JP3728609B2 - 焦点検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチ焦点検出あるいはマルチ測距用の焦点検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、カメラ等に用いられる焦点検出装置として、撮影レンズの光軸付近のエリアだけでなく、光軸外のエリアも同時に測距できるようにした、いわゆるマルチ測距用の焦点検出装置が提案されている。これは、一つのエリアを測距する焦点検出用光学系を、エリアの数だけ複数個配置するものである。特開平3−249718号公報には、焦点検出光学系を複数備え、図5に示すような画面内4点で焦点検出を可能にした焦点検出装置が提案されている。j1が中央エリア、j2が上側エリア、j3が右エリア、j4が左エリアである。図6にその構成を示す。撮影レンズLを透過した光束は、半透過ミラーM1 、サブミラーM2 視野マスクSM、フィールドレンズL0 、反射ミラーM3 絞りマスクAMを経て二次結像レンズL2 に入り、ラインセンサCSに達する。
【0003】
図7に、図6の構成の焦点検出装置の断面図を示す。視野マスクSMはフィルム面と共役な一次像面Fの近傍に配置する必要があるため、視野マスクSMとフィールドレンズL0 はミラーボックスの底面T近くに配置される。するとフィールドレンズL0 の表面Lhが視野マスクSMの開口部S1を通してミラーボックス底面に露出しているため、撮影レンズを透過した光がフィールドレンズの表面Lhに反射してフィルム面に写りこんでしまう、いわゆるゴースト現象を起こすことがある。例えば図7に示すように、中央エリアに対応する視野マスクの開口部S1から入った光線g1が、フィールドレンズの表面Lhに反射して、またS1から出てフィルム面に達するような場合である。
【0004】
このような光路のゴースト対策として、特開昭60−60615号公報において、視野マスクとサブミラーの間に遮光筒を配置する方法が提案されている。図8にその断面図を示す。視野マスク41とは別に、遮光筒部42aを持つ遮光板42が、視野マスクの前面に配置されている。この遮光筒部42aが、フィールドレンズ40へ入射する光線g2と、フィールドレンズ40に反射してフィルム面に向かうg3を制限するため、ゴーストは防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこの遮光筒によるゴースト防止には、以下の問題がある。それは、筒の部分にある程度の長さが必要なため、ミラーボックス底面とほぼ同じ高さになる遮光筒の先端42a1と視野マスク41までの長さが大きくなってしまうことである。フィルム面への正規の光束をケラないよう、遮光筒部の先端42a1はミラーボックス底面とほぼ同じ高さまで下げておく必要があるので、遮光筒を配置することにより視野マスクとフィールドレンズがそれだけ下がることになり、カメラが大型化する。また視野マスクとフィールドレンズが一次像面から離れるので、迷光が増えるなど焦点検出の精度にも影響が出る。
【0006】
またマルチエリア焦点検出の場合には、ひとつのエリアに対応する視野マスクの開口部から入射した光線がフィールドレンズの表面に反射し、隣のエリアに対応する視野マスクの開口部から出てフィルム面に向かうゴースト光が存在する。その光路を図9に示す。中央エリアの開口部S1から入射した光線g4が、フィールドレンズの表面Lhに反射し、上側エリアの開口部S2から出てフィルム面に向かう。このような光路の中で、特にg5のように開口部S1の開口部S2側の部分S1aから入り、開口部S2の開口部S1側の部分S2bから出る光線を遮光筒で防ごうとすると、遮光筒の先端までの高さdが、図7の同じエリア開口部内の場合よりも、ふたつの開口部の外側の間隔mが大きいために長く必要になってしまう。従ってそれだけカメラ全体の大型化や焦点検出精度の低下をまねいてしまうといった問題があった。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、視野マスクとミラーボックスの底面の距離を広げることなく、ゴースト光を遮光することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明の焦点検出装置は、被写体像を二次結像レンズによりラインセンサ上に再結像させて撮影レンズの焦点状態を検出する焦点検出光学系を複数設けて、撮影画面内の複数のエリアにおける焦点検出状態を検出する焦点検出装置において、被写体像の結像面の近傍に配置したエリアを規定する複数の開口部を有する視野マスク(SM)と、視野マスク(SM)の近傍で、視野マスク(SM)と二次結像レンズの間に配置した複数のフィールドレンズ(L0)と、視野マスク(SM)とフィールドレンズ(L0)との間に設けられた、視野マスク(SM)にほぼ垂直な遮光板(2)とを具備する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は、本発明による焦点検出装置の一実施例を示す断面図である。
【0011】
図1において、フィールドレンズL0 と視野マスクSMは、ホルダー1に固定されている。中央エリアのフィールドレンズL01と上側エリアのフィールドレンズL04の間であって、視野マスクSMの開口部からの焦点検出用の正規光をケラない場所に、視野マスクSMにほぼ垂直で、フィールドレンズL01とL04の境界線5にほぼ平行に、遮光板2が配置されている。遮光板2の形状を図2に示す。視野マスクSM側の端面2aは、視野マスクSMの裏面に密着させるために直線になっており、フィールドレンズL0側の端面2bは、レンズの球面に沿うように円弧形状になっている。これにより、遮光板2と視野マスクSMおよびフィールドレンズL0との間の隙間は無くなり、ゴースト光は遮光される。遮光板2のホルダー1への固定方法は、遮光板2の両端2cおよび2dを図2に示すように曲げ、その曲げ部分をフィールドレンズL0 の側面とホルダー1の内壁の隙間に入れ、ホルダー1の内壁に接着等で固定するなどすればよい。
【0012】
図3は遮光板を視野マスクSMの一部として構成した例である。視野マスクSMの中央エリア開口部S1を構成する際に、上側エリア開口部S2側の端面をフィールドレンズL0側に曲げたいわゆる切り曲げとし、その曲げ部をそのまま遮光板として機能させている。切り曲げ部の先端2eの形状は、やはりレンズL0の球面に沿うように円弧形状としてあり、フィールドレンズL0面との隙間が生じないようになっている。
【0013】
また本出願人は特開平7−191258号において、マルチエリアの焦点検出装置において、迷光防止のためフィールドレンズを分割して間隙を設けることを提案した。ゴースト光の発生する二つのエリアに対応するフィールドレンズがこのように分割されている場合には、遮光板2は図4に示すようにそのフィールドレンズL01およびL04の間隙に挿入するだけで配置することができ、組立作業が容易である。この場合は遮光板2の端面をフィールドレンズL01またはL04の球面に沿わせる必要がないので、遮光板2の外形を単純な四角形にできて、部品の製作も容易となる。
【0014】
【発明の効果】
以上のように、本発明の焦点検出装置によれば、視野マスク(SM)とフィールドレンズ(L0)との間に、視野マスク(SM)にほぼ垂直な遮光板(2)を設けるようにしたので、視野マスクとミラーボックスの底面の距離を広げることなく、即ちカメラの大型化や焦点検出精度の低下を招くことなく、ゴースト光を遮光することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における遮光板の形状を示す平面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示す断面図である。
【図5】マルチ焦点検出エリアの配置を示す平面図である。
【図6】マルチ焦点検出装置の構成を示す斜示図である。
【図7】従来のマルチ焦点検出装置を示す断面図である。
【図8】従来のゴースト光防止の遮光筒を示す断面図である。
【図9】マルチ焦点検出装置におけるゴースト光の光路を説明する断面図である。
【符号の説明】
L01〜L04 フィールドレンズ
SM 視野マスク
S1、S2 視野マスク開口部
1 ホルダー
2 遮光板
Claims (4)
- 被写体像を二次結像レンズによりラインセンサ上に再結像させて前記撮影レンズの焦点状態を検出する焦点検出光学系を複数設けて、撮影画面内の複数のエリアにおける焦点検出状態を検出する焦点検出装置において、
前記被写体像の結像面の近傍に配置した前記エリアを規定する複数の開口部を有する視野マスクと、
前記視野マスクの近傍で、前記視野マスクと前記二次結像レンズの間に配置した複数のフィールドレンズと、
前記視野マスクと前記フィールドレンズとの間に設けられた、前記視野マスクにほぼ垂直な遮光板とを具備することを特徴とする焦点検出装置。 - 前記遮光板は、一端は前記視野マスクの前記フィールドレンズ側の面に沿った形状であり、反対側の他端は前記フィールドレンズのレンズ面に沿った形状であることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 前記遮光板は、前記視野マスクの一部を切り曲げた形状として、前記視野マスクと一体で構成したことを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 前記複数のフィールドレンズの間には間隙があり、前記遮光板は前記間隙に挿入されることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
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1996
- 1996-04-04 JP JP10842296A patent/JP3728609B2/ja not_active Expired - Fee Related
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