JP3725110B2 - ケーブル吊り下げ用螺旋状ケーブルハンガーの架設方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
電柱間にケーブルを架設する際、電柱間に吊架した吊り線であるメッセンジャーワイヤーに螺旋状ケーブルハンガーを吊架せしめ、該螺旋状ケーブルハンガーにケーブルを受支させるようにしているが、本発明は、螺旋状ケーブルハンガーを電柱間のほぼ全域に吊架するようにした螺旋状ケーブルハンガーの架設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明の最新の従来技術の一例として、特許文献1に示すように、電柱間に予め架設したメッセンジャワイヤに、一方の電柱付近でメッセンジャワイヤに巻回して架設した最先の螺旋状ケーブルハンガーに腰の有る直動ロッドを挿通させて、その先端部を螺旋状ケーブルハンガーの先端部に連結すると共に、該先端部に重りを取り付けた状態で、直動ロッドを押動して、最先の螺旋状ケーブルハンガーを他方の電柱側に移送し、その移送途中で該螺旋状ケーブルハンガーの他端と後続の螺旋状ケーブルハンガーの一端とを連結具にて互いに連結し、且つ直動ロッドを更に押動させる手順を繰り返すことによって、多数の螺旋状ケーブルハンガーを互いに連結して電柱間に架設するようにしたケーブル吊り下げ用螺旋状ケーブルハンガーの架設方法が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000ー201411公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術において、直動ロッドの先端部に螺旋状ケーブルハンガーの先端部を連結すると共に、該先端部に重りを取り付けた状態で、直動ロッドを押動するようにしたのは、直動ロッドは腰が有るため、その押動途中で直動ロッドの先端部が浮き上がり現象を生じて、その押動に支障をきたす虞れがあるためであり、これを重りの重量で浮き上がらないようにするためである。
【0005】
しかし、このように直動ロッドの先端部に重量のある重りを取り付けると、これが摺動抵抗を増大させて直動ロッドの押動途中で該直動ロッドが湾曲したり、折れ曲がって、直動ロッドの直進性を阻害し、螺旋状ケーブルハンガーの移送を円滑に行うことができない事態が発生することが予想される。
【0006】
本発明は、これらの問題点を解消して、直動ロッドの直進性を良好に維持し、もって螺旋状ケーブルハンガーを電柱間に効率的に架設することができるようにした螺旋状ケーブルハンガーの架設方法を提案することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、一方の電柱1aと他方の電柱1b間に張設したメッセンジャワイヤ2にケーブル吊り下げ用の螺旋状ケーブルハンガーが架設される方法であって、一方の電柱1a付近でメッセンジャワイヤ2とこれに並行して直動する直動ロッド3と両者間に巻回して架設される最先の螺旋状ケーブルハンガーAとが配置されると共に、直動ロッド3の先端部付近は、メッセンジャワイヤ2に挿通されて該メッセンジャワイヤ2に沿って、針金材を全体的に正面視略過半円弧状に湾曲すると共に、円弧状に湾曲した上部4a1を中心に側面視で略ハ字状に捩じらせ、その下端部分をフック状に湾曲して係合部4a2となしたハンガー本体4aと、係合部4a2を除いたハンガー本体4aに転動可能に嵌合した多数の樹脂製のローラ駒4bとからなる支持具4によって摺動又は滑動可能に支持され、そのうち、電柱1a側の前記支持具4は、ハンガー本体4aの円弧状に湾曲して多数の樹脂製のローラ駒4bが設けられている部分4a1で直動ロッド3が滑動自在に支持され、ハンガー本体4aの一端部のフック状に湾曲した係合部4a2をメッセンジャワイヤ2に係合して、該支持具4がその位置から移動しないように取り付けているが、直動ロッド3の先端部を支持する支持具4は、上記とは反対にハンガー本体4aの円弧状に湾曲して多数の樹脂製のローラ駒4bが設けられている部分4a1でメッセンジャワイヤ2に滑動自在に支持され、ハンガー本体4aの一端部をフック状に湾曲して係合部4a2で直動ロッド3に係合して、該支持具4と直動ロッド3とがメッセンジャワイヤ2に沿って一体に前方に移動するようになっており、且つ該最先の螺旋状ケーブルハンガーAは、固定具5によって直動ロッド3に固定され、この状態で直動ロッド3を他方の電柱1bに向かって押動させることによって、支持具4を介してメッセンジャワイヤ2に保持されながら、最先の螺旋状ケーブルハンガーAが直動ロッド3に押動されて移送され、その移送途中で該螺旋状ケーブルハンガーAの他端と後続の螺旋状ケーブルハンガーAの一端とが連結具Bにて互いに連結され、且つ直動ロッド3を更に押動させる手順を繰り返すことによって、多数の螺旋状ケーブルハンガーAが互いに連結されて電柱1a,1b間に架設されるようにしたことを特徴とするケーブル吊り下げ用螺旋状ケーブルハンガーの架設方法からなるものである。
【0009】
また請求項2に係る発明は、直動ロッド3の先端部3Aが他方の電柱1b付近に達したときに、該先端部3Aを直接に他方の電柱1b側に引き寄せることよって直動ロッド3を介して螺旋状ケーブルハンガーAを他方の電柱1b側に移送させるようにした請求項1に記載のケーブル吊り下げ用螺旋状ケーブルハンガーの架設方法からなるものである。
【0010】
また請求項3に係る発明は、最初の電柱付近1aで直動ロッド3をメッセンジャワイヤ2に支持させる際に、該メッセンジャワイヤ2の周りを回転可能に取り付けられる前記支持具4によって支持させるようにした請求項1又は2に記載のケーブル吊り下げ用螺旋状ケーブルハンガーの架設方法からなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図11は、本発明に係る螺旋状ケーブル用ハンガーの架設方法の一実施形態を示すもので、例えば40〜60m間隔の電柱1a,1b間にわたって螺旋状ケーブルハンガーAを架設する方法を説明すると、この螺旋状ケーブルハンガーAは、螺旋形状に曲成して、長さが0.75m〜1.5mのもので、その螺旋内径は、メッセンジャワイヤ2の外径と直動ロッド3の外径の和よりも大きくしており、例えば40mm〜100mm程度であることが好ましい。
【0012】
先ず図1に示すように、予め周知の方法でメッセンジャワイヤ2を電柱1a,1b間に架設しておく。また、電柱1aに金車と呼ばれる周知のガイドローラ6を結束紐7等によって取り付けておく。そして、一方の電柱1a付近で、作業者は、適宜図示しない作業車のゴンドラに乗って支持具4をメッセンジャワイヤ2に取り付ける。支持具4としては、図4の拡大図である図12の(a) 〜(c) に示すように、針金材を全体的に正面視略過半円弧状に湾曲すると共に(b)、円弧状に湾曲した上部4a1を中心に側面視で略ハ字状に捩じらせ(a)、その下端部分をフック状に湾曲して係合部4a2となしたハンガー本体4aと、係合部4a2を除いたハンガー本体4aに転動可能に嵌合した多数の樹脂製のローラ駒4b(c)とからなる。
【0013】
この状態で、図2に示すように、地上ではリール8に巻き付け可能な程度に可撓性を有するが、伸展させた際に折れ曲がったり、湾曲することのない直進性を有する、即ち腰のある直動ロッド3、例えばガラス繊維含浸プラスチック(FRP)製の芯線にポリエチレン樹脂を被覆した線体からなるが、腰のある可撓性を有する線体であれば鋼線であってもよいが、この直動ロッド3を金車6と支持具4とに挿通させる。
【0014】
そして、図3に示すように、更に直動ロッド3を直動させて、その先端部を別の支持具4によって支持させる。この支持具4も前述の二股状のハンガー4を用いるのが好ましい。この際に直動ロッド3は腰があるため、図示のように上方に浮き上がろうとする傾向がある。そこで、支持具4の係合部4a2をメッセンジャワイヤ2より上方にもちきたし、この上方位置で直動ロッド3を係合部4a2に係合するようにすれば容易に作業を行うことができる。
【0015】
そして、図4に示すように、先端部の支持具4の係合部4a2を強制的にメッセンジャワイヤ2の下方の位置にくるよう回転させて、直動ロッド3をメッセンジャワイヤ2の下方位置で該ワイヤー2と並行に位置させる。直動ロッド3は金車6の位置よりかなり前方に送り出されることによって、その先端部分の重量が直動ロッド3の腰の強さによる反動(浮き上がり現象)を阻止して、図3の状態から図4に示すように、直動ロッド3をメッセンジャワイヤ2の下方に強制的に位置させても、該直動ロッド3は支持具4に支持されて図3の位置に反転することはない。
【0016】
図4の状態から分かるように、電柱1a側の二股状の支持具4は、ハンガー本体4aの円弧状に湾曲して多数の樹脂製のローラ駒4bが設けられている部分4a1で直動ロッド3が滑動自在に支持され、ハンガー本体4aの一端部のフック状に湾曲した係合部4a2をメッセンジャワイヤ2に係合して、該二股状の支持具4がその位置から移動しないように取り付けているが、直動ロッド3の先端部を支持する二股状の支持具4は、上記とは反対にハンガー本体4aの円弧状に湾曲して多数の樹脂製のローラ駒4b(c)が設けられている部分4a1でメッセンジャワイヤ2に滑動自在に支持され、ハンガー本体4aの一端部をフック状に湾曲して係合部4a2で直動ロッド3に係合して、該二股状の支持具4と直動ロッド3とがメッセンジャワイヤ2に沿って一体に前方に移動するようになっている。
【0017】
なお、本発明の実施形態では、ハンガー本体4aの係合部4a2を除いた部分にローラー駒4bを嵌合するようにしているが、これに代えてポリエチレン樹脂等の摺動性の良い樹脂材を被膜するようにした二股状のハンガーであってもよい。
【0018】
次に、図5に示すように、直動ロッド3を1m〜1.5m程度直動させたところで、最先の螺旋状ケーブルハンガーAを図示のように矢印a方向に回転してメッセンジャワイヤ14と直動ロッド3とにわたって巻き付ける。
【0019】
直動ロッド3と螺旋状ケーブルハンガーAとの間隔Sは3〜5m程度とし、この位置で、該ハンガーAより前方に突出した部分を延長突出部3Aとし、この延長突出部3Aは前述のように支持具4、例えば図示のような二股状の支持具4を介してメッセンジャワイヤ2に支持されているため、該延長突出部A1が下方に垂れ下がることはない。
【0020】
しかして、図6に示すように、直動ロッド3の先端部から例えば3〜5m程度後退した箇所の螺旋状ケーブルハンガーAの先端部より一山か二山後退した谷部の位置で直動ロッド3に最先の螺旋状ケーブルハンガーAを固定具5によって固定する。
【0021】
この固定具5としては、図13の(a) 及び(b) に示すように、略V字状に湾曲した棒体からなる第1の挟持部材5aと、第1の挟持部材5aの両端部に嵌合される両端縁を丸くした長形板からなり、若干く字状に湾曲した第2の挟持部材5bと、第1の挟持部材5aの両端部に形成した雄ねじ部5cにねじ込まれるナット5dとからなり、第2の挟持部材5bは、その両端部の一方に貫通孔5eが形成され、他方に側面縁側に切欠開口した切欠部5fを有する切欠孔5gが形成され、またその長形板中央部の板面に一対の突起5h,5hが突設され、この一対の突起5h,5h間に直動ロッド3と螺旋状ケーブルハンガーAとを挟み込み、第2挟持部材5bの貫通孔5eに嵌合した一端部を中心に第1挟持部材5aを水平回動させて、該部材5aの他端部を第2挟持部材5bの切欠部5fから切欠孔5gに嵌合させ、両端部の雄ねじ部5cにナット5dをねじ込むことによって、直動ロッド3と螺旋状ケーブルハンガーAとを第1及び第2挟持部材5a,5bに挟持させるようにして一体的に固定するようになっている。
【0022】
図6の状態から、更に、強制的に直動ロッド3を矢印bに示すように前方に、即ち、図7に示すように、他方の電柱1bに向かって約1m〜1.5mの距離Lだけ程度繰り出す。これによって、直動ロッド3の基端部側は、一方側の電柱1a側で二股状の支持具4に滑動可能に支持され、直動ロッド3の先端部3Aも二股状の支持具4に滑動可能に支持されているため、極めて円滑に直動ロッド3を押動することができる。
【0023】
そして、最初の螺旋状ケーブルハンガーAは、その先端部付近に取り付けられた直動ロッド3によって、約1m〜1.5m強制的に押動され、螺旋状ケーブルハンガーAはメッセンジャワイヤ2に支持されながら円滑に移送され、その移送途中で螺旋状ケーブルハンガーAが湾曲したり折曲することがない。
【0024】
そして、図8に示すように、最初の螺旋状ケーブルハンガーAを1m〜1.5m繰り出した位置で、作業者は、新しい螺旋状ケーブルハンガーAを、図示のように矢印a方向に回転してメッセンジャワイヤ2と直動ロッド3とに巻き付け、該ハンガーAをメッセンジャワイヤ2に支持させ、しかるのちに、図9に示すように、最初の螺旋状ケーブルハンガーAの後端部と新しい螺旋状ケーブルハンガーAの先端部とを周知の連結具Bによって連結する。
【0025】
この状態で、更に直動ロッド3を押動させて、2連結された螺旋状ケーブルハンガーA,Aを1m〜1.5m程前方に送り出し、その後に後続の螺旋状ケーブルハンガーAをメッセンジャワイヤ2と直動ロッド3とにわたって巻き付け、先の螺旋状ケーブルハンガーAと後続の螺旋状ケーブルハンガーAとを連結具Bによって連結し、このような手順を繰り返すことによって、最先の螺旋状ケーブルハンガーAが他方の電柱1bに達し、電柱1a,1b間全域に、連続した螺旋状ケーブルハンガーAが架設されると、図9に示すように、螺旋状ケーブルハンガーAと直動ロッド3とを固定する固定具5を取り外し、直動ロッド3のみが自由に直動できるようにすると共に、図10に示すように、螺旋状ケーブルハンガーAの先端部と後端部とを固定具5によってメッセンジャワイヤ2に固定する。
【0026】
しかる後に、図11に示すように、最初の電柱1a側で直動ロッド3の後端部或いは中途部にケーブル牽引ロープを介して或いは直接に、図示しないケーブルを連結し、他方側の電柱1b付近で待機している作業者が直動ロッド3を引き寄せることによって、ケーブルを電柱1a,1b間に吊設するようになっている。なお、他方側の電柱1b側で直動ロッド3にケーブルを連結し、これを最初の電柱1a側に引き寄せるようにしてもよい。
【0027】
なお、図5に示すように、直動ロッド3の延長突出部3Aが螺旋状ケーブルハンガーAよりかなり距離間S前方に突出しているため、該直動ロッド3が他方の電柱1b付近に達したときに、まず最初に延長突出部3Aが他方の電柱1bに達するから、この時点で延長突出部3Aを作業者が直接に他方の電柱1b側に引き寄せることよって直動ロッド3を介して螺旋状ケーブルハンガーAを他方の電柱1b側に迅速に且つ容易に移送させることができ、これによって螺旋状ケーブルハンガーAの架設時間を大幅に短縮することもできる。
【0033】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、螺旋状ケーブルハンガーは、その先端部付近が直動ロッドに取り付けられ、該先端部をガイドとして強制的に送り出されるため、螺旋状ケーブルハンガーはメッセンジャワイヤに沿って円滑に移送され、その移送途中で螺旋状ケーブルハンガーが湾曲や折曲することがない。このように、本発明によれば、螺旋状ケーブルハンガーのメッセンジャワイヤへの架設作業を非常に円滑容易に行うことができ、その後の直動ロッドによるケーブルの敷設の迅速化に多大に貢献することができる。
特にこの発明によれば、直動ロッドは、針金材を全体的に正面視略過半円弧状に湾曲すると共に、円弧状に湾曲した上部を中心に側面視で略ハ字状に捩じらせ、その下端部分をフック状に湾曲して係合部となしたハンガー本体と、係合部を除いたハンガー本体に転動可能に嵌合した多数の樹脂製のローラ駒とからなる支持具に支持され、そのうち、電柱1a側の前記支持具4は、ハンガー本体4aの円弧状に湾曲して多数の樹脂製のローラ駒4bが設けられている部分4a1で直動ロッド3が滑動自在に支持され、ハンガー本体4aの一端部のフック状に湾曲した係合部4a2をメッセンジャワイヤ2に係合して、該支持具4がその位置から移動しないように取り付けているが、直動ロッド3の先端部を支持する支持具4は、上記とは反対にハンガー本体4aの円弧状に湾曲して多数の樹脂製のロー ラ駒4bが設けられている部分4a1でメッセンジャワイヤ2に滑動自在に支持され、ハンガー本体4aの一端部をフック状に湾曲して係合部4a2で直動ロッド3に係合して、該支持具4と直動ロッド3とがメッセンジャワイヤ2に沿って一体に前方に移動するようになっているため、直動ロッドを極めて円滑に押動することができ、直動ロッドに取り付けられている螺旋状ケーブルハンガはメッセンジャワイヤに支持されながら円滑に移送される。
【0035】
請求項2に係る発明に示すように、直動ロッドの先端部が他方の電柱付近に達したときに、該先端部を直接に他方の電柱側に引き寄せることよって直動ロッドを介して螺旋状ケーブルハンガーを他方の電柱側に移送させるようにしたことによって、直動ロッドを介して螺旋状ケーブルハンガーを他方の電柱側に迅速に且つ容易に移送させることができる。
【0036】
請求項3に係る発明に示すように、一方の電柱付近で直動ロッドをメッセンジャワイヤに取り付ける際に、メッセンジャワイヤに取り付けられて該メッセンジャワイヤの周りを回転可能な支持具によって直動ロッドをメッセンジャワイヤに並行に取り付けるようになっているため、腰があり、直進性のつよい直動ロッドであっても、無理なく直動ロッドをメッセンジャワイヤに沿って支持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の螺旋状ケーブルハンガーの架設方法の最初の手順を示す説明図である。
【図2】 次の手順を示す説明図である。
【図3】 更に次の手順を示す説明図である。
【図4】 更に次の手順を示す説明図である。
【図5】 更に次の手順を示す説明図である。
【図6】 更に次の手順を示す説明図である。
【図7】 更に次の手順を示す説明図である。
【図8】 更に次の手順を示す説明図である。
【図9】 更に次の手順を示す説明図である。
【図10】 更に次の手順を示す説明図である。
【図11】 更に次の手順を示す説明図である。
【図12】 この架設方法に用いられる要部部品を示し、(a) は、側面図、(b) は、正面図、(c) は、(b) におけるAーA線断面図である。
【図13】 この架設方法に用いられる他の要部部品を示し、(a) は、正面図、(b)は、斜視図である。
【符号の説明】
A 螺旋状ケーブルハンガー
B 連結具
1a 一方側の電柱
1b 他方側の電柱
2 メッセンジャワイヤ
3 直動ロッド
4 支持具(二股状のハンガー)
5 固定具
Claims (3)
- 一方の電柱1aと他方の電柱1b間に張設したメッセンジャワイヤ2にケーブル吊り下げ用の螺旋状ケーブルハンガーが架設される方法であって、一方の電柱1a付近でメッセンジャワイヤ2とこれに並行して直動する直動ロッド3と両者間に巻回して架設される最先の螺旋状ケーブルハンガーAとが配置されると共に、直動ロッド3の先端部付近は、メッセンジャワイヤ2に挿通されて該メッセンジャワイヤ2に沿って、針金材を全体的に正面視略過半円弧状に湾曲すると共に、円弧状に湾曲した上部4a1を中心に側面視で略ハ字状に捩じらせ、その下端部分をフック状に湾曲して係合部4a2となしたハンガー本体4aと、係合部4a2を除いたハンガー本体4aに転動可能に嵌合した多数の樹脂製のローラ駒4bとからなる支持具4によって摺動又は滑動可能に支持され、そのうち、電柱1a側の前記支持具4は、ハンガー本体4aの円弧状に湾曲して多数の樹脂製のローラ駒4bが設けられている部分4a1で直動ロッド3が滑動自在に支持され、ハンガー本体4aの一端部のフック状に湾曲した係合部4a2をメッセンジャワイヤ2に係合して、該支持具4がその位置から移動しないように取り付けているが、直動ロッド3の先端部を支持する支持具4は、上記とは反対にハンガー本体4aの円弧状に湾曲して多数の樹脂製のローラ駒4bが設けられている部分4a1でメッセンジャワイヤ2に滑動自在に支持され、ハンガー本体4aの一端部をフック状に湾曲して係合部4a2で直動ロッド3に係合して、該支持具4と直動ロッド3とがメッセンジャワイヤ2に沿って一体に前方に移動するようになっており、且つ該最先の螺旋状ケーブルハンガーAは、固定具5によって直動ロッド3に固定され、この状態で直動ロッド3を他方の電柱1bに向かって押動させることによって、前記支持具4を介してメッセンジャワイヤ2に保持されながら、最先の螺旋状ケーブルハンガーAが直動ロッド3に押動されて移送され、その移送途中で該螺旋状ケーブルハンガーAの他端と後続の螺旋状ケーブルハンガーAの一端とが連結具Bにて互いに連結され、且つ直動ロッド3を更に押動させる手順を繰り返すことによって、多数の螺旋状ケーブルハンガーAが互いに連結されて電柱1a,1b間に架設されるようにしたことを特徴とするケーブル吊り下げ用螺旋状ケーブルハンガーの架設方法。
- 直動ロッド3の先端部3Aが他方の電柱1b付近に達したときに、該先端部3Aを直接に他方の電柱1b側に引き寄せることよって直動ロッド3を介して螺旋状ケーブルハンガーAを他方の電柱1b側に移送させるようにした請求項1に記載のケーブル吊り下げ用螺旋状ケーブルハンガーの架設方法。
- 最初の電柱付近で直動ロッド3をメッセンジャワイヤ2に支持させる際に、該メッセンジャワイヤ2の周りを回転可能に取り付けられる前記支持具4によって支持させるようにした請求項1又は2に記載のケーブル吊り下げ用螺旋状ケーブルハンガーの架設方法。
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