JP3725504B2 - 電線クランプ用二つ割りカラー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外周面にらせん状突起を設けた低風騒音電線や、外周面に光ファイバケーブルをらせん状に巻き付けた架空地線などを把持するのに用いられる電線クランプ用二つ割りカラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
架空送電線などに直角方向から比較的強い風、例えば季節風などが吹き付けると、電線表面からの気流の交番的な剥離により圧力変動が生じ、これが原因で風騒音が発生する。風騒音には卓越周波数成分が存在し、太い電線ほど卓越周波数が低くなり、耳障りな音となる。この風騒音を防止するために、次のような対策がとられている。
【0003】
1) スパイラルロッドの巻き付け
風騒音は断面が非円形であると発生し難いことから、電線に、らせん状に成形されたロッド等を巻き付けて、断面円形の電線を非円形化する。
2) 低風騒音電線の採用
上記1)の方法は主に既設の送電線に採用されているが、新設の送電線では、最外層に予めらせん状突起を形成する素線を撚り込んだ低風騒音電線が用いられている。
【0004】
上記のような外周面にらせん状突起を有する低風騒音電線、あるいは外周面に光ファイバケーブル等を巻き付けることでらせん状突起が形成された電線に、ダンパやスペーサ等のクランプを取り付ける場合には、特開平7-59236号公報に開示されているような二つ割りカラーを用いることが好ましい。この二つ割りカラーは、外周面が断面円形で、電線把持面(内周面)に、電線外周面のらせん状突起が入るらせん溝を形成したものである。この二つ割りカラーを、電線把持面のらせん溝に電線外周面のらせん状突起を入れるようにして電線外周に取り付け、その上からクランプで把持すれば、らせん状突起の存在に関係なく電線を把持することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような電線クランプ用二つ割りカラーは、ダンパやスペーサの取り付け位置(この位置は決められていて電線方向にずらすことはできない)において、電線外周面のらせん状突起が電線把持面のらせん溝に入るようにセットしなければならないため、二つ割りカラーのクランプに対するセット角(クランプの分割面に対する二つ割りカラーの分割面の傾き角)が一定せず、クランプによる二つ割りカラーの締め付け方向が一定しない。その結果、二つ割りカラーのセット角によってはクランプの締め付け力が電線に十分に伝達されないことがあり、二つ割りカラー内で電線がスリップするなどの不具合が発生する。
【0006】
本発明の目的は、以上のような問題点に鑑み、二つ割りカラーのクランプに対するセット角が変化しても、クランプの締め付け力を電線に十分伝達することのできる電線クランプ用二つ割りカラーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、電線把持面に、電線外周面のらせん状突起が入るらせん溝を形成した一対のカラー半片よりなる電線クランプ用二つ割りカラーにおいて、前記一対のカラー半片の各々に、その長手方向に、外周面から電線把持面に達する貫通溝を、カラー半片の両側縁からほぼ 45 °の位置に1本ずつ形成したことを特徴とするものである。
【0008】
二つ割りカラーに上記のような貫通溝を形成しておくと、二つ割りカラーがどの方向からクランプで締め付けられても、締め付け方向に撓みやすくなる。このため二つ割りカラーのセット角が変化しても、電線をほぼ一定の力で把持することが可能となる。
【0009】
削除
【0010】
削除
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
〔実施形態1〕 図1は本発明の一実施形態を示す。この二つ割りカラー10は、一対のカラー半片12、12を円筒状に組み合わせ、その片側を連結片14により連結し、反対側を開閉可能にしたものである。一対のカラー半片12、12はアルミ製で同じ形状であり、それぞれ図2のような形状を有している。
すなわち、カラー半片12は、電線把持面(内周面)にらせん溝16が形成され、両端に鍔部18が形成されている。らせん溝16は、電線外周面のらせん状突起が入るように、らせん状突起と同じピッチで形成されている。以上の構成は従来のカラー半片と同じである。
【0013】
このカラー半片12の特徴は、長手方向に溝20が形成されていることである。この溝20は、外周面側に開いたV字状の溝で、外周面から内周面に達する貫通溝となっている。この貫通溝20は、カラー半片12の両側縁からほぼ45°の位置に1本ずつ、計2本形成されている。また連結片14を取り付ける部分22は、クランプによる締め付けを阻害しないように薄肉に形成され、リベット用の穴24が形成されている。
【0014】
また連結片14は、図1(C)、(D)に示すような樹脂又はアルミ製の可撓性のある薄板にリベット用の穴26を形成したものである。この連結片14を、図1(A)、(B)のように一対のカラー半片12の取付け部22に跨らせてリベット28で固定し、一対のカラー半片12、12を連結することで、二つ割りカラー10が構成される。
【0015】
図3は以上のように構成された二つ割りカラー10の使用状態の一例を示す。図において、30は4導体送電線を構成する低風騒音電線(4本の内の1本だけを示す)、32は4本の低風騒音電線30を所定の間隔に保つスペーサである。低風騒音電線30は外周面にらせん状突起を有するものである。二つ割りカラー10は4導体送電線のスペーサ取付け位置で、低風騒音電線30のらせん状突起が電線把持面のらせん溝に入るように周方向の位置を調整した上で、低風騒音電線30の外周にセットされる。スペーサ32は公知のもので、34は円形フレーム、36はアイボルト、38Aはクランプ本体、38Bはクランプキャップ、40は連結ボルト、42はヒンジピン、44はボルトレス締め付け機構である。
【0016】
低風騒音電線30の外周に二つ割りカラー10を上記のようにセットした後、クランプキャップ38Bを閉じ、締め付け機構44によりクランプ本体38Aとクランプキャップ38Bを締め付ける。これによってクランプ38A、38Bが二つ割りカラー10を介して低風騒音電線30を締め付けることになる。ボルトレス締め付け機構44の締め付け力は、二つ割りカラー10が取り付けられた電線軸上において約3〜20kN程度である。
【0017】
次に上記のような二つ割りカラー10を用いた場合の効果について説明する。図4(A)、(B)に示すように、クランプ38A、38Bにより二つ割りカラー10を介して電線30を締め付ける場合、クランプ38A、38Bの向きは一定でも、二つ割りカラー10の向き(セット角)は電線のらせん状突起が周方向のどの位置にあるかによって変化する。ここでいう二つ割りカラー10のセット角θとは、図4(C)に示すように、クランプの分割面Pに対する二つ割りカラー10の分割面Qの傾き角である。図4(A)は二つ割りカラー10のセット角θが0°の場合、(B)は二つ割りカラー10のセット角θが90°の場合である。
【0018】
図5(A)、(B)は、この実施形態の二つ割りカラーと従来の二つ割りカラーを用いて、同一条件でクランプにより電線を把持し、二つ割りカラーのセット角を変化させたときの、クランプの把持力の変化を測定した結果を示す。把持力の測定は、電線を試験径間に、電線の引張り破断張力の20%の張力で架設し、その電線を二つ割りカラーを介してクランプで把持し、クランプにトルクを加えて二つ割りカラーと電線との間のスリップ開始トルクを測定するものである。図5(A)はこの実施形態の二つ割りカラーを用いた場合、(B)は従来の二つ割りカラーを用いた場合である。この測定結果より次のような傾向が明らかとなった。
【0019】
1.従来の二つ割りカラー(溝のない一定肉厚のカラー)では、図5(B)のように、カラーのセット角θが変化すると、電線把持力が大きく変動する。
2.長手方向に溝20を設けた本実施形態の二つ割りカラーでは、図5(A)のように、カラーのセット角θが変化しても、電線把持力はほぼ一定に保たれる。
3.本実施形態の二つ割りカラーを用いることで電線把持力がほぼ一定になるのは、長手方向に溝20を設けたことにより、クランプの締め付け力に対するカラーの剛性が低下し、カラーが撓みやすくなり、電線に締め付け力を伝達しやすくなるからである。
4.従来のカラーはセット角θが90°のときに把持力が著しく低下する。この原因は、図4(B)からも分かるように、クランプの締め付け力がカラーを変形させるためのエネルギーとして消費されてしまい、電線に有効に伝達されないからである。このような傾向は、カラーの肉厚が電線外径に対して相対的に厚く、締め付け軸力が比較的低くて済む、小サイズの電線を把持する場合において顕著である。
【0020】
以上の試験結果から、クランプの締め付け力を電線に有効に伝達するためには、クランプの締め付け力を受けて二つ割りカラーが適当に変形してくれればよく、そのためには一対のカラー半片の各々に長手方向に溝を形成することが有効であることが分かる。溝の形状や形成位置、形成本数などは、クランプの締め付け力に対してカラー自身がセット角θに実質的に依存することなく変形して所定の把持力が得られるように選定すればよい。
【0021
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、低風騒音電線や光ファイバケーブルを巻き付けた架空地線のような外周面にらせん状突起を有する電線を、二つ割りカラーを介してクランプで把持する際に、二つ割りカラーのセット角に左右されずに安定した把持力を得ることができる。このため電線のスリップなどによる電線や光ファイバケーブルの損傷を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電線クランプ用二つ割りカラーの一実施形態を示す、(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)、(D)は(A)の二つ割りカラーに用いられる連結片の正面図及び側面図。
【図2】 図1の二つ割りカラーを構成するカラー半片を示す、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は左側面図、(D)は平面図、(E)は底面図、(F)は(A)のF−F線断面図。
【図3】 図1の二つ割りカラーの使用状態を示す説明図。
【図4】 (A)は二つ割りカラーのセット角θが0°の状態を示す説明図、(B)は同じく90°の状態を示す説明図、(C)は二つ割りカラーのセット角θの説明図。
【図5】 (A)は本発明の二つ割りカラーを使用したときの、セット角θの変化に対する電線把持力の変化を示すグラフ、(B)は従来の二つ割りカラーを使用したときの、セット角θの変化に対する電線把持力の変化を示すグラフ。
【符号の説明】
10:電線クランプ用二つ割りカラー
12:カラー半片
14:連結片
16:らせん溝
20:貫通溝
28:リベット
30:低風騒音電線
32:スペーサ
38A:クランプ本体
38B:クランプキャップ

Claims (1)

  1. 電線把持面に、電線外周面のらせん状突起が入るらせん溝を形成した一対のカラー半片よりなる電線クランプ用二つ割りカラーにおいて、前記一対のカラー半片の各々に、その長手方向に、外周面から電線把持面に達する貫通溝を、カラー半片の両側縁からほぼ 45 °の位置に1本ずつ形成したことを特徴とする電線クランプ用二つ割りカラー。
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