JP3715133B2 - 回転力伝達機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体クラッチやトルクコンバータ等、入力側部材の回転で流体に運動エネルギーを与えこの運動エネルギーによって出力側部材を回転させる回転力伝達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10には、従来の回転力伝達機構の一例として、自動車のオートマチックトランスミッションと組み合わせて使用されるトルクコンバータ110が示されている(特開平7−208577号公報参照)。
【0003】
このトルクコンバータ110は、いわゆるロックアップクラッチを有しており、ロックアップ時には、ピストン112に保持された摩擦ライニング114(摩擦部材)がケーシングシェル116に接触し、摩擦係合によってピストン112とケーシング118とが連結されて、トルクの損失なく回転するようになっている。
【0004】
一般に、このようなロックアップ機構を備えた流体クラッチやトルクコンバータ等において、伝達トルクを増大させると共に装置自体の小型化を図るためには、摩擦ライニング114とケーシングシェル116との摩擦力を増大させると共に接触面積を少なくする必要がある。しかし、このように摩擦力を増大させたり接触面積を少なくしたりすると、係合時の摩擦仕事によるケーシングシェル116や摩擦ライニング114の温度上昇が大きくなる。そして、これらの部材は、このような温度上昇により熱劣化が早まり、寿命が短くなる。
【0005】
かかる温度上昇を防止するために、このトルクコンバータ110では、図11〜図14に示すように、摩擦ライニング114の外周側と内周側とを貫通する溝120を形成し、この溝120内を潤滑油が流れるようにすることで、摩擦ライニング114を冷却している(いわゆる湿式クラッチ)。
【0006】
ところが、ロックアップ機構は、摩擦ライニング114の外周側と内周側との圧力差によってピストン112をケーシングシェル116に確実に接触させるようにしているため、単に摩擦ライニング114に溝120を設けて外周側と内周側とを連通させてしまうと、この圧力差が小さくなってしまい、ロックアップを確実に行うことが難しくなる。従って、このトルクコンバータ110では、溝120によって構成される流路の一部に絞り箇所122を設け、圧力差の低下を抑制している。
【0007】
しかし、溝120内の潤滑油の流量は絞り箇所122の断面積に依存しているため、流量を多くして冷却効果を高めるためには絞り箇所122の断面積を大きくすることが好ましく、一方、摩擦ライニング114の外周側と内周側との圧力差を大きくするためには、絞り箇所122の断面積は小さいほうが好ましい。従って、絞り箇所122の断面積を大きくして冷却効果を高めると、圧力差が小さくなってロックアップ機構の作動が困難になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮し、冷却効果が高く、しかもロックアップの作動を確実に行うことが可能な回転力伝達機構を得ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、入力側部材の回転で流体に運動エネルギーを与えこの運動エネルギーによって出力側部材を回転させる回転力伝達機構であって、前記入力側部材と一体で回転する第1回転部材と、前記出力側部材と一体で回転し前記流体からの荷重を受けて前記第1回転部材に接近する第2回転部材と、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に設けられ、第2回転部材が第1回転部材に接近すると第1回転部材と第2回転部材との双方に接触し、この接近によって接触した第1回転部材及び/又は第2回転部材との摩擦によって第1回転部材と第2回転部材とを一体的に回転するように連結すると共に、外周側と内周側との流体の流れを阻止して流体に圧力差を生じさせる摩擦部材と、前記摩擦部材に設けられ、摩擦部材が前記第1回転部材と前記第2回転部材の双方に面接触した完全ロックアップ状態で摩擦部材外周側から第2回転部材側へ連通して流体を流入又は流出可能とする流路と、前記第2回転部材に設けられ、前記流体を前記流路と第2回転部材の背面側との間で移動可能とする貫通孔と、を有することを特徴とする。
【0010】
従って、第2回転部材が第1回転部材に接近し、摩擦部材が第1回転部材と第2回転部材との双方に面接触した完全ロックアップ状態になると、この接近によって接触した第1回転部材及び/又は第2回転部材との摩擦によって第1回転部材と第2回転部材とが一体的に回転するように連結される。これにより、入力側部材と出力側部材とが、第1回転部材、摩擦部材及び第2回転部材を介して直結される(ロックアップの作動)。また、この状態で、摩擦部材の外周側と内周側との流体の流れが阻止され、外周側と内周側との間に生じた圧力差が維持される。この圧力差により、第2回転部材が第1回転部材に強く押し付けられ、ロックアップの作動が確実に行われる。
【0011】
摩擦部材には流路が設けられており、摩擦部材が第1回転部材と第2回転部材の双方に面接触した完全ロックアップ状態で、摩擦部材外周側から第2回転部材側へ流体が流入又は流出可能となる。また、第2回転部材には貫通孔が形成されており、流体を流路と第2回転部材の背面側との間で移動可能とする。これらの流路及び貫通孔により、全体として流体の還流を構成し、流体を摩擦部材の内部に連続的に供給できるので、摩擦部材、第1回転部材及び第2回転部材を効果的に冷却することができる。また、摩擦部材の外周側と第2回転部材側とで流体の圧力が等しくなる。
【0012】
また、流路は、摩擦部材の外周側と内周側とを連通する構成となっておらず、摩擦部材によってこの外周側と内周側とが完全に隔離されている。このため、摩擦部材の外周側と内周側の間で大きな圧力差が維持され、ロックアップの作動を確実に行うことができる。
【0013】
なお、本発明における流体の流路への流入又は流出は、摩擦部材の回転方向や流体の流れ方向等の条件によっていずれか一方に決まり、流体の流入と流出とが同時に生じることはない。例えば、本発明の回転力伝達機構が自動車のトルクコンバータとして使用された場合には、エンジンの駆動力を変速機に伝達するときに摩擦部材外周側から流路に流体が流入し、エンジンブレーキを作用させたときに流路から摩擦部材外周側へ流体が流出するように設定する。もちろん、流路の構成を変更する等により、駆動時とエンジンブレーキ時とで流体の流入出が逆になるようにしてもよい。
【0014】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記流路が、前記摩擦部材の外周側から内周側へ向かうに従って前記回転の回転方向に沿って傾斜するように形成されていることを特徴とする。
【0015】
これにより、流路内への流体の流入出が容易になるため、流路内を流れる流体の量が多くなって、冷却効果をより高めることが可能となる。
【0016】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記流路が、前記摩擦部材の周方向に沿って一定間隔で複数設けられ、前記貫通孔が、前記流路に対応して複数設けられていることを特徴とする。
【0017】
このように、流路を複数設けたことで、流路を1つのみ設けた場合と比較して冷却効果が高くなる。また、流路を摩擦部材の周方向に沿って一定間隔で設けたことで、摩擦部材の周方向での冷却効果のばらつきを少なくし、摩擦部材、第1回転部材及び第2回転部材を一様に冷却することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の第1実施形態の回転力伝達機構として、自動車のオートマチックトランスミッションと組み合わせて使用されるトルクコンバータ10が示されている。
【0019】
このトルクコンバータ10では、入力側部材である図示しない駆動軸と一体で回転するケーシング14を有している。駆動軸は、同じく図示しないエンジンの回転軸と結合されており、エンジンの回転力を受けて回転する。
【0020】
ケーシング14内にはオイルが充填されると共に、互いに対向するように、ポンプインペラー16及びタービンランナー18が配置されている。ポンプインペラー16は図示しない駆動軸に、タービンランナー18は被動軸20にそれぞれ結合されており、駆動軸と共にポンプインペラー16が回転すると、オイルに運動エネルギーが与えられてオイル流が生じ、このオイル流がさらにタービンランナー18に回転トルクを与えて、被動軸20が回転するようになっている。
【0021】
ポンプインペラー16とタービンランナー18との間には、ワンウェイクラッチ22を介して、ステータ24が回転可能に設けられている。タービンランナー18を出たオイルはステータ24に沿って流れ、再度ポンプインペラー16に当たる。これにより、ポンプインペラー16がさらに回転トルクを受けるため、オイル流によるトルクの伝達損失が少なくなる。
【0022】
ケーシング14は、図示しないエンジン側(図1では左側)に配置されたフロントカバー26と、同じく図示しないオートマチックトランスミッション側(図1では右側)に配置されたケーシングシェル28と、で構成されており、これらが一体的に結合されている。
【0023】
タービンランナー18とフロントカバー26との間には、被動軸20及びタービンランナー18と一体で回転するロックアップピストン30が設けられている。図2にも示すように、フロントカバー26の外周に形成されたフランジ部26Aと、ロックアップピストン30の外周に形成されたフランジ部30Aとの間には所定の間隙32が構成されており、ポンプインペラー16の回転によって生じるオイル流の一部が、この間隙32を通ってタービンランナー18とフロントカバー26との間に流れこむことができるようになっている。
【0024】
ロックアップピストン30の外周近傍には、フロントカバー26との対抗面に、摩擦材34が取り付けられている。図2(B)から分かるように、摩擦材34は、一定の厚みを有するリング状に形成されている。ロックアップを作動させるための一定条件が満たされていない状態では、摩擦材34とフロントカバー26との間に所定の間隙が構成されているが、一定条件が満たされると、オイルからの荷重がロックアップピストン30に作用してロックアップピストン30がフロントカバー26に接近する方向へと変形し、図1、図2(B)及び図3に示すように、摩擦材34がフロントカバー26に押し付けられる。そして、摩擦材34とフロントカバー26との摩擦係合により、ロックアップピストン30がフロントカバー26と一体で回転する(ロックアップの作動)。
【0025】
また、このように摩擦材34がフロントカバー26に接触して押し付けられることで、摩擦材34の外周側と内周側とが隔離され、これらのオイルに圧力差が生じる。図3からも分かるように、この圧力差がロックアップピストン30をフロントカバー26に向かって押し付ける荷重(押し付け荷重)として作用するので、ロックアップピストン30はフロントカバー26に向かってより強く押し付けられ、摩擦材34とフロントカバー26との摩擦力が大きくなる。
【0026】
摩擦材34には、摩擦材34を板厚方向に貫通する略一定幅の溝36が、摩擦材34の外周面34Aから内周に向かって形成されている。また、溝36は、摩擦材34の周方向に沿って所定間隔をあけて複数(本実施形態では16本)形成されている。図3からも分かるように、摩擦材34がフロントカバー26に接触した状態で、この溝36とフロントカバー26及びロックアップピストン30とで、オイルが流入可能な流路38が構成される。また、溝36は、図2(A)に示すように、摩擦材34の外周面34Aの接線Pとの成す角を傾斜角と定義すると、外周面34Aから内周に向かうに従って、摩擦材34の回転方向(図2(A)に矢印Rで示す)と反対方向に一定の傾斜角θで傾斜している。このように、溝36、すなわち流路38を傾斜させたことで、流路38を径方向に沿って設けた場合と比較して、摩擦材34の回転によってオイルが流路38内に流入しやすくなる。なお、このような流路38が構成されるのであれば、溝36は必ずしも摩擦材34を板厚方向に貫通している必要はなく、例えば、板厚方向の中央部にのみ形成する(すなわち、板厚方向の端部には摩擦材34が残されている)ようにしてもよい。
【0027】
溝36は、図2(A)にも示すように、摩擦材34の内周面34Bに達しないように所定の長さとされており、摩擦材34の外周側と内周側とは摩擦材34によって完全に隔離されている。これにより、摩擦材34の外周側と内周側をオイルが直接移動しないので、これらの間に生じた圧力差が減少することなく一定値に維持される。
【0028】
ロックアップピストン30には、溝36の内端に対応する位置に、ロックアップピストン30を板厚方向に貫通する貫通孔40が形成されている。流路38に流入したオイルは、この貫通孔40によってロックアップピストン30の背面側(図2(B)及び図3では右側)に流出可能となり、全体として、オイルがケーシング14内で循環する(還流となる)。
【0029】
次に、本実施形態のトルクコンバータ10の作用を説明する。
【0030】
完全ロックアップ状態(以下、単に「ロックアップ状態」という)とするための一定条件が満たされていない場合には、ロックアップピストン30はフロントカバー26に向かって変形しておらず、摩擦材34はフロントカバー26に接触していない。このため、フロントカバー26はロックアップピストン30とは別体で回転し、図示しない駆動軸とポンプインペラー16の回転によって運動エネルギーが与えられたオイルが、さらにタービンランナー18に回転トルクを与えて、被動軸20が回転するようになっている。
【0031】
なお、上記した一定条件は、トルクコンバータ10自体や、このトルクコンバータ10が設けられた自動車の走行状態との関係によって、所望の条件に設定される。例えば、自動車の車速によってこの条件を決めてもよいし、さらに他の条件も勘案し、制御装置等を介してオイルの流れを制御することで、ロックアップピストン30の変形を制御するようにしてもよい。
【0032】
この一定条件が満たされると、ケーシング14内を流れるオイルからの荷重を受けてロックアップピストン30がフロントカバー26に向かって変形し、摩擦材34はフロントカバー26に面接触する。摩擦材34はフロントカバー26と摩擦係合し、ロックアップピストン30とフロントカバー26とは摩擦材34を介して一体で回転するようになる(ロックアップ状態)。
【0033】
ケーシング14内のオイルは、図3に矢印Fで示すように、間隙32を通ってフロントカバー26とロックアップピストン30との間に流れこみ、さらに流路38に流入する。摩擦材34は、フロントカバー26との摩擦によって温度が上昇しようとするが、このように摩擦材34内をオイルが流れることにより、摩擦材34の熱の一部をオイルが吸収するので、摩擦材34が冷却され、さらにフロントカバー26及びロックアップピストン30も冷却される。
【0034】
流路38内で高温となったオイルは、貫通孔40を経て、ロックアップピストン30の背面側へ流れる。これにより、オイルが還流となって循環するので、ケーシング14内で冷却された低温のオイルが溝36内に連続的に供給されることとなり、摩擦材34、フロントカバー26及びロックアップピストン30をより効果的に冷却することができる。
【0035】
また、摩擦材34の回転方向(矢印R方向)を考慮し、溝36を一定の傾斜角θで斜めに傾斜して形成しているので、摩擦材34の回転によってオイルは流路38へ流入しやすくなる。これにより、流路38内を流れるオイルの流速が速くなり、単位時間当たりのオイルの流量が増大するので、さらに効果的に摩擦材34、フロントカバー26及びロックアップピストン30を冷却することができる。
【0036】
図4には、摩擦材に入力される熱量Qと、フロントカバーの表面温度Tとの関係が、本実施形態のトルクコンバータ10の場合(実線)と、溝36及び貫通孔40が設けられていない従来のトルクコンバータの場合(一点鎖線)とで、それぞれ示されている。表面温度Tは、図3に示すように、所定の計測点Mにて計測した値の平均値をとっている。このグラフから分かるように、本実施形態のトルクコンバータ10では、従来のトルクコンバータと比較して、熱量Qの大小に関わらず、フロントカバー26の表面温度Tが約20℃低くなっていることが分かる。
【0037】
また、溝36を複数形成しているので、溝36を1つのみ形成した場合と比較してオイルの総流量が多くなり、冷却効果も高くなる。さらに、これら複数の溝を摩擦材34の周方向に一定間隔で形成したことにより、摩擦材34、フロントカバー26及びロックアップピストン30を周方向で偏りなく一様に冷却することができる。
【0038】
溝36は、摩擦材34の内周面34Bに達しておらず、摩擦材34がフロントカバー26に押し付けられた状態では、摩擦材34の外周側と内周側とが摩擦材34によって完全に隔離されて、摩擦材34の外周側と内周側をオイルが直接移動しなくなっている。このため、摩擦材34の外周側と内周側とに生じた圧力差が減少することなく一定値に維持され、ロックアップピストン30をフロントカバー26に押し付ける荷重を一定値以上に維持できる。従って、ロックアップ状態を確実に維持することができる。
【0039】
図5には、本発明の第2実施形態に係る摩擦材54及びロックアップピストン50が示されている。第2実施形態では、第1実施形態と比較して、これら摩擦材54及びロックアップピストン50の構成のみが異なっており、他は同一の構成とされているので、摩擦材54及びロックアップピストン50についてのみ説明し、他は説明を省略する。
【0040】
この摩擦材54では、溝に代えて、摩擦材54の外周面54Aから内周に向かって次第に幅狭となる、正面視にて略三角形状の凹部56が形成されている。また、この凹部56によって構成される流路58の流線Vを考えると、この流線Vは接線Pに対して所定の傾斜角θで傾斜している。また、第1実施形態と同様、凹部56は摩擦材54の周方向に沿って所定間隔で複数(本実施形態では8つ)形成されている。
【0041】
ロックアップピストン50には、凹部56の最も内周側の角部に対応した位置に、ロックアップピストン50を板厚方向に貫通する貫通孔60が形成されている。
【0042】
第2実施形態では、このような三角形状の凹部56を形成したことにより、流路58の入口側(摩擦材54の外周側)では流路58の断面積が広くなっていることになるので、ロックアップ状態で摩擦材54の回転角速度が小さくてもオイルを流路58内により多く流入させて、摩擦材54を効果的に冷却することができる。
【0043】
また、摩擦材54の外周側と内周側とはロックアップ状態で完全に隔離されるので、摩擦材54の外周側と内周側とに生じた圧力差を一定値に維持して、ロックアップ状態を確実に維持することができる。
【0044】
図6には、本発明の第3実施形態に係る摩擦材74及びロックアップピストン70が示されている。第3実施形態においても、第1実施形態と比較して、これら摩擦材74及びロックアップピストン70の構成のみが異なっており、他は同一の構成とされているので、摩擦材74及びロックアップピストン70についてのみ説明し、他は説明を省略する。
【0045】
この摩擦材74では溝76の幅及び長さは第1実施形態と同じであるが、正面視にて、第1実施形態と反対の方向へ傾斜するように、すなわち、摩擦材74の外周面74Aから内周に向かうに従って、摩擦材74の回転方向と同方向に傾斜角θで傾斜するように形成されている。また、第1実施形態と同様、溝76は摩擦材74の周方向に沿って所定間隔で複数(本実施形態では16本)形成されている。
【0046】
ロックアップピストン70には、第1実施形態と同様、溝76の内端に対応する位置に、ロックアップピストン70を板厚方向に貫通する貫通孔80が形成されている。
【0047】
第3実施形態では、このように第1実施形態とは反対方向に傾斜する溝76を形成したことにより、第1実施形態の反対方向にオイルが流れる流路78が構成される。すなわち、図7にも矢印F2で示すように、オイルはまず貫通孔80にロックアップピストン70の背面側から流入し、次いでロックアップピストン70とフロントカバー26との間を流れ、さらに間隙32を流れて、ケーシング14(図1参照)内で循環する。このようなオイルの流れであっても、第1実施形態と同様の冷却効果を得ることができる。
【0048】
また、摩擦材74の外周側と内周側とはロックアップ状態で完全に隔離されるので、摩擦材74の外周側と内周側とに生じた圧力差を一定値に維持して、ロックアップ状態を確実に維持することができる。
【0049】
図8には、本発明の第4実施形態に係る摩擦材84及びロックアップピストン30が示されている。第4実施形態では、第1実施形態と比較して、この摩擦材84の構成のみが異なっており、他は同一の構成とされているので、摩擦材84についてのみ説明し、他は説明を省略する。なお、第1〜第3実施形態では、摩擦材を、ロックアップピストン30側から見た図面にて示したが、この第4実施形態では、第1〜第3実施形態と異なり、摩擦材84をフロントカバー26側から見た図面にて示している。従って、矢印Rは摩擦材84をフロントカバー26側から見た状態での相対回転方向を示すこととなり、第1〜第3実施形態とは逆方向となっている。
【0050】
第4実施形態の摩擦材84は、図9(A)にも示すように、ロックアップピストン30に取り付けられた内側摩擦材92と、フロントカバー28に取り付けられた外側摩擦材94と、に分割して構成されている。内側摩擦材92と外側摩擦材94の厚さは等しくされており、ロックアップ状態では、図9(B)に示すように、内側摩擦材92がフロントカバー26に接触すると共に、ロックアップピストン30が外側摩擦材94に接触する。
【0051】
また、図8から分かるように、外側摩擦材94の内径R1は、内側摩擦材92の外径R2よりも大きくされており、ロックアップ状態で、外側摩擦材94と内側摩擦材92との間に環状の間隙90が構成される。
【0052】
外側摩擦材94には、第1実施形態と同様に、一定の傾斜角θで傾斜した溝86が、周方向に所定間隔をあけて複数(本実施形態では16本)形成されている。溝86は外側摩擦材94の外周面94Aから内周面94Bに至るように形成されており、外側摩擦材94の外周側から流入したオイルは、間隙90に達する。
【0053】
ロックアップピストン30には、間隙90に対応した位置に、第1実施形態と同様の貫通孔40が形成されている。そして、ロックアップ状態では、図9(B)に示すように、溝86及び間隙90によって流路88が構成されている。
【0054】
このような構成とされた第4実施形態のトルクコンバータにおいても、第1実施形態と同様、ロックアップ状態ではケーシング14内を流れるオイルからの荷重を受けてロックアップピストン30がフロントカバー26に向かって変形し、内側摩擦材92がフロントカバー26に接触すると共に、ロックアップピストン30が外側摩擦材94に接触するので、ロックアップピストン30とフロントカバー26とは摩擦材34を介して一体で回転するようになる。
【0055】
また、ケーシング14内のオイルが、図9(B)に矢印F3で示すように、間隙32を通ってフロントカバー26とロックアップピストン30との間に流れこみ、さらに流路88に流入するので、摩擦材84が冷却され、さらにフロントカバー26及びロックアップピストン30も冷却される。そして、流路88内で高温となったオイルが貫通孔40を経て、ロックアップピストン30の背面側へ流れ、還流となって循環するので、摩擦材84、フロントカバー26及びロックアップピストン30をより効果的に冷却することができる。
【0056】
しかも、内側摩擦材92によって、摩擦材84の外周側と内周側とはロックアップ状態で完全に隔離されるので、摩擦材84の外周側と内周側とに生じた圧力差(より厳密には、内側摩擦材92の外周側と内周側とに生じた圧力差)を一定値に維持して、ロックアップ状態を確実に維持することができる。
【0057】
なお、第4実施形態では、外側摩擦材94をロックアップピストン30に取り付け、内側摩擦材92をフロントカバー26に取り付けるようにしてもよい。また、貫通孔40の数や位置も特に限定されず、上記したようにオイルを間隙90からロックアップピストン30の背面側へ移動させることが可能であればよい。特に、外側摩擦材94をロックアップピストン30に取り付け、内側摩擦材92をフロントカバー26に取り付けた場合には、貫通孔40を平面視にて溝86の延長線上に形成することにより、オイルの流れをよりスムーズにして、冷却効果をより高めることが可能になる。
【0058】
以上説明したように、本発明のトルクコンバータ(回転力伝達機構)では、いずれの実施形態においても、オイルによって摩擦材を効果的に冷却すると共に、摩擦材の外周側と内周側との圧力差を維持して、ロックアップ状態を確実に維持できる。
【0059】
なお、上記説明では、本発明の回転力伝達機構の例として、自動車のオートマチックトランスミッションと組み合わせて使用されるトルクコンバータを挙げたが、本発明がこれに限定されないのはもちろんである。要するに、入力側部材と出力側部材とを摩擦部材を介して一体的に回転するように連結するような回転力伝達機構であって、摩擦部材の外周側と内周側とで一定の圧力差が必要とされるような回転力伝達機構であればよい。従って、一般的な流体クラッチであってもよい。特に、摩擦部材の摩擦熱による温度上昇が問題となるロックアップクラッチや、すべり状態が継続するいわゆるスリップ制御付きロックアップクラッチ等を冷却する場合に、特に有効である。
【0060】
また、本発明の流路としても、上記した溝36、76、86や凹部56によって構成される流路38、58、78、88に限定されず、要するに、ロックアップ状態で摩擦材34、54、74、84の外周側からオイルが流入又は流出可能となるように構成されていればよい。例えば、流路がその長手方向中間部において曲がっていてもよい。
【0061】
また、本発明の摩擦部材は、必ずしもロックアップピストン30又はフロントカバー26に取り付けられている必要はなく、例えば、ロックアップの非作動時にはフロントカバー26とロックアップピストンの双方に接触しない位置となるように、被動軸20と一体で回転可能に取り付けられていてもよい。摩擦材の数も1枚に限られず、複数枚の摩擦材が厚み方向に並べて設けられて、全体として本発明の摩擦部材が構成されていてもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、摩擦部材に設けられ、摩擦部材が第1回転部材と第2回転部材の双方に面接触した完全ロックアップ状態で摩擦部材外周側から第2回転部材側へ連通して流体を流入又は流出可能とする流路と、第2回転部材に設けられ、流体を流路と第2回転部材の背面側との間で移動可能とする貫通孔と、を有するので、冷却効果が高く、しかもロックアップの作動を確実に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のトルクコンバータを示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に適用される摩擦材、ロックアップピストン及びフロントカバーを示し、(A)は正面図、(B)は(A)のI−I線断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に適用される摩擦材、ロックアップピストン及びフロントカバーを示す図2(A)のII−II線断面図である。
【図4】摩擦材に入力される熱量Qとフロントカバーの表面温度Tとの関係を本実施形態のトルクコンバータの場合と従来のトルクコンバータの場合とで示すグラフである。
【図5】本発明の第2実施形態に適用される摩擦材を示す正面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に適用される摩擦材を示す正面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に適用される摩擦材を示す図6のVII−VII線断面図である。
【図8】本発明の第4実施形態に適用される摩擦材とロックアップピストンを示す正面図である。
【図9】本発明の第4実施形態に適用される摩擦材とロックアップピストンを示す図6のVII−VII線断面図であり、(A)はロックアップ非作動時、(B)はロックアップ作動時である。
【図10】従来のトルクコンバータを示す断面図である。
【図11】従来のトルクコンバータに適用された摩擦材を部分的に示す断面図である。
【図12】従来のトルクコンバータに適用された摩擦材を部分的に示す断面図である。
【図13】従来のトルクコンバータに適用された摩擦材を部分的に示す断面図である。
【図14】従来のトルクコンバータに適用された摩擦材を部分的に示す断面図である。
【符号の説明】
10 トルクコンバータ(回転力伝達機構)
26 フロントカバー(第1回転部材)
30 ロックアップピストン(第2回転部材)
34 摩擦材(摩擦部材)
38 流路
40 貫通孔
50 ロックアップピストン(第2回転部材)
54 摩擦材(摩擦部材)
58 流路
70 ロックアップピストン(第2回転部材)
74 摩擦材(摩擦部材)
78 流路
84 摩擦材(摩擦部材)
88 流路
92 内側摩擦材(摩擦材、摩擦部材)
94 外側摩擦材(摩擦材、摩擦部材)
Claims (3)
- 入力側部材の回転で流体に運動エネルギーを与えこの運動エネルギーによって出力側部材を回転させる回転力伝達機構であって、
前記入力側部材と一体で回転する第1回転部材と、
前記出力側部材と一体で回転し前記流体からの荷重を受けて前記第1回転部材に接近する第2回転部材と、
前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に設けられ、第2回転部材が第1回転部材に接近すると第1回転部材と第2回転部材との双方に接触し、この接近によって接触した第1回転部材及び/又は第2回転部材との摩擦によって第1回転部材と第2回転部材とを一体的に回転するように連結すると共に、外周側と内周側との流体の流れを阻止して流体に圧力差を生じさせる摩擦部材と、
前記摩擦部材に設けられ、摩擦部材が前記第1回転部材と前記第2回転部材の双方に面接触した完全ロックアップ状態で摩擦部材外周側から第2回転部材側へ連通して流体を流入又は流出可能とする流路と、
前記第2回転部材に設けられ、前記流体を前記流路と第2回転部材の背面側との間で移動可能とする貫通孔と、
を有することを特徴とする回転力伝達機構。 - 前記流路が、前記摩擦部材の外周側から内周側へ向かうに従って前記回転の回転方向に沿って傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転力伝達機構。
- 前記流路が、前記摩擦部材の周方向に沿って一定間隔で複数設けられ、
前記貫通孔が、前記流路に対応して複数設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転力伝達機構。
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