JP3724704B2 - 老化肌用の化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、老化などに伴う皮膚表面の平滑化を光学的に補正するのに有用な化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
老化に伴い、皮膚が様々に変化することは既に知られていることであり、例えば、皮丘や皮溝等の凹凸が少なくなったり、真皮のコラーゲン線維束構造が乱れたりする事が知られている。これらの内、真皮のコラーゲン線維束構造の再構築には、ウルソール酸類などのトリテルペン酸が有効に作用することが知られている。しかしながら、皮丘や皮溝等の凹凸の減少については、この凹凸を回復させる手段も、回復させてみせる手段も知られておらず、老化に伴う形態変化をあるがままに受け入れるしか手が無く、この様な老化に伴う形態変化への化粧料としての対応策の構築が望まれていた。
【0003】
化粧料の分野に於ける、老化に伴う形態変化への対応としては、1)ヒアルロン酸ナトリウムやヘパリン類似物質などの高保湿性成分を経皮投与し、皮膚内の含水量を向上させること、2)皮膜形成物質を含有する化粧料で処理し、皮膜を形成させ皺などのたるみを伸ばすこと、3)半透明粉体を皺や毛穴などに充填し、見た目を滑らかにすること等が知られているが、皮溝や皮丘などの凹凸の喪失に対する処置はこの何れでも不可能である。
【0004】
一方、化粧料の原料としては、最大長さが平均で200〜500μmの粉体は全く知られておらず、この様な粉体が皮溝・皮丘の凹凸喪失の光学的な補正に有用であることも全く知られていない。従って、この様な粉体と球状粉体(最大長さが平均で200〜500μmの粉体は除く、以下、この様な最大長さが平均で200〜500μmの粉体の粉体を除く球状粉体を単に球状粉体と称す。)とを組み合わせる技術も知られていない。更に、この様な粉体と球状粉体とを組み合わせることにより、最大長さが平均で200〜500μmの粉体の塗布時のよれによる光学効果の損失を抑制し、補正効果を向上させうることも全く知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、皮溝や皮丘などの凹凸の喪失を光学的に補正する手段を提供することを課題とする。
【0006】
【課題の解決手段】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、皮溝や皮丘などの凹凸の喪失を光学的に補正する手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、最大長さが平均で200〜500μmの粉体と球状粉体(最大長さが平均で200〜500μmの粉体は除く)とを含有することを特徴とする、化粧料を用いることにより、この様な補正が可能であることを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示す技術に関するものである。
(1)最大長さが平均で200〜500μmの粉体と球状粉体(最大長さが平均で200〜500μmの粉体は除く)とを含有することを特徴とする、化粧料。
(2)最大長さが平均で200〜500μmの粉体が、繊維状であることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)最大長さが平均で200〜500μmの粉体が、合成繊維であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。
(4)老化に伴う皮膚表面の平滑化の光学的補正用であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の化粧料。
(5)メークアップ化粧料であることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の化粧料。
以下、本発明について、実施の形態を中心に詳細に説明を加える。
【0007】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の化粧料の必須成分である最大長さが平均で200〜500μmの粉体
本発明の化粧料は、最大長さが平均で200〜500μm、更に好ましくは250〜400μmの粉体の粉体を必須成分として含有することを特徴とする。この様な粉体の形状としては、化粧料で知られているものであれば特段の限定は無く、例えば、球状、板状、繊維状の何れもが例示できる。これらの内、特に好ましい形状としては繊維状のものが挙げられる。これらの粉体を構成する成分としても、化粧料で使用されているものであれば特段の限定を受けず、例えば、襞解(へきかい)タルク、襞解(へきかい)マイカ、ナイロン繊維、絹繊維、ポリエステル繊維、シリカ、セリサイト等が例示でき、これらの内、特に好ましいものは半透明のものであり、ナイロン繊維、絹繊維或いはポリエステル繊維である。これら3者では、入手のしやすさと光学効果からナイロン繊維が特に好ましい。これらは既存の粉体原料を壊砕或いは切断する際に、その程度を緩くし、分球などする事により得ることが出来る。又、この様な材料のいくつかは化粧料以外の分野の原料として市販されており、これを用いることも出来る。又、壊砕にあたっては、襞解(へきかい)タルク、襞解(へきかい)マイカの様に、鉱石を水などで含浸させた後、結晶の付着方向に剥いで行く方法、即ち、襞解(へきかい)する事により有利に調整することも出来る。本発明において、この様な最大長さが平均で200〜500μm、更に好ましくは250〜400μmの粉体の粉体の粉体は、皮溝・皮丘の作る立体的な凹凸の、経年齢的な損失を補正し、若い頃の凹凸の大きい場合の光学的効果に近い光学特性を付与する。最大長さが200μm未満であっても、500μmより大きくてもこの様な効果は極めて小さいものになる。本発明の化粧料では、この様な粉体は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。本発明の化粧料に於ける、この様な最大長さが平均で200〜500μm、更に好ましくは250〜400μmの粉体の好ましい含有量は、総量で、0.1〜30重量%であり、更に好ましくは、1〜10重量%である。これは、少なすぎると効果を発現しない場合があり、多すぎると化粧料としての機能を損なう場合があるからである。
【0008】
(2)本発明の化粧料の必須成分である球状粉体
本発明の化粧料は、球状粉体を含有することを特徴とする。本発明で言う球状粉体とは、真球からの歪み乃至はずれが平均で20%以内程度の形状の粉体を意味し、具体的には、球状シリカビーズ、球状アクリル樹脂粉体、ナイロンパウダー、シルクパウダー、球状珪酸カルシウム、球状珪酸マグネシウム、メチルシロキサン網状重合体、架橋型メチルポリシロキサン及びこれらの表面処理物が例示できる。表面処理としては、例えば、ヒドロジェンメチルポリシロキサンやジメチルポリシロキサンなどのシリコーンを焼き付ける処理、アルキル基やフルオロアルキル基を有するシランカップリング剤による処理、フルオロアルキル燐酸ジエタノールアミンによる処理、ステアリン酸アルミニウムやステアリン酸マグネシウムなどの金属石鹸によるコーティング処理などが好ましく例示できる。この様な球状粉体の内、もう一つの必須成分である最大長さが平均で200〜500μmの粉体と重複することになる最大長さが平均で200〜500μmの球状粉体は本発明で言う球状粉体に含まないものとする。これらは何れも化粧料用の原料として市販されているので入手は極めて容易である。本発明の化粧料では、これら球状粉体を唯一種含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。本発明の化粧料に於いて、これら球状粉体は、最大長さが平均で200〜500μmの粉体がよれることなく皮膚上に広がらせる作用を有する。本発明の化粧料に於ける、これら球状粉体の好ましい含有量は、総量で、1〜40重量%であり、更に好ましくは2〜20重量%である。これは、この含有量において、最大長さが平均で200〜500μmの粉体の光学効果を損なうことなく、このよれを防止することが出来るからである。即ち、球状粉体が1重量%未満ではよれを防止することが出来ない場合があり、40重量%より多ければ最大長さが平均で200〜500μmの粉体の光学的効果を損なうことがあるからである。
【0009】
(3)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、上記必須成分を含有する事を特徴とするものであり、化粧料の種類としては、通常知られているものであれば特段の限定は受けず、例えば、クリーム、乳液、ローションなどの基礎化粧料、ファンデーションやアンダーメークアップ、白粉、チークカラー、アイカラー等のメークアップ化粧料等が好適に例示できる。これらの内、特に好ましいものは、違和感なく、自然な形態で含有できる、メークアップ化粧料であり、中でもアンダーメークアップ、ファンデーション或いは白粉等のベースメークアップ化粧料が特に好ましく例示できる。これらの中でも最も皮膚に近い位置で皮膚の表面形状に由来する光学効果を補正できるアンダーメークアップ化粧料が特に好ましい。本発明の化粧料は既に述べたように、加齢変化によって皮溝・皮丘の凹凸が乏しくなった皮膚の表面に、光学効果により、凹凸様の光学補正を付与するものであり、老化に伴う皮膚表面の平滑化の光学的補正用として適用するのが好ましい。本発明の化粧料に於いては、上記必須成分である、最大長さが平均で200〜500μm、更に好ましくは250〜400μmの粉体と球状粉体以外に、通常化粧料で使用される任意の成分を含有することが出来る。この様な任意の成分としては、例えば、ワセリンやマイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油等のトリグリセライド類、ジメチルポリシロキサンやメチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン類、セタノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,3,−ブチレングリコール等の多価アルコール類、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、グリセリルモノ脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、アルキル燐酸塩等のアニオン界面活性剤、4級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤、エタノール,カーボポール等の増粘剤、パラベン類や塩化ベンザルコニウム、ヒビテングルコネート等の防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、上記必須成分以外の粉体類等が例示できる。本発明の化粧料は、これら任意成分と上記必須成分とを常法に従って処理することにより製造することが出来る。
【0010】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定を受けないことは言うまでもない。
【0011】
<実施例1>
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料であるアンダーメークアップ化粧料を作成した。即ち、イ、ロをそれぞれ80℃に加熱し、イにハを加えて良く分散させ、これにロを攪拌しながら徐々に加え、攪拌冷却してアンダーメークアップ化粧料(アンダーメーク1)を得た。同時に、このものの粉体組成を、ナイロン繊維のみに置換した比較例1、球状アクリル樹脂のみに置換した比較例2、タルクのみに置換した比較例3及び水のみに置換した対照例1も作成した。予めレプリカを用いて皮膚表面形状を測定し、凹凸が少なくなっているパネラー40名を選抜し、偏りの無いように4群に分けた。これらのパネラーの右半顔を上記のアンダーメークアップ化粧料の内のアンダーメーク1、比較例1、比較例2、比較例3で処理し、左半顔を対照例1のアンダーメークアップで処理した後、下記に処方を示すファンデーションでメークアップし、対照例1に比べて、それぞれのアンダーメークアップによって、どの程度いきいきとして若く見えるかを、++(評点2):非常に若返った、+(評点1):明らかに若返った、±(評点0.5):やや若返った、−(評点0):若くは見えないの基準で判定した。この判定結果を表1に示す。これより、本発明のアンダーメークアップが最も若く見えさせる効果が高く、次いで比較例1にこの効果が見られることが判る。他の2品にはこの様な効果がないことも判る。又、アンダーメーク1と比較例1の間には大きな効果の差が存在することもわかる。これより、この様な光学的効果はナイロン繊維に由来するものであり、本発明の化粧料ではその作用を球状粉体によって効果的に発現させていることが判る。
(アンダーメーク1の処方)
イ)
スクワラン 2 重量部
マイクロクリスタリンワックス 1 重量部
グリセリルトリイソオクタネート 4 重量部
セチルイソオクタネート 12 重量部
ソルビタンモノオレート 0.4重量部
ステアリン酸 1.5重量部
ステアリン酸モノグリセリド 3 重量部
POE(6)ソルビタンモノステアレート 0.5重量部
POE(45)ステアリン酸エステル 1 重量部
ブチルパラベン 0.1重量部
ロ)
1,3−ブタンジオール 5 重量部
メチルパラベン 0.3重量部
アルギニン 0.6重量部
水 64.6重量部
ハ)
ナイロン繊維(300μm) 2 重量部
球状アクリル樹脂 2 重量部
タルク 2 重量部
【0012】
(ファンデーションの処方)
シリコーン処理*二酸化チタン 30 重量部
シリコーン処理*酸化鉄 10 重量部
シリコーン処理*セリサイト 20 重量部
シリコーン処理*タルク 30 重量部
ジメチコン 5 重量部
オレイン酸オクチルドデシル 5 重量部
シリコン処理*:ハイドロジェンメチルシロキサンを粉体量に対して5%焼き付け処理したもの(焼き付け温度200℃)
【0013】
【表1】
Figure 0003724704
【0014】
<実施例2>
上記実施例1のアンダーメーク1と比較例1について、皮膚上に塗布して、これをセロテープでストリッピングし、セロテープ上のナイロン繊維の分布のバラツキを、10箇所の1mm×1mmのナイロン繊維数の平均と標準偏差として求めた。結果を表2に示す。これより、アンダーメーク1は比較例1に比して著しくナイロン繊維の分布が改善されていることが判る。即ち、球状粉体である球状アクリル樹脂によりナイロン繊維の分布ムラが改善され、これが実施例1の効果の差となっていることが判る。
【0015】
【表2】
Figure 0003724704
【0016】
<実施例3>
下記に示す処方に従ってアンダーメークアップ化粧料を作成した。即ち、イ、ロをそれぞれ80℃に加熱し、イにハを加えて良く分散させ、これにロを攪拌しながら徐々に加え、攪拌冷却してアンダーメークアップ化粧料(アンダーメーク2〜4)を得た。これについて、実施例2と同様の評価を行った。結果を表3に示す。これより、何れの球状粉体も使用可能であることが判る。
イ)
スクワラン 2 重量部
マイクロクリスタリンワックス 1 重量部
グリセリルトリイソオクタネート 4 重量部
セチルイソオクタネート 12 重量部
ソルビタンモノオレート 0.4重量部
ステアリン酸 1.5重量部
ステアリン酸モノグリセリド 3 重量部
POE(6)ソルビタンモノステアレート 0.5重量部
POE(45)ステアリン酸エステル 1 重量部
ブチルパラベン 0.1重量部
ロ)
1,3−ブタンジオール 5 重量部
メチルパラベン 0.3重量部
アルギニン 0.6重量部
水 64.6重量部
ハ)
ナイロン繊維(300μm) 2 重量部
球状粉体* 2 重量部
タルク 2 重量部
*詳細は表3に示す。
【0017】
【表3】
Figure 0003724704
【0018】
<実施例4>
下記に示す処方に従って球状粉体の量を減らして、アンダーメークアップ化粧料を作成した。即ち、イ、ロをそれぞれ80℃に加熱し、イにハを加えて良く分散させ、これにロを攪拌しながら徐々に加え、攪拌冷却してアンダーメークアップ化粧料(アンダーメーク5)を得た。このものについて実施例2と同様の評価を行った結果、平均は23.9であり、標準偏差は12.3であり、これより、本発明の化粧料において、球状粉体の含有量は1重量%以上が好ましく、2重量%以上が更に好ましいことが判る。
イ)
スクワラン 2 重量部
マイクロクリスタリンワックス 1 重量部
グリセリルトリイソオクタネート 4 重量部
セチルイソオクタネート 12 重量部
ソルビタンモノオレート 0.4重量部
ステアリン酸 1.5重量部
ステアリン酸モノグリセリド 3 重量部
POE(6)ソルビタンモノステアレート 0.5重量部
POE(45)ステアリン酸エステル 1 重量部
ブチルパラベン 0.1重量部
ロ)
1,3−ブタンジオール 5 重量部
メチルパラベン 0.3重量部
アルギニン 0.6重量部
水 65.6重量部
ハ)
ナイロン繊維(300μm) 2 重量部
球状アクリル樹脂 1 重量部
タルク 2 重量部
【0019】
<実施例5>
下記に示す処方に従って、仕上げ白粉(ファンデーション1)を作成した。即ち、イの成分を変シェルミキサーで混合した後、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ヘンシェルミキサーで混合しながらロの成分を噴霧してコーティングした。このものを1mmヘリングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで仕上げ粉砕し、金皿に詰めて加圧成形し、仕上げ白粉とした。別途、このもののナイロン繊維(300μm)をタルクに置換した対照例2を作成し、10名のパネラーについて実施例1と同様に評価した。平均評点を求めると、1.4であった。これより、本発明の化粧料をファンデーションに適用しても同様の効果があることが確認された。
イ)
シリコーン処理*二酸化チタン 3 重量部
シリコーン処理*酸化鉄 1 重量部
シリコーン処理*セリサイト 20 重量部
シリコーン処理*マイカ 34 重量部
メチルシロキサン網状重合体 10 重量部
ナイロン繊維(300μm) 20 重量部
ロ)
ジメチコン 5 重量部
オレイン酸オクチルドデシル 5 重量部
シリコン処理*:ハイドロジェンメチルシロキサンを粉体量に対して5%焼き付け処理したもの(焼き付け温度200℃)
【0020】
<実施例6>
実施例5と同様にファンデーション2〜4を、ナイロン繊維の量を変えて作成した。これを同様に評価したところ、表4に示す結果が得られた。これより、本発明の化粧料に於いては、最大長さが200〜500μmの粉体の好ましい含有量は、総量で、0.1〜30重量%であり、更に好ましくは、1〜10重量%であることが判る。
イ)
シリコーン処理*二酸化チタン 30 重量部
シリコーン処理*酸化鉄 10 重量部
シリコーン処理*セリサイト 20 重量部
シリコーン処理*マイカ 34 重量部
メチルシロキサン網状重合体 10 重量部
ナイロン繊維(300μm)**
タルク**
ロ)
ジメチコン 5 重量部
オレイン酸オクチルドデシル 5 重量部
シリコン処理*:ハイドロジェンメチルシロキサンを粉体量に対して5%焼き付け処理したもの(焼き付け温度200℃)
**詳細は表4に記す。
【0021】
【表4】
Figure 0003724704
【0022】
<実施例7>
実施例5のナイロン製の長さをを変えて同様の仕上げ白粉(ファンデーション5〜7)を作成し、同様に評価した。結果を表5に示す。これより、本発明の化粧料に於いて、好ましい平均の最大長さは平均で200〜500μm、更に好ましくは250〜400μmであることが判る。
イ)
シリコーン処理*二酸化チタン 3 重量部
シリコーン処理*酸化鉄 1 重量部
シリコーン処理*セリサイト 20 重量部
シリコーン処理*マイカ 34 重量部
メチルシロキサン網状重合体 10 重量部
ナイロン繊維(***μm) 20 重量部
ロ)
ジメチコン 5 重量部
オレイン酸オクチルドデシル 5 重量部
シリコン処理*:ハイドロジェンメチルシロキサンを粉体量に対して5%焼き付け処理したもの(焼き付け温度200℃)
***:表5に詳細を記す。
【0023】
【表5】
Figure 0003724704
【0024】
<実施例8>
下記に示す処方で本発明の化粧料であるクリームを作成した。即ち、イ、ロ、ハをそれぞれ70℃に加熱し、イを良く混練りし、ロを加えて希釈し、これにニを分散したハを徐々に加えて乳化し、攪拌冷却してクリーム(基礎化粧料)を得た。このものは光学的に皮膚の平坦性を補正するばかりでなく、真皮コラーゲン線維束の乱れをも是正する作用を有していた。
イ)
マルチトール(70%水溶液) 3 重量部
グリセリン 3 重量部
1,3−ブタンジオール 4.6重量部
ウルソール酸エチル 0.1重量部
ブチルパラベン 0.1重量部
メチルパラベン 0.2重量部
トリグリセリンジイソステアレート 5 重量部
ロ)
流動パラフィン 10 重量部
マイクロクリスタリンワックス 5 重量部
軽質イソパラフィン 15 重量部
ハ)
水 48 重量部
ニ)
ポリエステル繊維(250μm) 2 重量部
メチルシロキサン網状重合体 4 重量部
【0025】
<実施例9>
下記に示す処方で本発明の化粧料であるクリームを作成した。即ち、イ、ロ、ハをそれぞれ70℃に加熱し、イを良く混練りし、ロを加えて希釈し、これにニを分散したハを徐々に加えて乳化し、攪拌冷却してクリーム(基礎化粧料)を得た。このものは光学的に皮膚の平坦性を補正するばかりでなく、真皮コラーゲン線維束の乱れをも是正する作用を有していた。
イ)
マルチトール(70%水溶液) 3 重量部
グリセリン 3 重量部
1,3−ブタンジオール 4.6重量部
ウルソール酸エチル 0.1重量部
ブチルパラベン 0.1重量部
メチルパラベン 0.2重量部
トリグリセリンジイソステアレート 5 重量部
ロ)
流動パラフィン 10 重量部
マイクロクリスタリンワックス 5 重量部
軽質イソパラフィン 15 重量部
ハ)
水 48 重量部
ニ)
シルク繊維(350μm) 2 重量部
メチルシロキサン網状重合体 4 重量部
【0026】
<実施例10>
下記に示す処方で本発明の化粧料であるクリームを作成した。即ち、イ、ロ、ハをそれぞれ70℃に加熱し、イを良く混練りし、ロを加えて希釈し、これにニを分散したハを徐々に加えて乳化し、攪拌冷却してクリーム(基礎化粧料)を得た。このものは光学的に皮膚の平坦性を補正するばかりでなく、真皮コラーゲン線維束の乱れをも是正する作用を有していた。
イ)
マルチトール(70%水溶液) 3 重量部
グリセリン 3 重量部
1,3−ブタンジオール 4.6重量部
ウルソール酸エチル 0.1重量部
ブチルパラベン 0.1重量部
メチルパラベン 0.2重量部
トリグリセリンジイソステアレート 5 重量部
ロ)
流動パラフィン 10 重量部
マイクロクリスタリンワックス 5 重量部
軽質イソパラフィン 15 重量部
ハ)
水 48 重量部
ニ)
へきかいタルク(200μm) 2 重量部
メチルシロキサン網状重合体 4 重量部
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、皮溝や皮丘などの凹凸の喪失を光学的に補正する手段を提供することが出来る。

Claims (5)

  1. 最大長さが平均で200〜500μmの粉体と球状粉体(最大長さが平 均で200〜500μmの粉体は除く)とを含有することを特徴とする皮膚用メーク アップ化粧料であって、球状粉体が球状アクリル樹脂粉体、シルクパウダー、球状珪 酸カルシウム及びこれらの表面処理物から選択されることを特徴とする、皮膚用メー クアップ化粧料。
  2. 最大長さが平均で200〜500μmの粉体が、繊維状であることを特 徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 最大長さが平均で200〜500μmの粉体が、合成繊維であることを 特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. 老化に伴う皮膚表面の平滑化の光学的補正用であることを特徴とする、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の化粧料。
  5. アンダーメークアップ化粧料であることを特徴とする、請求項1〜4の 何れか1項に記載の化粧料。
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