JP3718830B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力変換装置に係り、特に、入力電圧をスイッチングし、DC−DCコンバータあるいはスイッチングレギュレータとして用いるに好適な電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子機器などにおいては、負荷に安定した直流電圧を供給するために、電圧降下を利用したレギュレータが採用されていた。しかし、このレギュレータは電力効率が悪く発熱量が多いため、電圧降下を利用したレギュレータに代わって、スイッチングレギュレータが多く採用されている。
【0003】
スイッチングレギュレータはスイッチング素子を高周波でスイッチング動作させているため、電力効率が高く発熱量を少なくすることができる。しかし、スイッチングレギュレータでは、スイッチング素子をスイッチング動作させるときに発生するスイッチングノイズが、負荷となる電子機器や周辺の電子機器に影響を及ぼすことがある。特に、電子機器の高密度化に伴い、スイッチングノイズの影響が深刻になっている。
【0004】
そこで、スイッチングノイズを軽減するために、例えば、文献(TetsuoTanaka,et al.“Random−Switching Control in DC−to−DC Converters”,Proc. of IEEE Power Electronics Specialists Conference,PESC’89(Jun.1989))に記載されているように、スイッチング周波数をランダムに変えて、スイッチングノイズのピークを周波数領域で拡散させてノイズレベルを低減させる方式が提案されている。上記文献の具体的実現方法は、例えば、特開平7−264849号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術によれば、スイッチングノイズのピークを周波数領域で拡散させているので、ノイズのエネルギーが分散化されノイズレベルを低減させることができる。
【0006】
しかし、従来技術においては、簡便な回路を用いて実現することについては十分に配慮されていない。すなわち、従来技術においては、“Noise Generator”あるいは「ランダム信号発生回路」が必要であるが、これらの実現方法については何ら開示されていない。実現方法を推定するに、ランダム信号発生回路はアナログ回路であるため、大きな面積が必要となる。しかも、スイッチングレギュレータ自身のノイズの影響を多いに受ける恐れがある。またスイッチング周波数をランダムに切り替えているため、ノイズの発生状態は、ランダムに発生するスイッチング信号の特性に大きく依存し、その効果は確率的であって確定的ではなく、常に良好な効果が得られるとは限らない。
【0007】
本発明の課題は、常に安定した状態でノイズレベルを低減させることができる電力変換装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、周波数が離散的に相異なる複数の信号を発生する信号発生器と、前記複数の信号の中から予め設定された順序で指定の周波数の信号を順次選択して出力する信号選択手段と、該信号選択手段により選択された信号に応答して入力電圧をスイッチングするスイッチング素子と、該スイッチング素子の出力電圧を平滑化するフィルタ回路とを備えてなる電力変換装置を構成したものである。
【0009】
この場合、信号発生器から発生する複数の信号としては、周期が相異なる矩形波による信号を用いることができる。
【0010】
また、本発明は、入力電圧をスイッチング信号に応答してスイッチングするスイッチング素子と、該スイッチング素子の出力電圧を平滑化するフィルタ回路と、周波数が離散的に相異なる複数の信号を発生する信号発生器と、前記複数の信号の中から予め設定された順序で指定の周波数の信号を順次選択して出力する信号選択手段と、該信号選択手段により選択された信号と前記フィルタ回路の出力電圧を基に得られたフィードバック信号とを比較することによりスイッチング信号を生成して前記スイッチング素子に出力する比較器とを備えてなる電力変換装置を構成したものである。
【0011】
前記した手段によれば、スイッチング素子によって入力電圧をスイッチングする過程で、複数の離散的な周波数の信号の中から予め設定された順序で指定の周波数の信号が順次選択され、その選択された周波数の信号にしたがってスイッチング素子がスイッチング動作するため、スイッチングノイズのピークを周波数領域で拡散させ、ノイズのエネルギーを分散させてノイズレベルを常に安定した状態で低減させることができる。
【0012】
前記電力変換装置を構成するに際しては、以下の要素を付加することができる。
【0013】
(1)前記信号発生器から発生する複数の信号は、波形が一定の傾きを有する信号である。
【0014】
(2)前記信号発生器から発生する複数の信号は、波形が鋸波による信号であることを特徴とする。
【0015】
(3)前記信号発生器から発生する複数の信号は、波形が三角波による信号である。
【0016】
(4)前記信号選択手段は、前記信号発生器から発生する信号をその波形の頂点で選択してなる。
【0017】
(5)前記信号選択手段は、前記信号発生器から発生する信号のうち周波数の低い信号から順次周波数の高い信号を選択し、その後周波数の高い信号から順次周波数の低い信号を選択する。
【0018】
(6)前記信号発生器と前記信号選択手段は、三角波または鋸波による信号を発生する波形発生器と、該波形発生器から発生する信号の周期を時定数に従って決定する時定数回路と、前記時定数を変更するための複数の抵抗器と、前記波形発生器から発生する信号を計数するとともにこの計数値と予め設定された設定値とを比較しこの比較結果を基に前記信号の波形の頂点に同期して切り替え信号を出力するカウンタと、前記切り替え信号に応答して前記複数の抵抗器の中の指定の抵抗器を前記時定数回路に付加する複数のスイッチとから構成されてなる。
【0019】
(7)前記信号発生器と前記信号選択手段は、三角波または鋸波による信号を発生する波形発生器と、該波形発生器から発生する信号の周期を時定数に従って決定する時定数回路と、前記時定数を変更するための複数の抵抗器と、前記波形発生器から発生する信号の波形の頂点に同期して切り替え信号を出力する乱数発生器と、前記切り替え信号に応答して前記複数の抵抗器の中の指定の抵抗器を前記時定数回路に付加する複数のスイッチとから構成されてなる。
【0020】
(8)前記カウンタはバイナリカウンタである。
【0021】
(9)前記波形発生器と、前記比較器と、前記複数のスイッチと、前記カウンタは、単一の半導体チップ上に構成されてなる。
【0022】
(10)前記波形発生器と、前記比較器と、前記複数の抵抗器と、前記複数のスイッチと、前記カウンタは、単一の半導体チップ上に構成されてなる。
【0023】
(11)前記波形発生器と、前記比較器と、前記複数のスイッチと、前記乱数発生器は、単一の半導体チップ上に構成されてなる。
【0024】
(12)前記波形発生器と、前記比較器と、前記複数の抵抗器と、前記複数のスイッチと、前記乱数発生器は、単一の半導体チップ上に構成されてなる。
【0025】
(13)前記複数の抵抗器と前記複数のスイッチはそれぞれ一つずつ直列に接続されているとともに、各直列接続された抵抗器とスイッチは互いに並列接続されてなる。
【0026】
(14)前記各抵抗器の抵抗値は、それぞれ他の抵抗器を並列接続したときの並列合成抵抗値とは異なる値である。
【0027】
(15)前記各抵抗器の抵抗値Riは、Ri=Kr・2−i(2の−i乗)の関係にある。
【0028】
(16)前記信号発生器は、原周波数を分周する分周器で構成されてなる。
【0029】
(17)前記スイッチング素子と前記フィルタ回路との間にトランスが挿入されてなる。
【0030】
(18)前記フィルタ回路はリアクトルとコンデンサを備え、前記リアクトルの一端側は入力側に接続され、前記リアクトルの他端側は前記コンデンサを介して接地されているとともに、前記スイッチング素子を介して接地されてなる。
【0031】
カウンタとしてバイナリカウンタを用いたときには、バイナリカウンタはデジタル回路で構成されているため、小さな面積で実現できる。また時定数回路に付加される複数の抵抗器はバイナリラダーとして用いることができ、バイナリラダーはm本の抵抗器で2通り(2のm乗通り)の抵抗値を表現することができ、回路規模を小さくすることができる。したがって、バイナリカウンタやバイナリラダーを用いることで簡便な回路、特に、集積回路化に適した回路構成とすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態を示す電力変換装置の回路構成図である。図1において、本実施形態における電力変換装置は、降圧型スイッチングレギュレータとして、スイッチング素子10、比較器12、フリーホイルダイオードD、リアクトルL、コンデンサCf、抵抗Ra、Rb、スイッチSWを備えて構成されており、複数の離散的な周波数であって、鋸波による周波数f1〜fnを順次切替てスイッチング動作を行うようにしたものである。
【0033】
スイッチング素子10は、例えば、トランジスタ、FET、IGBTなどの半導体素子から構成されており、入力電圧(直流電圧)をスイッチング信号に応答してスイッチングし、入力電圧をスイッチングによって矩形波の電圧に変換してリアクトルL側に出力するようになっている。リアクトルLとコンデンサCfはローパスフィルタを構成し、スイッチング素子10の出力電圧に含まれるスイッチングノイズを除去して直流成分のみを通過させるように構成されている。すなわち、リアクトルLとコンデンサCfはスイッチング素子10の出力電圧を平滑化するフィルタ回路としての機能を備えて構成されている。
【0034】
ローパスフィルタの出力電圧は、分圧器を構成する抵抗Ra、Rbによって分圧され、分圧された電圧はフィードバック信号として比較器12のマイナス入力端子に入力されている。比較器12のプラス入力端子にはスイッチSWの選択による信号が入力されるようになっている。スイッチSWは、信号選択手段として、周波数f1〜fnの鋸波による信号を発生する信号発生器(図示省略)に接続されており、複数の信号の中から予め設定された順序で指定の周波数の信号を順次選択し、選択した信号を比較器12に出力するようになっている。
【0035】
比較器12は、分圧器からのフィードバック信号とスイッチSWの選択による信号とを比較し、比較結果に応じたPWM(パルス幅変調)制御信号をスイッチング信号としてスイッチング素子10に出力し、スイッチング信号によってスイッチング素子10をスイッチング動作させるようになっている。この場合、比較器12においては、直流電圧によるフィードバック信号と鋸波による信号とが比較され、この比較結果に応じてPWM制御信号のパルス幅が変化するようになっている。例えば、フィードバック信号のレベルが高くなったときにはパルス幅が狭くなり、逆に、フィードバック信号のレベルが低くなったときにはパルス幅が広くなるようになっている。そして、パルス幅の変化するスイッチング信号にしたがってスイッチング素子10がスイッチング動作を行うことで、ローパスフィルタの出力電圧が常に一定に制御されるようになっている。
【0036】
本実施形態によれば、周期または周波数が異なる複数の信号を予め設定された順序で切替てスイッチング動作を行っているため、スイッチングノイズのピークを周波数領域で拡散させ、ノイズのエネルギーを分散させることでノイズレベルを低減させることができるとともに、常に安定した状態でノイズレベルを低減させることができる。
【0037】
なお、周波数の相異なる信号を選択する順序を設定するに際しては、各周波数が選択されたときのスイッチングノイズを測定し、この測定値を基にノイズの低減に合った選択パターンを設定することができる。
【0038】
また、信号発生器としては、鋸波を発生する信号発生器の代わりに、波形が一定の傾きを有する信号、例えば、三角波を発生する三角波発生器を用いることもできる。
【0039】
次に、本発明の第2実施形態を図2にしたがって説明する。本実施形態は、二つの離散的な周波数f1、f2であって、鋸波による信号を切り替えてスイッチング動作を行うようにしたものであり、他の構成は図1のものと同様である。この場合、鋸波による周波数、f1、f2の信号を発生する信号発生器と、この信号発生器から発生する二つの信号を選択する信号選択手段を実現するに際しては、図3に示すような回路構成(第3実施形態)を採用することができる。
【0040】
すなわち、比較器12のプラス入力端子に、信号発生器および信号選択手段として、鋸波発生器14、カウンタ(バイナリカウンタ)16を接続する。
【0041】
鋸波発生器14は、波形発生器として、二つの離散的な周波数f1、f2であって鋸波による信号をカウンタ16および比較器12に出力するようになっている。この場合、鋸波発生器14から周波数または周期が相異なる信号を発生させるために、鋸波発生器14には、抵抗R0、R1、スイッチSW1、コンデンサCが設けられている。抵抗R0、コンデンサCは、鋸波発生器14から発生する信号の周期または周波数を時定数にしたがって決定する時定数回路として構成されており、抵抗R1は時定数を変更するために、抵抗R0とスイッチSW1を介して並列に接続されている。
【0042】
すなわち、鋸波発生器14から発生する鋸波の周波数f1、f2を決定する時定数C、RのうちRを抵抗R0、R1、スイッチSWにより設定し、スイッチSW1の開閉に応じて鋸波の周波数を切り替えるようになっている。例えば、スイッチSW1が開いているときには、時定数C、R0に対応する周波数の鋸波が選択され、スイッチSW1が閉じているときには、時定数C、1/(1/R0+1/R1)に対応する周波数の鋸波が選択されるようになっている。このようなスイッチSW1の選択により、図4に示すように、周波数f1、f2による鋸波の信号が順次発生するようになっている。この場合、スイッチSW1の開閉は、カウンタ16の出力パルスによって行われるようになっている。カウンタ16は、鋸波発生器14から発生する信号を計数するとともに、この計数値と予め設定された設定値とを比較し、この比較結果を基にスイッチSW1を切替るようになっている。
【0043】
さらに、カウンタ16は、鋸波発生器14からの信号の波形の頂点に同期して切替信号としてのパルスを発生するようになっている。すなわち、鋸波の途中でスイッチSW1が切り替えられると、出力電圧が変動するため、鋸波の途中で鋸波の傾きが変化しないように、鋸波の途中ではなく鋸波の頂点、例えば、波形の最高点または最低点でスイッチSW1を開閉するようになっている。したがって、時間とともに一定の傾きで上昇する鋸波を用いた場合、カウンタ16は鋸波の立ち下がりで動作するため、鋸波の頂点でスイッチSW1を開閉するようにすることで、スイッチングレギュレータの出力電圧の変動を防止することができる。
【0044】
なお、鋸波の代わりに三角波を用いる場合には、三角波の頂点、すなわち波形の最高点または最低点でスイッチSW1を開閉すれば良いことになる。三角波を発生する三角波発生器は、通常、波形値が予め設定されたしきい値(波形の上限値および下限値)に達した波形を繰り返す(コンデンサへの一定電流での充電/放電を切り替える)ことにより実現している。つまり、コンデンサの電荷を放電しているときに、電圧が波形の下限値に達した時点でコンデンサの放電を充電に切り替える。一方、コンデンサを充電しているときには、電圧が波形の上限値に達した時点でコンデンサの充電を放電に切り替える。したがって、三角波発生器に予め設定されているしきい値との比較結果を基に波形値が予め定められたしきい値(波形の上限値または下限値)に達した時点でカウンタ16を動作させれば、鋸波の頂点でスイッチSW1が開閉する動作を実現できる。
【0045】
また、前記実施形態においては、スイッチの開閉によって抵抗値を変えて周波数を変えているが、スイッチSW1の開閉により容量値を変えて周波数を変えることも可能である。ただし、価格の面からみると、コンデンサの価格が抵抗器の価格よりも高いため、複数のコンデンサを切り替えて容量値を変える方式よりも、スイッチの開閉により抵抗値を切り替える方が安価に実現できる。
【0046】
本実施形態によれば、周期または周波数が二つの信号を予め設定された順序で切り替えてスイッチング動作を行っているため、スイッチングノイズのピークを周波数領域で拡散させ、ノイズのエネルギーを分散させることでノイズレベルを低減させることができるとともに、常に安定した状態でノイズレベルを低減させることができる。
【0047】
ここで、本実施形態におけるスイッチングレギュレータの周波数スペクトラムを代数学的に求めたところ、図5に示すようなスイッチング波形が得られた。この場合、図4に示すような二つの周波数f1、f2を周期的に切り替えた場合のスペクトラムを導出することとしている。このスペクトラムを導出するに際しては、図6(a)、(b)に示すように、周期Tでバースト的に周波数f1、f2の信号が交互に発生するときに、各信号の波形を重ね合わせたもの生成するために、包絡線のスペクトラムを求めることとしている。この場合、包絡線は周期関数であるため、以下の級数で表現される。
【0048】
【数1】
Figure 0003718830
ここで、
【0049】
【数2】
Figure 0003718830
よって、数1の式より、
【0050】
【数3】
Figure 0003718830
ここで、δ(t−t)のフーリエ変換がexp(−j2πkft)であることから、双対性により、a(t)のフーリエ変換は、
【0051】
【数4】
Figure 0003718830
となる。
【0052】
図6(a)の波形のスペクトラムは、簡単のために高周波成分を無視し、基本波成分のみを考えると、f>0の領域では、
【0053】
【数5】
Figure 0003718830
同様に、図6(b)の波形のスペクトラムは、
【0054】
【数6】
Figure 0003718830
となる。
【0055】
したがって、図4の波形のスペクトラムはA1(f)+A2(f)となり、図5に示すようなスイッチング波形となる。
【0056】
なお、図5では簡単のために、基本波のみのスペクトラムを求めているが、高調波についても同様な傾向があると類推できる。高周波については膨大な数の周波数成分の組み合わせを考慮しなければならないため、代数学的に求めるのは困難であり、数値解析(FFT:高速フーリエ変換)により求めることとしている。条件(f2=1.4・f1、T=鋸波8周期)のときのスイッチング波形(デューティ30%、矩形波)のFFTの結果を図7に示す。なお、図7における周波数は測定された周波数をスイッチング周波数で正規化した値を示している。
【0057】
図5から、スペクトラムの周波数軸での広がりはFに比例するが、個々の側波帯の成分の振幅は変化しないことが分かる。つまり、スペクトラム分布のピーク低下の効果はFに依存しないようにみえる。しかし、図3の実施形態では、鋸波に同期して周波数を切り替えているため、F=f1/nまたはF=f2/nの関係にある。
【0058】
したがって、f1、f2の第i次高調波成分まで考慮すると、n番目側波帯、つまり、第i次高調波からnFだけ離れた側波帯は周波数が第(i−1)次または第(i+1)次高調波成分と一致してしまい、スペクトラムを拡散する効果が薄れてしまう。この結果、Fが低い程、つまりnが大きい程高い効果が得られることが分かる。この傾向は、FFTで解析すると明確に現われ、nを大きくする程スペクトラム分布のピークが低下すること分かる。しかし、図7に示すように、nが4〜8程度でスペクトラム分布のピークの低下の効果は飽和し、それ以上の改善は見られなくなる。これは、図5に示すように、周波数f1、f2の中心の成分の振幅が1番大きく、Fすなわちnによらず一定であることに起因している。
【0059】
このように、本実施形態によれば、図3に示すような簡単な回路構成によっても、スイッチングレギュレータから発生するスイッチングノイズのスペクトラムを拡散させ、ノイズのエネルギーを分散させることでスイッチングノイズの振幅を低減または削減させることができる。
【0060】
次に、本発明の第4実施形態を図8にしたがって説明する。本実施形態は、複数の離散的な周波数f1〜fnであって、鋸波の信号を乱数発生器18からの信号によって切り替えるようにしたものであり、スイッチSWを乱数発生器18によって切り替え操作するようにした他は、図1と同様である。
【0061】
本実施形態によれば、第1実施形態と同様な効果を奏することができるとともに、乱数発生器18によってスイッチSWを任意の順序で切り替えることができる。
【0062】
次に、本発明の第5実施形態を図9にしたがって説明する。
【0063】
本実施形態は、二つの離散的な周波数f1、f2であって鋸波の信号を選択するために、乱数発生器18からの信号によってスイッチSWを切り替えるようにしたものであり、他の構成は図2のものと同様である。
【0064】
第5実施形態をデジタル回路で具体化するに際しては、図10に示すように(第6実施形態)、カウンタ16の代わりに、鋸波発生器14に乱数発生器18が接続されており、鋸波発生器14から発生する鋸波の信号に同期して動作する乱数発生器18によってスイッチSW1が切り替えられるようになっている。
【0065】
乱数発生器18としては、例えば、シフトレジスタと排他的論理和とを組み合わせてランダムM系列による信号を発生する回路などを用いることができる。
【0066】
ここで、本実施形態におけるスイッチングレギュレータの周波数スペクトラムを代数学的に求めたところ、図11に示すようなスイッチング波形が得られた。
【0067】
スペクトラムを導出するに際しては、二つの周波数f1、f2をランダムに切り替えた場合のスペクトラムを求めることとしている。この場合、生成される波形はランダムに周波数が切り替えられるため、包絡線は周期性を持たず、独立した矩形パルスの包絡線を持つバースト信号の重ね合わせとして求めている。したがって、包絡線のスペクトラムは単一の矩形パルスと同様に、
【0068】
【数7】
Figure 0003718830
となり、スイッチング波形のスペクトラムは、f>0の領域では、
【0069】
【数8】
Figure 0003718830
となり、スペクトラムは図11のようなスイッチング波形となる。
【0070】
なお、図11では、簡単のために、基本波のみのスペクトラムを求めているが、高調波についても同様な傾向があると類推できる。高調波については、膨大な数の周波数成分の組み合わせを考慮しなければならないため、代数学的に求めるのは困難であり、数値解析(FFT:高速フーリエ変換)より求めることとしている。条件(f2=1.4・f1、F=f1、f2)のときのスイッチング波形(デューティ30%、矩形波)のFFTの結果を図12に示す。なお、図12における周波数は、測定された周波数をスイッチング周波数で正規化した値を示している。
【0071】
図11から分かるように、図5の包絡線に連続して分布したスペクトアムとなる。また、図12のFFTの結果も、図7の包絡線にほぼ連続して分布したスペクトラムとなり、その分ピークの値がやや低下していることが分かる。
【0072】
このように、本実施形態によれば、図10に示すような簡単な回路構成によっても、スイッチングレギュレータ発生するスイッチングノイズのスペクトラムを拡散させて、ノイズのエネルギーを分散させることでスイッチングノイズの振幅を低減または削減させることができる。
【0073】
次に、本発明の第7実施形態を図13にしたがって説明する。本実施形態は、複数の離散的な周波数f1〜fnであって鋸波の信号を順次選択してスイッチング信号を生成するための回路をデジタル回路で具体化したものであり、図3とは異なり、鋸波発生器14に、バイナリラダーとして、複数の抵抗器R1、・・・、Rn、スイッチSW1、・・・、SWmが抵抗器R0に並列接続されている。なお、本実施形態は、複数の抵抗器および複数のスイッチを設けた他は図3のものと同様である。
【0074】
本実施形態においては、スイッチSW1〜SWmが全て開いているときには、時定数C、R0に対応する周波数の鋸波が生成され、スイッチSW1〜SWmのいずれかが閉じているときには、CとR0および閉じているスイッチSWiに接続された抵抗(抵抗器)Riの並列合成抵抗で定まる時定数に対応する周波数の鋸波が生成される。抵抗Riの並列合成抵抗は、
【0075】
【数9】
Figure 0003718830
となる。
【0076】
スイッチSW1〜SWmの開閉は、鋸波に同期して動作するカウンタ16により制御され、鋸波の途中で鋸波の傾きが変化しないようにして、スイッチングレギュレータの出力電圧の変動を防止している。
【0077】
ここで、個々の抵抗Riの値は、以下の式で示すように、
【0078】
【数10】
Figure 0003718830
となるように定めれば、m本の抵抗で、2通り(2のm乗通り)の並列合成抵抗に対応した周波数の信号を実現することができる。すなわち、個々の抵抗Riの値は、それぞれ他の抵抗器を並列接続したときの並列合成抵抗値とは異なる値に設定することで、2通りの並列合成抵抗値に対応した周波数の信号を生成することができる。
【0079】
特に、個々の抵抗Riの値は、次の式に示すように、
【0080】
【数11】
Figure 0003718830
とすれば、m本の抵抗で等間隔な2通りのコンダクタンスを実現でき、ほぼ等間隔な2通りの並列抵抗(並列合成抵抗値)に対応した周波数の信号を実現することができる。
【0081】
次に、本発明の第8実施形態を図14にしたがって説明する。本実施形態は、図13に示すスイッチングレギュレータのうち比較器12、鋸波発生器14、カウンタ16、スイッチSW1〜SWmをデジタル回路でLSI(集積回路)20に集積化するに際して、接地側に配置されていたスイッチSW1〜SWmをホット側に配置したものであり、他の構成は図13のものと同様である。
【0082】
本実施形態によれば、比較器12、鋸波発生器14、カウンタ16、スイッチSW1〜SWmをLSI20に集積化するに際して、スイッチSW1〜SWmをホット側に配置するようにしたため、スイッチSW1〜SWmが接地側に配置されているものを集積化するときよりも、配線に要する面積を少なくすることができる。
【0083】
さらに、比較器12、鋸波発生器14、カウンタ16、スイッチSW〜SWmをLSI化することにより部品点数を削減することができ、価格、故障率、寸法を低減することができる。なお、スイッチSW1〜SWmはトランジスタ(バイポーラまたはFET)で実現できる。
【0084】
また、鋸波発生器14の鋸波の周波数を決定する場合、抵抗R0の値に大きく依存しているため、R0に比べて抵抗R1〜Rmの精度は要求されない。このため、図15の実施形態(第9実施形態)に示すように、スイッチSW1〜SWmとともに抵抗R1〜RmをLSI20に内蔵することができる。通常、LSIに内蔵された抵抗はトリミングなしで数10%の精度しか得られないが、時定数を変更するだけに用いる抵抗としては十分な精度である。
【0085】
本実施形態によれば、複数の離散的な周波数f1〜fnによる信号を生成する場合でも、抵抗およびスイッチの数を多くすることで対応することができ、部品点数、価格、故障率、寸法を低減しながらスイッチングレギュレータのスイッチングノイズ拡散効果を大幅に高めることができる。
【0086】
図13〜図15に示す実施形態においては、抵抗R0の他に、バイナリラダーとして3本の抵抗R1、R2、R3とスイッチSW1、SW2、SW3を追加することで、2通り、すなわち8つの周波数f1〜f8の信号を生成することができる。
【0087】
さらに、図15の実施形態では、抵抗R1〜RmをLSI20に内蔵しているため、複数の離散的な周波数を生成するにも多くの抵抗を内蔵することができ、実用的回路規模でスイッチングレギュレータのスイッチングノイズ拡散効果を高めることができる。例えば、1024通りの周波数を実現するために必要な抵抗の本数、m=10も実用的な回路規模で実現することができる。
【0088】
図13〜図15に示す実施形態において、8つの周波数f1〜f8をスイッチング周波数として順次切替るに際しては、図16に示すように、各周波数を昇順に切り替える方式、つまり、鋸波による信号のうち周波数の低い信号から順次周波数の高い信号を選択する方式を採用したり、あるいは、図17に示すように、8つの周波数f1〜f8の信号を昇順、降順に交互に切り替える方式、すなわち鋸波の信号のうち周波数の低い信号から順次周波数の高い信号を選択し、その後、周波数の高い信号から順次周波数の低い信号を選択することを繰り返す方式を採用することができる。
【0089】
ここで、図13ないし図15に示す実施形態におけるスイッチングレギュレータについて昇順に周波数を切り替える方式と、昇順と降順に従って交互に周波数を切り替える方式を適用し、周波数スペクトラムを代数学的に求めたところ、図18に示すようなスイッチング波形が得られた。
【0090】
この場合、スペクトラムを導出するに際しては、多数の周波数を周期的に切り替えて全てのスペクトラムを求めるのは煩雑となるため、対象とする波形を中心周波数fの搬送波を周波数Fの正弦波で周波数変調されたものと近似している。
【0091】
このとき波形の振幅を1とすると、スペクトラムは、
【0092】
【数12】
Figure 0003718830
と表され、次の式で示す通り無限級数に展開される。
【0093】
【数13】
Figure 0003718830
したがって、スペクトラムは、図18のようになる。
【0094】
なお、図18では、簡単のために、基本波のみのスペクトラムを求めているが、高調波についても同様な傾向があると推定できる。高調波については、膨大な数の周波数成分の組み合わせを考慮しなければならないため、代数学的に求めるのは困難であり、数値解析(FFT:高速フーリエ変換)により求めることとしている。条件(f8=1.4・f1、図16の周波数変換)のときのスイッチング波形(デューティ30%、矩形波)のFFTの結果を図19に示す。同様に、条件(f8=1.4・f1、図17の周波数変化)のときのスイッチング波形(デューティ比30%、矩形波)のFFTの結果を図20に示す。なお、図19および図20における周波数は測定された周波数をスイッチング周波数で正規化した値を示している。
【0095】
図18よりベッセル関数の特性からβが大きくなると裾野が広がり、ピークが低くなってスイッチングノイズのスペクトラム拡散効果が高まることが分かる。
【0096】
ここで、図16に示すように、昇順に周波数を切り替える方式と、図17に示すように、昇順と降順とを交互に繰り返す方式とを比較すると、図16に示す方式では、F=f/nであるのに対して、図17に示す方式ではF=f/2nとなる。β=Δf/Fであることから、図17に示す方式ではβを大きくし、スイッチングノイズ拡散効果が図16の方式よりも高いことが分かる。このことは、数値解析(FFT;高速フーリエ変換)の結果でも示され、図20に示すように、昇順と降順とを交互に繰り返した方式のスペクトラムは、図19に示すように、昇順にしたがった方式によるスペクトラムよりも拡散されたものとなり、ピーク値も低減されている。
【0097】
なお、図20においては、スイッチングノイズのスペクトラム拡散(ディザ)なしの場合のスペクトラム(周波数が一定のときのスペクトラム)を対比のために破線で示しているが、この破線の特性と、周波数を順次切り替える方式のもの(実線)とを比較すると、本発明によれば、第2高調波で約7dB、第3高調波以降で約10dBのノイズ低減効果があることが分かる。
【0098】
なお、実際に使用した回路による実験でも同様な効果が得られており、参考までに、発明者らが実験した回路では、R=10kΩに対して、Kr=400kΩとし、安価に入手可能なE24系列の抵抗値を用いて、R1=200kΩ、R2=100kΩ、R3=51kΩとしている。
【0099】
このように、本実施形態によれば、実用的規模の回路構成でスイッチングレギュレータのスイッチングノイズのスペクトラムを拡散させ、ノイズのエネルギーを分散させることでスイッチングノイズの振幅を常に安定した状態で低減させることができる。
【0100】
次に、本発明の第10実施形態を図21にしたがって説明する。本実施形態は、図8に示す実施形態を、デジタル回路を用いて具体化したものであって、図13に示すカウンタ16の代わりに乱数発生器18を設けたものであり、他の構成は図13のものと同様である。すなわち、スイッチSW1〜SWmの開閉を、鋸波に同期して動作する乱数発生器18によって制御するようになっている。
【0101】
本実施形態によれば、m本の抵抗を乱数発生器18からの切り替え信号(パルス)よってランダムに切り替えているため、2個の離散的な周波数をランダムに切り替えることで、さらに広い範囲にスイッチングノイズの成分を分散させることができ、スイッチングノイズのピークをさらに低減させることができる。
【0102】
次に、各実施形態によるスイッチングノイズのスペクトラム拡散効果を比較すると、図2、図9に示すように、2つの周波数を切り替える方式の場合には、スペクトラムの分布は、図5、図10に示すように、sinc(x)となる。
【0103】
一方、図1、図8、図13に示すように、複数の周波数f1〜fnを順次切り替える方式の場合には、スペクトラムの分布は図18に示すようにベッセル関数となる。
【0104】
前者の包絡線は単峰であり、中心周波数の成分の振幅が最も大きくなる。それに対して後者の包絡線はβが小さいときには単峰性であるが、βが大きくなると双峰となるだけでなく、ピークが低く、裾野が広がり、スイッチングノイズのスペクトラムの拡散効果が高まることが分かる。
【0105】
すなわち、β=Δf/Fであるため、Δfを大きくするか、Fを小さくすることによりβを大きくすることができる。しかし、Δfを大きくするとスイッチングレギュレータの動作周波数範囲を広くしなければならないため、設計が困難になる。また周波数を鋸波に同期して切り替えているため、
【0106】
【数14】
Figure 0003718830
の関係にある。したがって、fの第i次高調波成分まで考慮すると、n番目の側波帯、つまり、第i次高調波からnFだけ離れた側波帯は第(i−1)次または第(i+1)次高調波成分と周波数が一致し、スペクトラムを拡散する効果が薄れてしまう。このため、Fが低い程、つまり、nが大きい程高い効果が得られることが分かる。
【0107】
以上のことを考慮すると、実用的な回路規模、すなわちm本の抵抗を追加することで、n=2通りの周波数を実現できる本方式の優位性が明らかとなる。
【0108】
さらに、図15に示す実施形態においては、抵抗の数を増加させるためのコストを大幅に減らすことができ、さらに高い効果を得ることができる。
【0109】
また、図8に示すように、乱数発生器18によって周波数をランダムに切り替える場合、スペクトラムが連続的に分布し、その分ピークの振幅を低減させることができる。
【0110】
ただし、図17に示すように、離散的な周波数の数nを大きくし、昇順、降順にしたがって交互に周波数を切り替えてFを小さくする方式の方がはるかに大きな効果が得られる。また昇順、降順にしたがって周波数を交互に切り替える方式の場合、周波数をランダムに切り替えなくても周波数をランダムに切り替える以上に大きな効果を得ることができる。
【0111】
すなわち、周波数をランダムに切り替えた場合、スペクトラムの拡散効果は確定したものではなく、乱数の系列に大きく依存するためである。またm本の抵抗をLSI20に内蔵することで、量産効果をより高めることができる。
【0112】
以上第1実施形態ないし第10実施形態においては、降圧型スイッチングレギュレータについて述べたが、鋸波や三角波などの一定の傾きを有する参照波形(参照信号)と出力電圧とを比較してスイッチングパルスを生成するPWM(パルス幅変調)による昇圧型スイッチングレギュレータ、DC/DCコンバータなどのスイッチングによる電力変換装置に本発明を適用する場合、電力変換装置の参照波形の周期を前記実施形態と同様にして切り替える機能を持たせることで実現することができる。
【0113】
また、フィードバック型のスイッチングレギュレータに限らず、インバータなどの電圧フィードバックを持たないスイッチングによる電力変換装置にも参照波形の周期を前記各実施形態と同様にして切り替える機能を持たせることで、本発明を適用することができる。この場合、本発明を適用することにより、これら電力変換装置のスイッチングノイズのピークを低減できることは勿論のことである。
【0114】
例えば、図22に示すように、一定のデューティサイクルの矩形波の信号であって、複数の離散的な周波数f1〜fnの信号をスイッチSWによって切り替えて選択し、選択された信号によってスイッチング素子10をスイッチング動作させる構成を採用することができる。
【0115】
本実施形態によれば、高い電圧安定度は要求されない直流電圧変換用電力変換装置のスイッチングノイズのピークを簡単な回路構成によって低減することができる。
【0116】
具体的には、図23に示すように、信号発生器および信号選択手段として、矩形波発生器22とカウンタ16を設け、矩形波発生器22から周波数f1〜fnの矩形波による信号をスイッチング素子10に出力するとともに、この信号に同期してカウンタ16を動作させることで、周波数f1〜fnで矩形波の信号によってスイッチング素子10をスイッチング動作させることができる。
【0117】
矩形波発生器22を実現するに際しては、例えば、原周波数(基準周波数)を分周する分周器による方法と、時定数CRに従って発振周波数が変化する発振回路による方法とが考えられる。分周器による方法を用いる場合には、カウンタ16の出力によって矩形波発生器22を構成する分周器の分周比を制御すれば良いことになる。
【0118】
一方、時定数CRに従って発振周波数が変化する発振回路による方法を採用する場合には、図24に示すように、矩形波発生器22に時定数回路としての抵抗R0、Cを設けるとともに、時定数を変更するための抵抗R1〜Rm、スイッチSW1〜SWmを設ける構成を採用することができる。そしてカウンタ16の出力パルスによりスイッチSW1〜SWmの開閉を制御することで周波数f1〜fnであって矩形波による信号を順次切り替えて出力することができる。
【0119】
また、昇圧型スイッチングレギュレータを構成するに際しては、図25に示すように、リアクトルLとコンデンサCfとの間にフリーホイールダイオードDを挿入し、リアクトルLとフリーホイールダイオードDとの接続点にスイッチング素子10の一端を接続し、スイッチング素子10の他端を接地し、比較器12の出力によってスイッチング素子10のスイッチング動作を制御する構成を採用することができる。
【0120】
フィードバック系がない昇圧型電圧変換回路に本発明を適用する場合には、図26に示すように、リアクトルLとコンデンサCfとの間にフリーホイールダイオードDを挿入し、リアクトルLとフリーホイールダイオードDとの接続点にスイッチング素子10を接続し、スイッチング素子10の他端を接地し、矩形波発生器22からの矩形波をスイッチング素子10に印加する構成を採用することができる。
【0121】
また、絶縁型のスイッチングレギュレータに本発明を適用するに際しては、図27に示すように、スイッチング素子10とリアクトルLとの間にトランス26を挿入するとともに、トランス26の二次側をダイオードDrを介してリアクトルLに接続し、抵抗Raと抵抗Rbとの接続点に絶縁アンプとしてのアイソレータ28を挿入し、アイソレータ28を比較器12のマイナス入力端子に接続する構成を採用することができる。
【0122】
同様にして、絶縁型のスイッチングレギュレータに本発明を適用する場合であって、フィードバック系をなくす場合には、図28に示すように、絶縁型電圧変換回路にも本発明を適用することができる。
【0123】
またさらに、図28に示す絶縁型電圧変換回路から整流回路をなくすことで、図29に示すように、直流を交流に変換するインバータにも本発明を適用することができる。
【0124】
次に、本発明に係るスイッチングレギュレータの応用例を図30ないし図32にしたがって説明する。図30は、前記いずれかの実施形態によって構成されたスイッチングレギュレータ101を用いた電子装置100の実施形態である。電子装置10は、スイッチングレギュレータ101と、スイッチングレギュレータ101の負荷となる電子回路102とから構成されている。スイッチングレギュレータ101は12V(14V)または42Vの直流電圧を5V、3.3V、3.5V、1.8Vの直流電圧に変換して出力するようになっている。電子回路102は、例えば、自動車のエンジン、自動変速機、ブレーキなどを制御するための制御手段として、スイッチングレギュレータ101から5V、3.3V、2.5Vまたは1.8Vの電圧を入力して動作するようになっている。
【0125】
電子装置102、スイッチングレギュレータを搭載するに際して、従来、スイッチングノイズの発生などの問題から、シリーズドロッパ型のレギュレータが多く採用されていた。この場合、入力電圧を12V、出力電圧5V、出力電流1Aとすると、(12−5)・1=7Wという電力損失に伴う熱が発生する。このような熱が発生すると、電子機器の小型化が進む中で、内部発熱は小型化の上で大きな障害となる。また自動車の電源電圧は42Vとなる傾向にあり、電源電圧が42Vとなると、(42−5)・1=37Wもの電力損失に伴う熱が発生する。これらの趨勢を踏まえると、自動車の制御用の電子装置100には、ノイズレベルの低いスイッチングレギュレータ101が必須となる。
【0126】
簡単な回路構成でスイッチングノイズが低減されたスイッチングレギュレータ101を用いれば、図31に示すように、スイッチングレギュレータ101の出力を電子回路102とは異なる要素、例えば、センサの電源として外部に引き出す場合でも、スイッチングレギュレータ101から発生するスイッチングノイズレベルが極めて低いので、電源供給線を介して外部にスイッチングノイズが漏れるのを抑制することができる。
【0127】
また、電子装置100に近接してラジオなどの受信装置203が配置されている場合でも、スイッチングレギュレータ101のスイッチング周波数が中波AM放送帯よりも低い周波数の場合には、スイッチングレギュレータ101から受信装置203に混入するスイッチングノイズの高調波成分を抑制することができ、スイッチングノイズによる妨害を抑制することができる。
【0128】
前記各実施形態のうち比較器12、カウンタ16、鋸波発生器14などをデジタル回路で構成したものは、小さな面積で実現でき、特に、集積回路化に適した回路構成とすることができる。
【0129】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、スイッチングノイズのピークを周波数領域で拡散させ、ノイズのエネルギーを分散させてノイズレベルを常に安定した状態で低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る降圧型スイッチングレギュレータの第1実施形態を示す回路構成図である。
【図2】本発明に係る降圧型スイッチングレギュレータの第2実施形態を示す回路構成図である。
【図3】本発明に係る降圧型スイッチングレギュレータの第3実施形態を示す回路構成図である。
【図4】鋸波の波形図である。
【図5】2つの周波数を用いたときのスペクトラムを示す波形図である。
【図6】図5に示すスペクトラムの導出方法を説明するための波形図である。
【図7】FFTによるスペクトラムの波形図である。
【図8】本発明に係る降圧型スイッチングレギュレータの第4実施形態を示す回路構成図である。
【図9】本発明に係る降圧型スイッチングレギュレータの第5実施形態を示す回路構成図である。
【図10】本発明に係る降圧型スイッチングレギュレータの第6実施形態を示す回路構成図である。
【図11】代数学的方法によってスペクトラムを導出したときの波形図である。
【図12】FFTを用いてスペクトラムを導出したときの波形図である。
【図13】本発明に係る降圧型スイッチングレギュレータの第7実施形態を示す回路構成図である。
【図14】本発明に係る降圧型スイッチングレギュレータの第8実施形態を示す回路構成図である。
【図15】本発明に係る降圧型スイッチングレギュレータの第9実施形態を示す回路構成図である。
【図16】昇順にしたがって周波数を変化させる方法を説明するための図である。
【図17】昇順と降順を交互に切り替える方式を説明するための図である。
【図18】代数学的方法によってスペクトラムを導出したときの波形図である。
【図19】昇順方式によって周波数を変化させたときのスペクトラムをFFTを用いて導出したときの波形図である。
【図20】昇順と降順を交互に切り替える方式を用いたときのスペクトラムをFFTを用いて導出したときの波形図である。
【図21】本発明に係る降圧型スイッチングレギュレータの第10実施形態を示す回路構成図である。
【図22】本発明に係る降圧型スイッチングレギュレータの第11実施形態を示す回路構成図である。
【図23】本発明に係る降圧型スイッチングレギュレータの第12実施形態を示す回路構成図である。
【図24】本発明に係る降圧型スイッチングレギュレータの第13実施形態を示す回路構成図で有る。
【図25】本発明に係る昇圧型スイッチングレギュレータの実施形態を示す回路構成図である。
【図26】本発明に係る昇圧型スイッチングレギュレータの他の実施形態を示す回路構成図である。
【図27】本発明に係る絶縁型スイッチングレギュレータの実施形態を示す回路構成図である。
【図28】本発明に係る絶縁型電圧変換回路の実施形態を示す回路構成図である。
【図29】本発明に係るDC−ACインバータの実施形態を示す回路構成図である。
【図30】本発明に係るスイッチングレギュレータの応用例を示すブロック構成図である。
【図31】本発明に係るスイッチングレギュレータの他の応用例を示すブロック構成図である
【図32】本発明に係るスイッチングレギュレータの他の応用例を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
10 スイッチング素子
12 比較器
14 鋸波発生器
16 カウンタ
18 乱数発生器
20 LSI
22 矩形波発生器
26 トランス
28 アイソレータ
D フリーホイールダイオード
L リアクトル
Cf コンデンサ
Ra、Rb 抵抗

Claims (26)

  1. 周波数が離散的に相異なる複数の信号を発生する信号発生器と、前記複数の信号の中から予め設定された順序で指定の周波数の信号を順次選択して出力する信号選択手段と、該信号選択手段により選択された信号に応答して入力電圧をスイッチングするスイッチング素子と、該スイッチング素子の出力電圧を平滑化するフィルタ回路とを備えてなる電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、前記信号発生器から発生する複数の信号は、矩形波による信号であることを特徴とする電力変換装置。
  3. 入力電圧をスイッチング信号に応答してスイッチングするスイッチング素子と、該スイッチング素子の出力電圧を平滑化するフィルタ回路と、周波数が離散的に相異なる複数の信号を発生する信号発生器と、前記複数の信号の中から予め設定された順序で指定の周波数の信号を順次選択して出力する信号選択手段と、該信号選択手段により選択された信号と前記フィルタ回路の出力電圧を基に得られたフィードバック信号とを比較することによりスイッチング信号を生成して前記スイッチング素子に出力する比較器とを備えてなる電力変換装置。
  4. 請求項3に記載の電力変換装置において、前記信号発生器から発生する複数の信号は、波形が一定の傾きを有する信号であることを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項3に記載の電力変換装置において、前記信号発生器から発生する複数の信号は、波形が鋸波による信号であることを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項3に記載の電力変換装置において、前記信号発生器から発生する複数の信号は、波形が三角波による信号であることを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項4、5または6のうちいずれか1項に記載の電力変換装置において、前記信号選択手段は、前記信号発生器から発生する信号をその波形の頂点で選択してなることを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の電力変換装置において、前記信号選択手段は、前記信号発生器から発生する信号のうち周波数の低い信号から順次周波数の高い信号を選択し、その後周波数の高い信号から順次周波数の低い信号を選択することを繰り返してなることを特徴とする電力変換装置。
  9. 請求項3に記載の電力変換装置において、前記信号発生器と前記信号選択手段は、三角波または鋸波による信号を発生する波形発生器と、該波形発生器から発生する信号の周期を時定数に従って決定する時定数回路と、前記時定数を変更するための複数の抵抗器と、前記波形発生器から発生する信号を計数するとともにこの計数値と予め設定された設定値とを比較しこの比較結果を基に前記信号の波形の頂点に同期して切り替え信号を出力するカウンタと、前記切り替え信号に応答して前記複数の抵抗器の中の指定の抵抗器を前記時定数回路に付加する複数のスイッチとから構成されてなることを特徴とする電力変換装置。
  10. 請求項3に記載の電力変換装置において、前記信号発生器と前記信号選択手段は、三角波または鋸波による信号を発生する波形発生器と、該波形発生器から発生する信号の周期を時定数に従って決定する時定数回路と、前記時定数を変更するための複数の抵抗器と、前記波形発生器から発生する信号の波形の頂点に同期して切り替え信号を出力する乱数発生器と、前記切り替え信号に応答して前記複数の抵抗器の中の指定の抵抗器を前記時定数回路に付加する複数のスイッチとから構成されてなることを特徴とする電力変換装置。
  11. 請求項9に記載の電力変換装置において、前記カウンタはバイナリカウンタであることを特徴とする電力変換装置。
  12. 請求項9または11に記載の電力変換装置において、前記波形発生器と、前記比較器と、前記複数のスイッチと、前記カウンタは、単一の半導体チップ上に構成されてなることを特徴とする電力変換装置
  13. 請求項9または11に記載の電力変換装置において、前記波形発生器と、前記比較器と、前記複数の抵抗器と、前記複数のスイッチと、前記カウンタは、単一の半導体チップ上に構成されてなることを特徴とする電力変換装置。
  14. 請求項10に記載の電力変換装置において、前記波形発生器と、前記比較器と、前記複数のスイッチと、前記乱数発生器は、単一の半導体チップ上に構成されてなることを特徴とする電力変換装置。
  15. 請求項10に記載の電力変換装置において、前記波形発生器と、前記比較器と、前記複数の抵抗器と、前記複数のスイッチと、前記乱数発生器は、単一の半導体チップ上に構成されてなることを特徴とする電力変換装置。
  16. 請求項9、10、11、12、13、14または15のうちいずれか1項に記載の電力変換装置において、前記複数の抵抗器と前記複数のスイッチはそれぞれ一つずつ直列に接続されているとともに、各直列接続された抵抗器とスイッチは互いに並列接続されてなること特徴とする電力変換装置。
  17. 請求項16に記載の電力変換装置において、前記各抵抗器の抵抗値は、それぞれ他の抵抗器を並列接続したときの並列合成抵抗値とは異なる値であることを特徴とする電力変換装置。
  18. 請求項17に記載の電力変換装置において、前記各抵抗器の抵抗値Riは、Ri=Kr・2−iの関係にあることを特徴とする電力変換装置。
  19. 請求項2に記載の電力変換装置において、前記信号発生器は、原周波数を分周する分周器で構成されてなることを特徴とする電力変換装置。
  20. 請求項1〜19のうちいずれか1項に記載の電力変換装置において、前記スイッチング素子と前記フィルタ回路との間にトランスが挿入されてなることを特徴とする電力変換装置。
  21. 請求項1〜19のうちいずれか1項に記載の電力変換装置において、前記フィルタ回路はリアクトルとコンデンサを備え、前記リアクトルの一端側は入力側に接続され、前記リアクトルの他端側は前記コンデンサを介して接地されているとともに、前記スイッチング素子を介して接地されてなることを特徴とする電力変換装置。
  22. 請求項1〜21のうちいずれか1項に記載の電力変換装置と、該電力変換装置から電力の供給を受けて動作する電子回路とを備えてなることを特徴する電子装置。
  23. 請求項22に記載の電子装置において、前記電力変換装置の出力は前記電子回路とは異なる要素の電源として外部に引き出されてなることを特徴とする電子装置。
  24. 請求項22に記載の電子装置において、前記電力変換装置の出力は受信装置に近接して配置されてなることを特徴とする電子装置。
  25. 請求項22に記載の電子装置において、前記電子回路は、自動車のエンジン、自動変速機、ブレーキのうち少なくとも一つを制御する制御手段を構成してなることを特徴とする電子装置。
  26. 請求項25に記載の電子装置を備えてなることを特徴とする自動車。
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