JP3717571B2 - シート処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、画像形成装置から排出されてきた画像形成済みのシートを複数枚積載してこれをシート処理を実行するためのシート処理装置、例えば、複数枚積載されたシートをステープル処理して一括的に綴じ込むためのシート処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数枚積載されたシートをステープル処理して一括的に綴じ込むためのシート処理装置としては、種々開発され、実用に供されている。例えば、特特開平4ー37592号公報には、ステープラがタイミングベルトの上にセットされ、ステッピングモータの下移転により左右に移動できる構成が開示されている。これにより、シート束の複数箇所にステープル針を打ち込んで綴じ込むことの出来る効果が達成されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来公報に開示されたシート処理装置では、シート束のステープル位置を、ステープラに当接する位置で規定しているため、ステープラが左右に移動する際に、シート束の前端縁とステープラとが摺接し、シート束の端縁が損傷するおそれがある。
【0004】
一方、このようなシート束の端縁の損傷を防止するために、シート束をストッパ部材に当てつけて、このシート束のステープル位置を規定することが考えられるが、この場合、ストッパ部材がステープラの移動の妨げとなり、ステープル位置が制限されることとなるため、好ましくない。このため、ステープラによるステープル位置を自由に設定しつつ、シート束の端縁の損傷を効果的に防止することの出来る構成が望まれている。
【0005】
【発明の目的】
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたもので、この発明の目的は、ステープラによるステープル位置を自由に設定しつつ、シート束の端縁の損傷を確実に防止することの出来るシート処理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明に係わるシート処理装置は、請求項1の記載によれば、本体と、前記本体の一側に取り付けられ、シートを一旦取り込んで集積するステープルトレイと、前記本体内に配設されたステープル手段と、前記取り込み方向に直交する幅方向に沿って前記ステープル手段を移動可能に支持する支持手段と、前記ステープル手段を前記幅方向に沿って移動駆動する移動手段と、前記ステープルトレイ上で集積されたシート束の一端をステープル処理するため、前記ステープルトレイ上のシート束の一端に係合するストップ位置と、前記シートの一端から退避する退避位置との間で独立に移動可能である複数のストッパ部材とを具備し、前記ステープル手段が前記ステープルトレイ上のシート束の一端を任意の位置でステ−プル処理するべく、前記幅方向に沿って移動する際には、前記ステープル手段の移動に干渉するストッパ部材のみを前記退避位置に移動させると共に、前記シート束へのステープル処理の終了後、前記シート束を前記取り込み方向と同一方向に取り出す際には、全てのストッパ部材を前記退避位置に移動させることを特徴としている。
【0007】
また、この発明に係わるシート処理装置は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載の装置において、前記移動手段は、前記ステープル手段が搭載されたエンドレスベルトと、このエンドレスベルトが掛け渡された一対のプーリとを備えていることを特徴としている。
【0008】
また、この発明に係わるシート処理装置は、請求項3の記載によれば、請求項2に記載の装置において、前記ベルトは、幅広に形成され、これの上面が、シート束の取り出しに際してガイド面として機能することを特徴としている。
【0009】
また、この発明に係わるシート処理装置は、請求項4の記載によれば、請求項1に記載の装置において、前記複数のストッパ部材は、前記シートの停止位置を規定するシート幅方向に沿って二つのストッパ部材で構成され、前記ステープル手段が前記シートの中央をステープル処理する場合は、前記ステープル手段の左右に位置する前記ストッパ部材が作用し、また、前記ステープル手段が前記シートの一方端をステープル処理する場合は、前記二つのストッパ部材の内、前記シートの他方端側に位置するストッパ部材のみが作用し、且つ、他方のストッパ部材は待避位置に移動していることを特徴としている。
【0015】
【実施例】
以下に、この発明に係わるシート処理装置の一実施例の構成を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
[全体構成の概略説明]
図1及び図2に示すように、この一実施例のシート処理装置10は、画像形成装置としてのファックス機能付き電子複写装置(以下、単に複写機と称する。)100から排出されてきたシートを処理するように構成されている。詳細には、このシート処理装置10は、複写機100に隣接して取り付けられる本体12と、複写機100においてファックスモードがセットされている場合に、この複写機100から排出されてきたファックス画像形成済みのシートが順次排出され、一括して積載される排紙トレイとしてのファックス用トレイ14と、ステープルモードがセットされている場合に、複写機100から排出されてきた複写済みのシートが順次排出され、一括して積載されるステープルトレイとしての中間トレイ16であって、この上に積載された複数のシートがステープルユニット18により一括して綴じられる(即ち、ステープル処理される)中間トレイ16と、ステープル処理されたシート束が排出されるスタックトレイ20とを備えて概略構成されている。
【0017】
ここで、上述したファックス用トレイ14上には、ファックス画像形成済みのシートの他に、少数枚(例えば、30枚以下の枚数)の複写済みシートが排出されて積載されるように設定されている。また、スタックトレイ20上には、ステープル処理されたシート束の他に、ステープル処理されない多数枚(例えば、30枚より多い枚数)の複写済みシートが排出されて積載されるように設定されている。更に詳細は後述するが、このスタックトレイ20は、ジョグ機構22を介して、これへのシートの排出方向に直交する方向に沿って往復動するように構成されており、ジョグモード(即ち、仕分けモード)がセットされた場合に、排出枚数に関係なく、このスタックトレイ20上に複写済みシートが排出されて積載されるように設定されている。
【0018】
[トレイアッセンブリ24の説明]
また、本体12の上部には、トレイアッセンブリ24が固定的に取り付けられている。このトレイアセンブリ24は、複写機100への取付側とは反対側に向けて上方に延出するように構成されている。また、このトレイアッセブリ24は、図2に示すように、上述したファックス用トレイ14をその上側に、中間トレイ16をその下側に位置した状態で、両者を一体的に備えている。詳細には、これらファックス用トレイ14と中間トレイ16とは、夫々の基端部近傍において、互いに一体的に連接されている。
【0019】
ここで、ファックス用トレイ14と中間トレイ16との夫々の基端部は、シートの排出方向に関して所定量だけオフセットしており、詳細には、中間トレイ16の基端部は、ファックス用トレイ14の基端部よりも、シートの排出方向に関して下流側に偏倚している。
【0020】
尚、このトレイアッセンブリ24の下側には、中間トレイ16の直下方に位置する状態で、スタックトレイ20が配設されている。このスタックトレイ20は、トレイアッセンブリ24の延出方向と同方向に延出するものの、その傾斜角度を小さく設定されたように配設されている。ここで、このスタックトレイ20は、トレイ昇降機構26を介して、これへのシートの積載枚数に応じて、順次その高さ位置を低められるように構成されている。
【0021】
ここで、中間トレイ16の基端部は、本体12内に入り込んでおり、後述するステープルユニット18に対向するように設定されている。
【0022】
[シート搬送機構28の説明]
次に、図2を参照して、複写機100から排出されてきたシートを、ファックス用トレイ14又はスタックトレイ20に選択的に搬送するためのシート搬送機構28の構成を説明する。
【0023】
このシート搬送機構28は、複写機100の図示しないシート排出口に対向する状態で本体12の側面に形成されたシート導入口30を備え、このシート導入口30の内側には、これを介して本体12内に受け入れたシートを更に内方に取り込むための取り込みローラ対32A、32Bが配設されている。この取り込みローラ対32A、32Bの直内方を起点として第1及び第2のシート搬送路34A、34Bが本体12内に配設されている。ここで、第1のシート搬送路34Aは、取り込まれたシートをファックス用トレイ14に向けて搬送するように引き回され、第2のシート搬送路34Bは、取り込まれたシートをスタックトレイ20に向けて搬送するように引き回されている。
【0024】
ここで、上方に向けて引き回される第1のシート搬送路34Aは、ファックス用トレイ14の直上方位置に略水平で臨む状態で終端している。この第1のシート搬送路34Aの終端部には、第1の排出ローラ対36A、36Bが搬送路34Aを上下に挟む状態で配設されており、ここまで搬送されてきたシートをファックス用トレイ14上に排出するようになされている。一方、下方に向けて引き回される第2のシート搬送路34Bは、スタックトレイ20の直上方位置に略水平で臨む状態で終端している。この第2のシート搬送路34Bの終端部には、第2の排出ローラ対38A、38Bが搬送路34Bを上下に挟む状態で配設されており、ここまで搬送されてきたシートをスタックトレイ20上に排出するようになされている。
【0025】
尚、取り込みローラ対32A、32Bの直内方には、換言すれば、第1及び第2のシート搬送路34A、34Bの基端部には、シート導入口30に取り込まれてきたシートの搬送路を、第1又は第2のシート搬送路34A、36Bに選択的に切り替えるための第1のフラッパ40が配設されている。この第1のフラッパ40は、図示しない例えばロータリソレノイド等のアクチュエータにより、搬送路を第1のシート搬送路34Aに切り替えるための第1の切り替え位置と、第2のシート搬送路34Bに切り替えるための第2の切り替え位置との間で揺動自在に取り付けられている。尚、この実施例においては、この第1のフラッパ40は、図示するように、常時、第2の切り替え位置に弾性的に付勢されており、第2のシート搬送路34Bに切り替える場合にのみ、アクチュエータが起動されて、第1の切り替え位置に揺動駆動されるように設定されている。
【0026】
一方、第1のシート搬送路34Aの中途部から、第3のシート搬送路34Cが分岐しており、この第3のシート搬送路34Cは、略水平状態で延出し、中間トレイ16の直上方に臨む状態で終端している。この第3のシート搬送路34Cの中間トレイ16の基端部の直上方に位置する部位には、第3の排出ローラ対42A、42Bが搬送路34Cを上下に挟む状態で配設されており、ここまで搬送されてきたシートを中間トレイ16上に排出するようになされている。
【0027】
また、第3のシート搬送路34Cの基端部、換言すれば、第3のシート搬送路34Cの第1のシート搬送路32Aからの分岐部には、第1のシート搬送路32Aを搬送されてきたシートの搬送路を、第3のシート搬送路34Cに選択的に切り替えるための第2のフラッパ46が配設されている。この第2のフラッパ46は、図示しない例えばロータリソレノイド等のアクチュエータにより、シートを第1のシート搬送路34Aをそのまま通過させる第1の切り替え位置と、第3のシート搬送路34Cに切り替えるための第2の切り替え位置との間で揺動自在に取り付けられている。尚、この実施例においては、この第2のフラッパ46は、図示するように、常時、第2の切り替え位置に弾性的に付勢されており、第1のシート搬送路34Aにそのまま通過させる場合にのみ、アクチュエータが起動されて、第1の切り替え位置に揺動駆動されるように設定されている。
【0028】
[第3のシート搬送路34Cの説明]
上述した第3のシート搬送路34Cは、その上側を規定する固定ガイド部レート44と、その下側を規定する可動ガイドプレート48とから構成されている。ここで、固定ガイドプレート44は、上述した第2のフラッパ46と中間トレイ16との間に渡り略水平に延出する状態で配設されている。ここで、上述した第3の排出ローラ対42A、42Bは、丁度、固定ガイドプレート44の略中央部分に配設されている。
【0029】
一方、可動ガイドプレート48は、固定ガイドプレート44の延出長さの略半分の長さを有するように形成され、図2に示すように、第2のフラッパ46に隣接する入口側位置と、図3に示すように、中間トレイ16に隣接する出口側位置との間で、図示しない往復駆動機構により往復道自在に構成されている。詳細には、可動ガイドプレート48の長さは、これが入口側位置にある状態で、その先端が、第3の排出ローラ対42A、42Bよりも、中間トレイ16側に突出しないように設定されている。
【0030】
この実施例では、可動ガイドプレート48は、入口側位置に待機させられており、第3の排出ローラ対42A、42Bの配設位置に取り付けられた図示しないシート通過センサにより、第3のシート搬送路34Cにもたらされたシートの先端の通過が検出されると、入口側位置から出口側位置に移動され、このシート通過センサによりシートの後端の通過が検出されると、出口側位置から入口側位置に復帰移動されるように構成されている。
【0031】
これにより、第1のシート搬送路34Aから第2のフラッパ46により第3のシート搬送路34Cにもたらされたシートは、当初、図2に示すように、入口側位置にある可動ガイドプレート48によりその下面を支持され、確実に、第3の排出ローラ対42A、42Bに向けて搬送されることになる。また、シートの先端が第3の排出ローラ対42A、42Bを通過する時点で、図3に示すように、可動ガイドプレート48は入口側位置から出口側位置に移動され、シートを確実に中間トレイ16上に排出させると共に、排出動作に伴って、中間トレイ16上を斜め上方に遡るようにして移動するように設定されている。更に、シートの後端が第3の排出ローラ対42A、42Bを通過する時点で、図4に示すように、可動ガイドプレート48は出口側位置から入口側位置に再び復帰移動され、シートの後端が第3の排出ローラ対42A、42Bから抜け出て、全体として、確実に中間トレイ16上に排出されるように設定されている。
【0032】
[中間トレイ16の説明]
図2に示すように、上述した中間トレイ16は、その傾斜角度を、中間トレイ16上に排出されたシートが、中間トレイ16のの傾斜に基いてシート自身が自重により中間トレイ16上を、傾斜方向下方に向けて滑り落ちるように設定されている。そして、上述したステープルユニット18は、中間トレイ16の傾斜方向下方に隣接して配設されている。
【0033】
尚、この中間トレイ16の基端部は、ファックス用トレイ14とスタックトレイ20との夫々の基端部よりも、シートの排出方向に関して下流側にオフセットする状態で配設されている。
【0034】
ここで、この中間トレイ16の基端部上の本体12内には、この中間トレイ16上を滑り落ちてきたシートを、ステープルユニット18まで確実に取り込ませるために、パドル78が配設されている。このパドル78は、図示しないパドル駆動機構により、中間トレイ16上にシートが排出されている限りにおいて回転駆動され、中間トレイ16上へのシートの排出動作の終了後、所定時間経過して最終のシートが確実にステープルユニット18までもたらされた後に、停止されるように構成されている。このパドル78は、取り込み方向に沿って自重により落下してきたシートの上面に係合し、これを更に取り込み方向に沿って押し出させて、最終的に、後述する左右一対のストッパ部材82A、82Bに確実に当接させて、シートの取り込み方向に沿うステープル位置を正確に規定する(整合させる)ことが出来るように構成されている。
【0035】
[ステープルユニット18の説明]
ステープル処理を実行するステープルユニット18は、ステープル処理したシート束をこれへの取り込み方向と同方向に取り出ように構成された周知の構成であり、1回のステープル動作により1本のステープル針を、後述するストッパ部材82A及び/又は82Bにより停止位置を規定されたシート束に打ち込むように構成されているものであり、その詳細な説明を省略する。また、ステープルユニット18は、シートの取り込み方向に関して下流側の端縁を、これの幅方向に沿って任意の位置でステープルする事が出来るように、換言すれば、1カ所以上のステープル位置でステープル針の綴じ込み動作を実行することが出来るようにするために、幅方向に沿って移動可能に支持されている。そして、このステープルユニット18は、図5に示すように、ステープルユニット移動機構52により任意の位置に移動駆動されるように構成されている。
【0036】
[ステープルユニット移動機構52の説明]
ステープルユニット18をシートの幅方向に沿って移動させるためのステープルユニット移動機構52は、シートの取り込み方向(従って、ステープル処理済みのシート束の取り出し方向)と同一方向に沿って延出すると共に、中間トレイの両側に配設された駆動プーリ56A及び従動プーリ56Bと、これら駆動プーリ56A及び従動プーリ56Bに掛け渡されたエンドレスベルト60とを備え、駆動プーリ56Aは、図示しない駆動モータにより可逆転可能に回転駆動されるようになされている。
【0037】
一方、ステープルユニット18は、図示しないガイド機構により、シートの幅方向に沿ってのみ移動するように案内されており、このエンドレスベルト60に固定されている。このようにして、エンドレスベルト60の走行に応じて、ステープルユニット18は、任意の方向に移動駆動されることになる。
【0038】
ここで、エンドレスベルト60は図示するように、ステープルユニット18が全面的に固着されるように、幅広に形成されている。これにより、ステープル処理済みのシート束が後述するシート束取り出し機構64を介して取り出される際には、ステープルユニット18がこの取り出し動作を阻害しない側方位置に退避されると共に、後述するストッパ部材82A、82Bが共に退避位置に移動された状態で(図7に示す)、このシート束は、エンドレスベルト60の上面をガイド面として、確実り通過することが出来るように設定されている。
【0039】
[ステープル済みシート束搬送路66の説明]
上述した構成のエンドレスベルト60の上面から取り出されたステープル処理済みのシート束は、シート束搬送路66を介して、第2のシート搬送路34Bの排出口の直前部に搬送され、第2の排出ローラ対38A、38Bを介してスタックトレイ上に排出されるように構成されている。
【0040】
尚、このシート束搬送路66の基端部、即ち、エンドレスベルト60に隣接する位置には、ステープル処理の終了後、ストッパ部材82A、82Bが退避位置に移動されることに伴い、シート束取り出し機構64によりエンドレスベルト60の上面をガイド面として取り出されてきたステープル処理済みのシート束を受け、シート束搬送路66を介して第2の排出ローラ対38A、38Bに向けて搬送するための出口ローラ対68A、68Bが配設されている。
【0041】
[ストッパ部材82A、82Bの説明]
図5に示すように、ストッパ部材82A、82Bは、中間トレイ16のシートの取り込み方向に関して直下流側であって、これの両側に対応する位置に夫々配設されており、両者又は何れか一方にシートが当接することにより、シートの移動は停止され、この停止位置において、シートへの取り込み方向に関するステープル位置が規定されるように設定されている。
【0042】
また、各ストッパ部材82A、82Bは、略L字状に形成され、ステープルユニット18の幅(即ち、取り込み方向に直交する方向の長さ)よりも長い距離だけ離間した状態で、中心線に対して左右対称に配設されている。ここで、ストッパ部材82A、82Bの機能を考慮すると、ストッパ部材82A、82Bは、ステープルユニット18と幅方向に並んだ状態で配設されなければならないことになる。換言すれば、ストッパ部材82A、82Bの配設位置は、ステープルユニット18の幅方向の移動経路と干渉することとなり、このままでは、ステープルユニット18の幅方向に沿う移動範囲が制限され、シートの下流側端縁の全長に渡る任意の位置でステープルする事が不可能になってしまうことになる。
【0043】
従って、この一実施例においては、各ストッパ部材82A、82Bのシートの取り込み方向に関して上流側に位置する端部を中心にして全体的に揺動可能に軸支し、各々を図示しないロータリソレノイド等のアクチュエータを介して、独立に揺動駆動するように構成されている。詳細には、各ストッパ部材82A、82Bは、図2乃至図4に実線で示すように、取り込まれてきたシートの先端が当接して、これの停止位置を規定するストップ位置と、図2乃至図4に想像線で示すように、ストップ位置から上方に揺動して、ステープルユニット18の移動経路及びステープル処理済みのシートの取り出し経路と干渉しない退避位置との間で揺動可能になされている。
【0044】
このようにストッパ部材82A、82Bは構成されているので、シートの下流側端縁の略中央部をステープルする際においては、左右一対のストッパ部材82A、82Bは、共にストップ位置にもたらされ、シートは、両ストッパ部材82A、82Bによりその停止位置を規定されることになる。
【0045】
又、シートの下流側端縁の図中右端部をステープルする際においては、図中右方のストッパ部材82Bは、一旦退避位置に揺動させられ、ステープルユニット18の図中右方への移動を許容し、このステープルユニット18が通過した後において、再び、ストップ位置に復帰されることになる。このようにして、シートは、両ストッパ部材82A、82Bによりその停止位置を規定されることになる。
【0046】
一方、シートの下流側端縁の図中右方のストッパ部材82Bが配設されている位置に対応する部分をステープルする際においては、図6に示すように、図中右方のストッパ部材82Bは、退避位置に揺動させられ、ステープルユニット18の図中右方への移動を許容することになる。このようにして、シートは、図中左方のストッパ部材82Aのみによりその停止位置を規定されることになる。
【0047】
尚、上述した説明においては、ステープル位置が中心線よりも図中右方にある場合につき説明したが、図中左方にある場合にも同様に動作されるものであり、単に左右が逆転するだけである。
【0048】
[整合部材86の説明]
ここで、詳細は図示していないが、ストッパ部材82A及び/又は82Bによりそのストップ位置を規定されたシート束は、中間トレイ16の両側に配設された整合部材86により、シートの幅方向の位置を整合されるように構成されている。即ち、各整合部材86は、シートの幅方向に沿って移動可能に支持され、図示しない整合モータにより、互いに反対方向に同期した状態で移動されるように構成されている。尚、これら整合部材86の停止位置は、図示しない制御ユニットにより、これからステープル処理されるシートの幅サイズに応じた位置となるように制御されるものである。
【0049】
[シート取り出し機構64の説明]
このシート取り出し機構64は、再び図2に示すように、中間トレイ16の上面にその一部を突出する状態で配設された下側取り出しローラ70と、この下側下側取り出しローラ70の直上方に配設された揺動可能な上側取り出しローラ72とを主として備えて構成されている。
【0050】
ここで、第3の排出ローラ対42A、42Bの上側のローラ42Aに隣接する位置には、シートの搬送方向に直交する固定軸線回りに回転自在に軸支された駆動軸74Aに同軸に固定された駆動プーリ76Aが配設され、下側取り出しローラ70の直上方には、この駆動軸74Aの固定軸線と平行に設定された揺動軸線回りに従動軸74Bが回転自在に配設され、この従動軸74Bには、従動プーリ76Bが同軸に固定されると共に、上述した上側取り出しローラ72が同軸に固定されている。そして、これら駆動プーリ76Aと従動プーリ76Bとには、エンドレスベルト80が掛け渡されている。また、従動軸74Bは、基端部を駆動軸74Aに図示しない摩擦クラッチを介して取り付けられた揺動アーム84の先端に回動自在に支持されている。
【0051】
尚、上下一対の取り出しローラ70、72は、図示しない取り出しモータにより互いに同期した状態で、反対方向に回転駆動されるようになされている。この取り出しモータは、可逆転可能に構成されている。
【0052】
ここで、従動軸74B(従って、従動プーリ76B)は、駆動軸74Aの回転に応じて(即ち、揺動アーム84の揺動に応じて)、従動プーリ76Bの外周に巻回されている上側取り出しローラ72の部分が、下側取り出しローラ70の上方に退避された退避位置(図2に示す位置)と、下側取り出しローラ70又は中間トレイ16上のシート束の上面に当接する動作位置(図8に示す位置)との間で揺動駆動されることになる。尚、退避位置は、図示しないストッパに揺動アーム74が当接することにより規定される。
【0053】
このようにシート束取り出し機構64は構成されているので、取り出しモータが正方向に起動して、駆動軸74Aを図中反時計方向に回転駆動することにより、上側の取り出しローラ72が図中反時計方向に回転駆動されると共に、揺動アーム84が摩擦クラッチの作用により退避位置から動作位置まで揺動駆動され、また、下側の取り出しローラ70が図中時計方向に回転駆動されることになる。この結果、中間トレイ16上のステープル処理済みのシート束は、下側取り出しローラ70と上側取り出しローラ72との間で挟持され、取り出しローラ72の図中時計方向の回転及び上側取り出しローラ72の図中反時計方向の走行に応じて、ステープル処理済みのシート束は更に取り込み方向に沿って強制的に移動されることになる。
【0054】
一方、取り出しモータが逆方向に起動すると、上側取り出しローラ72は図中時計方向に回転駆動されることになるが、摩擦クラッチの作用により、揺動アーム84が動作位置から退避位置まで揺動駆動されることになり、上側取り出しローラ72が全体として動作位置から退避位置に向けて揺動駆動されて、この退避位置に保持されることになる。
【0055】
[スタックトレイ20の説明]
図2及び図3に示すように、スタックトレイ20は、本体12の内部を起点として、中間トレイ16より小さな傾斜角度で中間トレイ16と同側に突出するように配設されている。このスタックトレイ20のシートの取り込み方向に関して上流側の端部の略中央部には、図1に示すように、ここに集積されたシート束の取り出しを容易にするための凹所86が形成されている。
【0056】
ここで、このスタックトレイ20は、昇降自在に支持されると共に、後述するトレイ昇降機構26に直接に連結され、これにより昇降駆動される昇降ブロック92と、この昇降ブロック92の上面にシートの幅方向に沿って移動可能に取り付けられ、シート(又はシート束)が直接的に集積されるトレイ本体94とを備えて構成されている。
【0057】
[ジョグ機構22の説明]
上述したジョグ機構22は、詳細は図示していないが、昇降ブロック92に取り付けられ、図11に示すように、ジョグモードの設定に伴い、上述したトレイ本体94を所定の枚数のシートが排出されてくる毎に、基本位置とジョグ位置との間で所定のジョグ距離Jだけ往復駆動するように構成されている。
【0058】
例えば、所謂ソート状態が設定されている場合において、第1頁から最終頁までのシートの第1のセットが排出されてくる状態では、ジョグ機構22はトレイ本体94を基本位置に保持せしめ、第1のセットの最終頁が排出し終えると、トレイ本体94をジョグ位置に移動せしめ、この上に第2のセットに係わる第1頁から最終頁までのシートが排出されるように設定し、第2のセットの最終頁が排出し終えると、トレイ本体94を基本位置に復帰せしめ、この上に第3のセットに係わる第1頁から最終頁までが排出するように設定し、以後、セット数が奇数の場合には、トレイ本体94を基本位置に、セット数が偶数の場合には、トレイ本体94をジョグ位置に、夫々移動せしめるように動作して、各セット毎の仕分けが容易になるように構成されている。
【0059】
一方、ジョグ機構22は、所謂グループ状態が設定されている場合において、第1頁、第3頁等の奇数頁のシートが排出されている状態では、トレイ本体94を基本位置に移動せしめ、第2頁、第4頁等の偶数頁のシートが排出されている状態では、トレイ本体94をジョグ位置に移動せしめ、各頁毎の仕分けが容易になるように構成されている。
【0060】
[トレイ昇降機構26の説明]
このトレイ昇降機構26は、スタックトレイ20上に多数枚のシートが積載された場合に、第2のシート搬送路34Bの排出口が積載されたシートによりふさがれて、シート排出動作が不能になることを防止するために配設されている。このトレイ昇降機構26は、上下に離間配設された駆動及び従動プーリ96A、96Bと、これらプーリ96A、96B間に掛け渡されたエンドレスベルト98と、図示していないが、駆動プーリ96Aを回転駆動して、エンドレスベルト98を走行駆動せしめるための可逆転可能な昇降モータとを備え、上述したスタックトレイの昇降ブロック92は、エンドレスベルト98に連結されている。
【0061】
尚、昇降モータは図示しない制御ユニットにより、スタックトレイ20上に排出されてくるシート又はシート束の枚数又は厚さに応じて、その高さ位置が順次低められるように、駆動制御されるよう構成されている。ここで、スタックトレイ20の待機位置、即ち、1枚もこの上にシートが排出されていない状態においては、図示するように、第2のシート搬送路34Bの排出口の直下方にスタックトレイ20の基端部が位置するように設定されている。
【0062】
[動作の説明]
ーーファックスモードが設定された場合ーー
先ず、複写機100においてファックスモードが設定されている場合には、先ず、シート搬送機構28において、第1及び第2のフラッパ40、46は共に第1の切り替え位置にもたらされるように、夫々揺動駆動される。そして、取り込みローラ対32A、32B、第1の排出ローラ対36A、36B、及び、両者の間に位置する全ての中間ローラ対が、シートをファックス用トレイ14に向けて搬送するように回転駆動される。このようにして、シート導入口30にもたらされたファックス画像形成済みのシートは、第1のシート搬送路34Aを介して、ファックス用トレイ14上に排出されることになる。
【0063】
尚、このファックスモードが設定されている場合には、その排出枚数に関係なく、全てのファックス画像形成済みシートは、ファックス用トレイ14上に排出されるように設定されている。
【0064】
ーー少数枚のシートが排出される場合(ステープルモード及びジョグモードの設定なし)ーー
一方、通常の複写モードが設定されている場合であって、ステープルモードもジョグモードも設定されておらず、且つ、排出シート枚数が例えば32枚以下の少枚数の場合には、ファックスモードが設定されている場合と全く同様にして、第1のシート搬送路34Aを介して、全てのシートはファックス用トレイ14上に排出されるように設定されている。
【0065】
ーー多数枚のシートが排出される場合(ステープルモード及びジョグモードの設定なし)ーー
また、通常の複写モードが設定されている場合であって、ステープルモードもジョグモードも設定されておらず、且つ、排出シート枚数が例えば32枚よりも多い多枚数の場合には、シート搬送機構28において、第1のフラッパ40は第1の切り替え位置にもたらされるように揺動駆動される。そして、取り込みローラ対32A、32B、第2の排出ローラ対38A、38B、及び、両者の間に位置する全ての中間ローラ対が、シートをスタックトレイ20に向けて搬送するように回転駆動される。このようにして、シート導入口30にもたらされた複写済みのシートは、第2のシート搬送路34Aを介して、スタックトレイ20上に排出されることになる。
【0066】
ーージョグモードが設定された場合ーー
また、通常の複写モードが設定されている場合であって、ステープルモードが設定されておらず、且つ、ジョグモードが設定されている状態では、排出シート枚数に関係なく、シート搬送機構28において、第1のフラッパ40は第1の切り替え位置にもたらされるように揺動駆動される。そして、取り込みローラ対32A、32B、第2の排出ローラ対38A、38B、及び、両者の間に位置する全ての中間ローラ対が、シートをスタックトレイ20に向けて搬送するように回転駆動される。このようにして、シート導入口30にもたらされた複写済みのシートは、第2のシート搬送路34Aを介して、スタックトレイ20上に排出されることになる。
【0067】
この場合、既に上述したように、ソート状態又はグループ状態に応じて、ジョグ機構22が起動し、スタックトレイ20のトレイ本体94を基本位置とジョグ位置との間で往復移動駆動させることになる。
【0068】
ーーステープルモードが設定された場合ーー
一方、通常の複写モードが設定されている場合であって、ジョグモードが設定されておらず、且つ、ステープルモーが設定されている状態では、排出シート枚数に関係なく、シート搬送機構28において、第1のフラッパ40は第1の切り替え位置にもたらされるように、また、第2のフラッパ46は第2の切り替え位置にもたらされるように、夫々揺動駆動される。そして、取り込みローラ対32A、32B、第3の排出ローラ対42A、42B、及び、両者の間に位置する全ての中間ローラ対が、シートを中間トレイ16に向けて搬送するように回転駆動される。このようにして、シート導入口30にもたらされた複写済みのシートは、第1のシート搬送路34Aの途中までと第3のシート搬送路34Cとを介して、先ず、中間トレイ16上に排出されることになる。尚、このようにステープルモードが設定された時点で、ステープルユニット18は、待機位置(この実施例においては、中央位置)から予め規定されたステープル位置に移動されることになる。
【0069】
詳細には、図3に示すように、第3のシート搬送路34Cの排出口から排出されたシートは、その先端を中間トレイ16の上面に沿って取り込み方向とは反対方向に排出されていく。そして、シートの後端が排出口から完全に取り出された状態で、図4に示すように、可動ガイドプレート48は、入口側位置に戻されて、このシート後端は中間トレイ16上に確実に落下する事になる。この後、このシートは、自重により、中間トレイ16の傾斜に従って中間トレイ16の上面を滑り落ち、パドル78により先端がストッパ部材82A、82Bに強制的に当接することになる。
【0070】
尚、シートの先端がストッパ部材82A、82Bに当接した時点で、図示しない検出センサが動作して、第2の取り込みモータの駆動が停止されるように構成されている。
【0071】
引き続き、第3のシート搬送路34Cの排出口から排出されてきた2枚目以降のシートは、同様にして、中間トレイ16上に既に排出された直前のシートの上に重畳され、順次積載されることになる。
【0072】
このようにして所定枚数のシートの積載が終了して図8に示す状態が達成されると、ステープルユニット18が起動して、所定のステープル位置に1個のステープル針を打ち込むステープル処理を実行する。尚、このステープルモードにおいて1カ所綴じが設定されている場合には、これでステープル処理を終了し、ステープル処理済みのシート束のスタックトレイ20への排出動作が開始されることになる。一方、このステープルモードにおいてマルチステープル、即ち、複数綴じが設定されている場合には、ステープルユニット18を次のステープル位置へ移動させる動作が実行され、全てのステープル動作が終了すると、この時点でステープル処理を終了し、1カ所綴じの場合と同様に、ステープル処理済みのシート束のスタックトレイ20への排出動作が開始される。
【0073】
尚、このようなステープルユニット18の移動に際しては、上述したように、ストッパ部材82A、82Bは、共に、ストップ位置から退避位置に事前に移動されている。
【0074】
一方、ステープル処理済みのシート束のスタックトレイ20への排出動作が開始されると、先ず、取り出しモータが起動して、下側の取り出しローラ70を図中時計方向に回転駆動し、上側の取り出しローラ72を図中反時計方向に回転駆動する。これにより、ステープル処理済みのシート束は、取り込み方向と同一の方向に沿って更に前方に移動されることになる。
【0075】
この後、出口ローラ対68A、68Bが起動して、ここにもたらされたステープル処理済みのシート束をシート束搬送路52を介して第2の排出ローラ対38A、38Bに向けて搬送し、これら排出ローラ対38A、38Bを介してスタックトレイ20上に排出されることになる。
【0076】
[効果の説明]
このように、この実施例においては、シートのステープル位置への停止状態を、左右一対のストッパ部材82A、82Bを用いて規定しているので、シートのステープル位置が正確に設定されることになる。また、ステープルユニット18にその位置規制を何ら依存していないので、このステープルユニット18が幅方向に移動したとしても、シート束の端縁が損なわれる虞が確実に防止されることになる。
【0077】
また、この実施例では、各ストッパ部材82A、82Bを夫々独立な状態で、ステープル位置を規定するストップ位置とシートの搬送経路から外れる退避位置との間で移動(揺動)自在に支持されている。これにより、ステープル処理済みのシート束を、シートの取り込み方向と同一の方向に沿って更に前方に取り出す際において、これらストッパ部材82A、82Bが邪魔になることなく、良好に取り出されることになる。
【0078】
また、この実施例では、シートのステープル位置を正確に規定するために、ストッパ部材82A、82Bは、ステープルユニット18の側方に隣接した状態で配設されている。一方、ステープルユニット18は、マルチステープルを可能とするために、シートの幅方向(即ち、シートの取り込み方向・シートの取り出し方向に直交する方向)に沿って移動可能に構成されている。このため、ステープルユニット18の移動に際して、左右一対のストッパ部材82A、82Bは邪魔な存在となる。しかしながら、この実施例では、各ストッパ部材82Aの退避位置を、ステープルユニット18の移動経路から外れる状態に設定している。この結果、ステープルユニット18の移動に先立ち、この移動方向にあるストッパ部材82A、82Bをストップ位置から退避位置に退避させることにより、ステープルユニット18の移動は何ら阻害されることなく、シートの幅方向に沿って自由に移動することが可能となる。
【0079】
[変形例の説明]
この発明は、上述した一実施例の構成に限定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0080】
例えば、上述した実施例では、シート処理装置10は、ファックス機能付きの電子複写装置100に適用される場合につき説明したが、この発明は、このような適用に限定されることなく、例えば、ファックス機能を有しない電子複写装置に適用可能であることは言うまでもなく、また、電子複写装置ではなく、プリンタ等の印刷装置に適用することが出来ることも言うまでもない。
【0081】
また、上述した実施例では、駆動軸74Aと揺動アーム84との間に、図示していないが摩擦クラッチを介設するように説明したが、この発明は、このような構成に限定されることなく、例えば、電磁クラッチを介設するように構成しても良い。この場合、電磁クラッチのオン・オフにより、上側の取り出しローラ72の揺動駆動のタイミングを任意に規定することが出来、動作の確実性が更に担保されることになる。
【0082】
また、上述した実施例においては、ステープルユニット移動機構52は、駆動プーリ56Aと従動プーリ56Bとに渡り掛け渡されたエンドレスベルト60を備えるように構成したが、この発明は、このような構成に限定されることなく、図9に他の変形例として示すように構成しても良い。
【0083】
以下に、この発明に係わるシート処理装置の他の変形例の構成を図9を参照して説明するが、以下の説明において、上述した一実施例の構成と同一部分には、同一符号を付けてその説明を省略する。
【0084】
この実施例におけるステープルユニット移動機構52′は、有端のベルト60′を備え、この有端のベルト60′は、その一端を図中左方の巻き込みリール56A′に係止され、その他端を図中右方の巻き込みリール56B′に係止されている。
【0085】
このようにこの実施例のステープルユニット移動機構52′は構成されているので、ステープルユニット18を図中左方に移動する場合には、図中左方の巻き込みリール56A′を駆動して、これにベルト60′を巻き込み駆動し、図中右方に移動する場合には、図中右方の巻き込みリール56B′を駆動して、これにベルト60′を巻き込み駆動することになる。
【0086】
このようにして、この実施例においては、上述した一実施例の場合と、同様な効果を奏することが可能となる。
【0087】
尚、この図10に示す他の実施例においては、図示するように、下方の取り出しローラ70の代わりに、エンドレスベルト70′が配設されている。このように、シート束取り出し機構64においては、取り出しローラ70を備える構成に限定されることなく、取り出し用のエンドレスベルト70′を用いても、同様の効果を奏することが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるシート処理装置の一実施例の外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すシート処理装置の内部構造を概略的に示す正面断面図である。
【図3】図2に示すシート処理装置を、可動ガイドプレートが出口側位置にある状態で示す正面断面図である。
【図4】図3に示す状態から、可動ガイドプレートが入口側位置に復帰移動された状態を示す斜視図である。
【図5】ステープルユニット移動機構及び左右一対のストッパ部材を示す斜視図である。
【図6】図5に示す状態から、ステープルユニットが手前側に移動され、手前側のストッパ部材が待機位置に揺動駆動された状態を示す正面断面図である。
【図7】図5に示す状態から、ステープルユニットが手前側端部の退避位置まで移動され、両ストッパ部材が共に待機位置間に揺動駆動された状態で示す正面断面図である。
【図8】中間トレイ上に複数枚のシートが積載され、ステープルユニットによりステープル処理可能な状態で示す正面断面図である。
【図9】この発明に係わるシート処理装置の他の実施例の構成におけるステープルユニット移動機構及びステープル処理済みのシート束の取り出し機構の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 シート処理装置
12 本体
14 ファックス用トレイ
16 中間トレイ
18 ステープルユニット
20 スタックトレイ
22 ジョグ機構
24 トレイアッセンブリ
26 トレイ昇降機構
28 シート搬送機構
30 シート導入口
32A;32B 取り込みローラ対
34A;34B;34C 第1乃至第3のシート搬送路
36A;36B 第1の排出ローラ対
38A;38B 第2の排出ローラ対
40 第1のフラッパ
42A;42B 第3の排出ローラ対
44 固定ガイドプレート
46 第2のフラッパ
48 可動ガイドプレート
50 開口
52(52′) ステープルユニット移動機構
56A 駆動プーリ
56A′ 一方の巻き取りリール
56B 従動プーリ
56B′ 他方の巻き取りリール
60 エンドレスベルト
60′ 有端のベルト
64 シート束取り出し機構
66 シート束搬送路
68A;66B 出口ローラ対
70 下側の取り出しローラ
70′ 下方の取り出し用のエンドレスベルト
72 上側の取り出しローラ
74A 駆動軸
74B 従動軸
76A 駆動プーリ
76B 従動プーリ
78 パドル
80 エンドレスベルト
82A;82B ストッパ部材
84 揺動アーム
86 整合部材
90 凹所
92 昇降ブロック
94 トレイ本体
96A 駆動プーリ
96B 従動プーリ
98 エンドレスベルト

Claims (4)

  1. 本体と、
    前記本体の一側に取り付けられ、シートを一旦取り込んで集積するステープルトレイと、
    前記本体内に配設されたステープル手段と、
    前記取り込み方向に直交する幅方向に沿って前記ステープル手段を移動可能に支持する支持手段と、
    前記ステープル手段を前記幅方向に沿って移動駆動する移動手段と、
    前記ステープルトレイ上で集積されたシート束の一端をステープル処理するため、前記ステープルトレイ上のシート束の一端に係合するストップ位置と、前記シートの一端から退避する退避位置との間で独立に移動可能である複数のストッパ部材とを具備し、
    前記ステープル手段が前記ステープルトレイ上のシート束の一端を任意の位置でステ−プル処理するべく、前記幅方向に沿って移動する際には、前記ステープル手段の移動に干渉するストッパ部材のみを前記退避位置に移動させると共に、
    前記シート束へのステープル処理の終了後、前記シート束を前記取り込み方向と同一方向に取り出す際には、全てのストッパ部材を前記退避位置に移動させることを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記移動手段は、前記ステープル手段が搭載されたエンドレスベルトと、このエンドレスベルトが掛け渡された一対のプーリとを備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記ベルトは、幅広に形成され、これの上面が、シート束の取り出しに際してガイド面として機能することを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
  4. 前記複数のストッパ部材は、前記シートの停止位置を規定するシート幅方向に沿って二つのストッパ部材で構成され、前記ステープル手段が前記シートの中央をステープル処理する場合は、前記ステープル手段の左右に位置する前記ストッパ部材が作用し、また、前記ステープル手段が前記シートの一方端をステープル処理する場合は、前記二つのストッパ部材の内、前記シートの他方端側に位置するストッパ部材のみが作用し、且つ、他方のストッパ部材は待避位置に移動していることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
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