開平11−271213号公報に、光源であるレーザ光をフライアイレンズに照射して複数の光源を作成し、これで検査試料を照明することにより均一な照明を行い、この試料上からの反射光の強度を蓄積型の電荷結合素子(CCD)ラインセンサで検出する構成が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のパターン検査装置では、以下のような問題があった。レーザ光源からの照射光をフライアイレンズによって多点の光源とし、コンデンサレンズによって検査試料全面に照明しているが、このフライアイレンズとコンデンサレンズの焦点位置によって、おのずと検査する試料に対する照明光の照射角度は一定となる。試料表面に薄膜が存在すると、表面での反射に加えて、薄膜を透過した光による薄膜の下層面からの反射光が発生する。薄膜の厚さが変化すると下層面からの反射光の薄膜表面における位相が変化して表面での反射光との干渉の状態が変化するため、センサ面で検出される反射光の強度が変化する。
【0009】
試料1の表面に絶縁膜などの薄膜が形成されている状態での反射強度について説明する。図6に干渉のモデルを示す。入射する照明光37の波長をλ、試料表面の法線方向とのなす角度をθ、空気層34の屈折率をn0とし、薄膜35の厚さをt1、屈折率をn1、基板36の屈折率をn2とする。薄膜35表面での反射光38をr01、薄膜35を透過し、基板36で反射した反射光39をr12とし、この合成された反射光をRと定義する。数1から数4に示すようにこれらは、フレネルの式として理論モデル化ができる。その結果の一例を図7に示す。横軸に薄膜35の膜厚t1を、縦軸に合成された反射強度Rを示す。波形40に示すような結果が得られる。
【0010】
【数1】
Figure 0003729156
【0011】
【数2】
Figure 0003729156
【0012】
【数3】
Figure 0003729156
【0013】
【数4】
Figure 0003729156
【0014】
回路が形成された試料1の断面の一例を図8に示す。基板36上に回路41および42が形成され、絶縁膜35が全面に形成されている。例えば、回路41は粗のパターン密度であり、回路42は密のパターン密度であるとする。絶縁膜35が何らかの原因で膜厚のむらが発生したと過程する。回路41の上部では、t10の厚さであり、回路42の上部ではt11の厚さである。上述したように、絶縁膜35の厚さが異なることによって、絶縁膜35の表面で反射した光と絶縁膜35を透過して下層面で反射した光とが合成された反射光の強度も変化する。図9には、図8の場合における反射強度の違いを示す。絶縁膜35の厚さがt10とt11との場合の反射強度の差は、膜厚と反射強度との関係を示す波形43の44に示した部分となり、 Rt1の強度変化が生じてします。この状態で、試料1の検査を行うと、透明膜の膜厚の違いによって生じる反射強度の変化が、明るさの変化として検出されてしまう。
【0015】
しかるに、従来の方法では、照明光を試料に対して一定の角度で入射させて照明するため、パターンの表面を覆う透明膜の膜厚が場所によって異なっていると、透明膜表面からの反射光と透明膜下層面からの反射光とが合成された反射光の強度が場所によって変化し(干渉縞パターンが発生し)、CCDラインセンサ面上の干渉縞パターンにより検出する反射光の強度が場所によって変化する。この干渉縞パターンによる明るさむらの発生の影響を低減するために、CCDラインセンサでは暗い部分に合わせて検出するように調整しなければならず、検出感度を低下させて用いなければならなかった。
【0016】
本発明の目的は、レーザのような単波長の光源を用いた場合でも、試料のパターン表面を覆う透明な薄膜の厚さ変化に影響されない照明を行うことが出来る光学系、検出感度を低下させることなく高精度な検査を行うことを可能にするパターン欠陥検出方法およびその装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、レーザ光源から発射したレーザを対物レンズの瞳の位置で輪帯状に走査し、この輪帯状に走査したレーザを対物レンズを介して基板上に形成したパターンを光学的に透明な薄膜で被覆した試料に照射し、このレーザが照射された試料の光学像を撮像手段で撮像し、この撮像して得た画像を処理することによりパターンの欠陥を検出する方法において、レーザを輪帯状に走査する輪帯の径を、光学的に透明な薄膜の膜厚に基づいて決定するようにした。
【0018】
また、本発明では、基板上に形成したパターンをこのパターンを覆う光学的に透明な薄膜を介して検査する方法において、レーザ光源から発射したレーザを対物レンズの瞳の位置で輪帯状に走査し、この輪帯状に走査したレーザで一方向に連続的に移動するテーブルに載置された基板のパターンを照明し、この照明されたパターンの光学像をレーザの輪帯状の走査と同期して撮像し、この撮像して得た画像を処理することによりパターンの欠陥を検出するようにした。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる高解像度光学系並びに欠陥検査装置およびその方法の実施の形態について図1〜図23を用いて説明する。
【0020】
本発明に係わる欠陥検査装置の第1の実施の形態を図1を用いて説明する。
【0021】
図1において、1は試料で、例えば、被検査パターンが形成された半導体ウェハ(被検査対象物)である。試料1はZ方向および回転方向に移動可能なZステージ2に図示しない方法(例えば、真空チャック又は静電チャック等)により固定される。Yステージ4及びXステージ3はそれぞれステージ制御回路100により任意の位置に移動可能であり、図示しない測長器または位置検出器により位置が検出される。この検出されたXステージ3及びYステージ4の位置情報は、中央処理装置(CPU)に入力される。ステージ制御回路100は、中央処理装置19に接続されている。本発明における照明では、遠紫外領域で高輝度の照明が行えるようにするために、遠紫外レーザ光を出射する紫外レーザ光源(紫外レーザ発生装置)5を用いている。紫外レーザ光源5から発せられたレーザ光L1は、ビームエキスパンダ7、コヒーレンス低減光学系8、レンズ9、ビームスプリッタ10を介して対物レンズ11に入射し、試料1上に照射される。ビームエキスパンダ7は、紫外レーザ光をある大きさに拡大するものであり、拡大されたレーザ光L1はレンズ9によって対物レンズ11の瞳付近12に集光された後、試料1上に照射される。
【0022】
このレーザの照射による試料1からの反射光は、試料1の垂直上方より対物レンズ11、ビームスプリッタ10、結像レンズ13を介してイメージセンサ14の検出素子表面に結像されてこの光像がイメージセンサ14により検出される。イメージセンサ14は、例えば紫外光を検出できる蓄積形のセンサ(Time Delay Integration sensor:時間遅延型積分センサ:以下、TDIセンサと記す)で構成され、被検査対象物1上に形成された被検査パターンからの反射光の明るさ(濃淡)に応じた濃淡画像信号を出力する。
【0023】
ここで、TDIセンサ14は、図20に示すように、1次元型のイメージセンサが多段に接続された構成をしており、中央処理装置19からの制御信号により、連続的に移動するYステージの移動と同期して試料1を最初の段の1次元イメージセンサ14で撮像する。この撮像して得た信号を第2段目の1次元イメージセンサ14に転送する。次に、Yステージが移動することにより、先ほど最初の段の1次元イメージセンサ14で撮像された試料1上の領域の像が次の段の1次元イメージセンサ14の位置に移動したときに、この領域の像をこの次の段の1次元イメージセンサ14で撮像して、その検出信号を最初の段の1次元イメージセンサ14で撮像して転送されてきた信号に加算する。これを多数の段の1次元イメージセンサ14に渡って順次繰り返すことにより、試料1の同じ領域を撮像して得た各段の1次元イメージセンサからの検出信号が蓄積されて出力される。
【0024】
上記した構成により、中央処理装置19からステージ制御回路100に指令を出し、ステージ3を駆動して被検査対象物1を一定の方向に等速度で移動させつつ、図示しない測長器又は位置検出器で検出したステージ3の位置情報を用いて、TDIセンサ14によりステージ3の移動と同期させて被検査対象物1上に形成された被検査パターンの光像を検出することにより被検査パターンの明るさ情報(濃淡画像信号)を得る。そして、TDIセンサ14から得られる濃淡画像信号14aは、信号処理回路101に入力されて被検査対象物上異物も含めて欠陥検査が行われる。
【0025】
信号処理回路101はA/D変換器15、階調変換器16、遅延メモリ17、比較器18、及び中央処理装置19等から構成される。なお、A/D変換器15は、TDIセンサ14から得られる濃淡画像信号14aをディジタルに変換するもので、信号処理回路101から切離して、TDIセンサ14の直後に配置しても良い。コヒーレンス低減光学系8は、中央処理装置19より、必要に応じて角度制御回路24により、内部の制御を行う。
【0026】
階調変換器16は、例えば8ビットの階調変換器で構成され、A/D変換器15から出力されるディジタル画像信号に対して特開平8−320294号公報に記載されたような階調変換を施すものである。即ち、階調変換器16は対数、指数、多項式変換等を施し、プロセスで半導体ウェハ等の被検査対象物1上に形成された薄膜と、レーザ光が干渉して生じた画像の明るさむらを補正するものである。
【0027】
遅延メモリ17は、階調変換器16からの出力画像信号をイメージセンサ14の走査幅でもって、半導体ウェハ等の被検査対象物1上を構成する1セル又は1チップ又は1ショット分記憶して遅延させるものである。
【0028】
比較器18は、階調変換器16から出力される画像信号と、遅延メモリ17から得られる画像信号とを比較し、不一致部を欠陥として検出するものである。即ち、比較器18は、遅延メモリ17から出力されるセルピッチ又は1チップ分に相当する量だけ遅延した画像と、検出した画像とを比較するものである。
【0029】
中央処理装置(CPU)19は、キーボード、記録媒体、ネットワーク等から構成された入力手段20を用いて設計情報に基いて得られる半導体ウェハ等の被検査対象物1上における配列データ等の座標を入力しておくことにより、この入力された半導体ウェハ1上における配列データ等の座標に基いて、比較器18による比較検査結果を基に、欠陥検査データを作成して記憶装置21に格納する。この欠陥検査データは、必要に応じてディスプレイ等の表示手段22に表示することもでき、また出力手段23に出力して、例えば他のレビュー装置等で欠陥箇所の観察も可能である。
【0030】
なお、比較器18の詳細は、例えば、特開昭61−212708号公報に開示されているようなものでよく、例えば、図21に示すように、階調変換器16から出力された比較画像Iiと遅延メモリ17から出力された参照画像Irとの位置を合わせる位置合せ回路181や、位置合せされた比較画像Iiと参照画像Irとの差画像Idを検出する差画像検出回路182、この差画像検出回路182で検出された差画像Idをあるしきい値を用いて2値化する不一致検出回路183、この不一致検出回路183で2値化された出力より面積や長さ、座標等を抽出する特徴抽出回路184から構成されている。
【0031】
次に、紫外レーザ光源(紫外レーザ発生装置)5の実施例について説明する。前述したように、高い解像度の画像を得るためには、照明光の波長を短波長化することが必要であり、速い検査速度を確保するには試料1を高輝度に照明することが必要である。従来は水銀キセノン等の放電ランプを用い、ランプの持つ発光スペクトル(輝線)のうち、可視域を広範囲に使っていたが、このランプの紫外、深紫外領域での輝線は、可視光領域の光強度に比べて数パーセント程度であり、このランプを用いて紫外、又は深紫外領域で所望の輝度を確保するためには、大形の光源が必要となる。
【0032】
このように光源を大形化した場合、発熱の影響を受けないようにするために、光源を光学系から遠ざけて用いなければならないが、それにも限界が有る。このような観点から、本発明では、短波長を容易に確保できる紫外レーザ光(Deep Ultraviolet Rays:以下、DUV光と記す)を光源5として用いた。本発明で用いるレーザ光源5からは、波長が100nm〜355nmの範囲のDUVレーザ光を発射する。
【0033】
一般的にレーザ光には、可干渉性(コヒーレンスを有する)があり、被検査対象物1上の回路パターンをレーザ照明した場合、スペックルノイズ(干渉縞)が発生してパターンの欠陥検出の障害となってしまう。このため、本発明では、空間的にレーザ照明光のコヒーレンスを低減するようにしたコヒーレンス低減光学系8を用いて、スペックルノイズを低減するようにしている。
【0034】
図2は、コヒーレンス低減光学系8についての一実施例を示す斜視図である。レーザ光源5から発射されたレーザ光L1は、ミラー25に入射する。このミラー25は、微少な角度で揺動する揺動モータ26によって駆動される。この揺動モータ26に駆動されてミラー25が搖動することにより、ミラー25に入射したレーザ光L1による反射光の光軸は、上下方向に走査される。ミラー25で反射したレーザ光L1は、レンズ27およびレンズ28を透過して、ミラー29に入射する。このミラー29は微少な角度で揺動する揺動モータ30によって駆動される。この揺動モータ30に駆動されてミラー29が搖動することにより、ミラー29に入射したレーザ光L1による反射光の光軸は、左右方向に走査される。なお、ミラー25とミラー29とは、それぞれ対物レンズ11の結像位置と共約関係にある位置に配置されている。
【0035】
対物レンズ11を光軸方向からみた図を、図3に示す。また、対物レンズ11を横方向から見た図を図4に示す。ミラー25で上下方向に、ミラー29で左右方向に走査されたレーザ光L1は、光束31となって図1で示した光学系により、対物レンズ11の瞳12に結像する構成になっている。瞳12で結像してレンズ11’に入射した光束31は、平行光となって対物レンズ11から出射して、試料1を照明する。即ち、試料1は、ケーラー照明される。
【0036】
ミラー25とミラー29とを同期させて搖動させることにより、光束31は、対物レンズ11の瞳12上で円環状に走査される。図5に、その一例を示す。揺動モータ26でミラー25を駆動するときの制御曲線を32とする。一般にサイン曲線により制御される。一方揺動モータ30でミラー29を駆動するときの制御曲線を33とする。制御曲線33では、制御曲線32に対して位相を90°ずらして制御する。このように制御することによって、光束31を対物レンズ11の瞳12上で円環状に走査することが可能となる。これにより試料1は、入射する方向が時間的に連続的に変化する光で照射されることになり、異なる方向から入射する光同士が干渉することがないので、コヒーレンシーが低減される。
【0037】
ここで、光束31を対物レンズ11の瞳12上で円環状に1回走査させる周期は、TDIセンサ14を構成するそれぞれの1次元イメージセンサが光を検出して電荷を蓄積する蓄積時間と同期させる。即ち、TDIセンサ14の各1次元イメージセンサが電荷を蓄積する1蓄積時間内に光束31を対物レンズ11の瞳12上で円環状に1回または複数回走査させる。また、揺動モータ26、30に与える振幅を変化させることによって、瞳12内で円環状に走査される光束31の円環の径を変化させることが可能である。すなわち、図5に示した振幅W1で揺動モータ26、30を駆動した場合、図3に示す瞳12での大きさはφd1となる。振幅を小さくした波形327、337の場合は、振幅w2となり、瞳12での大きさはφd2となる。
【0038】
このように、揺動モータ26、30の振幅を制御することによって、瞳12で走査する光束31の円環の大きさを自由に変化することが可能である。そして、この瞳12で走査する光束31の円環の大きさを変化させることを、TDIセンサ14の各1次元イメージセンサが電荷を蓄積する1蓄積時間内に複数回の走査を行う場合に、それぞれの走査ごとに行っても良い。
【0039】
以上の構成において動作を説明する。
【0040】
図11は、試料1に対する照明光束の角度変化を行う図である。例えば、揺動モータ26、30の振幅を調整し、対物レンズ11の瞳12の端の近傍を円環状に走査するときの光束47を(a)に示す。光軸中心からPr1の位置に主光線があり、レンズ11’によって試料1に角度Pr1θの角度で照射される。次に、揺動モータ26、30の振幅を調整し、対物レンズ11の瞳12の中央付近を円環状に走査するときの光束48を(b)に示す。同様に、レンズ11’によって試料1に角度Pr2θの角度で照射される。
【0041】
このように、瞳12で円環状に走査する光軸の径を変化させることにより、試料1に入射する角度が変化する。すなわち、図6及び図7に示したように、表面に光学的に透明な薄膜が形成された試料においては、照明光の入射角度が変化することによって、試料からの反射光の強度が変化することになる。図12に入射角度が変化した場合の反射強度の変化を示す。
【0042】
例えば、図11の(a)で示した場合のように、光束47を瞳12の位置で円環状に走査して試料1を照射した場合の薄膜の膜厚に対する反射光の強度の変化を示す曲線を49とし、図11の(b)で示した場合のように、光束48を瞳12の位置で円環状に走査して試料1を照射した場合の薄膜の膜厚に対する反射光の強度の変化を示す曲線を50とする。光束47と48の場合のように、瞳位置12で円環状に走査する径Pr1とPr2とを変えることにより反射光強度の波形の位相がシフトして、ある膜厚Tのときの強度変化は瞳12の入射角度によって大きく変化する。すなわち、入射角度が大きい場合は反射強度R2となり、小さい場合は反射強度R1となる。
【0043】
瞳12上で円環状に走査する光束31の走査半径(対物レンズ11の光軸から光束31の主光線までの距離)を一定にして試料を照射した場合、試料1の表面の光学的に透明な薄膜35の膜厚に対して試料1からの反射光の強度は、図7に示したように、正弦波状に変化するが、この変化の仕方は、図12に示したように光束31の瞳12上での走査半径によって異なる。即ち、図9と図10とに示すように、膜厚がt01とt11の薄膜35に光束31を照射した場合の試料1からの反射光の強度の差は、大きく異なる。すなわち、図10の場合の反射光の強度の変化は、図9の場合に比べて薄膜35の膜厚の変化の影響が小さい。
【0044】
この性質を利用して、試料1上に形成された薄膜35の膜厚の範囲を予め測定しておき、この測定した膜厚の変化の範囲内で反射光強度の変化量が最も小さくなるような光束31の瞳12上での走査半径に設定することにより、薄膜35の膜厚の分布の影響を低減させた状態で試料1上に形成されたパターンの検査を行うことが可能になる。
【0045】
この入射角度と膜厚変化の関係は、検査前に入射角度変化と強度変化の関係を求めるためのプレ検査を行って求めておき、記憶手段21に記憶させておく。図1に示した中央処理部19から角度制御器24に角度指令を与えて検査を行えば可能となる。
【0046】
図13に試料1のチップ間での画像比較を行った結果の一例を示す。(a)は、図9で示したような入射角度で試料1を照明して画像検出を行ったときの、階調変換器16から出力される画像信号と遅延メモリ17から出力される画像信号との差を取った、比較画像である。例えば、白い部分は差が少ない、黒い部分52は差が大きい部分を示す。すなわち、チップ間での強度変化を考慮しないで、画像比較を行ったため、差が大きい部分52が強調されている。この状態で欠陥検査を行うと、黒い部分を無くすために、しきい値を大幅に上げなければならず、本来あるべき欠陥部分を検出することが出来なくなってしまう。
【0047】
一方、(b)には、図10で示したように試料1への照明光の入射角度を適切に設定した場合で画像検出を行ったときの比較画像を示す。薄膜35の膜厚が分布する範囲で試料1からの反射光の強度の変化が小さくなるように照明光の試料1への入射角度を設定したことにより、チップ間での強度変化が小さく抑えられるため、階調変換器16と遅延メモリ17とからのそれぞれの画像信号の間の光量差が小さくなり、それらの比較画像からは、本来検出すべき欠陥54を抽出することができる。この結果、高感度な欠陥検出を行うことが可能となる。
【0048】
次に、コヒーレンス低減光学系8の他の実施例を、図14を用いて説明する。レーザ光源5からのレーザ光L1を多数個の点光源を作成可能なホモジナイザ55に照射する。ホモジナイザ55は幅a、ピッチbを有するものである。ホモジナイザ55で断面が多数の点状のスポットに成形されたレーザ光L1は、レンズ56を透過して、ミラー25に入射する。このミラー25は微少な角度を揺動可能な揺動モータ26によって保持される。このミラー25に入射したレーザ光L1は、反射されて光軸が上下方向に振られてレンズ27およびレンズ28を透過して、ミラー29に入射する。このミラー29は微少な角度を揺動可能な揺動モータ30によって保持される。このミラー29に入射したレーザ光L1は、反射されて光軸が左右方向に振られる。なお、ミラー25とミラー29とは、対物レンズ11の結像位置と共約な関係にある位置にそれぞれ配置されていす。
【0049】
ホモジナイザ55の結像関係は、レンズ56、27、28によって対物レンズの瞳に結像するケーラー照明を実現している。図15に対物レンズ11の瞳12でのホモジナイザ55の結像状態を示す。ホモジナイザ55の結像点は幅a、ピッチbで対物レンズ11の瞳12の位置に結像55'する。この点群が揺動モータ26、30によって瞳12内で円状に回転する。このような点光源の集合体でも、揺動モータ26、30に与える振幅を変化することによって、瞳12内で径を変化することが可能である。このような構成においても同様な効果が得られる。
【0050】
さらに、コヒーレンス低減光学系8の他の実施例を、図16を用いて説明する。
【0051】
レーザ光源5からのレーザ光L1を固定ミラー61に照射する。レンズ27およびレンズ28を介し、角度揺動ミラー62に照査する。この角度揺動ミラー62は回転可能な回転モータ63によって保持される。図17にミラー62の詳細を示す。(a)はミラー反射面から見た図である。(b)は横方向から見た図である。(a)において、角度揺動ミラー62のある位置64の軌跡を図18に示す。横軸は角度、縦軸は反射面の高さを示す。角度揺動ミラー62が1回転で例えばサイン曲線65で形成する。角度揺動ミラー62に45゜の角度でレーザ光67が入射することにより、位置64で反射角度が変化することになり、角度揺動ミラー62の1回転で図18で示した軌跡65の高さに応じた、レーザ光68が円弧の軌跡が得られる。
【0052】
図17の角度揺動ミラー62の断面A−Aを図19に示す。ミラー62は横方向には傾斜66を有する。すなわち、この傾斜により、図18で示した円弧方向の高さが変化する。図16に示したように角度揺動ミラー62とモータ63を紙面左右方向に移動することで、レーザ光の照射する位置が変化し、中央付近では、振幅が小さく、端では振幅のおおきな円弧運動するレーザ光が得られる。角度揺動ミラー62の位置は、対物レンズ11の結像位置と共約関係に配置する。回転モータ63の位置を変化させることによって、対物レンズの瞳で径を変化することが可能である。このような構成においても同様な効果が得られる。
【0053】
以上の構成を備えた本発明による検査装置を用いて、半導体ウェハ上に形成された回路パターンの欠陥を検査する方法の概略について説明する。
【0054】
まず、Zステージ2上に試料1であるウェハを設置してウェハの位置を合わせる。次に、ウェハ1を載置したYステージ4は、図示しないステージ位置センサからの信号を受けてステージの位置を制御するステージ制御回路100で駆動制御されて、Y軸方向に一定の速度で移動する。
【0055】
一方、レーザ光源5から発射したレーザビームL1は、ビームエキスパンダ7でビーム径が拡大された後、コヒーレンス低減光学系8に入射し、走査ミラー25と29とで互いに直交する2軸方向に走査された状態で出射される。コヒーレンス低減光学系8から出射したレーザビームL1は、偏向ビームスプリッタ10で光路を変更した後、対物レンズ11に入射してウェハ1の表面に集光照射される。
【0056】
ここで、コヒーレンス低減光学系8の走査ミラー25と29とで互いに直交する2軸方向に走査されたレーザビームL1は、対物レンズ11の瞳面12上で円形に走査されると共に、円形の1走査ごとに、ウェハ1への入射角がウェハ1の表面の法線方向に対して順次変化しながらY軸方向に一定の速度で移動しているウェハ1を照明する。レーザビームL1のウェハ1への入射角度は、予め測定されて記憶手段21に記憶されたウェハ1の表面に形成された光学的に透明な薄膜の厚さ分布データと、同様に予め測定されて記憶手段21に記憶された薄膜の厚さと反射光の強度との関係をレーザビームL1のウェハ1への入射角度毎に求めたデータと、図示しないXステージ3及びYステージ4の位置測定手段からの各ステージの位置情報とを用いてCPU19で決定され、その結果により角度制御手段24を介して搖動モータ26及び30を制御してミラー25及びミラー29の搖動量が制御される。
【0057】
ウェハ1は、表面を覆う透明な薄膜の膜厚に応じた入射角度のレーザで照明され、この照明によるウェハ1からの反射光は、対物レンズ11で集光されて結像レンズ13によりTDIセンサ14上に結像される。
【0058】
ここで、前記したように、TDIセンサ14は、時間遅延積分型のイメージセンサで、1次元イメージセンサを多段に接続した構造をしており、各段の1次元イメージセンサで検出した信号を順次後段の1次元イメージセンサに転送して信号を加算する構成となっており、この転送のタイミングは、ステージ位置センサで検出したYステージ51の移動に同期させる。
【0059】
TDIセンサ14でウェハ1の像を撮像して得た濃淡画像信号14aは、A/D変換器15でデジタル信号に変換され、階調変換器16で、プロセスで半導体ウェハ等の被検査対象物1上に形成された薄膜と、レーザ光が干渉して生じた画像の明るさむらを補正する。階調変換器16で処理された信号は分岐されて、一方は遅延メモリ17に記憶され、他方は、比較器18に入力される。
【0060】
比較器18では、階調変換器16から出力された信号である比較画像Iiと、遅延メモリ17に記憶された比較画像Iiの一つ前(隣接チップまたは隣接パターン)に検出した信号である参照画像Irとが位置合せ回路181に入力され。位置合せ回路181では、比較画像Iiと参照画像Irとの位置ずれ量が求められ、このずれが補正される。
【0061】
位置合せ回路181からは、互いの位置ずれが補正された比較画像Iiと参照画像Irとが出力され、差画像検出回路182に入力されて、両画像間の差画像Idが求められる。この求められた差画像Idは、不一致検出回路183に送られて予め設定されたしきい値と比較され、このしきい値よりも大きい部分が欠陥として検出される。この検出された欠陥の情報は、次の特徴抽出回路184に送られる。
【0062】
特徴抽出回路184では、不一致検出回路183で検出された欠陥の情報から、欠陥の面積や長さ、座標などの情報を抽出し、中央処理装置(CPU)19へ出力する。欠陥の情報を受けた中央処理装置19は、この欠陥情報を記憶装置21に記憶させると共に、欠陥情報として表示手段22の画面上に表示する。ここで、図1及び図21には記載していないが、階調変換器16から出力されて位置合せ回路181で位置ずれが補正された比較画像Iiも中央処理装置19に入力されて記憶装置21に記憶されると共に、必要に応じて表示手段21の画面上に欠陥を含む画像として表示される。また、記憶装置21に記憶された欠陥に関する情報は、出力手段23から通信回線を介して他の装置、例えば欠陥を詳細に観察するレビュー装置に送信される。
【0063】
次に、図22に、本発明の第2の実施形態を示す。基本構成は図1と同様であるが、画像処理回路101'の構成が多少異なっている。本実施例では、画像処理回路101'の中央処理装置190に膜厚データ69を入力可能にした。上記構成において、動作を説明する。図1においては、プレ検査において膜厚と反射光の強度の関係を求めて適切な角度を決めて、検査を行うこととした。本実施例では、試料1の膜厚を予め膜厚測定器等によって測定し、この測定して得た膜厚データ69を中央処理装置190に入力し、中央処理装置190で処理することで、試料1の表面を覆う透明な薄膜の膜厚に応じて角度制御回路24に指令を与え、試料を照明光の最適な入射角度で照明して得た画像を用いて検査する。このような構成においても同様な効果が得られる。
【0064】
また、本発明により検査時に適切な照射角度を設定したにも係わらず、強度変化が発生し、検査結果が大きく変動した場合、試料の膜厚変化が突発的に大きくなったと考えられる。それにより、検査時において、試料の膜厚の突発的な変動を把握でき、工程管理も可能となる。図23に工程管理に適用した場合のフローチャートを示す。検査工程において異常な検査結果がある場合は、この試料を抜き出し、膜厚測定器などによって再測定し、原因を究明する。結果によっては、膜形成装置へ結果をフィードバックする。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、試料に照射するレーザ光の角度を試料の薄膜の厚さに応じて適切な角度で照射することにより、薄膜干渉の影響を低減する事が出来る。このため、回路パターンの粗密で生じる薄膜の膜厚むら、試料の場所によって生じるチップ間での薄膜の膜厚むらによる検査時の光量変動を打ち消すことができる。よって、高感度な検査を実現することができる効果を奏する。
【0066】
また、本発明によれば、検査によって突発的な強度変化を検出した場合、工程管理にも適用できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる欠陥検査装置の第1の実施の形態を示す構成図である。
【図2】図1に示すコヒーレンス低減光学系を含む照明光学系の一実施例を示す模式図である。
【図3】対物レンズの瞳におけるレーザ走査の状態を示す図である。
【図4】対物レンズの瞳における光束を説明する図である。
【図5】図2に示すコヒーレンス低減光学系に指令する波形を説明する図である。
【図6】薄膜干渉を説明する模式図である。
【図7】図6での薄膜干渉おける反射強度を示す図である。
【図8】回路パターンを施した試料の断面を示す図である。
【図9】図8における薄膜干渉を求めた図である。
【図10】本発明における薄膜干渉を求めた図である。
【図11】本発明における試料に対する角度変化を説明する図である。
【図12】本発明における試料に対する角度変化においての反射強度の変化を示す図である。
【図13】本発明における検査結果を示す模式図である。
【図14】本発明の第2の実施例におけるコヒーレンス低減光学系を含む照明光学系の一実施例を示す模式図である。
【図15】図14における対物レンズ瞳での光束を示す図である。
【図16】本発明の第3の実施例におけるコヒーレンス低減光学系を含む照明光学系の一実施例を示す模式図である。
【図17】図16におけるミラーの詳細を示す図である。
【図18】図17におけるミラーの形状を示す図である。
【図19】図17におけるミラーの断面を示す図である。
【図20】(a)は、TDIイメージセンサの概略構成を示す正面図、(b)は、その側面図である。
【図21】図1に示す比較器18の概略の構成を示すブロック図である。
【図22】本発明に係わる欠陥検査装置の第2の実施の形態を示す構成図である。
【図23】本発明に係わる欠陥検査装置を工程管理に適用した図である。
【符号の説明】
1…試料 2…Zステージ 3…Xステージ 4…Yステージ
5…レーザ光源 7…ビームエキスパンダ 8…コヒーレンシ低減光学系
9…レンズ 10…ハーフプリズム 11…対物レンズ
12…瞳 13…結像レンズ 14…CCDセンサ 15…A/D変換器
16…階調変換器 17…遅延メモリ 18…比較器
19…中央処理装置(CPU) 20…入力手段 21…記憶装置
22…表示手段 23…出力手段 24…角度制御回路 25…ミラー
26…揺動モータ 27、28…レンズ 29…ミラー
30…揺動モータ 55…ホモジナイザ 56…レンズ 61…レンズ
62…角度揺動ミラー 63…回転モータ 69…膜厚データ入力手段
100…ステージ制御回路 101…画像処理回路

Claims (9)

  1. レーザ光源から発射したレーザを対物レンズの瞳の位置で輪帯状に走査し、該輪帯状に走査したレーザを前記対物レンズを介して基板上に形成したパターンを光学的に透明な薄膜で被覆した試料に照射し、該レーザが照射された試料の光学像を撮像手段で撮像し、該撮像して得た画像を処理することにより前記パターンの欠陥を検出する方法であって、 前記レーザを輪帯状に走査する輪帯の径を、前記光学的に透明な薄膜の膜厚に基づいて決定することを特徴とするパターン欠陥検出方法。
  2. 基板上に形成したパターンを該パターンを覆う光学的に透明な薄膜を介して検査する方法であって、レーザ光源から発射したレーザを対物レンズの瞳の位置で前記光学的に透明な薄膜の膜厚に基づいて決定した径で輪帯状に走査し、該輪帯状に走査したレーザで一方向に連続的に移動するテーブルに載置された前記基板上に形成されたパターンを照明し、該照明されたパターンの光学像を前記レーザの輪帯状の走査と同期して撮像し、該撮像して得た画像を処理することにより前記パターンの欠陥を検出することを特徴とするパターン欠陥検出方法。
  3. 前記パターンを照明するレーザは、紫外領域の波長を有することを特徴とする請求項1または2に記載のパターン欠陥検出方法。
  4. 前記パターンを照明するレーザは、100〜355nmの範囲の波長を有することを特徴とする請求項1または2に記載のパターン欠陥検出方法。
  5. レーザ光源と、該レーザ光源から発射したレーザを走査する走査手段と、該走査手段で走査されたレーザを対物レンズを介して基板上に形成したパターンを光学的に透明な薄膜で被覆した試料に照射する照射手段と、該レーザが照射された試料のパターンの光学像を前記対物レンズを介して撮像する撮像手段と、該撮像手段で撮像して得た画像を処理することにより前記パターンの欠陥を検出する画像処理手段とを備えたパターン欠陥検出装置であって、 前記走査手段は、前記照射手段の対物レンズの瞳の位置で前記レーザを輪帯状に走査し、該走査する輪帯状の径を前記光学的に透明な薄膜の膜厚に基づいて決定することを特徴とするパターン欠陥検出装置。
  6. 基板上に形成したパターンを該パターンを覆う光学的に透明な薄膜を介して検査するパターン欠陥検出装置であって、レーザ光源と、対物レンズを備えた照明光学系手段と、前記基板を載置して少なくとも一方向に移動可能なテーブル手段と、前記レーザ光源から発射したレーザを前記照明光学系の対物レンズの瞳の位置で輪帯状に走査する走査手段と、該走査手段で前記レーザを輪帯状に走査する該輪帯の径に関する情報を前記パターンを覆う光学的に透明な薄膜の膜厚の情報を用いて決めて前記走査手段に出力する制御手段と、前記走査手段で対物レンズの瞳の位置で輪帯状に走査されたレーザを前記照明光学系手段を介して照明された前記テーブル手段に載置された基板上のパターンの光学像を前記レーザの輪帯状の走査と同期して撮像する撮像手段と、該撮像手段で撮像して得た画像を処理することにより前記パターンの欠陥を検出する画像処理手段とを備えたことを特徴とするパターン欠陥検出装置。
  7. 前記レーザ光源は、前記パターンを紫外領域の波長の光で照明することを特徴とする請求項6記載のパターン欠陥検出装置。
  8. 前記レーザ光源は、前記パターンを100〜355nmの範囲の波長の光で照明することを特徴とする請求項6記載のパターン欠陥検出装置。
  9. 前記撮像手段はTDIセンサを備え、該TDIセンサで前記パターンの光学像を撮像することを特徴とする請求項6記載のパターン欠陥検出装置。
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